命を掛けて宝探し

 UOの楽しみの一つに、普通は手に入らないアイテムを入手することがあります。それは危険なダンジョンにあるだけではありません。普通に街の中にもあったりするのです。今ではフェルッカ限定ですが、他PCだって 随分良いものを持っているではないですか。ここでは、様々な方法でお宝を得られる人々をご紹介しましょう。
 ここでは、まずトレジャーハンターについての御紹介からとなります。トレハンに必須のスキルは、地図を解読するための「測量」と、宝箱の鍵を開けるための「開錠」の2つですが、「採掘」があれば宝箱を掘り出すのが容易になります。また「探知」や「罠解除」も役立ちます。実際のトレジャーハンティングの手順を追って説明していきます。
 トレジャーハンティングは地上で宝箱を掘り出しますが、「釣り」があれば海でも宝探しを楽しめます。時にはモンスターに襲われることもありますが、これが「釣り」を修業する理由と言うこともあるでしょうね。
 そして、暗部とも言うべき存在であるシーフも、PCとして育てられます。シーフならば「窃盗」「詮索」という基本的な技に加え、「隠蔽(ハイド)」「隠密(ステルス)」を覚えることが多いです。街の宝箱を開けるのであれば「開錠」が最低でも必要になります。DOOMなどでレアアイテムを盗むのもシーフの仕事です。
 フェルッカにおいて、他PCが 自分の荷物を盗める者かどうかは「検死」を使って実は判定できます。その余裕があるかどうかは分かりませんが・・。また見つけたものの価値を大まかに見極める「鑑定」というのもあります。ただ、どちらも、マニアックすぎて覚える必要性は低いですね。
 最後に乞食。彼らの技は「物乞い」ですが「宝珠の守人(UO:ML)」では彼らでなければ入手できないアイテムが出現しました。

Cartography [測量]

 難易度制、スキル遅延1秒
 教えてくれるNPC:
Mapmaker
 過去に「地図作成」と称されていた名残で "地図"と呼ばれることもあります。
 本来は自分の周囲の地図を作るスキル・・なのですが、トレハン(トレジャーハンティング)マップが相手の場合、それを解読するための必須スキルとなります。他に必須のスキルは「
開錠」です。
 生産としての側面や、実際のスキルの上げ方については、こちらを御覧下さい。

■トレジャーハンティング(1) 地図の解読

 トレハンマップには0〜6までのレベルがあります。どのレベルなのかは、マップの名称から分かります。「a tattered(ぼろぼろの)」と付いていれば、未解読のマップです。解読するためには、以下に示すように、このスキルがレベルに応じた値に達している必要があります。未解読のトレハンマップをダブルクリックするだけで解読します。ツールは必要ありません。
レベル0youthful treasure map
(ヤング向けの 宝の地図
「測量」不要
レベル1plainly drawn treasure map
(分かり易く描かれた宝の地図)
「測量」25以上
レベル2expertly drawn treasure map
(専門的に描かれた宝の地図)
「測量」71以上
レベル3adeptly drawn treasure map
(熟練者向けに描かれた宝の地図)
「測量」81以上
レベル4cleverly drawn treasure map
(器用に描かれた宝の地図)
「測量」91以上
レベル5deviously drawn treasure map
(複雑に描かれた宝の地図
「測量」100
レベル6ingeniously drawn treasure map
(巧妙に描かれた宝の地図)
「測量」100
 このうち"レベル0"は、いわゆるヤング・トレハンのマップで、ヤング限定でヘイヴン周辺で発掘できるものです。これは「測量」が無くてもヤングであれば問題なく解読して掘り出せます。トレハンの雰囲気を味わうのには最適です(ヤングなので掘り出した宝を持ちきれないことが多いですが・・)。ヤングが取れると、レベル1のトレハンマップに変化します。
 レベル1以上の場合、上表に書かれた値の「測量」が無いと解読できません。解読に成功すると、その地図の内容画面に表示されます。ピンが立っているところが宝箱のポイントで、その周辺の様子から場所を類推することになります。またマップ名には解読した人の名前が表示されるようになります。
 場所が分かったら、早速掘りに行くわけですが、その説明は次の「採掘」の方に譲り、一つだけ注意点を。レベル0とレベル1の宝箱は人が解読したものでも「測量」のスキル無しで掘り出せますが、レベル2以降は解読できるだけの「測量」スキルが無いと、そもそも掘り出せません。「測量」スキルがあるのなら、他人が解読したものでも掘り出せます。
 トレハンの先人達の努力により、宝箱の位置については、その座標まではっきりと特定が可能です。例えば こちらなどを利用することで、画面に現われた地図とにらめっこしながら場所の特定は可能です。このページで現われる地図と、画面に現われる実際の地図には多少の縮尺や範囲に差がありますが、特定するのに問題はないはずです。他にも色々と策はありますが、それはブリタニアでお会いした時にでも、ゆっくりお話しましょう(笑)。
 このスキルの本来の説明とスキルの上げ方については、生産職側の説明の方を御覧下さい。上げるのは、結構大変です。

Mining [採掘]

 非難易度制/難易度制、スキル遅延なし
 教えてくれるNPC:
Miner、Miner Guildmaster
 本来は oreなどの素材を掘り出し、ingotを精製するスキルですが、トレハンにも微妙に関わります。ただし、無くてもトレハンは充分に可能です。生産に関わる側面は、こちらを御覧下さい。スキルの上げ方などについてもこちらで。

■トレジャーハンティング(2) 宝箱の発掘

 地図から宝箱のある場所を特定したら、いざ発掘です。掘り出す時は shovel(シャベル)か pickaxe(つるはし)と、場所が描かれたトレハンマップの現物を持参しましょう。掘るための道具をダブルクリックして、トレハンマップをターゲットし、更に掘り出すポイントを直接ターゲットします。森の中などでは透過円を出してターゲットした方がうまくいくこともあります。
 最後にタゲったポイントが、宝箱のずばりの位置、もしくは隣接する周囲のマスならば「採掘」のスキルが無くても宝箱は掘り出せます。「採掘」のスキルが51以上ある場合、宝箱を中心にした5x5マス内、81以上なら7x7マス内、100以上なら9x9マス内をタゲっていれば、宝箱を発掘できます。
 ちなみに前の人がトレハンをしたあと、宝箱を残したままにしていると掘り出せなくなります。宝箱が残っている場合は、その宝箱を左クリックしてメニューを開いて宝箱を片付けることが可能です。箱自体は持ち上げられないので、発掘が終わったら必ず片付けるようにしたいですね。
 トレハンの先人達の努力により、宝箱のある場所については、その座標も明らかになっています。このため六分儀を片手に そのポイントを探すことにより、「採掘」が無くても問題なく宝箱の発掘は可能になっています。

■トレジャーハンティング(3) ガーディアンとの戦い

 宝箱は実際に掘り出されるのに若干の時間が掛かります。徐々に掘り出される宝箱をドキドキしながら動かずに見守ってください。・・が、用心もしてください。ガーディアンと呼ばれる宝箱の見張りモンスターが出現する可能性があるからです。ガーディアンは出現と同時に発掘者をタゲってきます(タイミングを合わせて「魔法」の Invisbility や「隠蔽(ハイド)」で掘った本人は隠れるのが常套手段)。現われるモンスターはレベルに応じて、以下の中からランダムとなります。
レベル0mongbat、headless one、skeleton、zombie0-3体
レベル1mongbat、headless one、orc、ratman、skeleton、zombie0-6体
レベル2earth elemental、gargoyle、gazer、hellhound、orcish lord、orcish mage4-10体
レベル3air elemental、dread spider、fire elemental、lich、ogre lord、water elemental5-10体
レベル4daemon、dread spider、elder gazer、lich、lich lord、ogre lord5-10体
レベル5blood elemental、daemon、elder gazer、lich lord、poison elemental10-15体
レベル6ancient wyrm、balron daemon、blood elemental、poison elemental、titan10-15体
 ・・お分かりとは思いますが、レベル4以上のトレハンをやる時は覚悟がそれなりに必要です。レベル3でも現われるモンスターの組み合わせ次第では余裕で死ねそうです。レベル0では"chest guardian"と名前が付いたモンスター(通常のモンスターと色が違います)が必ず3体出現します。レベル1の場合、ガーディアン無しということも充分にあり得ます。
 ガーディアンが現われた時はまず退治してから開けることになります。現われなかった場合は、すぐに開けることを試みれます。続きは 次の「開錠」で。

Lockpicking [開錠]

 難易度制、スキル遅延なし
 教えてくれるNPC:
Golemcrafter、Tinker、Tinker Guildmaster、Thief Guildmaster
 "鍵開け"と言った方が通じるかもしれません。
 トレハンに限らず鍵を開けるためのスキルですが、トレハン目的で上げる人も多いです。トレハンのためには「
測量」と共に必須スキルとなります。
 箱を作った側の「細工」スキルが難易度に関わります。最初は「細工」30程度の人が作った箱・・次は50程度の人が作った箱・・最後にGMの人が作った箱・・というように鍵を外す対象をステップアップしていけば、あとは地道な努力で上がります。
 トレハンレベル3の箱が開けられるぐらいになったら、ベスパー銀行内の箱を開ければ、小遣い稼ぎも出来ます。他にもダンジョンの危険なポイントにある宝箱はレベルが高く、鍵開け修業に向いているようですが、私はGGS使って ゆっくり上げました。

■仕事のためのツール

 lockpickをダブルクリックして、鍵を外したいものをターゲットします。ただし、その難易度によって開けられるかどうかは決まり、失敗した時は 割とあっさり lockpickが折れて減ってしまうので、ある程度まとまった量は必要です。
 「細工」のスキル上げにも使えるツールなので、大量に作っておくのが良いかもです。スタックするので、大量生産してもあまり場所をとりません。

■トレジャーハンティング(4) 宝箱の鍵開け

 トレハンマップにより発掘された宝箱は、レベル0以外は鍵が掛かっており、すぐには開けられません。この鍵を開けるために「開錠」スキルが必要になります。レベルが低いトレハンマップの場合は、「魔法」スキルが高い人の Unlock で開けられます。どれぐらいのスキルが必要なのかは、以下の表の通りです。
レベル0「開錠」不要Unlockも不要
レベル1「開錠」25以上「魔法」50以上の Unlock
レベル2「開錠」76以上「魔法」100以上の Unlock
レベル3「開錠」84以上「魔法」120の Unlock
レベル4「開錠」92以上「魔法」では不可
レベル5「開錠」100「魔法」では不可
レベル6「開錠」100「魔法」では不可
 実際に鍵を外す時は、手に防具をつけていると成功率が下がるといわれているのですが、体感的に それほど確率が下がっているという印象は無いので、あまり気にしなくても大丈夫な気がします。
 レベル0の場合は、鍵も罠も無いので、掘り出して"chest guardian"を倒したら、問答無用で宝箱をダブルクリックして開けてOKです。ただし箱の中から物を取り出すときも注意は怠らないで下さい。取り出すたびにモンスターが出現する可能性があるからです。現われるモンスターは「採掘」に示した表の中からランダムで1体となります。
 しかし、レベル1以上の場合は、鍵を外しても、まだ安心してはいけません。これについては「罠解除」でお話しましょう。

Detecting Hidden [探知]

 難易度制、スキル遅延1秒(範囲探知)/10秒(ポイント探知)
 教えてくれるNPC:
Thief Guildmaster
 通称としては英語名の頭文字をとって "DH"と呼ばれる方が多いです。
 このスキルは隠れている様々な者を発見するのに使えます。色々なパターンがありますので、それについては以下に示します。トレハンに限っては、特にこのスキルが必要というわけではありません。ただ、このスキルは「
開錠」の成功率を高める効果があるので、全く意味が無いわけではありません。
 難易度制なので、適切な難易度の隠れたPCやトラップボックスを調べて上げることになります。
 このスキルを直接使用し、箱をターゲットすると、その箱に罠がないかどうかを調べられます。罠を仕掛けた側の「細工」スキルに応じて難易度が変わります。罠がある場合は「trapped」と表示されるようになります。
 ただトレハンの宝箱はレベル0なら罠はかかっておらず、レベル1以上は必ず罠がかかっているので、特にこのスキルで調べる必要はありません。
 このスキルを直接使用し、どこか場所をターゲットすると、その周囲で「隠蔽(ハイド)」しているPCを暴けます(フェルッカのみ)。相手のスキル・距離により難易度は変わります。
 ちなみに自分の家の中であればスキル0でも使用できます。「隠蔽(ハイド)」も家の中なら、スキル0で無条件で成功しますね。
 エルフは「洞察力」という種族特性により、リアル値に関係なく このスキルが+40されるとの事です。これはスキルGMなら、スキル値140として扱われると言うことを意味します。結構、大きいですね。
 またダンジョンでポイントをターゲットした場合は、そこに罠があるかどうかを調べることが可能になります。それが派閥トラップだった場合は、他人にも見えるようになります。また、スキルが高ければ、スキルを使用しなくても罠を探知できます。

Remove Trap [罠解除]

 難易度制、スキル遅延10秒
 教えてくれるNPC:
Golemcrafter、Tinker、Tinker Guildmaster、Thief Guildmaster
 仕掛けられた罠を解除するスキルです。が、箱に仕掛けられた罠の場合、無限などのハードコアシャードでなければ、4マス以上離れて「魔法」の Telekinesiss を使えば、わざと開けて罠を発動させて無効化できるので、無理にこのスキルを上げる必要はありません(スキル構成的に、ここまで覚える余裕が無いことも多いかと思います)。この方法、トレハン以外の場合でも使えます。ハードコアシャードであれば、必ず このスキルで罠を解除しなければなりませんので、スキル構成はよく考えた方がいいかもしれませんね。
 このスキルを直接使用し、罠を外したいものをターゲットします。ただ、このスキルを使用するためには「開錠」と「探知」の双方が 50以上必要です。
 あとは罠を仕掛けた者の「細工」に応じた難易度で成功率が決まります。解除に失敗した場合、その罠が誤動作して罠を外そうとした人が罠に引っかかる危険があります。ダメージならともかく、毒を受ける可能性もあるので、解毒手段はあらかじめ用意しておくことをお勧めします。
 手に防具をつけていると成功率が下がる、とされていますが、体感的にそれほど違いは感じられない程度のようです。

■トレジャーハンティング(5) 罠の解除

 このスキルを使うなり、Telekinesissを使うなりして、罠を解除したら、いよいよ宝箱の中身を確認です! レベル1でも意外にものが入っているはずです。ただし、物を取り出すときは御注意下さい。そのたびにモンスターがランダムで1体出現する可能性はあるからです。何が現われるのかは「採掘」に示した表の通りです。高レベルトレハンの場合は、1体でもそれなりに強敵が現われますから、用心してください。
 箱の中に入っている宝の内容は、こちらでまとめていますので御覧下さい。必要なアイテムを全て取り出したら、箱をクリックしてメニューからきちんと片付けておきましょう。これはトレハンのマナーですね。

Fishing [釣り]

 難易度制、スキル遅延8秒
 教えてくれるNPC:
Fisher、Fisher Guildmaster
 のどかに魚を釣るスキル・・かと思いきや、トレジャーハンティングも真っ青の危険な宝探しをするためのスキルでもあります。一般的なスキルに関する情報は、生産の方で説明していますので、そちらを御覧下さい。

■投げ網(special fishing net)

 スキルが0の者でも使用できます。素敵な阿鼻叫喚に誘われるかもしれませんが。ダブルクリックして、沖をターゲットします。すると、深い海から water elemental、sea serpent、krakenがランダムに引っ張り上げられます(1体とは限りません)。krakenはかなりの強敵なので、出た時は腹を括った方が良いでしょう。
 これを使うメリットは、引っ張り上げられたモンスターを倒した後、a message in a bottleが手に入るかもしれないと言うことです。これが無い場合、スキルGMで「釣り」をしないと入手できません。

■SOSボトル(a message in a bottle)

 a message in a bottleをダブルクリックすると、中に入っている waterstained SOSを取り出せます。これには、船が沈んだ座標が書かれていますので、船でそのポイントまで行ってみましょう。その付近で釣りをすると、その船に積まれていた宝箱をサルベージできます。宝箱が出るまでにランダムで、船の積荷や乗客の成れの果てと思われるものが引き上がることもあります。絵や枕など、これでしか手に入らない内装品もあったりして、需要が多少はあったりします。骨は鋏で切れば「裁縫」で使う素材になります。
 いずれにしても、宝箱が必ず一番最後のサルベージ品になります。この箱には鍵も罠も掛かっておらず、レベル1〜3のトレハン相当ぐらいのお宝が入っています。特にガーディアンが出るわけでもないので、実はお手軽な宝探しになります。
 稀に入っている ancient SOSは、レベル4トレハン相当の宝が入っているほか、必ず真っ白な fabled fishing net(伝説の投げ網)が入っています。これこそが「釣り」最大の宝ともいえるものです。
 宝箱の中身がどのようになるのかは、こちらでまとめていますので御覧下さい。

■伝説の投げ網(fabled fishing net)

 これを普通の投げ網と同じ要領で使うと、いつもの投げ網で現われるモンスターに加えて、必ず leviathan(白い kraken)が現われます。強さはもちろんS級(HP 1500・フェイム24000)です。相応の戦力を整えて、万全の体制で迎撃しましょう。
 leviathanを倒すと、新たな SOSボトルと 2本の ropeが必ず入手できるほか、レベル5トレハンマップ(25%の確率)や マイナーアーティファクト(運0で16分の1、運1200で11分の1の確率)が手に入る可能性もあります。
 マイナーアーティファクトのうち、Ghost Ship Anchor(幽霊船の錨)・Seahorse Statuette(タツノオトシゴ像)は、leviathanからしか手に入りません。また、Captain Quacklebush's Cutlass(Quacklebush船長のカトラス)・Dread Pirate Hat(恐怖の海賊帽)・The Admiral's Hearty Rum(提督お気に入りのラム酒)・Ship Model of the H.M.S.Cape(H.M.S.Capeの船体モデル)・Candelabra of Souls(魂の枝つき燭台)は、leviathan以外ではレベル6トレハンをしなければ入手できません。
 ちなみに「釣り」GMが伝説の投げ網を使って leviathanを倒すと、上記の通常ルールとは全く別個に 25%の確率でマイナーアーティファクトを入手できます。この判定で入手した場合、通常ルールでの入手は出来なくなります。要するに1体の leviathanから複数のマイナーアーティファクトを入手はできないと言うことです。
 このように「釣り」だけでもマイナーアーティファクトが手に入る時代なのです。

Stealing [窃盗]

 難易度制、スキル遅延10秒
 教えてくれるNPC:
Gypsy、Thief Guildmaster
 どちらかというと "盗み"と呼ばれる方が多いです。
 他人のバックパックの中にあるものや、街中のコンテナの中身や、ダンジョンに置かれたレアアイテムを盗み出すスキルです。派閥戦では街中にある Sigil(印章)を盗むのに必要となります。
 自分のスキル値÷10stone程度の重さのものを盗むのが最適な難易度となるので、そうしたものを盗むことでスキルを上げます。よく使われる方法は、荷物が運べるペットに適切な重さのアイテムを沢山持たせ、ガード命令を出してから そのアイテムを ひたすら盗み続けるというものです。
 私は入れ物(袋など)を2つ用意し、そこに盗む対象のアイテムをたくさん入れて、1つずつ盗んだら、もう片方の袋に入れています。全て盗み終えたら、袋を入れ替えて 再び盗みの練習という具合です。
 もちろん泥棒はよくないことなので、このスキルを使ったらカルマが下がり、犯罪者とみなされます。PCに盗まれた場合、15秒以内にガードを呼べば処罰してもらえます。またアイテムを盗んでから2分間は Recallによる移動(逃亡)が不可能になります。このスキルを使うとハイド/ステルス状態は必ず解除されます。

■PCから盗む

 PCから盗む場合、スキルを直接指定して PC自身をターゲットする「Blind Steal("ランダムスティール"と呼ぶことも多いかも)」と、あらかじめ「詮索」で相手PCのバックパックを開き、特定のアイテムをターゲットする「Targeted Steal("セレクトスティール"と呼ぶことも多いかも)」の2種類の方法があります。
 PCから盗みたい場合は NPCシーフギルドに加入する必要があります(これについては後述しています)。Blind Stealの場合、第1階層の中から盗むものはランダムで決まるため、効果的に盗みたいなら「詮索」で相手のバックパックを覗く必要があるでしょうね。階層が深い中にあるものを盗む場合は難易度が上がります。
 盗むアイテムは 重さが スキル値÷10stone 以内のものにするのが無難です。

■NPCシーフギルド

 PCを相手に盗みたい場合は、NPCシーフギルドに加入する必要があります。街のどこかにいる theif guildmaster/guidlmistressを探し、その傍で「(そのNPC名) join」と発言して、加盟料500gpを支払うことで加入できますが、
・「窃盗」が60以上であること
・PC作成後ログイン時間が48時間以上経過していること
が条件となっています(ハードコアシャードでは無条件では入れるそうです)。このログイン時間が曲者で、1時間未満のログイン時間はカウントされません・・。
 シーフギルドに加入しているPCは、他のPCに殺されても殺人報告が出来なくなり、自分が死んだ場合、それがトランメルであっても 他人からルートされ放題になります。
 thief guildmasterに「(NPC名) quit」と発言すれば脱退できますが、その後1週間は加入できなくなります。

 NPCシーフギルドに加入すると、thief guildmasterに「disguise」と発言することで、変装キットを購入(700gp)可能です。これを使うと、2時間ほどの間 名前がランダムで変わり、髪型も変更できます(ただし髪の色は白になってしまうようです)。これにより同じ名前で盗みを繰り返して怪しまれないようにできるかもしれません。
 ちなみにギルドに加入していない場合「disguise」という こちらの発言に対して「何を言っているのか分かりませんよ」と反応します。他のNPCは無反応なので、これを発言しながら歩き回ると、thief guildmasterを見つけ易くなります(笑)。

■街中で盗む

 街中のコンテナ(箱や樽など)に入っているものを盗むことも可能です。やり方はコンテナの中を開いて、スキルを直接使用し盗みたいものをターゲットです。そのコンテナに鍵が掛かっている場合は「開錠」が必要になります。しかも御丁寧に罠が仕掛けられているので(しかも複数なこともある)、対処方法を「罠解除」の記述などから確認しておきましょう。
 なおこれも犯罪行為です。NPCの視線が通るようなところで、こんなことをすればたちどころにガードを呼ばれて処刑されますので、周囲の様子には充分注意しましょう。
 普通のNPCから買ったり、モンスターから入手したり出来ない食べ物やアイテムなどが得られることもあり、そうしたものが「プチレア」と呼ばれ、内装目的で欲しいと思う人もいます。

■ダンジョンで盗む

 マラスにあるDOOMや、徳之諸島のファンダンサー道場・ヨモツ坑道には、そこでしか手に入らないレアアイテムが湧くことがあります。スキルがGM以上ならば、こうしたレアアイテムを盗み出すことが可能です。レアアイテムは内装アイテムとして、どれもそれなりに人気があります。
 ただ盗みに成功する確率は スキル100だと5%程度、105で30%、110で50%、120で100%、という厳しいものなので、PSを使って110以上にはしないと実用的とはいえないでしょう。
 盗めるアイテムにはレアリティというのが設定されており、これが高いほど、一度盗んだら新たに湧くまでの時間が長くなります。どれくらいの時間が掛かるかは、以下の通りです。ただし、これはあくまで目安でかなり誤差はあると思ってください。
レアリティ:1012
湧き時間:2時間4時間6時間半日1日2日4日1週間2週間1ヶ月4ヶ月
 あとは実際に湧くポイントに行って、アイテムをターゲットすることになります。PCへの盗みが困難な昨今、シーフキャラクターの意義は この辺りにあるかもしれませんね。しかし、その場所は UOでも危険度が最大級のダンジョンばかりです。「隠密(ステルス)」などの事前準備は欠かせないでしょうね。
 なおレアリティ10のアイテムは「Blade of Righteous」「Titan's Hammer」「Zyronic Claw」「The Inquisitor's Resolution」というアーティファクト(AF)で、レアリティ12のアイテムは「Ruined Picture」という内装アイテムです。これらは、DOOMにしかなく、徳之諸島でレアリティ10以上の盗みアイテムは確認されていないとのことです。

■派閥シーフ

 派閥戦では、都市を支配するために Sigil(印章)というものを取り合います。詳細を語ると長くなるので ここでは省略しますが、これを確保している派閥が その都市を実効支配しているという扱いになります。これを奪うには「窃盗」が80.1以上必要です。その意味では、派閥戦において、このスキルを持つ者は不可欠といえますね。

Snooping [詮索]

 非難易度制、スキル遅延なし
 教えてくれるNPC:
Gypsy、Thief Guildmaster
 響きは悪いですが "覗き"と呼ばれる方が多いような気はします。
 PCやNPCのバックパックの中を覗き見るスキルです。「
窃盗」でアイテムを指定して盗みたいなら、このスキルを上げておく必要があります。このスキルを使うだけでは犯罪者にはなりませんが、カルマは下がります。
 非難易度制ということで、ひたすらバックパックを覗き続ければ上がります。ただ、PC相手に何度も使用するのはハラスメントに等しいので、NPCを相手に使うのが良いでしょう。フェルッカでなければNPCの鞄の中身は覗けません。一度バックパックをダブルクリックしたら、あとは「LastObject」マクロ連打で使い続けることが可能です。
 野生化した荷馬や荷ラマのバックパックを覗けばカルマが下がらないとのことです。なるほど。また深い階層を覗くほどスキルは上がり易いようですが、無理をする必要は無いと思います。
 他人のペーパードールを開いて、バックパックをダブルクリックすれば、自動的にこのスキルが使用されます。ただし、スキル判定に失敗した場合、その相手に「覗かれている」ということを知らせるメッセージが表示されますので、PCにバレたくなければ スキルをGMにする必要があります。
 ハイド/ステルス状態でこのスキルを使用して、スキル判定に失敗した場合、姿が現われてしまうこともあります。バレたくなければ、やはりスキルをGMにするしかなさそうです。どのみち「窃盗」を使えば、ハイド状態は解けますけどね。

Hiding [隠蔽]

 非難易度制、スキル遅延10秒
 教えてくれるNPC:
Ranger Guildmaster、Thief Guildmaster
 圧倒的に "ハイド"と呼ばれることが多いですね。
 自分の姿を隠すスキルです。他のPCからは見えなくなり、受けていたターゲットも解除されます。ただし、他者の視線が通るような場所では うまく隠れることが出来ません。この状態を便宜上"ハイド状態"と呼びます。
 発言したり移動したりするとハイド状態は解除されますが、生産を始めとした多くのスキルはハイド状態のままで使用できます。また死体からルートをするときも必ず解除されるようです。
 PCの家の中にいる場合、スキルが無くてもハイドが可能です。これは自分の家や、フレンド登録された家でなくても可能です。モンスターに追われている時、パブリックハウスに入って視線が届かないところで このスキルを使用し、タゲを切るのは有効な手段です。
 「
隠密」もある場合、ハイド状態で移動したら自動的にスキル判定されて"ステルス状態"になれます。これについては「隠密」のスキル説明の方をご参照下さい。
 スキル自体は非難易度制なので、ひたすらスキルを直接使用することで上がっていきます。ただし、スキル遅延があるので なかなか連続では実行できません。時間は掛かりますが、マメにスキルを使用すれば、地道に上がるスキルです。
 ステルス状態で自動的にスキル判定が継続される時も、このスキル判定が行われているので上がる可能性があります。だから「隠密」があるなら、ステルス状態で歩き続ければ「隠蔽」「隠密」ともにスキル上昇していきます。これが一番楽でしょうね。
 「探知」のスキルがあればハイド/ステルス状態を暴くことが可能です。もちろん隠れる側のスキルに応じて成功率は変わります。エルフは「探知」に追加ボーナスがあるため、他人を発見する時の確率が上がります。
 Revealの呪文でも見つかる可能性があります。Invisibilityなら必ず暴かれますが、このスキルで隠れている場合は、暴かれる確率がスキルに応じて決まります。
 モンスターは何気に隠れている者を見つける能力に長けているようです。だから、隠れている状態でも あっさりと暴かれることがあります。御注意下さい。ここ最近の仕様では、かなりの確率で暴かれる傾向があり、多少修正が加えられる見込みのようです。
 Invisibilityの呪文で隠れても ほぼ同等の効果ですが、呪文の場合は効果時間があり、それが切れると姿を現してしまいます。これに対し、このスキルで隠れた場合、制限時間はありません。ハイド状態が解除されることをしたりされたりしない限り、ずっと隠れていられます。

Stealth [隠密]

 難易度制、スキル遅延10秒
 教えてくれるNPC:
Ranger Guildmaster、Thief Guildmaster
 こちらは "ステルス"と呼ぶ方が圧倒的に多いです。
 隠れた状態で移動するスキルです。この状態を便宜上"ステルス状態"と呼びます。スキルの直接使用でもいいのですが、現在は スキルが25以上あれば、ハイド状態(もしくは Invisibility使用中)で移動した時、自動的に「隠密」のスキル判定が行われるようになっています。ただし騎乗状態ではステルス状態になれません。
 一度のスキル判定で移動できる距離は「隠密」スキル値÷5マスとなっています。ただし走った場合は距離が半減します。また、走っていると移動時の自動判定が行われないため、ステルス状態での移動を維持したいのならば走らずに歩く方が無難です。
 このスキルは「
隠蔽」が50以上なければ、そもそも覚えられません。覚えた後も「隠蔽」が50以上なければ、「隠密」のスキル使用自体が出来ません。
 隠れて移動するだけでスキル上げはできることになりますが、難易度制です。これには理由があります。瞑想障害になる防具を身に付けていると、ステルス判定の難易度が上がるからです。
 スキル値が60ぐらいまでは、ステルス障害のない防具を着けたままで問題なく上がりますが、それ以降はわざとステルス障害になる防具を身に付けて難易度を上げないと、スキルが上がらなくなります。ただし障害になる防具が多すぎると、このスキルは使えなくなります。
 実際にどれくらいの難易度上昇になるか?ですが、以下のようになっているようです。(難易度に関しては「パラリシャン」殿を参考にさせていただきました)
上昇量 studded leather ringmail
chainmail
platemail
born
scale
+2首・手
+4
+5首・手
+6
+10頭・腕
+15
+25
 上記の表に含まれる防具でも 瞑想可 のプロパティが付いていたら、難易度上昇はありません。身に付けている装備による難易度上昇が+42を超えるとステルス状態にはなれなくなります。
 乱暴な言い方をするなら、今のスキル値から難易度上昇合計を引いて 50〜60程度になる組み合わせを考えるのが良いようです。多少の誤差は問題ではないので、「スキルが上がりづらくなった」と感じたら、難易度が上がるような装備を考えてみれば良いかと思います。
 「忍術」のアビリティの中には、ステルス状態でなければつかえないものもあります。ハイド状態だけでは駄目なので、このスキルを上げておかないと忍者の真の実力は発揮できないように思います。

Forensic Evaluation [検死]

 非難易度制、スキル遅延1秒
 教えてくれるNPC:
Bloodletter、Bloodletter Guildmaster、Fortune Teller、Healer、Healer Guildmaster
 犯罪者を見極めるためのスキル・・といったところですが、実情としては あまり覚える人がいません。趣味スキルという扱いになっているのは仕方ないのかもしれませんが、出来ることは結構あります。
 このスキルで調べることによりPCの名前が分かるはずの対象でも、スキル判定に失敗したら「特に異常は認められなかった」とメッセージが出ます。それでも気にせず何度も使用して調べ続ければ、真実が別ならば そのことが分かるときもあることでしょう。
 上昇は非難易度制なので、NPCを調べ続けて上げることになるでしょう(thiefを調べれば、スキル判定に成功した時に「盗人だ」が見れます)。また、鍵箱を用意できるのであれば、それを調べて上げるのもいいですね。
 スキルを直接使用して PCの死体をターゲットすると、そのPCを殺したPCの名前や、その死体からアイテムをルートしたPCの名前を調べることが可能です。フェルッカでなければ使えない効果ともいえますが・・。
 スキルを直接使用して 生きているPCやNPCをターゲットすると、NPCシーフギルドに所属しているかどうかを見極められます。そのキャラクターがシーフギルドに所属しているなら、スキル判定に成功したとき「盗人だ」と表示されます。PCの場合、それはフェルッカにおいて他PCの持ち物を盗めると言うことを意味しますから、要警戒です。
 スキルを直接使用して 自分が鍵を掛けた箱をターゲットすると、誰がこじ開けたのかを調べることが可能です。あらかじめ自分で鍵を掛けていて、自分以外のPCが「開錠」でこじ開けた箱でなければ、この効果は使用できません。

Item Identification [鑑定]

 非難易度制、スキル遅延1秒
 教えてくれるNPC:
Jeweler、Merchant Guildmaster、Miner Guildmaster、Vagabond
 本来はアイテムに掛かっているマジックプロパティを調べるスキルでした。しかし「正邪の大陸(UO:AoS)」以降、普通にマジックプロパティは確認できるようになったため、ほとんど意味の無いスキルと化してしまいました・・。現在は大まかなアイテムの査定額を調べるスキルとなっています。
 スキルを直接使用してアイテムをターゲット・・これをひたすら繰り返してあげることになります。ヒューマンならスキルが0でも 最低値保証があるので 無理にスキルを上げなくても、何度か試行して調べることが可能と言えば可能です。
 使い道がある・・というほどのことではありませんが、eSearch アンサーID #1712 では、このスキルを使って アイテムが初期装備かどうかを確認する方法が紹介されています。それによれば「初期装備であるならば査定額は必ず0となる」とのことです。意外な使い道ですね。

Begging [物乞い]

 非難易度制、スキル遅延8秒
 教えてくれるNPC:
なし
 NPCからお金を恵んでもらうスキルです。もらえる金額は、そのNPCの職業や スキル値によって幅があるようですが、基本的に少額です。お金を貰う目的なら、ヘイヴンのエスコートクエストの方が、簡単でしょうね。このスキルを使うと、カルマが下がります(カルマの第1段階より下には下がりません)。
 非難易度制ですから、ひたすら物乞いしまくれば上がっていきます。スキル遅延が結構鬱陶しいので、他のことをしながら気が向いたら・・というところでしょうか。また同じ相手に対しては1分経過しないと、再度の「物乞い」は成功しないようです。
 「宝珠の守人(UO:ML)」導入後、ハートウッドのエルフたちに物乞いをすると、お金以外のアイテムがもらえることが分かっています。さすが、お金には興味の無いエルフたちです。
 もらえるアイテムはパンや水など、主に食料ですが、shirt(シャツ)・flower garland(花の冠)といった衣類や、fishing pole(釣竿)・bedroll(寝袋)・lantern(ランタン)といった道具が含まれています。
 目玉はやはり lanternです。普通に作ったりするものと違い、明かりが消えず地面に置くとアニメーションするのです。ベンダーに持たせても明かりがついたままなので、そうした見た目に凝りたい時になかなか実用的です。もらえる確率はかなり低いですけどね・・。