[日程表] [ウィーン(1)] [ブダペスト] [ウィーン(2)] [ザルツブルグ]
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5/31(土) | ウィーン 08:30 センテンドレ,エステルゴム経由 ブダペスト ハイアットリージェンシーホテル前 17:30 →(subway) ホテル着 18:30 |
快晴 JALユーロエキスプレスでブダペストへ向かう。 高速道路で直行すれば180km、3時間半くらいの距離だが、途中高速から外れてハンガリーの古都エステルゴムとドナウベント(ドナウ川が東西方向から南北方向の流向を変える辺り)の町センテンドレに寄る日本人ガイド着きの現地ツアーだ。 大きなトランクはウィーンのホテルに預けてリュック一つの身軽な姿でバスの出発地インタ ーコンチネンタルホテル前でバスを待つ。 出発時刻の8時半を過ぎてもバスが来ない。例のオーストリア時間か? バスはがら空き まもなくやってきたバスはもう一箇所のホテルで二人をピックアップして総勢9人、40〜50人乗りバスにわずか9人(2人と3人のおばさんグループ、ブタペスト在住の姉と旅行中の妹とわたし達)だ,SARSの影響でこんな惨状だ!旅行業者や航空会社は商売上がったりだろう。 ウィーンはヨーロッパの観光客がいっぱいなのに日本人だけがSARSを恐れて激減しているそうだ。 ヨーロッパはSARSの心配はありません、成田空港の方がよっぽど危険地だと思う。 車は麦、ひまわり、とうもろこしなど緑いっぱいの平原を一路国境へ。 車窓に風力発電用のプロペラが目立つ、ちなみにオーストリアは原子力発電所は一基もないとのこと。 国境で約1時間待ち、その間にハンガリーフォリントへの両替ををする、円が少し安くなっている1フォリント約0.6円。 ショップで例のおばさんたちグループが<フォアグラ>を買い占めて売り切れになっていた。しょうがない,ブダペストの市場で買うこととする。 国境からハンガリー平原の緑の中を約1時間走り高速を降り、コマロムの町へ入る。 家々はやや小型だが、道路側にバラの花を植え込んだりして小奇麗にしている家が多い。 途中、廃虚と化した共産政権時代のアルミ精錬工場を通過して12時ごろエステルゴム着。 エステルゴムはアジア系のマジャール人がAC996年建国してからモンゴル来襲までの約200年間首都だった場所だ。 現在は高台に大聖堂と王宮跡がある落ち着いた小さな町である。 今日も暑い! バスを降りた近くのレストランで簡単な昼食を取る。 土産物屋でTシャツを買って、即,着替えて大聖堂に向かう。小高い丘の上にある大聖堂は19世紀半ばに建てられたものでハンガリー最大の規模、十字架の形をしている。直径40mのドームは高さ100mだという。螺旋階段を必死に上ってドームの直下にでると、素晴らしい眺め。眼下にエステルゴムの町並みとドナウが広がっている、対岸はスロヴァキア、橋が架かっている。 再びバスにのって 約1時間でセンテンドレに到着。川岸から始まる町並みはゆるやかに高台の教会まで続く。ハンガリー刺繍や民族模様の陶器など小さなみやげ物店、ヘレンド陶器直営店などが並ぶ観光客相手の町である。ブタペスト在住の彼女の話では、中央市場の方が品質もいいし値段も安いと言う。 妻がまたまた、まあちゃんの洋服を買い込む。同じくらいの年恰好の子供を見ると「まあちゃんより大きいかな?小さいかな?」とか、相変わらずばば馬鹿振りを発揮している。 17時30分、ブダペスト ハイアットリージェンシーホテル前着。 いよいよ スリや引ったくりの多いと言うブタペストに到着 気を引き締めて行こうぜ。 2〜3分くらいのところに地下鉄駅がある。チケットを買おうとしたがコインしか使えない自販機だけ。 とほほっ まだ,小銭持ってないんだよ〜 仕方が無いのでさらに300mくらい行った所に地下鉄3ルートの乗換駅があるので,そこなら駅員がいるだろうと歩く。乗り場を探しながら歩いていると,おばさんが声をかけてきた,正規の切符売り場らしからぬ場所だが,とにかく日付と時刻を手書きして3日券を発行してくれた。(ブタペストの3日券は購入した日を含めて3日間有効、ウィーンのそれは使用開始した時刻から72時間有効。この違いは結構大きいので要注意!) 6時半、ようやくホテル着。 ホテルで今夜のコンサートチケットを入手、毎週土曜日開かれている「ダニューブコンサート」だ。 さっとシャワーを浴びて出かける。 8時開演。ハイドン、バルトゥーク、シュトラウス、ブラームスなどの曲の一部分を演奏するミニ楽団でした。前の晩にウィーンフィルを聞いているので可愛そうだが,市民楽団に毛の生えた程度かなといった印象。 うわっ!デジカメがパーになっちゃった! 途中で大アクシデント!ズボンの股間部分が濡れている!うっ チビッた覚えがないのに? しまった!手提げかばんにデジカメとミネラルウォーターを入れておいたのだが、ボトルの栓をしっかり締めていなかったため、デジカメを濡らしてしまった。コップ半分弱程度の水が漏れた程度であったが、電子部品の塊のようなデジカメには致命傷!まったく動作しなくなってしまった。ああ〜まいったまいった。失敗!しっぱい! 閑話休題 コンサート中、何人かの奏者が後方2階席にしきりに目をやっている、何が起こったのか気にしながら聴く。 休憩時に確認すると、お年寄りが何か発作を起こした模様だ!そのうちドクターが駆けつけてどうやら大事には至らなかった様子。 コンサート後、ディナー付きドナウクルーズ。 ライトアップされた王宮やくさり橋を眺めながらの約1時間,美しい夜景をカメラに収められず楽しさも半減。 係りの人に安全なタクシーを呼んでもらって11時20分ホテル着。 ▲ 戻る |
6/01(日) | ブダペスト市内観光 |
晴 れ 昨日は移動そして夜も遅かったので,8時半まで寝坊して遅い朝食をとり、市内観光に出かける。 地下鉄を乗り継いでモスクワ広場から徒歩で王宮の丘へ、聖マーチューシュ教会、漁夫の砦、王宮が立ち並ぶブダ側の旧市街を散策。 漁夫の砦からドナウ川の対岸ペスト側市街地の美しい眺めを楽しんでいる時,アメリカに住んでいるという台湾出身のおばあさんが話しかけてきた「日本語を話すのは何十年ぶり、懐かしい」と言って。息子さん夫婦とツアーでやってきた様子。 ここからのドナウと国会議事堂、聖イシュトバン大聖堂、ペスト側市街の眺望は最高である。 夜景はさぞかし綺麗だろう、しかし夜ここまで来る行き帰りの道中がちょっと危険な感じがするので断念する。 王宮の丘を散策している途中で高齢のご婦人が額から血を流して座り込んで、旅行仲間らしき数人が介抱している姿が見られた。 ケーブルカーでドナウ川岸に下り、くさり橋を徒歩でペスト側に渡る。 通常のつり橋はワイヤーケーブルで橋げたを吊り下げているが、この橋は長さ10mくらいの鋼材をピンでつないだくさりをケーブルの代わりにした構造となっている。それでくさり橋と呼ばれているようである。 夜、ライトアップされた闇に浮かぶ姿が美しいと言う。 ペスト側の橋の袂を折り返し点にしてゼッケンを胸にした老若男女が走っている。これを追って、国会議事堂の方へ向かう。 走り終えた様子の親子連れに聞いてみると、ある銀行がスポンサーになって市民リレーマラソンをやっているとのこと、市電を止めて、国会議事堂前広場に仮設トイレも設置して皆で楽しんでいる様子は青梅マラソンみたいなもんか! 午後、地下鉄1号線に乗ってペストの東部にある市民公園、英雄広場に(ブタペストのシンボル,ハンガリー征服定住千年祭のため1896年に作られた,ハンガリーを導いてきた代々の英雄達の銅像が立っている))に行った。ここでも野外に舞台をしつらえてなにやら歌や踊りをやっている、プラカードやのぼりの様子からどうも地域代表、部族代表が集まってコンクールをやっているみたい。先ほどのマラソン大会といい,今日はなにか特別な祭日のようである。 ヨーロッパ大陸初の地下鉄が ブダペストに造られたなんて知らなかった 今日はじめて乗った地下鉄1号線は、ヨーロッパ大陸初の地下鉄(1896年開通)だそうだ。電気で走る地下鉄としては世界初(ちなみにロンドン地下鉄は最初は蒸気機関)大型のトロッコ電車のような2両編成の車両、駅間は300〜400m、土被り1〜2m、1894年〜1896年の2年間の突貫工事で造られた。駅は全部で11,延長4km,ホームの様子は銀座線の浅草駅に似ていると言えばご想像いただけるでしょうか。 地下鉄はこのほかに2号線、3号線があり、全部で三つ、すべての路線がデュアーク広場駅で交わっている。 ブダペスト地下鉄(2,3号線)の感想: 線路が地下深い所に建設されている、したがってエスカレーターがものすごく長いかつそのスピードが早い、老人や具合の悪い人には乗り降りが大変だろう。 車両は鋼鉄製で塗装もはげていて駅に止まる際,ギーギーと軋むようなブレーキ音を発しいかにも重そう。 すべての車両、エスカレーターの踏み板にもいたずら書きのし放題。 ホームと車両内は非常に暗い、乗り換え口案内も分かりにくい、スリも多いと聴けば旅行者はちょっと尻込みする。 改札口はなく,いわゆるヨーロッパ方式だが検札をかなり頻繁にやっている模様だ、わたし達は3日間で5回の検札に遭った。 チューリッヒ、ミュンヘン、フランクフルト、デュッセルドルフ、ウィーン、パリ、インスブルグなどで地下鉄・トラム・バスなどを利用してきたが、いままで,ただの1回も検札にあったことが無かった。ということはハンガリーはまだまだ不正乗車が多いという証なのかもしれない。 今晩は町のレストランでジプシー音楽を聴きながらハンガリーの代表的料理、パプリカたっぷりの肉と野菜のグヤーシュスープとトカイワインを賞味する。 デジカメのことだが、乾燥させれば動くかなと1日放置したがやはり駄目! まだ旅は半分以上も残っている、金を惜しんでもいられない明日買い求めることにする。 ▲ 戻る |
6/02(月) | ブダペスト市内観光 |
晴れのち曇り 夕立 デュアーク広場駅で地下鉄が突然ストップ、反対側の電車もストップしている。どうやら動力線が停電らしい。ホームの灯りは点いている,こんな深い地下で真っ暗になったらどうしよう,一瞬,顔がこわばる。 仕方が無いので目的駅の一つ手前だが降りてカメラ店を探しながら歩くこととする。 妻は相変わらず陶磁器に目が無い ヘレンド直営店でコーヒーカップ2脚を買い求める。高い!高い! アメリカ人らしき少し若い夫婦が6脚も求めていた。 次はカメラだ、マニュアルは多分、英語などで書かれているだろうから、すぐ使うためには同機種であったほうがよい。 カメラ店を見つけてはショーウィンドウや店内に同一機種がないかどうか見て廻る。 大聖堂近くの店に、同じメーカーのものがあったが高級機,値段的にも手が出ない。 さらに探す。 観光客相手の高級店が並ぶヴァーツイ通りの一角で一段格上(画素数が大きい)機種を見つける、これならほぼ同じ操作でいけそう。 購入を決めた。税金払い戻し申告書類を作ってくれと言ったら、いやいや、作る感じ。 そして「TAX REFOUNDはこの書類を空港税関に行ってスタンプを貰ってまた店にもってこい」とのこと。ひどいじゃないか旅行者にそんなことが出来るか!「すぐ近くのヘレンドの店では、出国の際、税関でスタンプを貰い後で郵送すればよいと言っている」と言ってもここの店では、そういうシステムになっていないと言って聞いてくれない。要するに返すのが嫌なんだろう。国からの暗黙的指示かと疑いたくなる。ハンガリーに寄附することにした。 昼食はヴァーツイ通りのレストランでツーリストメニューというパック的ランチで済ます。 カメラも手に入れて勇躍、聖イシュトバン聖堂(高さ96m,初代国王イシュトバンの聖なる右手が収められている)。ドームにエレベーターで昇り、ブダペスト市街をパチリパチリ、でもちょっと雲行きが怪しくなってきた。 その後、ドナウとペストの町の写真を撮ろうとゲッレールトの丘を目指すが、バスを降りた頃から雷が鳴り出し、傘も持ってきていなかったので途中で引き返す。 中央市場を見学、籠を下げた市民が沢山やってきて豊富な食材(ハム、いちご、新鮮な野菜、肉類)を求めている。 ハンガリー刺繍の店に寄りみやげに買わんとするも現金不足!カードは効かない, 市場も、もう閉店時刻! 明日時間があったら出直すこととする。 夕食後、ライトアップされたくさり橋と王宮をカメラに収めんと出かける。 午後9時を過ぎないと暗くならないので頃合いを見計らって国会議事堂脇からインターコンチネンタルホテルへ向かって写真を撮りながらドナウ河岸を歩く。 人通りも少なく,なんとなくやばそう! 急ぎ足で地下鉄駅へ駆け込み10時過ぎ無事帰着。 明日は午後の列車でウィーンへ戻る予定。 国鉄の駅が一番スリの多いところと聞いている、ここを切り抜ければ一安心できる。 早く寝て英気を養っておこう。 余談だが,ハンガリーからの国際電話はものすごく高い! オーストリアより3〜3.5倍くらい。オーストリアから日本へは数分の電話代が600円から1000円程度、それに対してハンガリーでは2000円から3000円程度となる。なにが原因なのか分からない。 ▲ 戻る |