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その頃
イージーリスニングというジャンルの音楽がブームとなったのが、ちょうど私が中学生になる頃の1977年だった。カナダのピアニストのフランクミルズが「愛のオルゴール」で大ヒットを放ち、フランスのカラベリがそれまでの「カラベリときらめくストリングス」から「カラベリ・グランド・オーケストラ」に名前を変え、日本でも都倉俊一がオーケストラを結成するなど、新旧織り交ぜて様々な動きが見られたのがこの時期だった。
私はFM放送を聴く中で、特に「ジェットストリーム」で流される「私のレコードアルバム」というコーナーを録音したり、毎日6時ごろに放送される地域ローカルの番組、更には日曜の朝に民放ラジオ局でやっていたキューピー提供番組などを聴きながら、このジャンルの音楽への知識を深めていった。
そんな中で、最も私の感性に合っていたのがカラベリだった。イージーリスニングは、既存曲に独自のアレンジを加えて演奏する、いわゆるカバーが多いため、同じ曲を様々な人(オーケストラ)が様々なアレンジで演奏する。当然、個人的な好き嫌いが生まれる。結果的に多くの曲目で、気に入ったアレンジが多かったのがカラベリだったということになる。
ここでは、そんなカラベリのアルバムの中で、CDとして私が入手したものを発売順に紹介する。CDの中には廃盤になったものもあるし、日本で売っていないため輸入盤を購入したというものもある。今現在入手できるかどうか分からないものも多い。さらには、曲が重複しているため、購入していないものもある。
赤文字の曲名は、私が個人的に気に入っている曲。
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DISC1 1.涙のトッカータ 2.恋のアランフェス 3.シバの女王 4.恋はみずいろ 5.ドランの微笑み 6.エーゲ海の真珠 7.涙のカノン 8.オリーブの首飾り 9.アドロ 10.ジェット・ストリーム(ロワールの星) 11.幻想のアリア 12.愛のオルゴール 13.二人の日曜日 14.シスター・キャリー 15.ミスター・ロンリー |
DISC2 1.炎のランナー 2.ラグタイム 3.ある愛の詩 4.禁じられた遊び 5.ラ・ブーム 6.小さな恋のメロディ 7.サンディー(グリース) 8.白い恋人たち 9.スティング(エンターテイナー) 10.E.T. 11.ロミオとジュリエット 12.ゴット・ファーザー愛のテーマ 13.卒業(サウンド・オブ・サイレンス) 14.太陽がいっぱい 15.哀しみのアリス |
DISC3 1.愛の讃歌 2.枯葉 3.雪が降る 4.ビギン・ザ・ビギン 5.コンドルは飛んでいく 6.ムーンライト・セレナーデ 7.潮風のマリー 8.サン・トワ・マミー 9.オン・マイ・オウン 10.黒い瞳のナタリー 11.ベサメ・ムーチョ 12.この胸のときめきを 13.ケ・セラ 14.キエレメ・ムーチョ 15.ラスト・ワルツ |
DISC4 1.メモリー 2.ミッドナイト・ブルー 3.カサブランカ 4.フィーリング 5.愛の休日 6.もう森へなんか行かない 7.そよ風のワルツ 8.愛のテーマ 9.オネスティー 10.愛のセレブレイション 11.ラブ・イズ・ブラインド 12.33歳 13.イエスタディ 14.やさしく歌って 15.かつて愛した女性へ |
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DISC1(フランス編) 1.雪が降る 2.サン・トワ・マミー 3.涙のトッカータ 4.シバの女王 5.恋はみずいろ 6.潮風のマリー 7.愛の讃歌 8.枯葉 9.インシャラー 10.そして今は 11.行かないで 12.バラ色の人生 13.愛の休日 14.シェリーに口づけ 15.もう森へなんか行かない 16.さよならを教えて 17.マミー・ブルー 18.おおシャンゼリゼ 19.別れの朝 20.Mr.サマータイム(愛の歴史) 21.恋の予感 22.哀しみの時にも |
DISC2(ポピュラー・ヒット編T) 1.弦のファンタジー 2.光と風のプレリュード 3.ジェット・ストリーム(ロワールの星) 4.ミスター・ロンリー 5.ある愛の詩 6.エーゲ海の真珠 7.愛のテーマ 8.オリーブの首飾り 9.ビギン・ザ・ビギン 10.黒い瞳のナタリー 11.愛のオルゴール 12.小さな恋のメロディ(メロディ・フェア) 13.卒業(サウンド・オブ・サイレンス) 14.明日に架ける橋 15.この胸のときめきを 16.ラスト・ワルツ 17.メモリー 18.カサブランカ 19.フィーリング 20.スター誕生愛のテーマ 21.追憶 22.白い恋人たち |
DISC3(ポピュラー・ヒット編U) 1.愛をもう一度 2.愛はきらめきの中に 3.イエスタデイ 4.レット・イット・ビー 5.ラヴ・イズ・ブラインド 6.17才の頃 7.オネスティー 8.イエスタデイ・ワンス・モア 9.オンリー・イエスタデイ 10.雨にぬれても 11.悲しみのアンジー 12.アローン・アゲイン 13.アイム・ノット・イン・ラヴ 14.ダンシング・クィーン 15.チキチータ 16.魅せられて 17.愛は哀しくて 18.コパカバーナ 19.やさしく歌って 20.セイ・セイ・セイ 21.ケアレス・ウィスパー 22.心の愛 |
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DISC 1
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DISC 2
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DISC 1
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DISC 2
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2019年4月1日に、カラベリは亡くなったそうです。
私はそのことを3ヵ月ほどたってから知りました。日本ではほとんど報道されなかったようです。親日で、日本のアーティストや番組、商品のために曲を書き下ろしたことがあったにもかかわらず、この扱いは残念でなりません。
もちろん、一番残念なのは、もう新しい作品が聴けなくなることです。
これを機会に、まだ日本でCD化されていない作品を、追悼盤として発売してほしいと切に思いますが、今回の報道の有無という事実が、現実を物語っているかもしれません。
岩手県のバス“その頃”