チカゴロの呉女5〜6
5月10日(月) GWを駆け抜けて……まだ冥界(笑)
10日もあけてしまいました……。出かけていた日が多かったこともありますが、GW中もこの週末もオオアマさまの
仕事が忙しいらしくてパソはほとんどオオアマさまが占領。パソがあいたころには私が体調をくずしてダウン。とてもと てもパソにさわる気にさえならない日が続いちゃったりして、今日4日ぶりにネットに接続したという状態……。
今日こそ更新作業するぞー、と思いきや、いざ接続すると検索サイトで「内野……」とか打っちゃって、冥界にもどっ
てしまう……。もー。まだ病気がなおんないよぉ。困ったなー。……て、前回の日記でも、その前にも何度も話題にし ているので今更なんですが、フツーの方には「内野さん」やら「冥界」やらってわけわかんないですね。3月から5月ま で帝国劇場で上演中のミュージカル「エリザベート」の中で内野聖陽(「まさあき」と読みます)さんがトート(ドイツ語で 「死」の意)という、いうなれば「死神」の役をやっていて、あまりのトート閣下の魅力にクラクラきて冥界に引きずられて いっちゃってるというわけ。「オマエは来なくていい」ってトート閣下には言われそうですが。でも、いろんなサイトの書 き込みを読んでいると、テレビで内野さんのファンになって舞台を見に行きたいと思うけど遠くて見に行けないという人 もたくさんいるんですよね。その点、私は幸運なんだな、と……。今日はたまたまビデオに撮ってあった「蝉しぐれ」を 見てシビレてました。こんなことなら「エースをねらえ!」も録画しておくんだった。トート閣下とはまるで別人なんです が、そういうところがまた好きだったりして……。オオアマさまは忙しくてたいへんなときに、ごめんねー。別の男性に うつつをぬかして……。でもソレとコレとは違うのよー。許して〜。
〜。でも博物館にはほとんど人がいなかった)、帰りの渋滞が恐ろしかったので、ネットでこれまたオソロシク安い宿を 静岡市街に見つけて泊まることにしてしまいました。翌日午前中にピューッと帰ろうと思っていたのに、つい駿河国国 分寺跡かといわれる片山廃寺跡を見学したりしてしまい、結局渋滞にハマリ……まあそれでも夕方前には帰ってい たからよかったか。5日は……何やってたか記憶にないです……(大丈夫かあ?)
5月11日(火) エリザベート山祐バージョンと『クロワッサン』
今は私の頭の中のほとんどが「エリザベート」になっちゃってるんで、連日この話でスミマセン。ずっと興奮状態のせ
いなのか、ここのところ眠れなくて。昼寝すらもできないんです。それでも眠くない。冥界というところはどうやら眠らな くてもいいらしい……。
そんな状態で何度も見てる舞台を見るなんてゼッタイ寝ちゃう、と思いきや、寝ないんだな、コレが。今公演ではは
じめて山口祐一郎トートバージョンを観劇いたしました。劇場の雰囲気からして内野トートのときと何となく違うんで す。ロビーに「ミス・サイゴン」の宣伝ビデオが流れているんですが、それに群がっている人の数が多いところをみると 「ミュージカルファン」が多いのかな? 山祐のこの世界での人気はものすごいものがあります。
幕が開いてトート閣下が登場するとその響き渡る歌声にいつもと違う音響装置の劇場にきたんじゃないか?と錯覚し
ましたよ。エコーかけてるんじゃないかとか(笑い) それに山祐のほうが内野さんより身長が10pほど高いんです が、このたかが10pがすごく違うんですね。デカイ! 前の公演で山祐トートも見てますが、今回は内野さんとの違 いが前よりもきわだって、よく同じ役をこれだけ違うようにつくったな、とお二人に感心してしまいます。内野さんを基準 に見てしまうので「机の上に座らないんだー」「消防士さん、やらないんだー」「お姫様ダッコしないんだ―」と、いろん なところで過敏に反応し続けた3時間でした(笑) どっちがいいか、というのはあくまで好みの問題でゼッタイのもの ではないのだけど、んー、ゴメンナサイ。私、山祐は好きですよ! でなきゃ「天虹」の「もしも大河が」キャストであの 役に山祐をあてたりしませんもの。でも……前に見た山祐のトートは舞台に出ていなくてもそこにトートがいるような、 ものすごい存在感を感じたんですが、今回はあんまりそれが感じられなくて。やっぱり私は野性的で熱っぽい、それ でいてシャープな内野さんのトートが好きです。「エリザベート」を見る人の中には「歌のうまい山祐のほうが」と決め 付けて山祐しか見ない人もいると思うのですが、是非両方を見てほしい。それでこそダブルキャストの面白さなんで すから。でも一般的には「一回だけ観る」ものなんだろうな。私もこんなに好きな作品でなければ何度も見ないもの。
他のキャスト。フランツの石川さん。3月9日の観劇で「もう一人の方はたいへん」と書きましたが、全然抵抗なかっ
たです。写真と印象が違う? 歌詞も明瞭でとてもいいです。ルドルフのパクさん。3月9日はあとでキャスト表をよく 見たら彼の初日だったんですね。緊張していたんでしょう。あのときひ弱に見えたのがウソのように立派なルドルフに なりました。ちょっと立派すぎる気もするけど、自殺するシーンの切なさはスバラシイ。
ところで昨日発売になった雑誌「クロワッサン」に内野さんのインタビュー記事が載っていて、これがまたいいんで
す! 写真もめずらしくさわやか系で(笑い)。380円。安すぎ。最近買った芸能雑誌、高かったからなあ……。
それにしても「クロワッサン」なんて買ったのはひさしぶり。大学生のころ、周囲はみんな「JJ」読んでるのに、私は
一人で「クロワッサン」を読んでたんですよ。もう女性を鼓舞する雑誌から家庭雑誌へ変っていましたけど。母がキャリ アウーマンだったからそのころから家事担当で。結婚してからは全然家庭雑誌を読まなくなりました。それ以前に読 みすぎて飽きたからです。でも「クロワッサン」って今も昔もその構成とか文体とかたたずまいとかが全然変らなくて、 すごいなー、なつかしいなー、と思いました。
5月12日(水) 「空海と高野山」展でまたビョーキが……
今日は16日に会期が終わってしまう東京国立博物館の「空海と高野山」展に行ってきました。これは京都、名古屋
ではすでに終わって、あとは和歌山に行くだけなんですね。何にびっくりしたって人の多さです。会期末とはいえ平日 なのに、入場制限が出るくらい。中もごった返していて、第一室から六室まであるんですが、一室から入るのは込ん でいるからと係員が三室から入るように誘導してましたけど、展示には一応順番ってもんがあるんだからあ、と私はち ゃんと一室から見ましたよ。それでも人をかきわけて見るのはあきらめたものもいっぱいあります。何であんなに人が 来るかなあ? みんな分ってみて見ているのかなあ? かく言う私もわかってはいませんが、数年前オオアマさまと 高野山を訪ねたときは時間の都合で「霊宝館」を省いてしまったので、その内容をここで見ることができたのはラッキ ーでした。今回の私のツボはその仏像群でした。今まで明王系のオソロシゲな神仏像はイマヒトツだったんですけ ど、半分冥界に足を突っ込んでる状態で見てるせいか、ものすごい親近感でして(笑い) 結局、神仏の像って一種 の「あの世」のイメージの具現化ですよね(まさにトート閣下!) なんとなく「あの世」って静かな沈んだような感じを思 い浮かべてしまうけど、実際にはこんなにエネルギッシュなイメージがあるんじゃない! 今、内野さんが演じている 「死」はまさにこんな感じだわ、と帝劇にいるのと同じような感覚になって楽しんでしまいました。いえ、そういう私のビ ョーキは別にしてもすばらしい仏像群です。清盛の血を混ぜて描いたと伝わるという「血曼荼羅」も迫力だったし。高 野山に浅井家の菩提寺があるということで、よく本で見るお市さんの肖像があったのが意外でした。でも空海と高野 山について感じるなら、やはり高野山に行ってみるのが一番いい、と呉女は思うのでありました。
5月13日(木) 「若年者の就労問題の現状と背景」
あまり好きでない東京へ珍しく連日出てます。今日は午前中はフラを踊ったあと、モニターをさせていただいている
「経済広報センター」が主催するタイトルのような講演を聞きに品川へ行ってきました。毎日毎日いろんなことをするヤ ツだなーと思われるでしょうが、オオアマさまとの日常会話教育編で最近よく話題になるのが「キャリア教育」という 言葉。今回はそれに関連する講演内容にひかれて出席させていただきました。オオアマさまが「予習に」とキャリア 教育関連の資料を取り寄せてくれたのですが、その中でも文章をお見かけした日本労働研究機構の小杉礼子先生 が講師でした。質疑応答の時間もあるのですが、ここのモニターは主婦、ビジネスマン、退職者などいろいろな方が いらっしゃって、それぞれの立場で意見をおっしゃるので面白い。「オバさんの主張」の中で以前出席した講演のこと を書いていますが、今回も白熱しました。
若年者の雇用が減って失業率が高い、離職率も高い、フリーターが多い。それで最近の若者は「職業意識が低い」
といわれるけど、小杉先生のおっしゃるには職業意識なんてものは以前の若者だって決して高くはなかった。それで も企業に入ってしまえば何とかなるような社会だったのが、社会のほうだけが急激に変化して若者は変っていないか ら、社会からおいていかれるような事態になってしまっているのだ、というようなことでした。なるほどねー。
それに対して「企業がもっと若者を採用し、教育するよう働きかけるべきではないか」「今の若者はかわいそう」と主
にお子さんが就職時期前後の方々からの意見。一方企業で若者を雇用する立場にの方からは「はっきり言って今の 企業に若者を教育しているような余裕は一切ありません。学校の先生はなぜそれを生徒に教えてくれないのか」「ち ょっといやなことがあるとすぐに辞めてしまう。やる気や根気をつけてほしい」など厳しい意見が。両方女性からでした が、すごい迫力でした〜。また「甘やかす親の責任」などの意見も。学校の先生の方はいらっしゃらなかったようです が小杉先生からは「どうしたら生徒のやる気を出せるのかは、先生方もとても悩んでいらっしゃいます」とフォローして くださいました。ほんとにそうなんですよねー。今は「企業は厳しいんだぞ〜」なんて言ったらかえって萎縮してやる気 をなくす子のほうが多いんじゃないかな おだてなきゃダメなの。私もそうだから、よくわかる(笑い)
かなり白熱した状態で残念ながら終了時間。私は幸運にも帰り道に小杉先生といっしょになったので、個人的にオ
オアマさまが普段悩んでいることを質問させていただきました。丁寧にお答えいただき、とても感謝しています。帰っ て「ああだった、こうだった」と報告しましたが……。うーん、事態は深刻。難しい問題。私がこの問題に興味をもつの は「若年」ではないけど私自身が似たような問題をもっているから。主婦は「フリーター」には属さないけど、気分とし ては無職者で、なんだか若者のキモチもわかっちゃったりするして胸が痛むわけです。厳しい環境の中で傷ついて、 うつ病になったりする人を見てるし、そういう人を「弱い」「敗者」として片付けちゃっていいもんでしょうか? でも社会 は「経済」で動いていく……。企業、行政、学校、本人たち。それぞれでいろいろ考えていかなきゃ「オマエがわるい 〜」と言い合っててもどうにもならんと思うのだけど……。あー、ちっともまとまらない。
5月21日(金) 先週末の話……葵祭と大雨の明日香
しばらく体調不良につきパソをあんまりしていなかったので(パソ以外はいつもより活動的なくらいなのですが)先週
の話になりますが、15日の京都の葵祭に行っていました。京都三大祭って曜日に関係なく日にちで開催するので、 土日にあたるのを待っていたのです。時代祭はすでに行き、今年は葵祭が土曜に。ずいぶん前にオオアマさまに「今 年の葵祭は土曜日だね」と言ったときには反応が鈍かったのに(聞こえていなかったのか?)わりと直前になって再 度言ってみたら「なんで早く言わないんだ〜〜!」。い、言ったのに〜〜ィ。それから急遽宿などの予約。空いている ところが少なくて予算オーバー。でも、まあしかたなし。金曜の夜新幹線に乗り、遅く京都着。翌日の朝食後、オオア マさまをホテルにおいて呉女だけ場所とりに御所へ走る! いい場所で見ることができました。ここから先の話は 「お、ま、つ、り。」ページに改めて書きます。ただし、時代祭と違って写真に写っているどの人がどの役かがわかりに くいので、レポートとして正しく復元できるかどうかがビミョ〜。トピックスは全国ニュースでも流れた馬の暴走をこの目 で見てしまったこと。そんなにニュースになるようなことだとはそのときは思いませんでしたが、長い祭りの中でも珍し い事件に遭遇したということで、ちょっと得したような気分でいます。これもあとで書きますが、あの馬は「走馬(そう め)」という役の馬でして、もともと葵祭は馬を走らせて神様の怒りを鎮める、というようなところからおこったのだそう で、そういう意味では走るのが役目なんだけど、走る場所をまちがえた、といいますか……。御所で行列を見終わる まで一時間くらい、その後下鴨神社まで歩く途中で今出川河原町の交差点で再度斎王代の行列をちょっと見て、糺 の森にてお弁当を買って食べ、一時からの走馬の儀というのを見学。その後下鴨神社から上賀茂神社への行列を見 ようかと思っていたのですが、二人とも午前の部だけで体力を使い果たしてグッタリ。午後の部は来年(日曜にあた る)にまわすことにしました。
せっかく下鴨にいるのだから、呉女が大好きな出町ふたばの豆餅を買って帰ろうかと思ったら、すごい行列だった
のであきらめて、京阪に乗って四条へ出、二人でお気に入りの甘味処「祇園小森」でパフェをいただきました(ここも 多少は並んだけど、「祇園都路里」行列のすさまじさに比べればまだマシ)。ここは雰囲気が好きで。特に夏の窓際、 真下に白川の流れを眺め、風を感じるのが最高です。ただし、ちょっと高い。オススメは抹茶ババロアパフェ(1260 円)。ババロアの食感がたまりません〜。
翌日の関西は前日の晴天とうってかわって大雨。オオアマさまは義母のところへ、私は明日香へ向かいました(こ
このヨメは遊んでばっかり)。雨でも強行に向かったのは、一番の目的が橿原考古学研究所付属博物館で開催中の 「天武・持統朝展」だったから。3月の現説のときに予告のピラをもらったときには「来たいけど無理かなあ……」と思 っていたのが実現した形。ついでに飛鳥資料館で開催中の「飛鳥の湯屋」という展示も見たくて、まずは橿原神宮前 駅から亀バスに乗って飛鳥資料館へ。でも企画展そのものは私の期待していたようなものではなくて……湯屋という のは当時の寺の福祉活動の一環の上で語られるかな?という方向で期待していたのですが、図録を買って読んで
パーで安いサンダルを買って履き替えてから電車で畝傍御陵前まで戻り、橿考研へ。企画展は二部屋。壬申の乱ゆ かりの場所の出土物や浄御原宮跡出土の木簡など(さすがにレプリカだった)。常設展のほうにレプリカのある威奈 大村の骨蔵器の本物とか、先日キトラ古墳でも漆塗の破片が見つかったそうですけど高松塚古墳の漆塗の木棺と か……。あのー、私の現在のもう一つの世界である「エリザベート」にも棺がイッパイ出てくるのですけど、私ってナン でこう棺おけばっかり見てるんだろ〜?と、つい笑っちゃいました。たかが二部屋とはいっても、そこは7世紀の大海 人、さららワールドで幸せでありました〜。それに700円という安い図録に最新の情報をわかりやすくまとめてくれて いるのがウレシイ。あっという間に時間はたち、私はオオアマさまと待ち合わせる京都へ、そして相模へと帰ってきた のでありました。
……そして風邪をひいたのでありました。まだ治りません(治るような生活をしていない、という話もある)。オオアマ
さまにもうつしちゃったようです。今日はたまっていた家計簿をつけ、締めをしたところ(給料日の関係でこの時期が締 めになる)今月は遊びすぎで(私個人の遊び代は私個人の定期預金をおろしているので家計とは関係ないですが) ちょっと赤字が出てしまいました。反省〜〜〜〜。
明日の土曜は先週とはうってかわり二人とも沈滞した一日になりそうです。
5月24日(月) ため息……(←虚脱状態)
はあ………………。切ない……。
昨日の夜、「エリザベート」の今回の帝劇最後の観劇。ダブルキャストの内野さんの出演は次のお仕事の都合で昨
日が最後でした。4月下旬の二回めの観劇以降、しつこく日記に書いているように内野病にかかってしまい、今回が 通算○回め(ヒミツ)の観劇。つまり私にとって怒涛のような一ヶ月だったのです。ただ私は病にはなっても「ここまで」 という線は引いているんです。たとえば楽屋待ちはしない。ファンレターを書いたりしない(過去の経験上、こういうこと をしだすと私はアブナイ)。それからオオアマさまと一緒にいられる時間を優先すること。だから土日に観劇はしなかっ たのですけど、オオアマさまが「23日は学会。夜は飲み会」とあるとき突然言う。そーゆーことは早く言ってくれぃ!と チケット取り作戦開始(?)、幸運にもなんとかゲットすることができたのでした。
宝塚ファン時代から何度も経験しているけど、思い入れのある舞台の千秋楽って、興奮と寂しさが混ざり合うなんと
もいえない切なさが。だって舞台って生き物だから、公演が終わったら消滅しちゃうんですよ。この「エリザベート」の 公演自体はまだ一週間続くのですが、私にとっては内野さんが出なかったら終わったも同然(他の出演者の皆さん、 ごめんなさい!でも「エリザベート」ほんとに好きだよっ!)。その上、ゲットしてしまったチケットというのが今までで一 番いい席。経済的事情もあって後ろのほうでばっかり見てましたから。今回はオペラグラスなんて必要ないくらいの 席だったんですけど、開幕前に周囲のお客さんを観察するとみんなオペラグラスを用意しているんでビックリ。私、宝 塚はこのくらいの席でよく見てたけど、オペラグラスは使わなかったと思うなあ。とはいえ、私も使ってみると、おおー っ、見事な内野トートのアップが……。近くでみたほうがずっと素敵……! でもせっかく近くでナマ内野トートが見れ るのだからグラスを通さない目でも見たいし(と忙しい)。その美しい動きや表情のすべてを目に焼きつけ、いつでも心 の中で復元できるように、と思いながら、ついついうっとりするだけで、あっという間に幕が閉まる……。そしてこの公 演のカーテンコールはいつも熱いのですが、昨日はまた特別。内野さんの千秋楽のごあいさつも。「この格好(死神 スタイル)であまりしゃべりたくないんですが……」とおっしゃりつつ、けっこうしゃべる方なのよね〜。トート閣下の声と も違う素敵な地声にまたホレなおす……。そして内野さん自身トート役を愛していることを実感。本当にどれだけ拍手 してもしたりないくらいブラボーでした! すっかり黄泉の世界に魅了され、お蔭で死がこわくなくなったかも(笑い) いつでもいいわ、トート閣下が迎えに来てくれるなら!(来ないよっ……)
次にトート閣下とお会いできるのは……8月の名古屋公演。チケット買っちゃいました〜。だってだってだって、オオ
アマさまが8月の名古屋なら一緒に見に行くって言うんですもん!(もちろん旅の途中) 一応チケットを買う前に「あ んまり欲望のおもむくままに生きすぎるのもなんだから、私に付き合ってくれるというのなら、名古屋はガマンしてもい いよ。積極的に見たい、というなら別だけど……」とマジメに聞いたところ「うん、見たい」とオオアマさまは言った… …。オオアマさま、あなたは間違ったかもしれない……。でも、その次の福岡、大阪公演こそはガマンして忍耐と精 神修養の場にしたいと思っております。(福岡はともかく、大阪はかなりアヤシイ……?)
そうだ、「エリザベート」の総括として、ひとつだけ加えよう。ルドルフ役の浦井くん。前に「子どもっぽく見えちゃう」と
書いたけど、日を追うごとに成長してビジュアル的にもよくなって……もう前の井上くんと比較する必要なんてありま せん。彼の歌、すごく感情が入っていて、たとえうまくはなくても(浦井くんは下手ではないが)私はミュージカルでは こういう歌が聞きたいんだわ、とさえ思いましたもの。内野さんも前回まではさんざん歌をたたかれて、今回やっとほ めてもらえるようになったけど、私は以前から内野さんの台詞のような歌い方はたとえ音をはずしたって好きなんです っ!このお二人の劇中でのからみ……トートはエリザベートに振り向いてもらえないもんだから、息子の悩めるルドル フに助けるようなふりして近づいて追い詰めて追い詰めて、ついに自殺させてしまう……って考えるとトートってほんと にヒドイ役(笑い)なんだけど、この追い詰め方も追い詰められ方もいいんだなー。そしてトートがルドルフに死を与え る(というわりにはキョーレツな)キスをするシーン。全観客が息をのむ人気のシーンですが、私は前回までそれほど に思わなかったんだけど、今回はやられました!内野さんが言うところの「死」はエロティシズム……ってのに……。 あんな独特の世界にどっぷりはまってたんだもの。急に現世に戻れってのは、やっぱり無理よねー。私は基本的に ファンタジーが苦手のはずだったんだけどな。不思議だ……。
5月26日(水) 「オトコには、オトコを〜♪」
まだ風邪が治らない……。夜の咳はひどいし、声もおそろしい声をしてるし、明日のフラのお稽古、行けるかなあ?
私としては行ける気でいても、周囲にうつしたら悪いもんね……。
で、風邪だからといってグテッとしててもしょうがないし、パソコン開くとつい「エリザベート」検索や「内野」検索に走
ってしまうし……。オトコのことで頭がいっぱいなら、別のオトコを頭に入れるしかないっしょ、とばかりに高市のことを 考えることにしました。以前あった「こじつけ日記」の中の記事を復活させて「相模の古代史」をアップ、そこにもしかし て高市皇子に関係したかもしれない、という説もあったりなんかする遺跡の話を追加しました。こういう地方の地味〜 な遺跡の話って(だいたい何も残ってないしー)地元の人でもなければ興味ないかもしれないけど、けっこう私はこだ わりたい部分なんです。明日香以外の身近なちょっとした古代史スポット発掘。
高市は理想の男性なんだけど、じゃあ内野さんに演じてもらいたいか?といったら、それはないなあ。内野さんは
「もしも大河が」で室伏さんが中大兄にあててくださっていて、私も「どこかに入れたい」とわざわざ注釈を入れながら 配役には入れてないんですが、中大兄がいいような気もするけど、個人的には大海人をやってほしい。「天上の虹」 の大海人だと前半が内野さんには明るすぎる気がするけど、壬申の乱前後から天皇になって苦悩する権力者の姿と か、やってほしい気がする。高市には……違うな、高市があんなに色っぽかったら困るもん。「聖徳太子」「大化改 新」の次は「壬申の乱」ってもっぱらのウワサだから、これを内野さんでってどう? NHK大阪! 今までの路線から するとちょっと実現は遠そうだな。もー。
……「オトコにはオトコを」の効果、全然ないわ。だいたいこのタイトルからして「エリザ」の中の歌詞(元は「目には
目を、剣には剣を、オンナにはオンナを〜♪」)だしね。明日は内野さんの記事が出る雑誌「Top Stage」の発売日な のだわ。もしかしてもう書店に並んでいるかもね。……ダメだこりゃ。
5月28日(金) 8月8日、骨髄バンク推進チャリティーです。
おとといの晩は、少し咳がおさまって眠れるチャンスだったにもかかわらず、半ば無理だとあきらめていた「モンテ・
クリスト伯」のチケットの先行予約で当選したというメールが入っていたので、うれしくてうれしくて眠れませんでした。 昨日の朝方、オオアマさまが出勤する時間には起きていたものの、そのあと耐え切れずにまた寝てしまい、気がつ いたらフラへ行く時間。……寝起きは咳き込む。声もへん。どうしようか、休もうか。でも今日は衣装の採寸もあるし、 どうせ本屋には行くし、銀行や図書館も行きたいから、思い切って出ることにしよう、とあわてて身支度。「遅刻するけ ど行きます!」と先生に携帯メールを送って教室へ。20分遅刻。準備体操なしに踊るのはきつかった〜。最近家で全 く練習してないから(だってその気にならないんだもん。黄泉の国とフラじゃ世界が違いすぎ)、一週間ぶりに体を動 かすのもしんどい。動くと熱も上がるみたいでぽ〜っとする。そんな自分の体にムチを打って踊ったのでありました。8 月にチャリティーショーに出るので、今日あたりから実際の舞台を想定して練習するようになってきたのだけど、「この タイミングで上手(かみて)へハケます」と先生は左へ進む。……ん、上手? 上手といえば昔から私にとっては右。頭 が混乱しました。そうだ、舞台を見ているのと舞台に立っているのとでは上手と下手は逆なんだ! あたりまえのこと なんだけど大発見でした。私は今の場合舞台に立つ側なんだと、そこではじめて自覚しました。
それにしても衣装の採寸。今はお腹が不調とはいえ、このウエストサイズ(ヒミツ)はないだろう……という数字。か
なりヤバイ。それでもフラの衣装はアメリカサイズなので、チビの私にはいちばん小さいサイズ(4号)がほぼぴったり で、胸だけがブカブカでした。
まだ先のことですが、チャリティーショーとは骨髄バンク登録推進運動の「命のつどい」というもので、いろんな団
体によるパフォーマンス(コーラスとかフラメンコ、バレエなども。でもフラが一番多いかも)と骨髄バンクについてのミ ニシンポジウムがついたもの。一応入場無料だけど、できればカンパをひとくち500円でいただけたら、ということで す。8月8日(日)の昼間。場所は川崎市内の交通は便利なところ。もし興味のある方がいらしたらご連絡ください。
ところで、昨日発売の「Top Stage」(またこの話かい!)。内野さん関連の記事は二つ。ひとつは「モンテ・クリスト
伯」関連で素顔の写真がすっごくかっこいい〜。もう一つが4月にあった「エリザベート」トークショーの記事で、ちょう ど↑24日の最後のところに書いたキスシーンの話が出ていたのだけど、浦井くんとダブルキャストを組んだパクくん。 韓国の人の倫理観というのか、やはり日本人とはまた感覚が違うだろうから、このシーンよくやったなあ、と私も思っ ていたのですが、やっぱりパクくんはお稽古のときからすごく抵抗したのだそうです。「イヤじゃないっ、これは演技な んだから!って言ってムリヤリやってましたけど(笑)」という内野さんの発言に、なぜだかあとになって妙〜におかし さがこみあげてきて(←決して深い意味はありません。念のため!)昨日の晩もやはり眠れませんでした(爆)
5月31日(月) 一体誰の誕生日?
5月29日はオオアマさまの誕生日。だいたいお互い「物欲」はないタチなので、例年モノのプレゼントではなくどこ
かに出かけたりします(それなら年中なんだけど……)。 最近悩み多きオオアマさまは「誕生日は青春を送った地 で過ごしたい」と。先日京都に行ったばかりだし、予算上いいんかいな、と思いつつ、ま、我が家のマクロ経済担当 はオオアマさまだし、なんて考えている間にオオアマさまはどんどん一人で企画をし旅のパンフを物色し予約をし… …呉女が風邪ひいたり違うコト考えたりしてる間に当日がきたのでした。あ〜まだバースデーカードを書いてない!と 思いつつ目を覚ますと、オオアマさまから「ハイッ」と差し出されたTHANKSカード。……オオアマさまはコトあるごとに カードを書いてくれるし、それがまたウマいのだけど、ああ、これじゃアベコベだ〜〜。
さて、ぱたぱたと家を出て新幹線で越後湯沢駅へ。ほくほく線に乗り換え、めざすは……金沢! ほくほく線っても
っとトンネルだらけかと思っていたら意外にそうでもなくて、車窓を眺めて楽しんでいる間に着いてしまいました。
やっていたのでした。オオアマさまにとっては縁にゆかりもない土地でのはじめての一人暮らしでしたから、そういう 意味でもいろいろ思い出があるのでしょう。「あのころはもっと教育という仕事に夢をもてたんだ……」とよく懐かしむ。 私も同じ年代のころが「青春」だったと思えるから、なんとなくキモチがわかる気がします。
金沢は結婚以来5回めくらいかな。「今回は空気を吸いにきただけで観光しにきたわけじゃない」と最初に向かった
のは先日テレビで見た主計町浅野川沿いにある甘味処「樂庵」(単なるミーハーじゃん!)
園横の成巽閣(せいそくかく)へ(これって観光じゃん!)。それから雨も小降りになってきたところで、オオアマさまは 一人で感慨にふけりたそうだったし、私はまだ風邪で本調子ではないので、ここから別行動にして私は先にホテル へ。まだ京都や奈良のように地図なしで歩きまわれるまでにはいかないけど、呉女も金沢の町にちょっとは慣れてき た気がします。香林坊のホテルにチェックインすると安いプランなのにたまたま広いほうのお部屋に入れてもらえて、 すっごく得した気分。オオアマさま、一人でどこ行ってるんだろうか? 昔の彼女にでも会ってるかな?
ティングをしてたんだそうな……。老舗の料亭に行けるほど太っ腹ではないので、老舗の味をカジュアルに楽しめて 雰囲気もあって……という店を観光案内所のおねーさんをつついて聞き出していたんだって。あ、もしかして、そーゆ ーことって私の役割? その上「誕生日の記念に」と二人で輪島塗のお箸を買ったまではよかったけど、金沢の金箔 工芸のバレッタを「お誕生日だからコレ買ってあげるね」「ありがとっ!」……ってやっぱりアベコベじゃん……。
オオアマさまがフンパツして予約したお店「蛍屋」はひがし茶屋町にありました。、元お茶屋さんを改装した雰囲気
抜群のお店のカウンターで、感じのいい板さんとおしゃべりしたりしながら地のお魚などを味わい、加賀野菜なんてい う独特の伝統野菜の存在をはじめて知り、めずらしくオトナな夜を過ごしたのでありました。おいしいものを食べたら、 風邪にむしばまれた体もずいぶん元気になったような。
る。11時ころ、チェックアウトすると、またもや雨が降り出した。それでも長町の武家屋敷跡を少し歩き、それからぶら ぶら兼六園まで歩いて……ここでまた大雨にあいつつカキツバタとコトジ灯篭だけは見てきた……(観光だよっ!)
さまはこの町にいたころよく食べていたというジャーマンベーカリーのパンを「明日からの朝食にする」と言って買い込 んでました。最後の仕上げに金沢駅の百番街にて二人がいちばん気に入っているお菓子「香林」を買いました。
んだことか……。オオアマさまも反省はしているようなのですが……あんまりつっこむと本当にかわいそうだからやめ とこ。でも「楽しいお誕生日をありがとう〜」となぜか私がひとつ年をとったような気分のバースデートリップでした。
6月3日(木) また胸の痛む事件が……
去年の長崎での事件からまだ一年もたたないというのに、またよりにもよって同じ長崎県内で胸の痛む事件が起き
てしまいましたね。オオアマさまの学校の職員室でも話題にはなるけれど、もう「まさか」とか「信じられない」とかと は誰も言わないそうです。マスコミなどはすぐに「何が悪いか」を挙げたがるのでしょうが、長崎県でだって去年の今 年ですからいろいろ対策を練ったりしたでしょうに、そう単純にはこうすればこうなるというような結果が出ないのが教 育のむずかしいところ。今回は特に「子どもなのに」とか「女の子なのに」とか「いい子だったみたいなのに」とか言わ れていますが、「女の子」「男の子」はこの際関係ないことだと思うし、「子どもなのに」は「子どもだから」とも言えなく もないし、「いい子」ほどストレスをためこみやすいということだってあります。全国ニュースではさほどとりあげられて いないようですが、私が金沢に行っている間に金沢の路上で男が金槌を振り回してけが人を出したとのニュースが向 こうの新聞には大きく載っていました。その「男」も実は15才の少年だったようです。殺人に至ったか至らなかったか の違いはあれ、こういう事件は普通に考えるよりあちこちで起きているのかもしれません。
今回の事件が非常に今日的なのはインターネットがからんでいたことが判明した点ですね。私なんぞは毎日会って
る同級生とわざわざチャットすることないじゃん、とか思ってしまいますけど、普通に会話するのとネットでするのとで は、感覚が違ってくるのでしょう。だからこそ、ネット上では気をつけるべきマナーがある、学校ではもそれを教えてい る、とはいっても小学生ではなかなかそこの微妙なところまで理解できないのでしょうね。それに、インターネット上で は大人の世界でも「こんなこと、公開の場で書くか?」みたいな書き込みが見られます。そういう書き込みのためのペ ージだってあるくらいなのだから、子どもにはそういうことをするな、ということのほうが無理なのかもしれません。やは り、子どもは大人社会の鏡なのだと思わざるをえないのです。
6月5日(土) ビデオ3本、ひとり鑑賞会
先月で帝劇の「エリザ」公演も終わったところで(私の頭の中ではちっとも終わってないんだが)、今週からビデオ屋
通いをすることにしました。とーぜん、内野さんが出演している作品を見るためです。今まであまりビデオは見なくて (独身時代はミュージカル映画を片っ端からみたりもしましたが)、見るのは旅行の予習になりそうなもの(たとえばイ タリアに行く前に「ローマの休日」とか)くらい。ビデオ屋であの刺激の強いパッケージに囲まれるだけでゾッ……とい う人間。レンタルのためのカードもなかったのを、免許証(こういうときにしか役立たない)を持っていって、借りたのが 内野さんの初期の出演作、映画「午後の遺言状」「(ハル)」とテレビ「金田一少年の事件簿vol.4」。特に映画二つは 映画としての評価も高かったものだから、内野さんのおかげでいいものを見せていただきました。
1995年の「午後の遺言状」は映画賞を総なめにした作品。そういえばウチの両親も義母も見たって言ってました。
当時は「老い」をテーマにした映画なんて私にはまだ……てな感覚があったように思いますがが、今見てみると、全 然他人事とは思わない。映画の中で生命力旺盛な若者との対比が描かれているけど、自分はすでにこっちの部類 ではないと自覚せざるをえないというか……(笑い) 「老い」や「死」をけして暗くは描いていないので、これを見て元 気になった方も多いのではないでしょうか。それでも乙羽信子さんは多分公開されたときにはすでに亡くなられてい た遺作。主演の杉村春子さんも1997年に亡くなられています。まるであの映画の後の話が現実にあったような気もし て、しみじみと人間の命を考えてしまいます(心は黄泉の国にいるくせに〜)。
ところで内野さんはというと、大女優の杉村さんを避暑地へ送り迎えをする劇団員の役で最初と最後にちょっと出て
くるだけ。最後はほとんど後ろ姿だけだし(ホッペタのラインだけで萌えられるけど)最初のシーンはウチの小さなテレ ビ画面ではお顔もはっきりしないくらい。それでも内野ファンが喜ぶのは、最初のシーンでご本人は去ったあと、杉村 さんが「あの子、ちょっといいでしょ。最近劇団に入ってきたの。有望な若手よ」と、本当のことをおっしゃる! 杉村さ んは文学座をつくった方のお一人。内野さんは1992年に文学座の研究所に入って、翌1993年にテレビデビューと初 舞台。その後、テレビや舞台には少しずつ出ていらしたようで、その頃作品です。
次の映画出演作品が1996年森田芳光監督の「(ハル)」。「ハル」は内野さんが演じる役のハンドルネームだから、
突然タイトルロール!ということになるんですが、主演は深津絵里さん(私には内野さんの主演に見えるけど……)。 この作品は日本アカデミー賞で森田監督が優秀監督賞、深津絵里さんが主演女優賞、内野さんは新人賞をとってい ます。なにしろまだ20代半ばの内野さんゆえ、若くてかっわい〜っ! ちなみにこの映画を見た脚本家の大石静さん に抜擢されて、同じ年にNHKの朝ドラ「ふたりっ子」でメジャーデビューを果たします。
内容は主人公二人が「パソコン通信」で交流する話だから台詞は少ないと聞いていたのですが、台詞あるある。少
なくともトート閣下よりある(トートは歌が台詞なんだから!) それでその台詞(の言い方)に年甲斐もなくキュンとし ちゃったりして、けっこう何度も巻き戻しました(笑い)
それにしても、先日の事件でネット上のコミュニケーションが問題になっているときにたまたまこの映画を見たのも
何かの因縁。この映画はパソコンが普及しはじめの、インターネット以前「パソコン通信」の時代、そこで出会った男 女の話。当時は「新しい恋愛の形」みたいに言われたようですが、今では「出会い系」なんて言葉が出てきてしまっ て、おそらくあんな純粋な世界はなりたたないというか、少なくとも映画にはできないでしょう。それでいながら、すで にネット上のコミュニケーションの問題点なども入ってるんです。ネット上では他人になれるとか、事実と違うことをノリ で言ってしまうとか、それが現実の上で相手を傷つけることになるとか。それでもすでにノスタルジックな世界なんで す。まだ10年もたたないんですよ。それでこの時代の流れ。良いほうにも悪いほうにも。映画自体は後味のすっごく いい、さわやかな映画なのですが、今回の事件なんかを思うとフクザツな思いもするわけです。
最後にテレビ「金田一少年の事件簿」。これは「午後の遺言状」と同じ1995年の放映ですから、ほぼ無名時代の
出演作。ビックリしたのは「これ実際見てたよっ!」。だってはじまったとたん、犯人が誰だか、どんな結末だったか思 い出したもん。ただ途中経過はあんまり覚えていなかったり、ましてや内野さんが出ていたなんて……。私なら頭の 片隅に残っていてもいいはずなんだがなあ。もしかしてラストだけ見たのかなあ?……??? 役は二枚目半のコミ カル入ってるっていうし(何せ設定が銭形平次の子孫の役!)別人が出てきたらどーしよー(笑い)と一番不安だった のですが、3本の中では一番内野さんっぽいかも。表情も変るし、私がだ〜〜〜い好きな「片頬の笑み」も出てくる し。衣装がオスカルさまみたいな白のブラウスで(前回までのトート閣下ともいうけど私はトートは黒で通してくれたほ うが好き)最初は首にリボンを結んで途中からリボンなしでボタンを二つくらいはずしてる。願わくばボタンをもうひとつ はずしてくれたら……(せっかくの呉女の高潔な人格のイメージが崩れるから自粛しよっと←誰が高潔だってぇ?)
全体を通して内野さんが不必要に目立ってる。悪目立ちしてるって意味じゃないです。この場合誰の思惑かわかり
ませんけど、とにかく誰かが内野さんを売り出す意図があったのでしょう。宝塚の場合、若手がズラッと並んでいて も、劇団が売り出そうとする子にはちょっとした立ち位置とか衣装の色とかで目立たせようという意図がチラチラ見え たりします。ファンはそれで期待度を測って喜んだり落ち込んだりするわけ。そういうことを何年もしてきた目で見る と、原作にはない役だそうだし、密室に何人もの犯人候補、被害者候補がいる中で常に目立つ位置に写ってる。現 在の内野ファンが見るとちょっとハラハラはするけど面白いかもしれません。
3本見たところで思うのは……たかだか10年ほど前。それなのにすごい時の流れを感じるのです。内容的にも、そ
して何よりも内野さんの成長と進化に。私個人は11年前に結婚してからとても幸せでそれなりに充実した時を過ごし ているつもりでいるけれど、何か成長したか?と問われるとすごくツライ。この年になったらそれはそれで普通なのか なあ? 内野さんの進化がすごすぎるのかなあ?
……これは内野さんに突きつけられてしまった、そうとう厳しい自問。
6月8日(火) 怖がり呉女のホラー初体験
前回のビデオ鑑賞の続き。「ハル」と同じ森田芳光監督で内野さんが主演した映画「黒い家」を借りてきました。時
系列でいうと、内野さんは1996年に朝ドラ「ふたりっ子」でメジャーデビューの後、1997年は「ミセス シンデレラ」「ラ ブ・ジェネレーション」など主にテレビで活躍。ところがご本人の言を借りれば、その後テレビを「撤退」して舞台に活 動の場を移し(というか、戻し)、ストレート・プレイの世界で大いに評価を上げたのが1998年(この年は大河ドラマ「徳 川慶喜」にも慶喜の兄役で出演)。この映画はその翌1999年の作品で、今のところ最後の映画なのかな? ホラー 映画だというので、見るかどうかはかなり迷ったんですけど……。
だって私の怖がりがスジガネ入ってるんです。子どものころ「赤頭巾ちゃん」の狼が怖くて親に挿絵の上に紙を貼っ
てもらったり。ウルトラマンや仮面ライダーに出てくるモンスター類や建物が壊れたりする映像がイヤで、テレビをつけ られなかったり。豊島園の「ミステリーゾーン」の前を歩くのもイヤで、建物を背にカニ歩きしてたり。映画はホラーどこ ろかSFですらダメ。オトナになってもディズニーランドはホーンテッドマンションはもちろんシンデレラ城もダメ。テレビ でホラー映画の予告を流すときは「次のCMは心臓の弱い方は見ないでください」ってあらかじめ流してほしいワと本 気で思いますし。正直「ハリー・ポッター」だって見たくないです。だからホラーなんて名のつくものは、たとえお金をも らったって見るもんかい、と思ってたんですが……恋のチカラは偉大ですな。内野さんが出てるとなれば見る気になる のですから。昼間に家のテレビで見る分には怖くないらしい、との評判でしたが……どうなることか。
結果……このビデオテープ、私の前にも内野さんファンが借りて繰り返し見たのかどうか知らないけど、すごく画質
が悪くって……。内野さんの顔がぼやけてるぅ。それで幸いにも怖いシーンもぼやけてたんです。本当に怖そうな惨 殺死体などは目をつぶってましたし。結局怖いところは飛ばしつつ二回見ちゃいました。多分、暗い映画館で見たら ダメだったと思います。それにこんなキモチワルイ映画、何で作るのか、内野さんのファンでもなければ誰が見るの か、私にはよくわかりません。世の中にある種の警鐘を鳴らしているのはわかりますが……。ま、いいんだけど。
つい先日歩いたばかりの緑濃い金沢の町がときどき映るのがうれしかったり。それからこの映画でコワイのは大竹
しのぶさんなのですが、あの方は怪物ですね。最後は内野さんと大竹さんの直接対決シーンですが、大竹さんと渡り 合うのは内野さんでもたいへんだったと思います。
その内野さんを見る、という意味では収穫大。頼りない生保会社の窓口主任の役(でもイヤな仕事も最後までやる
し、勇敢に恋人を助けに行くし、意外に強いヒト)ですが、意表をつかれた、というか、全くもって想像だにしなかった 内野さんでした。脱力したような声の出し方からしゃべり方から眉毛の動き、猫背の歩き方……いやはや新鮮。あっ けにとられる感じ。はっきり言って、このかっこよくはない内野さん、好きです。かなりツボでした。私も少し前まで数年 間、業界は違いますが電話で顧客と折衝するオモテというよりはウラの仕事をしていまして、当然苦情処理もあるの ですが、男性が出ないとどーにも気がすまない、という客はいるもの。そうなると男性社員に替わってもらうんです。そ んなときの彼らの話し方とかを思い出して「いるいる、こういうヒト」とすごいリアリティーを感じてしまいました。それか ら頼りになるのかならないのかわからない上司役の石橋蓮司さんとコンビを組んでますが、ふと「これって秘剣村雨コ ンビだよ」と、妙におかしくなりました(違いすぎ〜〜〜!)。
この映画が公開されたころには、内野さんはその翌年の「エリザベート」のトート役がすでに決まっていたようです。
どんな人かと偵察にこの映画を見に行った人もいるかもしれません。……「この人が?」とさぞかし不安になったこと でしょうねえ……(笑い)
6月9日(水) デジタルvsアナログ
我が家のテレビは今のところ地上波アナログ放送オンリーですが、最近BSの新キャラクター「ななみちゃん」にちょ
っとひかれてみたり、他にも思惑があったりして、BSに入ろうと考えだしました。するとどうもウチのマンションでは設 備の制約上ケーブルテレビにつなぐしかないらしい。ケーブルの配線工事までは完了しているから、後は契約して屋 内配線をすればいいのだけど、問題なのはケーブルのボックスからテレビまで、壁をつたうとその距離がすごく長いこ と。途中にフスマもあるし、その間をずっと太いケーブルが……と考えると躊躇してしまうのです。ボックスのある和室 は寝室として使っているので、大きなテレビなどは置きたくないし。ケーブルテレビ会社に電話して相談したら「アナタ みたいな人には勧めません」とでも言いたそうな対応だったし、アナログ人間はアナログでガマンしなさい、ってこ と? でも何年か後にはデジタルにしなきゃいけないんだよね? それからDVDレコーダーもほしくなってきたんだけ ど、ビデオもHDDも、というのはなかなかなかったりすごく高かったりするんですねぇ……。急にデジタル化しようと画 策すると、戸惑うことばっかり。はぁ〜っ。
デジタルといえば、先ごろチケットぴあの先行予約で奇跡的に当たった「モンテ・クリスト伯」のチケット。はじめて
「デジポケ」というのを使いました。チケットがデジタルで保存されるんです。チケぴの中の私の個人データを開くと取 れてるチケットが表示される。でも実際見に行くにはこれを紙で発券してもらう必要があって(携帯電話へのダウンロ ードなど、それこそデジタルな方法もあるそうです)発券がファミリーマートでできるんです。なにしろ実際の前売りでも チケぴでは数分で完売、今もチケットが入手できずに困っている方がたくさんいるプラチナチケットです。紙発券してか ら見るまでの一ヶ月の間に紛失したらどうしようと考える一方で、デジタルなんて何かでプツっと消えてしまったらそ れまでじゃないの?(←最新テクノロジーを信頼できないヤツ)とさんざん悩んだあげく(この程度の悩みしかないの かい?)結局アナログ人間は早々にファミマで紙発券をしてきました。そしたら何に感激したかって、チケットの左下 に私のフルネームが印字されているんです。自分の名が印字されてるチケットなんて今まで記憶にないのですが、 同じ小さな紙片の中に出演者の名前……「内野聖陽」と書いてあるわけですよ……ムフフッ。永久保存チケットだわ ん。これからチケぴのデジポケを愛用しよう、なんて(笑い)
6月10日(木) 笑う練習
今日はフラの日。8月のチャリティーショーのお稽古でクラスの半分が観客になってお互いの踊りを見る「ホイケタイ
ム」というのがあるんですが、今日なぜか急に緊張してしまって、顔の筋肉がピクピクと引き攣り、笑わなきゃいけな いのに反対に泣きそうになってしまいました。目の前で見ていた人に「笑ったらいいのにぃ」と言われたんですけど、 それができない自分がツライ。そもそも私の顔って「おこり顔」とでもいうのか、たいてい第一印象では「無愛想」「こわ そう」って思われます。実際、自分では笑ってるつもりでも、鏡を見ると笑っていないことがよくあるし、旅行中の写真 も仏頂面してるものが多いのです。最近やっと写真ではわりといい顔に撮れる秘策を編み出したのですが、それは 一瞬の写真だから使える技のようで、踊りには使えませんでした。家の鏡の前でも笑顔をつくる練習をしてみますけ ど、まだダメダメ。特に緊張するとダメ。そんなもん、努力しなくたって、心がおこってたって笑顔をつくれる人はいるの でしょうに、どうして私はこうなんだぁ、って、落ち込みました。でも、なんとか笑顔をつくれるように頑張るゾッ!(なん でこんなことで頑張らなきゃならないのか、というか、他に頑張ることないのか、というか……)
ここの日記の読者の方々なら(←若干名ならいらっしゃるらしい)「そんなん、あの方のことでも考えればソッコーで
笑顔になるのでは?」と思われるでしょうが、それじゃあかなりアヤシイ別の笑顔になりそうだし、振りもどこかに飛ん じゃって踊るどころじゃありませんよ、多分。アブナイことはやめたほうがいいでしょう(笑い)……ネット上では笑うの ってカンタンでいいネ(笑い)
6月15日(火) 詩劇「スサノオ」by宝塚雪組
今日は東京宝塚劇場にて約1年ぶりの宝塚観劇でした。
「スサノオ―創国の魁―」。私は古代は好きでも神話は苦手というか、あの神々の名前が覚えられない。でも天
の岩戸の伝説くらいを知っていれば十分。基本的に神話を題材にしたファンタジーだから。いわゆる神話の忠実な再 現は期待しないほうがいい。
びっくりしたこと二つ。今までの宝塚では見たことがない手法。初舞台生全員を含めた大勢の出演者がほとんど最
初から最後まで舞台の上にいる。それでいてそれほど大きな動きがあるわけでなし、舞台装置が動くわけでなし… …。なんか新鮮でした。ヤマタノオロチとの戦いのシーンも「こうきたか……」という感じ。もうひとつは神話の世界を題 材にとりながら、今の日本に置き換えて見ると、驚くほどの政治性が感じられること。「おいおい、これは宝塚だよ」と 言いたくなるくらい。「平和と暴力」「ヤマトに滅ぼされた国々の魂」「謝れ!」「連れ去られた人々」「青い魂に入れ替 える」などなど……見ていてドキドキしてしまいました。そして、こんな作品を書く先生の言を読んでみたい、と買うつ もりのなかった1000円のプログラムも購入。読んだら案の定……最後に生徒たちの安全のためにも政治的な意味で の意見を求められても困る、と書いてありましたが。そりゃそうよねぇ。
併演のショー「タカラヅカ・グローリー」のほうは宝塚90周年記念の一環のようで、宝塚賛歌の古い曲がいろい
ろ出てきて、これが口ずさめてしまうのが……私って古いのネ。フィナーレの最後になって突然出てきたメロディー「フ ォーエバー・タカラヅカ」は75周年のときのニューヨーク公演のテーマソング!(←ニューヨークまで観に行ったバカがこ こに一名)。懐かしくて懐かしくて、見終わったときには私の頭はニューヨークの思い出一色になってました。
出演者ではトップの朝海ひかるさん。二階席から見ていた角度のせいかもしれませんが、スサノオ役ではどうしても
「嵐」の松本潤クンに見えてしかたがなかった(笑い)。あれだけ最初から最後までテンションの高い役って珍しいから タイヘンだと思いました。アマテラス役の初風緑さん。この方は初舞台から若手の時代をよく見ていて、ちょっと中途 半端な存在のような気がしてましたが、大きくなられました。昔は男ッぽい役が多かったのに、妙な色気があって不 思議でした。アマテラスとスサノオの姉弟って何か濃くて惹かれるものがあるのです。今回はそういう感じが描かれ ていてうれしかったです。クシナダヒメの舞風りらさん。ショーのほうでダンスがうまいのにびっくり。私好みのダンスを 踊ってくれる人、発見!って感じ。アナセトナの水夏希さん。実はこの方を見るのは初めてで、顔の感じから私好み の人かな?と思ってたんだけど……アメノウズメ役の音月桂さんのほうが好み……。ま、個人的なことですけどね。
ところで、この新劇場ができて何年になるか? 一階にある「キャトルレーヴ」という売店に初めて入りました(遅いよ
っ) 何にびっくりってビデオの多さ。普通の公演だけでなく新人公演のビデオまで売り出されているなんて。私がどっ ぷり浸かっていた10年と少し前の時代には考えられませんでした。でも一回勝負の新人公演までビデオで残される となると……演じる新人さんのほうもたいへん。一種のお勉強の場なのに、ね。
6月16日(水) 原点、見つけた……「ふたりっ子」
昨日、宝塚を見に都会へ出たついでに、都会のビデオ屋を覗いてみました。そしたら地元の町をいくつも歩いて見つ
からなかったビデオがあるじゃないの、3作品も! 3作品7本のうち3本はレンタル中だったところを見ると、ここにも 「仲間」が出入りしているな……。で借りてきたのは内野さんのメジャーデビュー、朝ドラ「ふたりっ子」総集編全2 巻。今日は久々に終日家にいて、朝も早くから、まず1巻を見る。
この作品は私もある程度見ていたつもりだったけど、この頃は仕事をしていて朝早く出る日もけっこうあったから、実
際にはたまに見る程度しかできなかったのです。ビデオに出てくる内野さん(役名は森山さん)のメガネをかけた姿は 初見としか思えないし、総集編に出てくる中で見た記憶のあるシーンはほんのわずかしかありませんでした。
わずかしか見ていなかったとしても、私が内野さんを見て何も感じなかったとは考えられません。だってだって今さ
らと言えば今さらだけど、完全に私好みじゃないの。逆三角形の輪郭。涼しげな目元。キリリとした口元。クールで穏 やかそうでいて、実はそうではないのではないか、とも思わせるところ……。
1巻は森山さんとヒロインの香子が結婚するところまで。トロケそうになりながら見終わって、巻き返しながら森山さ
んの登場シーンはもう一度見て、いいかげん主婦業もやろうとバタバタたまった家事を片付け……終わるところまで はいかなかったけど、ある程度片付いたところで続きの2巻を見た……が2巻の最初のほうは内野さんが舞台出演 のために、しばらく森山さんが登場しない脚本になっていたというのは聞いていたけど、そのあとも総集編の編集によ るのだろうけど、最後になるまであまり登場しない。……不満だ。やっぱり総集編じゃなくて完全版が見たいぞ〜 〜! 最近完全版DVDの出た過去の朝ドラもあることだから、是非この作品も出してくれぃ〜。でなければ再放送を もう一度! だって朝ドラとしては作品としてもかなり面白いと思うし〜。も〜、も〜、も〜〜っ!
で、私は思うのです。おそらく私はこの作品で内野さんに何かを感じていた。おそらく自分にとって危険なもの。それ
で無意識のうちに自分の中に封印していた……「この人に近づいてはいけない」と。だってそうでなければ、そのあと の「ミセシン」も「ラブジェネ」も見てなくて、その後の内野さんの舞台の新聞評などをなんとなく気にしたり、大河「徳 川慶喜」での役柄をなんとなく不満に思ったり、日本の男優に演じられるのかと心配だった「エリザベート」のトート役 に決まったと聞いて「内野さんなら大丈夫」となんとなく確信をもったり……というその後の私を説明できないもの。そ して初演の「エリザ」で少し近づいた……けれどまだ私の封印は解けなかった。そのころ好きになった俳優さん、スポ ーツ選手……みんな内野さんに似た人だった。そしてついに今回の「エリザ」で封印が解かれ、本丸に突入してしま った……。その原点は8年も前の「ふたりっ子」にあったに違いないと、ビデオを見て確信したのでした。
6月17日(木) エアロクイーンよ、おまえもか。
連日報じられる三菱自動車のリコール隠し。私は企業というものはもう少し信頼してもいいものではないか、と思っ
ていたところがあるのですが、ダメですね。ここまでくるとあきれるしかありません。そして昨日、三菱ふそうの大型バ ス「エアロクイーン」にも欠陥があったとのニュースにオオアマさまとふたり「ついにきたか……」とため息をついてしま いました。オオアマさまはバスがとっても好きなので、旅先でバスに乗るときなどその車種も必ずチェックを入れます が、このエアロクイーンのシェアはそうとう高いと思われ「ほら、またエアロクイーンだよ」なんて言ってその特徴を確 認しながら乗ったりしていたものです。私たちは今までずいぶんアブナイ車に乗りまくっていたのかもしれません。 それにしても、これだけゾロゾロゾロゾロ「欠陥」なるものが出てくるということは、そりゃあ三菱自動車の体質がある とはいえ、そもそも「車」というものが「欠陥」を生み出しやすい、いわば未完成品である可能性が高いということなの では? なんとなく信頼して乗っている文明のリキが、意外に頼りないものなのかもしれない……というのは運転もで きない者のタワゴトでしょうか?
そしてこのような事件を思うとき、被害者はもちろん、消費者も当然のこととして、罪がないどころか必死に働いてき
た社員やディーラーさん、下請けの人たち、そしてその家族たちが気の毒でなりません。企業はそういう社会的責務 を負っているのだということを自覚できる人でなければ、出世はしてはいけません。
6月19日(土) 眠れない……「ミセスシンデレラ」その1
地元のレンタルビデオ店を探し回って見つからなかった「ミセスシンデレラ」。先日行った大都会の店でやっと見つ
かったものの、半分はレンタル中。今後も都会の店では借りられている可能性は高い。そんなとき、りりえのひめみこ さまの近所の店にはおいてある、との情報を得ました。りりえさまの家はウチからは遠いけど、実家まで行っていれ ばさほどでもない。ちょうど父の日と先日古希を迎えた母へのプレゼントを届けようと思っていたし、夕方ならばりりえ さまと直接お会いすることもできるというので、昨日突然出かけていって全4巻一気に借りてきてしまいました。某巨 大チェーンのレンタル屋だけど、同一人物が全然違う地域の3カ所で同時に8本も借りているという事実をおかしいと は思わないだろうか? まあ借りた内容を見ればすべてに共通する出演者がいるのだから、むしろわかりやすい利 用者と思われるかな?
ところではじめてお会いしたりりえさまは、非常に知性的でしっかりした感じの方なのはイメージ通りでしたが、目下
萌えていらっしゃる堺雅人氏の話をするときになると目がキラキラっとしてまるで少女のような雰囲気に変ってしまわ れる。私が内野さんの話をするときってどうなんだろう? 似たような感じなんだろか?
本来ならば、夜中まででもしゃべりたいくらいの気分だったけど、お忙しいりりえさんを長時間私が拘束するのもナ
ンだし、なにより借りたビデオが気になってならない私。しかも昨日オオアマさまはご苦労なことに仕事で学校の研修 所にお泊まり。普通はさびしいのだけど、ビデオ鑑賞にはまたとないチャンスだったわけ。
家に帰って心の準備をするのに少し時間がかかり、ビデオの前に座ったのが10時頃。内野さんの出ていないシー
ンはストーリーがわからなくならない程度に早送りしたりしつつ、全11話を最後までぶっつづけで見続けた……その 間全く眠いともこのへんでやめとこかとも思わずに。見終わったのが朝6時過ぎくらい。余韻にひたっているうちに7時 ころからやっとウトウトして、9時過ぎにオオアマさまからの電話に出た寝ぼけ声で「まだ寝てたの?」とすぐバレた。 でも徹夜でビデオ見ててさっき寝たとこ、とも白状できず。結局そのまま起きたから、今(土曜の深夜)は眠いはず。で も眠れない。何しろこんなに一度に大量の内野さんを浴びちゃったのってはじめてだったからアップアップしていると いうか、自分の中で処理しかねている感じ。思い出すにもどこから思い出していいのかわからないというか。ただ何と なく切なくてたまらない……。眠る気にもなれない。それでツラツラこれを書いたのだけど、とりあえず今日はここまで にしておこう……。
6月23日(水) 作品解説……になってる? 「ミセスシンデレラ」その2
はじめて「ミセシン」を見て、夢心地のまま何日かたって、もちろんその間に何度か見直したりもして(内野さんの出て
るシーンだけ)「やっぱりこれは買わなきゃ」とネットでビデオ購入の手続きをとり、少し落ち着きました。
ここで「ミセシン」についてちょっと解説すると、1997年「ふたりっ子」の放送が終わった直後から放送された連ドラ。
主演は薬師丸ひろ子さんで、彼女のテレビでの連続ドラマ初主演の作品だったそうです。薬師丸さん演じる普通の 主婦の不倫相手でハイソな音楽家の堀井光を演じたのが内野さん。先日購入した「ザ・テレビジョン連ドラ10年史」に 「連ドラ10年 50の大ニュース」というページがあって、その中に「ミセスシンデレラで"内野王子"が魅了」というトピッ クが。「静かで品があって、でもその愛は情熱的で……そんな全国の主婦の夢をかなえた"内野王子"が女性たちを メロメロにしました」。そりゃあ、私だってそういうドラマがあったことは知ってたけど……見てなかったし(多分、潜在意 識で避けてたのよ、危険だって)。内野ファンの間では伝説的な作品ですが、見る前の私の感覚では「内野さんのど こをどーすれば"王子様"になるんだろうか????」だったんですわ、正直な話……。
「王子様」という言葉からもっと貴公子然としたキャラをイメージしていたのですが、「別世界の人」とか「理想の男性」
という意味のようで、品はあるけど自由奔放で、穏やかではあるけど意外に勝手で、内野さん自身の言葉を借りれば 「はじけた」キャラ。「ふたりっ子」の森山さんとはえらく違います。最初はひたすらさわやか系。それがだんだん恋に 苦悩する青年に、後半には絶望してうつろな表情に、最後はそれをのりこえたオトナの青年に……と変化するので、 そりゃもうファンにとってはたまらんですわ……。「この表情、好き〜〜〜! 殺されるぅ〜〜」みたいなところがいっぱ い! 私にとって新鮮な内野さんを見れたし(やっぱり内野さんて、役によって顔が変わる!)、それでいて7年も前の 作品のわりには私の内野さん像との違和感がさほどあるわけでもなくて(上記の「10年史」でアカデミー賞助演男優 賞の受賞写真があまりに若くてかわいかったので、この雰囲気で出てこられたら今と別人だわ、と思ってたんで… …)「なるほど、こういう"王子様"ね」と納得してしまったのでした。ドラマとしてはつっこみどころ満載で「ありえない〜 〜」の連続なんだけど、リアルタイムで見ていたら展開のしかたはなかなかうまいので続きが気になってしかたがな かったんじゃないかな? 私はビデオを見る前から結末は何となく知ってしまっていたけど、知らないで見ていたらも っとドキドキだったかも。ただ、妊娠とか同棲とかが出てくる不倫ドラマのわりにラブシーンが少ないのは意外(不満っ てわけじゃないけど……)。キスシーンが一ヶ所あるだけで、あとは抱き合う程度。これも「不倫ドラマのわりにはドロド ロしない清涼感がある」と評される一因なのかな?
ちなみに、あるラジオでかなり大規模にこの頃実施したと思われる「不倫したい有名人ランキング」がネット上にたま
たま残っているのですが、男性部門の順位は1位キムタク2位反町3位トヨエツ4位竹野内、で5位が内野さん。この メンバーから考えると、このドラマがかなり話題になったことがわかりますね。
……ところでこの日記。どういう日記なんだろう? 私はどういう生活してるわけ? ま、今週はミセシンビデオウィー
クだから、ね。
6月24日(木) 呉女的、不倫について 「ミセスシンデレラ」その3
世間では物騒な事件が続いていますが、ノーテンキな呉女はまだ続きを書く。というか、まだ書きたいこと書いてな
いもん。今回は内容の感想から。
このドラマを支持したのは圧倒的に女性らしい。逆に既婚の男性から見たら、内野さんの演じる光さんって「こんな
ヤツがいたら困る」とんでもない男だと思う。金も名誉も持っている男が恋した女性が人妻だと知ってもかまわず積極 的にアプローチしてくるんだもんね。しかも最初は「友達で」なんて言って、あとで「終わりにしよう、友達でいるのは」 なんて「勝手なこと言うんじゃねぇ〜〜!」って私が男だったら、とくに既婚者だったらゼッタイ怒るよっ(笑い)
それが「全国の主婦の夢をかなえた」ってことは、よほど「全国の主婦」は不倫願望があるってことなんでしょうか…
…? 私の場合は薬師丸さん演じるみずほの立場や光さんの立場になって切なくなったり、光さんを演じる内野さん にメロメロになったりしているわけですが、正直言って不倫願望はないんです。オオアマさまがしっかり私をつかまえ ていてくれるからだと思う……ノロケになっちゃうかな? みずほの夫、泰之の「オンナとはいつも見守っていて水でも あげていないといけないものなのか?」みたいな台詞があったけど、多分、そんなものなんじゃないかなあ? 特に 専業主婦にとって夫が仕事はしていても自分にかまってくれないというのは、男が考えるよりかなりツライ。自分の存 在意義にかかわることだから。その点オオアマさまはウマイです。日本男児らしくなく、何でも、思ってなくても口に 出し、私をかまいまくってくれるから、私もついその気になっちゃう。なんでこんな私をそんなに大事にしてくれるの? って感謝、感謝の毎日。それでもオオアマさまの機嫌がすこぶる悪い日なんかは不安になるもの。ましてやずっと優 しくしてくれない夫だったら、別のオトコにフラフラっていうのも無理からぬことと思う。そういう主婦が多いってことかし ら?
ただ、だから私が不倫に走る可能性がないかといえば、そういうもんでもない……なんて言ったら不謹慎? このド
ラマの中でもみずほが自分が不倫をしたのは夫や姑が原因なのではなく、ただ光に出会って恋してしまっただけな のだ、と言うように、どんなに自分を大切にしてくれる夫がいても、人間は恋をするときは恋をしてしまうと思う。そもそ も「恋」ってそういうもの。それが純粋であればあるほどあと先なんて考えない、花火みたいなもんだと思う。それが 「持続」することに意義がある「結婚」とはまるで違うところ。だから私は恋愛と結婚は別物だと思ってる。運よく同じに なればそれに越したことはないけど、そもそもは別のものだと。人間の心はあくまで自由なのだから(ここは「ベルば ら」風に)結婚した人間に恋をするな、とはいえないと思う(もしかして自分を正当化しているように聞こえる?)。ただ、 それと現実の生活を守ることとは別。自由なのは心の中であって、結婚したら守るべき義務も生じてくるのだから。ド ラマの中に出てくる「心が戻らなければ幸せになれない」、というのも一面の真実だけど、そこをグッとこらえて現実を 生きる必要も人間にはあると思うし、そういう姿も尊いと思う。それができるためには普段からの夫婦関係が大事とい うか、常にお互いが気を遣いあっていなきゃダメ、と私は思っています。そういう意味でもこのドラマの結末は…… あ、書かないほうがいいか。
それから結婚したら異性の友達も作っちゃいけない、みたいなことを言う人もいるけど、私はそうは思いません。こ
のドラマでは二人は結局友達ではいられなかったけど、私は男女間の友情は成立すると信じてます。私の場合、自 分がホレっぽくもないし(これは本当なんです!)ホレられっぽくもないので友情が恋愛に変わる可能性が低いから、と も言えますが。私は男友達は大切にしたいし、オオアマさまも女友達は大切にしてほしいと思う。それのどこがいけ ないのか、私にはわからない。だから男友達と食事に行ったりすることにはオオアマさまに対して悪いと全然思わな いんですけど……たとえ芸能人に対してでもこれほどココロ奪われるということは……心は自由とはいえ、それが心 の問題だからこそ、ちょっとは悪いと感じてしまう……。でも私だって現実をちゃんと生きてる……かなあ?
こういうことは「オバさんの主張」にでも書く……ほどのことでもないか(笑い)
6月26日(土) トート閣下と堀井光の共通性 「ミセスシンデレラ」その4
昨日りりえさまとまたお会いして、一昨日りりえさまが堺雅人氏の出演のNHKの「スタジオパーク」観覧に行ったお
話を伺ったりして盛り上がってきたんですけど、最後にお互い「私たちって"日記"の使い方、間違ってますよねぇ〜」 って話になって、笑いすぎて涙が出ちゃいました(実際はりりえさまの日記はちゃんと日記になってます。へんなのは 私だけ)。
りりえさまとお会いしたのは先週レンタルした「ミセシン」のビデオを返却に行ったからなんですが、実は返却するとき
には、既にもう1セット「ミセシン」ビデオを手に持ってたんです。購入の申し込みをしていた店から「届いてます」メー ルがきていたので、昨日早速返却前に大枚投じて受け取ってきちゃいました。でも家で繰り返し見てしまうと、ビデオ って劣化するでしょ。だからこれは保存用にして、見るのはやっぱりレンタルにしようか、と考えてたり。早くDVDを買 って、自分鑑賞用を作らなきゃ、ね。
ということで、「ミセシン」ウィークもこれで最後にしたいと思うのですが、今日はタイトル通り「トート閣下と堀井光の共
通性」。ぱっと見では全然違う雰囲気の役ですが、ちょっと考えるとすごく共通するものがある役だな、と思って。
「エリザベート」も現実的でシニカルな世界と「黄泉の世界」が同時進行のファンタジーですが、「ミセシン」も「普通の
主婦」とまるで別世界に生きる男性との恋、というファンタジーっぽいお話です。世界はずいぶん違うから、「エリザべ ート」では「黄泉の国」に行った気分になるのに対して「ミセシン」は「空とぶじゅうたんにのってる気分」になると言う 感じかな? 「ミセシン」での主婦の生活はけっこうリアルに描かれているので、もう片方の世界との差がはっきりす ると同時に、見ているほうとしてはファンタジーにも入り込みやすいという構造ですね。それで内野さんが演じるのは そのファンタジーの主、つまり「エリザベート」におけるトートと同じ役割で、しかも共に愛してはいけない「現実」の女 性を愛してしまって積極的にセマりまくる、という役。これは内野さんの本質をよく捉えた配役というか……なんかム リヤリ分析的に書いているけど、私の思う内野さんの魅力っていうのは観客をつれて非現実にぶっ飛んでしまえる 力。演技そのものはリアリティーがあるのに、存在そのものがファンタジックというか。現実と非現実をつなげることを 得意とするというか。宗方コーチもその点をふまえたキャスティングだったんじゃないか、と。漫画の世界の再現なの だから、「飛ぶ」必要があるわけでしょ? ある意味で宝塚の男役を見ているのと似た感覚かも。男役は作りモノだか らこそのファンタジーなんだけど、生身の、しかもオトナのオトコで、別に見た目が夢々しいわけじゃないのに、あの不 思議な非現実感……。
それでも内野さんご自身はかなりテレ屋さんのようで、「ミセシン」でも「顔から火がでるほど恥ずかしいシーンがいっ
ぱいあった」とおっしゃるし、トート閣下も暗い舞台で鬘つけてメークしてやるからできるけど、お稽古場では恥ずかし かったと……おっしゃりつつも実際は楽しんで楽しんで演じていらっしゃるようですから、これからも是非バシバシ一緒 に「飛ばせて」いただきたいものです……ウフッ。
考えてみると、私は素の内野さんに会いたいとか近づきたいという欲求はあまりないみたいなんです。たとえば、り
りえさまが先日堺さんに会いにスタジオパークへ行ったような機会があったとして、私ならどうするかな?と。基本的 に突っ走り型なのでファンならば行って当然だと思うのですが、実際にはちょっと躊躇するような。あくまで神秘的な 夢の中のヒトでいてほしい、という感じかなあ。そういう意味で、やっぱり「王子様」なのかも。
6月27日(日) はじめての、フラでボランティア
フラを一緒に習っているメンバーの一部で、知り合いの方が勤めている老人福祉施設でフラを踊ろう、という話がい
つのまにか出ていて、何となく私も誘われて参加することになり、昨日踊ってきました。
実はこういう「ボランティア」には私は正直言って猜疑的なところがあったのです。弟など福祉施設に勤めるヒトが身
近にいますが、「誰のためのボランティアか」「はっきり言ってボランティアを受け入れる準備のほうがたいへん」とか いう話をけっこう聞いていたので「押しかけボランティア」みたいなのはいったいどうなのかな……と。昨日のためにい ろいろ打ち合わせをする中でも、たとえば朗読を聞かせに行った人がご老人方があまりに無反応なのでがっかりして しまった話とか、いろいろ聞いて、それなりに楽しんでいただけるような工夫はいろいろ考えましたけど、それが功を 奏すのかどうかあまり期待はしないで出かけたというか。実際に私たちの直前に日本舞踊を踊っている方たちがいら したのですが、ご老人方の反応は今ひとつのような気がしましたし。
そこの施設では「フラ」を見せるのははじめてだったようでした。見にいらしていた方は30人くらいかな? フラを体
感していただくために、最初にお稽古用のスカートをいっぱい持っていって皆さんに履いていただいたり、赤い花の髪 飾りをつけていただいたりしたら、無表情だったおじいさま、おばあさま方のお顔がこれだけでかなり明るくなったの です。それで自分たちが踊るだけではなくて、若い職員の方にも参加していただいて実際に皆さんにも振りを教えて 踊っていただいたりしたのですが、おばあさま方の半分ちかくの方は座ったままでも手をいっしょに動かして、かなり いい感じで踊って下さるのです。中でもお一人、杖をもっていらっしゃるのに、しっかり立ち上がられて、大きく両手を 動かして踊っていらっしゃる方がお一人。すぐに以前踊っていたことのある方だとわかったので、前に出てきていただ いたら、その後私たちが2曲ほど踊っている間も端で踊っていた私の真横に座られて、食い入るように見ながらいっし ょに手を動かして踊っていらっしゃる。あとで伺ったことにはフラを8年間も習っていらしたのだそうで、そんな方にフラ 歴1年の私がじっと見られていたのか、と思うと恥ずかしくてしょうがないと同時に、何か感動してしまって……。若い 職員の方たちもかなりハマったようで、うしろの方でノリノリになって私たちの振りのマネをしまくってました。何より終 わったあと、ほとんど無表情に見えたおじいさまも涙を流してくださったって。みなさん、すごく楽しかった、感動したっ ておっしゃってくださったって……。本当に驚きました。いや、別に「フラをやってよかった」とか「フラでボランティアが できるんだわ」というより前に、フラの音楽やリズムのもつ人を癒す力とでも言うのでしょうか。それに、そもそも「言葉 のかわりに意味を伝える」という役割をもった踊りですから、ストレートに何かが伝わりやすいのかもしれません。そう いったフラのもつ力にただただ驚かされているのです。
「是非また来てくださいね〜」などとさんざん言われて、ついついその気になっている私たちであります。
6月30日(火) ハワイアンデイだったはずが
今日は地元の新聞販売店主催の催し物でキャシー中島さんのハワイアンキルトのトークショーを見に行きました。キ
ャシーさんの娘さんのフラも見れるというので応募したら当たったのです。
最近、土曜日のボランティアとか、その準備とか、近所の人たちと(私の近所ではなくフラ仲間の近所)「フラを楽しむ
会」みたいなのをやったりと、日記には書いていなくても、週の中で稽古の日以外にもフラにかかわる日は多くて、生 活時間における「フラ度」は高くなっています。にもかかわらず、心に中は完全に内野さんにもっていかれてる。内野 さんとフラって雰囲気が違いすぎてつながらないから、家で練習したり、道を歩きながら手や腰を振っちゃったりするこ とはめっきり少なくなりました。フラにかかわる場に着いてはじめて気分を切り替える感じ。現に昨日も会場に着くま で、これから見るものについての意識がほとんどなかったのです。ところが開演時間ギリギリに席につき、キャシー中 島さんが舞台に現れるや、あることを思い出しました。キャシーさんといえば俳優の勝野洋さんの奥様。フラを踊る雅 奈恵さんは勝野さんの娘さん。勝野洋さんといえば「蝉しぐれ」で内野さん演じる文四郎さんの父を演じた方で、昨日 はたまたま家を出る直前まで「蝉しぐれ」のビデオを見ていたのです(最近は何作品ものビデオを交互に見て内野さん の違いを楽しむのが日課)。しかも最初の方にしか出てこない勝野パパが回想シーンで出たあとに内野文四郎さんが 「父上……」と空を見上げたところでブチッとビデオを切って家を出てきたのでした。「つながった〜〜」と急にテンショ ンの上がってしまった私(←ビョーキ)。ハワイアンを聴きフラを見ながら頭の中は「蝉しぐれ」。しかもハワイアンソング を演奏し歌うデュオの若い男の子二人が、遠目に見てルドルフ役の一人はパクくんに、もう一人は井上くん(今日の 「いいとも!」に出てましたね)に雰囲気が似ている感じがしたので、気分は「エリザベート」まで加わり出して、もう、 めちゃめちゃ、大混乱……。
それでもキャシーさんがハワイアンキルトのデザインのモチーフになるハワイの花々のスライドなどを見せて説明し
てくださったので、いまひとつ関心のなかったハワイアンキルトの世界に興味をもつことができ、終演後にロビーに飾 ってあった作品を楽しく拝見することができました。ま、自分でやってみよう、とはなかなか思えないんですが(肩凝り がこわい……)。雅奈恵さんのフラも素敵でしたし、トークもハワイアンソングも楽しくて、なかなか素敵な一時間のショ ーでした。ロビーでハワイアングッズなどを売っている場所は素通りするつもりでいたのですが、「蝉しぐれ」つながり に何かの縁を感じ(コラコラ……)記念にとハワイアン生地を少々購入。パウ(フラ用スカート)には足りない分量だけど 無地の生地を足して作るか、それとも普段はける夏用スカートを縫おうかな。久々の「内野費」以外の出費ですが、 心の中ではこれも「内野費」だと思っている私……。
今日で6月も終わり。今月はめずらしくどこにも遊びに行かなかった。オオアマさまは土曜もほとんど出勤で日曜は
休息のみにあてていたからです。ウチもちょっと「普通の家」ぽくなっちゃったね。そんなオオアマさまにとって「灰色の 6月」が無事終わってくれたことに、今夜は祝杯を上げました。お酒に弱いオオアマさまは一口飲んだだけなのに、ソ ッコーで眠りに入ってしまいました。
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