参考文献
ここでは、「書籍類」の各項目で取り上げてきたバス関係書籍の中から、当サイトの本文を記述するに当り特に参考にした文献をピックアップします。
従って、取り上げた書籍はすべて重複しています。また、ここでは本文中に注書きすることを考慮し、各文献に番号を振っています。
01.日本バス友の会(1985)「日本路線バス総合カタログ」
この時代までは、シャーシとボディの系列化が今ほど進んでおらず、その組み合わせは多様です。ユーザーによるドア配置、窓配置、方向幕配置、etc、の違いも千差万別。ボディの見た目から型式を割り出すのは至難の業でしたが、このカタログをめくれば、該当の仕様にめぐり合える、または近い仕様にめぐり合うことができます。
おそらく、今後こんな本が二度と発行されることはないでしょう。
02.クラリオン(1986)「THE BONNET」
岩手県関係の過去の写真はありませんが、目次の背景写真として、浄土ヶ浜を行く県北バスの「いたわり号」の綺麗な写真が見開きで使用されています。
03.芸文社(1987)「ボンネットバス」
バスメーカーや事業者の提供による貴重なボンネットバス写真が豊富に掲載されており、ボンネットバスがどのように進化してきたかがよく分かります。
巻頭のグラフページに、岩手県交通の「まきば号」と「弁慶号」、岩手県北自動車のボンネットバスの活躍が美しく記録されています。
古い写真の中に岩手県のバスを見出すことが出来ないのは残念ですが、昭和30年代の大館駅前の写真に秋北バスのボンネットやキャブオーバーが写っています。
04.日本バス友の会(1987)「消え行く名車オバQバス」
岩手県交通に残っていた6台についても記述されているほか、元岩手中央バスの日野のオバQや、元岩手県南バスの飾りモール付オバQの写真もあります。巻末の「オバQバス出荷台数一覧表」は貴重な資料です。
05.日本バス友の会(1992)「高速バスのすべて」
06.ポルト出版(1993)バスラマインターナショナル20
車両アルバムには主要な車両の写真が掲載されており、営業所別の車両一覧表もあるため、一時期を切り取った資料性も十分です。
1993年という時期、まだボンネットバスは4台とも健在で、一部に導入された2ドア車(中ドア4枚折戸)が目を引きます。
07.BJエディターズ(1994)「バスジャパン・ハンドブック19 岩手県交通」
すべての車両が前と後ろの両方から撮影され、車両一覧表もあるなど、資料性の高さは定評があります。前所有者についても解説文の中で触れられています。
1994年というのは、廃止代替バスに私の知らない中型車が多数転入しており、国際興業からは1981年式のK-CLM470を譲受しつつある時期です。最古参車両は元国際興業のBU04(1974年式)です。
08.BJエディターズ(1997)「バスジャパン・ハンドブック20 ジェイアールバス東北」
1997年にはまだモノコックボディの非冷房車もかなり残存しており、民営化後の新車も国鉄バスのイメージを捨て切れていない車両ばかりです。“その頃”にはなかった三菱車は、夜行高速バスを中心に勢力を伸ばしています。
なお、その後に多く入った首都圏等からの譲受車はまだありません。
私にとって見覚えのある車両は多いのですが、国鉄時代からよくある営業所間移動により、登録番号が変わっており、岩手県内に配属されていても、見知らぬナンバープレートをつけていたりします。
09.鈴木文彦(1999)「日本のバス年代記」
ある程度全体の流れを把握していれば、バスの進化の詳細を知るための辞典のように活用することが出来る書籍です。
なお、表紙の写真の中に、岩手県南バスのボンネットバス、岩手東部乗合自動車のキャブオーバーバス、岩手県北バスのボンネットバスの写真が混ざっています。
10.ポルト出版(1999)バスラマインターナショナル54
車両は、この時点で78年式が最古参となり、オリジナル系のBUは全滅しています。国際興業からはLTが転入しつつある頃です。「少し昔の岩手県交通」というページには、花巻電鉄カラー、花巻バスの旧神奈川中央交通カラーがカラー写真で掲載されています。貴重です。
巻末には型式別の車両一覧表があります。
11.ポルト出版(2002)バスラマインターナショナル72
”その頃”から既に15年を経ており、当時の最新型が辛うじて最古参車としてわずかに生き残っている状態です。車両アルバムには、首都圏からの譲受車もありますが、前所有者を明らかにしないのが編集方針のようです。
巻末には営業所別の車両一覧表があります。