番外編2 まぼろしのお菓子、カンノーリの巻 

イタリアのお菓子  《カンノーリ

 年末にイタリアを旅行し、その初日ヴェニスに宿泊しました。98年のバベルの絵本翻訳コンテストの課題本"Gabriella's Song" (ヴェニスが舞台)の中に、カンノーリという揚げ菓子が出てきました。それで、ヴェニスでこれを食べようと思いました。でも、パン屋さんやお菓子屋さんを見つけるたびに探すものの、どのお店にもそれらしいものはありませんでした。それで数軒目のお店で「カンノーリを売っているお店を知りませんか?」と尋ねたところ、「それはシチリア特産のお菓子で、ヴェニスで探すのは難しいですよ。南イタリアに行けば、あると思いますが。うちでも以前に出したことはありますけど・・・」とのことでした。

 かくして、道中、カンノーリ探しは続くのであった・・・・・・。
 そして、見つけました! 中部イタリアのアッシジで。お店のウインドーに置いてあったので、すぐにそれとわかりました。それでまずはデジカメに納め、教会の見学をしてから買いに戻ることにしました。あ〜、それなのに・・・時間がなくなってしまい、雨も降り出してきて、結局お店に戻れなかった・・・(涙)。でもアッシジにあったのだから、ローマにもあるさと思い直しました(ローマはアッシジより南という単純な理由で^^;)。でも・・・ローマでもついに見つけられず・・・(TT)。


中央の赤や緑の飾りがついてるのがカンノーリ

結局、ウインドー越しにカンノーリと対面しただけで、カンノーリ探しは終わったのでした。あ〜、ほんとにあのとき買っておけばよかった・・・。

教訓:「買うならその場で、あとでじゃ遅い」

※アッシジのお店にあったカンノーリは、タグには「cannolo」(cannnoliの単数形)と書いてありました。手元のガイドブックのシチリア島のページでも「cannoloカンノーロ」になっています。イタリアでは「カンノーロ」と呼ぶことのほうが多いのかな?

(文:99年12月/撮影:〔イタリア、アッシジ〕99年12月)

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