§.黒い聖母について
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(About the Holy Mother of black)

-- 2018.07.03 エルニーニョ深沢(ElNino Fukazawa)

 ■はじめに - 「黒い聖母」を思い出す切っ掛け
 (1)「黒い聖母」のオフライン検索で
      脳出血の1日前のファイルが検索された!

 私は2011年12月2日(金)21時15分に脳出血で倒れ、その事は既に多くのHP(=ホームページ)に書きました。
 ところが、これは全く偶然なのですが「黒い聖母」と検索文字を入れてオフライン検索したら2011年12月1日 -即ち脳出血の1日前- セーブしたファイル(→後出)が2つ検索されました。尤も、普段はセーブ日付など余り問題にしないのですが、検索された2件のファイルを見て、ふとセーブ日付を見たら脳出血の1日前の日付です。私は思いを巡らし脳出血で倒れた時の事を思い出して見たら、もうすっかり忘れていると思って居た中から僅かに脳出血で倒れる前の事が思い出されて来ました。確かに私は倒れる前に「黒い聖母」の事を考えていたのです。
 [ちょっと一言]方向指示(次) 皆さんが通常遣って居るインターネットでの検索(=ネット検索)オンライン検索(on-line computer search)です。それに対し、私がオフライン検索(off-line computer search)と呼んで居るのは、最初オンライン検索したファイルを保存(=セーブ(save))して置き次回からは保存して在るファイルの中から検索するのです。こうすれば毎回ネット検索する必要は必ずしも無いのです。

 (2)検索された2つのファイル
 それを思い出させて呉れたのが次のファイルだった訳です。その2件のファイルを▼下▼に示しましょう。

   ファイル名          セーブ日付     筆者コメント
  黒い聖母 - Wikipedia.htm   2011/12/01 13:15  黒い聖母(外国/日本)
  黒いマリア像.htm       2011/12/01 14:04  鶴岡カトリック教会

 この2件のファイルの事ははっきり覚えて居ます。私が「黒い聖母」に最初に興味を抱いたのは、私が主宰していた【ブラボー、クラシック音楽!】古田寛さんが「奥の細道」について語ったCD -このCDは2009年10月24日に製作しました(△2)- の中で、山形県鶴岡市の「黒いマリア像」の話をされたからです(△2の12トラックの初め)。それで大阪南巽の日之出書房という古本屋で『黒い聖母と悪魔の謎』(△3)という本を2010年頃に買い、沖縄に来てから2014年頃に芥川龍之介の『黒衣聖母』(△4のp478~485)という短編を読みました。

 (3)脳出血の1日前のファイルが検索された事で「黒い聖母」を思い出した
 しかし倒れる前は「黒い聖母」に関しては文章を一行たりとも書いて居ません。という事はその頃は他の文を書いて居ました、それは星の文章です。2011年の秋~暮れは星座の写真を撮る為に夜中の2時~5時位は屋上に行って居ました、これは良く覚えて居ます。つまり脳出血で倒れる頃は星の文章を書き乍ら、頭の中では「黒い聖母」の事を、次或いは次の次のテーマとして考えていたらしいのです。しかし脳出血で倒れた結果「黒い聖母」の事もすっかり忘れて仕舞いました。
 この様に顕在的には忘れましたが、潜在意識の中では心(=脳)の何処かに記憶が残って居て、それが何かの切っ掛けで呼び覚まされるのです。潜在的な為に普段は思い出せないのですが、脳出血の1日前のファイルが検索された事で脳出血前後の事を朧気乍ら思い出し、段々明らかに成りました。

 (4)何故「黒い聖母」でオフライン検索したのか?
 ではそもそも何故「黒い聖母」と検索文字を入れてオフライン検索したのか?、という最初の話に戻る訳ですが、それは別のページで大阪飛田の黒龍大神を扱ったのがそもそもの原因なのです。話を簡略化して図式で示すと▼下▼の様に成った

  飛田の黒龍大神 → でも鳥居は赤い → 黒龍だからの方が良いのでは?
    → 黒い鳥居は在るの? → 無し
    → そう言えば「黒い聖母」というのが在ったな
            ↑
            └「黒い聖母」が潜在意識の奥から抜け出す!
      ➡ 「黒い聖母」と検索文字を入れてオフライン検索した
      ➡ 脳出血の1日前のファイルが検索された

という訳です。即ち潜在意識の奥から「黒い聖母」が顕在意識の方へ引っ張り出されたのです。その話の詳細は▼下のページ▼を
  初歩的な神道の神々(The gods of rudimentary Shinto)
参照して下さい。
 という事で「はじめに」の章は非常に長く成りましたが「黒い聖母」の事を又忘れたら困るので、これから「黒い聖母」について書く事にしました。

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せいぼ2 聖母
the Holy Mother; Our Lady.
聖母像 a Madonna
聖母マリア the Virgin Mary.











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 ■黒い神社 - 「闇の者」の存在を示唆
 「黒い鳥居」は無かったので私はこのテーマは諦めて居たのですが、那覇市識名1丁目の大石公園近くのギャラリー喫茶で本を借りて読んでいたら「黒々稲荷」が出て来ました。何でも波除稲荷神社(東京都中央区築地6)の近くに在り、この神社は全てが黒く、例えば玉砂利から狐に至る迄全てが”黒尽くめ”なのです。更にお婆さんが「黒い稲荷寿司」を奉納し、竹の煤を加えて黒くして居るのです。お婆さんが子供の頃から在ったと言い、「黒子(ほくろ)」に御利益が在るという設定です(△10のp36~40)。
 鳥居については何も書かれて居ませんが多分「黒い鳥居」でしょう、何しろ「黒々稲荷」ですから。そして「黒々稲荷」は大分変わって居ますから一般の人々は殆ど来ません。そこで作者は「黒々稲荷」をお参りする人々は「闇の者」 -即ち、公に出来ない事を闇に葬る”裏の人間”- の関与を匂わせて居る訳です。
 「黒々稲荷」の発想は誰でも考え着く着想と言えますが、このアイデアを今迄私は小説化したのを読んだ覚えは無いので、ここに記しました。しかし、稲荷神社と言うと通常小さな赤い鳥居が何10も列を成して居ますから、これが「黒い鳥居」が何10も列を成したら嘸(さぞ)や不気味ですね、アッハッハ!!
 尚、「耳袋秘帖」と在るのは、『耳嚢(みみぶくろ)』(※20~※20-1、△11)の著者(=根岸鎮衛(※20-2))は実際に人生の後半20年位は江戸南町奉行を勤め上げた人ですが、作者は根岸鎮衛を南町奉行として登場させ、そこに『耳嚢』の逸話を絡めて居ます。
 『耳嚢』は江戸時代の奇書の一つ(△12のp20~21)とされ好事家好みの珍書と言えますが、私は極めて全うな書であると思って居ます。唯、江戸町奉行を勤め上げた人が「この様な話題」に興味を示す事は、やはり「奇書の奇書たる所以」かも知れません。

 ■結び - 






--- 完 ---

【脚注】
※1:


※20:耳袋(みみぶくろ)は、防寒の為、耳に被せる袋。耳当て。季語は冬。
※20-1:耳嚢/耳袋(みみぶくろ)は、随筆。根岸鎮衛(やすもり)著。10巻。1814年(文化11)成る。立身して勘定奉行/町奉行などを勤めた著者の広範囲に亘る見聞録。
※20-2:根岸鎮衛(ねぎしやすもり)は、江戸後期の江戸町奉行(1737~1815)。一名、守信。随筆「耳嚢(みみぶくろ)」の著者。

    (以上、出典は主に広辞苑です)

【参考文献】
△1:



△2:CD『「奥の細道」の旅とモーツァルト』(語り:古田寛、司会:エルニーニョ深沢、音楽:モーツァルトの楽曲より)。2009年9月2日にライブ録音し、同年10月24日に製作。




△3:『黒い聖母と悪魔の謎』(馬杉宗夫著、講談社現代新書)。


△4:『芥川龍之介全集 第三巻』(芥川龍之介著、岩波書店)。




△10:『妖談うしろ猫-耳袋秘帖』(風野真知雄著、文春文庫)。

△11:『耳嚢(上・中・下)』(根岸鎮衛著、長谷川強校注、岩波文庫)。

△12:『別冊歴史読本 日本「奇書・偽書・異端書」大鑑』(新人物往来社編・発行)。

●関連リンク


補完ページ(Complementary):何故「黒い聖母」で
オフライン検索したのか?▼
初歩的な神道の神々(The gods of rudimentary Shinto)


脳出血への第1報▼
エイが向かいし島「江井ヶ島」(Rays went toward Eigashima, Kinki)





大阪南巽の古本屋の日之出書房▼
2000年・雲南の旅(河口/元陽/紅河etc)
(Hekou, Yuanyang, Honghe etc. of Yunnan, China, 2000)


星と星座の写真集▼
星と星座の写真集-目次
(STARS and CONSTELLATIONS in Japan, Menu)

2011年の秋~暮れに星の原稿を書いていた▼
日本、珍にして奇なる光景#2(The RARE and STRANGE scene 2, Japan)







【ブラボー、クラシック音楽!】の活動履歴と古田さんの語り▼
ブラボー、クラシック音楽!-活動履歴(Log of 'Bravo, CLASSIC MUSIC !')


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