ひとりでクリスマス会の午後、東京ステーションギャラリーで見た。
素晴らしいの一言。私好みの作品がずらりと並んでいる。これだけの作品を集めてきた企画者に感謝したい。
目に止まった作品。
- 小林清親「新橋ステーション」
- 長谷川利行「田端変電所」「汽罐車庫」
- 野田英夫「車内」
- 松本竣介「駅の裏」
- 浜口陽三「魚河岸の汽車」
- 香月泰男「煙」「バイカル」
- 林忠彦「復員」(品川駅)
- 立石大河亞「香春岳対サント・ビクトワール山」
- 柳幸典「トーキョー・ダイアグラム H'6」
とくに野田英夫「車内」と松本竣介「駅の裏」がいい。野田英夫と松本竣介が並ぶ展示はなかなか見られない。
鉄道は労働と切り離すことができないという視点も興味深いものだった。
今年一番興奮する展覧会だった。迷わず図録を買った。
しばらく無気力・無感動の精神状態だった。熱気あふれる展覧会を見て、久しぶりに知的興奮を得た。もっと本を読みたい。もっと美術館・博物館へ行きたい。転轍機が切り替わり心が違うレールを走りはじめたような気がした。
美術館を出ると、東京駅と丸の内のジオラマがあった。丸の内駅舎開業時、高度成長期、そして現在の変遷。野原からオフィス街、高層ビル街への移り変わりがよくわかった。