S2000 ( special )

ここでは紅龍工房番外編として、私の愛車 HONDA S2000 をご紹介します。

一番の特徴として、車椅子で生活している私がMT車を運転できるようにツインモードクラッチというオートクラッチ装置とグイドシンプレックスの手動式運転装置が装着されています。
手動装置でAT車に乗っていらっしゃるみなさんの中には「MT車に乗ってみたい!でも・・・」という方も多いと思います。
そんな方の参考になればと思います。

<注意>実際の取り付け・使用等に関してはあくまで自己責任にてお願いいたします。

HONDA S2000は1999年4月にデビューしました。
1995年の東京モーターショーでその前身である「SSM」という2シーターオープンスポーツが発表された時から注目していた私は、早速いつもお世話になっているホンダベルノ(現ホンダクリオ神奈川北)へカタログをもらいに行きました。
そこで思い知らされた事実。
「AT車がラインナップされない!」
「車内もトランクも狭くて、車椅子が積めない!」
「340万円もする!」

どれも私にS2000購入を断念させるのに十分な事ばかり・・・。

当時はオートクラッチの存在など知らず、AT車でないと手動装置装着できないと思っていたから。
普段用の車椅子が積めないのに、さらにバスケット用車椅子など積めるわけがないから。
諸費用込みで400万オーバーの金が払えるわけないから。


街中でS2000とすれ違うたび、「おぉ、S2000だよ!かっちょいいなー!」と叫びナビシートに座る人々にあきれられてたある日、インターネットでグイドシンプレックスの手動装置とオートクラッチ(シンクロドライブ)の存在を知りました。「へー、こんなモノがこの世にあるんだ。MT車に乗れるんだー、へー。」
でも自分で装着してみようとは思いませんでした。
「S2000に乗れないんなら、他の車なんてどれも一緒だし、ATで充分だよ。」
それが2〜3年前のことでした。

2003年7月
いつものように近所の道をCR−Vで走っていた時、道端のオートテラス(ホンダの中古車ディーラー)に白いS2000が展示されていました。通り過ぎながら思いました。「中古か・・・待てよ、中古なら価格的には手が届くかも!」
早速帰宅し、インターネットで情報収集開始。
オートテラスのホームページで先ほどの白いS2000を発見しました。
価格は239万円、手動装置類をつけたら300万円。少しローン組めばいける!
具体的にひとつひとつ問題点をつぶしていきました。

「車椅子が積めない点をどーする?」
普段用は助手席に無理やり積む。バスケ用はトランクに取り付ける自転車用キャリアを使って載せればいい!他の人を乗せる時は・・・ええーい、しらねー!

「MT車だけどどうする?」
グイドシンプレックス以外選択肢がないんだからそれを装着する。工賃込みで60万円かかるけど、オプションいくつか付けたと思えばなんとかなる!

「ローンはどうする?」
少しでも金利の安い所を探そう。

二日ほどこうして考えてオートテラスに実車を見に行きました。
23,000km走行ですが、外装はピカピカで新車かと思うくらい。
いいなーこれ。早速見積もりを出しもらいました。
しかしその日の午後にすでに商談の予約が入っている(静岡の方らしい)とのことで、その結果が出たら連絡してくれるということでした。売れないといいなあ・・・。

その日の夜、電話で売れてしまったという連絡が来ました。がっかり。

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