魔法の道を究める

 魔法使いはファンタジー世界における華の一つです。UOにおいても、その力は強力であり、その力無しで強敵と戦うのは非常に難しいと言えるでしょう。その代わり、戦士とは異なる考え方で行動方針を決める必要があるのは確かです。
 以下は魔法使いとして生きていく時、上げることになるであろうスキルです。UOには幾つか魔法にも種類があるため、それに応じたスキルが必要となっています。
 まずUOに最初から用意されていた魔法・・他と区別するため、これからはメイジ魔法と呼ぶことにします。これのためのスキルとして「魔法」「評価」が挙げられます。メイジ魔法の効果には「書写」や「」が関係するものもあります。
 次に「正邪の大陸(UO:AoS)」で新たに追加された ネクロマンシィ魔法を使うためのスキルとして「霊媒」が追加され、既存の「霊話」の意味が拡大されました。
 最後に「宝珠の守人(UO:ML)」で「織成魔法」という独自の魔法がさらに追加されました。
 以降では呪文名の後ろにはカッコ付の注釈を必ずつけます。メイジ魔法の場合、カッコ内には属するサークル数、ネクロマンシィ魔法ならカッコ内は"N"、織成魔法ならカッコ内は"A"になります。
 魔法の使い方そのものは「魔法」「霊媒」「織成魔法」のいずれでも同じです。使用したい魔法のスペルブック(呪文書)を開き、自分が使いたいと思う呪文をダブルクリックするだけです。呪文詠唱に必要な時間が経過後、魔法が発動するなり、目標を決めるためのターゲットカーソルが出るなりします。スキル判定に失敗したり、詠唱中にダメージを受けたりしたときは、そこで魔法使用は失敗します。また「魔法」と「霊媒」は、各呪文ごとに必要な秘薬が決まっており、それを持っていないときは使用できません。
 スペルブックを開いてから呪文名をシングルクリックすると、その呪文個別の説明ページに飛びます(必要な秘薬がある場合は、ここで確認できます)。そのページにある呪文アイコンをダブルクリックしても呪文は使えますし、そのアイコンをドラッグしてやると、それが独立したアイコンとして引っ張り出せます。アイコンを引っ張り出しておけば、いちいちスペルブックを開かなくても、そのアイコンを直接ダブルクリックして呪文を使用できます。
 ゲーム画面がたくさんのアイコンの海に埋もれるかもしれませんね。その中でも多用する呪文については、別途マクロ「CastSpell」を登録しておくのが一般的です。実際に設定して使ってみれば分かると思いますが、いざと言うときに呪文を使用したいときは、マクロ使用が一番早いとは思います。このマクロを登録すると、さらに呪文を指定できます。騎士道などのアビリティも含めた全ての呪文が選べるようになっています(これを探すのが面倒かもしれませんが、それは慣れですね)。
 マクロが「CastSpell」だけの登録なら、マクロ実行時(=魔法詠唱後)にターゲットが必要なものはターゲットカーソルが出るところまで行くので、あとは自分で目標をターゲットする必要があります。「CastSpell→WaitForTarg→TargetSelf」とマクロを続けることで、マクロによる自分への自動ターゲットが一発で可能になります。「TargetSelf」を「LastTarget」とかにしておけば、一度ターゲットした相手を自動的に再ターゲットしますが、これは「CastSpell」と「LastTarget」でマクロを分けたほうが使い勝手は良いような気がします。
 多用する攻撃呪文や回復呪文は、マクロ登録しておくと便利に感じるはずです。他にも「LastSpell」ならば直前にアイコンをダブルクリックして使用した呪文を再使用します。これ、マクロ(CastSpell)による呪文発動の再使用は出来ないので、いざと言うときに焦らないようにしておきましょう。

Magery [魔法]

 非難易度制、スキル遅延は呪文次第
 教えてくれるNPC:
 "マゲ"と呼ばれることもあります。
 自分のスペルブックに記入されたメイジ呪文を使用するスキルです。メイジ呪文は8つのサークルに分けられ、各サークルに8つずつ 合計64個の呪文が存在します。サークルごとに難易度が決まっており、自分のスキルに応じた難易度のサークルの呪文を使うことで、スキルは上がっていきます。
 「評価」が2次スキルとなっており、殆どの攻撃呪文のダメージなど、呪文効果を決める際に用いられるため、主体がメイジであるなら、こちらも上げる必要があります。もっとも普通に魔法を使っていけば、一緒に上がるようになっていますが。
 メイジ呪文は使用するに当たりマナだけでなく、秘薬が必要になります。メイジ用の秘薬は8種類あり、各呪文ごとに必要な秘薬が決まっています。これが無い場合、その呪文を使用できないので、これを いかに確保して持ち歩くかがポイント・・ではあります。
 ・・ではありますが、魔法を専門に使う場合は「秘薬コスト低減」のマジックプロパティが付いた装備を集め、100%低減にすることで、秘薬のことを気にしなくても良いようにするのが、割と一般的です。
 またアーケイン装備と呼ばれるものがあれば、そのチャージの回数だけ秘薬無しで魔法が使えます。緊急時には、こうしたものが効いて来る事もあります。
 それからモンスターから拾ったり、「書写」で作ったりする呪文スクロールは、メイジの呪文書に呪文を追加するために使います。また、スクロールをアイテムとして使用するなら、その呪文を通常より簡単に行使できます。これについては「書写」スキルの方を御覧下さい。
 種族がヒューマンの場合、スキル値の20保証があるため「魔法」のリアル値が0でもサークル2までは実は使えます。30前後まで教えてもらえばサークル3も使えるようになります。1つのサークルの呪文が無理なく使えるようになる頃には、その次のサークルの呪文も使えるようになっているはずです。
 これを繰り返していくことで、スキルは地道に上がっていきます。モンスターを相手にスキル上げするなら、各サークルに攻撃呪文があるので それを使えばいいですし、それ以外にもそれなりに使える呪文が散らばっています。実際の使われ方については、こちらで説明をしてみました。
 攻撃魔法のダメージは そのほとんどが「評価」のスキルに比例して上がります。また、そのダメージは防具によって軽減されます。各呪文にはダメージ属性が決まっていますので、それに応じた抵抗値を上げておく以外にダメージを減らす方法は、現状ではありません。
 一方、ステータスや状態を変化させる魔法については「耐性」のスキルがあれば無効化や効果時間短縮などの効果を得られます。
 試しに魔法を使ってみた後にありがちな落とし穴は Reactive Armor(1)、Protection(2)、Magic Reflection(4)でしょうか。Reactive Armor(1)と Magic Reflection(4)は、キャラクターの各抵抗値を変動させます。掛けるたびに効果はON/OFFされます。Protection(3)は物理抵抗値と「耐性」のスキル値を下げます。何も装備していない状態で、抵抗値が0にならなくなるため、掛けたことを忘れて焦るケースがあるようです。今はこれらの魔法を使っている場合、アイコンが出ますから まだ間違いづらくはなりましたね。
 上記3つの呪文は抵抗値を大きく減らしてしまうのですが「書写」のスキルを上げていれば、その減少量を軽減できます。それでもマイナスにはなるので、呪文効果を良く考えて使うのが良いかと思います。
 呪文詠唱中にダメージを受けると呪文行使に失敗しますが、Protection(3)を掛けていれば、これを防げます。抵抗値は大幅に下がりますが、そもそもメイジが敵と近接戦闘をすることは基本的にあり得ないので、割り切って詠唱障害を防げるようにした方がいいこともあります。
 Poison(3)は相手を毒状態にしますが、その毒の強さは「」スキルに応じます。だから「」を上げていない場合は、一番弱い毒(Lesser Poison)しか与えられません。・・しかし「」が高い場合、この呪文で与える毒は無視できないレベルとなります。これが可能なメイジを"毒メイジ"と呼ぶこともあります。
 ちなみに解毒の呪文は Cure(2)、Arch Cure(4)ですが、特に Cure(2)はポーションよりも解毒効果が抑えられているようです。「」スキル無しの Poison(3)による毒ぐらいなら割と余裕で解毒できますが、強力な毒攻撃を受けた場合は「錬金術」で作れる Greater Cure Potionを飲んだ方が確実なようです。

Evaluating Intelligence [評価]

 非難易度制、スキル遅延1秒
 教えてくれるNPC:
Archmage、Councilmember、Holy Mage、Mage、Mage Guildmaster、Monk、Necromancer、Scribe
 "EI"と呼ばれるのが普通です。3Dクライアントでは"Evaluating INT"となっています。こんな風に3Dクライアントではスキル名に略号が入るものが幾つかあります。
 スキルを直接使用すると、ターゲットした相手のINTとマナ残量を大まかに知ることが可能です。マナがあるかどうかは、魔法や各種アビリティを使用できるかどうかに関わるので、分かると意外に便利なのかもしれませんね。
 「魔法」の2次スキルでもあります。このためメイジ呪文を使うだけで、このスキルもどんどん上がります。またメイジ呪文の効果を決めるのにも広く用いられます。実際に影響するのは以下の呪文となっています(カッコ内はサークル数)。魔法による攻撃を目的にする場合、このスキルは欠かせませんが、以下に挙げた以外の呪文を使っても、2次スキルとしての判定は行われています。
 Magic Arrow(1):炎属性、Harm(2):冷気属性、Fireball(3):炎属性、Lightning(4):エネルギー属性、Energy Bolt(6):エネルギー属性、Explosion(6):炎属性、Chain Lightning(7):エネルギー属性、Flamestrike(7):炎属性、Meteo Swarm(7):炎属性、Earthquake(8):物理属性 のダメージ量。
 Clumsy(1):DEX低下、Feeblemind(1):INT低下、Weaken(1):STR低下、Curse(4):全ステータス低下、Mass Curse(6):範囲Curse のステータス減少量と効果時間。
 Agility(2):DEX上昇、Cunning(2):INT上昇、Strength(2):STR上昇、Bless(3):全ステータス上昇 のステータス上昇時間と効果時間。
 Mana Drain(4)のマナ減少量、Paralyze(5)の麻痺時間、Mana Vampire(7)のマナ吸収量。
 上を見てお分かりかと思いますが、Heal(1)、Greater Heal(4)のHP回復量と、Mind Blast(5)の冷気ダメージは、このスキルではなく「魔法」スキルだけで決まります。スキル構成によっては、このスキルは捨てざるを得ないので、その場合 魔法の使用目的は HP回復や移動・召喚などということになり、攻撃するなら Mind Blast(5)一択になります。
 種族がヒューマンの場合、スキル値20の最低保証があるため、リアル値が0でも「評価」20という扱いで魔法が使えます。このため過去は「評価」0だと Bless(3) や Paralyze(5)が全く効果無しだったのですが、ヒューマンに限っては いくばくかの効果が期待できるようになりました(エルフは今も0なら効果無しです)。

Inscription [書写]

 難易度制、スキル遅延1秒
 教えてくれるNPC:
Archmage、Councilmember、Holy Mage、Mage、Mage Guildmaster、Necromancer、Scribe
 色々な書物や巻物を作るスキルです。メイジ魔法を使う場合、このスキルのことを抜きにすることは出来ません。なぜならメイジ魔法を使うための呪文書や、そこに書き込むための呪文スクロールは、このスキルによって作るのが一番簡単で確実だからです。
 もし自分の呪文書に無い呪文のスクロールなら、スクロールを呪文書にドロップすることで その呪文を追加し、いつでも使えるようになります。
 このスキルでメイジの呪文書を作った場合、魔法に関わるマジックプロパティが付加されることがあります。武器のように その呪文書を装備することで、そのプロパティの効果を受けられます。手に持っている呪文書に何も書かれていなくても、呪文が書き込まれた呪文書を別に保持していれば魔法は使用可能です。
 呪文スクロールはダブルクリックすることで秘薬の必要なく マナ消費だけで一度だけ 書かれた呪文を発動できます。この際、その呪文の難易度は本来のサークルから2を引いて判定されます。例えば Recall(4)のスクロールなら、サークル2の呪文として「魔法」のスキル判定が行われると言うことです。
 スクロールを確保することにより、本来は使えない高サークルの呪文をストレス無く使用することが可能になるため、非常に便利なことも多いです。
 このスキルは一部のメイジ魔法の効果を強化する効果も持ちます。
 まず攻撃魔法のダメージが若干追加されます。GMにして+10%なので、飛び抜けて大きくなると言うものではありませんが、少しでも与えるダメージを上げるために使われます。
 それから Reactive Armor(1)・Protection(2)・Magic Reflection(4)で、抵抗値が下がる効果を和らげることが可能です。これも劇的な軽減と言うわけではありませんが、無いよりは良いものです。
 生産スキルとしての「書写」については、別途説明します。

Poisoning [毒]

 難易度制、スキル遅延5秒
 教えてくれるNPC:
Thief Guildmaster
 Poison(3)を使用した場合、与える毒の強さは このスキルと「魔法」スキルの合計値から決定されます。具体的には2つのスキル値を合計して、130.1以下なら Lesser Poison、130.2〜170.1なら Normal Poison、170.2〜199.9なら Greater Poison、200以上なら Deadly Poisonとなります。つまり「毒」スキルが無いなら、どんなに「魔法」を上げても Lesser Poisonにしかならないことがお分かりでしょうか?
 また、もしこのスキルを上げて Poison(3)を使ったとしても、目標が自分から2マス以内にいなければ、所定の毒を与えることは出来ません。それを超えて離れている場合は どんなに頑張っても Lesser Poisonしか与えられません。その意味ではリスクも大きな呪文ですが「毒」と「魔法」の双方を上げた人を"毒メイジ"ということがあります。D毒が与えられるのなら、かなり強力な攻撃となり得るのは確かです。
 主に武器に塗り、塗った毒の効果を決めるためのスキルですが、スキルの上げ方も含めて、戦士の項目の方もご参照下さい。

Necromancy [霊媒]

 難易度制、スキル遅延は呪文次第
 教えてくれるNPC:
Necromancer
 主に"ネクロ"と呼ばれることが多いですね。
 「正邪の大陸(UO:AoS)」で新たに登場した ネクロマンシィ呪文を操るためのスキルです。ネクロマンシィ呪文は全部で 17個と少なく、サークルに分かれてはいませんが、呪文ごとに難易度が決まっています。自分のスキルに応じた難易度の呪文を使うことで、スキルは上がっていきます。
 ネクロマンシィ呪文は、メイジ呪文とは全く別の秘薬を必要とします。秘薬は全部で5種類あり、各呪文ごとに必要な秘薬が決まっています。が、「秘薬コスト低減」が100%になっていれば、これも秘薬無しで使用することが可能です。
 ネクロマンシィには専用の呪文書があります。呪文スクロールもそれぞれ存在し、それを呪文書にドロップすることで、呪文として使用できるようになります。昔はモンスターを倒して拾うしかなかったのですが、最近は呪文スクロールを「書写」で作成できるようになったため、呪文書を完成させることは それほど難しいことではなくなっています。
 ネクロマンシィの特徴は「どちらかというと魔法戦士に近い」ということです。自分自身を対象にして武器攻撃でHPを吸収出来るようになる Cursed Weapon(N)や、自分が受けたダメージを相手にも分け合う Blood Oath(N)といった、どちらかというと前線で戦う者向けの魔法もあります。このためでしょうか、メイジ魔法と異なり、ネクロマンシィ魔法を使う時に、武器の装備が外れることはありません。
 物理・冷気の抵抗を上げる代わりに、炎・毒の抵抗を下げる Corpse Skin(N)、与える痛手(ダメージや毒ランク)を悪化させる Evil Omen(N)、相手が魔法などを使う時のマナ消費を増大させる Mind Rot(N)、といった使用時の戦術眼が問われる魔法も多いです。
 一方でダメージを与える魔法についても特徴的です。一時的にダイレクトダメージを与える(時間経過で元に戻る) Pain Spike(N)、対象だけでなく その周囲にも毒属性のダメージを与える Poison Strike(N)、自分の周囲に冷気属性のダメージを与える Wither(N)、相手に毒属性の継続ダメージを与える Strangle(N)が攻撃魔法です。
 特に Wither(N)が主力ともいえる攻撃魔法となることでしょう。メイジ魔法と異なり範囲内に等しくダメージを与えられるからです。なお、ネクロマンシィ魔法のダメージは「霊話」をベースにして決められるため、こちらも上げておく必要があります。「霊媒」の2次スキル扱いなので、一緒に上がっているはずですね。
 ネクロマンシィには自分の姿を変える様々な魔法が存在します。それぞれが独特の能力を持つので、その使い分けも大事です。レイスの姿に変わる Wraith Form(N)、魔法が使えないものの肉体的に優れたビーストに変身する Horrific Beast(N)、マナが飛躍的に回復し易いリッチに変身する Lich Form(N)、総合的にバランスがよいヴァンパイアに変身する Vampiric Embrace(N)の4つとなっています。
 ヴァンパイアは騎乗可能で、ダメージを与えるたびにHP回復が可能な上、レベル4までの毒(=リーサル毒以外)を自動解毒できるなど、かなり強力です。その代わり炎には弱くなりますが、garlicが秘薬として必要な魔法(回復魔法とも言います)を使うとダメージを受ける・・というペナルティはありますが「魔法」が高ければ、それを相殺して更に回復可能なので、あまり気にしなくても良いかもしれません。それに頼らずとも「霊話」で充分な回復が出来るはずでもあります。
 戦士としての強さが必要なときはビースト(高いHP回復力が魅力)が有効です。リッチは少しずつHPが減っていきますが、マナ回復量は最強です。実戦では使いづらいかもしれませんが「書写」でスクロールを作る時は便利と言われています。
 レイスに変身した場合(女性は バンシーになります)、Recall(4)だけは無条件で使用できます。「魔法」を上げていなくても移動が可能になります。マナ吸収も可能になるため、簡単に使える部類ですが、意外と重宝します。
 まともに命令を出せるものはありませんが、自分の配下を増やす魔法もあります。Animate Dead(N)は死体に掛けてアンデッドモンスターを作り出します。その強さは死体が持っていたフェイムに応じ、最強だと骨竜が出るらしいです。馬の死体に掛けると骨馬となり騎乗も出来たりします。ただし時間経過で消えてしまいますし、同時には3体までしか作れません。指示は出来ませんが、術者を守るように行動します。
 Summon Familier(N)は「霊媒」「霊話」のスキルに応じて選択肢が増え、そのうち1つだけ呼び出せます。どれも個性的な能力を持つが、どれを呼ぶかは好みで良いと思います。horde minionはフィールドで落ちているものを自動的に拾ってくれるので、結構便利です。
 Vangeful Spirit(N)は、タゲった相手を倒すか 一定時間が経過するまで、その相手を追跡し攻撃し続けます。相手が隠れたとしても、その姿を暴き どこまでも追跡します。メイジ魔法のBS(Blade Spirits)やEV(Energy Vortex)と違い、相手を指定できるので便利かもしれません。
 Exorcism(N)は非常に特殊で、フェルッカのチャンピオンエリアでしか使えません。わざと死んで幽霊の状態になってボス湧きの状況を偵察する行為が横行したため、エリア内に限り、幽霊をタゲって どこかの墓場に移動させます。ただし「霊話」GMでなければ使えません。

Spirit Speak [霊話]

 非難易度制、スキル遅延4秒
 教えてくれるNPC:
Bloodletter、Bloodletter Guildmaster、Fortune Teller、Healer、Healer Guildmaster
 "SpSp"と略されているのを見たことがあります。
 直接使用により、周囲の死体から生命力を吸収して自分のHPを回復できます。死体が無い場合は、自分のマナを消費します。ネクロマンサーにとっては、割と安定した回復手段になります。
 また「霊媒」の2次スキルでもあります。ネクロマンシィの攻撃魔法で与えるダメージや、魔法の効果時間を左右します。また Exorcismは「霊話」GMでなければ使えません。それ以外のネクロマンシィ魔法でも、使っていけば自動的に上昇判定が発生します。このスキルの影響を受けないネクロマンシィの呪文は、何らかの姿に変身するものぐらいなので、基本的に「霊媒」とセットで上げていうことになるかと思います。
 このスキルがGMになると幽霊(=死んだPC)との会話が可能になります。通常「oOOooOoOO」という感じにしかならない幽霊の発言が普通に文字として読み取れるようになるからです。また、GMになった者が死んだ場合、その発言は生きている時と同様誰にでも読めるようになります。
 ネタ的には、この効果が一番面白いです。

Spellweaving [織成魔法]

 難易度制、スキル遅延は呪文次第
 教えてくれるNPC:
ハートウッドでクエストを達成しなければならない
 「宝珠の守人(UO:ML)」で追加された織成魔法を使うためのスキルです。この魔法を使う人のことは"アーケニスト(Arcanist)"と呼ぶようです。織成魔法は他の魔法と比べると、非常に変わっている部分が多いです。魔法は全部で16個、サークルに分かれておらず、各呪文ごとに難易度が決まっています。スキル値に応じた魔法を使えば、スキルは上がっていきます。使っても、武器の装備は外れません。
 ・・が、まず実際に使えるようにするために、エルフの街ハートウッドでクエストを達成しなければなりません。このクエストでは、幾つかのアイテムを集めることのほか、Exodus Overseer5匹(ロングにいます)と Exodus Minion2匹(イルシェナーのエクソダスにいます)を倒す必要があります。
 赤ネームPCの場合はサンクチュアリで別のクエストにより使用可能になります。こちらの場合は、最終的にヒューマンNPC(野盗など)を倒して得られる Severed Human Earsが30個必要になります。
 クエストを完了してスキルと呪文書を得たとしても「書写」でスクロールは作成できないので、「宝珠の守人(UO:ML)」で追加されたモンスターを倒してスクロールを集めないと、呪文書は完成できません。
 別のクエストを達成しなければ使用できない呪文もあります。
 Summon Fey(A)はピクシーを召喚する魔法で、ハートウッドでクエストを受けて ピクシーの Arielleに会いに行く必要があります。彼女はイルシェナー霊性の森にいるのですが、マイナスカルマの人だと生還はほぼ不可能なので、その救済策として フェルッカ献身の神殿にも現われます。
 Summon Fiend(A)はインプを召喚する魔法で、サンクチュアリでクエストを受け、何度かサンクチュアリを行き来しなければなりません。imp 50匹、orc captainを(恐らくは)何体かと arcane daemon(エクソダスにいますね)を倒さなければなりません。
 色々と手間を掛けて使用可能になる2つの呪文ですが、その苦労の甲斐があるとは とても思えないのが残念無念です。
 織成魔法の魔法効果には Arcane Focusの強度が大きく関わります。これは魔法陣の上に同程度の「織成魔法」スキルを持った人がいる状態で Arcane Circle(A)により得られます。その時 魔法陣の上にいた人数が Arcane Focusの強度となり、1〜6までとなります。1人(=強度1)でも意味が無いわけではないので、常に作っておいた方が良いです。
 Arcane Focusは魔法陣の上にいた全員が受け取ります。時間が経過することで消滅するほか、バックパックの第1階層から動かすことは出来ません(つまり他人には渡せない)。すでに持っていたときは、後から作られたもので上書きされてしまうので注意しましょう。
 この Arcane Focusの強度は、織成魔法の効果範囲・効果時間・与えるダメージなど あらゆる効果に影響します。正直、強度は3以上・・できれば5は無いと、魔法の実力を発揮できないように思います。実際に Arcane Circle(A)を唱える者と、魔法陣の上にいる他者とで「織成魔法」のスキルに20を超える差がある場合、そもそも有効な Arcane Focusが作れないので、スキルが上がるほど悩ましくなります。同じようにスキルを上げている知り合いの存在が必須と言えますね。
 織成魔法も他の魔法とは違う独特の効果を持った魔法が多いです。ただ、惜しむらくは攻撃魔法の効果が微妙・・ということでしょうか。Arcane Focusの強度が高い時を見ていないので、そう感じるのかもしれませんが・・。
 Thunderstorm(A)は自分の周囲にエネルギー属性のダメージを与え、キャストリカバリを6減少の追加効果を与えます(「耐性」で追加効果を受ける確率は抑えられます)。
 Essence of Wind(A)は自分の周囲に冷気属性のダメージを与え、攻撃速度−1%・ファストキャスト−1の追加効果を与えます(「耐性」で追加効果を受ける確率は抑えられます)。
 Wildfire(A)は、かなり広範囲に炎属性のダメージを与えるフィールドを張りますが、フィールドの中でダメージを受けるものが多いほど分散してしまい、かなり微妙な攻撃力です。
 Word of Death(A)は難度が高いですが、一番頼りになるかもしれません。対象のHPが一定割合(Arcane Focus無しで5%、強度6なら 35%!)以下なら、止めを刺せます。ただし HPが300以上残っている場合は 300のカオスダメージを与えます(最初はこれがダイレクトダメージだったため、猛威を振るった)。そうでない場合や、相手がPCの場合は、もう少し控えめなカオスダメージをそれなりに与えます。
 Arcane Focusの強度次第で、相当に呪文に対する評価が変わると思います・・。
 それ以外では、HP再生効果(解毒も可能)を与える Gift of Renewal(A)、ダメージを吸収する盾を作る Attunment(A)は、非常に使い勝手が良いですね。
 あらかじめ掛けることで死んだときに蘇生を可能にする Gift of Life(A)ですが、死んだその場での復活なため、レスキルの危険が高く微妙かもです。ペットに掛けるのは ありかもしれません。
 Arcane Empowerment(A)は回復呪文と攻撃呪文の効果を高め、召喚生物をDispel(6)しづらくします。なにげに織成魔法だけが効果範囲ではないので、便利と言えば便利かもしれません。
 Immolating Weapon(A)は、自分が武器攻撃をするときに炎属性の追加ダメージを与えられるようにします。これは魔法戦士向けですね。
 イマイチ頼りにならない召喚魔法2つは使用できるようになるのに手間が掛かりますが、最初から使える Nature's Fury(A)は物理抵抗以外は0という抵抗値の問題さえクリアできれば、メイジ魔法の Blade Spirits(5)と同じぐらいは働いてくれます。
 また Dryad Allure(A)は、亜人特効が有効なモンスターを魅了して、自分の配下に加えます。傭兵扱いで命令も聞きますので、Ogre Lordや Titanといった辺りを魅了できれば、相当な戦力として期待できます。厩舎には入れられず、ログアウトしたり、リリースしたりすると消えます。
 特殊な変身魔法もあります。
 Reaper Form(A)は自分を木の化け物に変身させ(モンスターの reaperとは違う外見です)、走れなくなることと炎に弱くなることの代わりに、通常攻撃速度と呪文ダメージを10%増強させます。
 Ethereal Voyage(A)は、他にタゲられていない時のみ使用可能で、使うと meer mageの姿になり、その間はモンスターからタゲられなくなります。
 色々と覚えるのに苦労する割に・・と感じるのは、明らかに Arcane Focusの強度不足だからだと思うので、修業している方、是非 一緒に Arcane Circle唱えさせて下さい・・。