― mizukagami ―

『 水鏡 』




『花のたましい』

散ったお花のたましいは 御仏様の花園に、
ひとつ残らず生まれるの
だってお花は優しくて
おてんとう様が呼ぶときに、ぱっと開いて、微笑んで
蝶々に甘い蜜をやり 人には匂いをみなくれて
風がおいでと呼ぶ時に、やはり素直についていき
亡き骸さえも
ママゴトのご飯となってくれるから

― 金子みすず詩集より ―


この詩、なんかキますよね〜。
天玄武'sのお誕生日にとこの絵を描きながら、なんとなくこの詩を思い出しました。

生れたことを後悔しながらも、誰かの、何かの役に立ちたいと思っている
永泉様と泉水ちゃんですが、幼い頃から霊魂や精霊などの異界が見えていたせいか、
現実の世界を、どこか薄いガラス越しに見てるような気がいたします。
そんな二人が、自分の誕生日に心に思うことってなんだろう?と探りながら描いてみました。
命と魂、業、儚さ、めぐりり逢い、そして輪廻…。
いろいろ考えたのですが、私の言葉ではうまく表現できないなぁ〜と思っていたところ、
上の詩を思い出しました。天玄武'sって、なんかこんなカンジしませんか?

今回のイラストは、テーマよりも構図のほうが先に浮んでしまって、
色塗りの段階になって悩みまくりました。
天玄武といえば蓮の花!と、いっぱい描いたのはいいのでが、
その蓮の花に、さて何を連想させようか〜というところでドツボに…。
お誕生日だし、やっぱり'魂'かな!と、抹香くさい脳内進化を遂げました。(笑
…よく考えると、ちょっとコワイですね。(^^;ゞ
タイトルは『水鏡』ですが、似てるようで似ていない二人ということで、
一見、左右対称な構図に見えるけど、対称ではないです。

サイズをできるだけ軽くしたら、いつもながら顔の表情が小さくなってしまいました。(汗
で、もっとアップの顔を見せろー!!とおっしゃる天玄武'sファンの方々のために、
顔の部分だけをアップにした画像を用意いたしました。よろしければこちらからどうぞvv




こちらのイラストは 2004梅雨限定でフリー配布いたしました。
お持ち帰りくださった方々、また、感想を寄せてくださった方々に
心から感謝を申し上げます。

『無実の恋』 の kuby 様
『Angel Berry』 の 椎名 苺 様
『HOUSE of FLOWER』 の てでぃあむ 様
『遙かなる東北カプチーノ 』 の 永宮 静流 様
『月の回廊☆星の庭 』 の とらまる 様
『る・るーの宮殿』 の る・るー様
『Lunatic Blue』 の 風緒 いくり 様
『伽羅の香りに魅せられて』 の 香集流美 様
『psychosis』 の 毬谷鸞丸 様
『absolute blue』 の 青木双葉 様
『月宮殿』 の 月瀬 水菜 様

ご報告、ありがとうございました。
とても嬉しかったですvv