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 通潤橋 

4月30日 早朝の「早割」を利用して熊本に向かう。
 
山頂がガスっているものの、白く雪を被った富士山を眼下に見る。
下界はその後しばらく雲に遮られたが、大分市南方の港湾が現れて九州入り。

阿蘇の山並みは見損ねたが、「熊本空港を通り越し、6kmは西方にある高速道路を横切り、Uターン
してまた高速道路を横切り返し、ソニー、ホンダの工場上空を抜け、またUターンして東側から空港着」
と、うねうね飛んだコースはしっかりトレース。
 
空港前で借りたレンタカーに乗り、今日の宿 通潤山荘に向かう。
カーナビの示す道に逆らい、20万分の1で大きな道幅となっているコースをとると、12時過ぎ、難なく着。 

写真左:通潤橋の見える高台に位置する宿から、橋の見物に向かう。
写真中・右:宿の入口脇には「サリー」の像が。
矢部町八朔祭に出品された作品。


通潤橋(水路)の下手側にある布田(ふた)神社の謂われ。家族連れがピクニック中。女の子の脇にある穴あき石:
「ここの樋石は通潤橋にかけられている実物模型です」 と書いてある。

神社守らしき家の方が、家族連れにお茶のサービス。知り合いなのかな? 


少し下ると資料館や看板が並ぶ。

足元には水路下手側の受け舛があり、結構な量の向こう岸の水が流れてきている。通潤橋を通ってくる水はこの
受け舛の向こう側にあり、その間は板状の仕切りで仕切られている。通潤橋を通ってない???・・・後で判明。

放水まで時間があるので通潤橋下の川(五老が滝川)の上手にある道の駅で腹ごしらえ。

マガモとティラピアと鯉の遊ぶ五老ヶ滝川。道の駅には、放水の案内と鯉の餌。



そうこうしている内、14:00〜本日最後の放水。前後で比較を。

水路下手側から見た眺め。橋上には3っつの水路が並んでいて、それぞれの水路からの3っつの放水が見える。
2つの写真の左手側にある白い棒状のものは、余った水を放流する水路。・・・・・ここは後で説明。


水路上手側から見た眺め。





   さてさて、通潤橋のお勉強を始めます。

水路上流側の水路の眺め。 
写真左が全体像。 手前から向こう方向に水が流れ、真ん中付近の第1のゲートで左手の通潤橋に分水されている。
写真右は、通潤橋の3つの水路を仕切る第2のゲート。上は閉鎖時の状態、下は通水時の状態。水量差が判る。


通潤橋の上流側(サイホン入口側)と下流側(サイホン出口側)。水はサイホン入口側から入り、約7.5m近く下がって
通潤橋を通過し、こんどは約6m強上がってサイホン出口側に着く。入口と出口の標高差は約1.3mとか。


 通潤橋に付いては、下記サイトに詳しい話が有ります。
 http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/isibasi/tuujun_s.html


一方、水のほとんど全ては、新設された80cm径のヒューム管で五老ヶ滝川の下をくぐり抜けているとのこと。
栓を外していた古老に聞いた話。TVでも紹介されていた方だ。
なんでも、橋が昭和39年に重要文化財に指定されたので、橋の傷みを軽減する意味でバイパスをつくったのだとか。
また、取水口での取水量はやや多めで、余った水は滝にして流しているとのこと。「水路下手側から見た眺め」参照。

資料館近くの看板の一つに、「距離139.6m、サイホン コンクリート管800mm Q流量0.856m3/s」
と書かれていた意味がやっと納得。



サイホン出口の水は、写真右の左手側にあるトンネルに入り、国民宿舎の下を抜け、1km先に広がる田に供給。 

橋の作り方は、熊本国府高等学校パソコン同好会
http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/isibasi/tuujun_k.html 
に詳しい。


観光放水時は、通水管に明けた穴を塞いでいる栓をはずし、第1、第2のゲートを上げて・・・・15分。観光客が
少なくなるまで待つ。


いつもは15分のようだが今日の最後の放水は、まばらになるまで27−8分。水路から分岐する2つのゲートを下ろす。
放水の勢いが無くなり、観光客がいなくなった橋上で、ひとり寡黙に栓をする古老。

水路を上流に向かう。歩1分で岩尾城跡に向かう道を登る。下の写真右上隅の木立がそれ。棚田が広がる。田植えはまだ。


 
水の取水口は6km先。途中で道を折れ、引き返す。甘いかおりのビニールハウス、真っ白な一輪草 
親水公園の下流にはアーチ橋を眺めながら。
 
 

ここまできて、道を間違えていることに気が付く。一回り大きなルート巡りのつもりが、さらに大回りしていた。 
「道が壊れている」の標識を見て、あえてその方角にある滝に向かう。

結局は通れなかったが、40mほど下って、また登り返すと大吊り橋。そこから五老ヶ竜滝を見下ろす。 
華厳の滝のミニチュア版のようで綺麗に形が整っている。少し行くと下り道。また40m下り滝壺へ。 


通潤橋を作る際に近くの安山岩を使ったと有るが、滝の壁は柱状の亀裂が目立つ。


かたわらの水路で暇つぶし。治山工事を行い、歩道の冠水を止める。

宿の帰り、明日の鋭気を養う。



 

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