チューニングの道しるべ??

< 中級編 >


     <   その 1   >

初級で手を入れたプライマリープーリーに対し、
中級ではセカンダリープーリーに手を入れます。

プライマリー側でミッション車で言うとシフトアップの
役割をするウェイトローラーに対し
セカンダリーのセンタースプリングはシフトダウンの
役割をします。

その本領は再加速時等に発揮するもので、
ノーマルよりレートの強いものに交換することで
スロットルOFF時に素早くシフトダウンして
再加速時に一段低いギアから加速するのと同じ効果が
得られます。

また、ベルトを挟む力も強くなるので、加速時に発生する
ベルトのスリップロスも軽減され、加速感の向上に寄与します。

市販では ノーマルレート〜約20%アップ程度の物が
販売されていますが、エンジン出力がノーマルなのであれば
迷わずノーマルレートをチョイスしましょう。

センタースプリングの装着により、ウェイトローラーのバランスが
崩れるので、再度ウェイトローラーをセットアップする必要があります。

     <   その 2   >

さて、中級編では、エンジン出力自体の向上に目を向けて
行きたいと思います。

そもそも、エンジンは空気とガソリンを混ぜた混合気を
燃焼させ、稼動しています。

燃焼させる混合気を増やしてやれば、爆発力が増大して
出力も向上します。

手っ取り早く混合気を増やすなら、
空気の入り口を増やすのが一番。

そんなわけで、エアクリーナーBOXに穴を開け空気の通り道を
増やしてあげます。



更に吸気効率を上げるのであれば
デイトナ製ターボフィルター等を用いる方法もありますが、
雨天時等の環境変化にシビアで私は好みません。
環境変化への安定を差し引くとノーマルで十分です。

コレだけでは、空気だけが増えてしまいますのでいけません。
ガソリンも増やさなければならないのです。

ガソリンはキャブレターのメインジェットを交換することにより
増やす事が出来ます。



写真は京浜製PE24型キャブですが、大きさが違うくらいで
ノーマルと基本的には構造は変わりません。

エアクリBOXの加工度合いにもよりますが、
穴開けのみなら 1ステップ程度、
社外のフィルターも使用するなら 1〜2ステップ
メインジェットを上げるのが目安だと思います。


< インプレ >
この中級編を実施してベストセッティングが出せるようになれば、
そこいらのチューンド50ccには滅多にやられない仕様になる筈です。
この先は、さらにエンジン、駆動系に味付けを加え、同クラスの
ピンクナンバーに負けない仕様にして行きたいと思います。