第12話 コアブロック


『未来少年コナン』を三部構成とみると、今回が第一部の最終回となる。初期には安定していないコナンやラナの表情の描写も落ち着いている。第一部の締めくくりにふさわしく、第一部で繰り返された題材が整理されている。

コナンを見守るおじい。ラナを見守るラオ博士。彼は、幼い孫を愛しく見守りながらも、自分から巣立っていくことも促している。この点は、第三部で深められていく。

第一部で揃った物語の構成要素。

インダストリアが象徴するもの、レプカが狙うもの、ラオがレプカに抵抗する理由、コナンとラナが戦いはじめる意味、それらを自分で考えはじめるラナ。

仲間のために生きることで満足するジムシー。「女は皆、大食いで泣き虫だ」という彼の女性観も変わりはじめている。相変わらず、その場の気分でしか行動しないダイス。気取るだけ気取っていても、失敗するときに滑稽な醜態をさらすレプカ。モンスリーは残念ながら登場しない。


今回は、レプカに反逆する地下住民が登場する。ラオはインダストリアの人口は千人足らずとラナに説明しているけれど、このあとおびただしい名前もない人々が登場する。

彼らは何者なのか、彼らはこれから、どうなるのか。自分の息子が問いかけた言葉をきっかけにして、後半で彼らの意味づけに苦慮することになった、宮崎は『出発点 1979-1996』に収録されたインタビューでそう答えている。

反体制派のリーダー、ルーケは、何度見ても『ドカベン』(水島新司)に登場する甲府学院の巨漢、賀間剛介に似ている。