HALF AND HALF JOURNAL
無 意味 な 破 片 無意味な破片
Fragments
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★ヨーロッパか太平洋か、戦場に行く前に〈アフター・オール〉[A] ☆ ☆ ☆
Updated 2017.4.25 編集長―南スーダンから帰った自衛隊が青森空港に降りるとは、思わなかったな〔1〕。 青森市 フェリー・ポートから Filming;2013.10.28 編集長―南スーダンのPKO(国連平和維持活動)の活動を終えたことは知ってたけど、ね、まさか青森の自衛隊とは?! 特派員―青森県は、何となく自衛隊が目立ちますね。防衛の観点から陸上自衛隊の駐屯地が青森市と弘前市と八戸市にあって、第9師団の司令部は青森市に置かれています〔2〕。 アロマ―秋田県は秋田市に駐屯地。岩手県は滝沢市に駐屯地。 特派員―19日日本に帰ったのは第一陣で、青森の陸上自衛隊第9師団70人と岩手駐屯地の6人ですね。毎日新聞によれば、羽田空港から青森空港に到着した。乗り換えたかどうか、分かりません〔3〕。 編集長―何だ ?南スーダンからストレートに飛んできたんじゃないのか ? 特派員―ミサイルじゃありませんよ。 ☆ 特派員―日本政府が南スーダンからの自衛隊施設部隊の撤収を決定したのは3月で、菅官房長官はこう話していました。〈治安の悪化を理由とするものではない。〉〈自衛隊が担当していた首都ジュバでの道路整備に一定の区切りがつけることができたと判断したからだ。〉〔4〕 編集長―予定どおり事業計画を終了した、というわけじゃないようだな。 特派員―いずれにしても、PKOの任務が終わって、ほっとしましたよ。 アロマ―何か裏があるみたいだけど ? ☆ 編集長―しかし、防衛の観点から青森県にそんなに自衛隊の駐屯地や基地などが必要なのか、疑問だな。 特派員―タイミングよくナモネ氏が来ましたよ。 ナモネ氏―そう言えば、そうだ。北方の防衛というのは、つまりロシアを仮想敵国として位置づけることだから、なあ。エトロフとクナシリで今ロシアが軍事力を整備増強してる情勢を見たら、日本列島の〈旧思考〉も変えなければならないという思いが強くなったよ。青森県の自衛隊施設は多すぎる。 特派員―地図を見たら、色が消えましたね。青森市の中心部に近いところに駐屯地と演習場がある。 アロマ―三沢基地だけだと思ってた。 [cat willow
2017.4.24] ☆ ナモネ氏―弘前のサクラ祭だが、何がいいのか、分からんな。 特派員―200万人来るそうですね。行かなければ、罰が当たるという迷信でもあるのか? アロマ―今年で100年目。そう古くない。 ナモネ氏―弘前の歴史は古くないな。大館には古代からの歴史がある。 アロマ―寺がやたら多い街で、復古主義で卍のサインが21世紀に表通りにはびこりだしたわね。 編集長―迷信が人を動かしてると思うね。ぼくには弘前のサクラ祭は全然おもしろくない。 ナモネ氏―ああいう風習を黙って見てるということはないな。 特派員―営業妨害。弘前に行けませんよ。 ☆ ☆ ☆ 〇南スーダンから帰ったPKOの自衛隊が青森空港に降りる A
After
All; Glenn Miller and His Orchestra 1938~1942 Vocal Ray Eberle List 関連記事一覧--- 1 日本テレビ 2017年4月19日 15:41 2 wikipedia 3
毎日新聞 4/19(水) 11:11 4 TBS 3月10日20:04 11日07:04 弘前城 ▼ 有栖川宮とアリス; k 大道寺一族と大道芸にリンク |
★自分の分からなさ〈サムシング・ツー・リメンバー・ユー・バイ〉[A] ☆ ☆ ☆
Updated 2017.4.20 特派員―最初の大館市庁舎のドームの話も悪くないと思いますけど、ね? ナモネ氏―今の3階建て本庁舎西側のドームの設計図は見つからないということだな? アロマ―ええ、4月7日付けの総務課の回答によれば。 市庁舎 らせん階段の影 ドームの下 1997? 編集長―そうだ。この問題に関しては、大館市役所のいい加減な対応が重なって、疑惑と不信が消えないな。 ナモネ氏―残り火のようなもんだ。 半分半分放送局長―残り火は危ないな。しかし、小畑前市長の24年間に比べれば、明るい状況だろう。最初の大館市庁舎の設計者の名前さえ知ることができなかったから〔2〕。 [cat willow 2017.4.18] ☆ ナモネ氏―小畑元が市長のときは県道大館十和田湖線に巨大なドームができた。その裏で市役所の小さいドームが闇に消されようとしていた… 編集長―完成してから1年後、1998年、平成10年度に作成した行政文書目録に記載されていない。2年前にやっと分かった。 アロマ―あれから20年。 特派員―どういうわけか、ドーム。 放送局長―なるほど。あの巨大なドームはハセのシュール・レアリスムの小説と無関係でないな? 編集長―そう思うね。 放送局長―《円形彷徨》はほとんど市立病院のドラマだ〔3〕。主人公は病室で目が覚めるが、記憶が欠けていた。病院はエレヴェーターだけの未来的な建築様式で、増改築を繰りかえしている。そこで現実か幻覚か、過去か現在か、分からないシーンがつづいて、読者も迷わされる。病院の外は巨大な雪のドームで蔽われた幻想的な都市だ。 特派員―病院のトリックはショッキングだ。 ナモネ氏―あれほど恐ろしいファシズムはない。 ☆ ☆ ☆ ■ 最初の大館市庁舎; 二つのドームと小説は無関係でない A Something to remember you by;
Glenn Miller and His Orchestra 1938~1942 List 関連記事一覧--- 最初の大館市庁舎; 消された建築設計家山本勝巳 3
完成1973年 発行 1995年 ▼ List 1 大館大火の関連記事; 長すぎる停電と殺人劇 G ▼ List 7 芸術; シュール・レアリスムの小説《円形彷徨》 |
★退屈なストーリーを退屈な手法で〈アヴェンチュラ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.4.15 半分半分放送局長―あの髪垂橋は、黒髪というイメージに囚われていたから、いい気分じゃなかった〔1〕。流れが赤茶けて汚い川を見ると、無理もないよ。 アロマ―誰でもそうね。
編集長―そういう事実は出てないね。 放送局長―あれは金髪か銀髪か亜麻色だろう。あの考え方には文句がないな。白髪(しらが)と言うと、津軽の美女が哀れだ。しかし、伝説を読んで老齢の唐糸御前に白髪の姿を想いうかべるというのは、絵描きの他にはいないな。 編集長―絵を描いてから、だな。髪の色を塗るまで白い髪を想い出さないかもしれない。ぼくはダブル・イメージとして見るまで髪の色は意識になかったよ。 特派員―それはおもしろい話ですね。 ☆ 放送局長―そう、考えさせられるよ。アントニオーニ(Michelangelo Antonioni)の映画《情事 L'avventura》を見たら、シチリアの海岸で行方不明になった上流階層の女と恋人サンドロ、彼女の友だちクラウディアのドラマだけど、この映像が風変わりで、顔の全体も体の全体もろくに映らない映像が多い〔2〕。カメラマンが下手なのか、冗談好きなのか、と思うほどだ。 編集長―実際、そうだね。あの名作は最近やっと見ることができたけど、イタリア語なんだ。何でもないような空間に焦点を合わせるクローズ・インのシーンが目立つな。構図が悪くて、人間は空間に入りきらないか、正しく位置づけられない存在だ。あの3人は自分の世界を見失ってるんだ。アントニオーニは最初から一人称的に不在の知覚を映像化してる。 放送局長―空虚な意識だ。恋人と女友だちが関係を持つのは自然だな。しかし、そのあとも構図の悪さは変わらない。ラブ・シーンで全身が映ると予想したけれど、そうじゃなかった。 編集長―髪を映すシーンが非常に多いな。イタリアの絵画と全然ちがうイメージだ。 アロマ―気にさわるような白黒映像。 放送局長―そう、モニカ・ヴィッティ(Monica Vitti)の金髪が金色の光で輝かない。無意味な映像だ。 編集長―あの主題曲はファースト・パペッティ楽団のセクシーな演奏で高校時代に聞いたけど、映画はシニカルなアプレ・ゲールの作品だ。戦争の影が落ちてるけど、過去のシーンがない。 特派員―行方不明をテーマにした小説《日付のない街》はそれを追う。しかし、共通点があるな、と何度も思いましたね。それは別に不思議でないけど、今話したイタリア映画と髪垂橋のリンクは幻想映画ですよ。乱川ドキュメンタリーの撮影で、下内川との合流地点左岸の畑の風景、あれはイタリアの田園みたいだな、と編集長は言った。2003年。 アロマ―そうね。イタリアの影が見える。イタリア系の隠れキリシタンがあそこで畑を耕したんじゃないかな? 編集長―そうだ。幻想映画じゃない。歴史だ。 ☆ ☆ ☆ ■ 髪垂橋からイタリア映画にリンク A L'avventura ; Fausto Papetti and His Orchestra List 関連記事一覧--- 1 仮面について~ギャルリー; 26 髪垂橋 2 Youtube 1960年製作 ▼ List 6 環境サイン/記号問題 ; 朝の食事 アンチロマン、ポスター、記号の現象学 ▼ List 7 芸術; アンチ・ロマン 《日付のない街》 絵と創造の秘密; オレンジと青の構図 |
★大都市の怪しげな通りにひびく〈ブルース・イン・ザ・ナイト〉[A] ☆ ☆ ☆
Updated 2017.4.1 編集長―明暦の振袖大火で江戸の橋が約60も焼け落ちたけど、大火のあとに石造りの橋を架けたか、と言うと、全然そんな事実がないんだな。呆れてしまうよ〔1〕。 半分半分放送局長―それだけ見ても、実態は人間が住めるような大都市じゃないよ。 アトリエ 放送局長―江戸は日比谷入江を埋め立てた上に建設された都市だ。人工の島が集まったような町づくりで、橋が多いのは当然だ。 編集長―そういう構造は水上交通のためだけでなくて、江戸の軍事的防備というもっと重要な目的があった、ね。 特派員―犯罪の取り締まりにも役立つドラマチックな橋。 アロマ―白黒の浮世絵ね。 放送局長―そう、明暦の大火は10万人以上の焼死者を記録したけど、それにもかかわらず徳川幕府は石造りの橋を嫌って木造の橋にこだわった。これは異常なほどのノイローゼじゃないのか? 編集長―度外れだな。 特派員―最近やっと裏通りを見るようになりました。 アロマ―江戸の時代劇のセットだわね。 放送局長―それで、明治まで江戸に石橋は架けられなかった。 アロマ―東京で最初の石橋は1873年、明治6年10月完成した。どこでしょうか? 特派員―京橋? アロマ―神田川に架かる万世橋。今は〈まんせいばし〉と言ってるけど、当時は〈よろずよはし〉で、眼鏡橋と呼ばれていたそうよ〔3〕。 放送局長―それも現存しない。 ☆ ☆ ☆ ★
明暦の大火; 江戸の町に石造りの橋がなかったミステリー A Blues in the night; Glenn Miller and His Orchestra 1938~1942 Vocal Tex
Beneke (saxophone) Marion Hutton & Mods List 関連記事一覧--- 1 仮面について~ギャルリー; 24 大火で禁止された車 2 江戸の橋; 鈴木理生 三省堂 3 アーカイブ神田資料室 ▼ V字型の階段の記憶 ; 21 大館橋は特別な橋だよ 22 昭和の大館橋と真中橋のメッセージ 新橋という橋 ▼ V字型の階段の記憶 ; 45 ニュー・ブリッジ・ゲーム ▼ List 1 敗戦後劇場 大館大火の関連記事; 風化させまい函館大火 |
★心霊ムードの〈スウィンギン・アット・ザ・セアンス〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.3.23 アロマ―文化人類学から見れば、もっと変なことが見えてくるとつぶやいていましたね? 編集長―そう、大分の北に応神天皇と母の神功皇后を祭る宇佐神宮があるね。あれがヒントだ。 放送局長―おもしろいヒントだ。神功皇后は海外遠征に出たとき妊娠していた。九州の筑紫に帰ってから皇子を出産した。応神天皇になる皇子だ。
特派員―武家と仏教がきらったんですか? 編集長―その可能性はある。ただ、宇佐地方を支配した大内義隆は熱心に保護していた。公卿と親密な関係だから、神宮の復興にかなり金をかけたようだ。しかし、大友義鎮は宇佐に侵略すると、予期しないことに神宮を焼き打ちにしたということだ〔1〕。 ☆ 特派員―アンチ天皇?それともアンチ神道? 編集長―それが事実なら、状況は単純でない。しかし、義鎮は貧民と病人の救済を支援した例でも分かるように人道主義的な性格だった〔2〕。 放送局長―キリスト教を信仰した領主大友宗麟としても有名だけど、そのときはどうだったか? 編集長―天皇と公卿が山口でキリスト教に深い関心を示したことを知っていたから、宇佐神宮に火をつけるような馬鹿な行動はない、とぼくは考えてるね。 ナモネ氏―宇佐神宮の煙も線香の匂いだ、な。 アロマ―ダルメイダにはすごいインスピレーションがある。まるで宇佐神宮の霊魂の使いね。 放送局長―神道に対する仏教のひそかな戦いが見えたな。非人間的な呪いだ。 編集長―そう、あれは象徴的な手法の呪術だよ。起源はそうだろう。 ナモネ氏―キリスト教にも連関する。ダルメイダが想い浮かべたのは、ヘロデ王の幼子皆殺し令に怯えて幼子イエスを抱いて逃げる聖母マリアの絵だ。 放送局長―日本では戦争、オリエントでは幼児絶滅作戦。 編集長―背景がいくらか似てる。府内の教会の活動はユニークで、クリスマスに信者たちはトルレスの勧めで聖書のストーリーを演劇にした。アダムとイブ、キリストの誕生を告げる天使などのドラマだ。この上演は観衆を非常に喜ばせた。1560年のクリスマスは記念するべき日だな。 ☆ ☆ ☆ ☆
有栖川宮とアリス n List 関連記事一覧--- A Swingin' at the Séance; Glenn Miller and His Orchestra 1938~1942
Vocal Dorothy Claire 1
wikipedia 2
鎖国~日本の悲劇; 和辻哲郎 教会堂 ▼ List 2 有栖川宮の歴史; キリシタンと朝廷 有栖川宮とアリス; 公卿と初期の教会堂 応神天皇と母の神功皇后 ▼ List 2 有栖川宮の歴史; アリスと有栖川宮 l m
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★明るく軽快なコーラスで〈ソー・ユー・アー・ザ・ワン〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.3.21 東北限定発売 放送局長―なるほど。大友は仏教排斥をやるようになる。 ☆ 編集長―コピーにあるように府内では歴史の新しいページが開かれたね。リスボンの貴族の子ダルメイダが修業のために教会に来たとき、貧民と病人が多い悲惨な現実を見て、病院の建設費用を寄付すると言い出した。教会は慈善病院の建設を計画した。義鎮はそれに感激して許可した。1955年の末か翌年のはじめには建設がはじまり、トルレスたちが山口から逃げてきたころ、1年後には完成したようだ。外科と内科、らい病院があった。長老のガゴは平戸の教会に移り、トルレスが府内の仕事を引き受けた。この慈善病院が特殊なのは、外科医ダルメイダの発案で産児制限いわゆる間引きの風習から赤子を救って育てたことだ。 放送局長―その風習というのは経済的な理由か? 編集長―迷信があったんじゃないか、な? ナモネ氏―仏教が止めさせようとしなかったのは、確かだ。思想がどうであれ、卍の敗北だ。 ☆ 編集長―府内の教会はやがて入院患者の病室もつくった。子どもたちの教育のために学校を創設して、ギリエルメがラテン語で主の祈りやアヴェ・マリアなどを教えた。日本語で神の十戒と罪、美徳、慈善事業などを教えた。子どもたちは4,50人で、スペイン人よりも理解力があった。 特派員―捨てられようとした子どもたちですか? 編集長―ダルメイダの構想どおりと考えれば、そうだな。朝、昼、夕方、学んで十字架の前で祈りを捧げた。しかし、家のない子どもだけ、というのは不自然だ。文献資料が欠けていなければ、明白になる。 放送局長―想像力がない馬鹿どもは幸せだよ、な。チャンバラに明け暮れて。 アロマ―人権意識がない社会だとしても、生命愛は誰でも持ってるはずよ。 ナモネ氏―自然な愛情もないとは思いたくない。島国の環境が狂ってる。 ☆ ☆ ☆ ☆
有栖川宮とアリス m List 関連記事一覧--- A So you're the one ; Glenn Miller and His Orchestra 1938~1942
Vocal Modernaires 3
鎖国~日本の悲劇; 和辻哲郎 教会堂 ▼ List 2 有栖川宮の歴史; キリシタンと朝廷 有栖川宮とアリス; 公卿と初期の教会堂 間引きの風習 ▼ List 8 歴史 大館と米代川流域; 年代豊凶録; 天明の地獄絵巻に隠れた謎 |
☆ ☆ ☆ Updated 2017.3.19 大館橋 ポーチ・ランプ 半分半分放送局長―何ということだ。教会堂は? 編集長―1年前に完成した教会堂も焼けた。領主大内義長の館も焼け落ちた。猛烈な風に煽られて、西の都と歌われた町は数時間で灰になった。信者たちは散り散りに逃げた。敵の軍隊が1か月あまりして山口に迫ると、宣教師のトルレスとフェルナンデスは信者たちの助言にしたがい豊後の府内に去った。府内の町には3年前に教会堂が建てられていた。大友義鎮(よししげ)はキリスト教を熱心に保護していた。しかし、1年後とうとう山口は占領されて、5月1日大内義長が長門で自殺した〔2〕。山口でのキリスト教はそれで終わりを告げた。 ☆ 放送局長―めまぐるしいドラマだ。言葉もないな。 アロマ―灰だけが最後に残った。 ナモネ氏―義長は大内義隆のように長門で亡くなったが、どういうことか? 編集長―船で日本海に逃れようとしたのかもしれない。 特派員―強風の日に軍隊の内乱というのは、ひどいですね。正常な精神ではない。 編集長―そう、トルレスはびっくりして、日本の戦争は火を使う、と書簡に書いてる。 アロマ―何と言っても、石造りの街が一番ね。 ☆ 放送局長―毛利一族は織田信長とも敵対して戦ったな。しかし、明治維新では天皇に味方した〔3〕。 編集長―そうだ。山口では身分の高い人も坊主も普通の民衆もキリスト教の信者になった。トルレスが最高に〈歓喜と満足〉を感じた時代だ。それが歴史の裏側でひそかに息づいていたんだろう。 ナモネ氏―罪滅ぼしをしたのだ。 ☆ ☆ ☆ ☆
有栖川宮とアリス l List 関連記事一覧--- A The hour of parting; Glenn Miller and His Orchestra
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鎖国~日本の悲劇; 和辻哲郎 2 wikipedia 3 List 8 歴史 世界と日本; 長谷川歌野という名前から思うこと F G 教会堂 ▼ List
2 有栖川宮とアリス; キリシタンと朝廷 公卿と初期の教会堂 |
★ハード・ボイルド映画のような〈真珠の首飾り〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.3.15 ナモネ氏―〈卍と天皇〉を読んで、グレン・ミラーを想い出したと言ったら、信じないな?〔1〕 特派員―ありえないリンク。 編集長―グレン・ミラーのサウンドは大都会のメカニズムの音楽だな。 ナモネ氏―ところが、《グレン・ミラー物語》という伝記に奇妙なことが書かれていた〔2〕。グレン・ミラーが1942年志願してイギリスに渡ったあとに、机の引出しに愛犬の骨があった…それだけだが、余計な事実を付け加えたもんだ、と思った。 編集長―そう言えば、そうだったな。 半分半分放送局長―愛犬の骨っていうのは、まちがいないのか? ナモネ氏―他には何も。 編集長―後光明天皇は三種の神器の箱に一片の骨があるのを見て、捨てさせた。同じ嫌がらせと考えることもできるな。 ☆ アロマ―グレン・ミラー・バンドは1938年から1942年9月まで人気NO.1だった。最近ライブとCBSのラジオ番組〈ムーンライト・セレナーデ・ショー〉の録音を集めた〈Glenn Miller On The Air〉をyoutubeで聞いていたHHJ編集長だけど、これも偶然から? Glenn Miller Moonlight Serenade 放送局長―パール・ハーバー奇襲のちょうど1か月前だ。 編集長―〈Glenn Miller On The Air〉は〈真珠の首飾り〉を忘れてる。 放送局長―それはだめだ…ドキュメンタリー・タッチの映画《グレン・ミラー物語》の中では妻の誕生日のプレゼントにその新曲を演奏して真珠の首飾りをかけてやる〔4〕。 アロマ―でも、誕生日は11月。そう言われる。グレン・アイランド・カジノ(Glen Island Casino)のライブ・シーンね。ニューヨークの近くにあるロマンチックな島。 ☆ 特派員―日本軍のパール・ハーバー攻撃を聞いて、グレン・ミラーはどう思ったか? 放送局長―アメリカは12月7日だけど、グレン・ミラー楽団はそれから〈A String of Pearls〉を演奏するのが辛かっただろうな。ファンはじっと聞いていられなかったにちがいない。 ナモネ氏―題名を変えようか、と迷ったらしいが、熱狂的に受けた。映画のシーンに入れていたら、歴史の一面が見えていたはずだ。 放送局長―〈Remember
Pearle Harbor〉のバックにその名曲がひびいていたとは、ね。 アロマ―グレン・ミラー楽団のスウィング・ジャズが戦後も日本できらわれた理由が見えてきた。 ナモネ氏―日本の極秘計画を狂わせるために頼まれて〈真珠の首飾り〉と名づけたんじゃないか? 特派員―連合艦隊がエトロフからハワイに向かうとき。ショッキングだね。 編集長―そのタイミングはおもしろいな。今、そういう話をしたあとに演奏を聞けば、〈真珠の首飾り〉のイメージに合わないと思うかもしれない。特にイントロは不意打ちのようなリズムだ。作曲は楽団のアレンジャー、ジェリー・グレイ(Jerry
Gray)〔2〕。 ナモネ氏―あれは本当に合わない、なあ。真珠でも首飾りでもない。若いころもそう思ったもんだ。 放送局長―映画の中ではそうでもないけど、な。 ☆ ☆ ☆ ☆名曲〈真珠の首飾り〉と〈リメンバー・パール・ハーバー〉 List 関連記事一覧--- *A String Of Pearls - Glenn Miller (his original #1 version) https://www.youtube.com/watch?v=UlImUge3wE0 1 仮面について~ギャルリー;
25〈卍と天皇〉 2 GLENN MILLER AND HIS ORCHESTRA ジョージ・サイモン George T.Simon 1974 晶文社 3 wikipedia グレン・ミラーの伝記では11月3日録音。 4 The Glenn Miller
Story 製作1953年 ユニバーサル |
★漫画のおしゃれなヒロインをジャズにした〈デイジー・マエ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.2.28 半分半分放送局長―うまくまとめたな。〈皇族の発言権さえも認めない民主主義〉、創造的な対話だ。 特派員―閑がないわりには、ね。別に米さんがいないときに話し合ったわけじゃありませんよ。 SCで久しぶりに見たピロシキ 特派員―なぜ今? 放送局長―あれは憲法と皇室典範に明記されていない特別な要望だ。憲法と皇室典範の枠内では解決しがたいから、一般国民とその代表らを少なからず困惑させ、悩ませ、事と次第によっては混乱させる。 特派員―それは天皇も分かっていたはずですね。 編集長―米の言うとおりだ。こんなときに法律を変えさせると、危険だ。 特派員―そうですね。明日28日から天皇皇后がヴェトナムとタイを訪問するけど、これも危険で、心ある人たちの神経をいじめていますよ。 アロマ―去年の9月14日、菅官房長官が発表した。 特派員―2月20日閣議決定〔2〕。安倍普三首相の責任ですよ。 ☆ ☆ ☆ *なぜ今天皇はそんな問題を出したか? A Daisy Mae;
Glenn Miller Band 1938-1940 On the air
1 毎日新聞 2016年9月14日 12時25分 2
宮内庁 平成29年1月20日 ▼ List 3 高松宮日記メモ; 秩父宮の病気と天皇の絶望 シャンハイ戦線、ラジオ放送局、秩父宮のドイツ行き 肺炎の秩父宮、帰国かドイツ行きか? 秩父宮の英国滞在と発病 ▼ List 8 歴史 世界と日本; 東京駅暗殺事件~20 明治天皇; 時刻表と法制度は勝手に変えられない |
★ヨーロッパの戦火をながめて〈アイ・ヒア・ア・ラプソディ〉[A] ☆ ☆ ☆
Updated 2017.2.25 アロマ―リヴァー・ユートピアの最初のミーティングのとき、3中野球部の後輩川連さんがミニ・クーパーで来ましたね? 編集長―そう、川連(かわつら)順一は1年下の準レギュラーでファーストをやってた。背が高くて顔がバンビに似ていたから、目立つ存在だったよ。 きみまち阪 きみまちハーバー 編集長―岡田真澄も、昔の日活映画で見たら、外人みたいでバンビに似ていたね。 アロマ―親類ですか? 編集長―さあ、それは分からないけれど、ミーティングの何年か前、半地下で会ったときはアロマが言うとおり岡田真澄とまちがいそうな印象で、戸惑ったね。3中時代以来ひさしぶりだ。スニーカーを引っかけて歩いていなかったら、川連君か、と聞くところだったよ。 特派員―大茂内沢の川連鉄工所で見かけたことがありますよ。鉄工所と言っても、名ばかりだけど、そこの屑鉄置き場の前にミニ・クーパーがあった。 アロマ―スポーツマンで貴族のイメージよ。 編集長―そうだな。何となく歴史を感じさせる雰囲気がある。 アロマ―地球規模の活動が理想だ、と言った。 編集長―ぼくが覚えてるのは、日本人は一度リッチな生活を経験しなければ、だめだ、という社会批判だ。説明しなくてもいいな。 アロマ―岡田真澄の母親はフランス人で、TV番組でフランスにいる母親と電話でフランス語で話をしたことがある。あの顔は母親の家系のイメージだと思っていたけど、そうでないかもしれない。父親は日本人で画家だったそうよ。どこで生まれ育ったか、分からないけど。 編集長―どこかでつながってるだろうな。 アロマ―母親の家系と言えば、祖母はデンマーク人でアンデルセンの童話〈人魚姫〉のあの有名な像のモデルになった。そういう情報がある〔1〕。 編集長―アンデルセン?ともあれ、一息入れよう。 ☆ アロマ―川連さんと長谷川家の関係は〈言葉の樹〉で読んだけど、もう一度話してくれませんか? 編集長―母の想い出話によれば、喜之助とハルが幼い秀之を連れて東京から大館に移り住んだとき世話になったのが、川連製材所の社長さんだ。1931年、昭和6年の春のことだ。大館橋のたもとにある能代屋という旅館の建物、それを買い取ったか借りたか、分からないけど、そこで生活をはじめた。木工所の創業も支援してもらったはずだ。おばあちゃんのハルは芸者だと大館の人たちに思われたそうだ。 アロマ―家の裏にある古い建物を取り壊したとき、お母さんが昔話を聞かせてくれましたね。あの建物は昭和15年川連製材所の社長さんを招いて宴会を開くために建てたものだって? 編集長―そう、恩返しの宴会らしいけれど、春と秋の2回どこかに連れて行って宴会を開いた。しかし、戦争が激しくなって、それがむずかしくなったので、裏に木造の建物を建てた。 アロマ―2階のインテリアは床の間がある和風様式で、贅沢な造りね。6畳間と8畳間。 編集長―杉皮を付けたままの梁が1本あるので、おもしろいと思った。屋根裏に水神様も置いていた。撮影は、取り壊し作業をやった弟の秀明が忘れた。 特派員―もったいない歴史的遺産ですね。 編集長―そう、しかし、水はけの悪い低地だから、土台が半分以上腐り、修理不能だった。 アロマ―恩返しの宴会の建物というのは大げさで、あたしには理解できない。昔風に義理堅いから? 特派員―春と秋の宴会旅行も相当金がかかる、ね。 編集長―ぼくも、何か大げさな感じがした。歴史を探れば、なるほど、と思うことがあるかもしれない。戦後、川連製材は屑鉄をあつかう鉄工所だけになって、社長さんの墓は浅虫温泉にあるそうだ。先祖代々の墓地だ。 特派員―浅虫温泉というのはどこですか? 編集長―青森市の東、夏泊(なつどまり)半島の入口、陸奥湾に面してる。夏泊は夏の港という意味だ。安東水軍の港だったかもしれない。大館の人にもなかなか人気があった温泉で、子どものころ浅虫温泉と聞けば、何か忘却の中で反応した。最近、夏泊半島の地図を見たら、先端に函館に似た地形があることに気づいたよ。夏泊崎と大島。 アロマ―函館に?…おもしろいドラマができそうね。 編集長―浅虫温泉の入口に陸奥護国寺がある。寺の説明によれば、鎌倉時代に創建された。しかし、どんな理由か、廃寺になって、復活したのは大正時代だ。護国寺というのは真言宗豊山派(ぶざんは)の寺で、総本山は桜井のあの長谷寺なんだ〔1〕。 特派員―あの長谷寺とは、ね。 アロマ―川連家と高橋家のリンクについては何か? 編集長―きみまち阪に〈ニュー・バンビ〉というボーリング場があるから、ミステリーだ。歴史の真夜中だな。 ☆ ☆ ☆ ☆V字型の階段の記憶 +2; 川連家の存在 A I hear a rhapsody; Glenn Miller Band
1938-1940 On the air
Vocal-Ray Eberle Modernaires 1 wikipedia ▼ List 2 有栖川宮の歴史; アリスと有栖川宮 ▼ List 1 敗戦後劇場; 恋文横丁の暗い記憶 ▼ List
10 はせ川食堂; 3中野球部の黄金時代 |
★スウィング・ジャズ初期の隠れた名演〈センチメンタル・インタルード〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.2.20 ナモネ氏―民主主義のロシアがロシア帝国の旗を復活させたとき、日本の将来を暗示するような気がした。しかし、怪しくなってきたな。 アロマ―日本に帝国がよみがえると予期したんですか? ナモネ氏―いや、そうでない。日本の民主主義がもう少し天皇と皇族に協調する 長倉交差点から大館橋を見る 編集長―ロシアの話は別にして、今ナモネ氏が言ったあいまいさというのは自由の領域にもなるけれど、現実は何でも権力が決めると言っていい。帝国時代を反省すれば、そういう場合は政治を信頼するべきではないね。 特派員―危急存亡のときでも皇族を除外して発言権を認めない手法は、理解できませんね。天皇の生前退位に関してだけど、インタヴュー記事が全然ない。 ナモネ氏―摂政を置くこともできるよ。 特派員―どの政党も否定してる。まるで皇室会議を開きたくないように見えますね。 編集長―まるで高校生か大学生みたいに観念的な政治だよ。 ナモネ氏―私が言いたかったことだ。皇室会議は皇族2人と内閣総理大臣、衆参両議院の議長副議長、宮内庁長官、最高裁判所長官および裁判官一人が出席して話し合う会議だ。公平な制度だ。それで決まらなくても、法の枠内でいい方向が見い出せるかもしれない。 アロマ―歴史を見ても分かるけど、皇族の政治参加をきらう集団がある。敗戦後の日本的な民主主義と変わりがないよ、ね。 ☆ 編集長―それを理解したんだから、象徴天皇と皇族が持つ権利や権限を民主主義憲法の範囲で明文化するべきだろうな。最小限、悪い政治に勝手に利用されない存在であるように。 特派員―憲法の範囲と言えば、〈高松宮は国民主権に反対した〉という記事を出さなければならない。昭和21年2月27日の日記。GHQのフェラーズが高松宮邸を訪れて、マッカーサーの言葉を伝えた。〈陛下が唯一の指導適格者と認めるから、もっと積極的にすればよい〉つまり、昭和天皇を元首であると認めていた。 ナモネ氏―そうだったな。唯一の元首だ。理想の新しい憲法に対して何も発言しなかったかもしれない、なあ。人間として生きるのはむずかしくないと思うが。 編集長―内閣と国会が国民の代表としてすべて決定すれば、国民主権と矛盾しないだろうな。しかし、象徴天皇と皇族の位置を考えれば、矛盾しても悪い対立ではない。現実的な効果は大きいかもしれない。 アロマ―悪い対立というのは、どういうことですか? 編集長―創造的でない対立だね。たとえば、憲法第9条で国が戦力を持つと、国民主権の理念でつくられた基本的人権が壊される可能性がある。最初にやられるのは自由権だ。 アロマ―話し合いで解決できない問題ね。 ナモネ氏―創造的な対立なら、よくあることだな。 ☆ 特派員―といっても、天皇明仁は摂政を置くことをきらいましたよ。 編集長―理解できるような話し方じゃないな。 ☆ ☆ ☆ ★象徴天皇制;皇族の発言権さえも認めない民主主義 A Sentimental interlude; Harry Roy&
His Orchestra Vocal by Marjorie Kingsley |
★薄暗さが気を引く〈ダンシング・イン・ザ・ダーク〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.2.12 半分半分放送局長―大きい道の寺はローマに通じていたというのは、事実だ。大道寺には他に興味をそそるリンクがある。つまり、大道寺という名の一族がいたのだ。 編集長―キリシタンか? 大館のアメッコ市 リヴァー・ポート前 特派員―謎の補陀寺ですね。拿捕(だほ)事件の補陀(ほだ)。 編集長―安中と言えば、製錬所だ。鉱山と深い関係がある。しかし、ストーリーがもつれるな。 放送局長―横川駅の〈峠の釜めし〉だよ。しかし、横道に逸れたけど、思いがけないところで大道寺はキリスト教とつながる。政繁の養子直英(なおひで)が1609年2代目津軽信枚(のぶひら)に頼まれて、一時中断していた弘前城建設を主導する〔1〕。縄張り役というから、設計建築技師だ。ところで、この津軽藩主信枚がキリシタンなんだ。 編集長―それが事実なら、大道寺政繁と直英はキリスト教と何か関係があったかもしれないな。山口のキリスト教の教会堂大道寺と同じ名前なのは偶然でないだろう。キリシタンだったか、教会堂の設計建設を受け持ったか? アロマ―教会堂の完成は1955年7月。政繁は23才で、若すぎる。 編集長―ただ、城と聞いて想い浮かべるイメージはあの天主閣だ。それを最初に建てたのは信長の安土城なんだそうだ〔2〕。天主はキリスト教カトリックの天主という漢字で神のことだから、起源は明らかだね。天主閣はキリスト教の教会堂がオリジナルだろう。 放送局長―それをアレンジして日本文化に融合したのはキリシタンでない普通の日本人か? 編集長―どうかな? ☆ アロマ―道はどこにでも通じてる。〈特派員と二人で芝居を〉というわけね? 特派員―シナリオなんてありませんよ。大道芸について話をしたければ、どうぞ遠慮なく。 放送局長―大きい道の大道は大道芸に通じる。いつごろできた言葉か、調べたけど、これも森の奥深くに消えてしまった。由来は人が集まる大通りでパフォーマンスを見せたから、だろうな。しかし、それだけじゃない。大道には正しい道という倫理的な意味もある。 編集長―そう、大道芸という言葉の起源は明らかにならないはずだと思っていたよ。キリシタンと関係があるから、な。 放送局長―キリスト教と結びつくとしたら、江戸時代だな。弾圧がひどくなってから大道芸と名づけられた民衆の芸術文化が栄えた。人形浄瑠璃と歌舞伎もそうだ。 編集長―その連関はマークしておかなければいけない。 特派員―世界中どこでもその日暮らしの生活のために。ヨーロッパの街なら、難民のアートですよ。たとえば、メトロの音楽。 放送局長―そうだ。日本で大道芸を見たことがあるか? 編集長―ないな。 特派員―運が悪い。TVでちらっと見ただけ。 アロマ―神社の宵宮の夜店にはよく行ったけど、一度も大道芸のようなショーを見たことがない。 ☆ ☆ ☆ ☆ 有栖川宮とアリス k 大道寺一族と大道芸にリンク A Dancing in the dark; Artie Shaw and His
Orchestra 1 wikipedia 2 伊勢安土桃山文化村 wikipedia ▼ List 2 有栖川宮の歴史; キリシタンと朝廷 ▼ List 8 歴史 大館と米代川流域; 矢立廃寺; 補陀寺の〈ほだ〉とは〈手かせ、足かせ〉 ▼ List 7 文化; ダイモーンは知性のスタート ▼ List 7 芸術; あやつり人形芝居と科学技術 |
★雪景色にうっとりしてるようなメロディ〈フライト・ツー・デンマーク〉[A] ☆ ☆ ☆
Updated 2017.1.25 半分半分放送局長―就任式が終わって、ドナルド・トランプ(Donald John Trump)大統領がホワイト・ハウスに入った。これからはアメリカ・ファースト(アメリカ第一主義)だ。外国が損をする時代だ。本当か? 特派員―保護主義といっても、多かれ少なかれどこの国も国益優先ですよ。 東北限定発売ミルク 放送局長―それはそうだ。単純なルールだ。かなり痛めつけられてるな。就任式で〈アメリカの大虐殺〉という過激な言い方をして、びっくりしたけど、要するに〈見棄てられた工場とはびこる犯罪による大虐殺〉のことだ。それを終わらせると言ってる〔2〕。 特派員―国だけの繁栄から労働者と家族に恩恵を与える政治に変える〔1〕。おもしろいことに黒人の支持は、オバマ・ケア(医療保険制度改革)のせいか、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)が多かった。 ☆ Toutes les
décisions seront prises pour bénéficier aux travailleurs américains, aux
familles américaines, a martelé le nouveau chef de l'Etat. Ce sera l'Amérique d'abord 放送局長―ドイツ系アメリカ人なんだよ、な。西部劇のボスというよりはゲルマン民族の族長のイメージだ。 ナモネ氏―侵略の歴史が共通してる、なあ。 アロマ―あの金髪がおもしろいわね。白一色のドレスを着ていた娘のイヴァンカ(Ivanka Marie Trump)も金髪。文化人類学的には太陽光線のメタフォールだ、と編集長は古代ギリシア人の金髪を連想して言ってた。崇拝の対象になるだけど、犠牲にもなりやすいそうよ。それで、古代ギリシア人はローマに征服されてからどこへ行ったの、と聞いたら、〈さあね〉の一言。 特派員―ショッキングな疑問だ。そう言えば、ウェッブサイトで偶然、偶然、金髪白人女の奴隷が一番人気だというのを見た。裸の絵がずらり並んでるアラブ世界の奴隷市場の歴史だった[3]。ヨーロッパへの難民の群れを想い浮かべましたよ。 放送局長―トランプという単語には切り札という意味があるな。 アロマ―最後の手段という意味もある。 ナモネ氏―イメージ通りだ。 ☆ ☆ ☆ ★ アメリカの複雑な保護主義; オバマもトランプもアメリカ人の自画像 A Flight to Denmark ; Duke Jordan trio 1 "Ce sera
l'Amérique d'abord" france
info Mis à jour le 20/01/2017 | 23:39 >>> 2 Donald Trump begins overhaul as first executive
orders signed BBC 2017.1.21 他[ ?] 3
歴史的絵画に描かれた女性奴隷たちの神秘的な世界 NAVERまとめ |
★静かな夜の奥から聞こえる名曲〈ムーン・グロー〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.1.17 半分半分放送局長―天皇明仁は2012年2月東大病院で心臓手術を受けた。どこだったか、バイパスの手術だ。これは皇室典範が摂政を置く条件として定めた重患というように解釈できないか? 大館橋南交差点 特派員―戦前は心臓病は致命的な病気だったようですね。 編集長―そうらしいな。しかし、戦後、特に高度経済成長期から科学と医学も西洋のレベルに発展した。絶望的な病気ではなくなった。 ナモネ氏―天皇明仁は手術してまもなく公務をつづけたが、あの元気ぶりにはびっくりしたもんだ。重病とは言えない時代になった。 放送局長―柔軟に定義を変えなければいけないな。元気になればいいのか? 編集長―天皇明仁は心臓病でないと考える人がいると思うけれど、それは正しくないね。定期的な検査などのケアには終わりがないはずだ。医学の専門家に聞けば、分かることだ。 ナモネ氏―天皇明仁がそういう話をしていたら、皇太子徳仁(なるひと)が摂政だ。複雑な問題はないな。 編集長―憲法と皇室典範を改変する必要がない。 特派員―これは、何か裏がありますね。天皇と心臓病の関係について話せばいいんじゃないですか? ナモネ氏―明治天皇の死因は何か?他でもない心臓麻痺だ。 ☆ 編集長―仕方がないな。〈V字型の階段の記憶〉で最初に神宮球場に行こうとして原宿駅から歩いて迷って赤坂まで行ったことを話した。そのとき必要がないと思って触れなかった事実がある。青山通りを赤坂御所に沿って行くと、塀が切れて、細い道が奥のほうに延びていた。両側が枯草色の塀で、突き当りのように見えるところに鳥居が立っていた。豊川稲荷という文字が見えて、記憶に残ってる。赤坂御所に似合わないイメージだった。 放送局長―あのころは赤坂御所と言っていたな。迎賓館と皇族の邸宅がある。 編集長―迷ったエピソードを話してからインターネットで地図を見ると、記憶と合わない。しかし、斜めの細い通りの右側、赤坂御所と反対側に豊川稲荷東京別院という大きい建物がある。 放送局長―どういう神社なんだ? 編集長―愛知県豊川市にある曹洞宗の妙厳(みょうごん)寺の別名で、神社ではない。しかし、そこに祭られてるインド起源のダキニ天が稲荷大明神と同化した。古代インドのダーキニーはヒンズー教と仏教に取り入れられた魔女で、人間の心臓を捧げる魔術の儀式がある〔1〕。 放送局長―それがどういうわけで赤坂御所のとなりにあるのか? 編集長―あとでその歴史を調べてみた。1702 (元禄2) 年赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした事件から15年後、大岡忠相(ただすけ)が江戸南町奉行に就任した。 映画やTVで大衆的な人気のある名裁判官大岡越前のモデルだ。幕府の幹部で、江戸の行政と司法のヘッドだ。大岡は越前守忠相と名のり、下屋敷に豊川稲荷からダキニ天を勧請した。なぜか魔女の霊を分けてもらったということだ。下屋敷が赤坂一ツ木に移転したとき、豊川稲荷もそこに移る。個人的な信仰のようだけど、ときどき一般の人たちの参拝を認めていた。1828
(文政10) 年、妙厳寺が大岡家の敷地を借りて豊川稲荷の江戸参詣所を建てて、これを東京別院と言った。そういうことだ。 ナモネ氏―稲荷信仰はありふれているが、これは特殊な信仰だな。 放送局長―治安維持、家内安全か? 編集長―そういう説明はない。病気の治癒というのもないな。ただ、芸能とスポーツの世界の信仰を集めてるそうだ。なるほど、と思うね。 ☆ ☆ ☆ ■天皇の心臓病について考えること A
Moon glow ; Benny Goodmanr and His Orchestra 1 wikipedia ▼ List 1 V字型の階段の記憶; 1 あの階段には何かあるな ▼ List 3 パール・ハーバー・ストーリー; We remember Johnny ▼ List 1 大館大火の関連記事; 大館大火の疑惑 ▼ List 8 歴史 世界と日本; アステカ恐怖病院 |
★ノスタルジーの苦い味〈スモーク・ゲッツ・イン・ユア・アイズ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.1.13 大館橋 編集長―そう、平和条約という言葉は長いあいだ忘れられていた。北海道のどこか片隅に残っていただけだよ。平和がないことに気づけば、大きな進歩だ。 ナモネ氏―〈異常な状態〉というのは日本国民に理解させるのがむずかしかったと思う。 半分半分放送局長―カニとスケトウダラしか見ていなかったから、な。説得するのは生やさしくないはずだ。 特派員―共同経済活動は抽象的で分かりにくいけど、ロシアの主権があることに変わりはない。しかし、とにかく互いに協力しようという考え方で合意した。これについては? 編集長―平和条約で国際的な信頼をえることができれば、日本もロシアも非常に大きいプラスになる。特別な制度での共同経済活動は試験のような意味があるかもしれないな。主権は法の支配権だから、日本政府と企業は現地で当然苦労する。放送局長―あまり期待しないな。 ナモネ氏―各駅停車で確実に前進できればいいのだ。 編集長―確実に。歴史的に見ても、ぴったりな言葉です。 アロマ―日本に必要なのは豊かな想像力よ。資源開発などの共同活動だけじゃなくて、文化事業もあるから、ね。 放送局長―想像力と言えば、情けないほどだ。21世紀のロシアを見習っていいと思うよ。 アロマ―ロシア側の提案だけど、北海道とサハリンの自由往来が実現すればいい。新鮮な文化圏になる。 放送局長―その自由往来には抵抗勢力があると思うね。 [cat willow 2016.12.19] ☆ 特派員―日本とロシアの平和条約交渉の結果は、秋田県と大館市にどんな影響を与えると思いますか? ナモネ氏―私に聞くとは、悲観的だな。実際、期待しないほうがいい。今は何もいいことがない。 編集長―ロシアとの関係が悪くならないように注意しなければいけない。トップ・リーダー二人が握手したからといって、全体が同じ方向に変化するわけではない。 ナモネ氏―平和条約を嫌うグループの反動が心配だ。 アロマ―北海道の東の最果てにかける日本の心情がいやらしく感じられる。あれは計算してる。人間愛が強い人たちはなかなか勝てないと知ってるのよ。 特派員―あれは、というのは言わなくても分かるね。 ナモネ氏―千島列島の先住民族のことに関心を向けるマス・メディアがないのは残念だ。公正な歴史に照らして政治的に判断するべきだ。 編集長―そうすれば、国家のフィクションがばれる。日本政府は〈固有の領土〉と言い張るけれど、アイヌ民族に対する侵略戦争の結果なんだ。 特派員―それも国際法の枠の外で。 編集長―そう、原始的な状態で文明開化を迎えた。欲望は際限もなく何でもほしがるから、力と力の対立に行き着くのは必然的だろう。国際社会がそういう無法な活動を認めると、19世紀のようにどこでも戦争の火花だよ。 アロマ―欲望の対象は何なのか、分からないな。 ☆ ☆ ☆ Я日本とロシアの平和条約交渉; 平和がないことに気づけば、大きな進歩 A
Smoke gets in your eyes; Glenn Miller and His Orchestra 1 プーチン大統領「歴史的ピンポンを止めよう」 sputnik 2016年12月16日 ▼ List
5 歴史 世界と日本; 北海道の名付け親松浦武四郎の記録 小説《夜の風景》に見るアイヌの悲劇 |
★少年たちの陽気な午後〈レット・ミー・オフ・アップタウン〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.1.5 編集長―こういう1点を争う試合は新聞記者が言うように〈白熱〉の試合でスタンドは一喜一憂して大変だけど、選手は案外クールなんだ。 アロマ―野球の緊迫したゲームというのは、一種独特ね。 特派員―そうだよ、なあ。大塚が出ないけど、これはなぜですか? 編集長―覚えてないな。調子が悪かったんだろう。3番バッターだけど、試験の成績を非常に気にするタイプだった。あれがいたら、楽に勝てた試合だよ。 田町球場 北鹿新聞の記事 編集長―チャンスらしいチャンスがないと記事にあるな。ランナーがファースト・ベースに行ってからの攻撃が問題なんだ。バッターはランナーをセカンドに進めること、これが第一の目標だ。しかし、3中は盗塁がうまい選手もそろっていた。チャンスを生かせないのは、新しいチームだったからじゃないかな? 特派員―なるほど。それは言える。セカンド・ベースは相手チームに絶対取られたくない、今話題のエトロフですよ。 アロマ―スパゲッティ・エトロフ。もつれ放題のスパゲッティよ。 編集長―平和なときには何でもできる。延長戦の12回表、やっと試合が動いた。ピンチ・ヒッター横井広巳がファー・ボール。斉藤勉がバントでランナーを送った。しかし、セカンドがエラー。ヒットで待望の1点だ。しかし、若松もバント。キャッチャーがボールを取ってサードでランナーにタッチ・アウト。そのあと1番の石田がヒットして、満塁になった。 アロマ―そこでドラマチックに長谷川が打席に入る!!! 特派員―打点かせぎの長谷川が期待にこたえて見事2ベース・ヒット、と思ったら、三振。 編集長―新聞記者は事実を書いたと思いたいね。ぼくは忘れたよ。それで2アウトで、3番小畑がサードに強烈なゴロを打った。それをサードが捕ったけど、よくあるようにファーストに悪送球した。ボールは外野のほうにころがり、ランナー2人がホーム・ベースを踏んだ。 特派員―2-0. 編集長―それで決まったね。準決勝は西舘中、決勝は上小阿仁中と戦った。試合については新聞記事どおりに話すことしかできない。3中はノー・エラーだ。 特派員―しかし、何と言うか、さすが大火の夜の子どもたちですね。 ☆ 編集長―そうだ。あのときの優勝は格別うれしかった。優勝旗の他にメダルと石田博英代議士の優勝盾をもらったね。祝賀会は、はせ川食堂で開いた。ところが、いいことばかりじゃない。マイナスが増えていた。小学校5年のとき長根山で松の枝から落ちて左肩を痛めて、ね、その神経がしびれるときが多くなった。ジャスト・ミートしないときは特に。 アロマ―まさか?! 編集長―グローブが重く感じられた。試合の後半ヒットが少ないのは、左肩と左手が疲れるからだった。中城の長沢医院で診てもらったら、〈放っておけば、野球ができなくなる〉ときびしい警告だ。それで冬のあいだ電気治療を受けた。3中から中城まで野球生活に終止符を打つような日々だった。明石監督に事情を話すと、愕然として聞いていた。直るまでマネージャーでもやるか、ということになったね。しかし、電気治療は予想以上に神経網に活力をあたえて左手も力が入るようになって、不安だったけど、冬のトレーニングに参加できた。 特派員―なぜ左手をポケットに入れるくせがあるか、分かりました。 編集長―そう、ポケットで想い出した。新人戦の優勝のおかげで新しいボールを練習でいっぱい使えるようになった。グラウンドで白いボールを見ると、ハッピーだったな。 アロマ―きたない古いボールはだめね。見えにくいから。 編集長―〈坊主〉と言ってたよ。あれはピッチャーと内野手がおもしろくないんだ。微妙な感覚のコントロールで投げるから、な。 特派員―なるほど、ね。新しいボールは予算の要求で? 編集長―そう、ぼくの役割だった。他のクラブの文句を抑えて取れるだけ取って、にやりと笑ったよ。 特派員―特派員も同じ気持。考えてみると、野球のボールは特別重要ですね。 ☆ ☆ ☆ 〇3中野球部の黄金時代 3; 新人戦優勝の光と影 ALet me off uptown; Mel Torme |
★新しい年のはじまりに聞く〈スターダスト〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2017.1.1 アロマ―大館3中と鷹巣中の試合はすごいですね。延長11回まで0-0なんて… 特派員―これについて聞いてみたいですね。1964年の第10回記念1市2郡中学校新人野球大会。
アロマ―セカンド・ベースって、エトロフみたいね。 編集長―そう、相手チームはセカンドでアウトだ。 特派員―セカンド・ベース上のエキサイティングなシーンは野球の醍醐味だ。 編集長―そうだ。ルールを守れば、選手も観衆も楽しいな。それから、はじめてルール・ブックを読んで野球のルールを学んだ。今まで習慣的に考えてプレイしていたけど、判断のまちがいや迷い、ごたごたがなくなった。草野球にバイバイしてスマートなチームになったね。 特派員―ルールを学ぶことは第一歩です。パール・ハーバー奇襲攻撃みたいなプレイには絶対スタンドからブーイングが飛びますよ。 アロマ―スポーツであいまいな動きは危険だわよ。 ☆ 編集長―そう、フェア・プレイでなければいけない。第10回記念の新人戦に移ると、予選を勝ちぬいた8チームの争いで大館3中と鷹巣中が優勝候補に挙げられていた。不運なことに1回戦でその2チームがぶつかった。相手チームについて情報はないから、そのときもグラウンドで実際に見て対応を考えた。といっても、記憶はほとんど消えてる。 特派員―北鹿新聞の記事で再現すれば? 編集長―3中は1回に2つのファー・ボールとエラーで無死満塁のチャンスをつかんだ。しかし、小林がサード・ゴロ。次のバッター桜庭がスクイズを試みたけど、外されて、3塁ランナー長谷川がアウト。茂はピッチャー・ゴロで、0点。この失敗は最後までひびいたな。 アロマ―鷹巣中も利巧なチームでピンチに強いのね。 編集長―そう、普通ならそんなピンチを切りぬけると、打線が活気づく。しかし、小林の速球はやはり並みのバッターには手が出なかった。3回ファー・ボールで一人ランナーが出ただけ。最終回7回まで0-0で投手戦がつづいた。そして、7回裏。ファンの誰もが忘れないと思うドラマがはじまった。ピッチャーが突然コントロールを乱して、ぼくの記憶では3連続ファー・ボールだ。2アウト満塁。ピッチャーの4番津谷は打つ気がない。しかし、それが分かっても、小林はストライクが入らなかった。0-3、恐るべきシーンだった。あと1球で運命が決まる…小林は緊張していた。一番余裕があるショートのぼくでも緊張したけど、そういうときよくやるようにピッチャーに言葉をかけて、間を置いた。真ん中のボールでも打たれないぞ、内野が退屈してるよ、と言ったかな?小林はふだんのピッチングにもどった。バッターはただ待ってたから、見逃しの三振に終わり、延長戦になった。 ☆ ☆ ☆ 〇3中野球部の黄金時代 2; 最終回に突然のドラマ AStardust; Glenn
Miller and The Army Force Band |