戦いの道に身を委ねる

 一通りスキルについては説明をしましたので、実際にそれを使った修業についても、あまり詳しくはありませんが、一例を御紹介しますので参考になれば幸いです。もっと詳しいことを知りたい時は、フマクトの社 戦技研究班様を御覧になるのが良いかと思います。

戦士修業をするには

 まず、おおむね同格のモンスターをグループ分けして挙げてみるので「張り付きで一対一だと戦えるか?」「複数に囲まれても戦えるか?」を考えながら戦ってみてください。大丈夫そうなら、さらに次のレベルのモンスターに挑戦しても大丈夫と思います。
 以下の表で、モンスター名の横は veterinary master様調べの「格闘」スキルです。実際には幅がありますが、モンスターの実力的には妥当な数値です。見てお分かりの通り、同じ数値なのに表のランクが違うものがありますが、これは 実際の強さを「格闘」だけではなく HPや攻撃力などから総合的に評価してみたからです。実際に戦ってみれば分かるかと思います。
mongbat mongbat [7.6]
headless one headless one [34.1]
sawer rat sewer rat [5.0]
giant rat giant rat [36.4]
horde minion horde minion [33.9]
zombie zombie [42.7]
deathwatch beetle hatchling deathwatch beetle hatchling [33.7]
snake snake(毒) [26.2]
slime slime(毒) [27.1]
orc orc [58.5]
skelton skelton [50.4]
alligator alligater [51.0]
lizardman lizardman [61.7]
bogling bogling [66.9]
corpser corpser [51.2]
dire wolf dire wolf [67.0]
mummy mummy [44.2]
imp imp(魔) [42.3]
ettin ettin [56.4]
troll troll [60.9]
giant spider giant spider(毒) [58.7]
scorpion scorpion(毒) [57.0]
wraith wrath/shade/spectre(魔) [50.4]
earth elemental earth elemental [76.1]
ogre ogre [74.8]
harpy harpy [75.4]
sollen infiltrator(warrior) sollen infiltrator(warrior) [80.0]
gazer gazer larva [70.0]/gazer(魔)[59.7]
gargoyle gargoyle(魔) [57.7]
reaper reaper(魔) [54.5]
lich lich(魔) [0.0]
sollen infiltrator(queen) sollen infiltrator(queen) [90.0]
stone harpy stone harpy [87.4]
giant serpent giant serpent(毒) [69.3]
air elemental air elemental(魔) [71.0]
water elemental water elemental(魔) [67.0]
daemon daemon(魔) [71.2]
 "(毒)"が付いているのは毒攻撃をするもの、"(魔)"は魔法を使ってくるもので、「格闘」スキル自体はレベル分けした他のモンスターより低めですが、倒せず(or 倒さず)に残しておくと危険なため、多少強めと評価しています。が、若干弱気の評価なので、このランクでなければ倒せない、ということはありません。
 具体的な修業場としては、やはりヘイヴン周辺が常に人がいて湧きが控えめで良いと思います。歩き回ってみると「horde minionが多い森」「mongbat(greater含む)が湧く草原」「zombieが湧く森(墓地以外で)」「orcがたむろする草原」「boglingのいる沼」「lizardman と corpserが湧く森」「ettinが湧く森」というのが分かるはずですので、自分の実力に合わせたエリアをうろつきましょう。
 ヘイヴンでは「ettinが湧く森」より先に橋を渡って行ける島があります。この島に行く時は giant spiderが湧くことに留意してください。毒のことを知らずに向かうのは危険です。それが分かっているのであれば、他は skeleton、zombie、ratmanなどが適度に湧くので、修行をするには なかなか良いポイントです。面白いオブジェも多数あり、飽きないエリアでもあります。

外の世界を歩くなら

 ヘイヴン一帯を抜けてブリタニアに旅立つのであれば、そのフィールド上での敵の傾向を多少は知っていた方がいいと思うので、本当に簡単ですが、まとめてみます。ある程度分かっていれば、街道を歩くだけでも修業にはなるでしょう。
 なおUOのゲーム画面は(変則ながら)クォータービューです。このため、いわゆる「北」というのは画面で言うなら右上方向ということになります。この方向感覚を間違えると、あっという間に道に迷いかねないので御注意を。親切な人の場合「画面で上方向 (方角で言うなら北西方向)」という言い方をしてくれるでしょうね。

森林地帯(1)
・ブリティン〜スカラブレイ街道
・ブリティン〜トリンシック街道
・ブリティン〜ヴェスパー街道の北側
 比較的平和な地域。静かな動物達が大半で、mongbat・headless oneといった小物が多く出現する。時には ettin、ogre、troll、harpyが湧く事もあるが数は少数。ただし、snakeや giant spiderといった毒攻撃を仕掛けるモンスターも現われる可能性はあるので用心は怠らないこと。
 ブリティン近辺はおおむねここに分類されるが、ヴェスパー方面の街道は、南側が森林地帯(2)になっているので用心する方が無難。

森林地帯(2)
・ブリティン〜ヴェスパー街道の北側
・ユー東部
・ミノック〜ヴェスパー北東部
 森林地帯(1)とほぼ同じ傾向だが、これに加えて corpser・reaper・gargoyleが出現する。corpser以外は容赦なく魔法を使ってくるため、何も備えが無い場合は歩かない方が良い。また、air elementalや water elementalが現われることもある。

森林地帯(3)
・ムーングロウ周辺
 非常に平和。mongbat以外のモンスターはまず湧かない。ただし、墓地にはアンデッドモンスターが湧くため、その周辺だけは mongbat以外のモンスターが流れていることもある。それでも、大きな危険は無いと思って良い。

ジャングル
・トリンシック南方
・マジンシア
・ファイヤ島(ヒスロスや謙譲の神殿のある島)
 生えている木が森林地帯と異なる。動物達の傾向も南国ムード漂うものになるが、モンスターとして登場する giant serpentが非常に危険。毒攻撃を仕掛け、相応の戦闘力を持っている。他に allgiaterが現われる程度ではあるが、一人歩きをするのなら ある程度修業してからの方が良い。
 特にマジンシアはムーンゲート近辺が 既にそういう状態で一戦交えずには終わらないことも多いので、用心すること。

沼地
・トリンシック北
・ブリティン北東
・デスタード南
 正直、危険地帯。alligater・lizardmanが数多く湧くのは、まだ大丈夫かもしれないが、plague beast・bog thing・acid elementalといった並の戦士では相手にしづらいモンスターも出現する。
 ダスタード南にある沼地では、さらにサベージ族が襲い掛かってくる。savage kin(美白パウダー)を使えば攻撃はされないだろうが、その他の沼地のモンスターは容赦なく襲い掛かる。

墓地
・各地
 各地の街付近にあることが多い。skelton、zombieの他、ghoul、wraith、specterなどのアンデッドモンスターが出現する。大抵の場合 倒されずに溜まっているため、近寄ると wraithなどの魔法を使うモンスターの集中砲撃を受ける可能性はある。
 ある程度修業を積んでいれば、最初の集団を処理した後は比較的楽になるはず。いずれのモンスターも数回殴れば倒せるはずだし、数回殴って倒せないなら まだ近寄らない方が良い。ジェロームの墓地は町に隣接していてすぐにガード圏で、湧きもそれほどではないので鍛錬に向いている。

砂漠
・慈悲の神殿付近(ブリティン北方)
 トランメル/フェルッカでは1ヶ所だけだが、他のファセットには広大な砂漠が広がっているところもある。徳之諸島を除けば モンスター出現傾向は変わらない(というか、徳之諸島は それ以外の地域も明らかに生態系が違う)。
 scorpionが多数出現するほか、sand vortex などの魔法を使うモンスターも出現する。慈悲の神殿付近は、とても「慈悲」とは思えないモンスターの嵐なので、無理に突っ込まないようにしたい。

雪原
・北極(誠実の神殿やデシートのある島)
 ムーンゲートでは行けないエリア。白い雪野原が広が・・・っていたのだろうが、そこに無数のPCハウスが立ち並ぶ大住宅街。polar bearや white wolf、snow leopardといったいかにもな動物が出現し、テイマーが修行をする場所として有名。
 モンスターとしては、frost trollが湧く。寒冷地で鍛えられたのか、普通の trollよりは強くなっている。他に orcが集団で同じぐらいの頻度で湧くほか、snow elementalが稀に出現するらしい。ただ概して湧きは控えめなので、戦いの修業をするならフィールドよりもデシート内部へ・・ということになるような気はする。

水晶の森
・マラス
 マラスにあるちょっと幻想的な地形。ただし、ここに出現する crystal elementalは魔法も使い、油断した中級戦士を簡単に屠るので、もし通り抜ける時は注意したい。
 ある程度鍛えた戦士なら、フィールドなら大抵の場所は歩けます。もし森林(ジャングル以外)で corpserを見かけたときは、もれなく reaperが湧くと思った方が良いので警戒をしましょう(ヘイヴンは別)。また、砂漠と沼地は安全に避難できる場所が確保できないなら、無理に突っ込まない方が良いかと思います。



モンスターとの対峙

 それから、フィールド上に特定のモンスターが出現するエリアが、ブリタニアには何ヶ所かあります。何か目的があって、そのモンスターと戦いたいのであれば、そこに向かうのも良いでしょうね。修業にもなりそうな場所としては、主に以下のようなところがあります(もちろん、これで全てではありません)。
侵入蟻 出現地域 ・ウィンド入り口のある山(カオス神殿やデスパイスの傍)
・トリンシック南のジャングル
・ヴェスパー東の森林
 sollen infiltratorが出現するポイント。sollen(蟻)はトランメルに赤、フェルッカに黒が生息しているらしく、お互いがお互いを攻め合っている。だから、infiltrator(潜入者)の色は、トランメルなら黒、フェルッカなら赤となる。
 外見が warriorのタイプと queenのタイプがある。どちらも酸を吐かず、そのほかに特殊能力も無いため、戦士修業に適している。「格闘」のスキルが warriorタイプは 70、queenタイプは 90で固定なので、こちらのスキルも同程度なら安定して修業を進められる。見ての通りで、queenタイプは それなりに成長した戦士で無ければ苦戦するので注意。また、大量に溜まることもあり、そうすると あしらいかねるかもしれないので、油断はしないこと。
リッチの森
ユー南部

 lichが集中して出現する。複数に絡まれると慣れている人でも危険。修業を始めたばかりの人は近寄らない方が良い。アンデッド特攻を持っている、とか、魔法を使う相手を転がす、とか、献身の徳を得るために贖いたい、というときは適している。
盗賊キャンプ
ユー南部

 リッチの森より南・・スカラブレイから北に向かえば割とすぐに見つかる場所に、赤NPCの brigandが無数に湧くキャンプがある。キャンプと言っても、壁に囲われていて、それなりに立派なものではある。
 ここの赤NPCは、そこそこの戦士の技量を持っているので、経験を積むにはいい相手。しかも、倒した後の服を鋏で切れば 包帯に出来るので「治療」スキルがあるなら、ほぼ無限に戦い続けることも可能。彼らを倒して、スキルが上がるようであれば、しばらく盗賊いじめも悪くない。
ヘッジメイズ
スカラブレイ東方

 草の垣根で作られた大迷路。その昔、レルヴィニアンという人が作ったといわれている。迷路を真面目に歩いても良いが、Teleportの呪文を使えば、どんどんショートカットできる。外縁部に殆どモンスターはいないが、中に入っていくと、impが多数湧いており、中心部には daemonが2体ほど湧く。
 魔法を使ってくる相手の戦いを存分に味わえる。侍の見切りがあるなら、格好の狩場になる。
オーク砦 ・ユー南方
・コーヴ西方
 なにやら物騒な建造物が作られ、そこに orcが多数たむろしている。もちろん、普通の orcだけではなく、orcish lordや orcish mage、orc captain、orc chopper、orc scout、orc bomberといった特殊な能力を持った者も集まっている。また、コーヴ西にある砦には、orc bluteという明らかに強そうなデカブツも現われる。
 中途半端な腕だと集中攻撃を浴びて転がされるが、相応に修業を積んだのであれば、腕試しにはいいかもしれない(コーヴの方は仲間と共に行った方が良いと思うが・・)。

 ちなみにユー南部のオーク砦より東にある山の谷間には Orc Stronghold というダンジョンがあり、沢山の orcに歓迎してもらえる。
デモン テンプル
ファイヤ島(ヒスロス・謙譲の神殿がある島)の中央

 ムーンゲートでは行けないところにあるという Isle of Fire なる島の中央にそびえる建造物。そこは daemonや dragonが出現するポイントとして名高い。ある意味では腕試しの場所と言えなくは無い。

戦士でダンジョンに向かう

 特定のモンスターを狙う場合は、ダンジョンに向かうのが一番簡単です。戦士修業に向いている場所を、以下に幾つかご紹介しましょう。
デスパイス
ブリティンからしばらく北

 戦士修業のメッカ。入り口で階段を登ればレベル1、階段を降りればレベル2、レベル2の奥にある階段を下りればレベル3となる。
 レベル1はマップ全域で lizardmanのみが湧く。時には数が多くなっていることもあるが、ここを楽に回れるようになることが、戦士の最初の目標になると思う。
 レベル2は ettin・earth elementalが湧く。レベル1で物足りなくなったら、こちらへ。earth elementalとも戦えそうだと思ったら、shameに行くのも良い。
 レベル3は ettin・troll・ogreなどの巨人系がうろつく。特にその奥にいる ogre lordは強敵だが、戦士が倒すべき大きな目標となる。ただし、場所によっては acid elementalや titan といった魔法を使う危険なモンスターも出現するので、気をつけること。
シェイム
スカラブレイ北/ユー南

 エレメンタル族のダンジョン。入ればレベル1で、earth elementalと scorpionが出現。いっぱしの戦士としての修行をするには なかなかいい相手。レベル2以降は air elementalや water elementalなどの魔法を使う相手もいるので、それなりに準備が出来ていないなら、無理はしないほうが良い。
コヴトス
ミノック南/ヴェスパー西

 入ればレベル1。最初に火柱が立つエリアがあるが、そこは炎の出る口は避けて進む。その先は harpyエリアとなっている。慣れない内は それ以上 奥には行かない方が良い。というのも、まずは stone harpyエリア・その次に gazerエリアとなるからだ。ただ、その先には corpserが大量発生するエリアもあるので、逃げに徹する方向で そちらに向かうのもあり。
 stone harpyや gazerは成長していれば普通に倒せる相手なので、腕試しにはいいかもしれないが、戦士修業の終盤で戦う相手と心得ておいた方が良い。
 corpserエリアを抜けると、一度 山道に出る。特にモンスターは湧かないので、ここでルーンを焼いておけば、corpserエリアに行き易くなる。コヴトスは こうした山道を抜けるたびにレベルが上がる。・・すなわち、その先はレベル2で、water elementalはまだしも、elder gazerや dread spiderなどの強いモンスターが出現するので、突入は慎重に・・。無理はしないほうが良いと思うが・・。
ペインテッド ケイヴス
トリンシック西

 「宝珠の守人(UO:ML)」で追加されたダンジョン。特に階層は無く狭いダンジョンだが、そこでの戦いは想像以上に濃くなると思う。  troglodyteという中サイズの亜人が大量に出現する。このモンスターは包帯巻きの能力で自分を回復させながら、しかもその実力はGMクラスの戦士でも、装備を考えなければ苦戦は必死という、なかなか歯ごたえのある相手。お金や包帯を沢山ルート出来るので、腕試しにはいい。
 ただし、奥のほうに湧く lurg(黒い大きなの)や grobu(見た目は黒い熊)は、それを遥かに上回って強いので、流れてきた時は要注意。あしらいかねて逃げてきたPCを追って、入り口付近で歓迎してくれることもあるので、用心したい。lurgは倒せば MAFがもらえる可能性もある(その確率が今より高かった頃は、これを狙って数多くの冒険者が集まっていた)。grobuは倒すとカルマが下がるが、倒して得られる毛皮を使うクエストがある。
ウィンド
ブリティン北/デスパイス北/カオス神殿そば

 侵入蟻が出現する山の頂上に入り口がある特殊な街。なぜ特殊かというと「魔法」のリアル値が 71.5以上ないと入れないからだ。このため、純粋な戦士の修業場というわけには行かないかもしれないが、この中は洞窟になっていて、そこに lichや dragon、daemonが出現するエリアがあり、その奥に街が広がっている。Recall などで外には出られず、街の外(つまりモンスターが出るエリア)にある魔法陣を通らないと出られない。
 魔法を使う中〜上級のモンスターと戦ってみる場所としては結構面白い。
 ブリタニアには他にも多数のダンジョンがあり修業が出来る場所はまだまだあると思います。それに、イルシェナー・マラス・徳之諸島というように他ファセットに足を運べば、さらに新たな戦いの場所がいくらでも見つかります。・・が、それを書き出すとキリが無いし、修行が目的なら上に書いた中から、自分に適した相手を探せば、無理なくGM以上に成長できるので、これぐらいにさせて下さい。
 ここまでに書いたことを一通り知っていれば、戦士としての成長は充分に可能です。そして、それが出来たら新たな場所を探すなり、これ以降に挙げる様々な能力を覚えてみるなりして、さらに幅を広げてみてはいかがでしょうか?