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 カタログカラーとメーカーデザイン


バスデザインの起源の一つとして、メーカーのカタログに掲載されたデザインをそのまま(あるいは一部アレンジして)採用するケースがあります。普通の自動車であれば、メーカーが用意したカタログデザインの中から選ぶのは当たり前ですが、オーダーメイドの側面が強いバスは、ユーザー(バス事業者)の指定でカラーデザインが決まります。しかし、新車をアピールするデザイン性に着目し、メーカーの用意したデザインをそのまま使うこともあるのです。
また、バス事業者が自社のカラーデザインを決める際、バスメーカーに依頼することがあります。メーカーには専門のデザイナーがおり、新型車のデザインをする傍ら、ユーザーにカラーデザインの提案も行うことができます。もっとも、カタログに載っている車両のデザインと、ユーザーに提案するデザインは、同じデザイナーが作るので、カタログカラーの流用なのか、デザイン提案を受け入れたのかは、区別が難しいようです。
バス事業者は全国に散在していますが、バスメーカーは基本的に集約型ですので、同じメーカーの作ったカラーデザインが全国に存在することは不思議なことではないのです。
なお、昔のカタログなどを見ると、実際の事業者に納入する車両をそのままメーカーカタログに掲載したと思われる実例もあります。これは上記のメーカー起源とは逆の事例です。そして時期が古くなるほど、その区別は難しくなります。

カタログカラー

2-01 日野ブルーリボン(1952年)

2-02 日野ブルーリボン(1955年)

2-03 いすゞBC(1959年)

2-04 日野スケルトン(1980年)

2-05 三菱エアロバス(1982年)

2-06 日野ブルーリボン(1982年)

2-07 いすゞキュービック(1984年)

2-08 日野ブルーリボン(1985年)

2-09 日野ブルーリボン(1986年)

2-10 日野ブルーリボン(1987年)

2-11 三菱エアロクィーンM(1988年)

2-12 日野セレガ(1990年)

2-13 三菱エアロクィーン(1992年)

2-14 三菱エアロスター・ノーステップ(1997年)

メーカー提案

2-21 日野自動車販売(1985年頃)

2-22 日野自動車販売(1985年頃)

2-23 日野自動車販売(1985年頃)

バス事業者カラーのカタログ掲載

実際のバス事業者が使用しているカラーデザインの車両をカタログに掲載している例もいくつかあります。
1950〜70年代に多く見られますが、その理由は分かりません。バス事業者から発注を受けた納入予定の車両を掲載したのか、カタログに掲載するためだけのモデル車両を製造する余裕がなかったのか、優れたデザインなのでメーカーがカタログに流用したのか、いくつかの可能性は想像できます。

秩父鉄道カラー
東武鉄道カラー
阪急バスカラー
奈良交通カラー
東都観光バスカラー
西東京バスカラー

>>5-3 模倣へ

主な参考文献
  1. 日本バス友の会(1994)「日本のバスカラー名鑑」
  2. 和田由貴夫(1998)「シティバスのカラーリングを考える」(「年鑑バスラマ1998-1999」P.97〜103)
  3. 三好好三(2006)「バスの色いろいろ」(「昭和40年代バス浪漫時代」P.124〜125)
  4. 満田新一郎(2005)「昭和30年代バス黄金時代」
  5. 満田新一郎(2006)「続昭和30年代バス黄金時代」
  6. 満田新一郎(2006)「昭和40年代バス浪漫時代」
(注1)ポルト出版(2010)バスラマ122 P.43
(注2)ポルト出版(2008)バスラマ110 P.47

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