このたび当山では善光寺三門平成大修理を、平成十四年十月より進めております。
現三門は延享元年(一七四四)着工し、寛延三年(一七五〇)に竣工したもので、国の重要文化財に指定されております。弘化四年(一八四七)の善光寺地震にも耐えましたが、昭和四十年代の松代群発地震の被害により応急補強され、現在に至っております。
建立後二百五十年余を経過した建物及び檜皮の屋根は、近年損傷老朽化が顕著となり、加えて構造補強の必要も生じてきたため、平成十三年一月から翌年にかけて関係官庁のご指導と助成を受けて、修理のための調査工事を行い、その調査内容に基づき、建物半解体による保存修理工事の運びとなりました。
この保存修理の工期は平成十九年までの五カ年にわたり、総工事費は概算で十億余を見込む大工事となります。この事業に要する経費は、重要文化財建造物として国及び地方公共団体の助成も賜りますが、この貴重な文化財を後世に伝承するためにも、是非とも御寄進を賜りたく、皆様のお力添えを切にお願い申し上げます。
合掌
|