ぺんぺん丸のインタビューコーナー        (Vol.23〜Vol.33)

高橋孝公式ファンサイト管理人・ぺんぺん丸(名付け親・高橋孝さん、趣味・孝さん観察)が折に触れ、高橋孝さんにインタビューして参ります        ↓ 枠内の数字クリックで各インタビューへ (カーソルを乗せるとタイトルがPOPします)

 

Vol.33  高橋孝  津軽三味線 LIVE

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2013年11月12日、「KIWA」に於いて「高橋孝 津軽三味線 LIVE 」が開催されました! 津軽五大民謡ソロ演奏、津軽三味線デュオや民謡と、盛り沢山! 大盛況のライブを振り返って、また、今後の展望について、孝さんにお聞きしました!
ぺんぺん丸: 「高橋孝 津軽三味線ライブ」お疲れ様でした!
孝さん: ありがとうございます(笑顔)!
ぺんぺん丸: この日は、紋付袴姿で登場されました
孝さん: 最初っから、今回は自分の中で“着物”っていう風に決めてたから、紋付袴にしたんだけど。
ぺんぺん丸: 登場された瞬間、ウワーッ!って
孝さん: イヤ・イヤ・イヤ(笑顔)・・これと言って、紋付袴だからどうだかってことも、特には無いんだけどね! サムエにしてはちょっと寒いかなと(笑)・・若干思って、着物にしたんだよね。
ぺんぺん丸: うんうん! オープニングが「津軽よされ節」
孝さん: 「よされ節」、「三下がり」・・秋田民謡の「秋田船形節〜本庄追分〜秋田荷方節」
ぺんぺん丸: 「津軽じょんから節(旧節)」、「津軽小原節」、「津軽あいや節」
孝さん: うん!
ぺんぺん丸: そして、ゲストの土生みさおさんのご紹介をされて、お二人で「十三の砂山」
孝さん: うん!
ぺんぺん丸: 何とも綺麗なアレンジで、主旋律に絡みつくようなオブリガートが、とっても魅力的でした!
孝さん: あ〜、良かった 良かった(笑顔)。
ぺんぺん丸: うっとりしながら聴かせて頂きました 
孝さん: (微笑)
ぺんぺん丸: 続いて青森民謡の「謙良節」を、土生さんが唄付されました
孝さん: “鉛ゴマ”の代わりに10円玉をコマの下に敷いて・・モーン、モーン。
ぺんぺん丸: 10円玉と聞いてビックリしました! 味わい深い音色にも、ビックリしました!
孝さん: その一曲の為に“鉛ゴマ”を買うのもアレだし、実際、ライブ当日まで唄うか唄わないか俺自身が悩んでて。どうしようかって悩んで、まあやってみるかって思ったから・・うん。実際、やるかやらないか分からないっていう状態でいたから、その為に“鉛ゴマ”を調達して、やらないってなった時にさあ、もったいないし。
ぺんぺん丸: うん うん 本来尺八で伴奏するところを、三味線でする場合は“鉛ゴマ”を?
孝さん: ううん! そんなことないよ! たまたま、俺がそうしてみたらどう!って。
ぺんぺん丸: う〜ん うん 
孝さん: で、三味線で唄ったのも初めてだしね!「謙良節」を・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム 独特の音色でしたね!
孝さん: ちょっと“義太夫チック”な音色だよね。何か〜・・ボン モン ボン モン・・。何て言ったら良いんだろうね〜・・。音を吸収して、あんまりドカン!って出ないようにして、“モワン・ボワン”とさせる為の物だよね。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム 
孝さん: 10円玉一つで、これだけ音が違うんだよっていうふうな感じも、聴いてもらおうかなって思って。
ぺんぺん丸: 面白かったです! そして「Genesis〜創生〜」、MCで土生さんとユニットを組まれたお話がありました!
孝さん: うん! 
ぺんぺん丸: 津軽三味線Dois「HAZUKI」
孝さん: “Dois”って言うのは、ポルトガル語で“2”っていう意味で・・うん。
ぺんぺん丸: キャッチコピーが
孝さん: 〜高橋孝と土生みさおが六つの糸で種を蒔く〜 津軽三味線Dois「HAZUKI」。で、サブタイトルみたいなのが、“遅咲き目指して繰り広げる音七音楽”。
ぺんぺん丸: 音七(おとなな)とは?
孝さん: “大人”って書いちゃうとストレート過ぎて、実際に“大人”だなって思える音楽が出来るかっていうのもちょっとアレだけど。要するに“七色”ってことと引っ掛けて、それにした訳・・うん!
ぺんぺん丸: 結成までの道のりはどのようなものでしたか?
孝さん: 2年前の8月の「青森の唄まつり」で名刺交換して、その後エレキ三味線のことで質問を受けたり、三味線仲間と飲みに行ったときにちょこちょこ話をしたりして。そうこうしてる内に、大会連覇して、8月24日に受賞記念ライブをやるってことで、そこに出て貰えないだろうかっていう依頼があって、良いよって言って出たんだよね。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: で、オリジナル曲を何かやりたいっていうことになった時に、じゃあ自分のライブなんだから自分で作ってみたら良いんじゃないの!っていう話をして。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: イメージは、こんな感じ・こんな感じ・こんな感じって、ライブで説明があったような。説明を色々聞いて、う〜ん・・そうか〜って思いながら、でも作るのは土生さんだと俺は思ってたから、その時にね!
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 土生さんも、その時は丁度優勝して色々な取材やら、まあまあ忙し目だったんだよね。だから、なかなか作ってる間も無かったんだろうし。で、これはアレだなあと思って、俺が作っちゃったんだよね! もう。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: そしたらそれが、土生さんが思い描いていたのと合致したようで、土生さんのライブで初めて発表したんだけど、「Genesis」って言うね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: でもその時は、ユニット組むとか組まないとか、全くそんなの、これっぽっちも話にも出てなかったし、俺も全く思ってなかったし。で、その後にね、NHKの「ひるまえ ほっと」で放送されて、関東だけなんだけどね。 それの評判がちょっと良かったらしく、「Genesis」を聴いて良かったっていうことで、土生さんと高橋さんもっていう依頼が、土生さんのところにあったらしいんだよね。
ぺんぺん丸: フ〜ム フ〜ム
孝さん: そういうのがちょこちょこってあったもんだから、じゃあ・まあ、やってみるかっていう風な感じで結成したんだよね!・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 土生さんのちょっと独特な感じっていうのを何回か耳にしてると、他にはちょっと無い音だよなあとかさあ、全部をひっくるめた上で、ちょっとやってみようかなって感じ。で、向こうは、俺が作る曲が良いっていう風に思ってくれていて。 俺は今まで、自分が作った曲は自分で演奏するから、他の人にやってもらおうなんて風に思ったこと無かったから、まあ、そんな風に思ってくれる人が演奏してくれるんであれば、やってみても良いかな〜って思って・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: それで結成して、名前は〜・・名刺交換したのも8月、記念ライブも8月。8月に縁があるねっていうことで、「HAZUKI」にしたんだよね!
ぺんぺん丸: 「HAZUKI」が結成され、今回のライブで新曲「RUN」を演奏されました! MCで、どんな時でも全力でやって行く・ひたむきに走って行く、という思いを込めて作ったと仰っていましたが、何処に向かって走って行かれるのですか?
孝さん: あの〜 ライブのMCだと時間も限られてるから、大まかにしか言わないんだけど、もうちょいそこを詳しく言うとしたら、皆どの道でもどんな職業の人でも、やっぱりそれなりに険しい道を歩んで行かなければいけなかったりする。でも、その時にさぁ、そこで止まってしまうのは簡単なことなんだけどさぁ、そこを、険しい道をひたすら苦しみながらもがきながら走って行って。で、目的地っていうのは何処なのか実は定まって無いっていうか、目的地も無い・当ても無い旅に出るっていうかさぁ。 当ても無い果てしも無い・・
ぺんぺん丸: 旅に出るのだ〜
孝さん: (笑)なんか、そんな感じだね〜(笑)
ぺんぺん丸: 国定忠治?!
孝さん: (笑)国定忠治・・アッハッハ〜・・まあ、国定忠治は全然意識はしてないけど(笑)。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: そうやって、もがき苦しんでる感じの時だってあるんだよね。でも、その時でも走って行かなかったらいけないよなあっていうね。そう思いながら作ったら、ああなっちゃったの!・・うん。
ぺんぺん丸: 力強い曲だなあと思いました! 
孝さん: それは主旋は俺が弾いてたんだけど、思い切って土生さんはベースって振り切ってしまって、俺が。だから、アレはキーも違うし、俺のキーと。
ぺんぺん丸: それは気が付きました! 低音域が広がっていてビックリしました!
孝さん: て、いう風に作ったの! 低音が欲しくて・・ダダーンダーンダーンダダーン・・っていう。下の音は、同じキーだと絶対に出ないから、よし!考えよう!って(微笑)。
ぺんぺん丸: キーを変えることで、本来持ち得ない三味線の音域を広げられたり、凄いアレンジだなあと思いました
孝さん: 無い頭振り絞って考えたの・・ハハハハハ〜・・・。
ぺんぺん丸: ご謙遜を〜・・素晴らしかったです!
孝さん: (微笑)
ぺんぺん丸: この曲はユニット曲として作られたのですか?
孝さん: 「RUN」はねぇ、ユニットが云々って言う前に、自分のライブが11月12日でしょ! で、ゲストに土生さんが出るってのは決まってたでしょ! だから、二人で弾く用な感じで一曲新曲を作ろうかなって思って作った訳。だから「HAZUKI」ありきで作ってた訳じゃ無くて・・うん。
ぺんぺん丸: なるほど〜! そして、アンコールは期待通りの「津軽じょんから節」共演でした! お二人の違いが良く分かりました!
孝さん: 分かるでしょ! 男性と女性だっていうこともあるし、流派も違うっていうのもあるし。
ぺんぺん丸: 人間が違う
孝さん: そう!! 誰一人として同じ曲を弾ける人って居ないし、同じ手を弾いても違うく聴こえちゃうから、そこが面白いとこだよね。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 実際はアンコールになっちゃったんだけど、本当はアンコール無しで終了する予定でいたの。いたんだけど、ステージドリンク置くの忘れちゃってさぁ、もう口が渇いてて(笑)、喋っててパサパサパサパサしてたからさぁ・・これは一回ちょっと(笑)水を飲みに行かなきゃダメだなあと思って(笑)、一回引っ込んだんだけど。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 普通のライブで、もう終わりですって言ったら、あまりにも早い時間帯でアレだったんだけど。でも、「じょんから」やったら長いじゃない! 長いから時間はもう要っちゃうなってのは分かってたから、軽く水含ませに行って、よし!出よう!って。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 三味線だけだったら、あのまま続けても良かったんだけど、最後「相撲甚句」があったから、あのままじゃ唄えないからさぁ・・うん・・ヤバ〜イ!と思って。
ぺんぺん丸: うんうん! 喉を潤して「津軽じょんから節」、土生さんが演奏されている時はどのようなお気持ちでしたか?
孝さん: う〜〜〜ん・・それを聴いて、う〜んうんうんうん・そうかそうかっていう風な、そう来たかっていう風な感じにも思わない。元々三味線自体が、どうやったって違うからさぁ。で、自分の心の中を整えるっていうか、もう終わり頃だ“よし、行くぞ!”みたいな(笑顔)。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: そこはもう、じょんから節優勝者だし、ある意味でもうお任せだよね。そこで何かを意識するってことは無いんだけど、誰と一緒に弾いてもそうだと思うんだけど、たった一人で曲弾きをやる時と違うのは、やっぱり“負けないぞ!”とか“よし、行くぞ!”みたいな感じの気持ちは、一人の時より増すよね!・・うん。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: だから、良い意味で、こっちも触発されるというか、そういうのはあるよね! それによって、空回りする場合もあるし。まあ、それが“生”の面白さでもあるからさぁ。
ぺんぺん丸: お二人の共演に魅了されました! 「じょんから節」は、凄い曲ですね!
孝さん: 「じょんから」っていうのは、代表的だよね!・・う〜ん!・・と思うよ。
ぺんぺん丸: はい! これからの「HAZUKI」は、どのような活動をされるのですか?
孝さん: 「HAZUKI」での活動はどうなるかって、正直分かんないけど、「HAZUKI」だけでライブをやるっていうのは、曲がもっと出来ないと無理なことだからさぁ。「HAZUKI」っていう名前でライブを行うのは、もうちょっと遠い先かも知れないね。ただ、まあ、ありがたい事に、お仕事のお話が来てるから、それはライブとかと違って分数が決まっていてっていうことで言うと、曲数が少なくても成り立つ。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: でも、もう一・二曲は増やさないと駄目だけどね。「HAZUKI」としてやるには、もうちょっと曲を増やしてね! ユニットとかさぁ、昔から色んな人がやってることなんだけど、何故今更っていうのもあるんだよね。
ぺんぺん丸: フム フム
孝さん: 今まで俺は、三味線でユニット組んでって思ったこと無かったし、色んな人がやってるしね。考えてみると、大体兄弟とか血縁関係の人が多かったりするんだよね。でも、全く違う赤の他人、しかも男性と女性でしょ!っていうところで言うと、あんまり居ないのかなあ。流派が違っていて、俺も土生さんもある程度年齢が行っていて。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 皆が今までやってるユニットと、何かしらが違うような。で、俺が曲を作って行く訳だから、何か違う感じのモノに成るんではないかと思って、遅まきながら組んだんだけどね! だから、それを聴いてくれる人たちが、良いな〜って思ってくれるかどうか分からないけど、三味線の方でも何かを発信するっていうようなことも、ちょっとやってみたいかなって思ってさ!・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: それで色々と各地で出来たら、それはやっぱりそれで良いしね! “アッ!やっぱり「HAZUKI」は、あの二人ならではだよね!”っていう風な感じに、やった以上はなりたいしね!それはね!
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: ある意味で言ったら“異色”だよね!“異色コンビ”だよね! 流派も違ってさ! 流派が違うと“間”も違えば“手”も違えばだから。実際は容易なことではないし、大変なんだよね(笑)・・うん・・大変なんだけど、ソコに立ち向かって行こうと。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 幸いなことに、向こうが女性なんだけどもあまり女性っぽくないって言うと、誤解が〜・・フフフフ〜・・。ライブの時に言ったと思うんだけど、“サバッ!”としてるんだよね。そういうところが“音”に出てるって言うのかな!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: あまり女性・女性している感じだと、俺、どっちかって言ったら引いちゃう。でも、この人に、この曲を、こういう風に弾いてもらいたいかも知れないなっていうのが、自分の中に出てくるんじゃないかなって思った。そういう意味でもトライしてみようかなって思った・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 何でもやってみないと分かんないからね! だから先ずはやってみる。
ぺんぺん丸: 色々な場面で聴かせて頂く機会を楽しみにしています!
孝さん: ね! 増えると良いけどね(笑顔)。 「高橋孝」でやってる時、「二代目藤田淳一」でやってる時、また「HAZUKI」でやってる時、色々な場面があると思うんだ。ライブでも、色んな“顔”があると思うんだ。もはや自分でも(笑)・・もう、どの“顔”なのか分かんなくなる・・ハハハハハ〜。
ぺんぺん丸: ハハハハ〜・・同一人物ではありますが
孝さん: うん! 俺なんかはさぁ、純粋に、ただ音楽が好きでさぁ、“音楽馬鹿”って言うかさぁ、そんな感じの人間だからさぁ。名義がどうなっていても、やっぱりやってる人間は同じ人物だからさぁ。だからそこを、皆さんに応援して貰えたら良いなって思うよね。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: そこでまた、「高橋孝」なり、「二代目藤田淳一」なり、「HAZUKI」なり、何なりってのが成長して行ければ。皆さんの応援無くしてはそう上手くは事は運ばないからね!・・う〜ん。だから、引き続き皆さんに応援して貰えたらありがたいなと思うよね。
ぺんぺん丸: うん うん! 今後の益々のご活躍を楽しみにしています!
孝さん: う〜ん! 俺が頑張らないと(笑)いけないところだけど・・それはまあ、頑張りますよ!
ぺんぺん丸: うん うん!
孝さん: (笑顔)まあ、全てに於いて、頑張りますけど!
ぺんぺん丸: うん うん! 力を抜きつつ
孝さん: そう! 力がずっと入っているとねぇ、駄目だから(笑顔)。だから俺の息抜きは“ゴルフ”で。(笑)全然練習に行けてないから、全然駄目だけどさぁ(笑)。
ぺんぺん丸: 気持ちの切り替えにもなりますね
孝さん: そうだね〜・・俺さぁ、芝の匂いが好きでさぁ、ゴルフ場の匂いって言うのかな〜、アレ何とも言えないんだよね〜。何か〜 スカーッ!とするって言うか・・(笑)・・そりゃあ、ゴルフのプレーが駄目でさぁ、ア〜!駄目だな〜って思う時もあるんだけど、それを超えるリフレッシュ感があるんだよね〜(笑顔)。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: プレイの目標もあるんだけど、まあ言ってみたら遊びだからさぁ、そこは良いとして、自分の気持ちの切り替え場になっていれば良いな〜と思うんだよね!俺は。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 色んな場面場面でちょっと忙しい時でも、自分が切り替えられるって言うか、自分自身のスイッチを一回オフにして、一瞬自分の気が休める感じや楽しめる場所っていうのを作んないとさ。力入り過ぎてて空回りするってのは、大いにあるからさ。どっかで息抜かないとねぇ・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: だから、良い趣味が出来たな〜って(笑顔)。
ぺんぺん丸: 良かったですね! 
孝さん: うん!
ぺんぺん丸: ライブのラストはアカペラで「相撲甚句」でしたが、紋付袴姿で唄われたので、格別の思いを感じました
孝さん: (笑顔)ちょっと雰囲気違うでしょ!・・ハハハハハ〜。 
ぺんぺん丸: はい! 今回のライブには、どのような思いがありましたか?
孝さん: 本当であれば、三味線だから「二代目藤田淳一ライブ」でも良かったんだけど、実際新しい曲とかもやったりとかするし、「高橋孝」というものが大きく占めるからさぁ、だから「高橋孝 津軽三味線ライブ」っていう風にしたんだけど・・うん。 俺の中ではプライベートライブとは違って、“温くない”ライブだったね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 全部は真面目だよ! だけども、“皆で楽し〜くアレしましょう〜!”っていう、プライベートライブに無い、ちょっと“ピリッ!”とした感って言うかね!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 12月のライブは、いつも通り“温〜く”お送りする(笑)・・・真剣に“温〜く”(笑顔)。 
ぺんぺん丸: 寒さもなんのその、温さを求めて!
孝さん: 皆さん、宜しくお願いします!
ぺんぺん丸: ありがとうございました!
「(笑顔)まあ、全てに於いて、頑張りますけど!」と仰る孝さん。「だから、良い趣味が出来たな〜って(笑顔)。」と仰る孝さん。(笑顔)では表現出来ないほど、微妙に違う素敵な笑顔でお話してくださいました!
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Vol.32  高橋孝  PRIVATE LIVE  Vol.5

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2013年9月1日に、孝さんは独立され、ご自身の事務所を立ち上げられました。そして、9月6日に「KIWA」に於いて魅力満載の「PRIVATE LIVE Vol.5」が開催されました! ライブを振り返って、また、色々な思いについて、孝さんにお聞きしました!
ぺんぺん丸: 「office K square」設立、おめでとうございます!
孝さん: ありがとうございます(笑顔)!
ぺんぺん丸: 「PRIVATE LIVE Vol.5」お疲れ様でした!
孝さん: ありがとうございます(笑顔)!
ぺんぺん丸: 独立されて初めてのライブでしたが、どのようなお気持ちで取り組まれましたか?
孝さん: 確かに独立後初めてのライブだったけど、プライベートライブ自体は、いつも通りな“柔らかい”と言うか“温い(ぬるい)”と言うか(微笑)、そういう感じで進めて行く。まあ“好き勝手なことをやるライブ”、と言うことには変わりないから。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: ただ、まあ、それがタイミングとして、最初だったっていうだけのことで、そんなに大きい何かっていうことでもないし、「独立記念ライブ!」みたいなことでもないしね(笑)。
ぺんぺん丸: これまでの延長上のライブ?!
孝さん: そう!そう!(笑顔)
ぺんぺん丸: ファンの方からのご質問に、「今までと変わらないですよ。」とお答えになったそうですが、独立されて、今までと変わらないことと、変わることは?
孝さん: 俺が独立したっていうことで、既にそれは変わってるからさぁ、何も変わらないって事ではないよね。形的には、トライアングルとか小椋さんとかの付き合いは、俺は所属をしないだけで、ソコとの付き合いが何か変わるっていうことではなくて・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: そこのところは、あまり変わらず。だから、今年の「歌談の会」とかもまだあるし。来年のことは、正直言ってまだ全然分からない。無いかも知れないし、それは分からない。小椋さんが生前葬コンサートに向けての準備が始まるし・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フ〜ム
孝さん: 俺は、来年から自分はどういう風な動きをして行くかっていうことを、この9月から自分の方側で何かを色々考えなくちゃいけない事が出てくるから、そういうところは勿論、何か変わるよね。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 皆さんから見て、俺元々、「歌談の会」とか以外に、そんなに自分名義のステージ数をバンバンやってる人じゃないから、そういうことで言うんであれば、今までと見え方はさほど変わらないかも知れない。ていうことで、あんまり変わらないですよって言ったんだよね(笑顔)。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: むしろ、自分名義で「プライベートライブ」とか「三味線ライブ」とか、そういうふうなものが、今までより増える可能性の方があるよね! 今までは不定期でやっていたけれども、これからは何ヶ月に一回はやるとか。毎月っていう訳には行かないんだろうけど、二ヶ月に一回とかっていうふうな感じでやる。自分だけじゃなく、勿論、浜ちゃんとかのスケジュールが合わないと出来ないからアレなんだけど・・うん。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 今までより、割かし、ササッ!と動けるかな〜っていうのはあるかな〜。 だから、11月の「三味線ライブ」にしても、12月の「プライベートライブ」にしても、ササッ!と決めたし(笑顔)。
ぺんぺん丸: とても嬉しいです!
孝さん: 年内、プライベートライブはもう無いかも知れないな〜って思ったけど、もう一回クリスマス時期に。
ぺんぺん丸: 勝手に「クリスマス直前ライブ」と呼ばせて頂いていますが
孝さん: (笑)考えてみたら、クリスマス5日前だから、「クリスマス5日前の夜」っていう感じで良いか〜って思って・・ハハハ〜・・。
ぺんぺん丸: では、そのように呼ばせて頂きます!
孝さん: ライブも決まって、年明けからどういう動きをするか分かんないけど、ライブとか。今言えることってのはそういうこと位かな〜。後はちょっとこれから色々ねぇ・・曲作りってのは、今までやってきたことも勿論そうなんだけど、また新たな感じで、一つ製品に出来るような動きを取りたいな〜と思ってね。“CD”という製品をね!
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: ただ、それはなかなか“ポン!”とは出来ないと思うんだ! それはちょっと時間が掛かるかもしれないけれど。ステージだけじゃなくて、色々な動きとかがあるから、ちょっと面白いかも! 自分が!
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: うん! うん! 今までは何となく、「こうですよ〜!」って言われたことをズ〜ッとやってきた。今度は分かんないこともいっぱいあるんだけど、自分で色々と「あ〜で、こ〜で、こ〜だな!」って動いて。 「ここは、こういう風にしなきゃいけないのかな?! あ〜なのかな〜!?」って、自分で考えながらやるのが意外と面白くてさぁ。会議ってこんなに面白いのかな〜!みたいな(笑)・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: ていう感じ! 今ねぇ、9月から勝手に一人で味わってるかな〜・・ハハハハハ〜。
ぺんぺん丸: 私までワクワクして来ました! どのようなお気持ちでどのようなことをなさっているのか、是非その都度お聞かせ願いたいです!
孝さん: そうだね〜 ブログでね! 後は、ホームページがリニューアルして出来上がったら、ホームページとかもね! プライベートライブもそうだけど、ライブ情報のスケジュールもアップするし、メールマガジンとかもアレだし。今すぐ復活出来ないんだけど、メルマガが復活したら、不定期なんだけど、今までよりかチョコマカとしたインフォメーションとかも発信出来るようなスタイルを取りたいなあと思っている。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: で、一人でも二人でも三人でも、新規でねぇメルマガの登録をしてくれる人が増えたり、応援してくれる人が増えたりっていうふうな形作りをして行く、ちょっと楽しさみたいな(笑顔)。今の時点では“楽しい!”。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: (笑)単純かも知れないけど・・ハハハ。
ぺんぺん丸: 楽しんで取り組めることは何よりです!
孝さん: うん!楽しいね!うん。 皆さんがこの前のライブが終わってから、変わらず応援してくれるって言ってくれた人が多かったから、だから嬉しいなあと思って・・う〜ん・・う〜ん。
ぺんぺん丸: ファンの皆さんも、より一層、ライブのステージやメルマガ等々で、楽しませて頂く機会が多くなりそうですね!
孝さん: そうだね! そういうのは今までより・・(笑)面白いか面白くないかは別として、増えるんじゃないかなあと思う(笑顔)。
ぺんぺん丸: 楽しみにさせて頂きます! では「旅立ち」と仰ったライブのお話をお聞きしたいと思います
孝さん: はい!
ぺんぺん丸: この日は“17曲”!
孝さん: えっ! そんなにやった!?
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: あっ! そっか〜 そんなにやってる〜! なんか今、パッと思い出せないけど・・。
ぺんぺん丸: オープニングは、「ナンジャモンジャの樹」
孝さん: 「ナンジャモンジャの樹」、「別れた理由(わけ)」、「月はどこだ」・・
ぺんぺん丸: 「明日を創る者たち」、「風を掴め」、「グラナダ」、7曲目が「会いたい」でしたね!
孝さん: あ〜〜! カバーだ! 「会いたい」、「カブトムシ」、「星空に落ちた涙」
ぺんぺん丸: 続いて「流されはしなかった」、いつもは最後ですが、今日はここに入れてみましたとMCを
孝さん: そうだね〜(微笑)。
ぺんぺん丸: そして「客電を点けてリラックス! やっぱり照れるから消して!」と仰った後「逢いたくて」
孝さん: ハハハハハ〜・・・。
ぺんぺん丸: リクエストコーナーは「真っ新な台本」
孝さん: うん!
ぺんぺん丸: 「はなむけに」、「未来メモ」、15曲目は「Waiting for somebody」、嬉しいアンコールが
孝さん: ああ! 「相撲甚句」と「光線」だ〜!
ぺんぺん丸: はい! 17曲! 
孝さん: そんなにやってるんだね! ハッハハハハ〜・・(笑顔)。
ぺんぺん丸: 休憩無しで“17曲!”、凄いですね!
孝さん: (笑)お客さんも疲れんだろうね〜・・ハハハハ〜〜!
ぺんぺん丸: いえいえ、凄い“お宝ライブ”でした!
孝さん: う〜ん(笑顔)。
ぺんぺん丸: 「流されはしなかった」を10曲目に歌われたのは?
孝さん: 今まではねぇ、「流されはしなかった」とか「ありがとう」っていう曲を最後にやったりとかしてたけど、今回はねぇ、たまたまなんだけど、独立してから初めてのライブだったっていうこともあり、改めて“ありがとう”っていうのと“これからも宜しく”っていう意味も込めて「相撲甚句」。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: ちょっと自分の中では、「相撲甚句」とか民謡とか、声を壊してからあんまり唄ってないんだけど、“まあイイ!”と。今の自分の声がどうなるかちょっと分かんないんだけど、唄がどういうふうになるか分かんないんだけど、取り敢えず“やってみよう!”って。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: それを、中途半端なところに入れるっていうよりか、やっぱり最後に“アレ”しよう!と思って・・うん。
ぺんぺん丸: あるファンの方は「相撲甚句、感動?うっとり?・・・言葉が見つかりません。上野のライブで聴いてから、またいつか聴きたいと、思っていた夢が叶いました。」と仰っていました
孝さん: あ〜、そうなんだ・・(微笑)・・う〜ん。
ぺんぺん丸: また民謡もお聴かせ頂きたいと仰る方も多く
孝さん: う〜ん・・まあねぇ・・調子がねぇ・・自分の中で大丈夫だと思えばね。今は、ズ〜ッと様子見状態だからね、自分の中では・・うん。
ぺんぺん丸: ポップスをあれほど素晴らしい歌声で歌われるので、民謡も唄って頂けたら嬉しいなあと思っていらっしゃるのではないかと思うのですが
孝さん: 発声が別なんだよね! 発声が別だから、そこはちょっと難しいところなんだよね。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: ちょっと専門的になるんだけど、この間「相撲甚句」を唄いました。 “民謡”っていうと、一口に“民謡”と皆さん多分捉えがちだと思うんだけど、民謡の中にもジャンルがあって、北海道民謡とか、青森民謡とか、秋田民謡とか色々あって。民謡も全部じゃあ唄えるのかっていうことになると、そうではなくて。自分の持ってる分野っていうか、民謡の中のジャンルに分けたときのカテゴリーでいうと、やっぱり「江差追分」であったり、俺は北海道系の唄と尺八系の唄だよね。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 元々、普通に唄ってる時からそっちの方が多いだけに、「民謡を唄います」って言って、何でもかんでも唄えるかっていったら、そうでもないんだよね!・・うん。だから、意外と難しいっていうか、これだったら今唄えるよなあとかさぁ、そういうふうなジャッジが意外としにくいっていうか。
ぺんぺん丸: フム フム
孝さん: 何が言いたいかっていうと、「江差追分」とかをずっと唄っていました! で、「江差追分」からしてみたら、違う曲はそんなに節は回さないし、一見唄えそうな感じなんだけども、意外とジャンルが違ったりとか県が違う民謡だと、自分が唄い付けてないから、結局唄えないんだよね・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フ〜ム
孝さん: まあ、それなりにしか唄えないっていうか・・だから、難しい!・・俺の中ではね! 難しいっていうのは、そういうことだよね。唄って唄えないことはないんだけど、ただ、皆様にお聞かせしても良いのかなっていうね!(笑)自分の中での懸念っていうか、そういうのがあるから。ただ、そういうのもあんまり気にしないで、やってみようかなって思う時だってあるかも知れないしね!
ぺんぺん丸: うん うん!
孝さん: うん! だから、そこに関しては、常に気まぐれだと思ってくれれば良いのかも知れない・・うん。
ぺんぺん丸: はい! 孝さんがポップスを通して活動しご活躍されることによって、民謡や三味線を知って欲しいと
孝さん: そう! 最初はそうだった! 「高橋孝」を知った時に、こいつのルーツを辿って行ったら、“民謡”だったんだ〜!っていうふうに民謡を知ってもらえたらっていうのはあったよね!
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: ただ、今、現実的になかなか唄うのが難しいっていうふうな状況になって来ていると、先ずはもう一回ゼロ発信して、自分を磨き上げなければいけないからね! だから、そこら辺で、直ぐ出来るか出来ないかっていうのはある・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 深い思いがおありなのですね! ならば、応援しながら気長に楽しみに待たせて頂きます!
孝さん: そうだねぇ(笑顔)・・うんうん・・気長にね。 分かんないよ!ひょっとして、気まぐれでやっちゃうかも知れないしってのはあるしね!分かんないけどね!
ぺんぺん丸: そういう機会があるかも!?
孝さん: かも知れない! 敢えて、それだけのステージってのは多分無いと思うけど、その中のブロックとしては、なんかあるかも知れない・・うん!
ぺんぺん丸: “かも”、十分嬉しいです! ありがとうございます! 
孝さん: (微笑)
ぺんぺん丸: 「土屋佳代さん」は今回2度目のゲスト。私は初めてでしたが、ステージがとても華やかに!
孝さん: 土屋さんは最初、プライベートライブVol.3に、お客さんとして観に来ていたの!・・たまたま。で、「Vol.4には飛び入りで出てみない!?」っていう話をしたら、「良いですよ!」みたいな感じで。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム 土屋さんの参加によって、Vol.4はどのようなステージだったのですか?
孝さん: 彼女に関して言うと、「光線」でねぇ、お客さんの手拍子を! “ウォー!”と思ったね〜・・うん!
ぺんぺん丸: 前回のライブにいらした方は、手拍子のお誘いがあって、スタンディングしたくなるほどワクワクして、手が痛くなるほど手拍子をして、初めての体験を大いに楽しまれたそうです
孝さん: あんまりないからね(笑)。俺もVol.5で言ったと思うんだけど、皆さんやらない方かな〜みたいな。
ぺんぺん丸: 素敵な笑顔と身振り手振りで、皆さんを引き込んで、一瞬にして会場の雰囲気を変えてしまわれましたね!
孝さん: やっぱりそれは、俺なんかでは出来なかったことだしね!うん。 まぁ、自分が三味線を持って曲に入っちゃうから、自分が手拍子をあおるってことはまずあんまりなくて。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: でも、土屋さんがやったんだよね〜!それを。 普通一般のライブとかでは、結構当たり前にある話なんだけど、俺のライブに関してで言うと、あまり今までそういうことって無かったから。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: ああいうのってねぇ、俺の中では結構嬉しいもので。プライベートライブとかになると、楽器が、俺と浜ちゃんと、土屋さんを含めたら3人でしょ! そうするとさあ、手拍子って“楽器”になるからさあ! 凄いやり易いんダワ!・・うん。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: だから、あれは〜、手拍子頼りにやるから、本当に皆さんに手伝ってもらってるって感じ!
ぺんぺん丸: 一体となって
孝さん: 一体となってって、そこまで俺は大袈裟には言えないけど、皆さんのあの手拍子の力を借りてる感じだよね!ドラムの代わりに! アレ頼りにこっちは進んでるから・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 「光線」より前の、「Waiting for somebody」の時も、手拍子があってくれてねぇ、ありがたかったんだよね! 何故それを凄い覚えていたかって言うと、前の方の人かなぁ ♪ ・ チャ ・ チャ ・ チャ ・ チャ (チャは手拍子を打ちながら)・・♪ラララララ〜ララ〜・・“ ・ チャ”って、これが手拍子無い状態でアレすると、(笑)俺たち3人だとタイミングが合ったことがなくて(笑)、まあ急だったからってのもあったんだけど。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: しょうがないから、まぁ何となくでやろう!みたいな感じでいたけど、手拍子が入ってくれたお陰で、♪ラララララ〜・・っていうふうに、(笑)3人が合うことが出来たの! アレ、お客さんのお蔭なんダワ!・・うん! 皆さん、知らない曲なのに、手を叩いてくれたのは、本当にありがたかった!・・う〜ん!
ぺんぺん丸: 嬉しいお話をありがとうございます! 
孝さん: (笑顔)
ぺんぺん丸: 今回の“チャレンジコーナー”は「グラナダ」で、孝さんがベースギター、浜ちゃんがギター、土屋さんが三味線でした! リハは3回で本番とお聞きしましたが
孝さん: 俺たちが集まって出来たのは3回。後は、三味線に関しては、空いてる時間に自分の家で自主練をしてもらうしかないから。
ぺんぺん丸: あれほどの演奏をされたのには驚きました!
孝さん: 少し土屋さんメロディーに変更してるけどね! 難しい所がどうしても発生するからね! ここはこんな感じに、そこはあんな感じで良いからって、簡単な感じにしたんだけどね。
ぺんぺん丸: それにしても素晴らしいと思いました
孝さん: う〜ん! 良くやってくれたなあと思ったよ(笑顔)。 その代り、俺のベースが“へニョへニョ”になっちゃって(笑)・・もう、どうしようもなかった・・ハハハ〜。
ぺんぺん丸: ベースのメロディーでスタートしたときは、ゾクゾクしました!
孝さん: 本当はねぇ、練習の時はもうちょっと弾けてたんだけど、やっぱり本番になると緊張してるんだろうね〜(笑)・・上手く行かないもんだなあと思いながら・・う〜ん。でも、あそこはねぇ、バッチリ上手く行っちゃうとダメなんだよ!“チャレンジコーナー”は・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん 
孝さん: で、あんまり上手く行っちゃダメなんだよって、(笑)上手く行く訳無いんだけど、人がやってる楽器って、そんなに簡単に出来るもんじゃないんだっていうのも、良く分かるしね!
ぺんぺん丸: “チャレンジコーナー”は、和気藹々、見応え聴き応えのある楽しいステージでした!
孝さん: フフフ・・・。
ぺんぺん丸: 「はなむけに」は“ピアニカ”、「未来メモ」は“アンデス”、土屋さんの吹く伸びやかでどこか懐かしい音色が加わりました
孝さん: 今回、“ピアニカ”と“アンデス”は、「はなむけに」と「未来メモ」で使うのが良いな〜と思ったから、ソコでやってくれってお願いしたんだけど。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: アレねぇ、何が良いかって言ったら、やっぱり“息”が吹き込まれてるから良いんだよね! トランペットでもサックスでもさぁ、良いのはねぇ、やっぱりその人の“息”の使い方だったりとかさぁ、良いんだよね!・・うん。
ぺんぺん丸: うん うん そうですね〜! ほんわかした感じになりました 
孝さん: う〜ん。
ぺんぺん丸: ライブのラストは「Waiting for somebody」
孝さん: ウフッ!・・誰も知らないのに、最後の曲!(笑)・・。
ぺんぺん丸: “レゲエ”ですね!
孝さん: “レゲエ”だね! 最後、本当は元々の曲っていうのは、この間のライブみたいな終わり方しなかったんだけど、この間のライブは、最後“声だけで終わろう“みたいに思った訳。コーラスで”しっとり終わろう“みたいな、”スーッと終わろう“っていうのが、俺の中にイメージとしてあって。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 浜ちゃんの声が、風邪ひいてアレだったんだけど、本当は「ナンジャモンジャの樹」と「月はどこだ」でも、浜ちゃんのコーラスが入る予定だったんだけど、そこはやらなくて良いから、最後のだけ頑張ってくれって言って(笑顔)。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 二声より三声の方が勿論良いから、最後3人でコーラスやって、♪ラララ〜 で終わりたいな〜と思ったんだよね!俺が。 そう思ったから、そういうふうにしたけど。この間やってみて、いつか分からないけど、また、もう一度やってみようかなっていうふうには思った!・・うん。
ぺんぺん丸: 是非、お聴かせください!
孝さん: 皆さん聴いたこと無いのをねぇ、やるっていうのはさぁ、ある意味で言ったらどうなのかな〜と思ったりもするんだけど(笑)。まあ、でも、今のところねぇ、ライブでしか歌わないようなのが、ここんところでいったら多いでしょう!
ぺんぺん丸: そうですね! 色々聴かせて頂いています
孝さん: 「未来メモ」もそうだし、「ひまわり」もそうだし、この「Waiting for somebody」、「君と」、「馴れ合いロボット」でしょ!・・うん。後、「落花生畑」、「風遥か」とか。これだけでも、ミニアルバム以上の曲があるから(笑)。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: まだ引っ張り出せばあるんだけど(笑顔)。あるんだけどさぁ、それが良いか悪いかはちょっと別として、そういうのを織り交ぜながら、今度は最初っから最後まで、誰も知らない・・ヒヒヒヒヒ〜・・。
ぺんぺん丸: ハハハハ〜〜
孝さん: 皆さんが何となく知ってるのは、誰かのカバーみたいのをやったところの部分だけ。後は、「今日は、皆さんが知らなくて、過去に僕がやってきたものだったり、新しく僕が作ったものだったりを全部やります!」みたいな感じのライブがあっても可笑しくは無いっていうか。皆さんが知ってる、今までCDに出たような曲は、一曲もやらない!みたいなね!・・(笑顔)。
ぺんぺん丸: うん! うん!
孝さん: でも、それって・・実現出来るか分かんないけど・・前に俺がさぁ、MCを無しにするライブみたいなことを・・
ぺんぺん丸: まだ、考えていらっしゃるんですか!?(笑)・・失礼しました
孝さん: フフフフ〜・・それはさぁ、一回はやってみたいね! ずっと喋らないで・・喋らないで・・最後に「どうもありがとう!」だけで・・。
ぺんぺん丸: 我慢出来るのでしょうか(笑)・・
孝さん: ワッハハハ〜〜・・。ただねぇ、調弦の都合がねぇ、あるからねぇ、俺もそうだけど、浜ちゃんもそうだから。
ぺんぺん丸: はい、それに関しては、期待していませんから
孝さん: プッフフフフ〜〜・・ハハハハハ〜〜・・・。
ぺんぺん丸: 是非、毎回、楽しいMCをお聞かせ頂きたいと
孝さん: イヤ〜! だけど俺、もう適当なMCでさぁ、何か申し訳ないと思うけどさぁ・・ハハハ〜・・行き当たりばったりな、何か〜・・(笑)。
ぺんぺん丸: 回を重ねるごとに洗練されてきたというお言葉も寄せられています
孝さん: (笑)・・なんで?!、どこが洗練されているのか俺良く分からないけど・・う〜ん・・プッハハ〜・・いつもなんか〜、思い立ったことを何か言って、これ言おうかなって思ってることを言わないで忘れちゃったりとかさぁ。
ぺんぺん丸: あ〜 あ〜
孝さん: 同じことをズーッと喋ったりとかするっていうのが、どっちかって言ったら苦手だったりするのかな。なんか〜、たまたま浜ちゃんとやってるライブだから、浜ちゃんと会話形式で出来るっていうのも良いんだけど、ステージの上なんだけど、喋ってるときは、なんか“素”の感じで居ても良いんじゃないって感じ・・かね。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: “素”って、全くの“素”っていう訳には行かないけど、“普通に喋ってる感じ”を見てもらう感じって良いんじゃないのかな〜って思って。だから、浜ちゃんと適当に会話をする・・う〜ん・・リハーサルみたいな感じ。そういうのも、丸っと“一つの絵”として見てもらうっていうのは良いかな〜って思ってるんだけどね。
ぺんぺん丸: 今回のMCも、コンビニの話題のやり取りがとても面白可笑しくて、プライベートライブならではと、楽しく聞かせて頂きました!
孝さん: フフフ・・そうだね〜・・う〜ん。あれは、ツイッターの呟きで、珍しく浜ちゃんが怒ってるなあと思ってさぁ。(笑)そういえばと思って、聞いてみようと思って聞いてみたんだよね。
ぺんぺん丸: 微笑ましい感じが伝わってきました!
孝さん: ハハハ〜・・。
ぺんぺん丸: アンコールの2曲目!この日のライブのラスト「光線」は、凄く盛り上がりましたね!
孝さん: (笑顔)ね! 
ぺんぺん丸: 手拍子を打つ力がだんだん強くなって、手のひらがビリビリ痺れるのも嬉しく、兎に角、興奮しました! 会場中が大いに盛り上がりましたね!
孝さん: ハハハハ〜・・・皆ねぇ(笑顔)・・。あれ、手拍子が無かったら、もっと早く終わっちゃってるね! ハハハハハ〜〜・・。
ぺんぺん丸: (良かった〜!)
孝さん: あの手拍子が無かったら、あんなに“アドリブ”、ポンポンポンポン乗らないよね!
ぺんぺん丸: うん!うん! アドリブの掛け合いが沢山あって!
孝さん: そういうのに乗せられるんだよ、やっぱり! 俺たちステージに上がってる人間ってさぁ、乗せられちゃったりするんだよね! 
ぺんぺん丸: うん! うん!
孝さん: 手拍子があったりとかして、やり易いじゃない! ドラムの代わりに打楽器をやってくれてる訳だから、手で。そうするとやっぱり、こっちはやり易いから、続けたくなっちゃうんだよね!
ぺんぺん丸: うん! うん!
孝さん: 手拍子がなかったら、多分、程ほどのところで多分切り上がっちゃってると思うんだよね! だから、そこらへんて、やっぱり“ライブ”だよね〜!・・う〜ん。その時の雰囲気で変わるもんだからさぁ。
ぺんぺん丸: 私たちとしては、手拍子をすることでその曲に参加出来ているような嬉しさや楽しさを感じ、それによって曲が伸びるのであれば、こんなに嬉しいことはありません! いくらでも手拍子頑張ります!
孝さん: フッフフ〜・・。でも、あれは嬉しいアレだったですよ! ここ何年もズーッと色々ライブとかやってて、まず、あんまり無かったからね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん 今回、土屋さんに誘われて手拍子を楽しんだ曲は、次回からは自然に湧き上がることでしょうね
孝さん: う〜ん・・まあまあ、どうかねぇ(笑顔)・・フフフ。 次ねぇ、Vol.6は、レギュラーメンバーじゃあ無いけども、3人で。 『出演:高橋孝・浜口高知・土屋佳代』 Vol.6は3人っていうふうに。だから、人数は2人から3人に増え、3人から4人に、4人から5人にとかってなって行けばアレだけど。でも、それには、やっぱりお客さんがいっぱい入ってくれない事には、現実的に難しいから。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: プライベートライブという“温い(ぬるい)”ライブ。 “温い”ライブで、お客さんが「KIWA」のライブハウスを・・・気が付いたらプライベートライブって、凄い“温い”感じで始めたライブが、回を重ねて何十回か分かんないけどもやった時には、あ〜!ギューギューになってる!みたいな感じになってると、嬉しいけどね!・・うん。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 現段階では、座っている方々は、窮屈じゃない丁度良い感じの人数なんだけど。ステージの人間を増やすとなると、今のザッと倍は必要だよね。実際それで稼働するってことになると、そうなるよね。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: また、それはその時の状況で色々変わってくるだろうから。
ぺんぺん丸: 是非、お友達を誘って頂いて
孝さん: そう!そう! そう! 一人の人が一人、誰かお友達を誘って来てくれれば、出来れば二人位誘って来てくれれば良いな〜・・(笑)・・。
ぺんぺん丸: 先ずは、11月の「津軽三味線 LIVE」ですね! プライベートライブとはちょっと違った形での開催になるのでしょうか
孝さん: そうだね! プライベートライブっていう感覚ではなく、うん。まあ、でもやる人間は一緒だから(笑)・・どうなるか分かんないけど、まあ三味線のライブだから、ちょっとまた聴こえ方・サウンドも全然違うし。逆に言うと、今度エレキ三味線が無いからね!
ぺんぺん丸: あ〜! 生ジャミ!
孝さん: 生ジャミだから!・・うん。だから、「chito-shan」でやったような感覚かな! どうなるか分かんないけど、ああいう感じかな〜! 
ぺんぺん丸: 11月と12月のライブを楽しみにさせて頂きます!
孝さん: 11、12と、二か月間ライブがあるんで、2回! そこは、もしか空いていれば、皆さん来てもらえれば・・はい!
ぺんぺん丸: もし、出来ましたら
孝さん: 出来ましたら、お二人位誰かお友達を誘って・・(笑)。
ぺんぺん丸: はい! ありがとうございました!
インタビュー終了後、「11月の12日と、12月20日! 平日だけど、皆さん来てください!!」と、孝さんからコメントをお預かりしました。 孝さんは、この日も爽やかな笑顔で、表情豊かにお話してくださいました!
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Vol.31  卯年の追記&巳年の初めに!

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昨年のインタビューを頂いた日から後に、孝さんは大変な思いをされたそうです。その出来事について。そして嬉しいお話にワクワクしながら、2013年の初めに、孝さんに色々とお聞きしました!
ぺんぺん丸: 本年も、どうぞ宜しくお願い致します!
孝さん: はい(笑顔)!
ぺんぺん丸: 前回のインタビューは、2012年を振り返ってお話を頂きましたが
孝さん: 前のインタビューでは振り返ってだったんだけど、(笑)。違う振り返り方って言うか、年末ギリギリ位に「ウイルス性胃腸炎」になって。で、まあねぇ(笑)・・散々な年末だったんだけど。
ぺんぺん丸: えっ!!
孝さん: ただ、それはねぇ、そんなに長引かなかったから良かったんだけど。余りにも「ウイルス性胃腸炎」が凄すぎて、「ウイルス性胃腸炎」しか振り返れなかった〜・・・ハッハハハハ〜・・みたいな(笑)。
ぺんぺん丸: 大変な思いをなさいましたね
孝さん: そう、「ウイルス性胃腸炎」か〜〜〜・・みたいな感じだったねぇ・・(笑)。
ぺんぺん丸: 存じませんでした。前回、風邪で体調を崩されたお話をお聞きした際に、「よしとしておきましょう!!」と仰っていましたが
孝さん: でも、あの〜・・“よし!”じゃないね!! フッフフ。
ぺんぺん丸: ハッハハハ〜
孝さん: アッハハハハハ〜〜〜・・。“よし!”じゃない!(笑) だって、出来れば風邪も引きたくないし、調子悪くなりたくないもんねぇ! でもさぁ、そこは生身の人間だから、どうしようもないもんね!こればかりは。だから、そこは、受け止めて行くにして。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: う〜ん(笑)。
ぺんぺん丸: 昨年の暮れに・・・
孝さん: 暮れに(笑)オッキイのが来ちゃったから。暮れって言っても、大晦日とかじゃなかったから、まだ良かったんだけどね。
ぺんぺん丸: 仕事納めが“取材”とブログにありました
孝さん: そう!そう!そう! 仕事納めの“取材”の前。そう(笑)、取材が無事に終えられて良かったな〜って思った。あのままだったら取材どころじゃなかったよね・・フフフ。
ぺんぺん丸: 良かった〜、何よりでしたね!
孝さん: うん。まあ、そんな訳で、2012年の最後には、そんなことを振り返っちゃったね。
ぺんぺん丸: そして、2012年〜2013年へと
孝さん: 恒例の大晦日から元旦に掛けてっていうのは、いつも通り行った訳だけど。俺と中西さんと大ちゃんと、門戸さんのところのダンサーの田代大悟君の4人で最初飲み始めて。で、後から2名が来たんだけどね。
ぺんぺん丸: フム フム
孝さん: 浅草寺って最初凄い混むから、3時とか4時頃になると大分スムーズに行けるから、ちょっとお休みしようかって言って、ファミレスに入ったんだけど、年末年始ってファミレスは時間制限なんだよね! 90分入れ替え制で、出されちゃうんだけど、何だか腹減っちゃったって言って飯食ったんだけどね。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: で、食って外に出て、二人と合流して、お参りに行って、おみくじ引いて。それで笑っちゃうのが、皆バラバラに引くでしょ! で、引いてさあ(笑)・・俺、おみくじ見て“凶”だって!
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 心のどこかでねぇ、“凶”引けたらイイな〜とかって、ちょっと思っていた部分もあって、“凶”だ!って思って、良かったなって思ったの! でも、“凶”だから、結びに行くでしょ! で、結びに行ったらさぁ・・(笑)・・皆、結んでんだよ!・・(笑い)・・みんな!(笑)・・。
ぺんぺん丸: !!
孝さん: で、さあ(笑)・・俺も中西さんも!・・ハハハハ〜・・。中西さん!結んでるって言う事は!って言ったら(笑)・・ウルサイなあ!みたいな〜・・“凶”だよ〜!(笑)・・みたいな・・ハハハハ〜・・。
ぺんぺん丸: ハハハハ〜
孝さん: (笑)で、大ちゃんも、大悟も、(笑)・・皆、結んでるから(笑)・・全員“凶”なんだな〜!と思って(笑)・・。でも、全員“凶”なんて事も珍しいな〜と思ってさぁ、そん時は笑っちゃったけど、逆に!・・うん。全員“凶”だから、何か良い事あんじゃないのかな〜!って、思ったりとかしてさぁ(笑)。
ぺんぺん丸: 4凶?(強!)揃い踏み?!
孝さん: う〜ん・・(ニカッ!)・・4凶(強)と言うか、最凶(強)と言うか(笑)。
ぺんぺん丸: フフフ
孝さん: で、それから時間潰しでカラオケ行って。カラオケも5時か6時が閉店で、閉店してからまだ時間があるからって言って、また(笑)ファミレスに行って。同じファミレスに入ったんだけどさあ、店員さんに一人インド人の人が居てさあ、その人がオーダー取りに来たんだけど・・。
ぺんぺん丸: うんうん
孝さん: 中西さんが酔っ払ってるっていうのもあるんだけど、「何々と何々にしようかな〜! ナマステ!」みたいな(笑)感じで・・クックックッ・・もう(大笑い)酔っ払ってるからさあ・・ハハハハハ〜・・。
ぺんぺん丸: ハハハハ〜
孝さん: それで、何だかんだファミレスに居てたら、陽が昇っちゃったんだよね! で、昇っちゃてるワッ! 明るいけど!って。じゃあ、行こう!行こう!って言って。それで、浅草の吾妻橋の所に行って、写真撮って、解散したんだけどね!・・うん。
ぺんぺん丸: 輝く“初日の出”写真をブログで拝見しましたが、そこに至るまでには、さぞ盛り上がったことでしょうね
孝さん: そうだねえ・・(笑顔)。で、解散して、帰って来て・・うん。
ぺんぺん丸: お正月はどのように過ごされましたか?
孝さん: 自分が歌う用の曲、勿論、採用されるか採用されないかは別として、その作業に追われる日々。だから、正月も自分の作業をしていたんだけど。
ぺんぺん丸: フ〜ムフム
孝さん: で、それがまあ、今日もまだずっとやってるんだけどね! 考えてみたらって言うか、1月もブログをほとんど書いてなかったんじゃないかな〜。気が付いたら、もう夜が明けてっていう繰り返しでずっと来てたから、ブログを書くっていうところまで、気が回らなかったんだよね!いっぱい・いっぱいになってたからね・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: だから、ブログ書いてる回数が少ないんだけど・・う〜ん。まあ、ブログ書いてないから元気じゃないんじゃないかっていったら、そうではなくて、仕事してます!(微笑)みたいな。
ぺんぺん丸: お仕事をされていたのですね!
孝さん: 地道な作業をして、合間ちょっと息抜きしたり(笑顔)。
ぺんぺん丸: お元気かしらと、ちょっと心配していましたが
孝さん: 元気! 元気!(笑顔)元気!なんだよ!  元気なんだけど、仕事してます!(微笑)・・みたいな・・うん。
ぺんぺん丸: お仕事をされていたと分かり、大変だなあと思ったり、その空白が埋まったことで安心しました
孝さん: 今年に入ってから、風邪引いたりとかそういうことも無いし、元気は元気!
ぺんぺん丸: 新年はお仕事から始まり、“凶”を吹き飛ばすような一年に
孝さん: なれば良いけどね〜。こればかりは、“運”と“タイミング”と、それが上手い具合に重なると良いんだろうけどね〜。今日現在は、今やらなきゃいけないことがあるから、今やるべきことを、先ずやろう!って感じかな。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん 
孝さん: 2012年をもう一度振り返るところから話をして来たんだけど、もう一つ振り返るとしたら、自分の三味線を通しての活動をしてきた中で、三味線の演奏を初めて「遠ざかる風景」に入れたっていうのは、皆承知の事だと思うけど。
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: 昨年、民謡の唄付けをしているCDを録音して、それを作品として残そうと言うことで。俺のCDでは無いんだけれど、俺が全部伴奏しているっていうCDが、間もなく出来上がるんだよ!(笑顔)。
ぺんぺん丸: それは凄〜い! どのような曲が?!
孝さん: 五大民謡の「津軽じょんから節・あいや節・よされ節・小原節・三下がり」。この五大民謡を唄付けしてるんだけどね。
ぺんぺん丸: それは、凄く楽しみです!考えただけでもワクワクしてしまいます! 私だけでなく、聴いてみたい・入手したいと思われる方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか
孝さん: 居たら〜、いつか行われるであろう「プライベートライブ」に、持って行こうかな〜とも思ってるんだけども。もし、それよりも早く聴きたいと思う人がいれば、「ぺんぺん丸・問い合わせ窓口」として、ぺんぺん丸さんにお願いをする。みたいな感じで(笑顔)。
ぺんぺん丸: はい、承知致しました!
孝さん: ただ、皆さんに了承しておいてもらいたいのは、あくまでも俺のCDでは無い、「高橋孝」のCDでは無いから。全部伴奏してるけれども、俺のCDでは無いから。
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: 販売は勿論するけれども、基本的な目的は、その人は完全にプロで活動してるっていう人ではなくて、自分の記念として、記録に残して置こうかって言う風な意味もあって。だから、インターネットとかで販売するっていうこともしないし・・うん。手売りです、みたいな感じなんだよね(笑顔)。
ぺんぺん丸: はい! では、ご希望の方は、「ぺんぺん丸窓口」にお気軽にお問い合わせ頂ければ、嬉しく思います! そして、CDを聴かせて頂ける日を楽しみにしています!
孝さん: はい(笑顔)。
ぺんぺん丸: 今年も色々と楽しませて頂きたいと思います!
孝さん: そうだね〜、今年はどういう風な活動かって、今はちょっと想像も出来ないんだけどね。今、自分がやってることがアレで。ただ、想像出来ない中で、模索しながら今回は作品を作って、それが採用・不採用関係なく、今までもやって来てることなんだけど、またこれをやって、どういう風な形になるか。次なる曲がどんな感じなのか、お楽しみに!って言うことで!
ぺんぺん丸: はい! プライベートライブも楽しみに!
孝さん: (笑)プライベートライブねぇ・・。やりたいなあって思ってるんだけどね!やりたいなあって思ってるんだけど、浜ちゃんとのスケジュールも中々合わないし・・う〜ん。だから、それこそ新しい年を迎える前に、年明けのどこか〜・・1月の終わりか2月の始めに、一人でやる三味線のライブをやろうかな〜って思ったんだけど・・。
ぺんぺん丸: ハッ?!
孝さん: 今、そこまでの余裕が無く(笑)・・うん。でも、気が向いたらそっちもやろうかな〜って思ってるんだよね!三味線ライブね! だから、その日は歌はありません。 全く僕一人だけでやります。 みたいな(笑顔)。
ぺんぺん丸: プライベートライブの一部の様な!?
孝さん: そう!そう! 第一部が長くなる。で、三味線を長く聴いてる方も容易じゃないと思うんだよね! だから、ライブは程々に切り上げて・・。
ぺんぺん丸: MC中心に!?(笑)・・・
孝さん: (笑)MC中心って・・ハハハ・・MCは出来れば、あんまりしたくないの!(笑)いつも言うように!・・(笑)。
ぺんぺん丸: では、ファンの皆さんとの触れあいの“集い”?!
孝さん: そう!そう! それが、どういう形なのかは分からないけど、ライブは程々に、その後は〜、そう言う様なことをさあ。
ぺんぺん丸: うん!うん!
孝さん: いつもさあ、有難い事にさあ、CD買ってくれたり、握手会に並んでくれてる人達に、いつも時間無くて、「どうも〜!」って喋ってる暇も、無くアレしてるんだけど。その時間を、第二部にしようかな〜・・みたいな〜って思ってる訳。
ぺんぺん丸: う〜ん! 期待が高まってしまいます!
孝さん: う〜ん、それはそう思ってるだけで、中々実現出来るかどうか分かんないんだけどね・・うん。
ぺんぺん丸: 是非、是非!
孝さん: 考えてみようかな〜と思ってるんだけどね! 問題はねぇ、今抱えている仕事が終わらないとねぇ・・(苦笑)。これが終わらないとねぇ、ちょっとねぇ。切りの良いところまでちゃんとやらないとねぇ。
ぺんぺん丸: そうですねぇ 振り返る一年は、あっという間に過ぎてしまうように感じますが、これから先の一年は、色々な楽しみを味わうことの出来る長さを感じます。是非、色々な企画をご用意して頂き、楽しませて頂けたら嬉しいな〜と
孝さん: うん! やろうかな〜って思ってる、それは! プライベートライブって2回やったでしょ!
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: やってみるとさあ、本当に大変なんだけど、プライベートライブってやってる方も面白いって言うか〜・・気楽に、本当に緩いライブなんだけど、やってる側は真剣にやるでしょ!
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: ステージに乗っかってる人数が少ないから、真剣度具合が凄いんだよね〜!曲に入ってからの! それが面白くてさあ、これは続けて行きたいなと思うライブかな〜と・・う〜ん。どういう形にせよ、やりたいな!と思ってるから。
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: いつも不定期で申し訳ないと思うんだけど、やるときは皆さんに来てもらえれば・・。いつも来てくれる皆さんが本当に有り難くて、その方々が更にお友達を連れて来て頂いて、で、(ハニカミながら)一人ずつ聴いてくれる人が増えてくれれば、良いな〜と・・う〜ん・・そう思う。
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: 皆さん、今年も宜しくお願いします!
ぺんぺん丸: ありがとうございました!
新年初のインタビュー! 孝さんは、いつも通りのナチュラルヘアーとお優しい表情でお話してくださいました!
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Vol.30  孝さんの2012年!

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2012年も精力的にご活躍され、私たちに沢山の感動をお届けくださいました高橋孝さん! 気になるお仕事のお話やエピソード、嬉しい・楽しいお土産話なども含めて、2012年を振り返って、孝さんに色々とお聞きしました!
ぺんぺん丸: 2012年を振り返って、色々とお話をお聞かせください!
孝さん: はい(笑顔)!
ぺんぺん丸: 今年の「インタビュー」は、4月の「高橋孝コンサート」、6月の「プライベートライブ」、9月の「プライベートライブ Vol.2」についてお伺いしました。
孝さん: う〜ん・・単独でやったライブは、「FACE」と「プライベートライブ」しか多分無いんだろうね! きっとね!
ぺんぺん丸: はい! 私たちが観たり聴いたり出来たのは、その3回でした
孝さん: そうだね! 後、インナーとかそういうのはあったんだけど・・ね。
ぺんぺん丸: 昨年の12月に出演された「門戸竜二さん」の「第一章絆公演」のDVDが今年発売されました。☆特別舞踊劇 梅川忠兵衛「恋の大和路」☆は、魅力満載の見応えのある舞台展開に、ワクワクしたり・ドキドキしたり、ハラハラしたり・ゾクゾクしたり、感動しながら観賞させて頂きました! 機会があったら、準備から当日の舞台に立たれた体験談などをお聴きしたいと思っていました!
孝さん: あっ! そっか〜! DVDね!(微笑)・・生まれて初めて“白塗り”ってのを経験して・・。昔っからねぇ、何を根拠にそう言ってるのかは分からないけど、俺のこと知ってる人とかが、俺のことねぇ(含み笑い)・・“歌舞伎顔”だねって、良く言われた事あったの(笑)。イマイチ“歌舞伎顔”だねって言われても、あんまり“ピン!”と来ないというか。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 生まれて初めて“白塗り”をそこの現場でして。そしたら、“歌舞伎顔”ってこういうこと言うのかな〜みたいな。要するに“白塗り”とかしても・・う〜ん・・歌舞伎みたいに赤いので、ピッ!と“隈取”みたいのをやるとさあ、もっと何か〜本当に“歌舞伎の顔?!”(笑)・・こういうのが似合うって事を言ってるのかな〜(笑)・・みたいな事とかを思ったりはしたけど。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 実際ねぇ、メイクさんがやってくれて、その仕上がりを鏡で見たときに、もうビックリしたね!自分で。(笑)顔が違う!と思って・・ハハハハ・・カッ、カッ、顔が〜〜〜!!(笑)・・こんな真っ白になっちゃって〜〜〜!!・・ハハハハハ〜・・みたいな(笑)・・。
ぺんぺん丸: ハハハハ〜
孝さん: で、そのときはねぇ、着物を着て・カツラを被って、三味線を立って最初に弾く訳だけど。カツラが思ったより重たくて、三味線弾くときに首をあんまり動かさない方が良いな〜って。ツボを確認する為にちょっと下を見ようとして頭を下げるじゃない、そうすると頭が重いから“ガクン”って下に重みが来るんだよね!
ぺんぺん丸: あ〜あ〜!
孝さん: 結構疲れるって言うか・・うん。だから、男姿のカツラであの重量を感じたんだから、門戸さんが被ってるような花魁とかみたいな女形のカツラって、相当重いんだろうな〜って思ったけど。
ぺんぺん丸: 私にも一度経験がありますが
孝さん: 重たかったでしょう!ねぇ。
ぺんぺん丸: はい!想像以上の重さにビックリしました。 今回の舞台で、カツラの重さを初めて体験されたのですか?
孝さん: うん!初めてだよね〜。 昔、ドラマでカツラは被ったことはあったんだけどね!・・うん。「おらが春」っていう、「小林一茶」の物語で、「西田敏行」さんの主演で。でも、その時は三味線持ってた訳でもないしね。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 今回やってみたら、二幕は舞踊劇だったんだけど、考えてみたら俺(笑)ズッ〜と出てるんだよね! だから、結構重要な役割で、ストーリーテラーだし・・う〜ん。
ぺんぺん丸: はい! 拝見しながら、ビックリ!!の連続でした
孝さん: 三味線も弾いて、立ち回りの時にはアドリブでずっと三味線弾いている訳なんだけど。で、それが終わったら直ぐ今度、三味線を置いて「梅川・忠兵衛」の忠兵衛役で登場する訳なんだけど。それはそれはねぇ、俺からしたら大変な事だったね〜・・うん。
ぺんぺん丸: 分かるような気がします
孝さん: と言うのはね、“所作”って言うか、そういう動き! 台詞がある訳じゃなくて、そこは動きだけ。で、俺なんかは素人だから、どうやったら良いか分かんないって言うのが正直で。お稽古回数もそんなに多くなかったから、内心凄いビビリまくってたよね・・うん。大丈夫なのかなあ、出来るのかなあみたいな(笑)。でも、一応無事に終えたけど。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: その時に・・足〜・・普段動かさないような事だったり。最後死ぬんだけどね!その時に梅川と“心中”する訳だよね!
ぺんぺん丸: ええ
孝さん: で、自分が座ったときの膝の突き方が勿論ある訳で・・こう回して〜とか。膝を突いて、梅川を抱えるようにして、ずっとその体勢で居る訳なんだけど。実は稽古の時から膝がアザになって、もの凄い痛い状態で(笑)・・凄い痛い状態で・・ハハハ。普段動かないような、俺たちはそういう動き方をしないからね。
ぺんぺん丸: 確かにそうですね! 大変だった事でしょうね!
孝さん: 凄い大変だったねぇ。あの当時36歳だけど、36年間の中で、初めて経験したかな〜・・。「ぶんざ」とか「一休」とかとは、またちょっと違う世界でしょ!・・うん。だから凄く良い経験だったって言ったら、良い経験だったね〜・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 素晴らしい貴重な経験に
孝さん: あれは、めったに無い経験だったね〜・・うん!(笑顔)・・う〜ん。門戸さんの現場は、今までやって来たような現場とは全く違う現場だったから、面白いって言えば面白いねえ、それはねえ。
ぺんぺん丸: 舞踊劇の「忠兵衛さん」は、本当に凄かった〜! 最後のシーンは感動の嵐でした!
孝さん: (笑)・・やってる方はねぇ、大丈夫なのかな〜これで・・ハハハハ〜・・みたいな・・ハハハハ・・。
ぺんぺん丸: 想像もしていなかったので、着替えて登場したときは、 えっ! え〜っ! え〜〜〜っ!!
孝さん: ハッハハハハ〜・・(笑)・・アレねぇ・・ヘヘヘ〜・・アレ、驚きだよね!・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 本当にビックリしました! この後さらに白熱した演技が繰り広げられ、ただただ感動でした!
孝さん: ムハハハハハ〜・・。
ぺんぺん丸: 役に入り込んでいらしたのでしょうね
孝さん: (笑)・・何か〜、素人なりに入ってんだよねぇ・・(笑)・・その世界に!その時は・・うん。 終わってから、本当に良かったんだろうか!?・・あれで〜とか・・ハハハハハ〜。
ぺんぺん丸: 鳥肌を立てながら見入っていました! 凄い世界だな〜って
孝さん: う〜ん、凄い世界だよね! 普段我々が経験しないようなことを、あっちの世界では当たり前にやってる訳だから・・。
ぺんぺん丸: その新たな世界に飛び込んで
孝さん: (笑)・・本当はチョットっていう話だったの! だから、やろうと思ったんだけど(笑)。
ぺんぺん丸: 今回のお話は何処から?
孝さん: イベンターさんの紹介で。門戸さんのところが、今度「忠兵衛」をやる役者を探していると言う事で。良い人がいるからってイベンターさんが俺を紹介した訳。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 良い人がいるからって言って、その時点では俺は何の話か全然分からない訳(笑)・・うん。まさかそんな感じの話だとは思っていなかったけど。ちょこっとやってもらうみたいな話だったんだけど(笑)。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: まあ、(笑)蓋を開けてみたら、もう出ずっぱりな感じだから、ビックリしちゃって〜・・フッフフフ〜・・大丈夫かな〜?!?!みたいな〜・・・アハハハハ〜・・・。
ぺんぺん丸: 舞台から姿を消したのは、ほんの数分だけでした!
孝さん: (微笑)・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 舞台稽古の回数は多くなかったと仰っていましたが、何回くらいあったのですか?
孝さん: 本番の何日か前だけだよねぇ。何日か前に顔合わせして、もう舞台稽古だよね。それをやって、本番になったから・・うん。
ぺんぺん丸: ウ〜〜〜ン!驚きです! DVDを拝見してこれほど感動したのですから、生の舞台をご覧になった方々の感動は如何ばかりかと!
孝さん: 生はねぇ・・(苦笑?)・・俺的には何かさぁ、初めてのことだから、どうなっちゃうんだろう〜(笑)って、頭がいっぱいだったからねぇ。色んな経験をして・・うん。
ぺんぺん丸: 感動の舞台、お疲れ様でした! そして昨年の舞台に続き、今年も門戸さんのディナーショーにゲスト出演されました!
孝さん: そうだね〜・・。門戸さんのディナーショーとかやらせてもらったり、門戸さんのディナーショー向けに曲を書いたりとか・・う〜ん。そこら辺はまた、いつもに無い年だったかも知んない・・うん。
ぺんぺん丸: そして三味線のご指導を
孝さん: 門戸さんは、前から三味線をやってたって言うか、いじってたの。本格的にやるっていう訳じゃないけど、たまたまこれを機に。
ぺんぺん丸: フ〜ム フ〜ム
孝さん: だから、お互いのスケジュールが合う時にっていう。色々一緒に仕事をやったりとかして、お互いに波長が合うっていうか、そういう風な感じだったんだろうね〜。仕事が別世界でやってるから、スケジュールを合わせるのは中々難しいけども、夜とか空いている時間とかを取って、稽古をやるっていうスタイルにして・・うん。
ぺんぺん丸: 素晴らしい出会いでもあったのですね!
孝さん: そうだね〜・・う〜ん。
ぺんぺん丸: そして、4月にコンサートを
孝さん: そう!今年に入ってから「新宿FACE」でやって。「遠ざかる風景」ね。去年の暮れから、レコーディングやら何やらって、色々作業をやってた時に、さっきの舞台の話があったんだよね。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 新曲リリースして、レコ発みたいな感じで「新宿FACE」でやって、間ポツリポツリと「歌談の会」とかやってたけどね。
ぺんぺん丸: そして、6月と9月に「KIWA」で
孝さん: う〜ん、そうだったねぇ、「プライベートライブ」ってのをやってみようって、前からちょっと思っていたんだけど、実際にそれを今年実現する事が出来たんだよね!(笑顔)。そこは何でもアリの世界であって、自分のトライするような場でもあってっていう、至って緩い感じのライブなんだけれども、緩い感じのライブをやるっていうことが結構大変だったり。
ぺんぺん丸: フ〜ム フ〜ム
孝さん: 普段のライブでやってるリハーサルよりも、相当リハーサルもやるし・・うん。
ぺんぺん丸: キーボードやギターの演奏も
孝さん: たまたまサウンド的に広がりが欲しいなっていう風なことでやってるけども、実際は本当にプレイヤー頼めるなら、プレイヤー頼んだほうが気持ちも良いし(笑)・・・。ただ、プライベートライブっていう事で言うならば、失敗しちゃってもココはトライする所なんだっていう風な事で・・キーボード。二回目はギターだったんだけどね(笑)・・う〜ん。
ぺんぺん丸: いっぱい楽しませて頂きました!  
孝さん: (微笑)・・・。
ぺんぺん丸: そして、ブログを拝見してビックリしましたが、11月にロサンゼルスに!
孝さん: 誰にも言ってなかったしね!(笑)別に言うような事でもないしと思って。
ぺんぺん丸: 突如飛行機に乗って!
孝さん: そう!そう!そう!そう!(笑)・・うん。特に言わなくてもイイかな〜位に(笑)思ってたんだけど、ブログに書くか書かないかっていう風に思ったというよりか、ギリギリまで書かないし言わない!みたいな・・アハハハ・・当日まで言わない!みたいな。
ぺんぺん丸: サプライズ?!
孝さん: サプライズっていうより、言ったところでさあ、元々お仕事で行くって感じじゃ無かったからね!
ぺんぺん丸: そうだったのですね! 
孝さん: ただ行くからってことで、社長がロサンゼルスのイベンターさんに連絡したら、じゃあブッキングしますって感じで。そしたら4本。
ぺんぺん丸: ライブが決定したのはいつ頃ですか?
孝さん: ライブを何本やるかって事は、出発する一週間前位に分かったんじゃないのかなあ。俺の中では、「プライベートライブ イン ロス」になっちゃったって感じ(笑)。今回の話は、「KIWA」の一回目の打ち上げから始まってるからね!
ぺんぺん丸: う〜ん うん! ロサンゼルスはどのような気候でしたか?
孝さん: 暑いって程ではなくて、カラッとしてるからさあ・・でも夜になると、もの凄く寒いんだよ。向こうのイベンターさんが言ってたけど、日本には四季があるけど、ロスは一日で四季を感じるみたいな(笑)・・。日中は暑くて、夜になると急に寒くなってみたいな。
ぺんぺん丸: う〜ん うん そんな快晴の空の下、車の運転はされましたか?
孝さん: した!(笑顔)・・うん。
ぺんぺん丸: 左ハンドルの右側通行
孝さん: うん! そこは何ら問題なかったんだけど、進行がねぇ、赤でも右折しないといけなかったりとかね。日本の交通ルールと違うからさあ、止まってたら後ろからクラクション鳴らされるみたいな感じだから、ちょっとそこら辺はためらいはあったけどね・・うん。
ぺんぺん丸: 観光も楽しまれましたか?
孝さん: 行った日だけは、イベンターさんに挨拶した位で、後はフリーな感じだったからね。ハリウッドが見えるところと、ギターショップでしょ! 後、サンタモニカの海岸で、観覧車がある遊園地みたいなところの桟橋を歩いて、メキシカンを食べて、みたいな・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フ〜ム
孝さん: 俺さあ、外国に今まで行った中で、食べ物が合わなくてさぁ。俺、元々マックとか好きだからさあ、向こうで「ジョニーロケッツ」って店があって、そこの“ソーセージマフィン”みたいのが凄い美味くって、二日間続けて朝食べに行ったりとかしたからね。
ぺんぺん丸: 食事に困る事はあまりなかったのですね
孝さん: う〜ん、そうだね〜。だから、アメリカ行って太って帰って来たもんね(笑)。
ぺんぺん丸: 何よりでした! 4本のライブはどのような感じで開催されたのですか?
孝さん: 会場は「KEIRO HOME」と「Nibei Foundation」で、1回目は日系の人なんだけど日本語が大丈夫な人達で、2回目は日本語が大丈夫な人も居るんだけれど分からないって人も居て。で、英語で喋らなければいけなかった(笑)・・。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 日本語喋れる人がサイン会の時に、おじいちゃんだったんだけど、「あなたは英語がダメだって自分で言ってたけれども、通用するよ!大丈夫だよ!」って言われて(笑)、そうですか〜って言ったんだけど。
ぺんぺん丸: うん うん! 会場のお客さんからは、どのような反響がありましたか?
孝さん: 先ず1回目の時っていうのは、日系の人と日本から向こうに行ったって人が混ざってたのかな。で、俺が楽屋に行くときにお客さんの横を通って行くんだけど、その時に「私は青森なんです。だから懐かしくて!」って言われて、日本から来た人なんだな〜って思ったりしたんだけど。
ぺんぺん丸: う〜ん うん!
孝さん: 2回目の時はねぇ、「光線」と「砂漠の戦士」を2曲続けてやろうと思っていて、「光線」が終わった時にお客さんからコメントがあってね!その人は日本語も英語も喋れてって人なんだけど、「三味線とギターのサウンドが、凄く良いです!上手く作られていて!」みたいなことを言ってくれて、その後会場のお客さんに英語で解説してくれて(笑)・・うん。
ぺんぺん丸: 会場の様子が目に浮かびそうです!
孝さん: (笑顔)3回目は「Little Tokyo」で、野外でストリート的な感じ。アジア系の人が多かったけど、中にはアメリカ系の人達も居て、写真撮ってたりとかしてたけど。そこに、たまたま三味線やってるっていう人が居て(笑)、自分は本当にストリートで、趣味でやってるって。で、一回お手合わせ願いたいみたいなことで、六段の三段までを一緒に弾いて・・うん。
ぺんぺん丸: お話を聞いただけでワクワクします!
孝さん: まさかそういう人が居るとは思ってもみず・・ハハハハ〜・・う〜ん。で、夜はねぇ、うどん屋さんでやったんだけどね!
ぺんぺん丸: 讃岐うどん屋さんの店内で?
孝さん: そう!そう!4回目は讃岐うどん屋さん。知ってて来たって人もあれば、知らないで来た人とかも居て。知らないで来たお客さんにしてみれば、うどん食べてるときに、凄いBGMとも思えないよう感じで(笑)・・お気の毒様って感じだけど・・うん。
ぺんぺん丸: 至近距離ですよね
孝さん: 近い!近い! 普通に客席の所でやったから。
ぺんぺん丸: お客さんにしてみたら、“ラッキー!”だったでしょうね!
孝さん: (笑顔) 後、驚いたのはねぇ、「Little Tokyo」でやったときは、三味線弾いてるときは何も無かったんだけど、俺が歌い始めたら、「知ってる!」って事になって、「声を聴いたら分かった!テレビで見た!」って言われて。
ぺんぺん丸: ワァ〜オ! LAで放送されたテレビを見て!
孝さん: そう!そう!そう! 声を聴いて分かったって・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ン! フ〜〜ン! 
孝さん: で、最後にうどん屋さんでやったときには、本当に何にも知らないで飛び込みで入ってきたお客さんが、俺が居る事に気が付いて・・カハッ!(笑)・・「孝だっ!」・・クックックッ!・・「孝だっ!!」って(笑)・・。イベンターさんに俺のことを指差して、「孝だっ!」って言ったんだって(笑)・・。
ぺんぺん丸: でっ、でっ、でっ!
孝さん: (笑)・・イベンターさんが「知ってるんですか?」って聞いたら、小椋さんのコンサートのDVDを見て、俺の部分ばかりを何時も、その部分ばかりを見て、まさかこんなところで「孝だ〜!」・・ハッハハハハ〜・・みたいな感じで(笑)・・。
ぺんぺん丸: ハハハハ〜 そんな出来事があったのですね!
孝さん: それで、イベンターさんがちょっと来てもらっても良いですかねえって言うから、良いですよ!って言って、ちょこっと喋って。「まさかこんなところで会えると思ってもいなかったんで、今日は嬉しい!全く知らないでココに入って来て、いきなりねえ!」って。流石に俺と喋ってるときは「高橋さん」って言ってたけど(笑)。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: でもねぇ、会話の中の極一部に「高橋さんが居るって思って、凄い嬉しかったけど」って、その後喋ってた途中に「いや〜 本当に知らないでお見せに入ったら“高橋孝”が居たから!」みたいな〜・・ハハハハハ〜・・(笑)・・。
ぺんぺん丸: ハハハハ〜
孝さん: いや〜 確かにそうだよな〜!普通みんな、確かに呼び捨てだよな〜!みたいな(笑)・・。俺さぁ、まさかロスでさぁ、「高橋孝」なんて知ってる人なんて居る訳ないって思ってやってる訳じゃない!(笑) まさか「知ってる!」って声が上がるって思わなかったから、ビックリしちゃった!・・俺が!・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん、嬉しいビックリです! きっと色々な国に行ったら、ビックリされる事が沢山あるかも知れませんね!
孝さん: う〜ん どうだろうねぇ、分かんないけどねぇ(笑)。
ぺんぺん丸: お忙しい3泊5日でしたね
孝さん: 一本目の会場を終わって、夜の開演するまでの間に、兎に角観光して。
ぺんぺん丸: 良かったなあと、心に残った場所は?
孝さん: あのねぇ、ハリウッドを生で見てみたいっていうのが昔っからあって、それは本当に見ることが出来て、まあ良くて。その後って言ったらねぇ、街を歩いてるだけで良かったね〜・・うん。街を歩いているだけで、あ〜〜来てるな〜!って(笑顔)。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 後は、うちの社長が居なければ、結構レストランとかで注文するのも大変だったんだろうな〜って。色んな意味で・・喋れないしさぁ、色々メニューが書いてあるんだけど、写真が載っかってる訳でもないから、メニュー見ても何が何なのかイマイチ分からないな〜みたいな。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 例えば「ウインナー」とか「チキン」だとか、どっかにキーワード的なモノがあるかどうかを、一生懸命探さないとならないから。だから、一人とかではちょっと無理だな〜みたいな・・ハハハ〜・・。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: でも、最後の方になってからかなあ、耳が少し慣れてきて、自分の受け答えとかそういうのも、帰る前の日辺りに何か言うときに〜・・日本だったら、俺の場合は“ええ〜”とか“う〜〜ん”とか結構そういうのが多いんだけど、向こうに居るときねぇ“ア〜〜ン、ア〜〜ン”(笑)みたいな〜・・。アレッ! 何か俺! 変わってるゾ〜〜! みたいな〜(笑)。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん 素晴らしい聴力ですからね!
孝さん: (微笑)・・言ってる事は、こんな事言ってるんだろうなあって、何となく少し分かるようになって。ワインを頂いたんだよね!で、その日ホテルで浜ちゃんと俺と社長で飲もうと思って、でもワインオープナーが無くて。で、ホテルにワインオープナーをお願いしてくださいよって社長に頼んたら、「一回自分で電話してみれば、フロントに!」って言われて。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: イヤイヤ〜(笑)何を言われてるのか、チンプンカンプンだったらイヤじゃないですか〜って(笑)。それも経験だよって言われて、フロントに電話して。で、「Do you have a Wine opener?」って言ったら、向こうが普通に「Yes!」って答えて、その後何て言ったら良いんだろうって思ったときに、「ア〜〜ン ア〜〜ン」(笑)みたいな。でも、取り敢えずルームナンバーを言えば良いのか!って・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: それで、持って来てくれた人にチップを渡すでしょ。その時に何か俺言われてるんだけど、言ってる事が分かったんだよね! 要するに「ワインを開けたら、ワインオープナーを今戻してください」って言ってるんだよね! それが何故か分かって、少し耳が慣れてきたな〜って(笑顔)思って・・うん。そう思った頃には、帰ってくるからさあ。
ぺんぺん丸: もうちょっと滞在したくなりますよね!
孝さん: う〜ん、もうちょっと居たいなあって感じだったね!
ぺんぺん丸: 次に行ったときには
孝さん: その頃にはその感覚も・・ねぇ(笑)、分かんなくなっちゃってるだろうけど(笑顔)。
ぺんぺん丸: 大事な三味線も無事に往復出来て
孝さん: うん! 大丈夫だった。いつもそうなんだけど、機内持込で。今回は“生ジャミ”一丁でね。ただ、若干棹が動いたかも。向こうはこっちとの湿度が違いすぎて、“仮接ぎ”って言って、棹を分解したときにはめるヤツが、スカスカになっちゃったの!(笑)・・。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: “棹の木”自体が、水気が少し抜けたんだろうね。棹がギュッと締まったんだろうね!きっと。仮接ぎが緩くなっちゃったから、はめても下を向けるとポトンと落っこっちゃうんだよ(笑)・・仮接ぎが。
ぺんぺん丸: フ〜〜〜ン!
孝さん: で、仮接ぎのほうは、常にケースの中に入っているからそうでもないんだけど。野外ステージの時だよね、その症状になったのは・・うん。炎天下の中、外で三味線弾いて、三味線も歌ってる最中は置いといたからね。
ぺんぺん丸: 色々な事があるのですね!
孝さん: ただ、皮破れたら何も出来ないなあと思ったけど。今回は仕事っていう感覚で行っていないから、スペアを持って行かなかったしね!・・うん。
ぺんぺん丸: 貴重なお話をたっぷり聞かせて頂き、ありがとうございました! 孝さんにとって、2012年はどのような一年でしたか?
孝さん: 今日現在で、まだ全部の仕事が納まってないから何ともアレだけど、自分のプライベートライブ的なものとかは全部終わって。今年は結構色々〜・・何だろな〜・・いつもと違う一年だったんじゃないのかな〜・・何か。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 小椋さんの「歌談の会」は、いつものように参加させて貰ってるけど、その他に門戸さんのディナーショーだって曲作ったりとか、一般には公開されないんだけども、曲作ったのが結構あったからね〜。だから、そういう意味では作業染みたことも結構多かったのと、いつもと異なるステージもあったから。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 中西さんのライブとかもあったし・・う〜ん。色んな意味で、今年は色んな事をやったな〜(笑)って気がする。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 今年の後半になってから、ちょっと風邪に悩まされたけどねぇ。治りかけたけど、またぶり返したり、その期間はちょっと大変だったけど。でも、何だかんだと言いながらも、そこを乗り越えて来てるから、今年も良かった年なんじゃないのかな〜〜・・。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 良かったと言い切れないけれど、まあ、よしとしておきましょう!!
ぺんぺん丸: ありがとうございました!
孝さん曰く、「毎年の慣例行事じゃないけど、12月の暮近くになると、今年はどうだっただろうって思い返してみるんだろうね!でも、そう言ってる内に、一年が“アッ!”という間に終わっちゃうんだよね!(笑)。今年も終わっちゃうじゃない!(笑)。早いよね〜!(笑い)・・。」・・・確かに!(ぺんぺん丸)
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Vol.29  高橋孝  PRIVATE LIVE Vol.2

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2012年9月15日に「KIWA (二子玉川)」に於いて「PURIVATE LIVE Vol,2」が開催されました!
またまた“プライベートライブ・ならでは!”の魅力満載のライブを振り返って、孝さんに色々とお聞きしました!
ぺんぺん丸: 「PRIVATE LIVE Vol.2」お疲れ様でした!
孝さん: ありがとうございます(笑顔)!
ぺんぺん丸: 一部は津軽三味線の演奏でした! どのようなステージにしたいと思われましたか?
孝さん: 一部は、純粋に三味線をやろうかなって。で、三味線で言ったら五大民謡が有名どころだから、その中から。だから、1回目の時と二回目の時と・・・三味線の場合は当たり前にあることなんだけど、毎回ライブ毎に曲は一緒。「じょんから節」だったら「じょんから節」、「あいや節」だったら「あいや節」って言うような曲は一緒。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: ただ、その日によって即興めいたものがあるから、「じょんから節」と言いつつも、前回の「じょんから節」とは、どっかしらが違うとかさあ。そういう風な変化でしか無いんだけども(笑)・・三味線の場合は。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: でも、一部は三味線で、30分位やろうかな〜って。それはもう、1回目にやったときと同じような気持ちで・・うん。
ぺんぺん丸: ありがとうございます! MCで、三味線曲の違いが分かりやすいかどうか、区別がつきにくいかどうかのお話をされていました
孝さん: あ〜あ〜、同じ曲に聴こえちゃうとかね!
ぺんぺん丸: ちょっと分かりにくいと思われる方もいらっしゃるようです
孝さん: それは確かにねぇ、違う曲に聴こえるかどうかっていうのは、やってる人じゃないと分かりづらいかも知れない。俺も三味線を習いたての頃とかは、「じょんから節」と「よされ節」の違いが分からなかったりとかしたし。それは、やってるから曲が違うって分かるんだけど、やってなかったら分からなくても仕方ないかなと・・うん・・思うよね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 何回かライブをやって、何回か三味線を聴いてくれることによって『ああ、あの曲が「じょんから節」なんだ、「あいや節」なんだ、「よされ節」なんだ。』みたいな区別が、何回も聴いていて分かるようになってくれたらイイかな〜って思うけど(微笑)。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: でも三味線って一人で弾く場合、そういう見せ方でしか、三味線の曲弾きとしてでしか見せられないから。だから「何々節ですよ」って言ってから三味線を弾くけども・・う〜ん・・相手が分かるか分からないかって言うのは別としても、基本的に一人で、曲弾きとして見せられるっていうのは五大民謡の中のものをやったり、後はそうじゃない軽いものをやったりとかっていう風な事でしか、多分あまりないんだと思うんだよね!・・うん。
ぺんぺん丸: 今回は、「津軽小原節」、「秋田荷方節」、「津軽三下がり」、「津軽あいや節」、「津軽じょんから節」でした!
孝さん: うん!
ぺんぺん丸: MCで、「津軽あいや節」は結婚式で唄われるおめでたい民謡とのお話をされて
孝さん: 今回は「半音」だったんだよね!
ぺんぺん丸: 「あいや節(半音)」演奏の際、思い浮かべるものは?
孝さん: 思い浮かべるものっていうのは〜・・例えばね、結婚式なんかでお嫁に出す側の父親が泣いている姿を見る。見るけど、その絵を浮かべて弾いても多分そうはならないんだよね。俺の中では、そうはならないんだよね! あくまでも表現っていうところで言ったら、母親の気持ちっていうのと・父親の気持ちっていう風な感じで、「全音」と「半音」に例えて分けている方が分かりやすい。元々、作ったのがそうだったから。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: どういう風な気持ちで弾いているか、どういう“絵”が出て来てるかって言ったら、やっぱりねぇ、“雪の静けさ”みたいな感じかな〜・・うん。静か〜〜〜な感じの・・何か〜、街全体が静まり返っているような。あるじゃない!雪降った時ってさあ。そういうような、自分自身の声が凄く良く聴こえるみたいな感じって言うのかな!
ぺんぺん丸: フ〜ム フ〜ム
孝さん: そういうようなのが比較的出て来やすい、俺は。何も無い状態みたいな(微笑)。
ぺんぺん丸: 音が澄んで
孝さん: 水の雫が、下に“ポトン”って落っこちたときにさあ、下で水が“ピチャッ”って跳ねるような、それが響いちゃうような静けさってあるじゃない! そういうような感じ。
ぺんぺん丸: フ〜〜〜ム・・“雪の静けさ”・・
孝さん: うん(笑顔)。
ぺんぺん丸: 歌詞に「今宵目出度い 花嫁姿 親も見とれて それもよいや 嬉し泣き」と、ありますね
孝さん: そう! そう! そう! 実際にそうなんだよね!
ぺんぺん丸: そして、じょんから節、新たな和音やトレモロなどをお聞かせ頂きました
孝さん: あ〜あ〜 その日の気分なんだよね〜(笑顔)・・う〜ん、気分だね〜。
ぺんぺん丸: それぞれの曲に感動しながらも、じょんから節は、やっぱり、じょんから節なのですね!
孝さん: うん! そうだね〜 うん。
ぺんぺん丸: やっぱり、最後に聴きたい曲だなあって思います
孝さん: そうだね〜(笑顔) やっぱり、一番有名どころでもあるって言うのは、そういうことなんだろうね〜。
ぺんぺん丸: はい そして、休憩を挟んで二部ではメガネを掛けて
孝さん: 裸眼でも見えなくはないけど、焦点が合うのに時間が掛かるし、譜面台に一応保険で置いてある歌詞カードっていうのは、ジーーッとそれを見てるんだったら裸眼で焦点合わせれば良いんだけど・・
ぺんぺん丸: うん うん うん
孝さん: そうでなくて、とっさにフッ!と譜面台を見たときに、焦点は合わないは・今何処の段なのかが分かんないや、みたいな感じになっちゃうとアレだから、まぁメガネ掛けた方が楽なんだよね。昔はこんなんじゃ無かったんだけどね〜(笑)・・う〜ん。目が悪くなっちゃったんだね〜・・頭も悪いんだけどさぁ(笑)・・。
ぺんぺん丸: プッフフ・・昔って何年前ですか?
孝さん: イヤイヤ、俺が言ってる昔ってのはさあ、10代とかもうそんな感じだよ! 俺、2.0でも凄いちっちゃいのまで凄い見えたから!
ぺんぺん丸: 近視じゃなかったんですね!
孝さん: そん時は、何でもなかったんだよ! 何か突然見えづらくなったな〜っていうのがあって、左目と右目で違うからさあ、頭痛くなっちゃうんだよねぇ。メガネ掛けてた方が楽!・・うん。
ぺんぺん丸: 楽な方が良いですね! そして、この日の衣装は秋を先取りされて
孝さん: まあ、衣装は失敗しちゃったね〜(笑)・・暑かった! 季節感、着物で言ったら絽から一重に変わっている時期でしょ!
ぺんぺん丸: はい
孝さん: やっぱり季節は秋で、10月位から袷の着物に変わって行くでしょ!ねぇ。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: そうするとさあ、俺の中では着る物も“秋”だな〜!みたいな感じだったんだけど。秋冬物っていう感じでアレしたんだけど、ちょっと冬に近かったな〜っていうのがあって。そこでまあ今回は暑くて、衣装は失敗!って思ったけど。
ぺんぺん丸: パーカーは脱げないのかしらと思ったりしましたが、何か訳でも?
孝さん: 脱げない理由は特に無いんだけど。うん! イヤ、あの〜(笑)面倒臭かった!(笑)・・。面倒臭いっていうのと、後は“アレで一つ!”みたいな、俺の中での認識でやっぱりいるから・・うん。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: うん・・(小声で)意固地・・意固地なんだよ(笑)。今日の俺は“コレ”なんだって、通しただけなの!・・フフフ・・うん。
ぺんぺん丸: はい! 「なんじゃもんじゃの樹」、「別れた理由」、そしてちょっと余裕さえ感じさせるキーボード演奏で「明日を創る者たち」
孝さん: 余裕じゃないよ(笑)・・余裕じゃないよ、全然。ただ、前回のプライベートライブの時のキーボードに比べたら、失敗率は少なかったんだと思うんだけど・・うん。
ぺんぺん丸: 安心しながら聴かせて頂きました
孝さん: う〜ん・・(笑)。
ぺんぺん丸: そして、リクエストコーナーは「誰そ彼の孤独」、「船旅」、「忘れられない」でした
孝さん: そう、3曲もやっちゃったね〜(笑顔)。
ぺんぺん丸: 「忘れられない」は、CD未収録だからと言う声がありましたね!コンサートやライブでのお楽しみの曲なのですね!
孝さん: う〜ん・・そうだねぇ。そこでしかまあ歌わないしねぇ、聴けないしっていうのはあるよね。だから(笑)・・今回リクエストだったけど、キーボードとか、もう覚えてないしみたいな〜・・ハハハ〜・・。
ぺんぺん丸: リクエストは?と聞かれると「忘れられない」は入りますね!
孝さん: 入るんだね〜(笑顔)・・嬉しいけどね!
ぺんぺん丸: リクエストコーナーもたっぷり楽しませて頂きました! ビックリしたのが「光線」だったのですが、浜ちゃんと楽器を交換して!
孝さん: そう!そう!そう!
ぺんぺん丸: 孝さんがギターを弾くのは、何となく自然に感じられたのですが、浜ちゃんが三味線を弾くって聞いて!
孝さん: これをやるときにね、浜ちゃんは何時もギターで弾いてくれてるでしょ!俺のサポートでやってくれてるんだけども、楽器を入れ替えると、「高橋孝のプライベートライブ」であっても、三味線持ってる浜ちゃんの方が目立つからね〜!って。皆そっちに注目するよ!って。だから、そこは不思議なところなんだよ〜って話をして・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 浜ちゃんは覚えるの早いし、一生懸命やってくれたね!・・う〜ん。俺なんか、ギターは浜ちゃんから教わって、お互いに教え合いしたんだけど、そんなにリハーサル出来ないから、後は家で頑張って〜!みたいな(笑)。
ぺんぺん丸: リハーサルは、この「光線」に集中されたのでしょうね
孝さん: そう!そうだよ! 気が付いたら「光線」。ライブのリハーサル2回、スタジオに入ったんだけど、1回目の時は、ほとんど「光線」で終わっちゃったね〜。良〜く二人でこんなに飽きもせずやってるな〜(笑)みたいな〜・・アハハ〜。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: な〜んかねぇ、二人とも違う楽器でしょ!自分の持ってる楽器が。だからねぇ、違う楽器を持つと、面白いんだよね〜(笑顔)! お互いに止まんなくなっちゃって、「もう一回! もう一回! もう一回!・・」みたいな感じで、練習ドンドンやってく内に、何かハマッテ行くって言うの!
ぺんぺん丸: うん うん うん!
孝さん: で、気が付いたら、もの凄い時間経っててってとか・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 弦楽器同士ですが、相違点は沢山あるのでしょうね!
孝さん: 共通する点はいっぱいあるよ! ただ、自分がいざ演奏するとなると、そのスキルを持っていないだけに、違いが大きすぎて・・。浜ちゃんの場合はギターだから、左手の指は凄い利くんだよね! でも、バチが難しい訳。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 俺は、三味線って左の指、人差し指・中指・薬指の3本でしょ! ギターは5本使うわけじゃない!指を。それが先ず、大変。自分が何となく出来るって言ったら「さらば青春」位は、弾けるんだけども、それはそんなに難しい訳じゃないんだよね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 「光線」の場合は難しいんだよね! だから、一つの音を出すのにもの凄く時間が掛かったし、人差し指を全部伸ばしてとかさあ、それがもう凄い大変だった。二人とも大変だったけど、俺はさあ、左手の中指がもう本当に痛くて。三味線で使う比率で言ったら、人差し指と薬指が圧倒的で、中指はそんなに思いっきり使わないでしょ!
ぺんぺん丸: そうですね
孝さん: ギターは中指結構使うし、要らない力が入ってるだろうから、余計なんだよね! もうだから痛いんだよね! 腫れてるし!
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: で、浜ちゃんは、バチを持って、小指のところが擦れて赤くなってるし(笑)・・みたいな〜・・ハハハハ〜。お互いに練習しながら「痛い!痛い!」、「痛い!痛い!」・・(笑)・・言いながらやってて。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 浜ちゃんも俺に言ってくれてたけど、三味線は凄いな〜って思ってたけど、それはただ単に一緒にやっていて思ってたんだけど、いざ自分が三味線を弾いて演奏させてもらうと、今まで凄かったって言うんじゃなくて、本当に凄いのか!ってことを痛感させられたって。こんなことを、いとも簡単にやっていたっていうのが、ちょっと信じられない的な。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 逆に言ったら、俺も一緒なんだよね! ギターっていつもサポートしてもらって、当たり前のようにやってもらってるけど、実際はスッゲー!こんな難しいんだ〜!みたいな〜(笑)。今まで凄い無理な注文とかもしてたんだな〜とかさあ・・う〜ん。色んな事思ったよね〜。お互いに思ったと思うよ!あの時は。
ぺんぺん丸: 素晴らしい発見をされたのでしょうね
孝さん: そうだね〜(笑顔)。
ぺんぺん丸: プロとして、それぞれの楽器でご活躍のお二人が、この日に照準を合わせて取り組まれ、ご披露されたことにも感動しました!
孝さん: 勿論、完全なんて無理じゃない! 無理なんだけど、一生懸命にやったってことを、本番に出せればイイね〜って言う事を、二人で喋っていたんだけどね!
ぺんぺん丸: フ〜ム フ〜ム
孝さん: で、ライブの時、俺は〜・・“カァ〜!・・ちゃんと出来なかったか〜”ってみたいなのは、残るよね〜・・う〜ん。浜ちゃんは、相当頑張ったと思うよ!・・う〜ん。相当頑張ったと思う。
ぺんぺん丸: ビックリしました! リハのブログを拝見して、そこから日数を数えても、ビックリしました! 聴き応えのある、丁度良い長さでした!
孝さん: あれが、一番最初に出来た「光線」だったの! 一番最初に作ったシンプルな、1分半でっていうスタイルだったんだけど、それをちょっとロングバージョンにして。で、二人でやっと「光線」が弾けました〜みたいな感じで、録音してプレイバックして聴き直したりして、「ワァー、お互いに反省点!」みたいな、「全然出来てないな〜」みたいなを話したり。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: ライブの時もそうだったんだけど、その後“本物”をやる訳じゃない!“本物”をやるとさあ、流石に自分で弾いてて、もの凄い安心感があるのと、浜ちゃんも俺も共通認識だったのが、「やっぱり、本物だね〜!」みたいな〜(笑)・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: そこはまあ、二人が色々と、今までとは違う認識で出来たのは良かったし、トライアルの場でもあるっていうところだよね。
ぺんぺん丸: 本当にビックリ、感動しました!
孝さん: フフフフ・・・・。
ぺんぺん丸: 久しぶりだったのが「砂漠の戦士」!
孝さん: 「砂漠の戦士」は、久しぶりなんてもんじゃないよね〜。
ぺんぺん丸: 「KOKONOE」のライブ以来ですね!
孝さん: そう!南青山の「MANDALA」で、森下さんと、友成さんとやったのが最後。
ぺんぺん丸: 嬉しく・懐かしく、感動しました! そして、ギターを持って、「落花生畑」
孝さん: 「落花生畑」は、浜ちゃんがバッキングで、俺がイントロ・間奏・エンディングのメロっぽいところをガットギターでやって。
ぺんぺん丸: この曲のエピソードをご紹介頂けますか?
孝さん: 星勝さんが作ってくれたんだけど、千葉県出身だってことで、千葉県だったら何が有名かって聞かれて、千葉って落花生位しか無いんじゃないですかねぇ(笑)って言ったら、「落花生で歌を作ってみよう!」ってなって。で、出来上がって来たのが、ソレだった訳・・「落花生畑」・・うん。
ぺんぺん丸: そして、三味線に持ち替えて、星勝さん作曲の「風遥か」、続いて前回のライブでも歌われた「君と」でした!
孝さん: うん!
ぺんぺん丸: そして三味線で「初恋草」
孝さん: そうだ! 本当は「初恋草」はカットしようと思ったの!ライブ中に。もう時間がアレだったから・・うん。
ぺんぺん丸: 続いて、会場にお越しの「ぶんざ青春篇」で“あやの役”を演じられた、「真園ありす」さんを紹介され、「馴れ合いロボット」に、コーラスで花を添えていらっしゃいましたね!
孝さん: そう! 飛び入りでやってもらってね!
ぺんぺん丸: 前日、電話でリハーサルをされたとか
孝さん: そう! 初めて、電話リハーサルみたいな事をやったけど。お互い全然時間が無くて、電話リハーサルって言っても全然リハーサルにならないんだよ!(笑) 電話のちょっとした時差みたいのがあって。歌うとさあ、アレッ?!なんかちょっとズレたからと思って合わせると、向こうもズレてるし〜みたいな〜、ちょっとのズレがあるから・・うん。
ぺんぺん丸: 女性のコーラスが入るのも良いものですね!
孝さん: ただねぇ、ありすさんにしてみたら低いから、申し訳ないなあと思うんだけど・・うん。
ぺんぺん丸: 1オクターブ上げても、カッコイイかなあとも
孝さん: 1オクターブ上がったらって、俺も言ったんだけど、そうすると多分“化け物”みたいになっちゃうって(笑)。俺の声の1オクターブ上って事になるとね。
ぺんぺん丸: う〜ん はい! 「馴れ合いロボット」・・超カッコ良かった〜!
孝さん: フフフ・・。
ぺんぺん丸: 「落花生畑」、「風遥か」、「君と」、「馴れ合いロボット」、まだまだ秘蔵曲が沢山ありそうですね!
孝さん: 沢山って言うか、詩の付いてない曲もあるからね〜・・う〜ん。曲とかもいっぱいあるし・・うん。それを、どういう風な感じで発表するのかってのは、まだ分かんないんだけど。
ぺんぺん丸: プライベートライブは、未発表の曲も聴く事が出来るというお楽しみもあるのですね!
孝さん: う〜ん そう!そう! 全曲知らない曲って事は、多分無いと思うんだけど(笑)・・うん。
ぺんぺん丸: 未発表曲を聴いて、“お気に入りの曲”としてリクエストが
孝さん: あればね! あればイイけど、その為には・・1回やそこら歌っただけじゃ分からないだろうからね!何回か歌わないとね・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 楽しみにしています! そして、アンコールは「流されはしなかった」〜「ありがとう」でした!
孝さん: それはもう、プライベートライブでしか存在しない繋がりみたいな(微笑)・・。「流されはしなかった」から「ありがとう」に繋げて行くっていうのは、プライベートライブでしか、まあ、あり得ない(笑顔)。
ぺんぺん丸: これこそ“ならでは!”ですね!
孝さん: (微笑)・・うん。
ぺんぺん丸: ありがとうございました!
   

☆☆ 追伸 ☆☆
 
孝さん: プライベートライブがあった時には、一人でも多くの人が観に来てくれたら嬉しいし、その方が安心して、次何時やろうか!みたいな感じになれるんだけど、今の現時点では、次やって、お客さん来るかな〜?みたいな感じだと・・ねぇ。何人かの人達は来てくれると思うんだけど、漠然とした中、ポン!ポン!ポン!と決められないから。ある程度コレが定着してくれればイイな〜と思うんだけどね!
ぺんぺん丸: ファンの皆さんも、次回開催を楽しみしていらっしゃいます。大勢の皆さんにお越し頂きたいですね!
孝さん: 頑張りたいと思います!
孝さんの「そこはまあ。二人が色々と、今までとは違う認識で出来たのは良かったし、トライアルの場で もあるっていうところだよね。」のお言葉が、深く心に残りました。
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Vol.28  高橋孝  PRIVATE LIVE

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2012年6月22日に「KIWA (二子玉川)」に於いて、孝さんご本人のプロデュースによります「プライベートライブならでは!」の、スペシャルライブが開催されました! ライブの企画からライブ当日を振り返って、孝さんに色々とお聞きしました!
ぺんぺん丸: 今回の「プライベートライブ」はどのような思いで企画されたのですか?
孝さん: アットホームな感じのライブがイイな!と・・うん。後は、完全に出来上がったライブっていう事ではなくてさあ、俺自身もチャレンジする場であるような、色々トライしてみる!みたいな、そういう感じのライブをやってみたいって思って・・うん。
ぺんぺん丸: ありがとうございます! 4月のコンサート後、次回の企画を待ち遠しく思っていましたので、今回のライブ情報のブログを拝見してワクワクしながら楽しみにしていました!
孝さん: (笑顔)
ぺんぺん丸: この日は二部構成で、一部は津軽三味線でした
孝さん: うん、そう! 一部は三味線。
ぺんぺん丸: オープニングは「津軽三下り」
孝さん: 「三下り」
ぺんぺん丸: いつもはお客さんを見ないと仰っていましたが、客電の照明を明るくするようお願いされていましたね
孝さん: そう!そう! 珍しく(笑顔)。
ぺんぺん丸: 後ろの方まで良く見えましたか?
孝さん: 見えた!・・見えた?!・・うん、見えた! 前の方の人とかは良く見えたりしたんだけど、後ろの方の人は乱視とかでさあ、ちょっとぼやけちゃったりとかしてるんだけど、見えてたね。
ぺんぺん丸: 客席の皆さんのお顔が見えたりすると、どのように感じられますか? また、どうして見てみようと思われたのですか?
孝さん: イヤ〜、普段あまり見ないから。暗くて見えないし、普段見ないだけに、どういう感じの並び方をしてるのかな〜?とかさぁ、どういう感じにお客さんが入っているのかな〜?みたいなことの確認をしたり・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん そして2曲目の「十三の砂山」は、凄かった〜!
孝さん: (笑顔)・・そう?!
ぺんぺん丸: 細かな手やハジキがいっぱい入っていて、指弾きやラストの和音奏・・感動しました!
孝さん: へえ〜(笑顔)・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 十三の砂山の砂がお米だったらよいだろうな。砂がお米だったら、西の方から来る船に、ただで沢山積んであげましょう・・
孝さん: うん!うん!うん!
ぺんぺん丸: そして、2月にリリースされた、三味線初のレコーディング曲の
孝さん: 「津軽よされ節」ね!
ぺんぺん丸: はい! そして、五大民謡についてのお話しの後、両国公会堂で
孝さん: 3位になったって話したでしょ!
ぺんぺん丸: 「津軽あいや節」で!
孝さん: うん! 「あいや節部門」っていうのがあったんだよね(笑顔)! 昔・・いつだったか忘れちゃったんだけどね。
ぺんぺん丸: 「津軽あいや節曲弾き」に続いて、1位に輝いた「津軽じょんから節曲弾き」を演奏されました
孝さん: うん。
ぺんぺん丸: 一部は全て、津軽三味線演奏でした!
孝さん: そう! 言ってみれば「高橋孝のプライベートライブ」なんだけど、「二代目藤田淳一」っていうのも、名前は違えども、身体は俺一つでしょ! こういう時に「二代目藤田淳一」と「高橋孝」を両方登場させようかなって思ったのかな〜。
ぺんぺん丸: 私の感覚としては、「高橋孝」さんのコンサートに、二代目がゲストとして出演されたり、「Chito-shan」で開催された「二代目」のライブに、ちょこっと
孝さん: 「高橋孝」が(笑)・・フフフ。
ぺんぺん丸: 出演されたという企画はありましたが、今回のプライベートライブは、一部は全くの
孝さん: そう!「二代目」に、もうお任せって感じ(微笑)・・。
ぺんぺん丸: 憧れの音色にゾクゾクしながら聴き入った、圧巻のステージでした!
孝さん: う〜ん・・(笑顔)。
ぺんぺん丸: 衣装選びのポイントは?
孝さん: プライベートライブだし、アットホーム感っていうか、着飾らない感じっていうのかな! 至ってラフな感じ。だけども、演奏とか歌とかは、ちゃんとやる!みたいな(笑顔)。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: で、カジュアルな感じで行こうかな〜って。
ぺんぺん丸: ご自身で選ばれたのですか?
孝さん: そう、そう、そう!
ぺんぺん丸: 休憩後、二部では好評のメガネを掛けられて
孝さん: (笑)・・うん。それは何故かというと、歌詞カードとかを見たりとかする時に楽だから(笑)。
ぺんぺん丸: う〜ん うん そして1曲目は「くちびるの記憶」、そして「遠ざかる風景」、「まごごろ」と歌われました
孝さん: う〜ん そうだったね〜。
ぺんぺん丸: 湿度が高くてチューニングが大変そうでした
孝さん: そう!(笑)・・全然合わなくてさぁ、困っちゃって! 浜ちゃんも「チューニングが合わなくて〜」みたいな。何かねぇ、ちゃんと合わせてあったんだけど、青の三味線だけチューニングが中々合わなくて、弾いてる内にドンドン(笑)・・狂ってきちゃって。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 弾く前も、もう既に調弦変わっちゃってるし・・うん。でも曲始まっちゃったから、どうしようもないしね。あの日は凄い蒸し暑かったって、そんな感じだったよね!
ぺんぺん丸: そうでしたね
孝さん: う〜ん。だから楽器にとっては、あまり良い環境では無かった。歌にとっては湿気があった方が良いんだけどね(笑)。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 後、照明の関係でも変わっちゃうしねえ! 照明の熱さで糸が・・音が下っちゃったりするから。やっぱり湿度とかライトの加減とかの影響はあるね。
ぺんぺん丸: 繊細な楽器ですね
孝さん: うん。
ぺんぺん丸: そして久しぶりに「KOKONOE」の、「愛の誕生日に」と「思い出」を聴く事が出来て、感動しました!
孝さん: (笑顔)・・・。
ぺんぺん丸: 今回のリハーサルは、スタジオで真面目に取り組まれたそうですね!
孝さん: 相当真面目だったよ!(笑顔)・・うん。
ぺんぺん丸: 10時間に亘るリハーサルのお話をされて、ギターのアルペジオのイントロで、「風を掴め」。続いて「ゆびきり」では“キーボード”を初披露されました!
孝さん: うん。
ぺんぺん丸: ちょっと驚きました! チャレンジャー!?
孝さん: う〜ん、チャレンジャーってば、(笑顔)チャレンジャーなんだろうね!・・うん。だけど、そういうのをやってみる場でもあるのかな、プライベートは。“トライ”するっていうか・・普段のライブは、間違ってもそういう・・キーボードを自分が弾くなんて言っても、許されないだろうしね(笑)!それは。・・う〜ん・・う〜ん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: だから、プライベートライブっていうのは、普段のライブとパッと見た感じ、人数が少ないっていうのはあるけど、やってる事とかは、普段のライブと思いっきり何かが変わってるって訳でもないと思うんだよね!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: だけど、自分が「コレやってみようかな!」って思ったものが、失敗しても出来てしまう(笑)・・みたいな!・・うん。“トライする場”だよね! そういうことが出来る“ライブ”なんだよね!
ぺんぺん丸: う〜ん うん オルガントーンで3曲演奏されました!
孝さん: 本当は「愛の誕生日に」と「思い出」にも、ピアノっぽい音色に変えて、ちょっと入れる筈だったんだけど・・ソコまで首を絞めなくても(苦笑)・・。
ぺんぺん丸: “首”ですか〜!
孝さん: うん・・自分で自分の首を絞めてってもしょうがない。アレだけでも(笑)相当大変だったから、俺にとっては。浜ちゃんが「とりあえず3曲で。5曲とかに増えてしまうと、相当大変な感じになりますよ。」みたいな。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 浜ちゃん!確かにそりゃそうだ!って思って。で、やめたんだよね・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: やってみたら「はなむけに」と「ゆびきり」は、似た感じの所を使うんだよね! だからリハの時さぁ、間違うとねぇ「はなむけに」やってるのに、「ゆびきり」の間奏が(笑)・・出てきちゃったりさぁ・・・アレ!どっちだったっけ?!って。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: で、俺が間奏弾いてたら、浜ちゃんが、それ「ゆびきり」です!・・ハハハ〜・・みたいな〜。でも間違うのも仕方ないんですよねぇ。「ゆびきり」と「はなむけに」は、音域も動きも似てるんですよね〜。だから危ないですねえ、意外とって。
ぺんぺん丸: う〜ん うん 浜ちゃんとジャンケンをして、浜ちゃんが勝ったので、次の曲は「はなむけに」に決定しましたが、2曲続けてキーボードを弾くことになりましたね
孝さん: だから俺としては辛かったの!・・うん。似た〜・・曲が〜・・アハハ〜・・。本当に“マジ・ジャンケン”だったから。“マジ・ジャンケン”で負けて、本当に・・あ〜あ〜〜、負けちゃった〜!って(笑)。
ぺんぺん丸: このときのジャンケンは、孝さんが勝ったら「モク拾いは海へ」、浜ちゃんが勝ったら「はなむけに」を演奏するというコーナー?
孝さん: そう!そう!そう!・・イヤ〜、勝った方がやるコーナーと言うよりも、お客さんから“コレ”っていうのが、特に無かったから・・。
ぺんぺん丸: リクエストですか?
孝さん: 何かありますか〜?!って聞いたら、特に無かったから。
ぺんぺん丸: いえいえ、ファンの方も仰っていましたが、恐らく会場の皆さんは温かな思いでライブを楽しまれていて、突然の「リクエストありませんか?!」の、有り難い問いかけにビックリして、思わず固まってしまい、声も出せずの感動状態だったのではないかと思いました
孝さん: (笑顔)・・。
ぺんぺん丸: 一瞬、間をおいて、「忘れられない」の声が掛かりました
孝さん: 「忘れられない」は、後でやるつもりでいたからね。
ぺんぺん丸: はい そして「君と」
孝さん: あ〜あ〜、そうだ!・・うん。
ぺんぺん丸: 作詩は共作されて
孝さん: そう!そう!そう! 「君と」はねぇ、それこそ知ってる人は居る訳ないんだよ!世に出てないし・・うん。だから、これからそういった曲もポツリポツリ、そういう機会があったらやろうかなとは思ってるけど。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: 「君と」って、俺、好きな歌だから、今回先ずプライベートライブやるにあたって、「君と」はやろうと思ってた訳・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 他にもいっぱいあるからね!
ぺんぺん丸: 次回も楽しみにしています! この後MCで、“激辛カラオケ”のお話をされました
孝さん: 兄弟子さんたちと行ったんだけど、そこで「風を掴め」を歌ったら・・(笑)・・“ズァ〜〜ッ!”って消えて・・ワッハハハ〜・・。
ぺんぺん丸: ハハハハ〜・・数秒とお聞きしましたが・・
孝さん: 「風を掴め〜」・・ソコは良くて、でAメロの「さあ 飛べ 君は自由だと〜 試すように〜」の、「試すように〜」位で、(笑)終わっちゃった〜!・・(笑)。
ぺんぺん丸: そこで“パシッ!”
孝さん: そう! “パシッ!” そっから燃えたね〜!!(笑顔)・・うん! 燃えたよ!
ぺんぺん丸: アハハハ〜
孝さん: スターダストレビューの「追憶」っていう曲で“完唱”した! 歌い切った!!
ぺんぺん丸: プロの意地を見せたと仰っていました
孝さん: そう!そう! 他の兄弟子さんたちは、俺よりか遥かに良いパーセンテージだった訳よ! これは、俺が悪いってアレだな〜みたいな(笑)・・ちょっと気合入れて〜!って。(笑)気合入れれば入れるほど全然ダメでさあ(笑)・・。でも「追憶」は歌い切ったから、まあイイかな〜って。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: アレ不思議だね〜、画面に秒数が「5,4,3,2,1」みたいに出てくる訳。それで審査員が3人位並んでて、それが“OK!”出すと、秒数が増える訳よ!
ぺんぺん丸: ハア〜〜 ハ〜 ハ〜
孝さん: 人間の心理ってさあ、あの秒数がカウントダウンされていくとさあ(笑)・・“ヤバ〜イ!”って思うと、声がデカクなるのね! 声をデカクすれば・・ハッハハ・・秒数増えるんじゃないかみたいな(笑)・・やっぱ、焦るんだよね〜!
ぺんぺん丸: 機会に操られるように?
孝さん: そう!・・うん!・・操られちゃう。だから、歌ってて気持ち良いとか気持ち良くないとか、もう関係なくなっちゃうんだよね!
ぺんぺん丸: カラオケを歌って楽しむというより
孝さん: 如何に、最後まで歌い切れるかどうか、みたいな感じ! 普通の採点はさぁ、歌い終わってから“ドロロロロロ〜〜〜”みたいんで、点数が“バン!”て、出て来るみたいな! 80点だとか90点だとか出てきて、最後まで歌える。だけどその採点のシステムは、ダメだったら途中で“ズバン!”って曲が止まっちゃう!(笑)・・歌わせてくれないみたいな。
ぺんぺん丸: それが“激辛コース”なのですか?
孝さん: そう!“激辛!”・・・持ち歌なのに・・・(笑)。
ぺんぺん丸: フフフ ただ、歌手の方でもカラオケで自分の歌を歌って、点数が悪かったという話は良く聞きますよね
孝さん: そうだねぇ・・う〜ん。やっぱり歌い回しが〜・・本人だと歌い方がどんどん変わっていくだろうし、感情みたいなものが入り過ぎてもダメなんだろうと思うよ!
ぺんぺん丸: なるほど〜 そういうこともあるんですね〜!
孝さん: 歌い方が変わってくるとさあ、基本的にカラオケで、ガイドの文字が流れてきて、今歌っている所の文字の色が変わってくじゃない!あそことズレル訳だからさあ・・うん。ダメだよね。なるべく原型に近い感じで歌ったんだけどね‘笑)。
ぺんぺん丸: 楽しいお話でした! そして、「忘れられない」
孝さん: うん・・「忘れられない」ね。
ぺんぺん丸: 以前にもインタビューで「忘れられない」について何度かお聴きし、“バギューン!”の感動についてお話させて頂きましたが
孝さん: あ〜あ〜・・うん。
ぺんぺん丸: 一発目の“バギューン!”は、最初の「君に〜」なのですが、今回は・・(笑)・・一発目の“バギューン!”を、ク・ラ・ワ・ナ・カッ・タ〜〜!
孝さん: !!・・ハッハハハハハ〜・・・・。
ぺんぺん丸: 今回の「忘れられない」は、忘れられない・・(笑)・・
孝さん: (笑)・・やっぱり〜、キーボード!・・・(笑)・・何か、集中出来ないんだよね(笑)・・。
ぺんぺん丸: ドキドキしながら聴いていたせいで、そう感じたのかも知れませんが
孝さん: でもねぇ、本当に、本当にねぇ、歌がねぇ、疎かになるんだよ! キーボードの方に気が行っちゃって。歌いだしのところは、まだ良かった方なんだよ!「忘れられない」は。まだ良かった方なの!
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: あっちの、「はなむけに」の歌い尻なんて、「人なれ〜〜(視線をキーボードへ)」(笑)・・もう!「人なれ〜〜」・・ハハハ・・。いつもだったら、もうちょっとこう・・「人なれ〜〜〜〜」って行くんだけども、そん時はもう既に(笑)・・。
ぺんぺん丸: ハハハハ・・
孝さん: いつもは、ejiちゃんが行っててくれるじゃない! だから安心して伸ばして行けるんだけど、今回は自分がやらなきゃいけないし、かと言って、押える所を見ないと俺出来ないから。「人なれ〜〜〜〜」って、歌いながら“ファー”って行けるんだったら良いんだけど、「人なれ〜〜」・・(笑)・・横目で“ココか〜!”みたいな(笑)・・確認しながらだから(笑)・・。
ぺんぺん丸: うんうん・・アハハ・・
孝さん: だから結局マイクはさあ、もう“ON”じゃなくて“OFF”に、(笑)・・なってる状態なんだよね! だから、弾き語る人は凄いな〜と思った・・うん・・アッハハハハ〜。
ぺんぺん丸: ハハハハ〜
孝さん: 弾き語る人って、“凄いな〜!”と思ったよ! 俺には出来ない・・うん。
ぺんぺん丸: 「愛嬌」とブログにも書かれていました
孝さん: うん。
ぺんぺん丸: これこそ「プライベートライブ“ならでは”」の
孝さん: (微笑)そうなんだよ。浜ちゃんと俺、二人で出来る事を精一杯やる!みたいな感じだから。
ぺんぺん丸: ありがとうございます! この後、客席の「田代さん」を、ご紹介されました
孝さん: 「田代大悟」君ね。
ぺんぺん丸: 客席の空きスペースで、一踊りして自己紹介と挨拶をされました
孝さん: あれって、あんな風にやるとは思ってなかったんだけど(笑顔)。
ぺんぺん丸: その後ステージに上がるようにと、お声を掛けられたのは、サプライズ?
孝さん: 来るっていうのは分かっていて、ちょっと客電を点けてもらったのは、大悟がドコに居るのかな〜みたいな、確認も少しあったんだよね。で、あそこに居たか〜!って思って。一応(笑顔)・・呼んだら奴はどういう風になるかな〜・・突然でどうなるかな〜みたいなさあ。
ぺんぺん丸: 客席の皆さんに向けて、ステージに上がっても宜しいでしょうかと同意を求めていました
孝さん: うん。それはもう、彼がその場での判断でやったことだから・・うん。
ぺんぺん丸: 本当に気持ちの良い爽やかな態度に感動し、何かが起こりそうな予感と期待を込めて、会場から大きな拍手が送られました
孝さん: こっちは何も指示してないから、こういう風にしてとか、何してとか、何にも言ってないから、本当に行き当たりバッタリだから(笑顔)。
ぺんぺん丸: そして「光線」の演奏に合わせて見事な踊りに感動しましたが、“ダンス・パフォーマンス”と言って良いのでしょうか
孝さん: ダンスだね! 彼の本業って言うか、分野で言ったら“新体操”なんだよね! 勿論、洋舞も日舞もやっててね!で、踊ってもらったんだけどね・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 「光線」は以前彼に、この曲で踊ってみたら!って、渡したことがあって。だから多分踊れるだろうと思って・・フフフ。
ぺんぺん丸: 迫力満点!華やかで素晴らしい、感動のコラボレーションでした!
孝さん: う〜ん(笑顔)・・俺が想像していた以上に・・うん! イイ感じになったから。
ぺんぺん丸: 撥も見たいし、踊りも見たい! 見逃したくはないけれど、どこを見たら良いのかと、目が泳いでしまう位感動しました! 「光線」の演出効果としては、最高でした!
孝さん: そう! だから、ソコはもう、本当に、助けてもらったよね!・・うん。
ぺんぺん丸: 多方面に亘って精力的に活動されているからこそ、色々なアーティストとの出会いがあり、交流の輪がどんどん広がっているのでしょうね! 
孝さん: う〜ん・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 前回は「中西さん」がゲストで、今回は「田代さん」
孝さん: うん!(笑顔) 飛び入りだったけどね!
ぺんぺん丸: 「光線」の演奏後、3人揃って“礼”をしました!
孝さん: うん! うん!(笑顔)うん!
ぺんぺん丸: アンコールは「モク拾いは海へ」、そして「流されはしなかった」に続けて「ありがとう」でした
孝さん: うん。
ぺんぺん丸: 「ありがとう」も本当に久しぶりでした!
孝さん: 「KOKONOE」のライブを観てない人たちは、生「ありがとう」は初めてだったんじゃないのかな〜。「KOKONOE」ではやったけど、その他のコンサートやライブでは・・多分やってないと思う。だから、ほとんどの人達は、生で「ありがとう」は観たこと無いと思う。
ぺんぺん丸: う〜ん そうかも知れませんね!
孝さん: 今回初めて「流されはしなかった」に続けて「ありがとう」を歌ってみて分かったけど、パワーが要るね!
ぺんぺん丸: そうですね!1オクターヴの跳躍ですものね!
孝さん: 低いか、高いかだからね!アレ。
ぺんぺん丸: 色々な“お宝”がギューっと詰まった、ワクワクするような楽しいライブでした!
孝さん: フフフフ・・ありがとうございます!
ぺんぺん丸: MCで、数ヶ月に一度のペースで「プライベートライブ」をやりたいと仰っていましたが、次回のライブへの期待に胸が膨らみます!
孝さん: こういうのをやると、次どういう風にやろうかな〜とかさあ・・(笑顔)・・思うよね。喋らないライブ(笑)・・いつかやりたいな〜とか思ってるんだけどさあ・・(笑)。この間とかも喋らないようにしたいな〜って思ってたの!二部は。 でも、ちょっと無理があるな〜って思って喋ったんだけど・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 喋らないライブが出来る時があるのかな〜・・無いかも知れないな〜・・ひょっとすると〜・・(笑顔)。
ぺんぺん丸: 是非、お話を聴かせてください! 次回のライブは、9月15日ですね! 楽しみです!
孝さん: プライベートライブ・・プライベートライブ・・(笑顔)。チケット発売してるので、宜しくお願いします!!(笑)
ぺんぺん丸: ありがとうございました!
この日の孝さんは、いつも通りの“ナチュラルヘアー”。ちょっと安心しながらインタビューを頂いて 参りました!
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Vol.27  高橋孝 コンサート「遠ざかる風景」

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2012年4月21日に「新宿FACE」に於いて、ミニアルバム「遠ざかる風景」発売記念コンサートが大反響、大好評、大盛況の中開催されました! コンサートを振り返って、孝さんに色々とお聞きしました!
ぺんぺん丸: 今回のコンサートは、半年振りの開催ということもあり、とても楽しみにしていました! どのような思いで準備をされ、どのような思いでステージに立たれたのですか?
孝さん: 半年振りだったから、楽しみ半分・緊張半分って感じだったかも知れないな〜・・うん。半年ってさあ、振り返ってみたら結構早いな〜(笑)と思って。実は凄い久しぶりだっていう認識は勿論あるんだけど、自分の感覚としては、半年も経ってたんだ〜っていう感じだったかな。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 自分の単独ライブは久しぶりだったけど、間ポツリポツリ色々やってたもんだから、ステージが久しぶりって言う訳じゃないけどね。自分のライブってことで言うと、楽しみと緊張、“CD発売記念”だったのもあったからね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: かつて「風を掴め」のCDを出したときに、赤坂の「B♭」で、その日限りの「CD発売記念ライブ」っていうか(笑)・・うん。それをちょっと思い出したかなあ。CDを出したのも、「CD発売記念ライブ」をやったのもその時以来だったから。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: 今回はキャンペーンとかでどっかを回ってってことは無いので、だから「新宿FACE」でやったライブが、凄い重要だなあとは思ってはいたけど・・う〜ん。緊張感のほうが優ってたかもね〜・・うん。
ぺんぺん丸: フムフム  前日の様子が「バチウタ」で紹介されていましたが、大変な思いをされたのですね!
孝さん: そうなんだよ! 前日に本番同様のリハをやったんだけど・・その日一日しかリハーサルは無くて、その日の内に色々と全部纏めなければいけなかったから、大変と言えば大変だったんだけど、メンバーが素晴らしいし、そこに関して心配はしてなかったけどね。自分の体調とかも含めて、リハが終わったら、なるべく近いところに泊まれたらいいなあと思ってお願いして。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: ホテルを取ってもらったのが本当に近くて、会場から歩いて5〜6分の所で、近くていいなあって思ったんだけど、近すぎて・・あの近辺が「歌舞伎町」だっていうことだよね! (笑)「歌舞伎町」の夜が、スッゴ〜〜〜イ!!! 賑やかなんだね! あの声が!(笑)・・うん。
ぺんぺん丸: ハイ!ハイ!
孝さん: ホテルに泊まってて、ス〜〜ッゴ〜〜イ!!! まあ、言ってみたら喧しくてさあ。9階だったかな〜、泊まった部屋は。 下の声って上の方に良く届くって言うけど、ここの部屋の中まで、こんなにリアルに聴こえるの〜!?みたいな位、表の話し声だとかざわめきが凄い訳!
ぺんぺん丸: それほど!
孝さん: うん。で!寝れなくてさあ(笑)・・イヤ〜!参った〜! もうちょっと離れた所が良かったな〜とは、後々思ったけど・・うん。
ぺんぺん丸: 寝不足に?
孝さん: 結局(笑)、結果的に本番は寝不足で迎えたんだけど(笑)・・・良く寝るどころか・・ハハハハ〜・・寝不足で(笑)迎えたことになったんだけど。これも経験だよね!うん。
ぺんぺん丸: 本当に大変でしたね
孝さん: (笑顔)・・。
ぺんぺん丸: 今回のコンサート会場は、プロレスなども行われる多目的な会場と言うことで、四角いリングを囲むような座席かしらと思ったりしましたが(笑)、舞台がありましたね! 
孝さん: そこに関しては俺も分かってなくて、前日のリハーサルで会場に入るまで、どんな感じのトコなんだろうな〜って思いながら行ってみたら・・なんだあ、プロレスやってるって言うから、やっぱり同じようにリングみたいなのかな〜と思ったら、ちゃんと音楽用の時とプロレス用の時と作り分け出来るような会場だったからね。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: ライブハウスって言うよりも、むしろ小ホール的な感じになってたね!どっかの会館にあるみたいな!だから結構大きいなって思って・・うん。
ぺんぺん丸: 大きかったですね! 400席位?
孝さん: 位だったのかな〜・・うん。立地条件も凄い良くて、ここにあったんだ〜、こういうライブハウスが〜って思ったね。かつて新宿コマ劇場があったでしょう!あの斜め前の建物は知ってたんだけど、あそこにライブハウスみたいなホールがあるとは思ってなかったね〜。凄いやり易かったし、イイな〜って思った。
ぺんぺん丸: うんうん!・・・先程からちょっと気になっていたのですが、髪を切られたのですか?
孝さん: (笑)・・そう!
ぺんぺん丸: 今日はお出掛けとか?
孝さん: えっ!イヤ〜・・・何で?
ぺんぺん丸: いつもはナチュラルヘアーなのですが、今日はバチッ!と決めていらっしゃるから
孝さん: (笑)・・今回、髪をバッサリ切ってさぁ、セットしてないとちょっとねぇ・・(笑)。
ぺんぺん丸: セットはどのように?
孝さん: (笑顔)・・バババッ!ってチョットこう〜・・これだったら凄い楽なの! ワックス、ビビビッ!ってやって、シュシュイッ!って、グッ!ってやったら、こうなるから!
ぺんぺん丸: フ〜ム フム とってもお似合いです! 
孝さん: ・・(笑)。
ぺんぺん丸: 今回、ゲストに中西さんをお迎えしましたが、以前ライブハウスで中西さんがゲスト出演されていたことを思い出しました
孝さん: あ〜あ〜! うん!うん! 「KOKONOE」の頃ね〜! やった!
ぺんぺん丸: 民謡とポップスを交換して、民謡は「道南口説」だったような
孝さん: そう、そう、そう、そう! 中西さんが民謡を唄って、俺がポップスを歌って。その時は交換してっていうライブもやったね〜・・うん。
ぺんぺん丸: そんなことを、ふと思い出しながら、弾みに弾んだお二人のMCを(笑)
孝さん: (笑)あれはね〜・・(笑)止めど無いっていうのは、ああいうことを言うんだなあと思うけど(笑)。止めど無いと言うよりが、止まることを知らないと言うか・・(笑)。
ぺんぺん丸: やめられない、止まらない・・
孝さん: う〜ん、あそこは長くなるかな〜っては、ちょっと思ってたんだよね! ライブやる前から・・うん。俺も中西さんも話好きだから、二人で喋っていたら止まらなくなるだろうな〜と思って。どっちかが制御しなきゃいけないなって思ったけど、制御するのは俺のほうだな〜っては思ってた。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: MCの時間は、予想をちょっと上回ったけど、でも話の内容的には・・う〜ん・・フフフ・・プライベートで会っても、ズッ〜と喋りっぱなしみたいな二人で、何かそれみたいな感じだったな〜(笑)。だから、ステージの上でアバウトに硬くならずに喋っていて、あそこは肩の力を抜く一つの部分だったかな〜。
ぺんぺん丸: 初日の出は中西さんもご一緒に
孝さん: 中西さんもご一緒にって言うよりか、正解を言うと、中西さんと俺がいつも大体一緒で。
ぺんぺん丸: 大至さんも?
孝さん: 今年は大ちゃんも居た・・うん。けど、中西さんと俺は基本的には、もう大体いつも!
ぺんぺん丸: カウントダウンから
孝さん: そう、カウントダウンの時間とかから元旦の朝まで、ワーワー中西さんと、ここんとこいつも一緒だね〜。夜中のうちにお参りしてね!
ぺんぺん丸: そんなご交流があって、和気藹々のMCに繋がって
孝さん: そうだね〜。
ぺんぺん丸: そしてこのとき、ステージで初めて“メガネ”を掛けられて!
孝さん: そう!今回初めて“メガネ”をかけた!
ぺんぺん丸: そして、最後までズッーと掛けていらっしゃいましたね!
孝さん: う〜ん 楽なんだよね!(笑)・・楽なんだよ・・ハハハ・・。
ぺんぺん丸: 「津軽よされ節」も“メガネ”を掛けて弾かれて
孝さん: あ〜!そうだったか〜!・・そうだったんだねぇ(笑)・・多分〜(笑)・・忘れちゃってたけど・・(笑)・・あ〜!そうだったね!・・フフフ・・。
ぺんぺん丸: お似合いでした!
孝さん: ハハハ〜・・。ステージじゃないときには“メガネ”掛けてるけどね! 字を読むときとか、雨が結構降っていて運転してる時とか掛けるけど。裸眼で焦点が合うのにちょっと時間が掛かるんだよね!右と左がガチャ眼でさぁ・・うん。だから今回“メガネ”掛けるのはどうだったかな〜って、実は思ってはいたんだけど。
ぺんぺん丸: “メガネ”を掛けると、楽なのですね! 良く見えるし
孝さん: そうだね〜。でも、かと言って、良〜くお客さんを見たいかっていったら、実は俺照れ屋だから、お客さんをあんまりジロジロ見ないでしょ! 
ぺんぺん丸: ええ ええ では、サイン会の時に、皆さんから「お似合いですね!」と声を掛けられたのでは?
孝さん: うん(笑顔)。声を掛けてくれたけど(照れ笑い)・・でもさぁ、それが本当なのかどうかって分かんないじゃない(笑)、言われてる側はさぁ・・ハハハ・・。「“メガネ”ダメですねぇ」って言う人は、あんまり(笑)いないでしょう(笑)・・・。
ぺんぺん丸: (笑)まあ・・はい
孝さん: だからさぁ、それを鵜呑みに出来るほど、俺は〜・・そんなに人から言われた事に、そうなのかな〜! 似合ってるのかな〜!みたいな感じではあんまり思わないから、本当はどうなのかが良く分からない(笑)みたいな・・うん。
ぺんぺん丸: 確かに、お顔に合った“メガネ”だと思います
孝さん: う〜ん・・一応、だから、そういう“メガネ”を選んだんだけどね。
ぺんぺん丸: これからも必要に応じて、ステージでも掛けられるのでしょうか?
孝さん: 「歌談の会」で掛ける事はあまり無いと思うんだけど、本当は「歌談の会」でこそ必要なんだけどさぁ(笑)、台本読む都合上。「歌談の会」でこそ、本当は欲しいんだけど・・でも、まあ仕方ないね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 自分のライブとかでは、掛けてた方が楽だから掛けようかな〜、みたいなことを思ったりしてる。
ぺんぺん丸: 色々な表情を、是非見せてださい!
孝さん: プファッ!(笑顔)
ぺんぺん丸: そして、この日のメイン曲「遠ざかる風景」は、歌い方が変わって来ていると仰っていましたが、今回はどのような思いで歌われたのですか?
孝さん: レコーディングする前に楽曲を頂いたときの思いと、レコーディングしたときの思いっていうのは、まあそこで変わってるよね! で、レコーディングして“盤”になりました! そこからオーチャードホールに行くまでの間に、また歌い方が変わってるよね〜! で、シンフォニックからライブまでの間で、歌い方自体も多少また変わってるし・・うん。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: で、シンフォニックはオーケストラっていう凄く厚い音の中で。今度はバンドが4人ていうね! どちらかと言ったら、そんなに厚みがあるような感じではないけど・・それは〜・・う〜ん・・その時のベストを尽くしているせいか、その時の“風”が吹くんだね! 
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: オーケストラの、音がいっぱいある中での経験をしてるだけに、今度「FACE」で音数が少ない状況を初めて経験する訳。やってみたら、これはこれでイイよね〜!っていう感じになったから、良かったな〜と思うけど・・うん。
ぺんぺん丸: この日初めて、生でこの歌を聴きましたが、本当に力のある歌だと思いました
孝さん: 作品の持っている力っていうのは凄く感じる。特に“詩”だよね〜・・“詩”が凄く切ないというか、悲しいというか・・それをどう表現してどう歌っていくのかってことを、凄く考えたね。
ぺんぺん丸: 色々な方々からメッセージをお寄せ頂いたのですが、「辛いでしょう・大変でしょうけれど元気を出して立ち上がりましょう。と言う様な内容の歌は沢山聴きました。そういう歌によって励まされる方々も大勢いると思います。」
孝さん: うん うん
ぺんぺん丸: 「歌って励ましたいと思ってくれる気持ちはありがたいけれど、まだその段階ではなくて・・。」
孝さん: う〜ん う〜ん
ぺんぺん丸: 「でもこの歌は、自分たちの悲しい気持ちに寄り添ってくれるだけではなく、自分たちの気持ちを代弁して貰っている様にさえ感じます。そして、一緒に悲しみを味わいつくして行けそうな気がします。」
孝さん: う〜ん
ぺんぺん丸: 「スーッと気持ちが入って行きます・・。」と
孝さん: う〜ん・・それは〜・・そう思ってくれるとありがたいねえ。「元気だそう!」って言うのも、俺は必要だと思うってことは、前にも言ったと思うんだけど。やり場の無い気持ちとか、誰に何を言われても、一時ちょっと元気になろうかなと思うんだけど、中々そうは簡単にはなれないと言うのが現実だと思うんだよねぇ。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: だから、その現実を歌うっていうのは、こういう事も大事だよなあって思うんだよね。だからその分、実は歌う側も凄くパワーが要ることなんだけど・・う〜ん。賛否両論絶対にある筈だけど・・悲しい歌は聴きたくないなって思う人もいれば、素直に受け入れられるって思ってくれる人もいれば・・。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: その中で、受け入れられるって思う人たちが、何かの気持ちの上で支えになってたりとか、この歌を聴く事によって心の中で“そうなんだよなぁ”って思って、共感してくれるような人たちがいるんであれば、その人たちにとっては“良かったなあ”っていう歌にはなるんだろうな〜っては、最初から思ってたんだよねえ。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: ただ、そういう人たちがどの位居るのかなあってことは、ちょっと分からなかったけど。そういう風に言ってくれる人たちが居れば、やっぱり嬉しいよね。歌ってる側からしたらね・・うん。悲しい歌だから、嬉しいっていう表現が正しいかどうかは、ちょっと分からないんだけど・・そういう風に言ってくれる人が居れば、歌って良かったなあって思う。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: う〜ん
ぺんぺん丸: 今回のコンサートは、三味線の登場回数が多かったのも嬉しく、「津軽じょんから節曲弾き」に、CD収録曲の
孝さん: 「津軽よされ節」ね!
ぺんぺん丸: 「遠ざかる風景」も三味線
孝さん: 三味線!「まごころ」も三味線!「風を掴め」も三味線!「初恋草」も三味線! 今回ねぇ、(笑顔)三味線の量が凄い多かったんだよね!・・う〜ん。
ぺんぺん丸: ステージ上には4丁の三味線が、セッティングされていましたね
孝さん: 本当は、全部の三味線を出動させるつもりだったけど、1丁皮が破れてて、ちょっと間に合わなかったから。で、中西さんがゲストってところがあったから、その間に三味線を1丁はけて、調弦し直してっていう風な感じで使いまわして・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フ〜ム
孝さん: セットリストを並べてみたら、三味線の登場数が多かった! さあ、どうしようかって(笑)思ったんだけど、でもやっぱりタイトルチューン的な「初恋草」と「風を掴め」を歌おうと思ったから。
ぺんぺん丸: ステージに並ぶ三味線の本数は、三味線を使う曲数に比例しているんですね
孝さん: そうだねぇ。ただ単純に、インストだった場合は、三味線1丁あればイイと思うんだけどね。歌だからキーが違い過ぎたりとかするから・・勿論、ツボを変えて弾けばイイってこともあるんだけど、そうなると開放絃が使えなくなってしまうから、開放絃を使えるようにするには本数が増える。その歌に合ったキーを設定するから。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: その都度調弦を変えてもイイんだけど、落差が激しい曲になっちゃうと、もう全然チューニング.が合わな過ぎちゃうから、三味線の本数が多くなっちゃうよね。だからといって、これ以上三味線の本数が多くなるかっていったら考えにくいけど。まあ色々経済的な(笑)問題もあるし・・うん。
ぺんぺん丸: 色々な色の糸巻きがライトを浴びて光っていて、綺麗ですよね!
孝さん: うん、うん、うん!
ぺんぺん丸: ブルーがあったり、赤があったり
孝さん: あの時は黄色が割れちゃってたから、赤と黒と青と。赤と青と黄色だったら、信号になったんだけどね(笑)。
ぺんぺん丸: 確かに(笑)
孝さん: 後はねぇ、その日によって三味線のコンディションって違うから、鳴りの問題とか色々違ったりするから、そのときの状況で、この音はこの歌に合うかな!っていう風な事で。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 分かりやすい事で言うと、皆さん、赤を持てば「風を掴め」だと思ってる人たち(笑)結構いると思うんだけど、(笑)赤の三味線持つと! でも、確かにねぇ 赤の三味線持つ比率は多いの!「風を掴め」のとき。そのときの“鳴り”の問題もあるんだよね。
ぺんぺん丸: 「風を掴め」のジャケットも
孝さん: 赤だし、PVも赤だしね!だから赤を持てば、それこそ「風を掴め」か「憤り」かって感じで思うかも知れないけど、ときにはそうじゃない事もあるってことだよね。その日のコンディションで三味線も変わってくる・・うん。
ぺんぺん丸: 微妙なのですね! 今回のコンサートは、昼の部・夜の部とあって、大勢の方々が来られて、CDのサイン会も長蛇の列で大盛況でした
孝さん: うん。大勢の方が並んでくれて、ありがたかったねえ・・。
ぺんぺん丸: 記念すべき一日を終えて、印象に残った事は?
孝さん: 今回、初めて来られて知らない方が圧倒的に多くて、そういう雰囲気が客席から伝わって来て。初めての方々が多かったから、どうなのかなあって思ったけど、CDを買ってくださった方が凄く多くて、良かったな〜って。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 初めて聴いてCDを買ってくださるって、中々無いって思うから・・う〜ん。それなりに“良かった”って思ってくれたのかなあと思いながら・・うん、CDにサインしてたんだけどね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 今回の「遠ざかる風景」昼と夜は、本当に微妙だけど“セットリスト”違うから、昼・夜両方観てくれた方はあれだけど、昼の部は「ゆびきり」だし、夜の部は「はなむけに」だしね。で、夜の部の人は、中西さんの「道南口説」は聴いて無いけど、久しぶりに一節だけ「田原坂」を歌ったし。
ぺんぺん丸: あ〜あ〜あ〜あ〜!
孝さん: 中西さんが「田原坂」歌いたいってなってさぁ、休憩中に(笑)。この間熊本に行って、田原坂にも行って来たって言って。じゃあじゃあって言って、ステージの上で「田原坂」!中西さんが「雨は降る降る 人馬は濡れる」まで歌って、で俺が気が向いたらここから参戦しようかなって思って、ちょっと気が向いたから「じゃあここから俺歌います」って、ちっちゃい声で言って、「越すに越されぬ 田原坂」っていうところだけ俺が歌って。
ぺんぺん丸: 伴奏は?
孝さん: ギターを浜ちゃんに弾いてもらって! 業務連絡で「浜ちゃん、ごめん! アコギに持ち替えてくれる!?」って(笑)。
ぺんぺん丸: 昼の部には昼の部の、夜の部には夜の部の魅力があるんですね!
孝さん: そう! 本当は同じことをやるつもりだったんだけど・・う〜ん。でも、そんときの風がね〜! 全体で言うとねぇ、楽しかったんだよ!凄く! 緊張もしてたんだけど、楽しかった。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: いつもながらに課題っていうのが残って、反省点も勿論あって!自分の中でね。だけど、やっぱり気分が良かったっていうのが、良かったんだって思う。あの日のライブは、終わって気持ち良かったし・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 私達も、沢山の感動と共に、たっぷり楽しませて頂きました!
孝さん: まぁ(笑顔)、ありがたいことに・・。喜んでくれる人たちがいてくれるって、やっぱり嬉しいしね! 
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 楽しかったな〜!っていうステージって、中々あるようで少ないからさぁ。だから、緊張感にずっと支配されたまんまっていう事も時にはあるだろうし・・う〜ん・・でも緊張感の中でも、凄い楽しさがあったから、面白かったな〜・・。
ぺんぺん丸: そんなお気持ちが聴いている私達にも伝わってきて、会場全体が楽しい雰囲気に包まれて行ったんでしょうね
孝さん: きっとね! またライブがあったら、お客さんも良かったなあって思って貰えるようなライブが出来るように頑張りたいなあって思うしね! 今回は「遠ざかる風景」のCD発売のライブだったけど、これからまた「歌談の会」とかでも歌う機会が多いだろうから、暫く「遠ざかる風景」を歌うことになるけど、歌えば歌うほど感覚って言うのは変わって行くものだから。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 前のインタビューで、まだ実感として歌が変わってったか、変わってってないかも、(笑)歌ってないから分からないみたいなことを言ったと思うんだけど、歌を歌う機会がだんだん増えて来ていて、「オーチャード」と「歌談の会」と自分のライブと、「門戸さん」のステージでも歌ったりとかしているから、その都度歌い方も変わって行ってってるし。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: で、最近の俺の傾向でいくと、凄いシンプルに歌うような感じに、自分の中で身体がそういう風になって来てるのかな〜・・うん。気が付いてみると、シンプルになってるっていうかね〜。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: 結構ストレートに歌っていたり、あんまり節回しとかしないで歌ったり、みたいなこととか・・う〜ん・・あんまり回さない感じ。「明日を創る者たち」っていう歌は、自分のライブで何度か歌ったりとかして、少しコブシとか入れてたけど、今回のライブは結構ストレートに歌ってたんだよね!
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: あの歌は「日本バルカー工業株式会社」の80周年イメージソングで、その時はコブシを回さないでって指定だったから、今回ちょっとソコに帰ってみようかなって。
ぺんぺん丸: う〜ん  今回のコンサートは盛り沢山の曲数でしたね!
孝さん: ええと〜・・「逢いたくて」に「じょんから」、「わたしは北国津軽の子」、「ゆびきり」、「はなむけに」・・昼と夜で違うけど、それから「初恋草」、「風を掴め」。で中西さんゲストで「歓送の歌」を二人で歌って。で、「遠ざかる風景」のアルバムのヤツ。そして「よされ」に「流されはしなかった」。結構あったね〜。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 「歓送の歌」が初めてでさあ! 小椋さんのステージで、コーラスをやってたことはあったんだけど、ああやってまともにステージで歌ったのは初めてで・・うん。良い歌だよね〜、中西さんもあの歌を歌っていて、それであの歌をチョイスしたんだけど。
ぺんぺん丸: 色々な初めてがありましたね! 色々な場面に出会えたり発見したり、会場に足を運んでこそ、ライブの感動を満喫することが出来るのですね!
孝さん: そうなんだよね! それがライブの良さっていうか・・CDだけだとねぇ。ライブで観て更に、あ〜そうなんだ〜!って、分かったりすることもあるし、色んなところに足を運ぶことは大事だよね〜。
ぺんぺん丸: ライブを観た後、CDを聴くと、色々な情景が映像として浮かんだり、そのときの感動や感情が重なり合ったり・・次の機会が待ち遠しいです!
孝さん: う〜ん・・次の機会に向けて、頑張って精進して行かないと・・はい!(笑顔)・・うん!
ぺんぺん丸: ありがとうございました!
インタビュー終了後、この日孝さんが、珍しく髪をセットされていた理由をお伺いすると・・・
孝さんは「今回は髪をバッサリ切ってさぁ(笑)、セットしてないと、何か〜“栗”っぽい!(大爆笑)・・頭になっちゃって・・・ハハハハ〜・・。“一休”やってた時みたいな〜・・クックックッ!・・僧侶が髪の毛伸ばしました〜!しかも“赤毛”!!みたいな〜(笑)。・・・あまりにも“栗”みたいだから・・アハハハ〜・・。」と仰っていました。
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Vol.26  「遠ざかる風景」

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2012年2月18日、待望のミニアルバム「遠ざかる風景」がリリースされました!
「遠ざかる風景」の歌に込められた思いや、「津軽よされ節」を選曲された思いなど、孝さんに色々とお聞きしました!
ぺんぺん丸: 「遠ざかる風景」のアルバムについて、インタビューさせて頂きたいと思います!
孝さん: はい!(笑顔)
ぺんぺん丸: 今回のCDを制作するにあたって、どのような思いで取り組まれたのですか?
孝さん: 今回は、「遠ざかる風景」と言うタイトル自体が、ある種、小椋さんの伝説的なタイトルだから。1976年だったかな〜、小椋さんのコンサートのライブアルバムのタイトルだったんだよね!
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: で、歌として存在していなかったから、先ず「遠ざかる風景」って言うタイトルには、凄いズシーンと重たい物があるなって、アルバム作る前に「遠ざかる風景」って言う曲の詩が出来たんだよって言われたときに、ビックリしたんだけどね(微笑)。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 俺は思い込みで、「遠ざかる風景」って楽曲があると思ってたんだよね! そしたら楽曲として存在してなくて、言わば伝説的なタイトルで作ってくれたって言うこと自体は、凄い重たい物が乗っかってるな〜って気はしたけど・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: だから、アルバムを作る手前から、色々思うことはいっぱいあったね! 一口では言い表せない思いはあったよね。「遠ざかる風景」って言うタイトルを聞いただけで(微笑)・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 詩の内容云々って言うよりも、「遠ざかる風景」って言うタイトルのインパクトが強くて、良いのかな〜 俺が歌っちゃって〜・・・って言うような思いはあったかな〜。アルバム作る手前に思ったことは、そういう事かな〜。
ぺんぺん丸: 「遠ざかる風景」というタイトルの新曲のお話を、歌談の会のステージで発表されたとお聞きしましたが
孝さん: ああ! 歌談の会だ〜! 小椋さんがステージで、いきなり言ったんだよね! ビックリしちゃって俺も(笑)・・え〜っ!と思って。(笑)・・まだレコーディング終わってないのにって(笑)。
ぺんぺん丸: タイトルはゲットさせて頂きました! 
孝さん: う〜ん・・去年の終わり頃だったかな〜、どっかのステージで言ってたな〜。いきなりだったから、ビックリしたけど(笑)。
ぺんぺん丸: 歌詩やメロディーについては、どのように思われましたか?
孝さん: う〜〜ん・・・率直に、悲しい歌だな〜って言うのが第一印象ではあるんだけど、誰しもが経験をした事があるんじゃないかなっていう風な事だとは思うんだけどね。こういう暗い歌は、そんなに聴きたくないよって言う人もいるだろうな〜って、思ったりもしたけど・・。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: でもねぇ、どうにもやり場の無い気持ちってあるじゃない!ねえ。 一生懸命立ち直ろうとしてるんだけど、どうにも自分の悲しい気持ちの、やり場が無い。それを、明るく元気にとか、勇気を出して頑張ろうっていう風な、明るく前向きにポジティブに行くような歌も必要なんだよね。そういう歌も必要なんだけど、やり場の無い気持ちをそのまま歌うって言う事自体、自分がそうだったから、結局どうにもやっぱりやり場の無い気持ちって、あるんだよね!人間ね!
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: で、そこをどう飾って「いや〜 大丈夫だよ!」って前向きに頑張って行こうよって言ったところで、心のどこかで「とは言うものの・・」って。「とは言うものの・・」、どうしたら良いんだろうな〜この気持ちはって思うことは、いっぱいあったよね! 特にやっぱり去年とかはね、あったと思うし。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: だから、それを、ストレートに、やり場の無い気持ちを歌うって事自体、最初は・・う〜ん・・何か、明るいところが余り無いかも知れないな〜とか思ってたけど、やり場の無い気持ちを歌うって事は、こういう事なんだろうな〜って、途中から思い始めて・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: だから、聴いてくれる方で、意見はハッキリ分かれると思うよね! こんな風な暗い歌じゃない方が良いのにとか、そういうのは聴きたくないとかって思う人もいるかも知れない。中には、どっぷりそういうのを聴いて、やり場の無い気持ちをソコに寄せる事によって、何か少し救われた気持ちになる場合もあるかも知れないじゃない。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: そうだとしたら、やっぱりこの歌は、少なくとも今の自分の心境からしてみても、自分の気持ちと重なってる部分は、間違いなくあるんだよね!・・う〜ん・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 音楽が持っている力って言うのは凄いって言う事は、昔っから思っているけど・・う〜ん。だから、元気な歌を歌ったり、勇気や希望のある歌を歌うことによって、元気になれればそれに越した事はないんだけど。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: これは、どちらかと言ったら、やり場のない気持ちは本当にどうしたら良いんだろう?! って言う、“やり場の無い”ところだから、この歌は。悲しい気持ちのね・・うん。拭いきれない、悲しい気持ちを歌っているから・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: こういう歌を歌う事って言うのは、難しいけど貴重な体験だなあとは思う。自分の中での経験としても。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 普段、あんまり歌うこと無いもんね・・うん。やり場の無い気持ちがあるんだけど、歌の最後の方では希望が見えたりとかって事も多少はあるんだけども・・。歌詩にあるように、特定人物じゃなくても、「どの道 いる筈もないよ あなたに替わる人など」っていうね。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: それぞれに、そういう人っていたと思うんだよね、みんな。それは、友人であったり、知り合いであったり・・う〜ん・・その人がいてくれて、そういう楽しい事があったとか。でも、その人が突然いなくなってしまう。このシチュエーションの場合は、覚悟をしていないから、どうして良いやら、この気持ちを何処に持って行ったら良いやらって、複雑な心境になってる中の、歌だと思うから・・。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: う〜ん・・パワーが要りますねえ、歌うのに。自分も気持ちが重なっているから、勿論この歌の中に入り込んで行くんだけど、油断すると、自分が泣いちゃいそうな感じになっちゃうんだよね・・思い出してね・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん 分かる気がします
孝さん: でも、そういう歌があって、やっぱり良いんだと思うし。
ぺんぺん丸: ブログに、リンクする思いがあると書かれていましたが、受け止め切れなくて認められない気持ちとか・・
孝さん: そうねえ・・認め難いんだよね。 「遠ざかる風景」とはちょっと違うんだけど、俺が昔書いた詩でね、「忘れられない」って言うのがあって、「忘れられない」もちょっと似た類なんだけど、あれもどっちかと言うとやりきれない、やり場の無い気持ちを何とかしてくれよっていう叫びみたいな・・。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん うん
孝さん: だから、自分の心の中では、そういう何かがあるんだろうね! 大事だった人、友達だったりとか、そういう人がいなくなってしまうって言うのは、やっぱり受け入れるのに時間が掛かるって言うのかな。 突然とかだとさあ・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん 確かに
孝さん: それは、色んな事に当てはまるよね。これっていう特定の事ではなくてね。やっぱり自分の身近だった人が、いなくなってしまったりとかするとさあ・・自分の三味線の師匠だってそうだし・・う〜ん・・。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: やっぱりねえ、今回「遠ざかる風景」の詩を貰った時に、小椋さんにしては凄いストレートな感じで物を言ってるなあと思っていたんだけど、でもその通りなんだよね! 不思議とさあ、嫌だった事より、良い事ばっかり思い出すって言うかさあ。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 不思議だね〜、どう言う訳だか、良い事の方が優先的に思い浮かんで来るんだよね! だから、そういうのも、本当に自分の気持ちとリンクした感じのものを歌うっていうのは・・。リンクしてるからこそ、歌うのが余計難しいってのもあるんだよね〜。同化し過ぎちゃってね。同化し過ぎてて、自分がどうかしちゃうって感じの。本当に、一歩間違えちゃうと、もう自分がもう訳が分かんなくいなっちゃうなっていう、思い出し過ぎちゃってっていう風な事は思ったよね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: う〜ん う〜ん うん
ぺんぺん丸: オーチャードホールのシンフォニックコンサートで、初披露されました
孝さん: 今回、人前で初めて「遠ざかる風景」を歌うのが、シンフォニックコンサートで(笑)。 だから、緊張の度合いは、自分が想像している緊張を、はるかに超えちゃっているからねえ。ああ、なんか〜 凄い緊張してるな〜って思ったし、耳までもちょっとおかしくなってくる位。 あれ!? 何か〜 聴こえてた筈の音が、聴こえてないかも(笑)・・みたいな〜・・。
ぺんぺん丸: あ〜あ〜 う〜ん
孝さん: (笑)やっぱり、相当緊張してるんだね! 出だしの音とかねぇ、俺ねぇ、何か合ってなかった気がするもん、自分で・・うん。相当緊張してるんだね! 途中から、フッと、あっ!何かちょっと音がハズレちゃったかも〜って思ってて、ちゃんと修正していくんだけど、やっぱり緊張しすぎると凄い事になるなあと思うよね。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: シンフォニックコンサートじゃなければ、そこまで凄い緊張ではなかったのかも知れないんだけど。 イヤ〜、シンフォニックコンサートでなくても緊張はしたと思うよ。緊張はしたと思うけど、シンフォニックコンサートって歌い慣れないじゃない!ねぇ。だから余計緊張増しちゃったよね〜・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: でも、聴いてくれた人が、思ったことはそれぞれにあるとは思うけど、まあ、良い感じの歌だなあって思ってくれれば、これ幸い・・ねっ!・・うん。
ぺんぺん丸: ええ はい
孝さん: 今回は、ハッキリ分かれるんじゃないかな〜と・・うん。今のこの時期に、こういう歌はまだ聴きたくないよって思う人もいるだろうし・・う〜ん・・それはもう、意見分かれてしまうと思うんだよね。でも、いつかは、今回じゃなかったにしても、いつかは歌っていただろうなあっていう気はするよね!
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: たまたま今回、アルバムで「遠ざかる風景」を小椋さんが作ってくれて歌ったけれども、それが今回じゃなかったにしても、いつか歌う時が来るんだろうなあと思ってたけれど・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 心の奥に深い悲しみを抱えながらも、日々の生活に追われて、でも絶えず解決できない苦しい思いかあって、無理に忘れようとすればするほど悲しみが増して、現実に起きてしまった辛い出来事を、味わい尽す事もままならない。そんな思いに共感し、寄り添って歌って頂いているんだなあと、思われる方も多いと思います
孝さん: う〜ん・・ねぇ・・いてくれると・・まあ、いてくれればねぇ・・う〜ん。お客さんの捉え方とかあるから、もっと時が過ぎれば聴けるかも知れないけれど、と思う人もいるだろうし、色んな人がいるだろうから。でも、今、自分は、歌うっていう役割を担っているから。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: やっぱり、「遠ざかる風景」っていうタイトルはねぇ・・・フフフ・・・タイトルの事を何回も言うようだけど(笑)、伝説的なタイトルだから・・う〜ん。
ぺんぺん丸: はい そして4月には「遠ざかる風景」のライブが開催されますね!
孝さん: 4月ね〜(微笑) 単独のライブも久し振りだし、今回ゲストで中西さんが出るから、中西さんとどういう風になるのかな〜って。中西さんとも、久し振りなんだよねえ。
ぺんぺん丸: 楽しみです! もう一つの新曲が「まごころ」ですね
孝さん: 「まごころ」は、ポップな感じというか、決して暗い歌じゃないし、だから余計に温かい感じで作ろうと思ったんだけど、アレンジをね。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 後は、皆さんもライブで何度かは聴いている、「明日を創る者たち」と「流されはしなかった」。「流されはしなかった」は、ほぼ必ず聴いているみたいな感じかも知れないけど。
ぺんぺん丸: そして、「津軽よされ節」を選ばれたのは、このアルバムに対する思いからでしょうか?
孝さん: そう! 本当は「津軽じょんから節」のレコーディングをしてたの。でも、俺の中で“違う!”と思って、曲変えて。やっぱり「よされ節」だよな〜と思って・・うん。もう一回レコーディングし直したんだよね。それで、「よされ節」になったんだよね!
ぺんぺん丸: 「津軽よされ節」の題名について、二代目のライブのMCでもお話されていましたが
孝さん: うん! 「よされ節」っていうのは、貧しい時代だった頃の、早くこういう世は去れ・世は去れ「よされ節」って言われたって説があるけれども。正直を言うと、自分が今のこの時代に生まれて、今のこの時代を生きていて、早くこういう世は去ってくれっていう風に思う事って無かったよね。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: でも、類は違うんだけれど、大震災が起きて、復興って言う風な事で、一生懸命皆が動いていると思うんだけど、そういう意味で早く復興して立ち直って貰いたいなあっていうのと、早くこういう世は去って、また平和な、皆が笑える日が来れば良いなあっていうね。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: そういう風に、自分が生きている間に、切実に思うっていう事って無いと思ってたよね! だから余計、早くこういう世は去って欲しい、また平和になって欲しいっていう風なことも含めて「よされ節」だな〜って思ったんだけど。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 本当に、「よされ節」を弾いていて、「よされ節」の解釈が、自分の中でもの凄い変わったから・・震災以降ね。「じょんから節」も録り終えたんだけど、何か違うな〜って。「じょんから節」は、それはそれで良いんだよ! だけど、何か自分の今の思いと違うよな〜って言うのがあって、やっぱり「よされ節」なんだろうな〜って思って、「よされ節」にしたんだよね!
ぺんぺん丸: 「遠ざかる風景」と言うアルバムだからこそ
孝さん: そう! 他のだったら、多分「じょんから節」だったんだと思うんだけど・・うん・・そういう思いがね。アルバムって言うのは自分の思いが一つのところにあって、そこで数曲に分かれているっていう風なのが良いんだと思うんだけど。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: それがたまたまね、自分が作っているものじゃないけど、作詩・作曲とか自分がした訳じゃないからね。そうじゃないんだけれども、そこで三味線を「じょんから節」にすると、自分の中で、何かちょっと違うアルバムになっちゃうな〜っていう風な気もしたしね!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 気持ちがソコは「じょんから節」じゃなかったんだよね!自分が。 やっぱり「よされ節」を弾き終わってから、シックリ来たから、コレだ!って思えたんだよね。で、極力“生音”に近い状態で、収録をしようと思って・・うん。
ぺんぺん丸: 生演奏の際の“シ〜〜〜ッ・・・”という息遣いも聴こえるかしら?、と耳をそばだてながら聴き入っていますが、“ハ〜〜〜ッ・・”って・・・
孝さん: あぁ、・・・フフフ・・・極力それは〜(笑)、あんまり息がさぁ“シーシー”・“ハーハーハー”言っててもアレだから(笑)。でも、どっかしらで何かあるような気もするけど(笑)。ただ、マイクがソコまでは拾って無かったかもね。
ぺんぺん丸: そうでしたか〜 大勢の方々が、三味線の曲をCDにして欲しいと願っていましたので、今回“津軽三味線の曲弾き”が収められた事を、本当に喜んでいらっしゃると思います!
孝さん: う〜ん、初めてだしね(笑顔)!
ぺんぺん丸: 待ちに待っていました!
孝さん: 今までも、三味線のCDは無いんですか?って言われる事が凄い多かったから。色んなところに行って・・う〜ん。三味線のフルアルバムって言う訳じゃ無いんだけど、ボーナストラック的な感じで、これは在っても良いんじゃないのかなと思って。
ぺんぺん丸: 「遠ざかる風景」も「まごころ」も、三味線の音が入っていて、最後に「よされ節」の演奏があって
孝さん: そうだねぇ。
ぺんぺん丸: 「アーティスト 高橋孝」さんと「二代目 藤田淳一」師匠が、一枚のCDの中で共演なさっているんだなあと、心から感動しています
孝さん: (微笑)・・世の中に、そう捉える人は中々少ないと思うけどね(笑)・・うん。
ぺんぺん丸: あ〜あ〜(確かに・・)
孝さん: でも、ステージでもうちょっと三味線を聴きたかった!とか、三味線のCDは無いのか?とか、本当に良く、握手会とかでも、行くとこ行くとこで言われたから、今回この機会に一曲入れて見ようかな〜と思ったんだけどね!
ぺんぺん丸: 何とも魅力的な音色に、感動しながら聴かせて頂いています!
孝さん: 三味線奏者って日本に大勢いるけど、俺よりか上手い人は遥かに一杯いて、皆それぞれに持ち味があるから。自分が決して三味線が上手いとか何とかって、別に思う訳でも何でも無いし、やっぱり“気持ち”だよね! 大事なのは“気持ち”だと思うよね!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: ソコの気持ちがさぁ、どう三味線で表すことが出来るかじゃないかなあと思うんだけどね! 三味線奏者は一杯いるんだけど、でも俺っていう人物は一人しかいなくて、それは皆共通している事で、皆そういう思いで多分弾いてると思うんだよね!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: だから、今回の場合は“気持ちで弾いている”っていうところが大きいよね!・・うん。
ぺんぺん丸: 色々な意味で、表現する言葉が見つからない程の素晴らしいアルバムですね
孝さん: う〜ん・・(微笑)。
ぺんぺん丸: 深い思いがいっぱい詰まっていて
孝さん: あ〜ん・・そうかねぇ・・。
ぺんぺん丸: 聴けば聴くほど、味わいが深まっていくのでしょうね
孝さん: ねぇ、そういうアルバムになってくれれば良いなあと思うし、やっぱり「遠ざかる風景」っていうタイトルだけあって、凄い貴重な楽曲になるよね〜・・う〜ん。
ぺんぺん丸: はい CDは勿論ですが、ライブでの感動は、また一入ですので、4月のライブを楽しみにしています!
孝さん: どういうような感じになるんだか・・う〜ん・・まだ想像が全く付かないねぇ。いきなりシンフォニックたっだから・・ハハハハ〜。バンドでやってないからさぁ(笑)、全然想像が付かない。
ぺんぺん丸: シンフォニックの模様は、3月20日に放送されるそうですね!
孝さん: あ〜あ〜、MXでね。
ぺんぺん丸: はい こちらも楽しみです!
孝さん: 今回のアルバムは、良いなあって思ってくれる人が多ければ良いなあって思うけど、まあ真っ二つに割れるんじゃないかな〜ってのも、あるかな〜。それは、でも、仕方ないね。仕方ないなあって思うことなんだけど、それをも通り越えて、自分の気持ちと重なる部分があって歌うっていうのは、大変なんだけど、大事な事なんだよね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: それと向き合うっていう意味でもね! 難しいなあと思った。最初歌った時。レコーディングの前とか曲覚えるのにも、難しいなあ〜この歌〜、と思いながら・・うん。
ぺんぺん丸: 難しい歌は多いのでしょうか?
孝さん: 何かね〜、何か〜、色んな人から言われるんだけれど。俺の歌っていうのは(笑)・・難し過ぎるって、皆に(笑)言われるんだけど・・フフフ。作ってるのは、俺じゃ無いですから(笑)、みたいな。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: やっぱり難しいよね! 例えば、聴き慣れた曲をカラオケで歌うのと訳違ってさぁ、自分の歌としてレコーディングする訳だから、難しいよね!・・うん。
ぺんぺん丸: ああ! そういう意味で
孝さん: 何て言うのかな〜・・習字とかさあ、書初めみたいなのとかは、“お手本”ってあるじゃない。その“お手本”になる訳じゃない!
ぺんぺん丸: オリジナル!
孝さん: そう!オリジナルだから。少なくとも、「初恋草」でも「風を掴め」でもさぁ、仮にカラオケで歌ってくれる人がいるんであれば、俺の歌が“お手本”となって歌ってくれてる訳で。その、一番の大元って、やっぱり難しいんだよね! 
ぺんぺん丸: なるほど〜
孝さん: どのアーティストも、皆同じだと思うんだよね!難しいなあと思うんだろうな〜と思う。後は、自分で詩・曲を作っているんであれば、その手前で自分が口ずさんでいるから、そういう思いって払拭されてると思うんだけど、提供して貰っている楽曲だから、難しいなあって思うよね。
ぺんぺん丸: 色々なご苦労がおありなのですね
孝さん: ・・(微笑)・・。
ぺんぺん丸: 私達にとっても、“待望のアルバム”がリリースされましたので、ライブやコンサートや色々な機会で聴かせて頂きたいなあと思います
孝さん: まあ、頑張って・・うん・・頑張って歌うっていう気持ちだけどねえ、今は。なんせまだ、歌っている回数が少なすぎて(笑)、俺もコメントの仕様に困っちゃうんだけどさあ。これ、何回も歌ってるんだったらさあ、歌う都度思いが変わってきてとかあるんだろうけどさあ、まだソコまで到達してないからさあ(笑)。
ぺんぺん丸: 次に“生”で歌われる機会は?
孝さん: 4月のライブでは勿論歌うけど、その前に「歌談の会」とかがあれば歌うんだろうね!
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: 皆そうだと思うけど、俺なんかも、その日その日生きて行ってさあ、明日なんかは明日にならなければ分かんなくてさあ。明日、もしこの曲を歌うとなったら、前の日からその曲を歌う事に集中して、色々思う事はあるんだろうけど、明日になると違う思いになってたりとかするじゃない。だから、今日は今日でしかないんだよね!
ぺんぺん丸: はい
孝さん: だからさあ、これから先も、4月のライブもそうだけど、今思ってる事と、またその時思ってる事って違うかも知れないしね!・・うん。コレばっかりは分かんないけど。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 今まではさあ、ライブとかの数をやってきて、コメントをしてたりとかするから、あの時はこういう風に思ってたんだけど、今はやっぱりこうかな〜、とか言えたんだけど。今は本当にスタートだから、まだ最初の状態のままなんだよね! 気持ち的には・・うん。
ぺんぺん丸: 何となく分かる気がします
孝さん: ただ歌い方はねえ、レコーディングしたCDの歌い方と、オーチャードでやってみて思ったんだけど、歌い方は変わったと思った(笑)・・もう既に!って。フフフ・・・CDと同じようじゃ物足りないなあって(笑)・・思ったんだね。
ぺんぺん丸: ライブ感ですね
孝さん: それが、生き物なんだろうね〜・・う〜ん。そうじゃなかったら、“生”の良さって言うのが無いだろうし。
ぺんぺん丸: だからライブは格別なんですね!
孝さん: 良くも悪くも“生”だよね! 調子が良い時もあれば調子が悪い時もあれば・・ライブだよね!・・う〜ん。 コンスタントに同じのって言ったら、CDで良い訳だからね。やっぱり“生”のライブをやることで、自分の気持ちも変わって行くしね!
ぺんぺん丸: はい! ありがとうございました!
インタビューの中で孝さんがおっしゃった、「でも、今、自分は、歌うっていう役割を担っているから。」 のお言葉が、深く心に残りました。
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Vol.25  ハートフルコンサート

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10月14日、宮前市民館・大ホールで「高橋孝 ハートフルコンサート」が開催されました! 「ハートフル」のタイトル通り心温まる素晴らしい感動のステージでした!コンサートを振り返って、孝さんに色々とお聞きしました!
ぺんぺん丸: 「高橋孝 ハートフルコンサート」について、お伺いいたします
孝さん: はい!(笑顔)
ぺんぺん丸: 今回は「翔べ!翔!!こばと チャリティーコンサート」〜障害を持つ仲間が宮前区の中で老後まで安心して暮らせる生活の場づくりのために〜 として、一年一度開催されるコンサートでしたが、どのような思いでステージに立たれたのですか?
孝さん: 20年位続けて、毎年一回やっているらしいんだけど、何時もの自分のコンサートとはまた違うって言うのは、圧倒的に「高橋孝」の事を知らない人が多いっていう風なことが前提にあって。開演する前に・・場内アナウンス後かな、主催者の方の挨拶があったでしょ。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 長年やってるから、来てくれてるお客さんも、毎年来てくれてる方達が多いだろうという意味も含めてだと思うんだけど、“同窓会”の様なって言う風なことを言ってたんだよね。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: それを聴いた時に、“あっ! 何時もとは雰囲気が違うよな!”って、開演前に感じてはいたよね。それと福祉の主催だって事は分かっていたから、傷害を持っている方が“パン”を作ってって事も最初に聴いたし、お客さんの中で障害を持たれた方々の席も用意されているって言う事も聴いていて。
ぺんぺん丸: ええ
孝さん: で、その時に「高橋孝」の事を知っているか知らないか、そこは先ず関係ないなって思ったんだよね!正直なところを言うとね。関係ないって思ったのは、知っていようが知っていまいが、“伝わってくれるか伝わってくれないかだな!”っていう風に思って。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 主催者の挨拶が終わって緞帳が上がったら、会場のお客さんが凄い温かい感じの方々ばかりで・・ねぇ(笑顔)。気が付いてみたら、やってるコンサート自体は、何時ものコンサートの感じで・・これは何の企画のコンサートだとか、その辺はあまり気にならなくなってたって言うのは、振り返ってみて思ったことだったね・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: やっぱり主催者の方が、毎年色んな方を迎えてやってるみたいだから、“今年は何か何時もより良くなかったよ”みたいな感じにならないように頑張らなきゃな〜(笑)って思ったし。でも喜んでくれたみたいだから、良かったな〜って・・うん。
ぺんぺん丸: 皆さん最高の笑顔で感動されていました! そしてこの日はスーツ姿で登場され、オープニングは「ナンジャモンジャの木」を歌われました。今回はバンドバージョンでしたね!
孝さん: そうだね〜 バンドでやるのは久しぶりだったね〜。
ぺんぺん丸: ファンの方が、久しぶりに「誰そ彼の孤独」と「別れた理由」をじっくり聴きましたと仰っていました
孝さん: 上野の「Qui」とかでも、やったことはやったんだけどね。「誰そ彼の孤独」も「別れた理由」もね。ただアコースティックだったからね〜。バンドは久しぶりだったしね。
ぺんぺん丸: メンバー紹介のMCで本名と芸名のお話をされました
孝さん: そう、スガノさんね。リハーサル前に色々話をしてたときだったんだけど、芸名が有る人の場合とかは・・・スガノさんの苗字はカタカナで“スガノ”、名前の“つなよし”は漢字で“綱義”なんだよね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: それで、“綱義”って本名ですか?って聞いたら、本名だよ!っていう話でさぁ。カッコイイ名前ですよね!とかって話をしてて、そしたら「でもねぇ・・・」って、そっからスガノさんの話が始まって。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 「実は、他に名前が決まってたんだよね!」って(笑)・・うん。「本当はスガノ“新(あらた)”っていう名前になる筈だったっていう話だったんだよねぇ」って。
ぺんぺん丸: ええ
孝さん: 「え〜っ! じゃあ何で変わっちゃったんですか?」って聞いたら、「親父が市役所に届けに行く途中に、立ち飲みで一杯飲んで、届けて帰ってきたら“綱義”になってた!」って(笑)・・で、今でもたまに、その事で親父さんと言い合いになることが有るらしいね!・・うん。
ぺんぺん丸: 何でこの名前になったのかは?
孝さん: 結局本人にも分からないらしいね!親父さんが飲んだら、その名前を付けちゃったんだね!本人、大人になったら“新”の方が良かったって言ってたなあ。
ぺんぺん丸: エピソードをご紹介して、「ゆびきり」と「わたしは北国津軽の子」を歌われました。その後のMCでは、「代々木駅」で電車が止まってしまった時の、心温まるお話を聴かせて頂きました。コンサートに来られなかった皆さんにご紹介して頂けますか!
孝さん: 駅の階段をおばあさんが上ってたんだけど、上ってたって言ったって、三段目位でまだ上りかけの時だったけど。その時に周りの人達が結構スタスタスタスタ皆行っちゃうんだよね!でも、おばあちゃん凄い苦労して上がってる感じでさあ、荷物が重たそうだったから「持ってあげましょうか?」って。で、持ってあげて上まで上がって行ったんだよね。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: そこまでは良くある話だよね〜・・うん。まあその時、電車が止まってるなんて思ってないから、時間過ぎてるのに電車が来ないな〜、おかしいな〜って思ってたら、放送で「人身事故の為運転見合わせ、再開の目処が立っていません」ってことで、困ったな〜って思ってたんだよね。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: もうちょっと様子見て待ってようかな〜って、頑張って立ってたんだけど、皆が慌ただしく動き始めたんだよ!これはどうしたら良いのかな〜って考えるのと同時に、もうちょっと粘ってみようかな!って思って待ってた訳。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: そうしたら、おばあさんが俺の横に来て「すいません、荷物持ってもらっても良いですか?」って、「今度は降りたいんですけど」って。「良いですよ!」って、また持ってあげて「ありがとう!」って。
ぺんぺん丸: ええ
孝さん: そのおばあちゃんも、どうしたら良いのか分からなかったんだよね。「この後どうしたら良いんでしょうね?」って俺に聞かれたから・・おれ自身もどうしたら良いのかって分からなかったし。かと言って「分かりません」って言うのも、ちょっと酷だなあと思ったから・・。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: 「おばあちゃんは何処まで行くんですか?」って聞いたら「船橋に行く」って言うから、じゃあ東京駅まで行けば〜・・。各駅停車じゃなくて、快速とかだったら、中野とか関係ないから、ひょっとしたら走ってるんじゃないかなと思って、快速だったら行けるかも知れないなと思って。俺は帰りを急いでたんだよね!やることがあったから。タクシーで東京駅まで行こうかなって思っていたから・・。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: おばあちゃんが船橋だったからね、「そこが走ってるか走ってないかは別として、僕は東京に行くけども」って言ったら、おばあちゃんは「そうですか・・・」みたいな感じで。おばあちゃんはどうやって東京駅まで行こうかなあって感じで、何か可哀相だなあと思って「じゃあ、一緒に乗っかって行きますか?」って言って、一緒に乗っかってって。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: で、東京駅に着いて、快速線は地下の方なんだよね! エスカレーターには乗るんだけど、荷物とか持ってあげて。電車が止まっちゃた影響で、ホームがごった返して、電車が混んでるんだよね! 
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 凄い混んでるな〜と思いながら、取り敢えず電車に乗って、船橋までおばあちゃんと一緒で。で、帰り際におばあちゃんが「本当にありがとうございました!これは気持ちだけど!」ってくれたんだけど・・。本当に数秒のやり取りで、ドアが閉まっちゃうじゃない!
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: 頑なに「いや〜 良いです!良いです! そんな!そんな!」って口では言ってるんだけど、(笑)手は貰う感じになっちゃって。そうしないとドア閉まっちゃうからさあ。で、まあ一時間半以上一緒だったかな〜。結局お互い名前も語らず(笑)・・うん。他愛もない話はしてたけどね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 何か〜 ああいう事って有るんだな〜って。全く見ず知らずの人と〜・・ねぇ。荷物持ってあげたとか、席を譲ってあげたとかっていうのは良くある話だけど、そっから先は有るようで無い話だよね!
ぺんぺん丸: はい、代々木駅から東京駅まで結構距離がありますね
孝さん: あるねえ・・・うん。だから、おばあちゃんはおばあちゃんなりに、悪いな〜と思ったんじゃないのかな〜、タクシー代とかも。でも、「良いです、良いです!どうせ僕が乗るんだったから」って言ったから、悪いな〜と思ったと思うんだよね。
ぺんぺん丸: 何とも微笑ましい光景が!
孝さん: 何か、黙って見ていられないってのはちょっとあったから・・うん。人ってさあ、よく“一日一善”みたいな事を言ったりするけど、そうそう善い事を毎日毎日出来るって言う事は無いと思うんだよね。かと言って“一日一善”をやろうと思っても、中々出来ないよね!そういうところに遭遇しないって言うか。
ぺんぺん丸: そうですね
孝さん: あの時は・・後から思ったんだけど、「ああ 何か 善い事したんだな〜」って。善い事しようって言うような事を、意識してやってる訳じゃ無かったんだよね! こういうのって、意識して出来るものではないな〜って思ったね・・う〜ん。
ぺんぺん丸: ええ
孝さん: 元気で歩いてるおばあちゃんにさあ、「持ちましょうか?」なんて言わないもんね! 「余計なお世話だよ!」なんて、言われちゃうかも知れないしね。
ぺんぺん丸: 席を譲っても「そんな年じゃないわ」とか
孝さん: そう!そう!そう!・・うん。でも、明らかに凄い大変そうだったんだよ、上がるのが。だから、見てられなくてさあ、「持ちましょうか?」って言って、持ったところが始まりだったんだけどね。そういう事が有ったんだよねぇ・・コンサートの前日に・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 「ハートフルコンサート」の前日だったことが、偶然とは思えないような何かを感じるのですが
孝さん: たまたまね〜、たまたまそういう・・流れ的に話がそういう風になって、コンサート終わってみて、何か〜「ハートフル」っていうのと、意外なところで繋がったな〜(笑顔)みたいな事を思ったんだけど。コンサートやってる最中は、そんな意識は無かったからね。
ぺんぺん丸: お話を聴いている私たちも、フワーっと心が温かくなって行きました。ありがとうございます! そしてエレキ三味線で「初恋草」を
孝さん: 「初恋草」はねぇ 久しぶりに三味線弾いた! 久しぶりに「初恋草」で三味線弾いたな〜と思った!この間。今までアコースティックバージョンの時、尺八が三味線のフレーズを吹いてたから、三味線を持たないで「初恋草」だったんだよね!
ぺんぺん丸: 確かに、そうでしたね
孝さん: 久しぶりに三味線弾いたな〜って感じたね!この間・・うん。 で、しばら〜く弾いてて、アレ?!三味線のフレーズってどんなんだったっけかな〜?(笑)みたいなさぁ・・うん。リハの時にそれは思ったんだけどね。
ぺんぺん丸: そんな一齣がおありだったんですね。続いて「はなむけに」
孝さん: 「はなむけに」はねぇ、歌詞間違えたんだよね〜俺。間違えたっていうか、何か違うような気がするな〜と思って(笑)・・歌ったんだよねぇ。 ええとねぇ 「いつの時も 健やかなれ」のところの「いつの時も」を「いつの日にも」って歌ったんだよね。
ぺんぺん丸: (う〜ん)
孝さん: 意味合い的には別に良いんだけどさぁ、何か〜 何時もと口から出てる感じが何か違うな〜みたいな(笑)、その時は思ったんだよね。思ったって言うか、間奏の最中に・・“何かが何時もと違った気がするな〜?!”と思って。
ぺんぺん丸: (う〜ん)
孝さん: そしたら、2番も同じ事言ったんだよね!(笑)・・え〜〜っとねぇ・・2番は「美しさの 極みであれ」ってとこ、そこを丸々(笑)・・「いつの日にも 健やかなれ」って(笑)、また同じ事言ったんだね。確か・・うん。
ぺんぺん丸: (う〜ん)
孝さん: でもその後の歌詞が「良い思い出を」って出てきたから良かったんだけど。普段間違えないところで間違えたねぇ〜、歌いきっちゃったけど。あの時は「はなむけに」の歌詞のちょっとした違いが・・自分の身体がさぁ、何か違うな〜って思うんだけど、どこ間違えたのかってのは自分でも気が付いてなくて。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: で、2番でも同じのが出てきたから、2番間違えたときは流石に“違うな!”って分かっていながらも歌ったんだけど。まあ、色々あるね〜・・。
ぺんぺん丸: 心の中で一緒に歌っている方はどうなのかは分かりませんが、うっとり聴かせて頂いていました
孝さん: (笑)・・う〜ん・・うん。
ぺんぺん丸: 休憩を挟んで、第二部は「逢いたくて」
孝さん: (微笑)「逢いたくて」
ぺんぺん丸: MCで、本番中に地震があったというお話をされました
孝さん: そう!何か、地震があったみたいなんだよね! で、その地震っていうのが全く分からなくて。休憩中に、何かグラグラグラグラ揺れてて!みたいな話を、スタッフがしてたんだよね。それで、「どうしたの?」って聞いたら、地震がっていう話になって。そしたら、本番中だったんだよね。
ぺんぺん丸: ??
孝さん: 本番中に地震があったっていう話になって、全く気が付いて無かったんだよね!一部の時に地震が・・・気が付いた?
ぺんぺん丸: 気が付きませんでした
孝さん: 分かんなくてさぁ・・。万が一、デッカイ地震でもあったらいけないから、一応大きい地震があったら中断せざるを得ないというのを、言っておかなければね。大事故になってからじゃあ、コンサートホールって暗いからね。だから気を付けなければいけないしって思って、その話に触れたんだけれども。
ぺんぺん丸: 本番中に地震のMCを聞くのは初めてでしたが、大事な事ですね
孝さん: そうだねぇ・・俺も初めてだったかも知れないな〜・・うん。
ぺんぺん丸: そしてゲストの「小椋佳」さんが登場し、「高橋孝」さんが如何に素晴らしいアーティストであるがというお話を、如何にも可愛いなあという表情でご紹介をされました!
孝さん: (微笑)
ぺんぺん丸: 小椋さんのMCで、和製ミュージカルのお話を交えながら、自分の作品を歌って貰いたい歌い手さんの一人であると仰っていました。舞台の袖でどのようなお気持ちで聴かれていましたか?
孝さん: イヤ〜 それはやっぱり照れくさいよね(笑顔)・・う〜ん。凄い照れくさいのと、そう言って貰って有難いのと・・う〜ん・・心境は〜・・色々な事思うよ! やっぱり嬉しいって気持ちと、凄く褒められて照れくさいでしょ! それと〜 後は、プレッシャーが凄いよね!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: (笑)そこまで言って頂いて、ソコに応えられる自分がちゃんと居るかどうかみたいな事とかねぇ。それは毎回、何処の会場に行っても、小椋さんがそう言って紹介してくれる時には、何時も、嬉しいのと照れくさいのと、後はプレッシャーなのと、この3点は付き物!・・フフフ・・。
ぺんぺん丸: 小椋さんのステージをご覧になっていたときのお気持ちは?
孝さん: そこに関しては小椋さんにお任せの状況だし、小椋さんは歌は勿論だけども、絶妙なトークを繰り広げてくれるから・・うん。何時も「歌談の会」にゲストで出させてもらっている時も似たような感じなんだけど、小椋さんが歌っていて歌い終わったら自分が出て行くみたいな。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 何が違うかって言ったら、その日は「高橋孝」のステージで「小椋さん」がゲストって言う事で。出方見え方とかは普段と変わりない感じなんだけど、何かが違うんだよね!不思議とね。メンバーも違うって言うのも有るんだけど。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: で、袖で見てて、小椋さんのトーク!やっぱ“絶妙”だな〜って。自分が一部の時にコンサート前日に起こった話で、俺はお礼を頂いたんだよね。その話をしたけど、小椋さんがまさかそこを、その話を捩って来るとは思わなかったから・・うん・・うん。
ぺんぺん丸: 「シクラメンのかほり」のお話ですね!
孝さん: そう!そう! (笑)・・高橋孝君はお礼を貰っといて、何ですかねぇ・・みたいな(笑)。あそこで、小椋さん流石だな〜って思ったのと(笑)、小椋さん楽屋で聴いていたんだ!そう言えば(笑)・・ってのは、袖で思ったけどね!・・ハハハハ〜。
ぺんぺん丸: (フフフフ・・)
孝さん: そうだ!一部は、一部始終聴かれてたんだ〜!(笑)・・みたいな・・ハハハ。そんな事は思ったね!・・うん。 良い意味で小椋さんは話を更に広げてくれるし、小椋さんて妙な安心感があって、小椋さんが出てくると“安心”するみたいなところは、有るんだよね!
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: だからあの時は、「高橋孝」のステージにゲストで出て貰って、花を添えて貰ったって言う感じで、何時もの「歌談の会」っていう風なものとは、俺の目からは違う見え方がしていたかな・・う〜ん。楽しかったしね! 兎に角面白かったな〜っていう感じはあったね!
ぺんぺん丸: 小椋さんは、にこやかな笑顔でMCを交えながら「シクラメンのかほり」、「俺たちの旅」、「愛燦燦」を歌われ、ラストの「山河」は孝さんもご一緒に!
孝さん: そう!コーラスと三味線でね。
ぺんぺん丸: 「山河」の津軽三味線の響きもたっぷり楽しませて頂きました
孝さん: (笑顔)・・そう?!
ぺんぺん丸: 「山河」の三味線はどのような思いで演奏されるのですか?
孝さん: あの〜 フレーズは何時も固定で決めて弾いてるんだけど・・・これがねぇ・・・どのような思いで弾くかって言うとねぇ(微笑)、何時も違うんだよね! 何時も違うから、何時も微妙にちょっと違う“間”になるんだよね! 小節から外れるっていう事じゃなくて、微妙な“タッチ”の違いだとか、少し“タメ”たりとかねぇ、その時の思いで変わってくるんだよね!弾き方も・・う〜ん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: その〜 あそこってねぇ・・・何て表現したら良いのかな〜〜・・・今、何て言葉で表現したら良いかな〜って言ったように、言葉で表現出来ない思いになるんだよね〜、三味線弾いてる時・・うん。
ぺんぺん丸: あ〜〜 う〜ん
孝さん: 何ていうかな〜 “感動している”っていうのかな〜、“感動している”っていうのとまたちょっと違うのかも。何かねぇ 何時もあそこのところになると、違う力が働いてくるんだよね(笑)・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 違う力はどんな風に?
孝さん: 何かねぇ 後ろの方からって言うか、自分の背中の方から、“グワーーーッ!”っと、力がねぇ 湧き上がってくるって言うのかな!・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム!
孝さん: 前に「流されはしなかった」で、必ず”絵“が浮き上がって来るって言ったと思うんだけど、必ず”絵“が浮かんでくるのとまた全然違って、「山河」の時には”身体が興奮状態“に、気が付いたらなってんのかな〜?!”グワーーーーーッ!!“って、自分の中が高揚してきて、”鳥肌“立ってる時あるもん!
ぺんぺん丸: あ〜〜! 鳥肌が!
孝さん: うん! それは自分の三味線に“鳥肌”立ってるんじゃないんだよね! そうじゃないの! 何だか良く分からないんだけどね、「山河」の世界観が凄いからだなんだと思うんだよね!
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 「山河」って、ある意味、人生って言うのは・・こう生きて来たんだろうか!?とか、自分が振り帰った時に、こうだったかな〜!?とか、色々〜凄い壮大な歌だと思うんだよね!「山河」って。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: で、「俺の山河は 美しいかと」と、小椋さんが歌い終わった時に、自分の中でコーラスをやりながらとか、「うん!うん!うん!うん!」って、毎回頷いているんだと思うんだよね! 自分で「うん!うん! そうだ!」(笑)「う゛〜〜ん!」みたいな(笑)。何に頷いてるか分かんないけども・・ハハハ〜・・勝手に自分で頷いてるんだと思うんだよね!
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: だから、それに対して、感動したり鳥肌立ったりとかするんだと思うんだよね。で、それに乗っかって三味線弾いてるから、毎回思いが違うんだと思うんだよね。意外にサラッ!と行く時もあれば、グイグイグイグーイ!って、ジワリジワリ!と食い込んで弾く時もあれば、「山河」に関しては何時も違うよね! 弾いてる事は一緒だけど、思いは違うね!・・うん。
ぺんぺん丸: なるほど〜!
孝さん: 小椋さんの「山河」が気合入っててさあ! 久しぶりに“鳥肌”立った! 何時にない小椋さんの、何時もと違う!みたいな。凄い“グア〜〜〜!”っと、気合を感じたっていうか。良かったな〜〜〜・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 気合が刺激に!?
孝さん: う〜ん! 本来「山河」の歌中でポツポツと三味線入れてるんだけど、1コーラス目は全く三味線入る予定無しだったけど、気が付いたら三味線入れてたもんね! 指弾きで弾いて・・(笑)勝手に手が動いてたもんね!(笑)。
ぺんぺん丸: 突き動かされるのでしょうね
孝さん: そうだねぇ。あれ、凄いもんね! やっぱり詩も曲も素晴らしいな!と思うから。俺はあの歌好きだねぇ。 それと今回改めて、小椋佳さんの凄さを感じたね!“伝わる力、伝える力”凄いな〜って。並じゃないな〜って思ったもん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん 
孝さん: 色んなアーティストが一杯居る中で、って言っても、俺が色んな人と関わっている訳じゃないから、一概には言えないんだけど、圧倒的に“伝わる力、伝える力”みたいなものとかって、小椋さんは凄いな〜って、常々思っているけど、今回のコンサートでより強く思ったよね!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: う〜ん・・。
ぺんぺん丸: 9月のコンサートでは「山河」を歌われて、今回はコーラスと三味線の演奏でした。違う味わいに感動しています!
孝さん: これは当たり前の事なんだけど、「山河」は、俺は自分の思いで歌うって言うのは勿論なんだけど、小椋さんの場合は俺なんかではどうしようも無い、どうやったって表現出来ない人生観とか世界観、説得力って言うものがあるから・・う〜ん。だからやっぱりねぇ、「山河」の場合は自分が歌うっていうよりも、小椋さんの歌をジーッ!と聴いて、そこにちょっとコーラスとかで参加してやるっていうのが、良いんだよね〜。
ぺんぺん丸: (フ〜ム)
孝さん: 良いんだよね〜!って(笑)、ここでしみじみ言ってるのも何だけど・・う〜ん。あの「山河」は良いね〜。しかし、凄い歌を作るもんだな〜と思ったよ! 色んな曲が数々あるけど、良い曲がいっぱいあるし、作ってる本人が歌うと説得力が凄いよね! あの説得力は「恐れ入ります!」って感じだよね!(笑顔)。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 歌で説得力を持つって事は、中々難しい事だと思うんだよね〜! あの説得力ってのは、自分があの年齢になってみて、あの年齢じゃなければ出せない説得力だったりとか、やっぱりその年月生きてないと出せない説得力なんだと思うよね〜・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 後はだから、その歌が好きだっていうのと、好きで歌ってるって言うレベルじゃないからね! 小椋さんの場合は、完全にその歌で「なるほど〜!」って思わされちゃうから、そこがやっぱり凄い!
ぺんぺん丸: う〜ん うん!
孝さん: 「愛燦燦」とかも、美空ひばりさんが歌って、美空ひばりさんってやっぱり凄い、勿論凄いよね。でも小椋さんはまた違った説得力を持ってるから、「人生って 嬉しいものですね」とか「不思議なものですね」って歌で言われたときに、(微笑)「そうですね!」って(笑)言いたくなっちゃうような、あの説得力は凄いな〜!何なんだろうな〜って思うけど。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 何なんだろうな〜って、ここ数年一緒にやらせてもらってるけども、何だろうな〜って思ったときに、俺の中で辿り着くのが、やっぱり“生き様”だったりとか、生きてきた年月がそうさせてるんだろうな〜と思うよね。自分が60歳位になったら、どんな風な歌を歌うんだろうな〜って思うよね!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 60歳まで生きてるかな〜?ってことも、たまに思ったりするけどね・・フフフ・・。人間て分かんないじゃない!どうなるかなんて。だから可能な限りの話で言うと、自分が老いた時の歌ってどういう風な感じなのかな〜?とか、老いた時の演奏ってどういう感じなのかな〜?とか、たまに想像するよね。
ぺんぺん丸: そうですね(ギリギリ聴かれるかな〜?)
孝さん: それとまた逆説になっちゃうんだけど、今でしか出来ない事って多分にあるからね!多分にって言うよりも、それしか無いか! だから、俺が60歳位になった時、36歳だった時とか20歳だった時に、出来れば戻りたいな〜って思うんだろうね!
ぺんぺん丸: そうかも知れませんね
孝さん: その頃はどういう風になってるんだろうな〜って、想像だけど。その時になったら、きっと過去を振り返って、あの時はこういう歌を歌ってたな〜とか、こういう歌い方だったな〜とかさぁ。あの時はこういう風に出来てたけど、もう出来なくなったな〜とかさぁ、色々思うんだろうね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 今でも思うもん! 三味線弾いてても歌を歌ってても、数年前に出来てた事が出来なくなってるっていうのがあるからね! それが人間なんだろうね〜、生きてるってこと何だろうね〜。
ぺんぺん丸: う〜ん 出来なくなると言うよりも
孝さん: そう! それが味わいになってるんだよね! 出来なくなってるのも事実なんだけど、その時に無かったものは、確かに有るような気がする。不思議だなって思うけど、それが生きてるって事なんだよね! 生きるって事は大変なんだよね〜。
ぺんぺん丸: はい、仰るとおりです
孝さん: 「山河」から随分話が広がっちゃったけど(笑)。
ぺんぺん丸: ありがとうございます! そして、ここで花束と手作りパンの贈呈がありましたね!
孝さん: うん! 花束とパンを頂いてね〜(笑顔)。
ぺんぺん丸: アンコールは「流されはしなかった」に続いて、会場の皆さんと一緒に「ふるさと」を合唱されました
孝さん: 「ふるさと」は皆さん一緒に歌ってくれれば良いな〜って思っていたのと、キーが合う合わないとかって事を気にしてたってのはあるけど、そこはまあ仕方ないと・・うん。本当は3コーラス歌ったら終わる筈だったんだけど、ちょっと皆さんだけの声を聴いてみたいなっていうのもあって、もう一回1番をやろうかみたいな感じで、バンドのメンバーに指示を出して。
ぺんぺん丸: そうだったんですね!
孝さん: で、皆さんだけの声を聴きたいと思って、俺もマイクは離して。そしたら皆さんの声が良く聴こえてたから、皆さん歌ってくれてて、嬉しかったよね〜。ああいう所に行くと、「歌ってください!」って言っても、中々歌ってくれないって事が多かったりするけど、皆さん歌ってくれたから良かったな〜と思って(笑顔)。
ぺんぺん丸: 皆さんが一緒に歌えて嬉しかったと仰っていました
孝さん: ふ〜〜ん(微笑)。
ぺんぺん丸: 会場の皆さんは本当に大きな声で歌っていらっしゃいました
孝さん: これはステージに立ってる側でないと中々分かんないと思うんだけど、お客さんの声がステージに良く聴こえて来るな〜っていう状況の時は、結構お客さんが声出してくれてるんだよね! ステージってお客さんの声が凄い聴こえ辛かったりするから。でもあそこまで聴こえるって事は、結構大きい声で歌ってくれてるんだなあと思った!・・う〜ん。
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: だから、嬉しかったよね〜!・・うん! 皆さん歌ってくれて。
ぺんぺん丸: 一緒に歌えて嬉しかったし、楽しかったです!
孝さん: う〜ん・・一緒に歌うって事はないからね〜あんまり、始めてかも知れないね〜、一緒に歌いましょう!って言うのは。
ぺんぺん丸: 感動しました!
孝さん: あ〜〜ん・・・それってどうなのかねぇ、一緒に歌いたいっていうものなのかねぇ。
ぺんぺん丸: 一緒に歌いたいって言う事は勿論あると思いますが、コンサートを聴きに来ている中で、一緒に歌える企画があったことが嬉しかったのと、コンサートで頂いた感動を伝えたい思いが膨らんで、孝さんと一緒に心を合わせて「ふるさと」を歌える事に、ワクワクしながら大きな声で喜んで楽しんで、嬉しい気持ちになって歌われていたのではないでしょうか
孝さん: う〜ん うん! 最後に皆で合唱して、皆さんが大きい声で歌ってくれて、何よりもそこが「ハートフル」だったんじゃないのかなあと思うんだよね! “みんなの心”が一つになったとは言はないけど、心が一つ重なったところかな〜みたいな。ステージングしている側サイドだけ一方通行の発信と言うのではなく、一緒に歌って大袈裟な感じで言うと共演したって言うことが「ハートフル」だったんじゃないかなって思うよね!(笑顔)。
ぺんぺん丸: そうですね!
孝さん: それには皆さんが歌ってくれないと中々成立しない事で、やっぱり歌ってくれたから嬉しかったよね・・う〜ん。 不思議だね!あの日は「ハートフルコンサート」っていうことを思ってはいたけど、途中からやっぱりステージに上がって曲が掛かって歌い始めると、普通のコンサートと同じ気持ちに勿論なるし、気合もね!
ぺんぺん丸: はい
孝さん: でもねぇ、最後みんなで歌ったでしょ! 歌って全部終わりました、緞帳下りました・・その後で「ハートフルコンサート」って言うタイトルは、最後で「ハートフル」になったな〜みたいになったな〜(笑)・・う〜ん。そういう感じを思ったね。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: でも、それを気にしていた訳ではなくて、敢えてそこを意識してやっていた訳ではなくて、ただみんなで合唱しましょう!って言う事を、主催者さん側からお願いしますって言う事もあったんだけど、歌い終わってからそれを感じた。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 最初っから「ハートフル」にスポットを当てて、自分が意識してやってたんだと、中々ああは自然にはならなかったんだと思うんだよね。でも、終わった後に「ああ! ハートフルだったんだな〜!」って思ったって言う事は、無意識にそうなってた訳だから、良かったんだよね〜・・うん。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: だから、雰囲気の良いコンサートだったという感じかな〜(笑顔)。
ぺんぺん丸: 終演後のサイン会は大勢の方々の笑顔で一杯でした!
孝さん: 初めて見たって言う人か結構多かった。テレビとかで見たことがあったけど、ずっと聴きたいと思っていたんだけど、誰だったか分からなかったって言う人も居たりして。色々あの日は「高橋孝」の事を知らなかった人達が、結構CDを買ってくれたりとかして、それは嬉しいよね!それはやっぱり嬉しかったよね(笑顔)。
ぺんぺん丸: サイン会では皆さんの感動がストレートに届いたことでしょうね
孝さん: サイン会とか、終演した後にやる訳でしょ。閉館時間の関係もあるし、ちょっと急ぎ気味な感じにはなっちゃうんだけど、その中でも皆さんが色々言ってくれて、俺も「そうですか、ありがとうございます!」とか受け答えしていると、結構あっという間に時間って経っちゃうもんなんだよね!
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: 後あの日は、障害を持った方たちがパンを作っているっていうね! あれも普段のコンサートでは中々見る光景では無いでしょ。自分がサイン会をやっているところで、CDも売っていてパンも売っていてって、あんまり見ない光景だけど。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: そして、パンを作っている障害を持った方々もCDを購入してくれて、サインをして・・う〜ん。やっぱり嬉しいよね〜、何て言うのかな〜・・純粋に良いな〜って思ってくれるんだな〜っていう、そういう嬉しさがまた有るんだよね〜!
ぺんぺん丸: 笑顔がキラキラと輝いていましたね!
孝さん: うん!良いな〜と思ってくれた方たちが何人か居てくれたんだけど、こういう人達に歌が届いたって言うのは嬉しいよね!
ぺんぺん丸: 最後の最後まで「ハートフル」なコンサートでしたね!
孝さん: フフフ・・うん。まあ何時もながらだけど、お客さんが凄く良かったな〜って思ってくれるコンサートであってくれてれば、良かったな〜って言うのと、後今回の場合は主催の方々がこの人にやって貰って良かったな〜っていう風に思って貰えたら、これは良いよね〜・・う〜ん。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 自分だけが満足してるだけじゃあ、やっぱりダメだしね! 聴いてくれた人達、呼んでくれた人達が“良かったな〜”と思って貰えるようなコンサートが出来ていたんだったら、自分でも初めて“良かったな〜”って思えるコンサートになるんだと思う・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 終わって直ぐ、今日のコンサートは良かったな!みたいな感じって、中々ねぇ。それって自分の中だけで、気持ち良かったか良くなかったかって感じになっちゃうんだけどさぁ。そうじゃないジャッジの仕方でいくと、サイン会であったりとか、皆さんの声を聴いたりとか、終わってから主催者の方々の声を聴いたりすると、ああ!良かったな〜って。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: そういう声を聴いた後で、自分の中では反省点は有りながらも、まあ良かったか〜(笑)みたいな〜。必ず課題は残っちゃうからね!どんなコンサートでも。やってても楽しかったけどね!
ぺんぺん丸: こちらこそ!
孝さん: 久しぶりにバンドだったってのもあって。前はねぇ、アコースティックの方が逆に珍しかったんだけど、すっとバンドだったから。だけど、久しぶりにバンドでやると、バンドってこんな感じだったよな〜みたいなさぁ、思い出したりとか。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: ドラムとベースが入るだけで、相当変わるからね〜・・う〜ん。
ぺんぺん丸: そうですね!
孝さん: メンバーも皆良い人が揃っているからね! 思い返してみると、ドラムのスガノさんは別なんだけど、その他のメンバーは2008年のメジャーデビューをきっかけに結成されたメンバーだから。その当時からしてみると、数も色々やって来てるって言うのもあって、最初の頃はお互いに様子を見ながらやっているところもあったけど、最近は皆凄く良い感じに寄り添ってくれるから、やってて気持ち良いな〜って思う。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 自分がここをこういう風にしたいな!って言うと、了解!って直ぐ出来ちゃう人達だから・・うん。最初の頃のバンドのメンバーは、ある意味ベテランって言うかね!そういう人達だったから、俺が何かを言うとかっていうことは全く無くて、もう全部安心して出来るっていうね! それはもうベテランで経験値の明らかな違いで、俺なんかが口を出す事は何も無いですよ、みたいな・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 今のメンバーは、一緒にサウンドを作り上げているっていうね! 今回はねぇ「ハートフルコンサート」の最初から最後までのセットリストは、全部俺がアレしたの!
ぺんぺん丸: そうだったんですか〜!
孝さん: 何かねぇ ちょっと昔の楽曲をやりたいな〜って思って。
ぺんぺん丸: 「誰そ彼の孤独」、「別れた理由」・・・
孝さん: 全く知らなくて初めて聴いた人達なんだけど、あの日はねぇ「誰そ彼の孤独」が意外と人気だったみたいで(笑顔)・・フフフ。「誰そ彼の孤独」で、2曲目に歌ったあの歌で、もう涙が止まらなかったです!みたいな感じで言ってくれた人が何人か居て。
ぺんぺん丸: 分かる気がします
孝さん: 珍しいね! コンサートでも「誰そ彼の孤独」をピックアップして言ってくる人って中々居ないんだけど、サイン会の時に初めてって言う人が「誰そ彼の孤独」をピックアップして言ってくれたのって。
ぺんぺん丸: 感動されたからでしょうね
孝さん: 「誰そ彼の孤独」って俺、良い歌だと思うんだよね! 最初のアルバムの「逢いたくて」の中の曲で、「逢いたくて」は俺のメインの曲なんだけどね! あのアルバムの中で俺が個人的に好きなのは「逢いたくて」と、やっぱり「誰そ彼の孤独」好きだね〜・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん うん
孝さん: 久しぶりにあのコンサートで、初期の頃を思い出したな〜っていうのはあったかな〜。
ぺんぺん丸: 沢山の楽曲がある中で、セットリストに絞るのは難しいでしょうね
孝さん: そうだね〜(笑顔)、難しいね〜。今回はね、自分が初期の頃の歌を歌いたいっていう思いがあって選曲したんだけど、初期だけじゃあ終わらないから、何曲かピックアップして歌ったけど。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 何だろうな〜 初期の頃だから、それこそ最初の頃にやったコンサートとかさぁ、そういう時にバンドで「誰そ彼の孤独」とか、「1st コンサート」とか、やったのを思い出したよね〜・・う〜ん。
ぺんぺん丸: ちょっと懐かしいですね
孝さん: う〜ん・・うん。この間の「ハートフルコンサート」はあっという間に、何時もあっという間だな〜と思うんだけど、それよりも感想としてやってる自分もあっという間に終わったな〜って。あっという間だったってのは感じたね〜。それでも1時間半強のステージだからね!小椋さんのステージも含めてだけどね。
ぺんぺん丸: そうでしたね
孝さん: 今思い起こせば、ついこの間だけど、良い感じだったかな〜〜っていうのは思う。充実した日だったな〜・・(笑顔)・・みたいな事を思ったりするんだよね!
ぺんぺん丸: 素晴らしい感動のコンサートでした!
孝さん: 何時もながらに、皆さんが良かったな〜っと思ってくれてれば良かったって、何時もそれだけは思う・・うん(微笑)。 自分がって言うよりも、皆さんが良かったな〜って思ってくれれば、それが何より一番良いかな〜って思うから(笑顔)。
ぺんぺん丸: ありがとうございました!
孝さんは「ハートフルコンサート」当日を振り返りながら、一つ一つのインタヒューに、時には声を弾ませて、時には言葉を噛み締めながらお話してくださいました! 溢れるような笑顔が印象的でした!
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Vol.24  高橋孝コンサート 〜自由空間〜

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9月17日、地元である千葉県文化会館で「高橋孝コンサート 〜自由空間〜」が開催されました!  チケットは早い時点でソールドアウト!大反響、大盛況、大好評の素晴らしいステージでした!
コンサートを振り返って、孝さんに色々とお聞きしました!
ぺんぺん丸: オープニングは“紋付袴姿”で登場されて「津軽じょんから節曲弾き」に始まり、「二代目藤田淳一」、「三代目森昇月」の世界を熱演されました!
孝さん: 最初は洋服の予定だったんだけど・・・。三味線の曲弾きを三曲弾いて、あと黒田節を唄ったって、そこまでの事を考えると、着物のほうが良いな!って思って。で、着物を着るっていう風に自分で言って。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: ライブハウスとかだと、着替えたりする時間とかも中々取れないし、スペース的な問題とかあるけど、今回はホールだったからっていう事もあって、着物にしてみたけど。
ぺんぺん丸: 以前のインタビューで、「黒紋付は“一重二枚、絽二枚、袷二枚”。黒だけでも六枚あって、その他に白紋付は“一重一枚”・・あと袴は三つ。」お持ちだとお聴きしましたが、今回は“白紋付”で!
孝さん: そう!一重の白紋付で。別に黒紋付でも良かったんだけど(笑)・・・白紋付を!・・うん。
ぺんぺん丸: 若々しく見えました!
孝さん: (微笑)そうなのかなぁ・・ちょっと分かん・・ない・・けど・・。
ぺんぺん丸: 三味線の演奏は感動で胸がいっぱいでしたが、「黒田節」の民謡は聴き入ってしまいました!本当に素晴らしかったです!
孝さん: あ〜あ〜・・ハハハハ・・「黒田節」尺八だけで唄ったの初めてだけど。
ぺんぺん丸: 民謡の声の出し方のお話を伺っていましたが、ゴロやコブシや色々な声がコロコロとキラキラと唄われて、お話の意味が少し分かったような気がしました
孝さん: 教えるっていう立場で言うと、やっぱり「黒田節」は最初にやる。って言うのは、節数もそんなに多くは無く、色んな要素は意外と含まれているから、初めて民謡をやるっていう人に教えるのは、ほとんどが「黒田節」だよね!
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: 普通三味線が入るんだけど、尺八だけでちょっと唄ってみたんだよね!
ぺんぺん丸: これぞ日本の伝統芸術!と、感動しながら聴かせて頂きました!
孝さん: あ〜〜・・(微笑)・・そうかねぇ・・フフフ・・う〜ん。 自分がそんなに唄いつけてないから、どうかな〜っていうのはあったけれども・・・。
ぺんぺん丸: 良く耳にする「黒田節」とは、全く違う世界の唄声でした
孝さん: どうなんだろうねぇ・・やっぱり・・この〜・・「高橋孝節」みたいなものが、やっぱりあるから・・うん! ちょっと他の人とは唄い方が違うかも知れないし、一般的じゃ無いかも知れないし・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 凄かった〜!・・黒田節・・黒田節・・
孝さん: ハハハ・・ありがとうございます!
ぺんぺん丸: ありがとうございました! そして、早変わりでお色直しを
孝さん: うん。その間にギターの浜ちゃんに、一人でインストをお願いして。 最初に「禁じられた遊び」をやってくれっていう風に頼んだんだけど、浜ちゃん曰く「チェロが居るのに、自分一人が“禁じられた遊び”をやるのは、ハードルが高いですよ!」って。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: イヤ〜、全然大丈夫だよ!って言ったんだけど、最後まで考えさせてくださいって。で、「小さい秋みつけた」と「禁じられた遊び」のどっちにするかを本番までに決めたいと思うって言ってて、本番当日に「赤とんぼ」になってたから、“ドヒャー!”(笑)・・マジで〜! みたいな感じになったけど(笑)。
ぺんぺん丸: MCを聴くまでリスト曲だと思っていました!ギターを始めたい人にとって「禁じられた遊び」は、先ず弾いてみたい憧れの曲なのでしょうね
孝さん: そう! ギターやりたい人にとって「禁じられた遊び」は、登竜門みたいなものなのかな! ギターのイメージしかなくて、俺も・・うん。何かイイかな〜と思って。一部に関しては、皆が知ってるようなっていうモノだったので・・。
ぺんぺん丸: 嬉しい事に「禁じられた遊び」を孝さんのハミング付で聴く事が出来ました!
孝さん: イヤ〜 浜ちゃん一人で可哀想かな〜と思って(笑顔)。って言うか突然振っちゃったから(笑)・・無茶振りしたから。浜ちゃんは「赤とんぼ」終わった時点で、多分“ハァ〜!・・役目は終えた〜”みたいな感じだったと思うんだよね・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: (笑)・・折角だから「禁じられた遊び」聴きたいよな〜って・・ハハハ。
ぺんぺん丸: 嬉しかったです! 続いてメンバー紹介で、なるほど〜と思ったのが“管弦楽団”のMCでした!(笑)
孝さん: ハッハハハハハ〜・・(笑)・・“管、弦、楽団”だよねぇ!・・ハハハハ・・・(笑)・・うん。
ぺんぺん丸: はい!(笑)・・素晴らしい響きでした!
孝さん: リハで、全員が集ったのが1回だけだったから、不安要素はいっぱいありながらも・・うん。みんな本番で本領を発揮してくれるからね!
ぺんぺん丸: はい! そして唱歌
孝さん: うん!「この道」と「ふるさと」を歌って、「三都物語」と「愛燦燦」かな(笑顔)。
ぺんぺん丸: ここで休憩、スーツに着替えて“第二部”
孝さん: そうだったね!(笑顔)
ぺんぺん丸: 「逢いたくて」・・素晴らしい歌ですね!
孝さん: 「逢いたくて」・・・う〜ん!・・「逢いたくて」は良い歌だよね〜(笑顔)・・う〜ん。
ぺんぺん丸: この曲の魅力は?
孝さん: 「逢いたくて」は〜・・“詩”が出来上がって、見せてもらったときに、何か凄い世界だな〜って思った。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: こう言う“女性”若しくは“男性”って、居るのかな〜みたいな・・うん。 これ、男性でも女性でも当てはまると思うんだよね! 歌っているのが女性であれば“男性”に向けて、歌っているのが男性であれば“女性”に向けて歌ってる、みたいな感じなんだよね! “僕”とか言ってないから。
ぺんぺん丸: あ〜あ〜! はい!
孝さん: だから、男性にとっても女性にとっても、そこまで思わされるような人物って中々居ないよね!って言うような話を、小椋さんとした事があるんだけど・・う〜ん。その当時のレコーディングとかを振り返ってみても・・やっぱり・・「逢いたくて」は・・・。
ぺんぺん丸: (フムフム)
孝さん: 一番最初は、メロディーの2番が変形しながらサビに行くって感じなんだけど、1番も実は2番と同じような終わり方をしていたんだよね!・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: う〜んとねぇ、「・・ここまで歩いてきた あなたがいればこそ 生きてみようと思うから 素晴らしいあなたに 相応しい自分で ありたいと“押し↑上げる 力↑感じるから〜”」ってなってるんだけど、「・・・素晴らしいあなたに 相応しい自分で ありたいと“押し↓上げる 力→感じるから〜”」って普通に落とす感じだった。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 小椋さんのニッポン放送の「この人 この歌 このドラマ」って言う番組の、エンディングテーマになっていて、最後まで勿論掛からないでしょ! だから、最初の方に何かインパクトが無いといけないって言って、あそこのメロディーを変えた訳!
ぺんぺん丸: なるほど〜!
孝さん: 変えて、最後の所を“グッ!”っと高くしたっていう、今となれば裏話だけど(笑)・・うん。色々思い入れがある曲だね〜・・「逢いたくて」には・・。高橋孝を応援してくれる人が多くなったのは「逢いたくて」だったから。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 丁度小椋さんの「歌談の会」とか、コンサートツアーとかで、ズ〜ッと歌ってた歌だったから、回数で言ったらもの凄い回数歌ってたね!「逢いたくて」は・・う〜ん・・今でも良い歌だな〜って思う・・うん。
ぺんぺん丸: ロマンですね!
孝さん: やっぱり、そういう人物って中々居ないっていう事なんだよね!“理想”って言うかね!
ぺんぺん丸: はい! そして「わたしは北国津軽の子」に纏わる、NHKの“ユアソング”のお話をされていました
孝さん: 最初「わたしは北国津軽の子」がA面になるような話だったんだけど、“ユアソング”は新曲で無ければいけないって決まりがあって、「真っ新な台本」を新曲にして、カップリングに「わたしは北国津軽の子」をレコーディングして。
ぺんぺん丸: 「真っ新な台本」は乗りが良くて、聴けば聴くほど味わいがあります
孝さん: う〜ん どうなんだろうねぇ・・皆さんが聴くっていう状況になるってところまで、もの凄い段階を踏んでるから(笑)・・。これは凄い大変だな〜と思いながら、歌った事はあったけど・・う〜ん。
ぺんぺん丸: どのようなご苦労が?
孝さん: こぶしの指定とかがあったりして・・。でも〜 不思議と作品になってしまうと、最初難しくて手こずってるな〜って思ってた事でも、作品になると馴染んでくるって言うのかな〜(笑)・・それは、CD発売されて暫くしてから思ったかな〜・・。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: 最初はねぇ“出だし”とかも、俺なんかも回せないような節回しの指定とかされてた訳! いわゆる“和のこぶし”とかじゃなかったんだよね!
ぺんぺん丸: どんな感じで?
孝さん: (テーブルを叩いてカウントしながら)「まな 〜〜 〜〜 ざ〜 」の“ざ”の後の“〜”の半拍の間に、5連符で回してくれって! それにはチョット無理が(笑)。
ぺんぺん丸: ウ〜〜〜ン?
孝さん: 身体に馴染みが無いんだよね! 小椋さんが「僕にも出来ないんだけどね」って(笑)言いながら渡されて・・フフフ・・「僕にも出来ないです!」って(笑)言った覚えがあるから・・(笑)・・結局その5連はやってないけどね。
ぺんぺん丸: そんなエピソードがあったんですね
孝さん: そう! でも、今となっては元がどうなってたのかって、忘れかけてるよね。歌う都度変わって行くし、毎回・毎回同じように歌ってる方が少なくて、俺は・・うん。
ぺんぺん丸: その都度、感動を頂いています! 「忘れられない」も聴かせて頂き、またまた感動して
孝さん: 「忘れられない」は、自分で詩を書いてるっていうのもあるのと、それはそれの思い入れがあって、好きな歌なんだよね!
ぺんぺん丸: 何とか毎日聴けないものかと、ただただ願うばかりですが・・
孝さん: ハハハハ・・・。
ぺんぺん丸: 周りに居た方々も、「わたしは北国津軽の子」と「忘れられない」を聴いて、涙を流されていました
孝さん: う〜ん・・あの2曲は・・何か“グッ!”っと涙が出てくる様な曲かも知れないねぇ。
ぺんぺん丸: 本当に魅力的な一曲です! そして、会場も地元ならではの雰囲気があって、ファミリーな親近感が漂うような、他の会場とは違っていたように思いました。地元千葉と言う事で、ちょっと何時もと違うお気持ちはありましたか?
孝さん: そうだね〜 それは〜 あるよね! ホールコンサート自体が久しぶりだったしね。その(笑)・・久しぶりなのが千葉っていうのがね・・フフフ。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 地元オーラって言うのか・・う〜ん・・そういう何かが確かにあったんだろうね〜。自分の事を小さい頃から知っている人とか結構居ただろうし、まあそうじゃない人も勿論だけど、確かに温かい感じはあったね。
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: さっきの話じゃないけど、「わたしは北国津軽の子」とか「忘れられない」とかで、皆が涙を流してくれてるっていうのを聞くと、やっぱり伝わってくれて嬉しいな〜ってのはあるよね。どっちかって言ったら「忘れられない」はCDになってないから、知らない人は結構居ると思うんだよね。
ぺんぺん丸: ええ
孝さん: 前々回とかの千葉県文化会館でやってるけど、今回はホールコンサートだけど、少人数のアコースティックバージョンだから、アコースティックバージョンにあの歌がマッチしたのかな〜・・う〜ん。兎に角あの歌は好きな歌かな〜・・自分で詩を書いてるから余計かもしれないけど。
ぺんぺん丸: 皆さん多かれ少なかれ、別れを経験しているのではないかと思うので、ご自身の思いにリンクするのかも知れませんね。力のある歌だと思います
孝さん: う〜ん・・そうだね〜・・(微笑)・・自分が歌ってて、“そうだね〜”は無いけれども・・(笑)。
ぺんぺん丸: 来ると分かっていても、そのフレーズと歌詞と歌声が重なり合ったときに、“来たーっ!”、今回もここで“ヤラレタ〜!”って言う箇所があるんです!
孝さん: (笑)・・・ドコでヤラレルの〜?!・・ハッハハハハ・・・。
ぺんぺん丸: (笑)・・もう、出だしからです!・・「君にー・・・」で、最初の“バギューン!”があって、こんな事があった、あんな事があったと歌った後、「恋しくて 恋しくて ・・・」で2発目の“バギューン!”、更に畳み掛けるように「恋しくて 恋しくて ・・・」で3発目!
孝さん: (笑)・・・・
ぺんぺん丸: 2コーラス目も同様で、極めつけは最後の部分の・・・
孝さん: “大サビ”だね! 「恋しい人よ 帰らぬ人よ いっそ涙全てを吸い取ってくれ 僕に明日が見えるように〜」
ぺんぺん丸: はい! ここはマックス“バギューン!”です!
孝さん: (微笑)そうだね〜・・あそこは歌ってても来るんだよね! 自分でも・・う〜ん・・うん。
ぺんぺん丸: 聴く度に感動を頂いています!
孝さん: ああいう風な歌がもっと作れれば良いな〜・・色んな角度から作れれば良いな〜って思うよね! うん。 (笑)・・自分の中では“隠れた名曲”なんだよね!
ぺんぺん丸: はい! この曲はライブやコンサートならではの限定曲ですね!
孝さん: そうだね〜 今のところそういう風な感じだよね〜、ズッ〜とねぇ。
ぺんぺん丸: それだけに、聴く事が出来たときはラッキー!
孝さん: (微笑)まあ、そうだねぇ・・。歌いたくたって、中々歌えないときもあるからね。
ぺんぺん丸: ラッキーでした! そして「初恋草」、「ゆびきり」
孝さん: 「ゆびきり」は途中で止まったからね、一回ね。
ぺんぺん丸: 仕切り直して
孝さん: 仕切り直したからね。事故が起きたんだよねぇ。俺もソレに引っ張られて、違う歌詞が出てきちゃった。あれは浜ちゃんのミスとか何とかじゃなくて、何となくその時はそうなる事になってたんだよね。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: でもねぇ あれはあの事故が幸いしてか、その後の「ゆびきり」が、今までに無い「ゆびきり」になってた(笑)んだよね!
ぺんぺん丸: 忘れられない思い出になります
孝さん: そういう事故がたまに起こったりすると、見てる側の人からすると面白いかも知れないね〜。
ぺんぺん丸: 微笑ましく感じました
孝さん: ハハハ・・ああいう事故が起きたってのは、誰の所為でも何でも無いんだよね! そこに釣られて行った俺もダメだし、だからお互い様なんだよ。その事故は受け入れるのが一番良くて、仕切り直して「次、頑張ろう〜!」って・・(笑)。
ぺんぺん丸: 感動でした! そして・・「風をカコメ」(笑)
孝さん: うん! 風をカコメね!(笑)・・。最初俺、字を間違えたかと思ったもん。 でも、その小父さんも何回も聴いてる訳じゃない!「いや〜 良いですよ〜!」って。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 何回も聴いてるって事は、「風をつ〜かめ〜」って散々言ってるけど、色紙を見て「風をカコメ」って、(笑)言われたら、俺が間違ってるかなって思っちゃうんだよ! アレ?!俺“字”間違えたかな?!って(笑)。
ぺんぺん丸: 瞬間的に?
孝さん: そう! 手偏に国で“カコメ”っていうっけかな〜って。後で携帯で調べたら、全然違うから・・(笑)。小父さんは何となくパット見で“カコメ”になっちゃったんだな〜って思ったけど(笑)・・うん。
ぺんぺん丸: (笑)はい・・そしてラストは「流されはしなかった」。指の動きに注目してしまいました。以前インタビューでお聴きした際に、「“夢”が見える方向に手を伸ばして、掴んで胸に置く」と仰っていましたが、今回初めて「ゆ う め を 」と、指を指されていました。どのような思いだったのですか?
孝さん: 無意識なんだよね〜・・そうやろうって思ってた訳じゃなくて、無意識だったんだよね〜。あの〜 後でねぇ オバマンとかに言われたんだけど・・。オバマンが「流されはしなかった」が最高だったって。「凄い動いてたよね〜!」って。「そうでもないでしょ」って言ったら、「凄い!動いてた!」とかって言われて(笑)。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 自分じゃあ、動いてないつもりなんだよね〜! で、その時も「指をこうやってた!」って言われたんだよね。 無意識だったんだけどね〜・・う〜ん。やったってのは覚えてるんだよね・・「ゆ う め を (指振り付で)」・・みたいな感じだったと思うけど。
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: 特に深い意味が無いっていう訳じゃないんだろうけど・・(間)・・う〜ん・・・あえて、何かに意味付けをするんであればなんだけど、やっぱり震災以降だとか、自分が声出なくなって以降とか・・自分の中もやっぱり凄い変わってるんだよね!・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 自分が声出なくなった時以来で考えると、何時も不安と戦うって言うかね。 震災を映像とかで見て、とんでもない事だと思っていて、それを目の当たりにしちゃった人達は、大変な思いをしてる訳じゃない!
ぺんぺん丸: はい
孝さん: だから、その「ゆ う め を」とかって言うのと連結してる訳じゃ全然なくて、なんか〜それから自分の歌い方だったりとか、そういうのが色々変わったよね。 心境的に色々変わってるんだろうね。自分の中で・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 「流されはしなかった」も、後で資料で聴き返してみると、何時もと歌い方が違ったりするところが結構あるから。 そこはその日の自分の心理って言うか、そういうものがそうさせてるんだよね。
ぺんぺん丸: 深いですね〜。先程「何時も不安で歌って・・」とおっしゃいましたが、コンサートのMCでも、喉の調子についてのお話しがあり、ファンの皆さんも心配していらっしゃいますが、本当のところを知りたいのは・・
孝さん: 俺が一番知りたいよね! アッハッハハ〜・・。本当のところ、一番知りたいのはやっぱり自分だよね! 何て言うのかな〜・・このままず〜っと色んな障害が出て来て、このままじゃダメだな〜って事を思ったりとか、常に不安は付き物で・・このまま治らなかったらどうしようかなあって、ずっと思ってるよね・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん う〜ん
孝さん: やっぱりそういう事を一番知りたいのは、自分だよねぇ・・うん! 皆も心配してくれてるっていうのは、非常に有り難い話なんだけれども、本当のところを知りたいんだろうけど、俺も分からないから・・。
ぺんぺん丸: 素晴らしい歌声に感動しました!と言う声も沢山届いていますが、不安を持たれていることを心配されています
孝さん: う〜ん・・毎日不安と闘っているよね。毎日だよね!・・今日現在まで、不安の無い日はあれ以降一日も無いね! 常にあるよ!それはね。 後は、自分が思ったようにコントロール出来ないのがね!難しいよね! 今までだったら、コントロール出来たのに、中々歌いながらコントロールするのが非常に困難、自分の思った感じにコントロール出来ない・・。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 自分は右に“グッ!”っと行きたいのに、勝手に左に行っちゃってるみたな(笑)事とかさぁ・・言葉で言うんであれば。 そういうことが普通に起こるからねぇ。それを起こらないように一生懸命歌うって言うのが、もの凄い・・。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 昔はそういうことは全く無かったからね!・・うん。右に行くんだ!と思ったら、もう30m位手前から、それに対する助走は必ず自分でちゃんと出来てたからね! 今なんか「右だ! 右だよ! 右だって言ってるだろ! キキキキ〜!」(笑)・・みたいな感じなんだよ・・ハハハ〜・・。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: だから、思うように歌えない時の方がやっぱり多いけど、ただ、そこで失いたくないなって思うのは“気持ち”だけね! そういう状況の中でも“気持ち”だけは失いたくないからね。自分の“気持ち”を歌で伝えたい、伝われば良いな〜って思うから、さっきの「わたしは北国津軽の子」や「忘れられない」で、涙を流してくれる人達が居るって言う事は、俺からしてみたら、ありがたいし、嬉しいよね!・・うん。
ぺんぺん丸: はい、一杯一杯、感動を頂きました! そしてアンコールは「山河」でした
孝さん: 「山河」・・今回は「山河」にした。 初めてだね!アンコールで自分の歌以外のものを歌ったのは・・う〜ん。
ぺんぺん丸: 「山河」を選ばれたのは?
孝さん: 今回は、1部が皆さんが知っているであろうという曲、2部がオリジナルで。 ファンの人達は自分の歌を知っているだろうけれども、知らないっていう人達も多かっただろうから、それを考えると「山河」が良いかな〜って言うのが、一つ理由としてある。
ぺんぺん丸: う〜ん はい
孝さん: 自分が「山河」を歌うって言う事に関してで言うと、年齢的にもまだ「山河」を歌う年齢でもないんだけれど、やっぱりあの大震災が起こってから、今は時が経っているけれど、これは忘れてはいけない出来事だし、そこに直面してしまった人や映像を見て凄い事が起こっちゃってどうなるんだろうと思っている人達が居て・・。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 最後の一言かな〜・・「愛する人の瞳に、俺の山河は 美しいかと」・・どんな状況であれ、自分自身の生き様って言うものが、自分自身が美しいと思えるような人生が送れたら良いんだろうな〜って思うのと、送って行こうっていう覚悟が必要だろうな〜って思って、最後はそういう思いで歌ったんだけどね。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 年齢関係無く、メッセージ云々なんて事もあんまり考えずに・・うん!あの歌は相応しいかな〜と思って・・うん。で、ラストにやってみたんだけどね〜・・うん。
ぺんぺん丸: ありがとうございます! 本当に盛り沢山の内容で、皆さんが楽しめるプログラムでした!
孝さん: そうだねぇ (微笑)・・サイン会をやってるときに・・フフフ・・初めて言われたね! 「この道」とか「ふるさと」とか、そう言う唱歌や童謡みたいな、ああいうCD出してください!って言われて(笑)。何かぁ、そこをピックアップされたんだ〜みたいな(笑)・・。
ぺんぺん丸: 感動されたのでしょうね!
孝さん: 聴いてくれてる人達それぞれが、ここが良かったって思ってる部分が皆違うんだな〜ってのは思ったね!
ぺんぺん丸: ええ
孝さん: コンサートって言うのはさぁ、ライブハウスでやるのとは違うものが何かあって、それも不思議と〜・・う〜ん・・ホールだから別にホールホールさせる必要も無いんだけど、何かが変わるんだよね!・・空間って言うか、空気が変わるって言うのかな!
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: だから面白いねぇ・・そういう意味では。自分の“意気込み”みたいなものは、ライブハウスの時とコンサートホールの時と、さほど変わらないんだよね! でも、何かが変わるんだよね!(笑)・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 間違える事とかも、人間だから有るし、でも間違えた後どういう風になるかっていうのは、この間・・「ああ、こういう風になるんだ〜」って事とか、良い経験だったしね〜。 (笑)ホントに歌詞出てこなくなっちゃって・・フフフ・・その後何だっけ??って。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: (笑)ホントに出てこなくて、仕舞いにはお客さんに「何だっけか?何だか知ってる人!?」みたいな(笑)・・あの時ホントに出てこなくなっちゃって・・。でも、かつて無い「ゆびきり」になったような気がする!自分的には。
ぺんぺん丸: 感動的でした
孝さん: 浜ちゃんには聞いてないけど、「“今日1”は何だったって思う?!」って聞いたら、オバマンは「流されはしなかった」だったんだよね。麻理ちゃんは〜・・「ゆびきり」と「流されはしなかった」だったかなか〜。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 確かにねぇ 終わってからの感触で「流されはしなかった」が、今までと違った気がする。・・確かに!・・うん。 やっぱり“生”だよね〜!(微笑)やっぱり“LIVE”だよ! 毎回違う訳だからさぁ(笑)。 その日のコンディションも違うし、同じ事を提供出来ない! これが“生”なんだよね!
ぺんぺん丸: はい
孝さん: あわよくば、調子悪い時だとしたら、“漏れなく調子の悪さ全開をお付け致します!”(笑)みたいな・・アハハ〜・・感じになっちゃう時もあるだろうしね。
ぺんぺん丸: はい(頂戴します!)
孝さん: (笑)これでまた、調子良ければ調子良いとさぁ、もう本当に調子に乗っちゃって、“そんな五月蝿いライブ聴きたく無い”みたいな感じになっちゃったりとかね!
ぺんぺん丸: いえいえ(大歓迎です!)
孝さん: う〜ん・・自分が完治してないのは分かってるんだけども、自分自身がそれを認めること事態が凄い難しいけどね“クソ〜ッ!”って。 だけど今は、それは仕方無いなって思うのと同時に、何時も思い出すのは星さんの言葉だよね! 「調子悪いときに、もがいている姿が美しい」って言ったあの言葉が、今になって・・う〜〜ん、実感するっていうかね!
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 何か〜、1回、1回、もの凄い経験値で、経験値数がさぁ 今までの経験値数と違うくなって来てるっていうか・・良い事も悪い事も、1回、1回の経験がマイナスにならないようにって、昔から当たり前に思っていたけど、最近は当たり前に思ってるんじゃなくて、1回、1回ステージをやったからには、プラスにしないといけないなって凄い思うようにはなったかな!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: ただ、千葉文のコンサート「〜自由空間〜」は、終わった後は“気持ち良かった!”っていうのは自分の中に有るから、良かった!って思う(笑顔)・・自分の中でね! 100点満点とは言わないけれども、“ヤッタ〜!”っていう感じはしたかな!
ぺんぺん丸: 会場の皆さんが楽しまれている様子が伝わって
孝さん: うん! トータルだよね! ライブハウス程お客さんの反応って分かり難いんだよね、ホールになっちゃうと。 だけど、良い意味での緊張感があって。 コンサートが終わってから、オバマンが言ってた事なんだけど、俺が居ない時に楽屋で浜ちゃんと何時も話しになるんだけどって。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: えっ!何?って聞いたら、孝ちゃんのバックで演奏するときって、凄い緊張する! 何でこんなに緊張するんだろう!?っていう風に話してて、1回、1回歌う歌のタッチとかが、孝ちゃんの場合はもの凄い繊細に変わっていくから、そこによって演奏人は常に左右させられるから、だからもの凄い緊張する!って言われて。そうなのかな〜って思って・・う〜ん。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 確かに俺は本当に、何時も違うなあって気がするんだけどね(笑)・・リハでやってる時と本番と全く違う(笑)・・みたいな!・・ハハハ〜・・のは、あるね〜! 自分の気持ちがそうさせる事だから、自分がこうしようなんて思って歌ってないからね。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: そういう演奏人に助けられながら歌ってる訳だから・・う〜ん・・俺はそれと同時に三味線奏者でもあるから、三味線の唄付けをやったときには、やっぱり同じ気持ちなんだよね! 唄い手さんの事をじっくり良く考えて、その時の状況に合わせて弾くって言うのが・・う〜ん。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 音楽で歌が入るものに関しては、サポートしてくれる人達の大変さと、自分もサポートしてくれる人達の演奏で歌っていて、どれだけ気持ち良く歌えるかっていうふうな事とか、「Qui」でやったって、「浅草」でやったって、メンバー一緒でやったって、毎回、毎回違うからさぁ。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: 千葉文は、何か良かったような気がするな〜! 自分の中では・・うん。 久しぶりだったしね、千葉でやるのがさぁ、3年振りだったから。その千葉で出来て、先ず良かった!
ぺんぺん丸: はい
孝さん: これから先はどうなるのか分からないけれども(笑)、一日、一日をやっていくしか・・これは皆に言えることなんだけど、一日、一日をどうやってくか、一日、一日をどう生きて行くかはその人にしか分からない事であって、その人は間違い無くその日一日を生きていかなければ行けないっていうのは、皆同じ事だからね。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: だから、良いステージが出来れば良いな〜って思うし、良い演奏・良い歌が歌えれば良いな〜って、常に思うよね!
ぺんぺん丸: はい!そして今回のコンサート、前評判が凄かったですね!
孝さん: 有難い事に、ソールドアウトになってくれたので(笑顔)。 そうだね〜 また何年ヶ後に出来れば良いな〜みたいな事は思うよね・・うん。やっぱり千葉っていう所はどうあっても自分の生まれ育った地であって・・。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 自分がこれをやって千葉県を盛り上げようなんて事は全然思って無くて、自分のチョビットの力ではどうにもならないから、そういう事じゃなくて。 千葉県に限っている訳じゃないんだけど、たまたま千葉県で開催するって言うときには、何か〜千葉県ならではっていうことをやりたいなって思うんだけど、中々千葉県ならではが難しいんだよね!
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 今度この次、何時あるか分からないけれども・・千葉に限らず全部に言える事は、どういう状況であれ、自分の思いが伝わるような感じにコンサートが出来れば良いかな! そういう風なものをやって行きたいなと思う。改めて今回やってそれは感じたから・・うん。
ぺんぺん丸: はい
孝さん: 「Qui」でやって、「浅草」でやって、今までやってきた事の、ある意味で言ったら集大成版が「千葉文」だったでしょ! まあ唱歌だったり歌謡クラシックスみたいなのとか。これからどんな事をやっていくのか、まだ分からないけど、また次に向かって出発だね!
ぺんぺん丸: はい! ありがとうございました!
孝さんが仰った『最後の一言かな〜・・「愛する人の瞳に、俺の山河は 美しいかと」・・どんな状況であれ、自分自身の生き様って言うものが、自分自身が美しいと思えるような人生が送れたら良いんだろうな〜って思うのと、送って行こうっていう覚悟が必要だろうな〜って思って、最後はそういう思いで歌ったんだけどね。』のお話に心を打たれました。
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Vol.23  歌謡ポップスセレクション&水族館+α

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7月23日、浅草アミューズミュージアム 二天門シアターで「高橋孝 歌謡ポップスセレクション」が開催されました! そして翌月の8月5日には、池袋サンシャイン水族館の「サマーファミリーフェスティバル」に出演されました。この二日間を振り返って、孝さんに色々とお聞きしました! プラスαも盛り沢山です!
ぺんぺん丸: 今回の曲目はどのようにして選ばれたのですか?
孝さん: リストを出されてソコから選んだり、リストには無いんだけど歌ってみたいな〜って思った曲を選んでって感じだったね。
ぺんぺん丸: 今回も数曲の物真似をご披露されました
孝さん: 物真似って言うほど似てる訳じゃないけど、リハーサルの時に原キー(オリジナル曲の調)からやっていくんだけど、俺の場合は高い方だから、半音ずつ上げていって“これだな!”って決めるんだよね!
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 原曲のキーでやったときに、井上陽水さんだったら・・今も昔も個性的なんだけど、昔はこうだったよね〜!みたいな感じで口ずさんでみたら、浜ちゃんとかオバマンとかが「そう!そう!そう!・・・似てる〜!」って。じゃあやってみようかって感じで・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: ライブでは無茶振りっていうふうな感じで(笑)・・浜ちゃんが俺のキーに合わせようと段取りしてる中を(笑)・・俺のキーじゃ無くて原キーでって感じで・・まぁ 無茶振りだよね!(笑)
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 最初はリハーサルで、似てる似てないじゃ無くて、特徴はこんな感じだねって。松山千春の「大空と大地の中で」の場合は、普通に歌ってるのに、意識してないのに、途中からなんか“千春ワールド”になっちゃうんだよね! 支配されちゃうんだよね!・・イカン!イカン!って。それで結局、歌うのを止めたんだけど・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: 物真似って言うより特徴みたいな事でやるっていうきっかけになったのは、リハーサルの中で原キーチェックをしてる時だったんだよね。
ぺんぺん丸: そうだったんですか。余談になりますが、リハーサル中に録画されたという「ビデオバチウタ!!」で、頭にタオルを巻かれた映像を拝見し、均一の巻き具合に目を凝らしてしまいました。ご自分で巻かれたのですか?
孝さん: えっ!(笑)・・普通のタオルを巻いて縛っただけだよ!
ぺんぺん丸: 左右のバランスも膨らみも均等で、凄い技術だよね!って、ファンの方とお話して、真相を聞いて欲しいと依頼されました
孝さん: (笑)あ〜 そう・・ハハハ・・・うん!自分で巻いた。・・皆なんか〜 ビデオだって知ってたのか知らなかったのか分かんないんだけど・・。
ぺんぺん丸: お二人が!
孝さん: そう!あの二人が。俺はすっかり忘れてたから、髪の毛も何にもやってきてないや!って。でも、リハの時タオル巻いてたから、それでイイやって。
ぺんぺん丸: お見事でした!
孝さん: ホントに!(笑顔)・・ありがとうございます!・・(笑)。
ぺんぺん丸: こちらこそ、ありがとうございます。本題に戻って、ライブの曲についてお話して頂きたいと思います
孝さん: 今回はね!「高橋孝 ポップスセレクション」って言う事で、自分がセレクトする事は、何時もより多かったよね!・・うん。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: あのリストは、過去のオリコンのポップスの上位の曲って言う事で選曲されたんだけどね。オリコンの資料を見ながら、これが良いかな〜とか、自分の好みで選んだりした曲が多かったかな。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 今回一番歌いたかったのは「嘲笑」って言う曲で、あれは極めて有名な曲っていう訳でも無いんだけど、いつか歌いたいな〜って前から思っていたから・・うん。「ポップスセレクション」っていう中で、自分が選んだって言うのがあの曲だった。歌いたいって!
ぺんぺん丸: 「嘲笑」を選ばれたのは、どのような思いからですか?
孝さん: う〜ん・・歌詞が素朴だけど伝わって来る感じがあって、メロディーが良いんだよね〜・・。作詩がビートたけしで、作曲が玉置浩二。この二人の組み合わせが面白いと思ったんだよね! もの凄く良い曲だな〜と思ったから、自分に合っているか合っていないかとかは関係なく、歌いたかった・・うん。
ぺんぺん丸: ありがとうございます! そしてMCの中で「池袋サンシャイン水族館」のイベント出演決定!のお知らせに続き、リクエスト曲の「およげ!たいやきくん」を歌われました
孝さん: イベントスタッフからのリクエストでね。知らない方々もいっぱい来ている訳で、夏休みで子供たちも多いだろうからってことで、「およげ!たいやきくん」だったんだろうね。他にも必須曲があって、「見上げてごらん夜の星を」は必ず歌わなきゃいけないみたいで。で、今回は自分で喋ったところは一箇所しかなくて、後は司会の人が居て・・うん。
ぺんぺん丸: 当日はどのような雰囲気で?
孝さん: 先ず、三味線の曲弾き! これはやっぱり三味線って凄く立ち止まる人が多くて、気が付いたら結構居て。噴水広場って、2階3階って吹き抜けになっていて、なんかね〜 フッ!と上を見たらねぇ、上に見てる人が凄い居て、ビックリしちゃって。
ぺんぺん丸: 噴水をバックに?
孝さん: そう! で、自分が登場する時に噴水が“ブァ〜〜〜!って上がってねぇ、凄い高〜〜くまで上がってさあ!・・流石にビックリして、見上げたね!・・”ウォ〜〜!“って(笑)・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん ワクワクしますね!
孝さん: うん! 後は「およげ!たいやきくん」! これは浜ちゃんとも言ってたんだけど、なんか「およげ!たいやきくん」すっげぇ気合入れて歌ったよ!今日は!って(笑)・・そしたら、「なんか分かりました」って感じで(笑)・・。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 多分「およげ!たいやきくん」て、二度と歌わない感じがしない?!とかって・・ハハハ・・浜ちゃんと言ってて(笑)・・・。「確かに!もう歌わないかも知れないですねぇ」って(笑)・・気合入れて歌ってみたんだけどさぁ。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 「およげ!たいやきくん」の時は、子供達よりもお母さん世代の人達の方が、リズムに乗ってたかな〜。
ぺんぺん丸: ファンの方から当日のリポートを送って頂いた内容によりますと、幼稚園児の子供たちも楽しげに聴いていたり、2階3階にはカップルが何組も居て聴き入っていたそうです
孝さん: あぁ そうなの! 良く見てるね〜(笑顔)・・俺なんかチラッとしか見てないから、あんまり覚えてないんだけど。
ぺんぺん丸: 孝さんの歌に合わせて歌う人や、全身でリズムを取っている男の子が居たりと、普段とは違った感じがしたそうです
孝さん: 普段とは間違いなく違うよね。自分のライブとは違って、「高橋孝」を知らない人の方が、はるかに多いでしょ。インストアーライブもそうなんだけど、誰だろう?この人!って言うところから始まると思うんだよね! そこで、如何に立ち止まってくれる人が居るかって。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 勝負って言う訳では無いんだけども、立ち止まってくれなければいけないから、凄い意識する訳じゃなく、普通にやれば良いんだけど、やっぱりファンの人たちに向かって喋るのとか歌うのとは違うよね。
ぺんぺん丸: う〜ん・・色々なイベントがあると楽しみですね
孝さん: そうだね〜 今回の場合は、自分の持ち歌を一曲も歌ってないけど、こういうイベントもアリだよね!・・うん。
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: ここのところ色んな事をやってるけど・・上野の「Qui」は自分のライブだよね!・・後は「浅草アミューズ」は企画のライブだよね! 「昭和歌謡を歌う」、「平成歌謡を歌う」、「歌謡ポップスセレクション」とか。そういうのとは全然違うからさぁ、イベントってのは。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: インストアーライブとかイベントっていうのは、どちらかと言ったら「高橋孝」を知らない人達に「高橋孝」を知ってもらう、っていう意味合いがあると思うんだよね。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: だから「こんにちは!高橋孝です!」って言っても分からないっていうふうなところから始まるから・・うん。若干名知っていても“あの人誰だろう?!”っていうふうな人の方が多数だから。そこで、心境的に言ったら、どのくらい立ち止まってくれるかな〜とかさぁ・・あるよ!・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 人間だからその時の調子もあるだろうし。 調子良くたって立ち止まってくれないときには、立ち止まってくれないからさぁ。 調子悪くても、調子悪いのに結構立ち止まってくれたなっていう時だって、今までも経験上あるからね・・う〜ん。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 話はイベントとかとはちょっとズレちゃうけど、前に「星勝さん」がね!「凄く調子が良いって時は、さほどじゃないんだよね! 調子が悪いって時のほうが伝わるんだよね! 歌も伝わるし、調子が悪いときのほうが面白いんだよね!」って・・うん。
ぺんぺん丸: う〜〜ん うん
孝さん: それはあくまで、やってる側サイドの意見だよね! スタッフ陣のね! 調子が良いに越した事はないんだろうけども・・フッフフ・・「調子が悪いと、調子が悪い中でもがいている、その姿が美しい!」みたいな事を星さんに言われた事があって。“へぇ〜〜”って・・その時は“へぇ〜〜”としかねぇ・・。
ぺんぺん丸: 実感されたことは?
孝さん: う〜〜ん・・実感した事はあるよ! 人間のコンディション的な事で、声の調子だったりとか。そういうふうなことで考えると、声が出なければ出ないなりに、どうやって歌おうかっていうふうに思うでしょ!
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: で、どうやって歌おうかって思うと、出ないなりに踏ん張るから、出るように頑張る! そうなると、伝わり方が・・今までと・・。自分の歌的には本当は“こう”伝えたいんだけど、それが思うようにならない。頑張ってこの日を乗り切らなきゃっていう意識のほうが強くなっちゃうと、ソコの気持ちが欠けちゃう場合があるから・・。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: だから、ソコは欠けないように、声が出なくても、気持ちだけはちゃんと持たないと。これはねぇ ただ調子が悪いからって、一生懸命やってる姿がちゃんと伝わるかって、そうじゃないよね!
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 声が出なくて、それなりにやろうとすると、やっつけにしか思えない。自分でもそう思っちゃうから・・やっつけにしか思えない! だから、やっつけじゃなくて、それだったら失敗してもいいから心を込める。一曲一曲に心を込めて。 星さんが言ったのは、そういう事だと思うんだよね。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: その中で、どうもがいてるかなんだろうと思うよね。どんなアーティスト、ミュージシャンも皆一緒だと思うけどね! 星さんは大ベテランだから、色んな現場を経験してるだろうから、色んな人達・凄い人達を見てるだろうし、それを知っていながら言ってるから。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: その時こっちは“へぇ〜〜”としか思わなくても、言っている事は核心を突いているんだね!・・うん。だから、調子の良し悪しに関わらず、どうやったら伝わるんだろうかってことなんだろうね! 特にイベント系の場合は。
ぺんぺん丸: 伝わるから、足を止めるんですね
孝さん: 伝わってくんないとさぁ、足は止まらないよね!・・話がサンシャインから浅草に戻っちゃうけど、「ポップスセレクション」の時、この曲で良いんだろうか?!・・こういう曲で良いんだろうかって思ったりするよね!
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: まあ、簡単に言ってしまえば“カバー”でしょ! この曲で良いんだろうか〜っていうのは常にあるよね!・・うん。後は、自分が好きな歌と、自分が歌いたいっていう歌とは必ずしも一致しなって言うのは(笑)・・ある。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 好きなんだけど俺が歌ったんじゃダメだっていうのがあるし、自分はそんなに好きじゃないんだけど、自分には合ってるって言われる事もあったりする。スタッフ人の中でね・・うん。不思議だね〜・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: フフフ・・俺がバリバリ“ROCK”を歌ってるみたいな感じは、想像し難いでしょ! なかなか想像し難いでしょ!(笑) バリバリ“ROCK”な感じで歌ってるってのはね(笑)。
ぺんぺん丸: う〜〜〜ん・・・ROCKぅ〜〜・・
孝さん: なんか、そういう感じでは無いんだろうな〜と思いながらも・・。「ポップスセレクション」はある種の“挑み”だから、自分が歌ってみたいって、ただそれだけの理由で選ぶんだったら、これは非常に選曲も簡単だよ! 自分の好みを並べていけばいい訳だから。
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: そうはなかなか簡単には・・(笑)・・それは合わないですよ!っていう意見も勿論(笑)・・ねぇ・・会議とかで必ず出てくるから。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: 今回の「ポップスセレクション」では、「三都物語」と「愛燦燦」は前にもやった曲なんだけど、やっぱりちょっと入れたかった曲だったね
ぺんぺん丸: 嬉しかったです! 今回は時代を超えた選曲で?
孝さん: そう! 昭和、平成とやってきて、今回は“ポップス”っていうふうな感じなんだけども、やってみたら編成的にもあるんだけど“フォーク”っぽい感じだったのかな!
ぺんぺん丸: う〜ん そうですね!
孝さん: ね! あれはあれで面白かったけどね!俺は(笑)。「浅草アミューズ」っていうところは、企画ライブだから、自分の持ち歌は本当に歌わないくらいの勢いだからね!・・面白かったけどね。
ぺんぺん丸: はい!感動しました!「まほろば列車(トレイン)」も聴けましたし
孝さん: 「まほろば列車(トレイン)」は、浜ちゃんと二人で「Chito-shan」でやったのが初めてだったんだけど、今度は尺八が入って、やっぱり二人より三人の方が人力さ加減もさあ(微笑)・・うん。
ぺんぺん丸: 「まほろば列車(トレイン)」を聴いたのは今回が2回目でしたが、「行って、戻ってくる」と仰っていたことが分かりました・・A→B→C→B’→A’ 出発点に戻ってくる
孝さん: うん!・・そう!そう!そう!・・・戻ってきて止まる!みたいな感じのイメージ・・。
ぺんぺん丸: 感動しました!
孝さん: (笑顔)・・時間も限られた中でだから、そんなにいっぱいいっぱい出来る訳じゃないからね。本当はアンコールでもう一曲くらいと、思わなくも無かったんだけど、ちょっと時間がオーバーするなと思ったから・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 浅草に関しては、本当に行き当たりばったりって感じだからね!(笑)・・う〜ん。アバウトな感じ。リハーサル2回で、3回目が本番だから・・リハのうち一回が“インタビュー忘れてた!”みたいな感じのがあって(笑)。
ぺんぺん丸: ビデオバチウタ?
孝さん: そう! その時、浜ちゃんは帽子被っててカッコイイ感じだし、オバマンは髪の毛整ってるし・・アレッ! 一番整ってないのは“俺”!?みたいな・・ハハハ〜・・感じだったんだよな〜(笑)。
ぺんぺん丸: でも、タオルハチマキが!
孝さん: そこら辺も全然意識してなかった! ハチマキが均等だとか何だとか、全然意識してなかって・・で、言われてみて「そうなの〜?」みたいな感じだったんだけど、普通に巻いただけなんだけどさあ!
ぺんぺん丸: いえいえ お見事でした!
孝さん: そう?! 意外とアバウトだったんだけどね! リハの時からタオルやってたから(笑)、その延長なんだよ。
ぺんぺん丸: お一人の映像は勿論ですが、リハ中の皆さんの映像も、ライブを想像しながらワクワクしますね!
孝さん: そうだよね!・・うん。たまにそういうのがあるとね!
ぺんぺん丸: ビデオバチウタ関連でお聴きしたいのですが、夏休みの宿題で「先生!ごめんなさい!」の後はどうにかなるんですか?
孝さん: !・・(含み笑い)・・なるよ!
ぺんぺん丸: 遅れて提出とか?
孝さん: 遅れて提出するよ! 遅れて提出するんだけど・・だから〜・・(ニカッ!)写させてもらう!
ぺんぺん丸: 学校行ってから、友達に?
孝さん: フッフフ・・それこそ宿題は「真っ新な台本」みたいな〜・・ハハハハハ〜・・「真っ新な台本」!(笑)。
ぺんぺん丸: アハハハハ〜・・・
孝さん: (笑)・・歌は自分で書き上げて行く、自分の人生は自分で書き上げて行くものなんだけど、夏休みの宿題とかに関しては「真っ新な台本」に書き込むのは自分じゃなくて、人のを写させてもらう(笑)。
ぺんぺん丸: (クックク・・)
孝さん: って言うか、勉強嫌いなんだよ! 授業と言われるような学校の勉強、好きじゃなかったんだよね〜。学校の通信簿で良かったのは“音楽”と“体育”だけだから。“音楽”と“体育”だけは、何時も良かった!・・うん。
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: でも、その他は、良くて“アヒル”だね!(笑)・・。まあ、こんなもんだろう!って時には大体“一本枝”が並んでたり(笑)。 あのねぇ 順位で言ったら下から数えた方が早いんだから。かと言ってやろうと思えば出来るんだけど、きっとね!
ぺんぺん丸: うん うん!
孝さん: どうもねぇ  勉強ってのはねぇ 何でだろうね〜・・。
ぺんぺん丸: 別な事に興味があったとか
孝さん: う〜ん・・“音楽”だろうね〜。 だって高校とか行きたくなかったくらいだから。ホントはね! だけど今の時代だから、高校くらいは行った方がってことで。そこで、もう手遅れじゃないかって思うような時期から、受験に向けて(笑)・・勉強して(笑)・・・。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: で、笑っちゃうって言ったら変なんだけど、合格発表って高校まで見に行くじゃない。もう電車の中から「(小声で)落ちてますように!、落ちてますように!、落ちてますように!」と思って(笑)。それで、番号見たら「グァ〜〜!番号が載ってる〜〜!」って、載ってる事でガッカリしたもん!・・受かっちゃった〜!って。
ぺんぺん丸: 後3年!・・・アハハハ〜
孝さん: (笑)・・勉強しなきゃいけない〜〜!!! って。 俺は“音楽”やりたいのに〜〜!!! って。 受かっちゃったからしょうがない!!! って。 でも“野球”があったからね! それは楽しかった・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 毎日地獄みたいな練習だったけども・・そう言った意味では、学校生活は良い経験だよね・・うん。 “音楽”は、常にやりたいと思ってたけど、“野球”が無かったら、高校とかつまらなかったんだろうなあと思うよね〜・・きっと。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: でも“英語”は良かったんだよ! 小学校の頃から英語の塾に行ってたから。今は小学校でも英語の授業があるようだけど、俺たちの頃は中学校からだったんだよね。で、中学1年の時“英語”の授業に苦労しなかったもんね!
ぺんぺん丸: フムフム
孝さん: 先生が英語で喋っても〜・・簡単な例を挙げるとしたらさぁ、俺の席の後ろのヤツがさぁ「Close your textbook」とかって言われてて、“ハァ?”みたいな感じになってたんだけど、俺が「閉じろって言ってるよ」って、普通に当たり前に分かった。だから苦労しなかった・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: でもねぇ、徐々に分からなくなってきたね。今となっては全く分からないし、忘れちゃってるよね・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: だから、やろうと思えば出来るんだよね!“勉強”も。今は自分が三味線を教える立場であって、楽しく覚えるのが一番良いって、俺いつも言うんだけど、学校の授業って楽しいと思えなかったんだよね! 楽しいと思えないから、やりたくなかったんだろうねぇ。全部が楽しいって高望み過ぎるけど。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 一夜漬けみたいなことは、結構やってたからね!テスト前とか。でも、成績は悪いの・・うん。テストの点だけが良くたって、成績表は違うからね! 確か高校に入ってから“英語”の授業とか(笑)・・これって全く関係ない話だけどね! これ(笑)・・関係ない話だけども、“英語”の授業とか、ちゃんとまともに受けてた訳じゃないけど、5段階評価で“英語”は“5”だったよ!(笑顔)。
ぺんぺん丸: Oh!
孝さん: その時は! 高校1年生の時かな! でも、今考えても全然思い出せないしな〜。音楽も一緒だと思うんだけど、やってないとダメなんだよね〜。継続だよね〜・・うん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: で、夏休みの宿題とかは、決して良くないことなんだけど、最初っからやってく気がないんだから。小学校とか“絵日記”があるでしょ!“絵日記”なんか酷いよ!・・俺なんか!
ぺんぺん丸: 絵日記はご自身で?
孝さん: そう!“絵日記”に“筋肉マン”とか描いてたから(笑)・・八ッハハハ〜・・“絵日記”が“落書き帳”になってたから(笑)・・。で、「これは何ですか?」・・“筋肉マン”です!って。「何で筋肉マンなの?」・・今日は“筋肉マン”だな!って思ったからです!って。・・ハハハハハ〜・・。
ぺんぺん丸: ハハハハ・・・
孝さん: それで、下に文章書くとこがあって・・「今日は晴れ」・・だけみたいな!(笑)・・。自分でやりたいと思うことは、率先してやるんだけどね!
ぺんぺん丸: ええ ええ
孝さん: ただ、今のこの歳になって振り返ると、それじゃあいけないなっていうのは、勿論の事分かる。 それはその時だから出来たんだよね!・・子供の考えだよね!・・完全に!・・うん。今なんか絶対にやっていかなきゃいけないって思うし(笑)・・今だったら大変だよね!そんな適当な大人じゃ(笑)・・しょうがないもんね(笑)・・う〜ん。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: それもまた思い出だよ!ちっちゃい頃の・・こういう馬鹿だったな〜っていう(笑)。楽しければイイやって・・(笑)。
ぺんぺん丸: やんちゃな少年時代?
孝さん: うん!  で、夏休みの宿題は提出はするんだけど、大体写して出す。それから〜、最後まで出さないで通した事もあったけどね!・・うん。でも、それでも何とかなる時代だったんだよね! あの当時はアバウトに行けちゃってたんだよねぇ。
ぺんぺん丸: う〜ん うん
孝さん: 今みたいに、勉強・勉強・勉強!で、やってもやっても就職出来ないみたいな時代じゃなかったから。就職難と言われていても、今ほどじゃなかったしね。勉強が全てじゃないって思ってたから、俺は。
ぺんぺん丸: う〜ん
孝さん: 追っ付かないだけの量を出されちゃうと、出来ない人間からしてみたら酷なんだよね。出来る人は夏休み初旬でもう終わってるんだよね。出来ない人からしてみたら“終わんないよ〜 これ!”って。一人の力じゃ無理だよっていうのがあるからさぁ。
ぺんぺん丸: うん うん
孝さん: 後、自由研究もあって、友達とペアーでやるんだけども・・それは〜・・あの〜・・絶対模範になれない人なの!俺は。ペアーの相方に全部任せて、学校に行って、「二人で作りました!」みたいな感じでやって・・俺は何にもやってないんだけども(笑)。
ぺんぺん丸: 名前で参加して
孝さん: そう!名前だけ参加して(笑)。だから、学生時代は全然模範的じゃなかったな〜。
ぺんぺん丸: 今の活動の為に、努力を温存して?
孝さん: イヤ、イヤ、イヤ〜!(笑)・・う〜ん・・分かんない。その当時は努力ってことを、深く理解してないんだよ。でも、“運動”とか“音楽”とかに関しては、やってたんだよ!・・うん。
ぺんぺん丸: 好きだったんですね
孝さん: 好きだったからね〜 やってたんだよ(笑顔)。 小学校の時って担任が全教科を教えるでしょ。家庭訪問で、音楽の歌とかの話題になると「孝君には、私たちも全然敵いません」みたいな感じに、先生から言われたって、家の親が言ってたね。
ぺんぺん丸: 担任の先生の気持ち、分かる気がします
孝さん: 譜面なんか無くても、リコーダーとかで殆どの曲が吹けたもんね! 今は絶対吹けないよ!リコーダー。 俺、何であんなに凄かったのか、自分でも分かんないもん。
ぺんぺん丸: (笑)尺八チックな!
孝さん: 尺八チックな(笑)・・リコーダーだけど・・♪ピュルリリ〜 ヒュルル〜・・ハハハハ〜・・尺八っぽいんだけど(笑)・・不思議だねぇ、出来ちゃうんだからね〜。
ぺんぺん丸: おもちゃでしたし
孝さん: そうなんだよねぇ・・うん。その当時はまだ、学校に和楽器が導入されてなかったけど、和楽器が導入されていたらもの凄い強かっただろうね!
ぺんぺん丸: きっと!
孝さん: (笑)・・ここからインタビューにグイッ!と戻って(笑)。 浅草とサンシャインとちょっと日にちが繋がったでしょ! オリコンで抜かれた事がないって言うことで、「およげ!たいやきくん」がライブのリストに入ってたんだけどね。
ぺんぺん丸: フ〜ム フム
孝さん: 「およげ!たいやきくん」!? とかって最初は思ったんだけど、でも歌ってみようかな〜って思って・・うん。実はセットリストに入って、間もなくだったから!サンシャインの話が急に決まったのは。そこに「およげ!たいやきくん」が入ってて。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: あの歌は、スゲーイイ歌だよね!「およげ!たいやきくん」だから絵的には“鯛焼き”じゃん。でも、メロディーとか凄いと思わない!
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: Aメロもサビも、全部が記憶に残ってるよね!っていうか、凄いよね! 「およげ!たいやきくん」つったら、Aメロが出てくるじゃん! ♪まいにちまいにち ぼくらはてっぱんの〜・・って。でさぁ、サビ何だっけ?って、ならないでしょ! ♪たららら らららら ららららら〜・・。
ぺんぺん丸: (ららららら〜・・)
孝さん: で、サビ終わり ♪たららら らららら ららららら〜・・あそこ知的だしね!・・♪ぼ〜くの およぎを ながめていたよ〜・・知的だな〜! これ〜!って、思ったもん。全部が残ってるって、凄い事だよね〜!
ぺんぺん丸: う〜ん うん!
孝さん: 大概、サビが出てきて、Aメロとかって何だっけ?ってなるんだけどさぁ、素晴らしいと思うよね! あれ、詞が変わったら、どんな風になるんだろうって思ったもりする。だからサンシャインの時も“気合”が入ったんだと思うよ! 一回歌って、良い歌だな〜って実感したからね・・うん。
ぺんぺん丸: フ〜ム
孝さん: そうこうしながら、サンシャインのイベントを終えたけど、サンシャインのリニューアルオープンの時に、そのイベントに参加出来たって事は、喜ばしい事だよね!
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: やっぱりそれは、嬉しいな〜って思うよね! 出たくたって出られないだろうし、「出たいで〜〜す!」って、手を挙げたって出られるもんではないからね。それが急遽決まったっていうのも不思議な話だけど・・フフフ・・でも、嬉しいよね!そういう記念すべき日にね!
ぺんぺん丸: はい!
孝さん: 後は、今度9月のコンサートに向けて、頑張ろうか〜・・(微笑)。
ぺんぺん丸: はい!ありがとうございました!
この日の孝さんは“ナチュラルヘアー”。黒のサムエ姿で渋く決め、楽しそうに話してくださいました!
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