「星の王子さま」とファンクラブについて

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 「星の王子さま」とファンクラブについて、良くある質問について回答します。

Q.「星の王子さま」の作者サン=テグジュペリについて教えてください。
A.アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリAntoine de Saint-Exupery は、1900年6月29日フランス・リヨンに伯爵家の第3子として生まれました。
 父の急死とともにサン=テグジュペリ一家は、サン=モーリス・ド・レマンスの城館に身を寄せます。 アントワーヌは幼い頃から機械いじりが好きで、飛行機に強い興味を持つようになります。1912年には、サン=モーリス・ド・レマンス近くのアンベリュー飛行場で、はじめて飛行機に乗せてもらっています。
 その後兵役に服し、操縦を習います。退役後、郵便飛行士として活躍。操縦士の仕事をする一方、作家としても有名になっていきました。 飛行機事故にも何度か遭遇するのですが、砂漠に不時着(墜落)した時の経験が「星の王子さま」の執筆にも活かされています。第二次世界大戦が勃発すると、文字通り「戦う操縦士」となります。 その後、渡米するものの、軍に復帰。1944年7月31日、偵察飛行中に行方不明となりました。

Q.「星の王子さま」の本や映画・ミュージカルなどについて教えてください。
A.「星の王子さま」の本については当ホームページの書籍ラインナップをごらんください。
 映画は1974年(監督 スタンリー・ドーネン 出演 リチャード・カイリー他 英・米)と1983年(監督 ジャン=ルイ・ギェルマン 仏)制作のものがあります。また、2004年にBBCのテレビ映画用のオペラが制作されています。
 ミュージカルでは2005年夏に宮崎あおい主演の 「星の王子さま」が再演されました。
 2006年から2007年のミュージカル・演劇 音楽座ミュージカル「リトルプリンス」 劇団ひまわりミュージカル  劇団かかし座(影絵劇) CHK放送劇団第8回公演 日本大学芸術学部演劇
★音楽劇 夜と星と風の物語 〜「星の王子さま」より〜★ 2008年7月26日(土)〜8月3日(日)
★東京演劇集団 風「星の王子さま」★2010年公演
2012年 宝塚歌劇団花組 『サン=テグジュペリ−「星の王子さま」になった操縦士(パイロット)−』
2019年10月14日 劇団 東京ノーヴイ・レパートリーシアター『星の王子さま』
 ミュージカル・演劇関係リンク

Q.「星の王子さま」のアニメがあると聞いたんですが。
A.「星の王子さま プチ・プランス」が1978年から1979年に放映されています。全39話、オリジナルとは違うストーリーですが、王子さまはかわいいですよ。 声の出演は松野達也(現・松野太紀)、主題歌は 歌:鈴木賢三郎 歌詞:阿久悠 作曲:三木たかし のみなさんです。2005年7月現在、「千葉テレビ」と「とちぎテレビ」で再放送されています。 日本語版ビデオ(全13巻・1989年発行 絶版)・海外輸出版 The Adventures of the Little Prince のDVD(米国・カナダ向け仕様)があります。 2006年12月に日本語版のDVDが発売されました。星の王子さま プチ☆プランス DVD-BOX 1 星の王子さま プチ☆プランス DVD-BOX 2
アニメ関係リンク  これとは別に英語版のクレーアニメなども制作されているようです。
 2010年、「星の王子さま」が3Dアニメとして映画化されることが発表されました。フランスのアトン・スマシュとディミトリ・ラッサムのプロデューサーコンビが製作するものです。すでに映画化権を4500万ユーロ(約55億円)で獲得済みで、ヨーロッパ映画としては最大級の製作費が投じられる見込みです。 原作に忠実な映画化を目指して、2011年初頭から製作に入る予定とのことです。
「リトルプリンス 星の王子さまと私」アニメーション映画 2015年11月日本公開。

Q.クラブの入会方法が良く分からないんですが。

A.ご入会の方法は、メインページの最後に「YAHOO! groups 今すぐ参加」というボタンがあります。(2014.4.16まで 2014.5.28まで閲覧可)移行先は下記
 そのボタンをクリックするとヤフーグループのトップページになります。さらに「このグループに参加する」をクリックすると、yahoo ID をお持ちの方は、メールの配信方法などを設定する画面になります。選択を完了したら、一番下の「参加」をクリックしてください。グループ入会手続きは完了です。 選択したメールアドレス宛に、入会メッセージ★★★ようこそ星の王子さまファンクラブへ★★★.txt が配信されますので、必ずこれをご覧下さい。
 yahoo ID をお持ちでない方の場合、「YAHOO! groups 今すぐ参加」をクリックすると、Yahoo! JAPAN IDはお持ちですか?というページが表示されます。左側の「Yahoo! JAPAN IDを今すぐ登録!」をクリックしてください。必要事項を入力して「利用規約に同意して登録する」をクリックすると、ID が取得できます。 (あるいは、このグループに参加をクリックすると Yahoo! JAPANへログインしてください というページになります。下の方の Yahoo! JAPAN IDをお持ちでない方 Yahoo! JAPAN IDを取得 をクリックして手続きしてください。) あとは同様です。
 ★グループウェブについて★   グループWebの使い方  (特典多数 入会金・年会費 無料
Yahoo!グループ終了のお知らせ http://info.groups.yahoo.co.jp/
(2014.4.16まで 2014.5.28まで閲覧可)
 Yahoo!グループ(グループウェブ)は終了しました。
 ★移行先★下記ページへ
星の王子さまファンクラブ in mixi 星の王子さまファンラブ in Nicotto Town

Q.プライバシーは守られますか。
A.当クラブでは不必要な個人情報は収集いたしません。
 入会に際して、メールアドレスのご登録が必要ですが、これはフリーメール(無料で取得できるメール)で構いません。
 ですから個人情報はいっさい伏せたままでの参加が可能です。yahoo ID 取得の際の個人情報は、管理者・メンバーともに一切分かりません。ニックネーム(ハンドルネーム)にてご参加いただけます。またメールアドレスを他に提供することもありませんので、ご安心下さい。
 プレゼントご優待希望者には、お名前と発送先ご住所、会員証発行を希望される方には、会員証記載の内容をお伺いしますが、個人情報は厳格に管理します。
 (現在、星の王子さまファンクラブは Gallery p_prince collection 内に設置しています。ご登録のメールアドレス宛に Gallery p_prince collection より、美術品や星の王子さま関連の画像付きメールマガジンが配信されることがあります。メールマガジンの登録・解除はいつでも出来ます。)

Q.メーリングリストというのは迷惑メールやウィルスメールなどが心配なのですが。
A.ご心配はもっともです。このグループを利用されたことがある方なら、お分かりでしょうが、こうしたグループに初参加という方も多いと思います。
 確かにメーリングリストを通して、ウィルスメールが配信されてしまうリスクがあります。(たいていの場合、メンバーになった方のパソコンがウィルスに感染していることに気づかずに、自分のアドレス帳にある不特定多数にウィルスメールを配信してしまうケースです。)ウィルス対策ソフトを導入されていても、更新を怠っている場合に起こりがちです。こうしたケースを避けるために、メンバーの方にはセキュリティ対策の確認をお願いしています。
 仮にウィルスメールが配信されたとしても、受け手のパソコン(ご自身)のセキュリティがしっかりしていれば、まったく問題ありません。
 迷惑メールについては、メンバーに悪意のあるユーザーが紛れ込んだ場合には起こりうることです。どこからともなく怪しいメールが来て、「配信停止の場合はこちら」なんて記載してあるものがありますが、こうしたものには一斉返信してはいけません。 スパムメールと呼ばれるこうした迷惑メールは、不特定多数のアドレスにランダムに配信されるものです。これらに応答してしまうと、メールを受け取ったことを相手に知らせてしまう結果にもなります。架空請求のはがきや案内に応えてしまってはいけないのと同様です。
 しかし、こうした現象は起こりずらいと思います。万が一悪意のユーザー等が紛れ込んだ場合には、管理者にて排除しますし入会制限も検討します。(メンバー以外の投稿はすべてシステム上でブロックされて配信されません。
 ですからそう心配されることはないのですが、万が一ということもありますから、登録アドレスにはフリーメール(無料で取得できるメール)を利用されることをお勧めしています。
(ファンクラブ開設2005.07.16以来現在までトラブル等は一切ありません。

Q.大量のメールが来るのではないでしょうか。
A.メーリングリストの利点は、一人がメッセージを投稿すると、メンバー全員に即座にメールが配信されることです。
 しかし、メンバーが増えて議論が活発になると、メールの数も多くなります。大事なメールが紛れて分からなくなってしまうと思われるかもしれません。
 こうしたことを避けるために、グループのメールには配信の設定があります。一通ごとに配信やまとめて配信・配信停止ウェブ(ホームページ)上だけで閲覧などが選択できます。 ですから心配はいらないのですが、やはりメーラー(Outlook Express等)で受け取る方が便利です。そうしたときのために、メーラーには自動仕訳という機能があります。 たくさんのメールをメーラーが自動的に仕分けてくれるものですが、これはかなり便利です。例えば club というフォルダをつくっておいて、自動仕訳でメーリングリストのメールを受信と同時に、 そちらに仕分けてしまえばよいのです。詳しいことはご入会後にご案内させていただきます。
 そういうわけですから、グループウェブとメーリングリストはオープンな掲示板などに記載するよりも、ずっと便利で安全なものだと思います。

Q.まったくの初心者なんですけど……。
A.初心者の方歓迎です。「星の王子さま」のことやパソコン初心者の方も、遠慮されずに入会してください。
 自分はメンバーになっても、お手伝いもできない。「星の王子さま」は好きだけどあまり良く知らない。パソコンはまったく初心者だ。などといったご心配には及びません。 だれでも最初から熟知・熟練しているわけではありません。このクラブのモットーは、だれでも気軽に参加できることです。入ってみて話を聞いたり情報を見ているうちに、貴方も立派な「星の王子さまフリーク」となることでしょう。 パソコンも習うより慣れろといいます。メンバーの皆さんもとても親切な方ばかりです。
 これとは逆に、我こそは「星の王子さまフリーク」と思われる方にも是非ご参加いただき、ご教示願いたいと思っています。

Q.入退会は自由に出来るんでしょうか。
A.入会も退会もいつでも出来ます。入会はいつでも出来ますし、残念ながら退会される場合の心配もいりません。
 入退会はご自由です。入ってはみたけど……。そんな場合も遠慮はいりません。もちろん再入会という方も歓迎します。つまらなくて退会される方がでないように、内容の充実も図っていきたいと思います。
 正直、まだ情報ストックというほどの内容がありません。ですから皆さんのお力をお貸しいただきたいのです。(2010.03.06現在、2043件の投稿があります。内容も充実してきたと思います。)

Q.公式サイトというのを見ましたが、何か関係あるんでしょうか。
A.当クラブはプライベートクラブです。
 基本的に公式サイトというところとは関係がありません。あくまでプライベートのボランティアクラブです。
 ファンクラブというのはもともとプライベートなものですが、企業サイトの業務に支障のないように配慮させていただきました。
 著作権の切れた現在、「星の王子さま」は人類共有の宝ともいうべきものではないでしょうか。だれかが占有して他を排除すべきものではないと考えます。
 当クラブの挿絵その他の内容は、商標権等に抵触するものでもありません。
 ご指摘のように「星の王子さま」の公式ホームページというサイトがあります。(現在は「星の王子さま ウェブサイト」と改称され、著作権管理の業務も他に移管されています。)そもそも、そのサイトのBBSで知り合ったメンバーが中心に設立したクラブです。 BBSを設置され、交流の場をいただいたことに感謝いたします。

Q.「星の王子さま」の挿絵には何種類かあるのですか。
A.挿絵についてはオリジナル(水彩による原画)は見つかっていませんでした。(下絵・素描等は現存していますが、本に使用されたと確認される原版は行方不明です。2006年挿絵原画発見のニュース)そこで、サン=テグジュペリの原画をもとに最初に出版された、レイナルヒッチコック社の挿絵を現在はオリジナルとして扱っています。現在国内で出版されている書籍の挿絵の殆どは、これを原版として利用しています。(原版は1943年初版当時のオフセット印刷です。フランス語版・英語版また刷番号の違いによって、若干違いが認められます。これらは製版・印刷段階での修正や印刷むら・汚れ等によるものと考えられます。)
 しかし、ポストカードやファンブックなどでは、これとは異なる挿絵も使われています。これらの挿絵はガリマール社の旧版の挿絵をもとにしています。フランスで出版される際に、オリジナル挿絵を利用できなかったことに起因します。色合いがまったく違ったり、似ているものでもよく見ると筆のタッチ等・少し雑な感じ(髪の毛の表現などが顕著)です。中には色を変えただけで、この旧版を利用している例もみうけられるようで少々やっかいですね。

Q.物語に登場するバラの花は何を意味しているのでしょうか。
A.あなた自身の解釈する存在でよいのではないでしょうか。王子さまの愛する花は、サン=テグジュペリの妻コンスエロだと言われています。中には花はフランスを象徴するのだという曲解もあります。しかし、はじめからこの様な講釈は不必要ではないでしょうか。この物語を初めて読まれて、あなた自身が感じた花の存在は、かけがえのないものです。それはもしかするとあなた自身・あなたの恋人や家族のことかもしれません。もしもあなたが教師なら、あなたの教え子を思い浮かべることでしょう。あなたが医師や看護師なら、患者さんのことを思い浮かべるかもしれません。(現実のあなたにとって、責任を負う大切な存在をイメージされるのではないでしょうか。)
 物語の時代背景やサン=テグジュペリの生き様を知るようになると、こうした謎にも自然と答えが出てきます。それはそれで大変興味深いことです。ただ、あなたの感じたあなたの心にしかないバラの花(そして王子さま)こそが、本当にかんじんなものであるように思います。

Q.物語の中に蛇が登場しますが、これらには何か意味があるのでしょうか。
A.蛇は3回登場しますが、これには何か象徴的な意味合いがありそうです。蛇は叡智(えいち)の象徴・生と死と復活を司る存在として登場するという解釈もできそうです。グノーシス派と呼ばれる教団では、蛇を叡智のシンボルとしていました。アダムとイブの話にも蛇は登場しますよね。また、輪になった蛇は古代エジプトのウロボロスを連想させます。 Ouroboros(ウロボロス)とは、自分の尾を噛んで環を作る蛇または竜で表現されるシンボルです。始めと終わりがないことから、自己の消尽と更新を繰り返す永劫回帰や無限・真理と知識の合体・創造など幅広い意味を持っているようです。 「金の腕輪」のイメージに合ったOuroboros
 この物語を本当に理解する為には、キリスト教や西欧の思想・時代背景などを知っておく必要があるようです。もちろん、時代や国を越えた普遍的な真理というものを意図してつくられています。この物語の魅力は誤読の幅が広いことだと言われることがあります。読み手の価値観や人生観の中で、その人なりの解釈で共感できるところが、この物語のすごさではないでしょうか。

Q.バオバブの木というのは本当にあるのですか
A.はい実在します。
 物語に登場するバオバブの木は、根だやしにしなくてはならないほど、毒のある危険な存在として登場します。(3本のバオバブの意味する物は何かという疑問には、物語の書かれた時代背景を考えると答えが出てくると思います。書籍ラインナップの『星の王子さまの世界 読み方くらべへの招待』などに詳細があります。)
 実際のバオバブはアフリカやマダガスカルなどに生育し、物語とは逆に宝の木と言われるそうです。大変大きな木でびっくりします(ちょっと怖いかもしれません)。バオバブの種からの栽培キットが発売されています。
バオバブ栽培日記 をご覧下さい。 星の王子さまバオバブの木 スペシャルエディション 詳しい内容はこちら

Q.「星の王子さま」のBBS(電子掲示板)はないのですか。
A.ファンクラブのBBS等検討の結果、星の王子さまファンクラブ in mixi を開設しました。
 アニメやミュージカルといった個別の分野においては、各種のブログやBBS等が見受けられます。しかしながら「星の王子さま」をトータル的にサポートする掲示板はありませんでした。
 当ファンクラブのグループウェブでは、メンバーの皆さん誰でも自由に投稿できます。ですからBBSは設置していませんでした。セラムの公式ホームページにBBSがあったのですが、リニューアルとともに廃止されてしまいました。メンバー以外の皆さんとの意見交換や情報交換をする場の必要も感じていました。
 一般のBBSには公序良俗に反する書き込み等の問題もあります。そこで皆さんのご意見も参考に検討した結果、SNSの掲示板を利用することにしました。(SNSとは Social Networking Siteの略で、人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型のWebサイト。友人・知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供。「友人の友人」といったつながりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供する会員制サービスのこと。人のつながりを重視して「既存の参加者からの招待がないと参加できない」システムになっているサービスが多い。)
       過去ログBBSアーカイブスを追加しました。(2005.10.12)
NEW!星の王子さまファンクラブ in mixi 開設(2006.10.20)
(SNSのミクシィに星の王子さまファンクラブのコミュニティをつくりました。是非ご参加ください。 ミクシィ未登録の方も、メンバーからの招待メールなしでも登録できるようになりました。) 
 
Q.ミュージカルは原作どおりなのでしょうか。
A.先日、宮崎あおいさん主演のミュージカル(2005年公演)を観劇してきました。
 演出は白井晃さん・音楽は宮川彬良さん。最後の夜間公演を観劇してまいりました。この日は満席でした。
 ウワバミの話に始まる物語は、概ね原作の通り進行します。脚本は内藤訳を踏襲しているようでしたが、キツネ(ROLLYさん)のメインフレーズは「大切なものは目には見えない」になっていました。 飛行士の岡田浩暉さんをはじめ、みなさん見事な歌声でしたが、王子さまの歌はほんのちょっとでした。安寿ミラさんの花の演技と森山開次さんのヘビの踊りが見事でした。ブラザートムさん(眼鏡を取った顔がかわいかった)の王様が面白かったです。原作の細かな部分のニュアンスは……微妙なところもありますが、全体としてまとまっていたと思います。2006年3月24日DVDが発売されました。
 その他の演劇・ミュージカル情報はリンク集 ★ミュージカル・演劇★ 

Q.ホームページの「星の王子さま」や挿絵の使用には問題ないのですか。
A.「星の王子さま」の日本国内の著作権保護期間は満了しています。
 ですから、フランス語原文の複製や新たな翻訳についても何ら問題はありません。また、挿絵についても著作権保護は満了しています。(岩波版他の翻訳著作権は保護されていますので、複製使用は出来ません。)
 著作権で保護された書籍その他のコピーについては、著作権法の規定する私的使用や引用の目的以外では、使用できません。しかし、新たに作成した挿絵等(もとになる原画の著作権は消滅)について、非商用利用が問題になることはないと考えます。(当クラブ作成の画像等の著作権は当クラブに帰属します。)
 商標権についてですが、確かに(株)セラムという会社がダゲイ氏(サンテグジュペリ権利継承者)の代理で、国内の多岐の分野に渡り商標登録を行っています。詳しくは特許庁でお調べくださいというのがセラムの主張です。 調査の結果、当クラブの活動が商標権の侵害にも当たらないものと判断しました。商標登録している分野において、かつその登録事項についての無断使用は権利の侵害になる場合があります。商用利用については(株)セラムにお問い合わせください。(現在は「星の王子さま ウェブサイト」と改称され、著作権管理の業務も他に移管されています。)
 法律には認められた権利があります。しかし権利の乱用は許されることではありません。著作権と商標権の問題については星の王子さま総覧(挿絵の商用使用権) リンク切れ に詳細があります。 

Q.挿絵原画が発見されたと聞きましたが本当ですか
A.2006年4月末に挿絵発見の報道がされ、フランス・カン記念館にて公開されたそうです。
 発端はフランスの週刊誌レクスプレス誌が、コンスエロの遺産相続人フルクトゥウォーソ氏のインタビューを掲載したことによります。  (2006年5月16日付読売新聞の記事。)  2006年6月12日付共同通信では、
 サンテグジュペリの童話「星の王子さま」が 祖国フランスで出版されてから今年で60年。 名作の価値をあらためて見直す契機となり、 フランスで展覧会や関連書籍の出版がめじろ押しだ。
 北西部カンの「カン記念館」は20日から、 サンテグジュペリと妻コンスエロの間で交わされた書簡など150点を展示。 多くはサンテグジュペリの死後、亡命先だったニューヨークから妻が持ち帰った品で、 初公開のものも多い。
 パリ近郊の航空宇宙博物館は、 サンテグジュペリの飛行機操縦士としての側面に光を当てる。 第2次大戦中の1944年、 消息を絶った際に乗っていた戦闘機の残骸(ざんがい)や遺品を 24日から一般公開する。
 と伝えています。
 一部公開された画像を1943年レイナル・ヒッチコック初版原書の挿絵と比較・確認の結果、原画であることは間違いなさそうです。一見、本の挿絵とは違い、彩色も雑に見えます。描線については原画にほぼ忠実に再現されていますが、彩色については挿絵原版作成時に修正・加筆(原画は彩色を指示したもので、新たな彩色が施されたと言った方が正しいかもしれません。)が行われた模様です。つまり原画=原版ではなかったということです。(挿絵の一部は売却されました。2006年11月30日までフランス・カン記念館において挿絵原画が公開されました。「渡り鳥にぶら下がって旅立つプリンス」と「ヘビと話する塀の上のプリンス」の2点だけが展示されていたそうです。)
http://www.consuelo-de-saint-exupery.com/evenement.htm リンク切れ
Exhibitions in Caen 2006 2006年展示会 カン・メモリアル(星の王子さま総覧 より) リンク切れ

星の王子さまの原画、山梨県で発見 世界で6点目 2007年04月04日06時23分 asahi.com
 リンク切れ
 世界的なベストセラー、サンテグジュペリの「星の王子さま」の挿絵の原画が山梨県内の美術館所蔵品から見つかった。サンテグジュペリの自筆で、47点あるとされる原画はほとんど行方が分からなくなり、発見された原画は今回を含め世界で6点だけ。日本では初めてだ。
 所蔵していたのは、世界の絵本作家の作品を紹介する美術館「えほんミュージアム清里」(山梨県北杜市)を主宰する渋谷稔さん(60)。94年、東京で開かれた古書市で見つけ、20年近くサンテグジュペリを研究してきた中村祐之さん(55)が調べた。
 その結果、(1)裏面に初版本に掲載する範囲が鉛筆で指定されている(2)初版本と同じページ数が記載されている(3)サンテグジュペリが愛用した薄い「オニオンスキン紙」が使われている、などの特徴があった。
 A4判ほどの大きさの紙に描かれていたのは、王子さまが巡る「四ばんめの星」の「実業屋」。書類に目を通すのに忙しく、王子さまが来ても頭を上げようとはしない。
 フランスから来日したサンテグジュペリのおい、フランソワ・ダゲーさん(81)も保存状態がいい原画の発見に満足そうだ。
 「星の王子さま」は第2次大戦中の43年、米国で出版され、日本では53年、仏文学者の故内藤濯(あろう)氏の訳で岩波書店から刊行された。販売部数は世界で8千万部を超えたと言われ、著作権が切れた05年以降、日本では新訳の出版が相次いでいる。
 原画は、今月25日から東京・銀座の松屋で開かれる「サン=テグジュペリの星の王子さま展」で公開される。

 実業屋の挿絵が、日本で見つかったそうです。6点というのはAntoine de Saint-Exupery Dessins : Aquarelles, pastels, plumes et crayons(日本語版 みすず書房 サン=テグジュペリ デッサン集成)に掲載されている、原書(初版)P20の積み重なる象の絵とP68の狩人(原画は左右反転したものでした。)P61の砂漠の花の絵と、上記2点、それと今回のものということでしょう。
 星の王子さま展 松屋銀座(2007年4月25日〜5月7日 以降9月まで全国デパートを巡回)で公開されることは聞いていましたが、新聞発表を待っていたんですね。 これもフルクトゥウォーソ氏が換金処分した原画の一部なのでしょうか。 94年とは、随分昔の話ですが……。
 星の王子さま展の主催者TBSによると、9月以降の巡回予定は未定とのことです。今回の原画については、ダゲー氏が99パーセント本物と断言したのに対して、本物と思われる……とややトーンダウンしています。TBSの担当者はフルクトゥウォーソ氏(サンテグジュペリのもう一方の遺産相続人)の存在を知りませんでした。今回の原画発見のニュースは記者懇談会の中で明らかにされたものだそうです。発見されたものが6点だけというのも、TBS側の公式発表ではなく朝日新聞独自の情報だと言います。原画の決めてとされる「染み」についてはマットに隠れて見られないそうで残念ですが、何はともあれ実物を早く拝見させていただきたいと思います。(2007.04.13更新)

(左 星の王子さま展図録 右 レイナル・ヒッチコック初版第1刷英語版 より) (日本で発見された実業屋の原画と初版本の挿絵)      クリックすると拡大画像が表示されます
 星の王子さま展にて実業屋の原画を確認してきました。あわせて4月25日のTBSのテレビ番組の録画画像と、 図録の画像をレイナル・ヒッチコックの1943年初版第1刷の挿絵と照合いたしました。 比較検討の結果、ほぼ原画に間違いないものと判断します。
 初版本の挿絵は原画をトレース(薄紙等を上に置いて写し取ること)して彩色されたものですが、 描線のトレースはかなり忠実におこなわれています。 今回の原画も、実業屋が指さす紙の上に書かれた文字や細部が一致します。 甥のダゲーさんは、テレビのインタビューでは原画だとは断言せずに、サンテグジュペリによって描かれた、たくさんの絵の一つだと思うとおっしゃっていましたが(新聞には99パーセント本物と断言)、 これは、その他多数のデッサンや習作ではなく、初版本の挿絵原画そのものと思われます。 細部の一致、例えば初版本の挿絵では読みとれないような文字も鮮明にかかれている点や、2重に引かれた跡などの部分を含め描線が一致します。初版本の挿絵の彩色は、その他の発見された原画と同様、水彩原画のイメージを活かした彩色となっています。(初版本の挿絵の彩色とは完全に一致するものではありません。水彩原画が経年変化により変色しているのと、本の挿絵は、原画の粗さを修正し巧く彩色されているためです。) マットにはサンテクジュペリのサインも入っています。 仮にこれが贋作だとすると、相当周到なプロの仕業です。 しかし、私も美術品を数多く見てきましたが、今回の原画はほぼ本物とみていいと思います。(サインについては似ていますが確証はありません。)
 実はこの原画は以前にも所有者や星の王子さまミュージアムなどで公開されていたのですが、初版本の挿絵その物ではない為、原画とは判断できなかったのだと思います。(古書市で120万円は安い買い物でした。)
 展示の説明書きに「まだ発見されていない原画がどこにあるのかについては、今も謎のままである……。」とありましたが、 昨年原画の存在を認めた、フルクトゥウォーソ氏に取材していないのが明らかで、やや不満足な内容です。(2007.04.28更新)
 星の王子さま総覧のHPに、星の王子さま展と原画についての詳細が報告されています。 リンク切れ この実業屋の原画は、おそらく本物だと思いますが、極めて巧妙な贋作の可能性はあります。真作だとすれば、本の挿絵原画そのものです。贋作だとすれば、書籍からのコピー等ではなく、サンテグジュペリの原画そのものを極めて精巧にコピーしたものということになります。本の挿絵のコピーではここまで鮮明に各部を詳細に再現することは出来ません。また、ネクタイのストライプの赤も書籍では一本の線で塗りつぶされています。ストライプの隙間の白い部分などが残ることもありません。また書籍の挿絵では判読できない数字や文字も鮮明に描写されています。マットのサインが本物なら、出版社から返却された挿絵原画をマットに収めて飾ったか、誰かにプレゼントしたことになります。そのような例がなかったとは言えませんが、サインについては少し怪しいです。有名作家の美術品や工芸品にあとから勝手にサインを入れてしまう、というようなこともかつては良く行われていたことですので。 「サン=テグジュペリの星の王子さま展」詳細・巡回先・ご招待券プレゼント(2007.07.06更新)

星の王子さまの挿絵原画について その後の考察
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の 星の王子さま のページがかなり更新されています。
ウィキペディア 星の王子さま のページ
 青いキツネさんの「星の王子さま総覧」の 挿絵原画のページにも詳しく解説されています。
 リンク切れ
(さらに詳細に検証されてHPも更新されました。私も「積み重なる象」と「実業屋」の2点の挿絵については、初版本の挿絵と同倍率で重ね合わせて図形の照合確認を行いました。青いキツネさんは現時点で原画とされる作品すべてについて検証されています。2008.06.19追記)
 「星の王子さま総覧」ではかなり詳細に論じられていますので、参考になると思います。挿絵に関するWikipediaの記述は、「星の王子さま総覧」のページを参考に書かれていると思います。 少し気になるのは、上記の日本で発見された6点目の原画についてです。 2007年に全国巡回した「星の王子さま展」で原画として出品された実業屋の挿絵のことです。
 多数描いた習作のひとつであるか、本物の「挿絵原画」であるかは、軽々に論じられない事情がある。47点の「原画」は世界中の愛好家が注目するところであり、慎重に検証を進める事が望まれる。(Wikipedia)
 多数描いた習作のひとつであるか…… というところなのですが、 この挿絵は(本物かどうかはともかく)多数の習作の一つではないと思います。 何故なら、 初版本の挿絵と描線が完全なまでに一致するからです。
 つまり、 この6点目の原画と呼ばれている挿絵は、 本の挿絵原画として初版の出版社によってトレース(薄紙を上において写し取ること)された本物か、 逆に誰かが故意に、 本物の原画からトレースした巧妙な贋作だということです。 (本の挿絵よりも細かい描写があるので、おそらく本の挿絵からのトレースではないと思います。)
 習作というのであれば、ここまで描線が一致するとは思えません。 (本の挿絵からは判別不能な数字や文字の描線まで一致するので、私は原画または原画からのトレースだと思っています。) サンテグジュペリ自身が、ここまで正確にトレースするということは考えにくいので、 第三者が原画から正確にトレースしたものか、 素直にサンテグジュペリ自身の手による原画だと考えるのが自然です。
 ただし、多数の習作原画があることも事実ですし、 おそらくサンテグジュペリ自身も下書きのデッサンから、トレースして習作や原画を描いていたのだと思います。(オニオンスキンペーパーというのは、その名の通りタマネギの皮のようなトレースにも適した半透明の薄紙です。)
 また、コンスエロの遺品の中にあり、フルクトゥオーソ氏が認めている原画は5点です。5点とは写真の売りに出された3点(「積み重なる象」「狩人」と「砂漠の花」)および公開された前述の「渡り鳥にぶら下がって旅立つプリンス」と「ヘビと話する塀の上のプリンス」の2点のことです。(その他の原画も売りに出された可能性はある。) しかし原画のすべてがコンスエロの手にわたったという確証もありません。 つまり、 サンテグジュペリの遺品としてコンスエロの手にわたる以前に、 第三者にわたっていた挿絵原画があってもおかしくないのです。 (枠のマットのサインが本物だとすれば、生前サンテグジュペリ自身が誰かにプレゼントしたという仮説も成り立ちます。ただし前にも述べたようにこのサインが本物だという確証もありませんし、当初からサインとともに巧妙につくられた贋作という可能性は残ります。)
 私がTBSに問い合わせた際、 担当者は原画であることの判定基準として、 マットに隠れた部分に、他の原画とされる挿絵と同様の染みがあると話してくれました。
(積み重なった象の原画)クリックすると拡大画像が表示されます (狩人の原画)クリックすると拡大画像が表示されます (砂漠の花の原画)クリックすると拡大画像が表示されます
(Antoine de Saint-Exupery Dessins : Aquarelles, pastels, plumes et crayons Gallimard)
『デッサン集成』に収録されている、 「積み重なる象」「狩人」と「砂漠の花」の余白にある染みのことだと思います。 いずれの作品にも同じような染みがありますから、 これら3点の作品と照合すれば、今回の作品の真贋ははっきりするでしょう。もっともフルクトゥオーソ氏自身が所有していた中の一点であるなら、ご本人に確かめるのが一番早いわけです。 (更に穿った見方をすれば、フルクトゥオーソ氏所有の挿絵すべてが贋作ということも考えられなくはないのですが……。)
 「星の王子さま展」の際に、サンテグジュペリのもう一方の遺産相続人である、 ダゲイ氏を日本に招いて記者会見(正確には記者懇談会だそうです。)までしたわけですが、 当時TBSの担当者は、原画所有を公表していたフルクトゥオーソ氏の存在を知らないとのことでした。
 そして、会場には 「まだ発見されていない原画がどこにあるのかについては、今も謎のままである……。」 という説明書きがありました。これはあきらかな取材不足、もしくは事実の隠蔽です。(そうでないのならば、少なくとも当時公表されていた原画について言及すべきですし、フルクトゥオーソ氏に確認もしないというのはおかしな話です。)

 初版本の挿絵について、当初リトグラフ(石版)刷りとの見解もあったようですが、 この本の挿絵は初版からハーフトーン(網点)スクリーンを用いたオフセット印刷が採用されたと考えられます。 (英語ではオフセットリトグラフというところが混乱のもとですが。) 色ごとに版をおこすリトグラフではなく、 原図を大型のカメラで撮影する、網点とカラーフィルターを用いた手法です。シアン(青)マゼンタ(赤)イエロー(黄)ブラック(黒)の4色に色分解して版をつくる現在の印刷(デジタル技術が利用される以前)に近い手法がとられたものと思われます。
網点について
 ですから、サンテグジュペリの原画がそのまま製版に値するものだったら、 わざわざ原画をトレースして原版図・版下をつくる必要はなかったわけです。 おそらく、 サンテグジュペリの原画は色づかいなど荒すぎるということで、編集者がそのままではなく、 一度専門家にトレースさせて彩色し、修正した原版図をつくらせた方がよいと判断したのでしょう。 (そのトレースされた原版図・版下が1枚だけなのか、色などに応じて複数枚作成されたのかは不明です。)そもそも製版に使用された原版図・版下は発見されていません。正直なところ当時の印刷技術・工程自体に詳細不明の点が少なくありません。印刷の過程で微妙な修正や色合わせも行われたようで、版や刷番号によって色合いや図版の細部が微妙に変化しています。またカラーページを4色4版で刷る際に、位置あわせがうまくいかずにズレが生じたり、インクの濃淡にもムラがありました。
 挿絵によって、あきらかにプロの挿絵画家による描画(模写?)も認められます。 また、挿絵全体もしくは一部分に彩色の違いがあります。水彩調でグラデーションの美しいものから、明らかに手描きではなく印刷的(ベタ塗りや境界での彩色処理など)なものまで様々です。 いかにも印刷的な挿絵の原版は、色の版をあとから作成もしくは修正したものではないでしょうか。 挿絵によって丁寧さや粗雑さも一定ではありません。この本の47点の挿絵原版の作成は、一人ではなく複数の人の手によって仕上げられたものと推察します。
(1943年レイナル&ヒッチコック社フランス語版初版第1刷)クリックすると拡大画像が表示されます (1945年ガリマール社フランス語版初版第1刷)クリックすると拡大画像が表示されます (レイナル&ヒッチコック社フランス語版初版第7刷 ミスプリント)クリックすると拡大画像が表示されます
 ただ1943年のレイナル・ヒッチコック版の挿絵は、サンテグジュペリの原画のイメージを上手くひきだしたものであるといえます。(粗雑に見える挿絵があるのは、逆に忠実に原画のイメージを再現しようとしたからだと言えます。)
 1945年(公式には1946年)に出版されたフランスのガリマール版は、 こうした点での配慮はほとんどなかったと言えます。 ガリマール版はガウンの色が緑ではなく、青だったという点以外にも、すべての挿絵があきらかに違った模写となっています。 両者の挿絵を比較すれば、どちらが繊細か、オリジナルに近いかは明らかです。
 上の写真3点は、私の所有する初版本の挿絵です。左から、1943年レイナル&ヒッチコック社フランス語版初版第1刷、1945年ガリマール社フランス語版初版第1刷(Le 30 NOVEMBRE 1945 この本には155番という連番号が打たれています。おそらく日本に現存するガリマール版の最も初期のロットでしょう。)、レイナル&ヒッチコック社フランス語版初版第7刷シアン(青)のインク切れによるミスプリントです。(2008.06.03更新)
 ★星の王子さま The Little Prince 初版本★ オークション出品中 オークションページへ

「星の王子さま」の挿絵原画、フランスで競売に

星の王子さま水彩原画を見る人 クリックすると元のサイズの画像が表示されます【2014年12月2日 AFP】世界中で愛されている童話「星の王子さま(The Little Prince)」の挿絵の原画が、フランス・パリ(Paris)で9日に開かれるオークションに出品される。競売会社アールキュリアル(Artcurial)によると、予想落札額は40万〜50万ユーロ(約5900万〜7400万円)という。
 作者アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(Antoine de Saint-Exupery)の署名入りの水彩画は、1943年に出版された初版17ページに掲載されていた挿絵の原画で、縦21.3センチ、横23.9センチ。「星の王子さま」が住む小惑星「B612」を発見したトルコ人の天文学者と、数式や図形などが書き込まれた小さな黒板が描かれている。
 「星の王子さま」は、フランスの小説家で飛行士でもあったサンテグジュペリの代表作。270超の言語に翻訳されており、アールキュリアルは「聖書の次に世界で広く読まれている書籍」と評している。
 複数の寓話で構成された「星の王子さま」は、砂漠に不時着した飛行機の操縦士に、小惑星からやってきた王子さまが、それまで旅をしてきた星々について語る物語。初版は1943年に米ニューヨーク(New York)で英語版とフランス語版が出版された。
 サンテグジュペリは1944年、偵察飛行の任務中に行方不明となったため、第二次世界大戦後の1946年に母国フランスで「星の王子さま」が初めて出版された際に立ち会うことはできなかった。(c)AFP

「星の王子さま」の水彩挿絵原画、1640万円で落札

2016年06月01日 09:26 発信地:パリ/フランス
「星の王子さま」の水彩挿絵原画1640万円
【2016年6月1日 AFP】世界中で愛されている童話「星の王子さま(The Little Prince)」の水彩の挿絵原画が5月31日、仏パリ(Paris)で競売にかけられ、13万3200ユーロ(約1640万円)で落札された。パリの競売会社アールキュリアル(Artcurial)が明らかにした。
 競売には6人が入札。カタログ記載価格の2倍以上での落札となった。
 落札された原画は「星の王子さま」が砂漠に立ち、身に着けたスカーフと髪が風になびく様子が描かれている。作者で飛行士のアントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(Antoine de Saint-Exupery)によるこの本の米国での初版に使用されたもの。
 作者はドイツのフランス侵攻後に米国に脱出。その米国で1942年にこの本を書き、初版は1943年に出版された。「星の王子さま」は270の言語に翻訳され、全世界で1億4500万部が売れている。
 サンテグジュペリは1944年7月31日、戦時中の任務で離陸直後、マルセイユ(Marseille)近くで行方不明となった。(c)AFP
星の王子さま水彩原画を見る人 2016年5月27日撮影 クリックすると元のサイズの画像が表示されます 星の王子さま水彩原画を見る人 2016年5月27日撮影 クリックすると元のサイズの画像が表示されます 星の王子さま水彩原画を見る人 2016年5月27日撮影 クリックすると元のサイズの画像が表示されます

サン=テグジュペリの「星の王子さま」水彩画2点が6500万円で落札
2017年06月17日
Dessins inedits et aquarelles originales du Petit Prince se sont envoles aux encheres
星の王子さま水彩原画を見る人 2016年5月27日撮影 クリックすると元のサイズの画像が表示されます 星の王子さま水彩原画を見る人 2016年5月27日撮影 クリックすると元のサイズの画像が表示されます  フランスの作家「サン=テグジュペリ」が、「星の王子さま」(Le Petit Prince)の主人公を描いた水彩画2点が、52万200ユーロ(約6500万円)で落札された。

 フランスの日刊紙「ル・フィガロ」LE FIGARO 6月14日(現地時間)によると、パリのオークション会社「アールキュリアル」Artcurial で開かれたオークションで、A4用紙サイズのサン=テグジュペリの作品が29万4200ユーロで落札されたと報じた。この作品は、王子さまが日没シーンを眺める姿を描いている。王子さまが、草の上につっぷした姿を描いた他の作品は、22万6000ユーロで落札された。

 同オークションにおいて、サン=テグジュペリの手紙やイラストなどとともに出品された。
https://www.artcurial.com/en

 リンク切れ

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 これらの原画も、コンスエロのトランクから出てきた物なのでしょう。
 前回のオークションの二倍ほどの値段で落札されています。
 原画は経年変化により、かなりセピア色に変色しています。
 (元の色が不明とさえ思われるほどです。100年以上経っても原色をとどめる水彩画もありますから、保存状態が悪かったのと絵の具の質もよくなかったのでしょう。)
 しかしながら、原書ではモノクロだった、入り日を眺める王子さまのマフラーの色は、髪の毛と同じ黄色だったことが分かります。
 上記詳細画像を原書初版第一刷と比較すると、花びらの数など細部に違いが見られます。
 ただし、書籍からのコピー(複製)というには、原画の描き込みが入り組んでいたり、彩色がむしろ雑な点も見られます。
 風にたなびくマフラーなどのカーブも書籍の方がなめらかです。
 これらのことからも、原画をトレースなどして書籍原版をつくったことは、ほぼ間違いないと言えるでしょう。

 改めて、初版本(レイナル・ヒッチコック1943年第一刷フランス語版・英語版)の挿絵と今回の原画詳細画像等を比べた結果、
 本の挿絵は、原画をトレース(薄紙による写し取り)ないし、色がすべてとんでしまうほど露光を強くした写真原版(あるいはハーフトーンスクリーンにより色分解した黒原版)に彩色したのではないかと思えてきました。
 例えば、花びらなどの数が違うのは、写真製版の際に色がとんでしまった(あえて色をとばした?)ため、あとから色を塗った(色版をつくった)際に生じたミスです。
 (実際、黒を含め描線がかなり消えていると思われる挿絵があります。逆に露光が弱く、全体的に黒っぽく薄汚れた感じの挿絵もあります。)
 彩色は、専門家が手作業で行ったものと、印刷段階で修正・加筆等が施されたものがあるのでしょう。黒の描線についても加筆・修正跡が見られます。
 いかにもプロの仕業と思われる描画(おもに彩色)があるのは、このためと思われます。前にも書きましたが、レイナル・ヒッチコック初版本の挿絵は、挿絵原画のイメージをかなり忠実に再現しています。(挿絵によって、原画の再現度には違いはあります。) 
 そうした点で、旧ガリマール版が稚拙に思える挿絵があるのですが……。
 結論としては、描線についてはかなり忠実ですが、彩色については原画のイメージを残しつつ、巧く再現している(一部を除く)ということでしょうか。

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●映画『君の膵臓をたべたい』 ★NEW★
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2017年7月28日より 全国ロードショー (東宝映画)
●取材協力 伊藤 仁(Gallery p_prince collection) エンドロールに掲載されました。
キーワードは、『星の王子さま』(Le Petit Prince)
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