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国見岳

山行第1日目

今日の予定は林道を詰めて、約5時間の登り降りだ。

近くのコンビニで、食料と「大人気♪濱田醤油が作った、たまごかけごはんにかける醤油」を手に入れる。

ここからが大波乱。カーナビに示された道をたどると元に戻ってしまったのはお笑いぐさ。
とりあえず、結構快適な道をどんどん下って、「鮎の瀬大橋」を渡る。眼下には、五老ヶ滝川の下流のそのまた下流
の緑川が流れている。高さ130mはある。

渡りきって右折・・・・・のはずが通行止め!の看板。通りかかった工事関係者によると、この先の橋が落ちている。
谷の向こう側に見える山腹の道を下ると行けるのだそうだ。
 
やむなく7−8km引き返し、小学校脇から道を分かれ、通潤橋を渡ってきた水が潤す棚田を通り抜け、車1台やっと
の九州自然歩道をぐねぐねとひたすら下る。谷におり、向こう岸に渡り、登り直して、さあ林道突入だ! 

ところが、
・・・・。

道のど真ん中に車を止め、悩むことしばし。工事関係者の車に煽られ、道を譲ったついでに入れるか?を訊ねて、
 「この先入れない」とのつれない、かつまっとうな返事。 

ここから歩くとなると・・・・・・・・林道歩きが片道13−4km。
諦めて、今日は市房山に登る事となった。間に合うかどうかの問題は残る。 

気を取り直し、進路を西に。途中から五木村に向かう国道445号線へ左折し南下。標高170m地点。谷間を詰め、
標高400mからジグザグの狭い道を登る。ついた峠は1100m。

立ち読みした山行本を思い出し、五家の庄からの国見岳に登るルートを提案。「行けるだけ入ってみるか」と。

途中、道を尋ねても、崖崩れで通行止めの道に入り込んだり、仮設の砂利道を進みやっと林道に分け入り、道の真中で
堂々と寝そべっている犬たちに感心したり(まあ、車なんて通らないのだろう)、黄金色のテンに遭遇したり・・・・。 

でやっとの思いで林道終点に着く。 時に11:10過ぎ。
標高差970mから1738mまで標高差750m。往復4時間とみて出発。 
   
途中、2人連れとすれ違う。笹のトンネルが大変だったとか。終点から歩いて5分。登山口に着く。
ここから急登が始まる。 11:30 


100mほど急登。巻き道を少し進み、また急な道を尾根筋へ。植林帯をぬけ、12:15予告通りの笹のトンネル。

暑いので腕まくりしたいが、笹ですり切れるのも辛いし・・・。
 
朽ち果てた木には猿の腰掛けが多数。結構でかい。13:03

標高が高いせいか芽吹きが遅い。花も少ない7−8合目。登りも緩くなり、13:09バイケイソウの道をトラバースして行く。

登り初めて約2時間、13:27 ほこらのある山頂に着く。一応九州島一番の高さなのだが、曇り空のためか眺めはあまり
すっきりしない。一応一等三角点のようである。



北側〜東側の眺め。雲がどんよりと。

 
南側の五勇山、烏帽子岳はガスの中。ぽつぽつ滴も落ち始めたので早々に下山にかかる。13:40
下山はもと来た道。改めて感じる殺風景な道。芽吹けばツツジがいい感じになるのだろうが。

先に下りた仲間が鹿と遭遇。一体何がでてくるのやら。自然いっぱいの山である。
  
下るに従って雨は上がり、薄暗がりの空模様を気にしつつも下山。花に乏しい山道で、シャクナゲが数本有ったのみ。


急ぎに急ぎ15:00 林道終点に着く。近くの沢で汗を洗い、市房山の麓に向かう。 歩数11000歩

山道を慎重に下り、445号線に舞い戻る。カーナビは、「通信出来ません」と出ての設定できず、道路地図とのにらめ
っこ。

道は広くなったり狭くなったり、地図には無い新しい道(道路工事の為の付け替え道路)を右に左に。
走りやすくなった所に道の駅「五木村」があった。 ここで一休み。16:40
明日の餌をさがすが、ぽん煎餅ぐらい。 結局これは車中で大半が無くなったが。

 

さすが九州。五木産猪肉、鹿肉を売っている。肉がくっつかないように新聞紙で包んであり、「肉を確かめたあとはもう
一度包み直してください」 との注意書きがなんともほほえましい限り。

少々古い統計だが、01年度 全国で鹿は16.7万頭、猪は18.3万頭を捕獲。
内、熊本では、鹿6837頭、猪11200頭が捕獲され、隣の宮崎県でもそれぞれ6486頭、10151頭。
行く先々で食べることができたのはありがたい!?話。 あごが疲れ、歯が痛くなってくるが。

ここまでの道すがら、山中のためかカーナビの設定ができなかったが、ここでようやくOK。 
ということで、球磨焼酎の球磨川の上流:市房ダムの上手にある今日の宿泊地着が18時過ぎと出る。
宿には18時半着と連絡。 

ところが、道がすこぶる良い。対岸のおなじ目線の位置にも地図上には無い道が見え、曲がった道もトンネルに替わり・・・。 
ダムの底に沈む五木の村、その代償にできた道。進むにつれ谷が狭まり、ダムの出来る位置もよくわかる。 
もっとも最近、このダム、雲行きが怪しいようではあるが・・・・。

ともあれ、道が良いので到着時間がどんどん短くなる。宿泊地の湯の山温泉、「民宿:川原」 17:30過ぎに着く。 
予定より1時間短縮。  

国道からはずれて、静かな宿。温泉風呂に入り、すっかりリラックス。 
庭の木には竹蘭の白い花が見え、懐かしい風景。竹蘭と風蘭は中学校時代にブームだったな・・・何て思い出したり
して。
   ↓ 外から眺めた「民宿:川原」と庭の全景 (写真提供KTさん)


そうそう、夜の食卓 4人前の食卓。結構手作りで、ご飯などは俵状(写真では5個あり)のおむすびに。
鹿肉・やまめを初め、山の幸多々。お茶も自前とか。 


ただ、飲みたいビールは・・・あいかわらず飲ましてくれない。なんでも飲み過ぎるのだからとか。
・・・いい球磨焼酎を飲みましたが。

宿のご主人に、明日の登山ルートと、宮崎県の道路情報を訊ね、農免道路を詳しく教えてもらう。

翌朝、市房山に向け出発前の記念写真。 おかみさんとご主人です。  
 
気さくな感じ、わかります?!   お世話になりました。


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