HALF AND HALF JOURNAL
無 意味 な 破 片 無意味な破片
Fragments
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★〈イズ・ユー・イズ・オア・イズ・ユー・エイント〉翻訳不能歌〔A〕。 ☆ ☆ ☆ Updated 2006.12.19 編集長―教育が問題になると、必ず想い起こすことがあるんだ。 アロマ―授業中に消しゴムをころがして追いかけてたことですか?
特派員―学生の頭を悩ませるためでしょう。 地下室の柱飾り デコレーシュン 編集長―実用的なテキストを使え、とは言わない。しかし、あまりにも現実とかけ離れたテキストは、時間の無駄だ。知性と体力の消耗だ。 放送局長―学校教育の全体について言えることだよ、な。日本はもっと実践的で生活に対応した役に立つ学習をさせないといけない。難解な漢字を詰め込むのは、ナンセンスだ。中国を叩くのはそんなコンプレックスなんだ。 特派員―17日の産経新聞にこんな見出しがあった。〈サハリン2脅して乗っ取り? “露流” 外資事業介入の危険性〉…カタカナでロシアと書かない。この新聞は愛国主義と民族主義を看板にしてるけど、カタカナは日本人の発明した文字ですよ。脳神経がひねくれてる。 ナモネ氏―しかし、ああいう連中こそ漢字を多用する。 特派員―どうも気分が悪いな。言葉と行為がまるで分裂してる。そんな矛盾はハラキリイズムですよ。 ☆ アロマ―必修の世界史を学ばせない高校が増えてるけど、世界史はどんな役に立つの? 放送局長―ニュースを正しく見るためさ。生活環境の出来事を正しく考えるために、だよ。歴史がないものはないんだ。 編集長―そう、役に立つか立たないか、というのは重大な問題だ。プラグマチズム(実際主義)はアメリカ人好みの哲学だが、現実の中に当てはめてみて有効なら、その考えは真実で正しいとする〔1〕。機械が正常に動かない部品は、模造品、偽造品なんだ。 ナモネ氏―機械を動かせる偽造品もある。 編集長―耐久性がなければ、間違いだ。 アロマ―〈あたしの携帯電話は、真実、正しい、美しい!!!今、そういうお話、聞いてるところなのよ。うん。えっ、もちろん赤いリンゴも真実よ。馬鹿ねえ。〉 放送局長―ジグソー・パズルだな。言葉をいじくる観念論よりは未来志向でいい…新しい教育基本法は、どうだろうか?日本という機械が壊れてしまうんじゃないか? 編集長―うむ、たとえ一時的に正常に機能するように見えても国際社会のシステムには適合できないね。 特派員―それは間違った部品だという証明になりますよ。まず経済関係から狂ってくるでしょう。 ナモネ氏―しかし、右翼は強引に機械の方を変えるつもりだ。防衛省はその役割を果たすためだ。 ☆ ☆ ☆ A Is you is or is
you ain’t; ? 1 現代哲学辞典; 山崎正一,市川浩 編 講談社 真理 T---茅野良男 記述 |
★〈悪夢〉は、アーティ・ショウ楽団の経験から来たのか[A]? ☆ ☆ ☆ Updated 2006.12.8 ナモネ氏―家庭内暴力も変種の迫害だぞ。いじめだけじゃない。
ナモネ氏―アメリカ人が使いはじめたのか? 特派員―さあ、ね。 編集長―ヴィデオ・カメラの悪用がある場合に、他と区別するためにそう呼ぶようになったんじゃないかな? 地下室のライト 特派員―それは、HHJのモード、決まった生き方だよ。 半分半分放送局長―アルコールを飲みながらこんな話をするのもなんだが、酒の価格を釣り上げれば、問題の半分は解決するよ。昔のように間接税を高くして、酒の消費量を抑えればいいのだ。 編集長―現実は、政府も国会議員も飲んだくれてる。 ☆ 特派員―酒は感情の共犯者で、人間の意志の働きを弱める。タバコは健康に有害だと批判する人が多いけれど、酒の害悪については黙ってる。 編集長―酔っぱらってしまうんだろう。タバコは反対に脳神経の興奮を鎮める効果がある。ぼくは止められないな。思考のコントロールが必要なときは、特にそうだ。酒は政治的な面があるから、困る。 放送局長―それは案外本質的なことだな。祭りと酒って、切っても切れない関係にあるから、なあ。 編集長―アルコール類は、他の商品と違ってデザインが変質していないんだ。これは、怪しい。 アロマ―期間限定の禁酒法とか禁酒条例を作れば? 放送局長―マフィアが喜ぶよ。戦前のアメリカみたいに密造酒を売って大もうけだ。 ナモネ氏―しかし、アクシデント防止にもつながる。北秋田市は11月条例を見直して、飲酒運転の職員を首にする規定を作った〔1〕。 特派員―感心しました。禁酒法は実情無視の悪法だと言われたけれど、裏金が酒に化けて、国際テロ組織の資金源になるよりはいい。 アロマ―そうだ、そうだ。 ☆ ☆ ☆ A Nightnare; Artie
Shaw & His orchestra 1 北鹿新聞 11.9 |
★ 〈どこでもない場所の外に〉って、どこで聞いても名曲だ[A]。 ☆ ☆ ☆ Updated
2006.12.1
編集長―水面に映る映像の魔力が人間の想像力を掻きたてたのは、人類と同じくらい古いだろうな。これは古代ギリシアのナルシスの伝説に残ってる。縄文遺跡のストーンサークルは伊勢堂岱でもやはり墓地と祭りの場だったが、現地を見てみると、祭りのとき水を張って鏡として使用した可能性もある。満月を池に映して、何か宗教的な意味を与えたのではないかな? 大湯ストーンサークルの万座遺跡 特派員―ワールド・ワイド・ジョーク。死者の霊魂を月に送るために、そんな魔術的装置を発明したんだと思いますね。 放送局長―君、縄文人が月に行くための宇宙基地を持っていたとしたら、日本文化の名誉だ。 ナモネ氏―もうひとつ大きな池を作れば、満月は二つだ。地名に残ってるが、能代には米代川の対岸に向能代という地域がある。近代的な製錬所があったという話だ。藤里町の奥の小さい集落真名子(まなこ)には、藤琴川をはさんで向真名子がある。 特派員―北秋田の方言では目のことを〈まなぐ〉と言う。両目があれば、ダルマさんに目を入れるのと同じで、幸福でしょう。 放送局長―なるほど。間を流れる川が鏡だというわけだ。 編集長―白神岳の隣にある向白神岳というのも、それだね。 ☆ 編集長―大湯ストーンサークルで気になったことがあるけど、あの河岸段丘の先端にリンゴ園が広がっています、ね。これは古い記憶と係わりがあると思った。遺跡からクロマンタ山の間にはリンゴの樹が数本しかない。連想を誘うような伝説か何かありませんか? ナモネ氏―ないなあ。あそこに行くときはリンゴの季節なんだが。 特派員―所属する記憶じゃないかな? 放送局長―表参道に並ぶ赤いリンゴのデコレーション、か… 編集長―あのリンゴ園の中を自転車で通ると、迷うんだよ。 アロマ―まあ、無事に帰れたの?お疲れさん。 ☆ ☆ ☆ A Out of
Nowhere; Harry James & His orchestra リンゴの話の続き 縄文時代の遺跡に関する情報の破片をいくつか ミラー・イメージについて広く考えてみたければ 所属する記憶とは何か? |
★ティーガーデンのトロンボーンが歌う〈その通りだ、私が悪い〉[A] ☆ ☆ ☆
Updated 2006.11.14
特派員―三浦梧楼は明治維新で活躍した人気者ですよ。当時何をするのか分からないけれど、枢密院顧問官の肩書きを持ってた。 小坂鉄道大館駅 特派員―どこで意思決定が行われるか、不透明になりがちですね。 編集長―不透明でなくても、責任を追及するのがむずかしい。 半分半分放送局長―それはそうだが、原敬は柳田国男という稀な才能をどう思っていたのかな? ナモネ氏―日記では何も語ってないな。どんな理由で彼を辞任させる汚い企みに同意したのか、ということも、だ。しかし、柳田国男が世に送り出した《遠野物語》の舞台は原の故郷盛岡の近くだ。原は毎日新聞から出発して平民として帝国の指導者になった男だから、そういう才人を心情的にも庇うと思うんだが? 編集長―やはり重圧に負けたんだろうか?… ☆ 放送局長―徳川三兄弟が皇太子のヨーロッパ旅行計画で実際どう動いたか、分かればいいが〔2〕? 編集長―資料がない。しかし、紀州徳川家15代目の頼倫(よりみち)については人名事典でやっと輪郭を掴んだ。〈皇太子のご成婚に貢献〉したとあるんだ〔1〕。婚約問題では元老の山県有朋と西園寺公望と対立した、と考えていい。それから、おもしろいのは図書館事業に尽くしたということだ。これは知識や教養を高めることに関心があったからではない。不愉快な本を排除する権限を握るためだと思わなければいけない。 ナモネ氏―そうか、そういうことだったのか…徳川一族の本能だ。図書館に柳田国男の書物を置くな、と命令したかもしれんな。 特派員―いろんなリンクができた。 放送局長―これで、予想どおりに構図ができあがったな。徳川頼倫っていう紀州徳川家の殿様は野心家だと思うね。そのころ満州に寄り道していたらしく、あの張作霖に軍資金を送るために陸軍の上原勇作が満州の古い陶磁器のコレクションを仲介する〔3〕。話がまとまったのは大震災のあとだが、頼倫が大正14年53才で死んだので、跡継ぎの徳川頼貞が購入する。現在の金額にして約750億円だ。どういうわけか、徳川一族は金が余ってる。 特派員―朝鮮や満州の指導者って、明日どっちを攻撃するのか、自分で分ってるんですか、ね? 編集長―そういう意味で張作霖は象徴的な登場人物だ。 特派員―フランスのジャーナリストが、去年だったか、キム・ジョンイルをポリシネッラ(イタリア喜劇の悪賢い道化者)にたとえてたけれど、張作霖も似ていますよ。陰で糸を引く国は危険なゲームをやってる。 ☆ ☆ ☆ □ 東京駅暗殺事件~19 A That’s right, I’m
wrong; Jack Teagarden and His Big Band 1 日本人名大事典 平凡社 2 徳川家達 1863年(文久3年) -
1940年(昭和15年) 静岡藩知事。公爵。1890年(明治23)から貴族院の議員を務め、1903年から1933年は貴族院議長を、1929年から没年まで日本赤十字社の社長を務める。1914年(大正3)にはシーメンス事件により山本権兵衛内閣が総辞職した際に組閣の大命を受けるが、これを固辞する。---フリー百科事典Wikipedia 徳川達孝 慶応元年(1865年) - 昭和16年(1941年) 明治期から昭和にかけての宮中官僚・政治家。田安家第9代当主。父は田安徳川家第5・8代当主の徳川慶頼。兄に徳川宗家を継承した徳川家達がいる。伯爵・貴族院議員・侍従長・学習院評議員・日本弘道会長を務める。---Wikipedia 徳川頼倫 1872~1925 紀州徳川家当主。明治39年侯爵。貴族院議員。大正11年宮内省宗秩寮(皇族・華族に関する事務担当)総裁。皇太子の結婚など皇族関係に貢献。図書館事業に尽力した。---日本人名大事典 平凡社 [注;1899年公布の図書館令において図書館という語が定着した] 大日本写真協会に所属---HPジャパンメモリー1893年 東京地学協会の会長---東京地学協会HP 3 K's HOME PAGE :『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』の私的まとめ 奉天古陶磁による張作霖の軍資金調達 徳川頼倫と渋谷の裏話 紀州徳川家と那智の扇祭 |
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★〈狂ってると言うけど〉はエクスタイン楽団の言い訳かな?[A] ☆ ☆ ☆ Updated2006.11.1
ナモネ氏―婚約者の選択にしても、皇太子は受動的でしかないのだ。もっとも、自分の意志という言葉を学んでいたかどうか… 特派員―アメリカ人が書いた《昭和天皇》によれば、教育指導係の小笠原長生子爵が推薦した3人の王女から良子(ながこ)を選んだのは、母の皇后節子(さだこ)ですね。他の説では、東宮御用係杉浦重剛(しげたけ)の勧めです〔2〕。 中山の果樹園 編集長―おそらくそういうことだろうな。しかし、裕仁は1921年大正10年3月から9月までの旅行で二人のリベラルな狙いをイギリスとフランスその他の先進国で見聞して学ぶことができた。つまり、よく知られているように戦争の悲惨さとデモクラシーだ。ところが、この旅行に猛反対していたのが、西洋嫌いの愛国主義グループと反民主主義グループで、右翼のボス頭山満と国家社会主義の大川周明、それに中国帰りの革命家北一輝が参加して、山県有朋を暗殺する活動を起こしたということなんだ〔3〕。皇太子の婚約問題とヨーロッパ旅行は、民主主義を賭けた戦いだった。 半分半分放送局長―明治憲法の精神も賭けられていた、と言いたいね。天皇は良心の代表者で、バランスの取れた理性でなければいけない。 アロマ―大正天皇は脳の病気よ。だから、それにつけこんで皇后に歌を教える下田歌子という才女が怪しげな坊主と手を組んで宮中を動かしてた。 編集長―原首相はそれを心配してる。科学が発展する時代には呪術や宗教も勢力を伸ばすが、飯野吉三郎という行者は宝の山を発見する霊力に優れていたらしい〔4〕。鉱山の利権と係わるから、当然右翼や資本家と仲がいい。そんな男が1919年大正8年6月4日原首相の家を訪れて、圧力をかける。霊のお告げを下田歌子を通して皇后に伝えさせたけれども、天皇陛下の気持は皇太子の洋行に反対である、と。原首相は大正デモクラシーの主役だから、〈国民一般の希望〉だとはねつけた。 放送局長―ううむ。虎ノ門のイイノホールはその山師を記念して建てられたのか?明治天皇の後継者は薬物で頭をやられたのかもしれないな。 ☆ 編集長―とにかく、気になるのは後藤新平の行動なんだ。右翼とのつながりは表に出ないが、その年の暮れ12月23日思いがけないときに皇太子の洋行問題で原敬の日記に登場する。 特派員―ちょうど柳田国男が貴族院書記官長の辞表を提出した日だ。 編集長―そう。県立図書館から原敬日記を取り寄せて読んでみると、原首相が柳田説得工作に乗り出したのは、徳川家達の弟徳川達孝(さとたか)伯爵と徳川頼倫(よりみち) 侯爵がわざわざ原敬の家に来て〈依頼〉したからなんだ。ナモネ氏は、ある研究者が日記の引用として〈徳川一族〉が〈泣きついた〉と書いてると以前言ったけれど、日記には〈徳川一族〉も〈泣きついた〉という言葉もなかった。これは不注意による引用の間違いじゃなくて、情報撹乱だろう。ところで、柳田が敗れ去ったその日の夜だが、後藤新平は原敬の自宅を訪れて、こう言ってる。皇太子の洋行について山県の意見を聞くと、〈同感〉であるという答えだったが、実現に積極的でない。山県は〈昔日の山県〉ではないので、尊敬しても〈信頼〉するべきではない。そう原首相に忠告する。元老山県有朋と人間的に理解しあって同じ方向を見ている原敬に。後藤自身の意見は出ないが、〈昔日の山県〉という言葉で柳田国男の哀れな末路を想い出させようとしたにちがいない。それは予告的に、脅迫的にさえ響く。 ナモネ氏―あの後藤新平が、柳田国男辞任の日にわざわざ顔を出してそんな話をしたのは、徳川とその取り巻き連中と共謀しているということだ。それも、あろうことか、ヒューマニズムの畑と宮中の畑で。 放送局長―闇のコネクションを宣伝しに来たのか、と考えてしまうね。まったく意外だ。某重大事件のとき後藤新平が東京市長になったのは何か目的があったのだ。 ☆ ☆ ☆ □ 東京駅暗殺事件~18 A You call it
madness; Billy Eckstine & His orchestra 1 原敬事典HP 2 昭和天皇 Hirohito
and The making of Modern Japan; Herbert P.Bix 2002年 作戦の鬼 小畑敏四郎;
須山幸雄 ---クリック20世紀 3 大系日本の歴史 14; 江口圭一 愛知大学教授 1989年 「国際化」の中の帝国日本 日本の近代化 4 1905~1924 ;有馬学 九州大学教授 1999年 4 岐陽山人の歴史百話 HP |
★アーティの〈朝日のようにやさしく〉は、奇妙に悲しいアレンジ〔A〕。 ☆ ☆ ☆ Updated 2006.10.24
半分半分放送局長―実際どんなものなのか、解説する記事に目を通したが、どれもキム・ジョンイルと子分が使う高級車や腕時計、ワインや食い物を例に挙げてる〔1〕。とぼけてるよ。 ナモネ氏―一流のジャーナリストが、ぜいたく品の輸出禁止と聞いて、それが金に化けることを想像できないんじゃあ、三文小説を書いてるようなもんだ。 アロマ―何かから目をそらすためのアリバイ工作よ。読んでる間はだまされてる。 リンゴの取り入れ 編集長―テロ・ライターだ。フランス語の制裁決議では、ぜいたく品は〈アルティクル ドゥ リュクス articles de luxe〉となってるが、他の意味がちらつかないか? 放送局長―まぶしい朝日の記事。 ☆ 編集長―それで閃いたアイディアがあるんだ。つまり、市町村と都道府県は朝日新聞の購読を停止するということだ。公務員は慣習とプレッシャーに逆らえないだろうから、首長か、あるいは議会が決定すればいい。 特派員―HHJとリヴァー・ユートピアは朝日新聞の黙殺に苦しめられましたから、ねえ。黙殺に。 編集長―特に〈西宮家の蔵〉疑惑は忘れてはいけない。 ナモネ氏―あれから西宮家の名前も角館町も消滅したが、朝日新聞が傍観していなければ、西宮市の支局で起きた記者殺傷事件の真相も解明できたはずだ。 特派員―時効完成前に、ね。でも、先のアイディアの話だけど、平等に扱って定期刊行物の購読に関する条例を作った方がいいと思う。地方自治法の民主的な発展に協力しない場合、議会は該当する新聞に1年間購読予算の支出を止めることができる、とか。 放送局長―しかし、それは非難される。表現の自由、言論と出版の自由に対する政治的妨害だ、と。地方自治法を堕落させることになろうとなるまいと、マス・メディアは自由でなければ困るんだ。税金で生活を支えられてるが、ね。 編集長―悪い慣習を断ち切ると、自由に自分で考えると思うね。憲法違反の疑いがあるとしても、HHJのようなミニ・ジャーナルは1円ももらってないんだから、馬鹿らしくて聞いてられないよ。 ナモネ氏―そう言えば、憲法には、自由は公共の福祉に役立てられなければならないという規定があったな。 アロマ―第13条。〈すべて国民は個人として尊重される〉のよ。〈生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする〉ということよ。分かりましたね? 放送局長―はい、はい。 特派員―秋田県に頑張ってもらいたいですね。以前新聞雑誌の購読について質問したら、黙殺ですよ。 放送局長―やはり、君、県庁には北朝鮮のブラック・ボックスがあるんだよ。 ☆ 特派員―制裁決議と日本の対応について、何かコメントは? 放送局長―自民党の核保有論は長い間の夢を映画化するものだが、日本がやられるっていう可能性を考えない。自分という存在がないのは、危険だ。朝日新聞と安倍首相は、高校野球みたいに美しい精神だと思ってるだろうが。 ナモネ氏―制裁決議は遅すぎた。島国の防衛意識は防波堤を築くために侵略に向かうのだ。本当の意味での安全保障システムは研究しようともしない。 編集長―平和な生活に慣れた人たちは冷静に考えるのが難しい状況になると思う。あらゆる情報操作で混乱させるのが国際テロ組織の得意技だから、TVや新聞から距離を置くべきだ。議員と公務員は、長生きしようと思わない方がいい。 アロマ―長生きして、エンド・マークの後を見てもらいたいわ。 特派員―どんな映画なのか、なあ? 放送局長―きっと無料で見れるよ。 ☆ ☆ ☆ A Softly as a
morning sunrise; Artie Shaw & His orchestra 1 フィナンシャル・タイムズ 日本語版 2006年10月20日 その他 2 ? |
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★ベイシー楽団の〈すばらしいこと〉は、中味がよくない[A]。 ☆ ☆ ☆ Updated 2006.10.4 特派員―きのう公民館に立ち寄ってみたら、大館ケーブルテレビの開局記念号のパンフレットがあった。
特派員―えっ、もう放送を始めてるんですか? ナモネ氏―花巻の会社だから、話が早いよ。 編集長―市民が夢に見たケーブルテレビ局だったはずだが、お祭り騒ぎどころか浮いた気分もないな。HHJの岩手関連記事がデッド・ボールになったか、と心配したよ。 東北ハイウェイ下の黒沢川 [鹿角] 編集長―どれどれ。〈ケーブル情報局 Oh!date〉…オー・デイト、じゃないな。 特派員―〈おおだて〉と読み方を指定してる。 編集長―地域のニュースとさまざまな情報の番組を制作するのは結構なことだが、この〈Oh!date〉というのはどこかで聞いたことがないか? 特派員―長谷川喜作のアンチ・ロマン《日付のない街》についての対話ですね〔1〕。第1部〈日付のない日記〉というのは、大館のローマ字書き〈Odate〉から着想したもんでしょう? 編集長―そうだ。大館駅のプラットフォームでローマ字の駅名を見たとき、〈ゼロ・ダット〉〈オー・デイト〉つまり、日付がない、という意味に読めたのだ。小説にぴったりだと思ったね。あれは明らかに〈思想〉の表現だから、大館ケーブルテレビは著作権の侵害を認めて謝罪するべきだな。 特派員―当然ですね。ネーミングについて正当な説明ができなければ、作者とは言えませんよ。 ナモネ氏―スタートから自分のニュースを作るとは、頭のいい放送局だな。しかし、番組のタイトルを模造品にすれば、中味を疑わせる。 特派員―放送局の中味も、ね。 編集長―ぼくが言いたいのは、紛らわしいことはやるな、ということだ。意味をもつれさせるような表現は悪い冗談だ。 特派員―ユーモアを嫌う日本人がそれをまじめに実行するんだから、見たり聞いたりする方は気分が悪い。シナプス間がかゆくなって。 ☆ ☆ ☆ A Wonderful thing; Count Basie &
His orchestra 1 HHJ VOL.10 1992.9.20 アンチ・ロマン《日付のない街》 |
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★トミー・ドーシー楽団の〈本当にそうだよ〉を聞いたあとで〔A〕。 ☆ ☆ ☆ Updated
2006.9.28 アロマ―大館市が市民文化会館でジャズを主催したことがあった? 特派員―ない、と思うけど。自治体が偏愛する音楽は、クラシックだよ。 アロマ―不公平だと思わないの?
アロマ―あたしは生でスィング・ジャズを聞きたい。編集長が買ったDVDを見たら、昔のスィング・ジャズ・バンドって本当に恰好いいのよ、ね。 特派員―大館には本格的なオーケストラがあったけど、花岡をホームグラウンドにしてね、でも、90年代には何の音も聞こえなくなったな。 ナモネ氏―あれは、解散したんだ。中心メンバーがばらばらに遠隔地に飛ばされてしまって、自然消滅。 黒石のこみせ通り ナモネ氏―韓国を見れば、分かることだ。クラシックの人材が世界にはばたいた背景には、70年代後半の残酷政治がある。 放送局長―あのヴァイオリンの音色は、何かと言うと、悲鳴だったね。 ナモネ氏―もう言葉が出ない状況なのか、と感じたもんだ。 放送局長―まともな知性なら、とても聞いてられないと思うね。最後まで聞ける頭は、生きた人間に冷酷だ。一般論だが、クラシック音楽が人間教育に効果があるなんていうのは、誇大宣伝だ。 特派員―あれは帝国主義者のコンプレックスですね。クラシック・コンサートの入場者は、今の話でがったり減ると思います。ファンが少なくなれば、高額のレッスン料を取る音楽教室も閉鎖が相次ぐ。 アロマ―つまり、悲劇的な政治が崩壊するということね。 ☆ ☆ ☆ A Yes,indeed ;
Tommy Dorsey & His orchestra |
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★〈チャタヌガ・チュー・チュー〉はミラー楽団の陽気な列車旅行〔A〕 ☆ ☆ ☆ Updated 2006.9.9
半分半分放送局長―山県有朋と言えば、大正時代でも現役で政治を動かしていた元老だ。天皇の権力を嫌うグループには、一番不愉快な邪魔者だったと思うね。そうだ、天皇は憲法を作らせたのだ。 十二湖 沸壺の池 編集長―陸軍のトップ山県有朋中将兼参議もかなり進んでいて、3年後、三権分立の憲法の作成を急がせてる。 放送局長―そうか…NHKのドラマに《憲法はまだか?》というのがあったな〔2〕。見てないけど、その種の番組には反対番組制作を義務付けたいね、全放送局に。 ☆ 編集長―ところで、今日焦点を当てたいのは第一回帝国議会を開いたのが他でもない、内閣総理大臣山県有朋だったということなんだ。 ナモネ氏―伊藤博文じゃなかったか? 編集長―いや、彼はプロシア帝国の憲法を下敷きにした憲法草案を天皇に渡すと、さっさと首相を辞めて枢密院の初代議長に就任してる。その方が政治をコントロールできる。憲法発布のとき首相だったのは、明治天皇が嫌っていた黒田清隆。しかし、汚職で名を売ったこの軍人は、大隈重信外相暗殺未遂事件の責任を取って辞任して、臨時に公卿出身の三条実美(さねとみ)が山県有朋内閣の準備が整うまで総理大臣の席についた。1889年12月24日内閣を組織した山県は、ドナルド・キーンの《明治天皇》によれば、〈意義ある内閣改造を次々と行なった。それは、日本の政治に新しい時代が到来したことを示すものだった〉と評価されている。 ナモネ氏―逆に言えば、損な役割を引き受けた人物だな。伊藤博文は、やはり官僚だよ。目立たない安全な特別席に引っ込んでる。 編集長―百戦練磨の軍人が睨みをきかせなければ憲法政治の船出は危険だ、という状況だったと思う。7月1日には第一回衆議院議員選挙が外国人が感心するほど公正に行なわれて、300人の議員が国民の間から国民の自由意志で選ばれた。11月29日第一回帝国議会が召集された。〈夢の実現〉だったとアメリカ人は書いてる。表面的には反対者がいなかった。 ☆ 特派員―鉄道と帝国議会ですね、新しい時代が来たってことを目に見えて知らせるのは。 放送局長―視覚的な効果はすごい。蒸気機関で走る鉄の船も、そうだった。20世紀は何と言っても、飛行機だよ。徳川好敏大尉が代々木錬兵場、今の代々木公園の原っぱで、フランス製の飛行機に乗って日本初の飛行に成功した。1910年の重大事件だ。人間が空を自由に飛べるのだ!!! 特派員―あれが人間なら、ね…しかし、まあ、もうちょっとしゃべらせてください。明治政府が西洋から取り入れた鉄道と議会は非常に似たところがある。国民生活に密着してる。活動の自由と中央集権の道具という二面性がある。そして、時刻表と法律制度は誰も思いつきでわがまま勝手に変えられない。神聖な存在であると憲法に規定された天皇でも、隠然とした勢力を誇る徳川の殿様でも、それは無理。無力な生き物です。明治天皇と公卿たちは長い間そういう自由のない環境に慣れていたけれど、徳川は全然違う。 放送局長―機械の非人間性は、ある面で平等なんだ。 編集長―別の言い方をすれば、個人の思考や感情を超えた実体なんだよ。デモクラシーという理想を持てば、その線路を走るために現実と戦わなければいけない。 放送局長―ううむ。頭の古い徳川派と右翼テロリストが明治維新の生き残り山県有朋を憎む理由は、その辺にもあったのか…徐々に理解させられてると言わなければならないな。アジアで初の議会に対して国民がさまざまな期待をかけて熱い信頼を寄せれば寄せるほど、横目で見るサムライはおもしろくない。しかし、それで某重大事件で元老山県有朋を暗殺しようとまで企むかな? あれは、ストーリーの必然的な流れから見て、ほんの少し異常な動きだよ。 ☆ ☆ ☆ □ 東京駅暗殺事件~17 A Chattanooga choo
choo ; Glenn Miller and His orchestra 1
明治天皇 : ドナルド・キーン(Donald Keene) 出典 ; 明治天皇紀 第5巻 2 1996年 日本国憲法制定50周年記念として製作された。 プロデューサー: 金沢宏次 演出:重光享彦 脚本: ジェームス三木 ---wikipedia 選ばれた言葉が暗に指示すること 大隈外相暗殺未遂事件をふりかえる |
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★ベイシー楽団の〈君が一番〉は、ごまかしがない名演〔A〕 ☆ ☆ ☆ Updated 2006.9.1 半分半分放送局長―楽しい野球映画を見つけたって、これか? アロマ―ええ、ワインを飲みながら。
ナモネ氏―楽しいことがありそうなネーミングだ。生活の中で大事なのは、そういう期待感だよ。 アロマ―明治維新の高貴な主役の一人よ。表舞台に上げるのは、問題が多いと思う。違いますか? ナモネ氏―私は別にそう思わないね。 編集長―問題が多ければ考える楽しみも多い、と思うことにしよう。 アトリエの外階段 アロマ―カニモドキには我慢できないわ。 ☆ 特派員―タイミングがいい。帝国劇場の今日のお芝居は、《偽造食品の記号論》です。有栖川宮熾仁の記事をウィキペディアで見つけて読んだら、最後に脱線して2003年の事件を付け加えている。つまり、最近は偽者が有栖川宮を名のって世間を騒がせている、と。 ナモネ氏―ほう、それはご丁寧なことだな。 特派員―あの事件のメッセージは、それですね。編集長はいつものように冷ややかな笑いを浮かべて、タバコの煙で三つのリングを描きましたが、ね。 編集長―ダレナニ君はドーナッツ。 アロマ―ニセの有栖川宮の結婚式にはニュース・ヴァリューがないけど、マス・メディアは高く買っていた。 編集長―あの種の出来事は普通ドラマだけでメッセージを送る。 ナモネ氏―それを見せられた人たちが思うことは、カミカゼ攻撃を聞いた昭和天皇の気持と似ているはずだ。〈そこまでやらなければいけないのか!?〔1〕〉戦後は情けない平等ですよ、HHJのみなさん。 特派員――編集長は、外国人のスパイ事件も領海侵犯カニ密漁事件も演劇だと考える癖があるけれど、少し懐疑的な色彩をつけてもいいですよ。 編集長―ああ、HHJに捜査権があれば、なあ。どれもこれもドラマなんだ。 放送局長―ニセ有栖川宮事件はミラー・イメージとして見ることができるね。寺崎とパットナムの再会のドラマを忘れちゃいけない。 特派員―リンクで片付けましょう。パール・ハーバー関連記事へのリンクで。 ☆ 放送局長―しかし、君、先に進まなければ。今言うべきことは、ミラー・イメージを言葉に置き換えると、ただそれだけで、〈正常でない〉と国家機関が判断するということだ。 アロマ―あるいは、単なる主観だと言われる。でも、調べれば、分かることよ。GHQなら、真実を見つけるために君の反応を試してみたのだ、と正直に外交官スパイに言ったでしょうよ。 放送局長―そう思いたい。犯罪組織が情報機関の常識的な方法を流用すると、社会が混乱する。 編集長―犯罪組織と情報機関の区別がない国がある。警察庁と日本政府が問題にしなければ、国際社会のリーダーとしては認められないだろうね。 放送局長―そろそろ映画、見たいな。 アロマ―では、始めます。1949年、ジーン・ケリーとシナトラ共演のミュージカル《あたしを野球に連れてって》〔2〕 ナモネ氏―聞いたことがない映画だ。 編集長―ミラー・イメージが出てくる。 特派員―米明監督の《そのシナリオは読むな》には、ジーン・ケリーが必要ですよ。役者が勝手に作ってくれる。 ☆ ☆ ☆ A You are the top ; Count Basie & his orchestra 1 ? 2
Take me out to
the ball game ; 制作Metro Goldwin Mayer 監督 Bushy
Burkley Gene Kelly, Frank Sinatra, Esther Williams |