― Rinne ―

『 輪廻 』





『 山振之 立儀足 山清水 酌尓雖行 道之白鳴 』
― 山振(やまぶき)の、立ちよそひたる山清水、くみに行かめど、道の知らなく ―


'創られしモノ'である泰明殿は、人間の感情が理解できないというキャラですが、
彼の好きな山吹の花をゲットした時、「自然より生まれいづるものは、いつも美しい」と言われて、
ほんとうに、感情がないの?と思われた方は多いのではないでしょうか。
そう言われて、ふと思い出したのが(たしか万葉集の)この歌でした。

『 山吹の花が咲いている山の清水を汲みに行こうと思っても、道がわからないのです 』

山吹の花が咲く清水というのは、黄色い泉、つまり黄泉の国のことを言ってるんだそうです。
この歌は、亡くなった恋人を想って詠まれたものらしいのですが、その儚さとか、純粋で熱い想いとかに
泰明殿も、どこか惹かれるところがあったのでは…などと、妄想して描いてみましたv


今回はアナログ描き(蝶のみCG)なのですが、あまり水彩っぽくないですね。(笑
色を塗る時、私は水をかなり使うのですが、トレーシングペーパーに描いたせいか、
原画はスルメイカのようにクルンクルンになってしまったんですよ〜。(汗;
面倒くさがらず、最初からボードに貼り付けるべきだった…!
アイロンでもかけようか…と真剣に考えましたけど、ちゃんとスキャンできたのでホッとしました。

そんな粗い扱いを受けたイラストの原寸画像です。(66kb)
使用した画材とかにも興味のある方はこちらをクリック♪



いやしかし、好きなキャラを描くというのは照れますな。(笑
ヤスアキストなくせに、泰明殿をたくさん描けないのは何故?と思われがちですが、
それは私が、とってもシャイだからです…v