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尾鈴山

今日は、次の宿までの移動に時間がかかるため、早めに宿を出発する。
今日の山は、固有種「キバナノツキヌキホトトギス」=特別記念物の生息地。会えるかどうか。
宿のかみさんに見せてもらった図鑑によると、花が黄色(キバナノ)&葉っぱが中ぐらいの
アジに似た細長めの魚状(尻尾は除く)で先端が尖る。
茎は魚の目〜えら付近を突き抜け(ツキヌキ)て接続しているのが特徴。
(通常のホトトギスは、茎には魚の口当たりまたは口先当たりで接続)。
2022年正月に牧野植物園で現物確認・・・当然花の時期では無し。

結構でこぼこの道を、第2駐車場から3q入った尾根コースの始まり近くの駐車場にまで入る。
すでに車が多数入っていて、駐車に一苦労(したようである)。 

林道を少し進むと尾根コースの始まり。8:45 1合目毎に看板がある。だいたい10分ぐらいで1合目のペース。 
看板の「エーユーX」「ドコモX」は携帯が通じるかどうか。これが後になってカーナビに影響しているのが判る。

ともあれ、樹林帯を快調に登る。あちこちの木に子供達の作った看板が掲げてあり、「シガ (マツ科)」 とある。 「栂の木」かなと思っていたがそうか「シガ」の木なんだ!と話しつつ。

そこから20m進み、こんどは同じ種類の木に「ツガ」とある。先ほどの看板まで引き返し、写真を撮って確認して・・・・・。
「河野あかり」さん 正しい情報ありがとう。 


姫しゃらのカーキ色の木肌、萌葱色の葉っぱがまぶしいかぎり。結構な数の群落で、背丈も15m超か。

風にもめげずしぶとい木も。 大した生命力である。 


登り初めはうっそうとした樹林帯であったが、8合目を過ぎると明るくなってきた。山頂はもうすぐ。

人が多くなってきた。なんでも80名いるのだとか。地元の子供達+PTAの集合登山。


着いた山頂。低い樹林で見通し聞かず。子供がいっぱい。一応一等三角点。 
鉄梯子が、おおきめの木にかけてあったが、登ってもやはり樹冠がじゃまして遠くがみえない。


コンビニおにぎりをパクつき、子供たちが休んでいる間に先に進む。が、すぐに追いつかれる。元気の極みだ。
山頂から長崎尾に向け出発。すぐに姫しゃらのカーキ色の木肌。暑いので日よけの傘が手放せない。


ここからの尾根筋はあけぼのツツジの群落。あちらで止まり、こちらで止まりの写真撮り。
シャクナゲのあざやかな色、あけぼのの可憐な色、日影つつじの控えめな色。 


子供達の元気な叫声もあちこちに。
ツガに咲くあけぼのの花、自作自演ではありません、念のため。11:25 長崎尾の三等三角点着
11:25 長崎尾 三等三角点着 ここから下り。

12:04 下る途中から見た尾鈴山(写真中央)。今日初めて全体像を見る。結構平べったい山である。
写真提供:KTさん


    都農町と日向灘。これも今日初めての眺め。 


    子供達と前になり後になり、うさぎとかめの競争中。


  下ることしばし。林道を横切り、再び林道を歩き駐車場に戻り着く。12:55  歩数15000歩

「ホトトギス」探すまもなく、尾鈴山を後にする。
そういえばこの山、滝が記念物になっているのだが、まともにみないまま。
 
カーナビの設定が出来ず。やむなく平地に出て(携帯電話が通じるところまで)出て再設定する。
国道10号線を北上する。途中の道の駅で一休み。餌を確保。

渋滞気味の日向市内手前で道の選択ミス、
有料道路出口を一つ手前で下りるミス。20万分の1の地図のミス(218号線の旧道が途中から書かれてない)を見つけながらも、今日の宿泊地 鹿川のある網の瀬川沿いの道に入る。

細い道で、すれ違いも多いが、途中の山々は岩がむき出しの程。時間があれば行ってみたいところ。

約30分後 鹿川に着く。 雑貨屋で道を聞きつつ、明日の餌の調達。
今日の民宿「なかま」は、その雑貨屋の前をぬけ、ちいさなキャンプ場、ちいさな橋を渡り、
小さな中学校を左に見て程なく右折(標識あり)。道に沿って進み・・・・。 

「判らなくなったら近くの人に聞いてください」との案内なので、
居合わした住人に尋ねる。「橋を渡ってすぐ左です。」 
 
17:20 橋を渡るとなにやらバンガロー風の建物が少し上にある。
「なかま」の看板もあるが民宿らしくない。

入ると先客4人連れが。開口早々「宿主から聞いてます。さあどうぞ。「着いた」
とそこの電話で連絡してください。」の説明。
「ビールは冷蔵庫から勝手にとって良いです。食事は川向こうの母屋から希望する時間に
持ってきます」とも。

なんとも、おおらか。 
   
で、宿の紹介。
  
風呂に浸かり、ゆっくりと食事を待つ。が、その量の多いこと。

鹿刺し、鹿肉の炒め、猪肉の炒め、春の芽吹き(雪の下、お茶の葉、ヨモギのてんぷら)、自家製の椎茸、
さといも(なんとかと言う種類、粘りがあってけっこういける。)にんじん、たけのこの煮付け・・・。

出てくる量が多く、賢明に猪肉を食す。皮がこりこりして・・・すこぶるかたい。翌朝歯が痛かった。ご飯は食べられず。 
「残しても良いよ。 家畜に食わすから」 と言われるともったいない。 

「鹿や猪はお父さんが捕ってくる。ほかもほとんど自家製。」これから山の恵もいっぱいとれるようになる。

山から下りてきた人を泊めたのがきっかけで、借金してこのバンガローを建てて10年ぐらいになるが、まだ借金返せない、
29人泊まれるようになっているが2組10人程度が対応できるところだとか。
ビール、焼酎は飲んだ分だけ自己申告で・・・。

で、冷蔵庫を開けると鹿肉、猪肉がいっぱい詰まっていた。なるほど。

お昼の弁当、なんと竹皮包み。

ビールと1泊3食で5500円。
浴衣は無いので山小屋風に服を着たまま、満腹のお腹をさすりさすり寝る。明日は林道を詰めて大崩だ。


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