放っておいても誰でも上がる

 UOをプレイすると、最初は激しくスキルが上がっていきます。特に何もしていないのに激しく上がるが何を意味するのか分からない、そんなスキルがありませんか? もちろん有用なスキルではあるので、上がるに越したことはありませんが、実際どういう意味なのか 簡単にまとめてみます。
 ここでは「集中」「瞑想」「耐性」、そして「野営」の4つを挙げています。

Focus [集中]

 難易度制、スキル遅延無し
 教えてくれるNPC:
Blacksmith Guildmaster、Gypsy Banker、Keeper of Chivalry、Tailor、Tanner、Tinker
 "フォーカス"とか"BF"とか呼ばれることもあります。
 スキル的には、スタミナとマナの自然回復スピードを速めるという効果があります。特に能動的に使われるスキルではなく、HPやスタミナ・マナが低下して自然回復する時に無意識で使用されています。このため、特に初期状態では「瞑想」と共にガンガン上がるでしょう。
 スキル合計が最大になって、最終的なスキル構成を検討するにあたり、最初に削られる運命にあると思います。しかしある程度は残しておかないと、自然回復が追いつかなくなることもあるため、余ったスキルは これか「瞑想」に回すことにもなるでしょう。そういったことを考える必要が無い最初のうちは上がるに任せておいていいです。
 システム的なことを言うならば、スタミナ回復は10単位、マナ回復は20単位で決まるため、最終的なスキル値は それを目安に決めると無駄がありません。スタミナが減ると武器の振り速度が落ちるため、武器を使う戦士系なら あった方がいいように思います。

Meditation [瞑想]

 難易度制、スキル遅延あり(直接使用時のみ)
 教えてくれるNPC:
Archmage、Councilmember、Holy Mage、Mage、Mage Guildmaster、Necromancer
 "メディ"と呼ぶのを見かけたこともあります。
 スキル的には、マナの自然回復スピードを速めるという効果を持ちます。ただ、装備している防具の中に金属鎧などの瞑想障害になるものを身につけていると、スキルの効果が一切失われます。そういった防具でも「瞑想可」のプロパティが付いていれば、皮などの防具と同じ扱いになり、瞑想障害にはなりません。武器や盾は瞑想障害にはなりません。
 マナ回復力自体は「集中」より高いです。また、スキルを単体で使用することにより「瞑想」による回復の度合いを倍に出来て、それだけマナ回復のスピードが速まります。ただし、この状態は話したり、動いたりしたら解除されます。他のスキルを使った時も解除されますが、スキル遅延が5秒ぐらいはあり、瞑想に成功しても失敗しても連続使用はもちろん、他のスキルも使えなくなります。
 「瞑想」による回復力上昇の度合いは、スキルだけでなく そのキャラクターの INTの値も関わって決まるため、一概に10単位とかいうようには言えません。ただGMだと回復力にボーナスが付くため、残すのならGMのままにしておく方が得かもしれません。もちろん、INTも高いほど回復力は上がります。

Resisting Spells [耐性]

 難易度制、スキル遅延なし
 教えてくれるNPC:
Archmage、Bloodletter Guildmaster、Cashual、Gypsy Banker、Healer Guildmaster、Holy Mage、Mage、Mage Guildmaster、Monk、Necromancer、Ranger Guildmaster、Warrior Guildmaster
 "レジ"と呼ばれることが多いですね。3Dクライアントでは「Resistance」となっています。クライアントの違いで、時折こんな風にスキル名が変わることがありますので御注意下さい。
 毒・麻痺やステータス低下などの状態悪化を起こす魔法に抵抗するためのスキルです。これらを引き起こす魔法を、モンスターは積極的に使用してくるため、魔法を使うモンスターと戦えば、否応無しにこのスキルは上がっていきます。そういった魔法の効果を受ける確率を下げるほか、麻痺に関しては麻痺する時間を縮める効果もあります。
 実際にこのスキルで抵抗できるのは、「魔法」(カッコ内の数字はサークル)の Clumsy(1)、Feeblemind(1)、Weaken(1)、Poison(3)、Curse(4)、Mana Drain(4)、Paralyze(5)、Poison Field(5)、Mass Curse(6)、Paralyze Field(6)、Mana Vampire(7) と 「霊媒(ネクロ)」の Blood Oath、Corpse Skin、Mind Rot、Pain Spike と 「織成呪文」の Thunderstorm、Essence Of Windです。織成呪文についてはダメージ軽減ではなく、付随効果に対する抵抗時に使われます。
 攻撃呪文のダメージは防具による抵抗値で軽減するため、あまり関連しません(以前は関係したようですね)。ただ、このスキルは全抵抗値の最低値を保証する効果があります。具体的には「((スキル値−40)×10)÷15」という妙に複雑な計算式で求めた値より低い抵抗値がある場合、自動的に求めた値に補正されます。スキルがGM以上の場合は「40+(スキル値−100)÷5」となり、GM未満の時より保証される最低値が上がります。GMになれば40は最低保証されるので、下手な防具よりは頑丈になりますね。
 第2サークルのメイジ呪文 Protection(ダメージを受けても詠唱妨害されなくなる)を掛けている場合、「耐性」のスキル値は−35されます。もし「書写」も上げている場合、このマイナスは「書写」÷20だけですが軽減されます。
 このスキルは魔法を受けることにより上昇します。なので「魔法」がスキル値と同じぐらいのモンスターから魔法を浴びることで上がり易くはなりますが、良い相手を探すのは なかなか大変です。
 素早く安全に上げることを考えるのであれば、スキルが上がるような魔法を自分自身に掛けるのが一番早道だったりします。ただし「評価」がないと幾ら魔法を掛けてもスキルは上がりません。
 Protectionの魔法を掛けると「耐性」のスキルは下がりますので、これを利用すると上がり易くなり、この方法で60ぐらいまでは簡単に上がります。60以降は Protectionを掛けずに魔法を自分に掛けると上がります。掛ける魔法は何でもいいのですが、毒などの後腐れが少ない Clumsyとか Mana Drainとかがよさげです。Mana Drainだけで GMまでもっていけます。

Camping [野営]

 非難易度制、スキル遅延なし
 教えてくれるNPC:
Furtrader、Gypsy、Ranger Guildmaster、Shepherd
 "キャンプ"と呼ばれることもあります。
 屋外で、kindling(薪)に火をつけるスキルです。kindling自体は、斧以外の刃物をダブルクリックして、木々をターゲットすれば、簡単に手に入ります。火がつくまで、何度も kindlingをダブルクリックすれば、いつかは着火します。
 実際に火がつくと「安全を確認する必要がある」と出ますので、移動せずに更にしばらく待つと「安全が確保された」と言われます。そうしたら、Bedroll(寝袋)を地面に置き、2回ダブルクリックします。1回目のダブルクリックで Bedrollは広げられ、2回目のダブルクリックで そこに寝転がるイメージです。そしたら、その場で安全なログアウトが可能になります。
 安全なログアウトとは、ログアウトした後 すぐにキャラクターがゲーム世界から消えることを表します。通常、街にある酒場や宿屋か、自分の家か フレンド以上の登録をしてもらった家でなければ、安全なログアウトは出来ません。フィールドでログアウトしようものなら、そこから何分かログアウトしてもキャラクターは消えずに残り、何かあっても無抵抗になってしまいます。しかし、キャンプをすればフィールドでも安全にログアウトできると言うわけです。
 このスキルは勝手に上がるというものではないのですが、役割に関係なく使用できるスキルなので、こちらに含めました。先回りして言うと、別に上げる必要のあるスキルと言うわけでもありません。ただ、kindlingはほぼ無尽蔵に手に入り、スキル遅延も無いことから連続してスキル判定が行えます。スキル判定が成功したタイミングでステータスは上がる可能性があるため、このスキルのように連続してスキル判定が可能だと、ステータスも上げ易いとされています。それを目的にして序盤に このスキルを使ってステータスを伸ばす人もいるようです。
 ただし、ステータスを伸ばしたい時は、ステータス上昇の注意点を確認しておきましょう。早い話、短時間で集中して上げる、ということが出来ないのです。