入門その頃のバス

バス用語辞典

バス用語辞典 な行

なろー・しゃ【ナロー車】
車幅の狭い車両のこと。特に、いすゞ自動車が1965〜84年まで生産していた2,250mm幅の大型バス(通常の大型バスは2,475mm幅)を指す。
主に狭隘路を走る路線バスへの使用を目的としており、ボンネットバスやツーマンバスからの転換を図るために投入されたケースが多い。ただし、1970年代後半からは、中型バスが路線バス市場に普及し始めたため、徐々にその役割を中型バスに譲った。
なんばー・ぷれーと【ナンバー・プレート】
自動車登録番号標のこと。和製英語と思われる。英語では、License Plate。
→自動車登録番号標

にーりんぐ・そうち【ニーリング装置】
エアサスのベローズ内のエアを抜くことで、車高を下げる仕組み。乗降性の改善のため、貸切バスに採用されたのち、路線バスにも拡大されている。ドア側のみ車高を下げる場合が多く、停車時にはバスが傾く。
にかい・だて・ばす【二階建てバス】
2階建てバス 客室が上下二層になっているバス。イギリスのロンドンで使用されていたバスで知られる。日本では1979年に西ドイツからの輸入車により使用が開始され、1980年代初頭には貸切バスの差別化のための導入がブームとなった。1984年からは国産車も登場している。
日本の法律に基づき全高を3.8m以下に抑える必要があることから、輸入車も改造が必要で、車内天井が低く居住性に問題があることから、貸切バスでのブームは1980年代でほぼ終焉を迎えた。その後、座席定員を増やすために一部の高速バスに導入された例が見られる。
にじ・かそう【二次架装】
シャーシに基本となる車体が架装された後、追加で荷台や車体、またはその付加物を取り付けること。
バスに類する車種の場合は、検診車や宣伝車などの特装車について、二次架装を行う場合がある。また、レトロ調バスなどの、特殊なスタイルの車体についても、二次架装によって車両を完成させる。
にちじょうきょう・がた【日乗協型】
日乗協型 日本乗合自動車協会と日本自動車車体工業会が制定したバス部品のこと。車両部品共通化の基礎となった。
日本乗合自動車協会の略称が日乗協であったことからこう呼ばれる。同協会は後の日本バス協会。
にほん・じどうしゃ・しゃたい・こうぎょうかい【日本自動車車体工業会】
JABIR バス車体やトラックなどの荷台、特装車などの製造会社で構成する工業会。一般社団法人。
1948年に自動車車体工業会として発足。1953年に日本自動車車体工業会、1970年に社団法人。
略称はJABIA。
にほん・のりあいじどうしゃ・きょうかい【日本乗合自動車協会】
@1927(昭和2)年4月に設立された乗合自動車の業界団体。1929年に社団法人として認可を受けるが、太平洋戦争開戦直前の1941年9月に解散。全国乗合旅客自動車運送事業組合連合会(全乗旅連)に引き継がれた。(日本バス協会2008バス事業百年史)
Aバス事業者の業界団体で、終戦後の1947年に日本自動車協会として設立され、1948年にタクシー・ハイヤー部門を分離して社団法人日本乗合自動車協会と名称変更したもの。1969年に社団法人日本バス協会に名称変更している。(日本バス協会2008バス事業百年史)
にほん・ばす・きょうかい【日本バス協会】
NBA 日本のバス事業者の業界団体。バスの公益性を一般に啓発し、バス輸送サービスの改善、充実を図り、地域社会の健全な発展に貢献することなどを目的とする。公益社団法人。
1969年に日本乗合自動車協会から名称変更。

ネーム・プレート[name plate]
→銘板
ねんしき【年式】
自動車の製造年を表す用語。製造銘板の「製造年月」欄に記載されることが多い。
車検証にある「初度登録年月」とは一致しない場合もある。一方、「初度登録年月」を年式と解釈する場合もある。
→初度登録年月
製造年の新しい車両を「高年式」、古い車両を「低年式」と呼ぶことが一般化している。これは製造の年号の数字の高低を表したもの。つまり、2020年は高年式、1970年は低年式ということになる。人間でいう「高年齢」「低年齢」あるいは「高学年」「低学年」などとは逆の解釈となっている。
ねんしょう・しき・だんぼう【燃焼式暖房】
灯油、軽油などの燃料を用いた暖房装置。寒冷地のバスには多く用いられる。
直接空気を暖める空気加熱式と、一旦エンジン冷却水を加熱し温水式暖房装置を利用して加熱する温水加熱式とがある。前者は即効性があるという利点があるものの、燃料経費がかかるという欠点がある。後者は構造が複雑という欠点はあるが、予熱によりエンジンの始動性や耐久性向上を図れることやエンジンの発熱性が十分になれば自動的に燃焼を停止し燃料費の節減を図れるメリットがある。(自動車技術会1987新編自動車工学便覧 P.7-1-122)

のりあい・ばす【乗合バス】
不特定多数の旅客が乗り合わす輸送形態のバス。道路運送法で言う「一般乗合旅客自動車運送事業」のこと。
一般的には「路線バス」と呼ばれることが多いが、黎明期には「乗り合い」「乗合自動車」などと呼ばれていたという。また、これの前身に「乗り合い馬車」があった。
高速バス、定期観光バスもこれに含まれる。
→路線バス
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