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 カラーデザインの流用


譲受車両のカラーデザインをそのまま自社デザインとする「流用」も見られます。
これが多く見られるのは系列会社間の車両譲渡です。グループ内でカラーデザインの統一を行っている国際興業、名鉄、東急などのほか、譲渡車だけは塗り替えずに使用している近鉄のような例もあります。
また、系列関係のない会社の場合でも、元デザインを保持しているケースが見られます。これらは、塗替えに要する費用を抑えるため、利用者に混乱のない範囲で、最小限の塗り替えにとどめたものと思われます。もっとも、このケースは、飽くまでも一部の譲受車のみの事例であり、会社全体のカラーデザインに影響を及ぼすものではありません。
なお、近年では、小規模の貸切バス会社に、中古車のデザイン流用は数多く見られるようです。

系列会社間での車両譲渡によるもの

4-01 名鉄バスからの譲渡車

名鉄バス → グループ各社
名鉄バス → ミヤコーバス

4-02 近鉄バスからの譲渡車

4-03 国際興業 → 岩手中央バス・岩手県交通

4-04 東海バスグループ

神奈川中央交通 → 東海バス
箱根登山鉄道 → 沼津登山東海バス

4-05 東急バス → 上田交通

4-06 東急バス → 草軽交通

系列会社以外での車両譲渡によるもの

4-11 道北バス

東京都交通局 → 道北バス
相模鉄道 → 道北バス
遠州鉄道 → 道北バス

4-12 四国高速バス → 沿岸バス

4-13 関東自動車 → 阿寒バス

4-14 西東京バス → 下北交通

4-15 神奈川中央交通 → 花巻バス

4-16 神奈川中央交通 → 岩手県交通

4-17 高槻市交通部 → 和歌山バス那賀

4-18 神奈川中央交通 → 鞆鉄道

4-19 花巻観光バス → 信濃観光バス

4-20 東武バス → 志賀高原交通

4-21 遠州鉄道 → 南三陸観光バス

事業移管によるもの

交通局、交通部等が運営する公営バスが、地元の民間バス事業者に移管されるケースがあります。
公営バスは一般的な路線バスの利用者減少に加え、事業体の特性から人件費など高コスト化、さらに「官から民へ」という国策の影響もあり、事業廃止が増加したものと思われます。
1986年の浜松市(→遠州鉄道)から始まり、1999年の山口市(→防長交通)、2003年の函館市(→函館バス)、2004年の札幌市(→北海道中央バス、じょうてつバス、JR北海道バス)など、2000年代に入るとその数は急増しました。
多くの場合、車両はそのまま引き継がれ、暫定的にそのままのカラーデザインで使用されるケースも多いようです。

4-31 尼崎市交通局 → 尼崎市交通事業振興・阪神バス

4-32 山口市交通局 → 防長交通

4-33 徳島バス

小松島市運輸部 → 徳島バス
徳島市交通局 → 徳島バス

4-34 JRバス東北 → 宮交仙南バス

支援事業などの特殊事例

>>5-5 共同運行と共同配車へ

主な参考文献
  1. 日本バス友の会(1994)「日本のバスカラー名鑑」
  2. 和田由貴夫(1998)「シティバスのカラーリングを考える」(「年鑑バスラマ1998-1999」P.97〜103)
  3. 三好好三(2006)「バスの色いろいろ」(「昭和40年代バス浪漫時代」P.124〜125)
  4. 満田新一郎(2005)「昭和30年代バス黄金時代」
  5. 満田新一郎(2006)「続昭和30年代バス黄金時代」
  6. 満田新一郎(2006)「昭和40年代バス浪漫時代」

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