バス用語辞典
バス用語辞典 数字
- 100えん・ばす【100円バス】
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100円運賃で乗れるバスのこと。1990年代後半から全国的に流行した。路線の全区間を100円均一にしたケースと市内中心部など一部エリアを100円均一にしたケースがある。当時の最低運賃が150〜200円程度だったため、100円運賃はかなり安く、また支払いがしやすいと好評を持って迎えられた。
モデルケースとなったのは武蔵野市の「ムーバス」であり、全国に広まったコミュニティバスの多くがこの100円均一運賃を取り入れた。
(画像:西日本鉄道パンフレット、1992年)
→ワンコイン・バス
- 2サイクル・エンジン[two-cycle engine]
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ピストンの2行程でクランク軸が1回転し、吸入、圧縮、燃焼、排気の1循環(サイクル)を作用する方式のエンジン。
4サイクルエンジンに比べて燃焼効率は劣るが、エンジン内部のエネルギー損失が少なく、約2倍の出力が出る。一方で、未燃焼ガスを発生しやすく、騒音が大きいため、環境的には劣ることから、1970年に日産ディーゼル工業が販売を中止してから採用例はない。 - 2なんばー【2ナンバー】
- ナンバープレートの上部にある数字(自動車の用途及び種類による分類)が2で始まるものを通称して2ナンバーと呼ぶ。
2,20〜29,200〜。乗車定員11人以上の人を運ぶ自動車(事業用、自家用とも)につけられる。 - 21じょう・ばす【21条バス】
- 貸切バスによる乗合行為のことを指す。道路運送法21条で、国土交通省から除外規定の許可を受けた貸切バスについて、乗合行為が可能であることから、こう呼ばれる。
乗合事業者が廃止した路線を引き継ぐ「廃止代替バス」や季節運行のバスなどが、この法律を根拠に乗合行為を行っていたが、2006年の法改正により、これらの多くは乗合事業へと移行している。現在21条に基づく乗合行為はかなり例外的なものに限定されている。
→廃止代替バス
- 3どあ・しゃ【3ドア車】
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1両に3ヵ所の客用扉のあるバス。バス利用が旺盛な昭和40〜50年代に、都市部での乗降時間の短縮を目的に導入された。特に運賃前払いの路線で、終点での降車時間短縮に寄与する。
東京の関東バス、京王帝都電鉄、愛知の名古屋市営バスなどが数多く導入している。
低床化と規格化の流れの中で、後部にドアが設置できなくなり、製造できなくなった。
- 4サイクル・エンジン[four-cycle engine]
- 吸入、圧縮、燃焼、排気をそれぞれピストンの1行程ずつで行い、ピストンの4回の行程、クランク軸2回転で1循環(サイクル)の作用をする方式のエンジン。
- 4じょう・ばす【4条バス】
- 道路運送法第4条に基づき運行されるバスのこと。つまり一般乗合旅客自動車運送事業のことをさす。
「乗合バス」「路線バス」とはほぼ同義に用いられるが、「21条バス」などの乗合類似行為との区別が必要な場合に限りこう呼ばれる。
→乗合バス
→新4条
- 78じょう・ばす【78条バス】
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公共の福祉を目的に自家用登録の車両で有償事業を行うバスのことを指す通称。道路運送法78条に基づき、例外的に許可を受ける。乗合事業者が不採算のため廃止したバス路線を、自治体が肩代わりして運行する際に、この法律が適用された。
2006年の道路運送法改正以前には、80条バスと呼ばれていた。
→自家用有償旅客輸送 - 730・しゃ【730車】
- 沖縄が1972年に日本復帰した6年後の1978年7月30日に左側通行に変更される際に導入されたバスのこと。
この日が7月30日であることから「730(ナナサンマル)」と呼ばれる。
バス車両は、それまでの右側通行の場合、乗降口を右側に備え、運転席を左側に備えているが、左側通行になると、それらをすべて逆側に変える必要がある。そのため、大量に車両を新造して代替したほか、在来車からの改造車も存在した。
- 80じょう・ばす【80条バス】
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2006年の改正以前の道路運送法80条に基づき、有償運行するバス。
2006年の道路運送法改正により、78条、79条に変わっている。
→78条バス