HALF AND HALF JOURNAL
無 意味 な 破 片 無意味な破片
Fragments
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☆ ☆ ☆ Updated 2013.12.31 ナモネ氏―野球の話でもするか? 市営田町球場 ナモネ氏―川上は選手時代〈打撃の神様〉と言われた人だよ。もっとも、テレビ中継のころにはテキサス・ヒットが多かった。 編集長―バッターとしては印象が薄いな。10年連続日本一の監督ですね。 ナモネ氏―巨人軍と言っただけに軍隊式の管理野球だったよ。 編集長―テレビ中継で強烈に印象づけたのは、新人の長嶋茂雄選手で、アクションがよかった。絵になるプレイだった。それから、1本足打法の王貞治選手。 半分半分放送局長―二人ともダイナミックだった、なあ。 編集長―何よりも大人だった。チームが優勝できるスター・プレイヤーだった。 ナモネ氏―長嶋のあのアンダー・スローは、立教時代からの癖で、右手をいためたときにアンダー・スローでファーストに投げたのが始まりだそうだ。 放送局長―長嶋選手のアイディア? ナモネ氏―そうだ。水原茂監督がリベラルな人だからこそ、ああいう投げ方が普通になった。 編集長―低いゴロを取ったときアンダー・スローが早くボールを送れるのは、誰が見ても、当然だな。むだな動きがないんだから。サードとショート・ストップ、セカンドは、それが大事なんだ。 特派員―なるほど。ボールを取ってからの動き。よく慌てないで正確に投げれるもんですね。 アロマ―どういうフォームでも、ね。 編集長―トレーニングがすべてだよ。 ナモネ氏―長谷川選手は慶応OBのダンディ水原茂監督が大好きで、な、ポーズをまねて後ポケットに両手を突っこむ癖があったもんだ。 編集長―なぜかそうだった。小学生のときから。その次が憧れの長嶋ですね。チャンスに絶対的に強かった。 ナモネ氏―スターは期待にこたえる存在なのだ。 編集長―山鳥と書いて島と読むことは、〈仮面について〉の考察で重要なヒントになった。 ☆ 放送局長―〈大火の夜の子どもたち〉でライヴァル八木橋実との友情を書いてる。1中と3中に別れて戦いたくないという気持があった。互いに闘争心の強さと根性をよく知っていたからだろうな? 編集長―それもあるけれど、第一に才能だ。野球というスポーツは頭が悪ければ、勝てない。野球センスがいいか悪いか、というのは重要なポイントだ。 ナモネ氏―八木橋実は、2年のとき、3中が華々しく優勝して凱旋するのをどう思ったかな? 編集長―2年のときの3中は、スラッガーが多くて楽に点を取った。ピッチャーの小林健三は2年生だけど、スピード・ボールが少し変化するんで、ジャスト・ミートがむずかしくて、ゼロ行進ばかり。超高校級と言われた。野球通や街の反響は当然高くなった。それが前例のない県南大会への招待になったと思う。 ナモネ氏―横手で優勝したときは、みんな酔ったな。1泊2日の遠征は楽しかっただろう? 編集長―列車に乗ってるときからね。八郎潟の干拓事業を見て、自然環境保護に強く関心を持った。あれは原点だな。横手球場は山裾をうまく利用したスタンドが大きいプロ野球ムード球場だった。どういう試合をしたかは忘れましたね。本荘の優勝も試合については覚えてない。平凡なゴロをエラーしたこと以外には。あれは油断大敵だったよ。 特派員―長谷川選手のポジションは? 編集長―ぼくはセカンドだったね。3年生と二人でレギュラーだった。しかし、あとで浜松さんがなぜか野球部を去り、代わりに3年生の清美さんが入った。 ☆ ナモネ氏―八木橋実は3中の遠征と華々しい凱旋をうらやましがったはずだな? 編集長―桂城小学校6年のとき有浦小学校の小林と練習試合で会ってる。なおさら闘志を燃やしただろうな。投球フォームの改良に、それが現われていた。つまり、投げるときつま先でぐっと伸び上がり、真上からボールを投げ下ろす。バッターは、タイミングがずれて低めぎりぎりにボールが落ちるので、当てるのが精一杯だ。しかし、そんな情報がないから、3中はあいかわらず扇田中のエース長岐を警戒していた。 ナモネ氏―八木橋実はストレートしか投げないピッチャーだったな? 編集長―ええ、あれは実の性格ですね。当時の阪神のエース村山実のように全力投球で、逃げるピッチングはしなかった。そして、何よりもコントロールが正確だった。 ナモネ氏―小林になかったのが、それだな。 編集長―ええ、県予選で実と対決して負けてから、ピッチングに専念しましたね。しかし、優勝候補が惨敗した原因は3年生のチームワークの乱れにあったと思ってる。 ナモネ氏―キャプテンは桜庭の博だったな? 編集長―ええ。チームワークの乱れは心配されていたことです。明石監督は責任感の強い厳しい人だったけど、ね。 特派員―1中との試合で長谷川選手は? 編集長―ぼくは左肩が疼いて打率が下がりっぱなしで、1中との試合もピンチ・ヒッターで出た。地面すれすれにストライク・ゾーンに入るので、空振りと見送りの三振が多いのは当然だった。ぼくは低めのスピード・ボールが苦手じゃなかったけど、あれはだめだったよ。たしか内野ゴロだ。三振しなかったのは幸運だ。 放送局長―まるで〈消える魔球〉だ。知らないだろう?早稲田キャンパスで人気があった。 編集長―あれは長谷川木工所の背高のっぽ事務員、遠縁の高橋さんのトリックなんだ。〈誰が〉ということにうるさい人だったよ。ぼくは、あれほど馬鹿馬鹿しいことは考えないね。 放送局長―ボールが消えて、バッターをびっくりさせる、信じがたいトリックだった。あれは笑わせたな。いや、本当。まじめな話だ。 アロマ―それじゃあ、両チームがダイヤモンドで入り乱れて乱闘騒ぎだわ。 ☆ ☆ ☆ ○3中野球部の黄金時代 -1 A Take the A
train; New Glenn Miller Orchestra by Ray McKinley |
★ダンス音楽というより20世紀の名曲〈真珠の首飾り〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.12.28 半分半分放送局長―葉山マリーナが想い出させるのは、ペギー葉山だよ。 ナモネ氏―〈ドミノ〉を歌って、あっという間に人気歌手になった。 大館橋 12.24 編集長―何年か前にサーチでHPを見たら、ペギーという名前の由来について書いてたね。ある日アメリカ人が電話番号をまちがって電話でペギーと呼んだから、その名前をもらったというんだ。 放送局長―〈ジャニー・ギター〉を歌ったペギー・リー(Peggy Lee)の名前からそう名づけられたんじゃないのか? 編集長―そういうことだな。 アロマ―葉山については? 編集長―書いてなかったな。 特派員―逗子なぎさホテルか葉山から電話をかけたら、すぐにペギー葉山という名前がひらめきますよ。ネオン・サインのように。 アロマ―Peggy in
HayamaかPeggy from
Hayamaだったんじゃない? 編集長―それもありえたことだろうな。 ☆ 編集長―そのアメリカ人が誰か知らないけれど、ある日荻原さんのアトリエに行くと、函館美人がいた。70年代後半、妹の珠美と住んでいたころだ。 放送局長―上原の4階建てのアパートだったな。元温泉ホテルで、見晴らしが最高だった。神泉駅に歴史が残ってる。 アロマ―住むところもおかしい。 放送局長―函館美人とはどんな女? 編集長―函館美人は絵を習いたいので、アトリエがどんなところか、見に来たということだった。荻原さんの話を聞くと、どうも結婚させたがってるんじゃないか、と疑いが湧いたね。本人はあまり話をしなかったけれど、函館の女性らしい感じがした。長谷川一族のように思えた。 アロマ―歴史的に交流がある。 編集長―分かってるけれど、しかし、函館美人がペギー葉山と根上淳の家でお手伝いをしていると荻原さんから聞いて、おどろいたね。 放送局長―小田急線の向こう側、西原か初台だな。あの辺には有名人の家が多い。 母 スミ 1955年? ナモネ氏―それは不思議でないよ。人柄だろう。 ☆ 編集長―たぶんね。それから、ペギー葉山は食堂の想い出話でただ一人の有名人、根上淳と結婚した。母はうれしそうだった。妙なめぐり合わせと言うか、根上淳は、ボストン・マラソンで優勝した山田敬蔵の映画《心臓破りの丘》に主演した俳優で、母から以前聞いた話によれば、大館でロケをやったとき食堂に立ち寄り秋田犬の木彫りを買った。これは他には置いてなかったようだ。 ナモネ氏―1954年、昭和29年だ。確か根上淳は大館橋と田町の坂を走ったな。木彫りの秋田犬は喜之助じいさんの発案でなかったか、なあ。 放送局長―はせ川食堂で食事したのか? 編集長―それは聞いてないね。ぼくは、荻原さんに大館のそういうドラマを話さなかった。ぼくの微妙な変化をどう解釈したか、分からない。函館美人はアトリエに一度来ただけだったね。 放送局長―母親の他には誰もそのドラマについて言わなかったのか? 編集長―そうだ。他には誰も言わなかった。 特派員―函館美人がアトリエの絵画教室を知ったのは、ペギー葉山とアンダースン・ファミリーとの交流があったから、ですか?それとも、偶然ですか? 編集長―荻原さんの話を聞いて、知り合いのように思った。あえて確かめるまでもない。しかし、その日一日のドラマでしかなかった。函館美人は絵画教室を偶然知ったということもありえただろうな。 ☆ ☆ ☆ ☆ 恋文横丁の暗い記憶
H A A strings of pearl;
Glenn Miller Orchestra ペギー 〈ジャニー・ギター〉 ▼ List 1 V字型の階段の記憶;
第一ホテルで憲法草案とスウィング・ジャズ ▼ List 1 敗戦後劇場; それからパール・ハーバーのヒーローは? 葉山 ▼ List 1 V字型の階段の記憶 39; V字型の階段と窓のオリジナル 逗子なぎさホテル ▼ List 3 高松宮日記メモ; 逗子なぎさホテル ▼ List 1 V字型の階段の記憶 39; V字型の階段と窓のオリジナル 映画《心臓破りの丘》 ▼ List 1 大館大火の関連記事; 心臓手術と大火 秋田犬 ▼ List
1 V字型の階段の記憶 36;
宮様ネットワーク ▼ List
1 V字型の階段の記憶 33; 2.26 名前の記号問題に焦点を |
★想い出せば愛想よく揺れる〈アリス・ブルー・ガウン〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.12.22 アロマ―水色のカーテンには広尾のおばさんの面影が映ってる…ナモネ氏の話をもっと聞きたいんですけど? ナモネ氏―そう思ったことはない。
ナモネ氏―なぎさホテルのイメージで階段を設計したのかもしれないな。 編集長―波のイメージは水色のカーテンだけじゃない。V字型の階段をのぼると、左右に波のフォルムが広がった。細い波板が縦に並んでいたね。ラワン材に茶色のオイル・ステインで、今でも2階の窓と実家の出窓の造作に残ってる。 ナモネ氏―そうだったな。凝った作りだった。
大館橋 水彩とパステル 1988.7.26 ☆ 特派員―ついでに2階の様子を聞きたいですね? ナモネ氏―左側の階段をのぼると、トイレと大広間で、真ん中あたりに茶室みたいな床を高くした6畳間、通りに面してパーラー風にテーブルと椅子、南側奥に会議室。われらが特派員君が体を埋めてるのが、会議室に置いてあった肘掛け椅子だよ。 編集長―ヴェルヴェットの布地でミルク・コーヒーの色だったな。窓枠はたしかベージュかミルク・コーヒー色だったと思う。階段の窓枠も、ね。窓かまちが水色。 アロマ―水色については何もないんですか? ナモネ氏―3度連続の大火のあと、大館の街に流行した色は薄緑色だ。新しい食堂の1階の窓際に長椅子を置いたが、背もたれにそんな色のビニールを使っていた。 半分半分放送局長―函館はピンク色だったね。 編集長―廃墟にめばえる生命の色だよ。 アロマ―まるで逗子なぎさホテルとはリンクがないみたいだわ。でも、水色の布はホテルの前の波打ち際で揺れていた…水色のドレスで房子さんが歩いていたのよ。 ナモネ氏―そういう幸せなシーンがあったかもしれないな。 アロマ―大館橋のバルコニーでも? ☆ 編集長―ぼくは大学受験の前、真夜中すぎ、ときどきバルコニーに行って瞑想した。そして、はじめて小説を書いた…夜、橋の下に行くと、誰か分からないけれど、深い霧の中に女の姿が見える。夢か現実か、そんな描写で別にテーマもないから、ただの断片で終わった。 ナモネ氏―そういう写真を見たことがあるのか? 編集長―覚えてませんね。《白夜》を読んで、ぼくも書いてみようと思ったんじゃないかな?大館橋のシーンはただの想像ですね。 ナモネ氏―そうか?あれは忘れがたい作品だ。あのころの川霧の深さは、今の人には分からない、なあ。欄干も見えない真っ白な世界だった。 放送局長―霧の中にいる女は房子さんかもしれないな。ハセが描いた水彩画を見ると、ギリシア彫刻風の女がバルコニーの真下に立ってる。白いドレープが水色のカーテンにオーヴァー・ラップする。 編集長―そう思って描いたわけじゃない。 ナモネ氏―夢か現実か、と言いたいような女性はもう一人いた。小繋の礼子さん。女学校の休みの日などに食堂の手伝いに来たもんだが、若い男たちを悩ませた。パーティのときは隣の小鎌(おがま)靴店の主人清太郎さんとサハリン帰りの林が主役で、礼子さんはアイドルだった。しかし、ステージにぴったりの階段ができてから、次第に大館に姿を見せなくなった。 編集長―あっ、それでダンス・パーティを開かなくなった? ナモネ氏―私に聞いても、仕方がないよ。 編集長―V字型の階段と水色のカーテンもドラマの背景にあると言っていいかもしれないな。 アロマ―きみまちのブルースね…waiting for you. 放送局長―ラブ・コメディでないかもしれない。 ☆ ☆ ☆ □V字型の階段の記憶
40 A Alice blue gown; New Glenn
Miller Orchestra by Ray McKinley 水色のカーテン etc. 広尾のおばさん ▼ List 3 パール・ハーバー ストーリー 2; 謀略のパール・ハーバー ▼ List 1 V字型の階段の記憶 1; あの階段には何かあるな ▼ List 1 V字型の階段の記憶 16; 広尾のおばさんはたぶん放送関係 靴屋とダンス・パーティ |
★ジャズ・クラブのアフター・タイム〈バードランドの子守唄〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.12.19 特派員―市営向町アパートの日影問題は文学と都市工学の共謀作品ですね。 ナモネ氏―そうだ。小畑市長と向町住民がどのような話し合いをしたか、知りたいもんだな。5階建てで折り合ったが、冬の日影は相当暗くする。妥協してもらいたくなかったよ。 特派員―協議を記録した文書があればいいな。 市営向町アパート 解体前 特派員―感心なことに条例は時代に合わせてつくるけど、順守しない人ですね。 ナモネ氏―今度は特別ひどい。神経を痛めつけるようなプロセスだった。 編集長―市議会はおとなしいな。市議会に事業契約の承認を求めるとき7階建て計画の説明をしなかった点について、きびしく真相を追及するべきだ。 特派員―12月定例市議会でも説明不足を批判されていますね。市議会に対してあまりにも無責任なんですよ。存在しないも同然ですよ。 編集長―正常なら20世紀末に辞任してるはずだな。正常でないというのは国家のあり方について言ってる。 ☆ ナモネ氏―1992年だったな。東大館橋たもとにある長木川南町内会館を壊すとき、審美的に好ましくないという名言を吐いた。建設してから数年後だった。住民が反対したが、強引に解体して、アパートを建てたもんだ。 編集長―あの小さい平屋が審美学的に美しくないという意味で言ったとしたら、市民は、他の場所で発言してもらいたいと思うね。ナチスでも、そういう荒っぽい威圧的な言い方はためらったはずだ。 アロマ―あのデザインは流行していたのよ。 ナモネ氏―あれから小畑市長が美学や美について語るか、と思ったら、一言もなかったな。 特派員―市長の美しくない行動ばかりで、ね。 編集長―裏を返せば、スタジオに対する反発なんだ。HHJを毎月送っていたから、な。 特派員―明らかに意識した言葉ですね。そうする理由があったのかな? ナモネ氏―スタジオを潰して万歳したあとだったが、な。 編集長―あとだから、だろう。 特派員―なるほど。あの解体は戦慄的な見世物だった。トラウマですよ。 アロマ―HHJを送らなければ、よかったのよ。長谷川喜作のコラージュやイラストがおもしろくなかったことは事実が証明してる。絶対的に無関心。 ナモネ氏―東京帰りの絵描きがやっと理解したことだな。 編集長―行政に芸術を任せるべきじゃないね。 ☆ ☆ ☆ A Lullabye
of Birdland; New Glenn Miller Orchestra by Ray McKinley ▼ 市営向町アパート7階建てに反対する請願書取り下げで問題がうやむやに |
★軽快なリズムで〈アメリカン・パトロール〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.12.16 大館橋南交差点 特派員―ものすごい暴走ですね。うっかり近寄れませんよ。野党議員の話では〈委員会での採決自体が、誰も委員長の声も聞いていないような、何をしゃべったか分からない強引な採決で、無効〉だということです〔1〕。本会議でも六に審議してない。 編集長―パール・ハーバー奇襲攻撃だよ。議会制民主主義が沈没だ。与党だけの賛成多数で成立だから、いくらか希望が残るけれど、こういうのは本当にひどいね。仏教と国防軍の独裁政治は、絶対にストップさせなければならない。 アロマ―アメリカ政府は特定秘密保護法の成立を歓迎していますよ。 編集長―どうせ南ヴェトナム政権だよ。 放送局長―そうそう、アメリカが何が何でも援助をつづけて内部崩壊を引き起こした。 編集長―国際社会の批判を無視して、失敗だよ。 放送局長―あっという間に首都サイゴンが陥落して、みじめな敗戦。あの歴史から学ばなければいけないな。 編集長―そう、イデオロギーの対立で戦争というのはおろかなことだ。世界観の対立を軍事力で解決しようとするのも無益だ。ナンセンスだよ。 アロマ―単純な争いだったのね。 特派員―何と言っても、東シナ海のノイズを止めなければ。 [cat willow 2013.12.7] ☆ 放送局長―めずらしく各方面のジャーナリストや学者、市民グループの反対の声が激しく渦巻いたけど、北海道と奥羽地方の広域新聞で東奥日報だけが批判していない。これは事の本質をもの語ると思う。青森県には恐怖の核施設があるから、な。 アロマ―国家のロボットね。 編集長―補助金などで景気がいいように見えたけれど、代償は大きいよ。 特派員―共同通信社の抵抗は感動的でしたね。特定秘密保護法もそういう運命に追いつめる方法は、ないもんですかね? 編集長―そういう法律をつくればいい。あるいは、今の連立政権を倒して特定秘密保護法を廃棄することだ。 放送局長―第3者のチェック機関をつくるような話を安倍首相がしたけど、ごまかしだな。 編集長―いつものとおり形式だけだろう。 ☆ 特派員―安倍内閣の支持率が47%〔2〕。共同通信の全国緊急電話世論調査では、惨憺たる反響ですね。特定秘密保護法をどうするか、という問いに対しては〈廃止する〉が28・2%。 放送局長―それに賛成だ。 特派員―〈修正する〉という回答が54・1%で、要するに82・3%の国民が否定的な考えです。 編集長―このあいだ消防署でリヴァー・ポート前の消火栓の水道管から水が洩れてるんじゃないか、と言ったら、さっそく水道課が電話で返事をよこした。問い合わせのあと10月に検査したが、漏水はないということだ。こっちには受信通知さえもなかったね。 アロマ―県道の沈下現象の原因はまだ分からないの? 放送局長―水道管の漏水で県道の沈下現象とは、まさか、な。 特派員―セキュリティは防衛省が一番よく知ってるから、自分で聞いてみてください。 放送局長―秋田県大館市栄町78番地の安全の問題を東京市ヶ谷の防衛省で聞くのか?大館の会のクーデターだ。 編集長―あの人たちは天下国家の大きなことを考えるのが仕事らしいから、大館橋南の水道管の水洩れなんて相手にするわけがないよ。 放送局長―飛行機を飛ばせば、天下を取ったような気持になるんだろうな、帝国の真似っ子たちは。防衛とは何か、意味を確認しなければならない。 アロマ―そうよ。防衛とは武器を使うことじゃないわ。 放送局長―防衛省に電気を使いすぎないように注意しよう。電力危機だから、な。 特派員―ヘリコプターが飛んできましたよ。 アロマ―墜落しないと、いいな。 ☆ ☆ ☆ A American patrol; New Glenn Miller Orchestra by Ray McKinley 1956 1 TBS 07日03:48 2 2013/12/09 18:38 ▼ 秘密の多い国/自衛隊が街の真ん中に/NHKにいるのは誰か? ▼ 大館橋南交差点のひび割れと沈下; 建物への影響は、〈可能性は低い〉 ▼ 大館橋南交差点の謎; 看板のボルトがゆるんだ現象の裏に〈犯罪集団〉を見た |
★何と言ったって、これで決めたい〈ムーンライト・セレナーデ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.12.6 アロマ―〈逗子なぎさホテル〉の記事には、はせ川食堂のあのV字型の階段が出なかった。モデルでなくてもヒントらしいのがあると期待してたけど? 編集長―そうだな。インターネットで見た写真と絵には階段がなかった。たぶんラウンジから2階に通じる階段があるはずだけど、写真と絵からホテルの構造を想像してみても、V字型には無理がある。 V字型の階段の窓 原形は上部だけ アロマ―編集長の妹の珠美さんに聞いたら、子どものころはそこでよく友だちと劇をやって遊んだそうだけど、パーティのときはステージになったんですか? ナモネ氏―あやふやだ。無理に飲まされたせいかな?ダンス・パーティのときそこで歌った人はいたかもしれない。 V字型の階段の窓と水色のカーテン ナモネ氏―写真があったら、想いだせることはもっとあるんだが、な。あのころは誰でもカメラを持てるような時代でなかった。 半分半分放送局長―ナモネ氏の想い出話はハセの考えに否定的だけど、逗子なぎさホテルの内部を実際に見てみないと、どこにどんな階段があったか、分からないな。 アロマ―そうよ。階段マニアは多い。そうでなくても、歴史的な建物だから、階段の写真が1枚もないのは普通じゃないわよ。 特派員―高松宮邸の写真はあった? アロマ―1枚、外観だけね。でも、幸運なことに高松宮邸、戦後光輪閣と名づけられた洋館の平面図が日記の付録にあった。それにはV字型のようなフォルムの階段がない。建物の外側にも、ね。 編集長―そういうことだ。 ☆ アロマ―逗子なぎさホテルは、編集長の父秀之が生まれた2月15日高松宮が船を降りて行ったホテルです。宿泊して、船にもどり、次の日汽車で秩父宮たちと一緒にスキー場に行く、めまぐるしいアクション映画。でも、逗子なぎさホテルになぜ行ったか、理由らしいことが書かれてませんね? 編集長―そうだな。高松宮は海軍の任務で忙しいのに、逗子に行ってホテルに宿泊した。日記から想像して、宮様は自動車を運転してどこかに行ったかもしれないな。人に知られると困るようなところに。しかし、そこは赤ん坊の生まれたと言い伝えられてる恵比寿だとはかぎらない。状況から見て、皇族がそんなナイーブな行動を取るとは思えないね。 放送局長―逗子なぎさホテルに一人で宿泊したか、疑ってもいい。 アロマ―タキさんと? 放送局長―可能性がないわけじゃない。当然、ハセのおばあちゃん、看護婦の経験があるハルさんも一緒だ。 特派員―産婆さんは金森ハルですよ。 放送局長―それはハルさんのあいまい話法だったと思うね。 編集長―それは、実際ありえたかもしれないな。ときおり函館の金森倉庫を連想する名前で、意識があの100万ドルの夜景の港町に流れる。 ナモネ氏―ハルさんと函館には何か知らないが、昔話がある、なあ。 編集長―喜之助がロシアに、ハルが小樽にいたことがあるのは父から聞いた。函館との関係と言えば、小学校5年か6年のとき、おばあちゃんが函館で野球のユニフォームを買ってきてくれたけど、それだけだな。昔話は聞いたことがない。しかし、逗子なぎさホテルの玄関の上に塔があって、その縦に細長い窓が食堂の階段の窓を連想させる。逗子なぎさホテルがオリジナルだとしたら、それに合った理由があるはずだな。 アロマ―あたしもそう思う。インターネットで廊下から撮影した写真を見たら、部屋のドアに縦長のツインの曇りガラスがある。ミラー・イメージのデザイン。 編集長―そのデザインを少し変えて階段の窓にした可能性もあるけれど… 特派員―米放送局長の夢想がすっきりしていて、さっぱりしますね。 編集長―逗子の話は聞いたこともないな。ただ、学生のとき父がヨットに興味を持ってると知って、あきれてしまったね。東京で、だった。忘れてたよ。 放送局長―葉山マリーナは逗子なぎさホテルのすぐ近くだ。 ナモネ氏―東京に住みたい、と言ってたもんだ。 編集長―ぼくも何度か聞いたけれど、子どもみたいだな、と思った。逗子なぎさホテルには広尾のおばさん、つまり房子の想い出があったんじゃないかな? アロマ―GHQのリゾート施設だったころね? 編集長―そう。 ☆ ☆ ☆ □V字型の階段の記憶 39 A Moonlight serenade ; Glen Miller and His Orchestra スウィング・ジャズ ハセのおばあちゃん ▼ List
10 長谷川一族の風景; 系譜を読んで考えたこと 大正時代の東京で 房子 ▼ List 1 V字型の階段の記憶16; 広尾のおばさんはたぶん放送関係 |
★ヴァイオリンとギターの難民的な音楽〈ローズ・ルーム〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.12.3 アロマ―エビスビールは明治時代から世界的に高級な銘柄だったそうですね?〔1〕 ナモネ氏―私は飲んだことがない。軽い結核だったから、食堂に入れば、アイスクリームばかり食べたもんだ。 半分半分放送局長―なるほど。サッポロビールが好きだったけど、あれは大倉財閥の資本じゃないのか? 長木川 大館橋上流 旧長根山シャンチェ 放送局長―〈逗子なぎさホテル〉のあとだな。高松宮が兄の秩父宮と大倉など秩父宮サロンの連中と赤城山のジャンプ大会を見に行く。秩父宮は友人の男爵に言って札幌にスキー・ジャンプ競技場をつくらせようとしていた。 編集長―エビスビールと戦後の大館市の国際的なジャンプ大会のあいだには妙なつながりがあるんだ。 ナモネ氏―喜之助じいさんは橋の上に1メートルもある望遠鏡を置いて、見たもんだ。海軍の望遠鏡だと思った。 放送局長―サッポロビールのトレイド・マークは星印。しかし、〈ビールの王様〉という宣伝文句をテレビなどで使っていた、な? 編集長―そう、あれはエビスビールとのブレンドだろう。 アロマ―なぜ王様? 編集長―そうだな。エビスビールの会社設立には皇族がかかわっていたかもしれない。エビスの名はエミシに由来する。しかし、あれから食堂のビールのことで母に聞いてみたけれど、〈忘れた〉という返事だったね。 ☆ ナモネ氏―高松宮がジャンプ大会の日に立山にスキーに行く誘いを受けたと書いてるが、な、確かに立山は何かの当てこすりだと思う。敗戦後、そういう名前の大学教授風の男がいた。昭和27年食堂の地下室で女と生活していた高校教師の館山。 特派員―その〈たてやま〉という同じ発音には当惑させられましたね。偶然ですか、ね? 編集長―館山さんはエビスビールが大好きだった、というドラマだな。房総半島の先端にある町が館山だけれど、対岸に三浦半島がある。つまり、逗子の町を暗示するようなレトリックだ。海軍の人なら、その関係をすぐ理解するだろうな。 ナモネ氏―そうすると、大学教授風の男はひそかな目的を持って大館に来たのかな? 編集長―さあ、ね。何とも言えないな。ただ、母は正確な記憶力がある人だから、その話をしたとき〈大館の館に山〉と書くと解説をつけましたね。定時制で教えていたようです。 ナモネ氏―楽しい想い出だったな。昼間ぶらぶらして、本当にエビスビールを愛飲したかもしれない、なあ。 特派員―でも、その紳士、館山さんがスシをにぎって大館に紹介したなんていうのは、喜劇映画ですよ。 放送局長―芸人だよ、な。喜之助とハルがどう思ったか? 編集長―朝鮮戦争のころだから、きっとかなり厳しい政治的ドラマだよ。その次の年1953年4月29日、昭和天皇誕生日に風呂屋町大火が起きた。 ナモネ氏―何かストーリーがあるとしたら、高松宮と博英が知っていたはずだ。 アロマ―あたしは、秘密のストーリーがあると思う。編集長の母スミさんはこんな想い出話をした。〈博英が宮中奉仕の婦人会の人たちを雅叙園に連れて行って、ソフト・クリームをご馳走した。どうやって食べればええべ、と大笑いしたそうだ。我が家のおばあちゃん(ハル)も宮中奉仕に行った。ちょうど風呂屋町大火のときで、急いで帰った。〉 ナモネ氏―秩父宮が亡くなられた年だよ。 ☆ ☆ ☆ □V字型の階段の記憶 38 A Rose room; Django and France Hot Club Recorded Paris 1938 1 wikipedia ▼ List 1 V字型の階段の記憶 37; エビスビールの王様とブルーバード 男爵 エビスとエミシ ▼ List 11
仮面について; よい踊りを盗む [3] [4] 館山さんのスシ ▼ List 10 はせ川食堂; 大館橋のたもとに食堂がオープンしたころ A スキー ▼ List 10 はせ川食堂; 大館橋のたもとに食堂がオープンしたころ B |
★イメージどおりの名曲〈ザ・キャット〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.11.29 特派員―ロシアが国家安全保障会議(日本版NSC)に関心を示してる。当然だけど、ロシアの声は27日朝参議院本会議でそれの創設に関する法案が採択されたと伝えた〔1〕。安全保障局は総勢60人ほどになるということですね。 青函連絡船メモリアル・シップ 八甲田丸 ナモネ氏―そう、私も大げさだと思う。中国侵略は〈自衛のために〉と内外に嘘をついてやったもんだ。 編集長―誰の安全保障か、分からないな。今の防衛省と自衛隊で十分でないとしたら、なぜそう考えるんだろうか?この辺の説明もぼかされてる。国会でもっと時間をかけて議論して、国民投票でもやってから、決めるべきことだ。民主主義憲法の理念から言って、割り切れないな。憲法違反という意見があってもいい。 ☆ 特派員―ロシアの関心は非常に現実的だな、と思ってると、その次にこんなニュース〔2〕。〈日本の自衛隊 秘密部隊がロシア、中国、韓国その他で諜報活動行っていた〉共同通信が防衛省情報筋として伝えた話によれば、冷戦後、東京都小平の養成学校で心理戦対策に関する教育が行われた。主要な目的は政治情勢と社会動向に関する情報収集で、会社の駐在員などの名目で活動していた。共同通信のHPにアクセスしてみたら、この組織は〈陸上幕僚監部運用支援・情報部別班〉という名称で、陸上幕僚長経験者と防衛省情報本部長経験者ら複数の関係者が証言した。冷戦時代から首相や防衛相(防衛庁長官)に知らせないで独断で活動していた。 編集長―心理戦というのは非常に広い意味があると考えなければならない。心理戦が必要なのは海外の情報収集が目的だから、ではない。もっと幅広いアクティブな活動だよ。 ナモネ氏―そうだ。人をあやつる心理戦もある。 放送局長―朝から街の中が何か変だという気がしてたけど、恐怖と不安の色だな。日本政府の反応は? 特派員―小野寺防衛相は記者団に語ったこう語った。〈陸幕長に過去と今、そのような機関があるのかという確認をしたが、ないという話があった。〉〔3〕 放送局長―しかし、これで安倍内閣が何をねらってるか、よく分かった。 編集長―特定秘密法案が参議院で紙くずになればいいな。国会は今の問題を調査して真相を明らかにしなければいけない。 放送局長―国際問題でもあるから,な。 特派員―当然、国連も黙ってるべきじゃありませんよ。 ☆ ☆ ☆ A The
cat ; Jimmy Smith and Lalo Schfrin Orchestra 1 voice of Russia 27.11.2013, 09:04 タス通信 2 voice of Russia 27.11.2013, 17:59 共同通信 2013/11/27 20:16 3 共同通信 2013/11/28 00:14 |
★〈フェスティーブ・マイナー〉の優しい音色が聞きたくなる[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.11.27 編集長―法案の概要しか公表しないというのは、民主主義憲法を馬鹿にしてるよ。国際社会の良識で信じられないことを平気でやってる。しかし、ある意味で日本の国らしいと言うこともできる。 特派員―それは法案の動機である〈国の存立〉にかかわることだと判断したからですよ〔1〕。 半分半分放送局長―つまり、何でも特定秘密にしてしまうわけだ。恐怖政治だ。 アロマ―パブリック・コメントの8割は反対してる。国民無視の法律よ。 津軽海峡フェリー・ポート 編集長―びっくりしたのは、その罰則だ。一家離散が増えるのは間違いないね。 アロマ―それも目的かもしれない。まるで強盗殺人事件よ。 特派員―報道と取材の自由に十分に配慮すると定めてるけど、出版と報道の業務に従事する者であるかどうかは警察その他の機関と裁判所が判断する。 放送局長―警察その他の機関の出番ですかね?ボランティアの市民グループは、完全にアウトだよ。 ☆ 編集長―昔から日本に公正な裁判があるとは思ってないね。しかし、これは極端だ。人を有罪にするのが目的みたいだ。裁判官でさえも法律の条文と特定秘密の内容を知らないで判断を強いられるんだから。つまり、司法の独立が許されなくなる。弁護人も存在理由がなくなる。 アロマ―その種の裁判の報道も網に引っかかるおそれがある。 特派員―声明は現実を鋭く分析していますよ。先の憲法31条違反のあとで、こう述べている。〈処罰の類型も秘密漏えいを中心に、特定秘密の取得行為、独立教唆・扇動、共謀にまで及んでおり、過失による漏えいの処罰も含まれている。〉 ナモネ氏―情報を手に入れる行為が独立教唆や扇動、共謀になるというのか? 編集長―タバコに火をつけたら、刑法の網に引っかかるような滅茶苦茶なナンセンスだ。しかし、そこには日本列島の真実の動きが反映してると思うね。警告の意味があるかもしれないけれど、独立への市民の内気な願望を本当に恐れているとは、信じがたい。 放送局長―国家権力のノイローゼはこわいよ、な。 特派員―声明は、核兵器の開発が行なわれる危険性があると予見していますよ。 編集長―現在進行形だろうな。 特派員―そんな種類の重要情報がいつか公開されると信じたら、甘いですよ。日本は例外が多くてどんな理由か説明なしで60年まで延長可能。 編集長―今までは文書の破棄を裁かない国が、文書の破棄をすすめる国になるということだろうな。 ☆ 放送局長―中国のノイローゼは、無人ステルス攻撃機のかたちになって現われた。おまけに尖閣諸島を防空識別圏に入れてしまった。日本のノイローゼは、どんなリアクションを起こすか、な? 特派員―やはり秘密兵器で対抗するんじゃないかな?そうすれば、もう戦争ですよ。 編集長―タイミングから言えば、日本の軍国主義の復活に対する反発だ。 ナモネ氏―きのう25日は憂国忌、三島由紀夫と楯の会が決起した日だが、今日特定秘密保護法案が衆議院で賛成多数で可決された。安倍首相と防衛省の本心が知れるというもんだな。 放送局長―何かを捧げる意味がこめられてるんじゃないか? 編集長―迷惑だと思うはずだ。三島由紀夫が天皇崇拝者だったということを忘れてる。 ナモネ氏―三島を利用する人たちがいる。朝日新聞などは知らん顔で弔いのようなことをやってきた。 特派員―島の問題で騒ぐのは止めましょう。 ☆ ☆ ☆ A Festive minor ; Art Farmer
Quintet 1 平成23年8月8日 秘密保全のための法制の在り方に関する 有識者会議の報告書 |
★〈マイナー・スウィング〉のドライブ感には参るね[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.11.25 ナモネ氏―国家安全保障会議法案というのは今の国会で成立する見込みらしいが、聞いたことがないな。 青函連絡船メモリアルとブリッジ 編集長―日常的に、というのは問題だな。市民は気楽な生活が送れない。平和と戦争の境があいまいになるよ。 半分半分放送局長―鋭い意見だ。防衛大臣が参加すれば、民主主義の政治に始終ブレーキがかかる。安全保障局にいるのは防衛のプロだから、内閣を動かす発言力を当然持ってる。 ナモネ氏―議論して、それで終わりということにはならんな。 特派員―当然ですね。同じ主題で法律を連発すると、公務員も国会議員も神経細胞がいかれてしまって、精神的な内乱状態にならないともかぎらない。それだけで悪い政府、正しくない政治だと言いたいですね。 アロマ―それと似たようなことをアメリカの国防総省や国家安全保障会議(NSC)の高官をつとめたモートン・ハルペリンが言ってる〔2〕。秘密の指定が多すぎると、本当に重要な文書が分からないので、真の秘密を保護するのがむずかしくなるそうですよ。 ☆ 特派員―安倍内閣はアメリカの国家安全保障会議を模倣したと正当化しているから、そこで活動した人の批判はちゃんと聞かなければいけませんよ。〈世界の基本原則では、政府が持つ情報はその国の市民のものだ。安全保障など特別な目的で情報の秘匿は可能だが、非常に狭く精密な限定をかけねばならない。〉 放送局長―主権は国民にあるんだから、単純な真実だよ。外交は幅が広くて、うっかり領土問題に触れなくなる。秘密ウィルスだよ。 編集長―沈黙か、刑務所か、と脅迫してるみたいなもんだ。ブラック・ジョークだよ。 放送局長―特定秘密を判断するのが行政機関だけというのは危険だ。内閣独裁になる。国会のチェックが入るべきだ。 編集長―アットランダムな第三者機関も必要だな。 特派員―その代わり生命が危ない。 ナモネ氏―小林多喜二記念館を建設しようという動きがあるが、歴史を盾にしよう。 ☆ ☆ ☆ A Minor swing ; Django and France Hot Club 1 国家安全保障会議法案 2 共同通信 2013/11/23
10:33 |
★フランス映画のギャングが好きな〈メンフィス・ブルース〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.11.18 特派員―国会で特定秘密保護法案の審議がはじまるようだけど、これは21世紀の流れである世界化と透明化に反する悪法ですね。作家や芸術家、ジャーナリストは当然反対しなければいけません。 JR青森駅 半分半分放送局長―日本の安全保障にかかわる秘密が漏洩しないように保護法案をつくると言ってるが、ね、特定秘密とは何なのだ? 特派員―行政機関が決めるそうです。日本弁護士会の解説では、防衛、外交、特定有害活動の防止、テロリズムの防止に関する情報ですね〔1〕。有識者会議の平成23年8月の報告書は、〈行政機関等が保有する秘密情報の中でも、国の存立にとって重要なもののみを厳格な保全措置の対象とすることが適当である〉と述べている。〈この特別秘密として取り扱うべき事項について、防衛秘密の制度を参考としつつ、関係省庁の意見を基に検討すると、@ 国の安全 A 外交 B 公共の安全及び秩序の維持〉ということになる〔2〕。 ナモネ氏―治安維持法の悪夢だ。 編集長―特定有害活動というのは自然環境や人間の生命を傷つける特定有害物質にたとえて分かりやすいように思えるけれど、自然環境保護活動を妨害する危険性もあるという解釈だろうな。 放送局長―原子力発電所に反対する人や廃止運動にかかわる市民も網にかかる。 編集長―今の憲法と法律で十分間に合うよ。暇があるなら、本当の安全保障とは何か、じっくり考えてみることだ。 ナモネ氏―法律の他に命令もある国家だから、なあ。 放送局長―基本的人権がこれ以上制限されたら、たまらないな。 特派員―本当の目的は何なのか? 編集長―事実を見るかぎり、暴力でしかないね。 [Cat willow
2013.11.16] ☆ 放送局長―日本への原子爆弾投下を検討するアメリカ政府の会議で〈自殺する民族だぞ〉という意見が出たのを想い出す。沖縄戦のような戦い方では降伏させるのは不可能だということだ。 ナモネ氏―フランスとカナダの合作映画《黙示録 1945》を信用すれば、だな〔3〕。 特派員―あれはドキュメンタリー・タッチで、《Race for the
bomb》をリアルに描いてましたよ。 編集長―米放送局長の不安は理解できる。日本政府が早急に取り組むべきことは何か?核ミサイルに備えた現実的な防災システムを築くことだ。 放送局長―そのとおりだ。安倍内閣は都道府県庁所在地と市町村に核シェルターを建設する計画を作成するべきだ。 特派員―大館市の小畑市長はあちこちの市町村と援助協定を結ぶべきですよ。 アロマ―食料や生活必需品の備蓄も忘れてもらいたくない。ライフラインの整備も完全でなければ、意味がない。アメリカとロシアは冷戦時代にそういうセキュリティにも一生懸命だった。 ナモネ氏―武力攻撃だけか、と思っていたよ。なかなか立派だ。現実的だ。 アロマ―精神も守ってほしいわね。 放送局長―日本は人間を守る防衛について金を使わない国だよ。 編集長―そう、若いころから何度おかしいと思ったか、知れないな。 ☆ 特派員―大館大火の話を聞いて、やっと本当に理解できました。冗談半分に受け取るときが多かった自分を情けなく思います。しかし、特派員は一番先に逃げるつもりはありません。 ナモネ氏―何もそんな悲劇調のせりふを言わなくても… 特派員―しかし、こんなニュースが飛んできたら、そわそわ、ぴりぴりして。ロシア哨戒機2機が16日エトロフとクナシリの上空を飛んで太平洋に抜けて沖縄の東で折り返した。防衛省はスクランブルをかけた。領空侵犯はなかった。それと同時に中国のTU154情報収集機1機が東シナ海を南下して尖閣諸島の北約150kmに接近した。これは旅客機に似ていて、領空侵犯はなかったが、防衛省はスクランブルをかけた〔4〕。一触即発の危機ですよ。 ナモネ氏―旅客機が突っ込んだら、大事件だ。 放送局長―ロシアのはツポレフ爆撃機の定期便とはちがうみたいだな。 編集長―タイミングを考えると、このダブル・フライトには警告のメッセージがあるね。 特派員―特定秘密保護法案に対する警告?それだったら、神様仏様だ。 ☆ ☆ ☆ A Memphis
blues ; Alan Goraguele Orchestra 1 日本弁護士会 2 平成23年8月8日 秘密保全のための法制の在り方に関する有識者会議 3 原題; Race for
the bomb 制作; 1987年TF1[フランスのTV],Astral
Film[カナダの映画会社] ディレクター;ALLAN
EASTMAN,JEAN-FRANÇOIS ASSUS 4 TBS 16日23:21 毎日新聞 2013年11月16日 23時04分 ▼ List 5 第2次世界大戦; 原爆製造のドラマ《黙示録 1945》 旅客機 |
★海辺のロマンチシズムに誘われて〈水玉模様と月の光〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.11.8 ナモネ氏―8月9日の大雨で花輪線の鉄橋上流から洪水があふれた。しかし、どこから、という重要なポイントを報道機関が明確にしなかったから、不安が強まった。リヴァー・ユートピアもそれを批判した。そして、自転車で花輪線の鉄橋に向かったが、あそこが一番危険な箇所か ? JR花輪線鉄橋 長木川右岸 ナモネ氏―そこから水があふれても、河川課はおどろかないな。 ☆ 沼館デルタ 下内川と奥羽本線鉄橋 長木川の新しい堤防 大茂内沢川合流地点~JR花輪線長木川鉄橋 堤防満杯---2,000m3/S 余裕高1m考慮---1,000m3/S [長木川現況河道流下能力図より] アロマ―堤防が崩れないかぎり、余裕たっぷり。 半分半分放送局長―その辺は堤防があるところからは絶対に水があふれないわけだな。 ☆ 特派員―大館駅前が浸水したと聞いたとき、用水路を疑うべきだった。 ナモネ氏―分かった。川幅を広げたのは、昭和11年コンクリート製の大館橋を建設したときだったもんだ。9日の大雨のときも私は安心していたよ。しかし、水がどこから街の中に入りこんだか、その情報がないので、落ち着かなかった。 アロマ―どこから、という公式的な情報はリヴァー・ユートピアもまだ確認できてない。 放送局長―えっ、そうなのか? リヴァー・ユートピア代表―沼館デルタへの浸水は予想されていたことだ。しかし、長木川の洪水対策は鉄橋下流の古い堤防の強化で十分間に合うというのがリヴァー・ユートピアの結論で、これは最近やっと工事が終了した。 ☆ ☆ ☆ *長木ダム資料から見る洪水状況 2 A Polka dots and
moonbeams; Tommy Dorsey Orchestra 長木川源流が米代川の洪水調節のキー・ポイント
▼ 平川と岩木川の洪水を推理; 工業用水には川の水と地下水が ▼ 8.9大雨洪水による被害; JR大館駅前の浸水を解析する 松木橋下流の下内川堤防決壊地点と沼館の浸水地域を見る 長木川の花輪線鉄橋上流から下内川の奥羽本線沼館鉄橋まで見る |
★水平線スタイルと言われたピアノで〈スターダスト〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated
2013.11.1 特派員―とうとう向町アパートが消滅ですよ。 ナモネ氏―仕方がない。新町アパートか中町アパートか、どれか一棟、大火記念館として残るよう何とかがんばろう。
アロマ―本当に、ね。 編集長―撮影する予定はなかった。あれは偶然の映像だよ。 ☆ アロマ―ナモネ氏は大館橋の12本の街灯がいつ取り外されたか、まだ想い出せませんか? ナモネ氏―ああ、残念だが、な。覚えていそうな人に聞いても、霧の中なんだよ。 放送局長―有毒ガスみたいな霧。ロマンチックじゃないな。 ナモネ氏―昭和16年アメリカとの戦争がはじまる前に金属品回収令が出た。強制的に公共機関と民間の区別なく金属類を集めて軍需用に、たとえば戦車や弾丸などの生産に回したもんだ。しかし、それ以前から自発的な回収をやっていた。 特派員―長谷川テルのエセーには、1932(昭和7)年すでに鉄不足でタクシーが東京駅前から消えていた事実が書かれてる。郵便ポストも潰されたと中国で暴露してる。例外はなかったんですか? ナモネ氏―例外はなかったはずだ。寺の鐘も銅像も鋳つぶしたもんだ。 放送局長―鉄道のレールもつぶしてしまったという恐るべき実例もある〔1〕。 編集長―あの本質は文化に対する反感と破壊だと思うね。そこにもニヒリズムが見える。 放送局長―適応と創造の失敗だよ。 ☆ 編集長―青森港を散歩して、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸に行ってみると、公園の片隅にこんなのがあった。 特派員―青函連絡船戦災の碑。これは高松宮が日記に書いていましたね。第2次世界大戦の末期7月14日、15日アメリカ海軍の航空母艦が津軽海峡の物資輸送を断ち切るために行なった空襲。 アロマ―8月9日の攻撃も含めると、連絡船13隻が沈没、座礁など、全滅に近い。 特派員―2005年、つまり60年後の7月14日に建てた。 ナモネ氏―60年後でも、市民が自主的に建てた記念碑があるとは、せめてもの慰めだよ。 放送局長―アメリカとの関係を悪くしないために照明を当てなかったんじゃないな。 編集長―そう、日本の指導層が遠慮していたとは思えないね。連絡船は何を運んだのか、な?疑問が渦巻く。 ☆ ☆ ☆ A
Stardust; Kenny Drew Trio 1 青函連絡船空襲 HP 青森空襲を記録する会 ▼ List
1 高松宮日記メモ: 1945 終戦までの影のストーリー---a 長谷川テルのエセー |
★高原の秋にぴったり〈ミスティ・サーズデイ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.10.24 アロマ―大館コミュニティFM+大館鉄道(仮称) にはいろんなデッサンがある。 半分半分放送局長―たとえば ? 旧大館駅 放送局長―第1番目の構想がおもしろいな。24時間レールの上にあるんだから、駅にFM放送局を置く形式にもなる。 ナモネ氏―駅の構内につくると、人は集まる。しかし、列車の乗客になるかどうか、な ?騒がしい駅になるだけだろう。 特派員―列車の中にFM放送局を置けば、最高ですよ。放送目当ての人が乗るので、切符の売れ行きがすごいと思うね。 アロマ―そうよ。生番組なら、見る楽しみもある。アロマが出演するときは満員だわよ。 放送局長―24時間しゃべる可能性があるから、危険なプログラムだな。冗談は脇に置いて、そういう計算なら、鉄道の収益をあまり心配しなくていいかもしれないな。おれはただ生番組が楽しくなると思ったね。走ってる列車でも、途中の駅でも何かできる。 編集長―そうすれば、沿線の発展につながるネットワークだな。停車時間を5分間取れば、確かにいろんなことができそうだな。サテライト・スタジオにすると、どうなる ? 放送局長―サテライト方式でもFM放送設備は同じだよ。ターミナル駅と列車に放送局をつくるのは、ちょっとぜいたくだな。 ☆ 編集長―第1番目の構想を選んで、現実化してみよう。路線はどうなる ? アロマ―大館駅と見晴台駅の往復ね。編集長が言ってるように2号トンネルに駅をつくる。地上に出れば、夏は牧場、冬はスキー場。高原を歩いて降りれば、小坂の街。 特派員―賛成だね。大館市と小坂町のボーダーから少し約1.5km小坂町側に入るけど、シュチュエーションを考えると、駅は高原の頂上がいい。最終的に路線は旧小坂鉄道のように小坂駅まで延びる。それで、ハッピー・エンド。 ナモネ氏―小坂製錬と町の協力が必要だな。小坂駅のレールパーク計画は、大館市との境までのレールをどうするつもりなのか、何も言ってない。 編集長―町と協力しない場合、茂内駅がターミナルに最適だ。 特派員―でも、小坂鉄道OBが積極的に応援してる。10月のイベントでは参加者に運転体験させた。楽観的に見ていいと思う。 編集長―社員は、いつでも列車を走らせることができると2008年の最後の日に誇らしげに話していたな。 放送局長―心意気がうれしいよ、な。なるべく早く市民の構想を示して、レールをスクラップにしたがる悪党の虚無的な計画にストップをかけなければいけない。 ナモネ氏―そうだ。それから、大事なことだが、将来は路線網を広げるべきだ。 アロマ―そうですね。ヨーロッパでは交通渋滞と大気汚染の反省から市街電車が見直されている。 ☆ ☆ ☆ □ 旅の雑貨屋 15 A Misty
thursday ; Duke Jordan Trio |
★ジャズの曲と思いちがいされる不滅のシャンソン〈枯葉〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.10.21 アロマ―10月8日鹿角コミュニティFMがスタート。79.1MHz (メガヘルツ)。米代川流域ではじめてのラジオ放送。十和田湖や大館の一部でも聞けるなんていう情報があった。 半分半分放送局長―第3セクターで ? 鹿角花輪駅 アロマ―うまく行けばいいわね。 放送局長―中味が問題だよ、な。中味。 アロマ―地震や大雨など災害のときの情報発信拠点の役割をもになう。24時間放送よ。駅前に放送局があるから、ちょっと挨拶したら ? 放送局長―おれが入ったら、マシンがぶっ壊れてしまうよ。 特派員―鹿角をにぎやかな町にすると歌ってるFMですよ。 放送局長―それは、ちょっとむずかしいんじゃないか ?うるさい町なら、馬鹿でもできる。しかし、ギターの調べのあとには警察の取調べだ。 アロマ―何か分かりにくい。米放送局長は法律を学びましたか ? 特派員―米放送局長が法律に明るければ、世界が明るくなるんですけど、ね。 放送局長―しかし、何と言っても、憲法を守ることだよ、な。 アロマ―ううん、今のせりふはラジオで聞かせたいくらいデリケートな味があった。 [cat willow 2013.10.11] ☆ 特派員―芸術と食欲の秋には人間もじっとしていられませんね。10月19日から八戸線で画期的なレストラン列車が走り出して、哀感をひびかせていますよ〔2〕。 ナモネ氏―〈TOHOKU EMOTION(東北エモーション)〉という名前はおもしろくない。これからは東北をやめて歴史の輝きがある奥羽を使うべきだ。 編集長―そう、東北エモーションには反動的な匂いがある。 放送局長―南部らしいエモーション(情動)。あそこは朝日が強烈で、ね、目を痛めやすい地域だよ。 編集長―そう、もっとおかしいのは米がつくれない地域でそんな列車を走らせるということだ。 旧小坂鉄道 茂内駅 編集長―それで昆布巻きのおにぎりを発明したのか ? 放送局長―そういうことだ。売れ行きがすごかったな。 特派員―JR東日本の宣伝を見ると、こうですね。〈列車に乗ることが目的のひとつとなるような旅。そんな新しい旅のカタチをご提案するのがTOHOKU EMOTIONです。デザイン・食・アートを通して「新しい東北を発見、体験」していただくことにこだわり「日常から解放される旅」をお届けします。〉 アロマ―〈人気シェフによる東北の食材を使ったオリジナルメニューが、ライブキッチンスペースから運ばれます。〉 ナモネ氏―新しい東北の発見と体験とは、な。食いものに当たったような言葉の羅列だ。 編集長―自家中毒だね。 特派員―〈旅の雑貨屋〉で食堂専用列車をつくって走らせるというアイディアがあったけど、JR東日本が黙って横取りしてしまった。どう対応しますか? 編集長―それは不法行為だと思う。〈列車に乗ることが目的〉というコンセプトが第一真似っこだ。しかし、あんなカタストロフのあとだ。気持ちよく支援しなければいけない。思想が貧しければ、思想の援助も必要だろうな。 ナモネ氏―とはいっても、大館周辺で見るかぎりJR東日本の態度はどうも意地汚いぞ。ダイヤにしても、内陸鉄道の乗り入れにしても、地域住民を無視した方向にばかり進んでる。 編集長―イベントで金集めができれば、改善のために悩むなんてことはないね。 アロマ―県と市町村が改善を要望したという話も聞いたことがないわ。 放送局長―そう、それからハセが昔から言ってるように利益を還元するという考え方もできない。鉄道で利益があるのは関連会社だけで、経済的な利益でしかない。 ☆ ☆ ☆ □ 旅の雑貨屋 14 A Les feuilles mortes ; Yves Montand 1 秋田さきがけ新報 2013/10/15 2 東奥日報 2013/10/04 調べ ? ▼ List 11 仮面について; イヤリング[1] 歴史の輝きがある奥羽 ▼ List 8 日本海周辺のごたごた A; 東北はただ方角を表わしただけで ▼ List 8 白神周辺の湊一族の裏話/安東一族と造船、日本海航路 |
☆ ☆ ☆ Updated 2013.10.16 特派員―やあ、米さん、こっそり来てたんですね ? 半分半分放送局長―声が大きいな。半分半分放送局長が来たと知れたら、フェスティヴァルでも展覧会でも箔がつく。うぬぼれが多くなるから、厄介だな。 大館駅前 放送局長―秋田DCって、意味が分からないけど、JRと自冶体の双方に莫大な利益があるんだろうね? 特派員―ぼくに聞いても、答えようがありませんよ。関連文書の開示がないから、なあ。 アロマ―ムードだけで金を出させようとしてる感じ。 放送局長―えっ、ムード ? 特派員―冗談は別にして、実際に大館市を訪れる観光客の数はどれくらいか、分かりますか ?観光課のデータによれば、過去5年で、こういう数字。 H.20年 1,059(千人) H.21年 1,096 H.22年 1,020 H.23年 854 H.24年 916 放送局長―それだけ?鉄道利用者は何割 ? アロマ―それは調べてないの。 放送局長―いやはや。大館駅に協力してもらえば、分かることだよ。 特派員―秋田のディスティネーションも危なっかしいですね。レールが平行線でなかったり、ボルトがゆるんだりして。 放送局長―観光客が期待したほど増えなければ、秋田県知事と大館市長の責任だな。 [cat
willow 2013.9.29] ☆ 特派員―編集長の話では1971年8月、早大旅の会の合宿で森吉山グループは大館駅前に集合した。そのときの印象は ? 放送局長―秋田県第2の中心都市なのに、広場ががらんとしていることだ。最果ての町みたいだったなあ。あのころと比べれば、愛想がいい広場になった。 御成町踏切り 放送局長―いや、そんな時間はなかった。広場の向こうに大館駅があったけど、な。 アロマ―2001年永遠に消滅。 特派員―最後のページを開くと、94年赤字という理由で旅客営業廃止。1日2往復の貨車だけ走った。事故が2度起きた。2001年大館駅の駅舎取り壊し。2008年歴史の幕を閉じた。 放送局長―9月小坂製錬から大館市側の鉄道をもらったのはいいが、大館市の構想はレールを売り払って駅跡の空地に複合施設をつくるとか何とかだそうじゃないか ? 特派員―中心街区再生推進会議の構想はバスターミナル、商業テナント、図書館などのミックス・ジャムですね。吉田光明副市長がかき混ぜてるから、ちょっと食べる気はしませんよ。 放送局長―誰が何と言っても、ハセのアイディアが一番だ。 アロマ、特派員―大館コミュニティFM+大館鉄道 !!! アロマ―いろんなデッサンがある。 ☆ ☆ ☆ □ 旅の雑貨屋 13 A Nuage; Django and France Hot Club ▼ EN
PASSANT; 小坂鉄道を車道に? ★手軽で安いFM ★天の責任か? ▼ 旅の雑貨屋 12; スウェーデンの組立て肘掛け椅子40周年 |
★世界的に愛された歌〈待ちましょう〉でも、こんなのは…[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.10.12 JR花輪線 長木川鉄橋 特派員―道路工事と河川工事を一生懸命やってれば、政権は安定。単純なメカニズムですよ。 編集長―建設会社に流れる金は闇の流れに入るから、非常におもしろくない。 特派員―鉄道関係者の怠慢が問題になってるけど、洪水被害について目を向けると、建設関係者の怠慢も浮かび上がりませんか ? 放送局長―そうそう、請負いでかせぐためには川の脆弱さや危険な状態は札束に見えるわけだよ。 ☆ 編集長―そういう一面もあると思う。しかし、無責任だけじゃない。長木ダム建設計画反対運動をやってるとき、疑問に思ったのは行政のメカニズムなんだ。秋田県が管理する領域の川岸が少し崩れても、県の予算は回らない。崩落が広がるまで補修工事の予算は出ないから、その結果被害が拡大して財政も苦しくなるという悪循環だ。しかし、県庁から来た幹部にそう言ったら、否定したね。 ナモネ氏―無関心で傷つけられるようなもんだ。 放送局長―地方自冶体の当局者はそうだとしても、建設関係者はエゴにとらわれると思うね。橋や川岸の道路の危険な状態がすぐ報告書に上がるわけがないのだ。 特派員―とにかく大規模な建設事業を抑えるべきですよ。国を破壊するようなもんです。 放送局長―そう言っても、笑うやつがいる。しかし、建設関係の公共事業がメビウスの輪たみいに国の崩壊を引き起こすということがデータをそろえて論理的に証明できれば、おれも笑えるよ。 編集長―わがまま育ちは災害には金が出ると当てにしてるんだよ。 ナモネ氏―最初から最後まで金の力に頼ってるから、なあ。 ☆ ☆ ☆ A
J’attendrais ; Jango and France Hot Club
Vocal-Jean Sablon |
★〈愛とは何かしら?〉と言いたいのは、こんなとき[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.10.8 リヴァー・ユートピア代表―米代川の洪水調節で一番危険な支流はどこだと思う ? 半分半分放送局長―そうだなあ、阿仁川じゃないか ?森吉の山々に降った雨がたっぷり流れて、大陸の河みたいだよ。支流の小又川にダムを建設した理由だろう ? 大館橋 左岸 放送局長―まさか、な。放送局長も政治屋と行政機関の大うそには呆然とするよ。 ナモネ氏―秋田暴力団、野呂田(元衆議院議員)と北林(元県議)の腕力が決め手だった。 特派員―設計事務所の人たちには良心があるから、当然のことながら問題になった。しかし、世間にはその情報は流れなかった。マス・メディアがダムだった。 リヴァー・ユートピア代表―阿仁川が危ない川なのは確かだけれど、それ以上に長木川の影響が大きい。 放送局長―それもびっくりさせる話だ。30kmあまりの長さで、流量がすごいのか ? ☆ リヴァー・ユートピア代表―洪水調節で重要なのは、流量のピーク・カットなんだ。洪水が堤防を越えないようにすればいい。ところが、長木川の源流は小坂製錬の亜硫酸ガスで森林を消されたから、大雨が地中に滲みこまないですぐ流れてしまう。戦後は、米代川の治水のために営林署は緑の回復作業に必死だった。山に保水力があれば、そう簡単に洪水は起きない。 アロマ―大館自然の会が源流にブナの森をつくる活動をはじめたのも、そういう理由ね。このデータは長木ダム調査資料の分析レポートから。 長木川の24時間雨量 流量 市街地[大茂内沢川合流後] S.22.8 139.2mm-----------------676m3/s ナモネ氏―昭和22年の氾濫は、ひどかったもんだ。 アロマ―2013年8月9日の24時間雨量は、約130mm。単純な比較になるけど、市街地の洪水は予想された範囲内での洪水よ。 リヴァー・ユートピア代表―昭和22年の流量は、100年に1度の大雨による流量と算定された690 m3/s に近い。源流のエコ・システムを大事にしなければいけない。杉林はマイナスだ。 放送局長―昔話じゃないな。8月と9月の荒れ狂いぶりを見ると、川の近くには住めないよ。 ☆ ☆ ☆ *長木ダム資料から見る洪水状況 1 A What is this this
called love ; Buddy Rich Orchestra |
★平穏な夜に一人何となく聞きたくなる曲〈ナイト・ライツ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.10.4 半分半分放送局長―JR北海道の函館線で貨物列車が脱線。七飯(ななえ)町の大沼駅構内で。あきれたね。時刻表が何にもならない〔1〕。 特派員―8月17日には八雲町で貨物列車の脱線。 ナモネ氏―ロシア国境地方は荒れ狂ってるぞ。 JR花輪線 長木川鉄橋 放送局長―おお、ダブル・プレイだ。北海道はヨーロッパの一部だよ。 アロマ―ドイツ情報局は深刻に受け止めた。ドイツの新聞ビルド(Bild)によれば、アルカイダの攻撃はレールやトンネルをねらった怠慢行為のかたちを取り、さらに列車内にしかけた爆弾テロもありうる。 Ces attentats pourraient prendre la forme
d'actes de sabotage visant les voies ou des tunnels, voire de bombes
disposées à l'interieur des trains. 〔2〕 ナモネ氏―怠慢行為のかたちを取る…なるほど、なあ。そういう真相を書いた記事は例外的だ。 特派員―ドイツ情報局なんて言葉は、ちらっと見たこともないな。本当かな ? アロマ―うそじゃないわよ。自分の目で読んで。 放送局長―怠慢というのはHHJの専売特許みたいなもんだったな。怠慢を馬鹿にすると、こわいから、気をつけよう。 アロマ―米放送局長の表情を見ると、相当悩まされたって感じね。 放送局長―今でも同じだよ。これからも、そうだ。 [cat
willow 2013.9.21] ☆ 放送局長―サーチでチェックしたら、日本では朝日新聞だけが国際テロ組織の鉄道テロ計画を取り上げていたよ。ロイターの記事の日本語訳で。おかしいのは、〈攻撃には鉄道インフラの破壊工作や、車内爆破が含まれる可能性がある〉とドイツのビルト紙が伝えたというところだ〔3〕。 特派員―怠慢行為という言葉はないんですか? 放送局長―そう、代わりに置いたのが破壊工作だろう。 アロマ―怠慢の結果として破壊や故障などの事故があるのよ。 特派員―破壊工作と言えば、破壊を目的とした工作ですね。 放送局長―そう、目的は一つとはかぎらないな。 ナモネ氏―朝日新聞の記者はフランスのフィガロを読むべきだった。現実を見れば、怠慢が引き起こしたあやふやなテロリズムが問題だ。 大館市役所 本庁舎 放送局長―そうすると、思ったとおり朝日新聞が事実をゆがめたりねじまげたりしたんだろうな。 ☆ 特派員―怠慢というのは、パール・ハーバーの悲劇の隠れた悪役でしたね。日本とナチス・ドイツのスパイにあやつられて、ある遠近法で小さいミスが連続して大失敗を引き起こした。JR北海道の脱線事故もそのパターンの単純な例ですよ。基準より幅が広がったレールの補修をしないで、1年近く放置していた〔4〕。 放送局長―舞台裏が問題だよ。JR北海道は現場の保線管理室まかせでチェック・システムができていなかった〔5〕。そうNHKが歴史を忘れたふりして報道したけど、事務のシステム破壊も謀略のパターンだ。170地点で国鉄の基準のレールを30年近く放置したということも謀略のパターンだ〔6〕。防衛省と自衛隊のプロがよく知っていることだから、防衛大臣が発言しなければいけない。 ナモネ氏―賛成だ。国土交通省の調査報告だけでは途中下車みたいなもんだ。 特派員―暗い歴史を背負ってるから、これは微妙な問題ですね。 ナモネ氏―しかし、習慣的にロシアに疑惑の目が向けられると、悲劇だ。事実関係を明らかにしなければ、な。 放送局長―音楽隊があちこちで派手に楽器を鳴らしてるけど、応援すればいい。 ☆ ☆ ☆ A Night lights ; Jerry Mulligan Sextet 1 TBS 20日11:42 2 Al-Qaida menace le
rail européen Par le figaro.fr Mis à jour le 19/08/2013 à 13:23 3 朝日新聞デジタル 2013年8月20日0時3分 4 TBS 21日23:01 5 NHK
10月1日 4時27分 6 日本経済新聞2013/9/25 11:24 |
★洪水のあとの清らかな流れを見て〈クライ・ミー・ア・リヴァー〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.9.27
半分半分放送局長―毎秒20t。1t軽トラック20台。平川は大鰐の街の真ん中を流れるから、住民は泡を食っただろうな。 アロマ―降雨量の予報でダムの水位をどれだけ下げておけばいいか、簡単に分かるのに、ね。シミュレーションがあれば、あたしにもできる。 特派員―秋田県庁は、グラフで分かりやすく状況を知らせるという努力がない。アニメーションも製作しようと思えば、できるはずですよ。 放送局長―予算の問題だな。 ☆ ナモネ氏―ともかく、岩木川も洪水を起こして、あちこちで水浸しだった。異常だ。 アロマ―目屋ダムの放流も原因らしいの。 リヴァー・ユートピア代表―累加雨量は16日午後3時200mmだが、ダムへの流入量がすごい。午後3時約660m3/s。その少し前から夕方7時まで徐々に放流量を上げてるね。 国道7号線 追分橋 JR津軽湯の沢駅前 ナモネ氏―午後6時はもう夕方だ。 リヴァー・ユートピア代表―あそこは目屋ダム下流の集水域が広いから、調節がむずかしいと思うね。 アロマ―雨だけじゃないの。生活排水、工業用水、水田から川に還元される水、それらのデータも計算に入れるのよ〔2〕。 放送局長―しかし、放流量が少なければ、被害もそれだけ少ないはずだよ。桂川の洪水で渡月橋の両岸があれほど浸水したのは、日吉ダムの放流が原因だ。 [cat
willow 2013.9.24] ☆ アロマ―でも、目屋ダム下流にスポット・ライトを当てたいと思うから、地図を見て。弘前市の下流で岩木川には平川が合流する。合流地点の少し前で平川には浅瀬石(あせいし)川が合流してる。この二つの支流にも大きいダムがある。遠部ダムと浅瀬石川ダム。最初に浸水被害があった地域はどの辺か、と言うと、大川地区は岩木川と平川合流地点の約2km下流、三和地区は約10km下流。弘前市中心部から約9km、北のはずれに位置して、堤防がない地域なの。青森河川国道事務所によれば、岩木川の氾濫は〈ここ数十年なかった。平成に入ってからは初めて。〉 放送局長―弘前は、何と言っても、大都市だ。生活排水量と工業用排水量が多いな。
放送局長―アロマは推理ドラマをつくればいいよ。 リヴァー・ユートピア代表―工業用水には、川の水と地下水がある。地下水の量が正確に報告書に記録されていれば、別に問題はないと思う。 ナモネ氏―暗門川のヴィデオには、終わりのほうに目屋ダム下流の建設工事中のダムが映っていた。あれは影響してないか ? リヴァー・ユートピア代表―それがなかったら、目屋ダムの放流量はもっと多いかもしれない。川の流量がいくら増えても、川幅が広ければ、そう簡単に氾濫しませんよ。 アロマ―定点で1分きざみの写真撮影ができたら、洪水対策に役立つわよ。8月と9月の大雨のとき住民などによるウェッブサイト緊急送信の写真を待ったけど、期待はずれだった。 リヴァー・ユートピア代表―撮影する人は非常に多くなったんだが。 特派員―そう言えば、確かに、用水路の状況を写したのを見てないな。NGOリヴァー・ユートピアは危ない仕事をやってるな、と理解する人が増えますね。 ☆ ☆ ☆ A Cry me a river; Blue
Mitchell Sextet 1 web東奥 2013年9月17日(火) 2
長木ダム建設計画検討報告書 ダムより先にやるべきことがいっぱいある ; 長木川ダムを考える市民連絡会議編 1997年10月31日 発行 ▼ 長木川 大館橋の状況 [午後4時半のレポート] 2013/9/16(月) ▼ 8.9大雨洪水による被害; JR大館駅前の浸水を解析する |
★〈引き潮〉のように影が消えてくれたら[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.9.23 大館幼稚園 編集長―巧妙なスタートだ。最初に一番大事なことを伝えて、問題のドアを開く。それで ? 特派員―しかし、〈町内会の中で動いているので〉、西村喜雄町内会長の話を聞いてから答えたいという返事でしたね。大館幼稚園は〈アパートの解体そのものには反対しない〉、ただ幼稚園児に配慮して工事の騒音や埃などに気をつけてほしいと大館市に要望したそうです。 アロマ―危険な工事なんだから、当然よ、ね。 ナモネ氏―建物を囲いはじめたという話もあるが? 特派員―ええ、市道に面したところを鋼板で囲っていた。 ナモネ氏―市長は住民に理解してもらうと語ったが、どんなことを言うつもりなのか、ね? 編集長―それでも理解できないと住民が言ったら、どうするのか? 市営向町アパート 裏町通り ナモネ氏―観念してもらうという意味だ。 ☆ 編集長―市営3アパート建てかえ事業計画は大館市住生活基本計画にもとづいてる。これは国が定めた住生活基本計画の路線を忠実に走って、目的には〈「活」「育」「創」美しく住みよい大館の家づくりの実現〉と歌ってるけど、スクラップのような文章だ。 特派員―活? 育? 創?ひどい嫌味だ。 アロマ―美しく?住みよい?中味がまるでちがう。 編集長―大館住宅開発という機械がそんな立派な製品をつくれるわけがない。 ナモネ氏―第一資格があるのか、ねえ? アロマ―そうよ。鈴木社長が経営する砕石プラントは近隣住民を隔離してる。 編集長―リヴァー・ユートピアはただで宣伝広告活動をやってるよ。〈国民の豊かな住生活の実現を図るため〉というのは、現実化すれば、あんなイメージだろう。 アロマ―住生活っていう言葉は辞書にないけど、住は住むことじゃないの? 編集長―どうなのかな ? 住と自由は似てるけれど、ね。 特派員―小畑市長には一点豪華主義の欠点があるというのが定説ですけど、これも周辺環境との構図が非常におかしいですよ。 編集長―そうだな。〈安全で安心して暮らせる住まいづくり・まちづくり〉というコンセプトから外れてる。迷惑の中心でしかない。 ナモネ氏―私はもうそんな歌い文句は聞きあきた。破壊活動防止法を適用したいくらいだ。今の調子で行くと、大館市の金庫が廃墟同然になってしまう。 特派員―小畑市長の自爆攻撃ですよ。 編集長―イメージには自分が今生きてる状況の全体を認識させる力がある。 ☆ ☆ ☆ コミュニケーションと透明化をきらう環境が悪い C A Ebb Tide ; Frank
Sinatra ▼ 市営向町アパート問題の質問書;
黙殺(silent
killing)という言葉が裏面に |
★何となくだるいムードで歌う〈誰も奪えないこの想い〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.9.19 半分半分放送局長―そうだ。ロケをやろう。向町アパート前の通りで哀訴する住民、教会の牧師さん、幼稚園児たち。警棒でぶんなぐる機動隊。阿鼻叫喚。砕石プラントのイメージ。 特派員―怪奇幻想のホラー・ドラマですね。米放送局長、特別出演。 市営向町アパート の元の校舎を利用した〈白神フーズ〉の生ハム工場を撮影した。看板がなければ、小学校と変わらない。 放送局長―〈白神フーズ〉と言えば、アフリカと北朝鮮で大人気だという情報が入ってるよ。 特派員―キムチと混ぜて。 ☆ アロマ―向町(通称裏町)の住民たちの請願文書には、変な裏面が透けて見える。〈多くの近隣住民が「理由は他にあるのではないか」と疑念すら抱いており、こうした深刻な対立の中で建設を強行することの一体どこに正当性があるのでしょうか。〉本当の理由は人間いじめとキリスト教迫害だわよ。 編集長―わざと不和の種を蒔いてる、な。 放送局長―気になるのは、近隣という最近流行の言葉を使ってることだ。この発音はキリング(killing)と化学反応を起こしやすい。ヒッチコック(Alfred Hitchkock)の《39階段(39 steps)》というサスペンス映画に、gがないけど、そっくりな地名が出る。主人公は殺人者を追ってスコットランドのキリンに行く。 編集長―キリン・ビールの発祥地だろうな。 旧山田小学校 特派員―心理的な状況に触れるのも大事だけど、請願文書には市営住宅整備基準条例に明らかに違反するということを書いていない。そこに恐怖心がありますね。 編集長―そう、それを書いていれば、簡単に勝てる。市議も黙ってたら、だめだ。話にも出ないとしたら、日本的なストーリーだ。 ナモネ氏―暗い影が落ちる映画だよ。 アロマ―化学兵器みたいな恐ろしい影ね。 放送局長―幼稚園の子どもたちの健康が心配だ。病院に運ばれた子どもがいないか? 特派員―特派員が入りたくない建物ですね。 アロマ―そういう状況で砕石プラントの映像を見ると、ふるえてしまうわ。 編集長―大館住宅開発の社長が経営してるんだから、な。悪い配役だ。 ナモネ氏―映画マニアが考えたような劇的効果がある。 アロマ―街中をうろつくブラック・ドッグも幻覚的よ。 ☆ 生ハム工場 ナモネ氏―市営住宅整備基準条例のことは知ってるのか ? 特派員―ええ、条例違反については知ってましたね。しかし、日当たりの問題でなくて、住民に対する大館市の態度が二転三転することへの批判に賛同した、そういう話でしたね。 放送局長―他の市議にも聞けば? アロマ―全然つながらない。総務財政委員会の議員も、だめね。 ナモネ氏―市役所の3階に行け。 特派員―それよりも市議会議員にはFacebookをやるように義務付けるべきですよ。タイムラインでコミュニケーションができるんだから。 ☆ ☆ ☆ コミュニケーションと透明化をきらう環境が悪い B A They can't take
that away from me; Stacey Kent Trio vocals- Stacey Kent, guitar- Colin Oxley, piano- John Pierce 1 18日 会話の前の会話 砕石プラント 大館住宅開発 |
★都会の紳士たちの知的な演奏〈コンコルド〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.9.15 ナモネ氏―小畑市長は頑強に一歩もゆずらんな。市議会をだまして〈議会に認められた〉ことを盾に取るのは、詐欺だ。 特派員―ええ、そういう言い方は普通なかなかできませんよ。 アロマ―日本のレティサンス(réticence言い落とし)のずるさね。ヨーロッパやアメリカで評判が悪い。 解体作業の準備 編集長―なるほど、混乱の元だ。夏の大雨で市役所の情報伝達がうまく行かなかったのはなぜか? 特派員―説明不足。状況の透明化をきらう癖が出た。 アロマ―下内川の松木橋下流の堤防崩壊がインターネットの被害状況報告に上がらないのと同じ。 放送局長―市役所のみなさんにあふれんばかりの意欲はあったが、行動は婆みたいでした。アジア的な風土はどうしようもありませんね。 ☆ 放送局長―それで、市長はこう答えた。〈計画変更は考えていない。中心市街地計画はベストの計画として示し、議会に認められた。その線で遂行するべきと考える。〉 特派員―もうひとつの地元紙北鹿(ほくろく)新聞も似たような切り取り方をしてる。 放送局長―ベストって、どういう意味だ?ペストの計画じゃないか? 編集長―情報の透明化の原則を忠実に守らなかったから、市民は判断しようがないな。 ナモネ氏―エレヴェーターが必要でない設計なら、自慢してもいいが、な。1階に高齢者を住まわせれば、ああいう仕掛けに金をかけなくていい。 アロマ―でも、1階はパーキングのような設計。あそこは狭いから。 ナモネ氏―高齢者が多いから、それも必要がないな。 編集長―理想的な都市のデザインを持ってる市民だな、ナモネ氏は。 ナモネ氏―もちろん、もちろん。 ☆ 放送局長―まあ、ともかく、〈必要な日照〉に配慮すると明記した市営住宅整備基準条例を守らないと、地方公務員法に違反することが分かった。条例にしたがうことを定めた第32条に、な。そうすると、市長や建設部の事業計画責任者らはどうなる? 特派員―運が悪ければ、当然処分を受ける。今の市議会にはそんな力はないですね。 編集長―可能性は半分半分だよ。 アロマ―HHJの2002年7月86号には、希望の光がある。大町の花壇24個を大館市が不正に長木川公園に移した問題。地方自冶法第2条16〈地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはならない。第2条17〈前項の規定に違反して行なった地方公共団体の行為は、これを無効とする。〉 放送局長―大館市の事業計画はゼロになる? 編集長―市議会がそれを適用できれば、簡単に決まるんじゃないか? 特派員―100条委員会か全員協議会で。しかし、期待できませんね。 ナモネ氏―やはり住民監査請求か裁判だな。 放送局長―向町アパートにはレッド・ランプが明滅してる。廃棄物の山になったら、大変だよ。 アロマ―早くストップかけなければ。 編集長―しかし、住民の請願書が継続審議だから、事業計画は一時中止するのが良識だろうな。 特派員―結論が出るまで。そうすれば、瀬戸際の財政も助かりますよ。 ナモネ氏―次の審議をなるべく早く、会期中にでも開くべきだ。じりじりさせるな。 放送局長―なるほど。事業計画をゼロから立てなおすかどうかという状況で何が何でも空地にするというのはおかしなストーリーだな。行き当たりばったりの迷宮だ。 特派員―落ち着かない建築物になりますね。 アロマ―ストップをかける法令があればいいけど、な。 ☆ ☆ ☆ コミュニケーションと透明化をきらう環境が悪い A A Concorde ;
MJQ 1 大館新報 北鹿新聞 2013.9.13 条例は周辺の良好な環境のために〈必要な日照〉を守れ、と言っている 地方自冶法第2条 |
★ボサノヴァはいつでもクールな一杯〈アリアンカ〉[A] ☆ ☆ ☆ Updated 2013.9.5 半分半分放送局長―国民文化祭っていうのは聞いたことがあるか? 編集長―ないな。 ナモネ氏―2014年は秋田県で開催だが、29回目だ。信じられんよ。 スタジオ 編集長―さあ、記憶にないな。天皇と皇族が気に入るわけがないだろう。頭脳はどこにあるのか、と疑問が浮かぶ言葉だから、なあ。 放送局長―馬鹿にしてるようなもんだ。国民と文化がくっつくと、やはり奇妙な音色をひびかせる。北朝鮮の祭か、と思ったよ。 編集長―共産党かファシズムのイメージだ。国民服が街にあふれる軍国主義の古ぼけた映像も浮かんだね。朝日新聞のように国民を盾にして、無責任だ。 放送局長―そこでもやはり何が何でも統一する必要があると考えてるよ。 ナモネ氏―そうそう、あの新聞社は戦前と断絶がない。 特派員―それだけ日本列島は分裂してる。 放送局長―統一の裏には弾圧と排斥があるよ。 ☆ アロマ―あたしは住民という言葉が好き。生きてる言葉よ。 編集長―そう、自分の生活環境を大事にするのが住民だ。個人主義の出発点でもある。みんなが自分の家の周りに気をつけていれば、悪いところはなくなるはずじゃないか? 放送局長―そう、NHKのアメリカン・ドラマみたいに、な。《大草原の小さな家》は教育的だったよ。 ナモネ氏―日本人は一般的に個人主義の生き方を誤解してる。 特派員―反省がないから、こわい国ですよ。フランス人が言う〈la curture 文化〉には耕作と栽培という歴史的な意味が生きてる。これは何よりも時間がかかる作業ですよ。 編集長―芸術文化が哲学をつくり哲学が芸術文化をつくる。それが理想だ。 アロマ―理想の生活ね。長谷川編集長は最近大館大火を映画化する会を創設して、そればかりか、悪乗りして、函館大火を映画化するように函館山のFMいるかと函館新聞にメイルで提案しました。小さな言葉が根づいて芽を出せば、幸せだわ。 編集長―あれは第一に防災のためだ。 放送局長―防災と芸術…ヨーロッパでは深い関係だ。カフカが断片的な作品で都市のもろさを嘆くのを読んで、おれはヨーロッパの本質の一面を理解したね。日本は?まるでだめ。余計なことを言わせるな。 ☆ ☆ ☆ A Alianca ;
Paul Desmond and Jim Hall Quartet |