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東赤石山〜西赤石山

5月4日朝、一夜明けた宿。夜中に顔を這う蟻4匹と、雨漏りらしき水音が気になったが、目覚めは良い。

 
写真左:フマキラーの見える居間。     中:寝床     右:朝食、シシャモと、今日もイタドリの煮付けが。

7:50車を駐車場に置いたまま出発。登山口にはボタン桜、銅山川にはカジカが鳴く。
登山届けを書くのに手間取る。コースまで全部手書き。○印とか線を引くだけにして欲しい。書いてる間に2人先行する。
写真左:銅山川の上から筏津の風景(写真提供Kさん)     右:7:58登山届け投函中(写真提供Oさん)

先行に追いつくのに結構飛ばす。途中、「金」を捜している鉱山関係者の集団を追い越す。
左:8:27しっかりした道を行くNさん(写真提供Kさん)右:8:33八間滝近くの岩場を登るNさん(写真提供Kさん)

8:55瀬場谷を横切り、道が2分岐。赤石小屋への直登コースと巻き道コース。
少し休憩し、赤石山に直登する右手の道を採り、尾根を巻き、次の沢沿いを進む。
  写真左:分岐点の標識(写真提供Oさん)      右:9:07尾根を巻き、次の谷に着く(写真提供Oさん)

徒渉点をすぎると沢から離れて造林帯を進む。やがて9:42 第2の徒渉点着(写真提供Nさん)。

そこから少しの間、約200mぐらいが花の道。ミツバ、たむしば、あけぼの・・・・。

ひときわりっぱなあけぼのつつじ。今道中最大だったかな。  写真右上:(写真提供Kさん)、右下:(写真提供Oさん)

やがて山頂らしき尾根が見え、すこし緩やかになる。左下の道脇に湧き水があったが、利用するには至難の業。
やはり第2の徒渉点の上部を最後の水場としたほうが正解であろう。頂上への分岐(10:42)からは急登となる。
写真中上:10:38権現越分岐で後続待ちのKTさん(写真提供Nさん)  右上:赤石山登山中(写真提供Nさん)
写真中下:赤石山荘分岐待機中のKTさん                 右下:赤石山登山中(写真提供Nさん)

最後の岩登りを終えて11:01着いた山頂は結構混雑。西方向には八巻山の岩稜が見える。
写真左:(写真提供Kさん)               右:八巻山の岩稜、やや右には西赤石山が見える

「三角点があるはず」と東方向のヤブの中に入る。11:04に50mほど先の開けた場所に真新しいのがあった。先客は1名のみ。
そこには2つの石柱があり、かなり埋もれた石柱には「三等三角」「国地」「基」の文字が3面にあるが、
もう一つの石柱にはなにも刻まれておらず使途不明。(写真最右下:提供Kさん 参照)

元の岩棚に戻る途中、みんながやってきたので再び三角点場に。でしばし休憩。
西側は笹ヶ峰(実際は手前のちち山の影に)から東に伸びる県境尾根、石鎚方向の眺めが一望のもと。
東側の権現山〜二つ岳は熟達者コース。笹こぎ、崩壊危険、ヤブコギなどの文字が並ぶ。
写真左:11:22西側の眺め(写真提供Kさん)            右:東側の眺め(写真提供Oさん)

20分ほど休憩し11:30出発。岩棚からの下りは交通渋滞。登り優先のはずが下りの人で一杯。
正規ルートの脇をようやく抜けて稜線の分岐(赤石分岐)に着く。

Nさんの提案で稜線を行くことにする。山荘経由の巻き道だと30−40分だが、稜線ルートは時間が書いて無く、
石室越えまでの通過時間どれくらいかな。結構踏み跡もしっかりした岩山登りが始まる。
登り切って緩く上下があるが、あまり迷う道ではなく快調に進み、最後の急登で、祠のある八巻山着12:00。
写真:11:58八巻山近くの稜線。真ん中やや左が八巻山(写真提供Kさん)  

山頂からの眺め:写真左は振り返った方向にある東赤石山。緑が多い。写真右は石室越え方向。まだまだ岩場が続く。

(真中の祠の写真提供Nさん)


12:10八巻山を越えて下りに掛かる。少し進むと眼下に赤石山荘がみえる。

写真左:12:10(写真提供Kさん)         右:(写真提供Oさん)

ここから20mぐらいの岩場は角度もあり、ホールドも悪くちょっとスリルがある。
ルートは、写真左の通り、岩場を右上から左下へ斜めにトラバースする。写真右はトラバース中のKTさん。

12:16下りきった鞍部には赤石山荘へのルートと標識が有るが、ここからまた登り返す。そこからの上下の最中、
たまには道に迷う。先行が間違うと後続もそのまま着いてくる。
(写真左:本来のルートはずっと右手の下側を巻く 右:写真提供Oさん)

やがて灌木帯に入り、岩場は卒業。12:45頃、石室分岐着。巻き道経由より15分ぐらい余分にかかった計算。

少し休み、続く前赤石山は絶壁の山腹をトラバース。約100mほどの道だが、あまり危険な感じもなくどんどん進む
写真左:12:58(写真提供Kさん)2枚の写真を合成         

その岩場の角を回ると普通の登山道。風が無くなると暑い。がまんがまんで物住頭13:15着。ここは4等三角点。
ここでもしばし餌補給。後からきた団体にすっかりおきざりにされてしまう。お茶漬け海苔のもとをお湯にとかし飲む。
塩分補給にはまあまあか。南西方向には西赤石山。その道すがらあの団体が進むのが見える。(写真右)


13:35発。少し下って緩やかに登り、14:04西赤石山着。
振り返れば物住頭、前赤石山、八巻山の山稜の上に飛び出した東赤石山が見える。
写真左:(写真提供Oさん)              右:左から物住頭、前赤石山、八巻山の山稜、東赤石山

ここには二等三角点があるが、「二等三角点」の文字が北面に向いている変わり物。
写真左:14:04南側から(写真提供Kさん)。                 写真右:北側から。

ここでも10分ほど休憩。北西方向の1388m峰は、ほぼ全面ピンク色。14:11

その手前のカブト岩、ほとんど岩だらけ。南側には銅山越え方向の山々が見える。
                            右:西赤石山から少し下った地点から(写真提供Oさん)

14:15銅山越えに向かって下るが、ここでもけっこう混雑。途中の14:50頃、桜が咲いている。
良くは判らないのだが石鎚桜?普通の山桜?


途中ミツバツツジ、アケボノツツジがちらりほらり。
この辺りにアカイシミツバツツジがあるとのことだがどれがどれやらさっぱり判らない。
いくつかピークを越え、東山に登る手前の鞍部からエスケープルートを下る。結構急め。途中で今日の宿を見下ろせた。
写真左:途中から見えた今日の宿(写真提供Oさん)   右:15:47たどり着いた銅山峰ヒュッテ(写真提供Kさん)

15:40上部鉄道の跡地に着く。見事に水平道。結構な距離を歩き、着いたりっぱな橋のたもとには歴史を忍ばせる赤煉瓦が。

写真左上:15:43上部鉄道跡                    15:46第一通洞入口     
写真左下:16:27煉瓦で閉鎖された穴   中下:煉瓦積みの橋の橋脚  右下:16:30橋手前の煉瓦


橋からすぐ、今日の宿銅山峰ヒュッテ。 一泊2食6000円。沢を詰めたところの水場近く桜草が一面に咲く。
小屋人が植えたのかな。そのわきにはわさびの花が咲くヒュッテの周囲にはツツジもいくつか・・・・。
写真左上下  :ツツジと桜草(写真提供Kさん)    左中上下:ツツジ 下はヒカゲつつじ?(写真提供Nさん)  
写真右中上下:これもツツジ(写真提供Oさん)     右上下:山葵 水場

食事は部屋まで持ってきてくれる。夕食は1汁3菜、若布のみそ汁、タケノコの煮付け、キュウリの酢の物、ポテトサラダ。
朝食は1汁1菜。とってもシンプル。塩分補給用のごま塩スティクが飯を食うのに役立つ。

夕食後、町の灯りがいい感じ。伊予西条辺りだろうか。明日の天気を期待したいところなのだが・・・・・・。
写真上左:夕食         写真上右:朝食     写真下: 夜景


夜半、雨音が・・・する。雨戸を閉めて外が見えなくなるが、段々強くなる・・・・・、朝食時になっても降り止まない。 
朝食1時間後の8時、ようやく小降りになり、天候回復を諦めて思い思いの雨対策して8:03出発。写真左:(写真提供Kさん)

   
銅山越えまでゆっくりとした登りが続くが、いろいろと花の看板が現れる。樹林帯の中だけあって風はあってもあまり気にならない。

少々遅れて進み、8:35みんなの待っている銅山越えにつく。そこからみんなを待たせつつ一人銅山峰に登る8:41。
振り向けば銅山越えの祠が見え、その近くにはツガザクラの南限。

アケボノツツジで有名なツナクリ山はガスと雨で何にも見えず。そこに突然の強風。
麦藁帽が吹っ飛ばされる。ツガザクラ保護のために立ち入り禁止のロープが張ってあり、取りに行けず結局あきらめ。

銅山越えから下山に掛かると、5−6分で銅山の跡に。8:51別子本舗 歓東杭、左手に歓喜杭がある。
写真左:(写真提供Kさん)        

写真左:9:13−15木方吹所跡付近で谷を渡る。登山用階段が見える。写真左:(写真提供Kさん) 

9:23 雨中のミツバツツジ。フィルターに着いた雨粒でにじむ。風もあいかわらず吹いている。

9:26-36途中のダイヤモンド水。ボーリングの際にわき出した水。 1.5Lほど持ち帰る。解説によると、ロッドの先端にあったチップ(ダイヤモンドを着けた)が事故で回収不能になり埋もれたままのため名付けられた様。(写真右提供Kさん)

   
9:51尋常小学校跡の石積み。最盛期は生徒数298名 写真右:9:49(写真提供Kさん)

9:53道の途中の一枚岩。歩く人々。9:52(写真提供Kさん)

小足谷疎水道、収銅所、接待館、庸人社宅の跡地、集落跡、醸造所跡を通り、10:14足谷登山口にようやく着く。 

ここから約4km先の筏津の駐車場まで車を取りに、ひたすら歩く。銅山川沿いに下る。カジカが所々で鳴く。
道ばたの藤の花をいくつか失敬する。明日はぬた和えにして食べよう。新緑が目にいい。
雨もほとんど気にならなくなった。10:51南光院前通過。

11:25筏津着。途中の風呂に備えパッキングし11:50発。歩いて1時間超の距離でも車だと5分。
そこから道幅も細くなったり広くなったりするが、快調に進む。新居浜市内でカーナビの指示に逆らい左折。
13:03新居浜温泉に。

小一時間で汗を流す。時間が無くなり、高速に乗る。観音寺で車を返し、かやくうどん大盛りを食う。

15:30観音寺駅について特急で移動の予定だったが事故でSTOP中。15:37始発の各駅停車に飛び乗る。
途中、讃岐富士を車窓にながめる。みな以外と低いのに驚く。

16:25坂出着。ドアが開く前に向こうのホームから岡山行きが出発。ここで結局30分ほど待たされる。
つながりが何とも悪い。待ち時間を利用して駅併設のスーパーに入る。地物の魚が色とりどり。16:37
あおべら491円、あかべら384円、かさご(めばる)198円、みみいか198円、あいなめ1144円

魚は買わず、ビールを3缶。ホームで列車待ちに消化。乗り込んだマリンライナー、
先頭の車窓からうねうねと続く瀬戸大橋を眺める。16:56−17:06
写真上 左から右へ:16:47坂出からの讃岐富士、16:56予讃線と瀬戸大橋線の分岐点、同合流点
写真中 左から右へ:上部高速道と合流点遠望、瀬戸大橋、             上部高速道と合流点近く
写真下 左から右へ:瀬戸大橋遠望、       瀬戸大橋遠望、          瀬戸大橋線内の眺め

17:33岡山着。18:28の始発に乗る予定だったが臨時便がある。急ぎ弁当・土産を買い込み。18:03発。
  しかし、自由席待ちで並んでいた方々はだれも弁当が手に入れられず、一人食す。
名古屋過ぎようやく社内販売着。21:10新横浜着で四国の山旅を終えた。


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