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大崩山

 5月4日 
今日は表側の登山道ではなく、車で行ける最短の登山口を目指す。初めは舗装道路、その後、おきまりのでこぼこ道。
同泊したチームは途中で車を留めて歩き出す始末。この先さらに悪路だとかで。時々腹を擦りつつ、我々は行けるとこ
ろまで進む。で、着いた駐車場は、ほぼ満杯。登山口より200m先の空き地に停車。
歩き始め8:00。20分ほど林道の残骸を歩き、登山口に着く。水があり飲むが味は今一。


樹林帯を通り、尾根筋に出る。笹のトンネルだが、前評判どおり、あけぼのツツジがびしびし咲いていて、歩みも鈍くなる。 

小一時間ほど進むと笹頭も低くなり、前後・上下・左右があけぼのツツジのピークに着く。しばし、ご堪能のほどを。
   帰りのひととき:行き帰り、2度楽しむ。見晴らしもOK。

そこからまた笹のトンネルを抜け、山頂近くになるとやはり殺風景になってくる。山頂手前5分ぐらいに見晴台がある。

「山頂まで後5分」の声を聞きつつ、再び笹の中に。着いた所にはまたまた一等三角点。
記念写真を撮りたいのだが、渋滞で順番待ち。そうこうしている内、同泊したチームが追いついてきた。

互いのカメラで撮り合う。 頭が欠けていた。山頂からの眺めは殺風景の一言

見晴台で宿のおにぎりを食べて暇つぶし。東方に小積ダキの岩場が見える。
本来の登山ルートは向こうなので、今日も楽々コースだったなと思いつつ。

北方向に明日に予定の傾山が見える。最後は急登のピークの有る山である。近くの五葉山もツツジの向こうに山頂が
とんがってみえる。

四十カラがからから?と鳴いている。この撮影は一苦労。

川の向こう側の山肌を見てびっくり。 ほぼ全域に渡って沢の岩盤が露出。表層土が少ない地形であるのが判る。
雨が降ると見事な滝が出来るのだろうなとか、植物は育ちにくいだろうなとか 言いつつ下る。


下山途中、笹のトンネルに入り、倒木を乗り越えたとたん、23人の団体とすれ違う。全員が倒木を乗り越えるため、
3−4分立ち止まる羽目に。

ともあれ駐車場に戻りつく。12:43。 歩数14600歩 さあこれから次の宿まで移動だ。 

直線距離だと、一山向こうのわずか7.5kmなのだが、山越えの道がなく、一端218号線に出て、また同じ距離を戻る
ため、約45km進むことに。

カーナビは相変わらずセットできず。とりあえず「見立て」の英国館を目的地にした。動き始めてKさんの悲鳴。
燃料の警告ランプが点灯中。燃料使いっきりの契約:つまりできるだけカラの状態で返すために、無補給で来ていたの
が裏目に。

慎重に、経済速度で林道を下る。途中の雑貨屋に立ち寄り、ガソリンスタンドは? 13km先の八戸(やと)まで無い。
 「ガソリン分けて!」と頼むもX。

やむなく最後は人力で押す覚悟で下りにかかる。出来るだけ止まらない、すれ違うときもできるだけバックしない・・・・。
その途中、カーナビがセットされる。どうも携帯電話から情報を得ていたよう。いままで携帯の繋がらない所でセットして
いたためと判明。この4日間の ? マークが瓦解。

約25分後、運ちゃんの努力でどうにか218号線に着く。後2km。五ヶ瀬川を上流へ向かう。着いたときは皆んなして 「ホッ!」

約半タンになる20Lを満たし、再び谷沿いの道を進む。飯と寝るところは別々とのことだったが同じ所に。
何でも5分ぐらい下流にあったバンガローが寝るところだったよう。
ともあれ、風呂で暖まり、素朴ながらも山の幸をいただく。 


翌朝、出発前の宿(あけぼの荘)にて。釣り客も多いようで、周りのキャンプ場にはテントがいっぱいあった。

ここはなんでも、日本で唯一の錫のとれる見立鉱山があったところだとか。
下流のバンガロー近くに英国館という展示館があり、鉱山の歴史の産物なのだそうだ。 
 
WEB で「ハンス・ハンター」を入れると、見立鉱山の歴史がわかる。

そこからの引用:
大分県・宮崎県境付近の尾平鉱床区の鉱床群に属している。
この鉱床群は金属の種類に富み、錫、タングステン、モリブデンのほか、銀、銅、鉛、亜鉛、マンガン、鉄に加え、
アンチモン、砒素、ビスマスを産する特徴がある。
 

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