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天塩岳 一等三角点百名山

08月13日 ガスのち晴れ

朝4:30起き、6時から歩くため5:00出発の予定で準備。
しかし、ナビの設定がうまく行かず。

士別市朝日町の天塩岳ヒュッテ(宿から北東方向の位置)を終着にセットしたのに、ナビ開始すると
上川郡上川町豊原297の豊原牧場(宿から東方向)に案内が始まる。
林道途中のポンテシオ湖にセットしても途中までしか案内しない。これらの理由は後記する。

前日web上(タブレット端末)で調べた際は、宿から約35kmと確認していたので、とりあえず道道101号線と林道分岐までの17km分をセットして出発。

昨夜のタクシー予約時に確認した「宿から50分ほど」の情報をたよりに、一山越えて石狩川水系から天塩川水系に移り、林道分岐では天塩岳ヒュッテへの大きな標識が出迎えてくれて一安心。ここから林道なのに舗装道。幅は3−4mだが、とても快適(帰りのタクシーの運ちゃんによると、山の中よりこの舗装道で鹿との衝突が多いのだそう)。
5kmほど進むとポンテシオ湖。湖上では魚釣り。運ちゃんによると漁業権は設定していないらしく釣り放題らしい。一応放流はしているので元手は回収しないといけないと思うのだがある種の観光サービスかも。

湖から先はあまり荒れてはいない未舗装道を進む。6時頃天塩岳ヒュッテに着く。立派で綺麗な小屋で、炊事場&トイレは別棟。
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写真左:6:00天塩岳ヒュッテ外観    写真中:5:59内部:北側?      写真右:5:59内部:東側? 

KTさんを見送り、犬連れの登山客?旅行者?の方としばし話し、6:37出発。コースタイムは前天塩−天塩−連絡路経由で6時間。山頂方向はガスの中だが、雨が降ることは無さそうなのでゆっくり進む。
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写真左:6:37案内看板          写真中:スタート地点の標識        写真右:スタート直後の道 

少し前までは林道だった道を進む。グレーティングの橋、丸太に板を乗っけた橋を渡り、7:06新道への連絡路を右手に分けたころ林道跡を離れる(下写真の中央やや右上の標識)。
前天塩への板橋を渡り、登りを進み、7:22旧道を分る(=沢沿いの登山道:下写真の右上の赤い標識)。
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写真左:6:41グレーティングの橋    写真中:7:03丸太に板を乗っけた橋  写真右:7:16板橋を渡る

少しジグザグ道の後はゆっくりした登り道が続く。8:05小沢の流れるところで10分ほど一休み。
そこから数分で登りのジグザグが始まる。地図より少し手前なので道がつけ変わったのかも。さらに急登が続く。所々開けたところでは対岸のガスが徐々に上がって行くのが判り、期待がもてそう。
300mほど登った当たりから樹林が低くなり、やっとのことで巻き道との分岐点に。ここで一休み。
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写真左:7:53ゆっくりした登り道     写真中:8:05小沢で一休み        写真右:8:59巻道分岐点

分岐点付近は這い松帯。その昔、火事で焼けたのだそう。眺めはよいはずだが天塩山頂はまだガスの中。
この先は山頂まで礫地帯。足元には黄ペンキでまんべんなく道の印(9:17−52)。傍らにはこけももがこれでもかともぶれついている。
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写真左:9:14対岸の稜線風景(避難小屋近く) 中:9:24黄ペンキ=道の左右に印  右:9:26こけももの実の団体

登るに連れ、天塩岳方面のガスが上がって行く。期待もてそう。            ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
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写真左:9:24対岸の天塩岳       写真中:9:26対岸の天塩岳       写真右:9:30対岸の天塩岳

登山ガイドによるとコマクサを移植した際、賛否両論あったと記。山頂が近くなるとガスが巻き始め、稜線の足元にはいわくつきのコマクサもあったりして。9:50頃、着いた前天塩はまったく視界が効かず少々寒いなか小休止。
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写真左:9:31ここにもこけもも      写真中:9:34いわくつきのクサ     右:9:35もうすぐ山頂&山頂標識

それでも、10分ほどするとガスが薄くなり、天塩がちらっと。
10:00前出発。10:08巻き道との合流点(下写真の赤い標識)まで下ると前天塩山頂に2人連れがいるのが見えた。
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写真左:10:02キバナシャクナゲかな? 写真中:10:06天塩岳はまだガス付き 写真右:10:06西天塩の避難小屋

このあたりは這い松帯を出たり入ったりだが、全ルートにわたって草刈りされており、茂みはまったく無いので歩きやすい。山頂のガスが取れた10:15頃、最低鞍部に着く。ここから150mほどの登り。登りきった所で浮島トンネル北方の清流橋からの登山道と合流10:51し、ちょい狭めのお花畑を10:55抜けてさらに50m強で山頂に着く10時59分56秒。
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写真左:10:21狩り払われた道     写真中:10:26とりあえず登り     右:10:54手前に花畑&山頂はもうすぐ

とりあえずぐるりを見渡す。                              ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
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写真左:11:00一等三角点百名山山頂  写真中:三角点&標識&ケルン   写真右:11:01避難小屋方向

東方向(浮島トンネルからの登山道尾根は最左端方向)の眺め           ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
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写真:11:04 山頂からの眺め:東方向

西〜北方向の眺め 正面は前天塩岳                          ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
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写真:11:04 山頂からの眺め:西〜北方向

時々前天塩にガスがかかったりするが、概ね晴れ。キアゲハが羽を休めている。11:20頃、30分ぐらい前から時計が止まっていた事に気づく。下山したら電池を替えなきゃ。
11:40前、その内1人が上がってくる。ヒュッテで犬を連れていた方。我々が出発してからもう1人の方と登ってきたとのこと。犬にダニが着かないように餌にダニ避けを混ぜているようでワンちゃんは虫を気にせず山登りできるとか。
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写真左:11:08 キアゲハお休み中               写真右:11:40 ワンちゃんと飼い主の図

もう1人はまだ登っている最中らしい。11:40過ぎに別の強健な若者が1名通過してゆく。11:45頃ようやくもう1人がたどり着く。
山頂に40分ほど居たので、我々もそろそろ出発。新道上にはガスが巻き始めてきた。
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写真左:11:48ガレ場の下り       写真右:11:49新道の眺め       写真右:11:50這い松帯を下る

12:02這い松帯を終え、幅2−2.5m幅で刈り払われた笹原に突入。道の前方は見晴らしよいが左右は2mほどの笹ゆえに視界不良。西天塩ヒュッテの避難小屋はここも立派で快適そう。
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写真左:12:02笹原          写真右:12:16西天塩ヒュッテの避難小屋  写真右:同内部 二階建て

水が無いのが難点だが、50−70m下に雪渓があるので、使えるかも。情報によると、近々小屋から西天塩岳へのルートを計画中で、出来れば天塩−前天塩のロケーションが良さそう。
新道はここから少し下り、緩く登り返して丸山につく。天塩岳の見納め場。時々ガスっていた天塩が顔を出していた。丸山からやや急目で100mほど下降した所からの前天塩の眺めは形が変わり、今朝通過した登山道がよく見える。
その後、再び下り、そののち道は緩やかになるが、新道分岐当たりまで来ると樹林帯に入り、視界は目の前のみ。
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写真左:12:31天塩岳を振り返る    写真右:12:55前天塩岳&登山道   写真右:13:20新道分岐

ここからはひたすら下り。両足の小指が痛み、少々しんどい。連絡路分岐点近くまで下るとOさんが「シマリス!」との声。 すぐにヤブに入ったらしいが、地面をドンと踏むとヤブから梢に上がり、よく見える。カメラを向けるが設定がISO100。シャッタースピードは1/2秒ゆえ、おきまりのカメラぶれ。ISO1600に変更し、再び撮ろうとするとあえなく逃げられてしまった。
沢筋に降り着き、湧き水でのどを潤したのちヒュッテに向かう。あと100m程の所でまた鳥。今度はキジの雌。そのうち梢に飛び上がり、こっちを様子見中。ばっちり撮影できたが、ISO感度上げすぎでノイズの山。

14:10頃。ヒュッテ帰着。ほぼ同時に迎えのタクシーが到着。結局コースタイム6:00を7:35要。

雨具などの片づけ、冷たい水で体を吹き、生水飲用不可と書かれた炊事場の水で水分補給して14:20頃乗り込む。

宿で荷物をピックアップし、「お風呂は入らないのですか」と言われたが、列車の時間が気になりパス。しかし、愛別駅に列車到着の1時間前に着いてしまう。風呂に入れば良かった・・・・。
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写真左:13:42ぶれぶれのシマリス君   写真中:14:07キジの雌&拡大     写真右:16:22愛別駅

ザックの荷物を一つにまとめ、列車待ちし、旭川に移動。Oさんは本日中に函館に着く特急を手配完。
今日はここ泊まりと考えていたが、この日はナイターが開かれるために宿は満杯とのこと。

時刻表を眺め、近くの宿探し。特急で2駅先にある滝川市。最初の電話で宿GET。ビジネスホテルなのに素泊まり6.5K円もしたが。
宿に向かう途中、西空にみる雲の形に釘付け。遠く暑寒別らしき山をバックに。
ついたホテル三浦花園。なんと結婚式場もある本格ホテル。パンフレットによると滝川の発展と衰退と共に108年の老舗。(その一部は宿のHP参照。衰退の歴史は、宿泊してパンフレット入手のこと)
到着後すぐに風呂。ところが、お腹に黒茶色の4ミリ丸ほどの異物。ひっぱっても取れない。強引に引っ張るとブチっと音がしてちぎれる。ちぎれた片身は昨日の朝見たマダニの本体(残りの口吻は3日後除去)。まずはバスタブにザックをひっくり返し、裏返し、ポケットを広げ・・・・格闘すること30分。ほかにいないことを確認してようやく風呂に。
20時前、近くの白木屋に向かう。ビール3バイをつまみで流し込む。お通し+席料含む2671円。なぜか10%のお盆料金267円が加算され、2938円也。

シャッターの閉じた(21時近くだからあたりまえか)町中を散策?し、イオンジョイ滝川栄町店でサッポロクラシックを仕入れ、刺身用貝(ホタテ、ホッキ、まつぶ)のばら売りに食指を動かしつつも帰宿。
今日の汗まみれを洗濯しつつ、パンフレットでこの宿(というよりも滝川市)の歴史を読みつつ&鉄道を造る人の野望に感心しつつ&自然界のいたずらに驚愕しつつ&クラシックを飲みつつ就寝23:00。
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写真左:18:20夕焼け間近            写真中:居酒屋のレシート 赤線はお盆料金 写真右:スーパーの陳列物

コースタイム:6:00(北海道の山:山と渓谷社から)
天塩岳ヒュッテ−1:00−旧道分岐−1:50−前天塩−1:00−天塩−0:30−避難小屋−1:40−ヒュッテ
実績     7:33(休憩1:20含む)
天塩岳ヒュッテ−0:45−旧道分岐−2:28−前天塩−1:10−天塩−1:16−避難小屋−1:54−ヒュッテ


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ナビセットの怪:

出発前の8/5−6頃、タクシーの料金検索サイトで、2地点間の料金を「地図上で指定する」モードで検索したところ、今朝(8/13)のカーナビと同じ現象が現れていた。
この時は3千数百円台の料金が表示され、以外と安いと思い、タクシー利用での入山を計画していたが、何気なく「通過経路の表示」をクリックしたところ、設定した目的地とは違う場所にルート設定されていた。

下記画像の破線は目的とするルート。タクシーの料金検索サイトの設定後にしめされたルートは一点鎖線のルート。
検索の仕方の問題と思っていたが、ナビでも一点鎖線のルートを表示した次第。

帰宅後、タクシーサイトで再確認。
目的地を地図上で指定できるモードで、
天塩岳ヒュッテ(住所は士別市朝日町)の地点をクリックすると「上川郡上川町豊原297」と表示される。
この近くに豊原牧場があるが、そこは「上川郡上川町豊原299」と表示される。豊原牧場の北200mの地点をクリックすると、「上川郡上川町豊原297」が表示される。


目的地の住所「上川郡上川町豊原297」が同じなため、『天塩岳ヒュッテ』でも『豊原牧場の北200m』でも『ポンテシオ湖の北東1kmの林道上』のどれを選択しても終着は『豊原牧場の北200m』に案内してくれることに。


そこで、『クリックによって「上川郡上川町豊原297」が表示される領域』を探し、プロットしてみた結果は下記の通り。
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十字マークを結んだ線上と線内を20箇所ぐらいクリックしたが、全て「上川郡上川町豊原297」。
つまり、豊原牧場の北200mの位置を最南端に、南北約15km、東西最大8kmのエリア内のどこでクリックしても、『豊原牧場の北200m』がセットされ、ここに案内がおこなわれてしまう。

ちなみに、十字マークを結んだ線の西外側は、「愛別町の道道101号線」上に。同じく東外側は「滝上郡滝上町の国道273号線上」を表示し、この2つについても広範な範囲を持っていそう。


「愛別町の道道101号線」とは、天塩ヒュッテに向かう途中の道道101号線の路上。この先3−4kmほど進むと天塩岳への林道入口があるのだが、林道入口からさらに林道を数キロ進んだ「ポンテシオ湖:住所は士別市朝日町」の位置で指定しても、途中までしか案内しない理由がこれで判明。

線の東外側「滝上郡滝上町の国道273号線上」は、浮島峠から3−4km北、天塩から5kmほど東の地。
天塩岳、前天塩岳、浮島峠、浮島峠の北10km当たりでそれぞれクリックすると、この地に案内してくれる。

本来ナビは、ピンポイントで住所表示されると思っていたが、「上川郡上川町豊原297」を表示する面積は10平方km。「愛別町の道道101号線」の詳細は調べてないが広そうな感じだし、「滝上郡滝上町の国道273号線上」も南北10kmはある。

山岳地など人気(ひとけ)のない所や利用頻度の少ない所は、どうでも良いという事かしらん!!!?




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