08月11日曇りのち晴れのちガスのち晴れ。 4:57出発。祠の前を過ぎ、樹林帯&笹原の水平道を奥に詰める。傍らの草を払ったとたん手にチクッと痛みが走る。まるで蜂に刺された様。みればイラクサ。しかもあちこちに生えている。二度と触らないよう左右を見ながら慎重に進む。 5:30頃2本丸太の橋を渡る。イラクサの刺さった手を洗って痛みを緩和する。 昔はここらから尾根に直接取り付く道があったようだが、今はさらに奥に詰めた所から巻く道に変わっている。 5:48シュナイダーコース開設の看板のある尾根の取り付きに着く。しばらくジグザグの急登。ウコギの仲間が赤い実を付けている。ひょっとして日本には自生しない朝鮮人参の代替用品か?。見渡すとけっこうあちこちに。あとで掘っていこう・・。 しばし登り、尾根を完全に巻くと涼しい風。登り道も緩やかになる6:10頃。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:5:28笹原を進む 写真中:5:31−2本丸太の橋 写真右:6:20石狩岳・音更山 写真左&中=KTさん提供 この辺りから稜線まで標高差700m。約2時間強と話すとみなさんいぶかしげ。この年だからそんなに早く着けないのだとかなんだとか。結果は休み2回分込みで稜線8:33着。1時間当たり300mを確認。 このシュナイダールート:最初は緩やかな登りだが、順々に傾斜がきつくなる一方の道。尾根の取っつきから1回目の休み場1170mまでの標高差210mを37分と楽勝。2回目の休み場1550mまでは標高差350mを60分とひいこら。ここから稜線の1750mまで急登が連続し、更にしんどい思いをするが、標高差200mを38分。以外と同じペース。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:6:27緩やかな登り 写真中左:7:30&中右:7:41ややきつい尾根道 写真右:8:27稜線近くの急登 全般に樹木がじゃまして見通しは良くないが、ところどころ見晴らせる場所があり、2日前のニペソツが雄大に見える。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:7:14(KTさん提供) 写真中:7:25(KTさん提供) 写真右:8:35稜線から(Nさん提供) 稜線からの眺め良し。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:8:32稜線着、大雪山は雲の中 写真中:8:35石狩岳をバックに 写真右:8:39音更山へ向かう 写真左右=KTさん提供、中=Nさん提供 稜線から2手に別れ、Nさん,Oさんは石狩へ、私とKTさんは音更へ進む。途中途中に黒豆の木の実がある。「ここのは甘い、こっちは酸っぱい」などと味見しながら進む。一旦道は下り、そこから登りとなるがその途中当たりでガスが舞い始める。石狩岳の方もやや遅めであったが同様に山頂はガスが舞い始めた。カムイコタンの山なのであんまり食べ過ぎて怒りを買ったのかもと言いつつ進む。完全にガス中に突入したあたりで、更に大量の実に遭遇。食べずにはいられない。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:8:50甘い黒豆の木の実 写真中:8:57音更山にガスが左上の青は団扇 写真右:9:15大量の実に遭遇し、ストックを手放すの図 岩礫地にはいる頃になるとガスが濃くなり、道がはっきりしない。一コブ越えた当たりで左手前方に人影。登る途中で山頂に見えた2人づれ。一応道を確認して進むが、どうも彼らも間違えていたよう。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 < 写真左:9:16眼下はまだ晴れている(KTさん提供) 中:9:20岩礫地を登る 右:9:24−2人づれの1人(KTさん提供) 2人連れと合ったところから登ると歩行しないよう道の入口(我々にとっては出口だが)に小枝で止めた跡有り。やっぱり間違い道だったかと。まあ、上に進めば山頂なので道らしき所を適当に登り、9:34、視界30mほどの一等三角点に着く。互いの写真と標識を撮り、10分ぐらいうろうろとした後、下山しようとしたところガスが薄くなってきた。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:9:33ガスの中、山頂到着 写真中:9:38西側からの図:薄っぺらい石が林立 写真右:9:52晴れた! 5分ほど待つとかなり見え、石狩もよく見えるようになった。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:9:47石狩岳の眺め 写真中:9:50石狩岳の眺め 写真右:9:53石狩岳の眺め 今度は眼下の風景撮影に勤しむ。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:9:49東側 糠平湖が右のはじっこに 写真中&右:9:52西側 十勝〜トムラウシ。 このころ、石狩岳チームも登頂時はガスの中だったが、待ってるうち晴れたとのこと。何より何より。 その石狩岳チームの記録を下記に。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:石狩岳1966m峰 写真中:1966m峰からのニペソツ岳 写真右:1967m峰からの1966m峰方向 写真提供=全部Nさん 9:55下山開始。岩礫地はほぼ真っ直ぐの道だったが、踏み跡薄く、ガスがかかると迷いそう。幸い見通しが利くため、ケルンと踏み跡をたよりに先を進む。(下段の写真は全てKTさん提供) ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:9:56山頂直下、眼下に岩礫地が見える 写真中:10:03その岩礫地下降中 写真右:10:15コマクサ畑通過 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:9:56山頂直下、バックは山頂 写真中:10:05岩礫地を下降中 写真右:10:14もうすぐコマクサ畑 10:35頃、分岐に帰着。ガスの中だったので予定よりも早かった?。 石狩岳は少々迷ったが、結局行くことに。駐車場までのコースタイムが4:10なので、15時ぐらいを目標に。 10:55出発。日射しが強く、結構しんどいが、眺めは良くほぼ稜線沿いの登り。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:10:40稜線分岐着(Nさん提供) 写真中:10:54大雪山全景 写真右:11:03途中から稜線分岐を俯瞰 石狩岳に向けて登山中の図 ↓ ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:稜線上を進む(KTさん提供) 写真中:11:03先行するKTさん 写真右:11:19 1966m峰 花がいくつか有り撮りながら、実がたくさんあり食べながら・・・・・。 途中、ウメバチソウの変異体を見つける。花びらが6枚。隣には5枚。 偽雄しべの分岐数は6枚花弁(左側)11−12本、5枚花弁(右側)で11本。共にエゾウメバチソウではある。 2つのウメバチソウの比較 ↓ ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:2つのウメバチソウ。偽の雄しべ部分を拡大=突起が11本 写真右:ひょうたん木とその実 赤いひょうたん木の実は見るからに毒々しいが、どんな味かと一つ口に入れると、薄目の甘さに強めのえぐ味と渋味と共に舌が麻痺気味と何とも気持ち悪い味。あわてて吐き出す。猛毒とかかれている本もあるのでこんなものかと。 以外とオトギリソウが沢山あり、確認しつつ11:30ようやく1966m山頂。 そこから南へ向かう。すぐ隣と思ったがさらに先。わずか1mながらここよりは高いピーク。いつもの煙のごとく高見に登る習性は変わらず。少々下って登り返した何の変哲もない崩れかけたケルンのみで標識もない1967mピーク。11:41着 登山地図や旅館で入手した「ひがし大雪登山ガイド」では小石狩と記載していて、1966mを石狩岳としているが、ここは2万5千分の一と「北海道の山」の資料による1967m説を選択。 ここから南には、手前の上川岳の向こうに二ペソツ山が眺められる。右手側の遠く十勝岳方向に富士山形の気になる独立峰、始め富良野岳と思っていたが、ひょっとして下ホロカメットク山? 手前の上川岳からトムラウシ山まで、縦走するには楽しそうな稜線が続いている。トムラウシ山頂はガスってきたが、途中にある沼の原は居心地よさそうな風景。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:下ホロカメットク山?(写真中の左端の山:拡大) 写真中:十勝〜トムラウシ山の稜線(Nさん提供) 写真右:トムラウシ山と、雲の影ではっきりしないが、その手前にある沼ノ原湿原(Nさん提供) もっと眺めていたいのだが、待ち合わせ時間に間に合わなくなるのでやむなく山頂を去る。 先を行くTKさんを収めたくゆっくり目に下る。稜線分岐で一息12:24−30下山開始。 ここから実にハードな急降下。両手を使って木や笹に掴まりつつ下る。それでも1時間弱で300m。ようやく傾斜が緩めになってきた。しかし写真を撮る余裕すら無い。出発直後の12:36に1枚、ほぼ尾根筋終点の14:17に赤い実を撮るまでの1時間40分間の撮影数ゼロ。 渡渉場着14:35大休止。足をほぐし、水分補給&餌補給。14:50出発。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左中:赤い実と葉。残念ながら朝鮮人参の代替用品のトチバニンジンでは無く、アカミノルイヨウショウマ。赤い実のなるショウマ。 写真右:大休止中(Nさん提供) イラクサを退治しつつ先を急ぐ。急ぐのか暇つぶししているのか・・・。 15:15、予定撮り遅れること15分、ようやく駐車場帰着。聞けばNさんは14時前には着。Oさんも14時半ごろには着いていたよう。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左から右へ:上段:オトギリソウ(這い?)、コマクサ、トウヒレンの花とつぼみ、どくべにたけ。 下段:ちしまげんげ?、ミヤマリンドウ 15:30頃出発。汗で濡れたシャツに車の冷房が実に良く効く。30分ほどで国道に出る。周りの白樺の林が延々と続く。人工林?天然林? ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:駐車場からの眺め(KTさん提供) 写真中:白樺の林 写真右:三国峠への道。正面にこれから向かう橋 今日は雨のない三国峠を下り、今宵の宿に着く。風呂に入って体を温め、やっとほっとする。マイタケ+ほたてのバター焼き(みりん入り)に舌鼓を打ち、明日は天候不順と見て早出は諦め、はやばやと就寝。 翌朝、顔の上をもぞもぞ這うものがいる。払うとなんとダニ。昨日山中で腕に留まっていたのは払ったし、風呂場で確認したときは喰われてなかったのに。一応再確認するが虫喰われ跡無し。カメラバッグに潜んでいたのかも・・・・。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左中:顔の上にいたダニ。 宿の玄関口 写真中:夕食 写真右:朝食(Nさん提供) コースタイム8:50(登山手帳から): 登山口−3:00分岐−1:30音更山−1:00分岐−0:50石狩岳−0:30分岐−2:00登山口 実績 10:18(休憩1:35含む) 登山口−3:35分岐−1:02音更山−1:01分岐−1:06石狩岳−0:43分岐−2:51登山口
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