　　山行記録　５泊６日の最終日　　

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最終日

０５年９月２３日　朝の食事　相変わらずの量。
切り干し大根の煮付け、ぽんジュース、海苔、漬け物、二つ目玉焼き、肉じゃが、みそ汁。

でも天気が回復したので急いでかき込んで日出を見に行く。５分後　餓鬼岳山頂にて雲中の日出を拝む。

　カメラが写した偶然の虹。

朝日に輝く山々が何とも良い。

反対側の三ツ岳中腹に餓鬼岳のシルエットがくっきり。理論上は自分の影が映っているはずと手を振って見るが
・・・・・見えない。

写真左:中央左が[餓鬼岳]、なだらかな稜線が[西餓鬼岳]、
　　　　　その右の低い[餓鬼のコブ]、
　　　　　再び高い[唐沢岳]のシルエット順。　　　　　　　　　　　　　　　　　写真右：７：１０　唐沢岳と剣方向

写真右：７：１０　唐沢岳と剣方向

郡山の住人　昨夜の予定を変更して唐沢に向かう。途中の西餓鬼の見晴らしまで同行する。

見晴らしには、駒草の黄色い葉っぱと、白い燕岳、遠く槍・穂高、笠が一望に。足元の餓鬼のコブへの道も露わ。

昨日見えなかった裏銀座の山々、蓮華、針ノ木、鹿島槍、その向こうの剣が立派。
まあ、唐沢がじゃまして裏銀座の全部は見えないのだが、天気豹変には「今日も最高」。

餓鬼のコブに下る郡山の住人と別れ、本日２度目の餓鬼に登り返し。
剣の向こうに前線に雲が並ぶ。　まだ７時半なのに、剣の北方の鞍部にガスがかかり始めている。

あと２時間もすると北半分はガスの中かなと思いつつ下山にかかる。

８：１５小屋発　コースタイム４：３０。タクシー待ち１３：００だから少し余裕か。・・・・・と思ったのが大間違い。

すぐにくねくねと百曲がりの急坂。視界はあまり効かない樹林帯。その内、水平道の樹間に餓鬼岳を見る。

１時間３０分後の９：４５、ようやく大凪山の標識に着く。５００ｍ降りた。しかしここから最終水場まで約６００ｍの急降下。

途中１人＋１人＋５人　とすれ違う。稜線につく頃には雲の中とはと思いつつ「いい天気でしたよ」と。いつもの黄色
いザックのことを「めずらしいな、初期のミレーのですよね。アタックザックって呼んでましたっけ。いま無いんですよね
この型。」　「欲しいのだけど無いんですよね」と一くさり。

下ること１時間の１１：１６すぎ、ようやく１５００ｍ地点最終水場に着く。小屋が２６００ｍだから１１００ｍ降りた計算。

そこからすぐの滝をみてほっとする。しかし、あと６００ｍ。結構スリルのある道をひたすら下る。

滝を見つつ、流れを見つつ、「ミズのむかご」や「トチの実」を採取しつつ・・・。

途中すれ違った人が「この先の滝まで行くが１３時のタクシーに乗る方ですよね」　相乗りさせて欲しいとのこと。　
で「待ってますから」と分かれる。ところが、そこから先が長い。行けども行けども沢沿いの道。

たまには沢をはずれ、登りだす始末。しかも鎖場付きで。ようやく簡易橋を通り、林道らしき道にでる。

タクシー案内がうれしくなる１２：５１、でもこの２００ｍが２００ｍではない。倍ぐらい有りそう。
１２：５８　運ちゃんが立ち待ちする駐車場にようやく着く。

件の人待ちのため延滞料金を払うこと５分。諦めてタクシーの人になる。大町温泉まで４１５０円。
車窓はリンゴ、稲、蕎麦の収穫時。　

蕎麦にはうるさい運ちゃんで「人はうどん、仙人は霧を食う：霧とは蕎麦のこと。霧が無くとも蕎麦の実は出来るが霧が
無いと風味が出ない。梅雨の霧の多い頃に蒔いた蕎麦でないとＮＧ。で、１０月１０日を過ぎたのでないと旨くないのだ」
とか。

以前自宅で蒔いたとき、３ヶ月で実が出来た。　蒔く時期に関係なく収穫してすぐ粉にしたのが新蕎麦と考えていた
のだが霧の存在は新しい知識。　

大町温泉で汗を流し、肩の擦り傷（左３ヶ所、右２ヶ所）に手当し、運ちゃんおすすめの店で生大ビールと大盛り蕎麦
を食い、大町駅前でウィスキー風味の焼酎（帰山：千曲錦酒造：蕎麦焼酎、オーク材の樽にて寝かした薄黄色）を買
い、車中では黒部の地ビールを飲みつつ雲に覆われた今日の山を眺め、松本で２５分待ちの間に駅前の果物屋で
リンゴと黄桃の配達を頼み、おみやげと弁当とビールとつまみを調達し、各駅停車で帰途につく。

途中小淵沢で乗り換え、ビール追加。　

最寄り駅着。今日は祝日なので最終バスが５分前にでたあと。出発時より３ｋは重くなった荷物を背負って２５分
ようやく帰着。風呂上がりのビールはこれまたうまい。