京都の民家

三上家住宅  国指定重要文化財 (平成15年12月25日指定)
京都府宮津市河原850
建築年代/天明3年(1783)
用途区分/商家(酒造業・廻船業・町名主)
指定範囲/主屋・道具蔵・什器蔵・表門
公開状況/公開
日本三景の1つ天橋立の南端にある宮津の湊は藩政期において宮津藩70000石の城下町であり、且つ北前船の寄港地として繁栄した土地である。当住宅は大手川の扇状地に拡がる町の西方に所在するが、河原町通沿いに白壁の建築群が並ぶ様は実に美しい。「元結屋」の屋号で代々「金兵衛」を名乗った当家は、酒造業、廻船業、糸問屋等を営んだとのことであるが、主屋の土間空間が釜場や酒造蔵と一体化している様子は、初期の酒造業の有り様を示すものとして興味深い。また主屋の東側に連なる江戸末期建築の新座敷、庭座敷の完成度の高さには目を瞠るものがある。
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小林家住宅 国指定重要文化財 (昭和50年6月23日指定)
京都府北桑田郡美山町下平屋寅石4-1
建築年代/文化13年(1816)
用途区分/農家(大庄屋)
指定範囲/主屋・小屋・土蔵
公開状況/非公開
重伝建地区に選定されて以降、「美山かやぶきの里」の名称で多くの観光客が訪れるようになった美山町北集落から西方に5km程の下平屋集落に所在する農家建築である。京都から若狭小浜に抜ける周山街道沿いに在り、当家5代目の新兵衛さんがこの家を建てた際には「街道一の普請」として評判となり、のちに当家が大庄屋職を拝命する素地になったとのことである。この地方の民家は古くは北山型と称する妻入・喰違四間取の建前を基本としてきたが、18世紀以降に平入・整形四間取に変化していくこととなる。当住宅はそうした変遷を示す代表的な事例として貴重とされる。
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小川家住宅 国指定重要文化財 (昭和19年9月5日指定)
京都府京都市中京区大宮通御池下ル三坊大宮町137
建築年代/江戸時代 (18世紀後期)
用途区分/商家(米穀商・両替商・薬種商・大名旅宿)
指定範囲/主屋・北土蔵・西土蔵
公開状況/公開 【二条陣屋】
徳川将軍家上洛時の宿舎であった二条城の南方に所在する旧商家建築である。民家好きには大阪府羽曳野市の吉村家と共に国内で最初に国重文に指定された住宅と云った方が話が早いかもしれない。当家は春日大社の社家の出自で寛文10年(1670)に現在地に居を構え、米穀商や両替商を営んだという。幕末には禁裏や二条城への出入りも許される大店に成長、駕輿丁役も務める御用商人にもなった。惜しくも大正期以降に表店が除かれたり、間口が半減するなどしているが、それでも京都の市街地における商家建築としては最大級の規模を誇るというから大したもの。
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尾藤家住宅 京都府指定文化財 (平成14年3月26日指定)
京都府与謝郡与謝野町字加悦1085
建築年代/慶応元年(1865)
用途区分/商家(生糸縮緬問屋・大庄屋)
指定範囲/主屋・奥座敷棟・新座敷棟・内蔵・雑蔵・新蔵・木蔵・奥蔵・路地門・庭塀
公開状況/公開
鬼退治伝説で有名な大江山の北方に所在する旧加悦町は江戸から明治期にかけて生糸ちりめん産業で隆盛を極め、往時の町並を残す旧市街が重伝建地区に選定されている。当住宅は地区内中心部に所在する旧生糸ちりめん問屋の居宅で、主屋は江戸期に近在の生糸商の建物を移築したものである。当家は近代に至っても丹後銀行や加悦鉄道などの創設に関わり、地元経済の発展に大いに尽くしたが、その一方で自らの住宅も時代の変遷を先取りするかのように早い時期に洋間を設えるなどしている。
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永島家住宅  京都府指定文化財 (平成6年2月18日指定) 
京都府宮津市国分天王山611-1
旧所在地・京都府京丹後市丹後町徳光348
建築年代/天保11年(1840)
用途区分/大庄屋
指定範囲/主屋
公開状況/公開(丹後郷土資料館内)
平成7年に宮津市北郊の史跡公園内に移築保存された宮津藩の大庄屋役を務めた永島家の主屋建築である。そもそもは京都北部の日本海に突き出す丹後半島の付け根、松葉蟹の水揚地として有名な間人港より少し内陸に入った徳光集落に所在していた。当家は18世紀中頃に永島勘兵衛家より分家、2代信麿の寛政8年には大庄屋役を拝命、苗字帯刀も許されたという家柄。4代目浅治郎が再び大庄屋職を拝命した翌年に当建物が建て替えられていることから、役儀拝命に関わる普請と推察されている。
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河原家住宅 京都市登録有形文化財 (平成元年4月1日登録)
京都府京都市右京区嵯峨越畑北ノ町31-1
建築年代/明暦3年(1657)
用途区分/医家
登録範囲/主屋・長屋門・土蔵2棟
公開状況/非公開
嵯峨大覚寺の御典医を務めた。主屋は京都市内最古の住宅建築。摂丹型。





 
上野家住宅 登録有形文化財 (平成18年8月3日登録)
京都府舞鶴市字西方寺285
建築年代/天保年間(1830-1843)
用途区分/農家(大庄屋)
登録範囲/主屋・西蔵・中蔵・東蔵・長屋・馬屋・塀
公開状況/公開
京都府北部の舞鶴市郊外に所在する旧大庄屋屋敷である。当家は室町時代に伊賀国から当地に移り住み、代々農業と養蚕を営んだとのことであるが、田辺藩から由良川流域14ヶ村の大庄屋を拝命したのは文化7年(1810)と江戸も後半に至ってのことである。屋敷は役柄に相応しく規模の大きなもので、屋敷前に長大な練塀を廻らせ、主屋を取り囲むように長屋や蔵、厩などを配している。主屋は格別に大きなものではなく、大正期に増築された奥座敷を除くと整形四間取の控えめな建物となる。
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今林家住宅 登録有形文化財 (平成14年8月21日登録)
京都府宮津市万町604-1
建築年代/明治25年(1892)
用途区分/商家
登録範囲/主屋・道具蔵・米蔵・糸蔵・味噌蔵・旧生糸蔵・旧店舗
公開状況/非公開





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