2/7/2016/SUN
さだまさし ライブコンサート NHKホール、NHKテレビ総合、11.24.1979
カセットテープからのデジタル化、第二弾。
コンサートが行われたのは1979年11月末。「あけましておめでとうございます」と言っているので、テレビ放映は1980年の正月と思われる。
1979年は、さだまさしにとって大きな転機だった。シングル「関白宣言」が大ヒットして、よくも悪くも話題になった。続けて「防人の詩」「親父の一番長い日」と「右翼」「長い」とこれまた論争や話題になる作品を発表した。
このライブは、さだまさしを好きになりはじめた頃に見た。カセットテープは、何度聴いたのかわからほど、繰り返し聴いた。だから、カセットテープを聴かなくなっても、曲のあいだの噺まで、ずっと忘れずに覚えていた。
オープニングの「なつかしい海」は、「関白宣言」のB面で聴く前にライブ版を聴いていた。そのせいなのか、今でもスタジオ版よりも、ライブ版のほうが断然によく聴こえる。私にとっては、こちらがオリジナル。イントロのコーラスはない方がいい。
この頃、すでにライブアルバム『随想録』(エッセイ)は購入していたと思う。1980年10月に『印象派』が発売された頃にはファンクラブにも入っていた。
当時は、レコードを発売前に予約すると、おまけがたくさんもらえた。ポスターはもちろん、ランチョンマットやボール紙で作る双眼鏡などを手に入れたことを覚えている。
1980年、さだは、映画『長江』を撮影するため、長く中国に滞在した。アーティストが不在の間、東京、普門館ホールで4月に行われたコンサートの模様がフィルム・コンサートとして各地で上映された。
ずっと後になり、2001年に『里程標』という名前で販売されたこのフィルム・コンサートを、私は神奈川県民ホールで見た。
DVDを買おうか、迷っているあいだに品切れになってしまい、いまは中古品が高値で売られている。
NHK-FMのスタジオ・ライブ、ライブ・アルバム『随想録』(エッセイ)、そして、このコンサートを繰り返して聴いてみれば、「あの頃」、二人で過ごした時間に話したことを、もっと思い出すことができるかもしれない。
このライブを聴くとき、私は12歳になる。
カセットテープにはタイトルだけ書いてあり、曲順は書いてなかった。
- 1. なつかしい海
- 2. 君のふるさと
- 3. 天までとどけ
- 4. 胡桃の日
- 5. 交響曲
- 6. 木根川橋
- 7. 関白宣言
- 8. 防人の詩
- 9. フレディ、もしくは三教街
- 10. まほろば
- 11. 親父の一番長い日
- 12. ひき潮
この番組を録音したのは、おそらくSONY製ステレオラジカセ、”ZIL BOP”。
このラジカセ、当時としてはソフトイジェクトが珍しかった。
さくいん:さだまさし