今回はフランスのスーパーについての報告です。

　わたしの住む町の郊外には、大型スーパーが３つあります。フランス国内の中規模以上の町には、たいていこのような大型スーパー（食料品、日用品を始め、ＣＤ、書籍、衣料品、ペット用品、大工用品、園芸用品、自動車用品、家電製品、照明器具、組立家具などなど、日常生活に必要なものはたいてい揃っています）があって、週に１回、１週間分の食料品をまとめ買いしている人が多いです。特に土曜日は家族連れの買い物客で大賑わい。というのも、フランスでは日曜日はほとんどのお店が休みで、スーパーまで閉まるのです。このため土曜日にどこかに出かけたくても、買い物を済ませてからでないと行けないので、なにかと不便です。でもドイツでは土曜日の午後２時にお店が閉まるそうなので、それに比べればまだいいのでしょうけど……。食料品は日本と比べると安いものの（特に野菜、果物、乳製品）、日用品は全般的に高めで、日本ほど質はよくないです。

　さて、買い物で欠かせないものが、「ミネラルウォーター」（重たい水を買うから、車で行かないと大変。わたしはこちらでは運転していないので、どうしても買い物は夫が休みの土曜日になってしまいます）。水は日本と比べるとすごく安くて、1.5リットル×6本で16フラン(300円弱)ぐらいです。フランスの水道水は、一応飲んでも大丈夫なのですが、石灰分がとても多いので、長い間飲み続けると体に悪いそうです。近所に住む日本人の友達は、アイロンがけにもミネラルウォーターを使っています。スチームの穴が石灰で詰まるから。まあ、わたしは水道水でやってますが。穴が詰まるほどアイロンがけはしてないから…(^^;;)。

　野菜や果物などはほとんどが量り売りで、ビニール袋に欲しいだけ入れて計量コーナーに持っていき、係りの人に値段シールを貼ってもらいます（自分でボタン操作をして計量し、機械から出てきたシールを自分で貼るシステムのスーパーもあります）。これだと自分で選んで必要な分だけ買うことができるので、なかなかよいです。魚売場は魚屋さんのような雰囲気で、欲しいものを指さして重さを計ってもらい、あとでレジで精算します。ブルターニュは海に面しているので、魚介類が新鮮で、種類も豊富（なんの魚かわからずに食べていることも多い^^;）。でもサンマとかブリはないです（う〜、サンマの塩焼きとブリ大根が食べたい…）。秋から初春にかけてはたくさんの牡蠣が店頭に並びます。この辺りでは牡蠣はたいてい生で食べます（といっても、わたしは牡蠣が苦手なのですけど…^^;）。サーモンやタラなどは切り身で売っていますが、その他の魚はたいてい一匹単位。「さばいてください」と頼めばやってくれますが、ハサミでお腹をジョキジョキ切って、ホースの水でジャーッと洗い流してくれるだけ(^^;)。フランス名物エスカルゴは（魚介類に入るんだろうか？）、パセリとバターが詰められて冷凍で売っています。フランス人はみんな食べるのかと思っていましたが、嫌いな人も結構いるみたいです。フランス語学校の先生は「うっへ〜」と言っていましたし。

魚売場はいつも活気があります		やっぱり、どう見てもでんでん虫（あたりまえか・・・）

　お肉はとても種類が多くて、かつ、かなりグロテスク(^^;;)。売っているものは、牛肉、豚肉、鶏肉、鴨肉、羊肉、うさぎ肉、馬肉、鹿、ダチョウなど。なんかの動物（サイズから羊じゃないかと思いますが…）の脳ミソなんてものもあります。鴨などは一羽丸ごと、しかも首付きで売っているときもあり、牛タンは１頭分、子豚のハムは、お尻の部分から切り売りされています。フランス人って、こういうの平気みたいですけど、わたしはやっぱりちょっと……(^^;;)。

鴨のお頭付きを見たのは初めて。 ちょっと見るに忍びない・・・。	子豚の丸ごとハム。	牛タン丸ごと。でかすぎる〜。

　チーズはほんとうにたくさんあって、チーズ好きのわたしにはうれしいのですが、これが太る原因と思うと、う〜ん。チーズ売場には、計り売りのコーナーもあって、指でこのぐらいと量を示すと、その分だけ切ってくれます。ちなみに、こちらではチーズはメインを食べた後、デザートの前に食べるのが普通です。

　フランスの食事に欠かせないのがワイン。ワインコーナーにあるワインの数はほんとすごいです。しかも全部フランス産。フランスでは外国産のワインはなかなか買えません。値段はだいたい日本の３分の１です。夫はこんなに飲めるのは今だけだからと、ワイン・セラーもないのに、飲みきれないぐらいわんさと買い込んでいます。わたしはアルコールがほとんどだめなのですけど、夫がおいしそうに飲んでいるのを見ているとなんだかくやしくて、最近寝酒にちょっとだけ飲み始めました。体が温まって、冷え性のわたしにはなかなかいいみたいで、毎晩真っ赤な顔で寝ています(^^;)。