釣行記  2004年5月〜            釣行記カバーページへ

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       2004年5月 釣 行 日 記        page top 
1回目 5月26日(水) 天気:晴れ後曇り 河川名:興津川 上流域   go
        釣果:22
2回目 5月29日(土) 天気:晴れ 河川名:興津川 上流域   go
        釣果:17

 
初回 5月26日(木) 興津川 上流域

興津川和田島堰堤を望む 和田島農協駐車場裏
   天気;晴れのち曇り
   水温;15〜19℃  水色;澄み


 
釣果:22匹
    Max.;17cm
    Min. ;11cm
    Ave. ;14cm前後


上流側の和田島堰堤を望む。
左岸は駐車場裏から堰堤近くまで芦が水際までびっしり生えている。
左岸から釣りたい人は、鎌か庭ハサミを持参して、芦刈をしてからやったほうが良いように思う。


興津川和田島。第2東名を望む下流側、建設中の第2東名の橋脚を望む。
7時頃には上の写真と同様に、竿がズラリと並んだ。
右岸側はチャラ瀬、左岸側はトロ瀬の感じ。

遠征組みと思われる数人が、水深が深いところでヒザ上位までしかないためか、岸から岸へ行ったり来たりして自分で自分のポイントを荒らし回っていた。
どうせなら、真ん中に立って両側を攻めれば良いのにと眺めていた。
1匹目を取り込むときは、
毎年ドキドキします。
今年の初物なので
全体を写してみました。
水が冷たかったので何十年も前の
おじさんスタイルで釣りました。
麦藁帽子はいいですねー。
昔の静岡のベテランは、麦藁帽の
上に柄の短いタモをかぶっていた
ものです。

 枕元でベルがなる。朦朧とした頭は何で変な音がするのかと訝る。アッ鮎釣りだ!と思った次の瞬間飛び起きる。半年間待ちに待ったこの日だ。眠気もすぐに吹っ飛ぶ。
今年の初釣行は興津川だ。
 昨日のうちに道具は全部車に積んである。顔を洗い、熱いお茶を飲んで、すぐに釣友KYさん宅へと向かう。KYさん宅に着くか着かぬうちにドアが開きKYさんが出てくる。
 昨日興津へ出かけ清地でやったTKさんの話では形はいいという。ただ、水が冷たいから対策をしたほうが良いというので、二人ともバカ長を持って行くことにした。
噂によれば上流域の方が良いらしい。ともかく和田島あたりから上に行こうということで、一路興津を目指す。
 夜明け頃に箱根峠にかるとガラスが急に曇りだした。頂上にさしかかると、道路脇の温度計はなんと9℃を表示している。どうりでガラスが曇るはずだ。
 「水が冷たいというのは本当のようだねー。今日はバカ長でやろう。」などと言いながら、興津へひた走り。予想より早く6時頃には和田島まで来てしまった。和田島にはオトリ屋の旗が2軒道路から見えた。清水旅館にオトリの旗が立っていたので、その玄関脇に車を止める。玄関に、用事の方は呼び鈴を押すように書いてあったので、ボタンを押すと女将さんが出できたので、オトリと入漁証を頼む。車を停めておいて良いか尋ねると、快く許してくれた。これでオトリを持って、すぐに裏手の川へ降りられる。
 ここは、20日の解禁以来毎日大勢の人が鮎釣りに来ているという。我々の分は残っているだろうなー。川原に下りると、すでに何人かが竿を出している。
興津川5/26入漁証 農協駐車場の上手の方は芦が水際までぎっしり生えているので、解禁以降に釣り人が芦やブッシュをはらったようになった下流側の場所でやることにした。
 オトリを水につけると、すごく冷たいので、水温を測ると15℃くらいだ。こりゃー日が射して少し暖まるまでは追わないかなー、などと話しながら朝食のパンなどかじりながら竿を出している人の様子を見るがまるで釣れないし、澄んだ水の中を見ても鮎の気配が感じられない。
 ともかく、今年の鮎初釣りである。少しわくわくして、少し心配して、オトリを付けて放してやる。
しばらくの間、何の音沙汰も無い。そんなときに、上手にいたKYさんと地元の人らしき人が話していたのが、オトリの入った引き船を漬けたまま居なくなってしまった。不信に思い、竿を置いてKYさんの所へどうしたのか聞きに行ったところ、自分もやりそうな笑い話だ。
 彼は清水の人で、今日は休んで鮎釣りと勇んできたが、あまりにもあわてて家を出てきたので仕掛と道具を全部入れたベストを家に置いたまま来てしまったそうだ。オトリを買ってからベストが無いのに気がついて、これから家まで取りに帰ってくるという話だった。
 1時間ほどしてもさっぱり音沙汰なしなので、どこか他の良さそうな所へでも移動しようかとKYさんに言うと、ささぶろオトリ屋の友人という地元の人と話したところ、“他に移っても変わりが無いからここでやっていた方が良いでしょう”という話だという。
 「日が射して水温が上がれば釣れだすかもしれない。それじゃー、ここでじっくりやろう。」ということになった。10時を過ぎる頃にようやく水温が17、18度位に上がってから、ポツポツ掛かり出した。
 お昼までは、なんとかオトリがつながる状態で、今日はツ抜けできれば上々か?という感じだ。
朝は水がすごく冷たく、バカ長を履いていて丁度という感じだったが、岸に立ったまま釣っていたので午後からは陽射しでムレて暑くなり、不本意ながら水辺に座り足を漬けて冷やしながらのおかしなスタイルでの釣りになってしまった。
 昼過ぎには20度位まで水が暖まり、アユも追い出す気配になってきた。追い気も見せだしたようだし、もう少ししたら自分の竿一本半ほど下のチャラ瀬を攻めようかなーと思っていたら、なんと遠征組みと思われる2人が狙っていた辺りのこちらの岸から向こうの岸の間を行ったり来たりしはじめた。どうせ立ち込むのなら川の真ん中に立って両岸を攻めれば良いのになーと見ていたが、そうする気配が無く、やたらとアチラに竿を入れコチラに竿を入れして動き回る。自分で自分のポイントを潰して歩いているように見えて仕方が無かった。
 これで、狙いのチャラはしばらくパー。仕方が無い。まー、何とかオトリがつながているから良しとしよう。
 今日は休んでは釣り、釣っては休みで、夕方まで初釣りを楽しんだ。
 水も空気もきれいな所で、一日鮎釣りを楽しめるということは無上の幸福だ。
 自然と鮎に感謝!感謝!

 
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2回目  5月29日(木) 興津川 上流域


昭和のオールドファッション 和田島農協駐車場裏
   天気;晴れのち曇り
   水温;15〜20℃  水色;澄み


 
釣果:17匹
    Max.;16cm
    Min. ;12cm
    Ave. ;14cm前後

 昭和50年頃のオールドファッションです。
麦藁帽、長めのベスト、ナイロンジャージーのタイツに釣り足袋の姿です。
 10時頃には真夏のような暑さになり、たまらずこの何十年も前のスタイルになってしまいました。
 その昔、静岡県のベテランは径が9寸か10寸で柄の長さが4〜5寸の木枠タモ網を麦藁帽の上にかぶっていました。タモの柄の先には短い紐にアルミの洗濯バサミが付けてあり、その洗濯バサミで麦藁帽のツバにタモを止めていました。立ち込む時には、とても合理的なスタイルでした。


KYさん18匹 TJさん17匹 私の釣果
いつも同行してくれるKYさん。
友釣記録更新の記念写真。
釣果=18匹
海釣師匠TJさんは友釣は3年目。
彼も記録更新の記念写真です。
釣果=17匹
写真を大きくしたら、沢山いるように見える
ような気がして・・・

酔狂オヤジの釣果=17匹

 “29日は狩野川へ行くよー” と言っていたら、Yさんより電話が入った。「27日に宮田橋あたりへ行って来たがサッパリ・ダメ。狩野川は止めて興津にしたほうが良い。」という知らせだ。せっかくの知らせなので、釣行先を興津川に急遽変更した。
 今日は土曜日、狩野川不調のニュースが流れているだろうから興津川に人が集まるだろう。早く出発しようということになり、まだ星の見える頃に自宅を出てMさんのマンションに寄り車2台・5人で出かけた。
 箱根峠の温度計は13℃で前回通った時より4℃暖かい。これだと、水温も少しは暖かいかなーと思う。TJさんは今日が初釣行なので、車中での話も気合が入っている。友釣を始めて3年目(自分が引きずり込んでしまった)だから、面白くてたまらない時期だ。気合も入るはず。
 1号線バイパスから承元寺へ向かい東名と新幹線のガードを過ぎた所のコンビニで昼食を買った。買い物の後でどこへ入るか話をすると、同行のM、Tの両名は土(ど)のあたりへ入ってみるという。
我々3名は和田島の農協駐車場裏へ入ることにし、ここから2台は別行動になった。
 TJさんは今年初めてだし、KYさんも前回はツ抜け出来なかったし、何とか二人に満足出来る友釣をしてほしい(本音は自分も良い目をしたい)ので、前回行って帰りがけに見ておいた良さそうな場所に入れることを願って、前回と同じ和田島の清水旅館の前に車を止め、玄関の呼び鈴を押した。
興津川 日鑑札 女将さんから、日釣り券とオトリを買う。最近は釣り客が多いですかと尋ねると、「今年はどういう訳か毎日釣り人がずいぶん多いですよ。狩野川が良くないんでしょうかねー。」との返事だった。
 清水旅館は、裏から川へ下りられるので、泊まりで釣りに来る時には便利と思い、宿泊料を尋ねると、消費税抜きで7千円だそうだ。
 オトリを持ってすぐに川へ下り、前回見ておいた所へ行くと、あー良かったまだ誰も来ておらず空いている。3人の引き舟を漬け、竿を置いて場所をキープする。二人に着替えをしてくるように言い、タバコをのんびり吹かして番をする。上流方向を見ると、もう何人も竿を出している。
 今朝も水が冷たく15℃。二人が着替えて戻ってきたので、「あわててやっても直ぐには釣れない。朝日が射してくれば水も温み追う様になるだろうから、それからゆっくり始めればよい。朝食でも食べてゆっくりするように。」と言い、着替えに車へ行く。
 週刊天気予報では今日は曇り夕方から雨模様などと言っていたが、予報は嬉しい事に大外れでピーカンの夏空だ。にもかかわらず、前回同様にバカナガを履いてしまった。
 7時頃に日が川面に射し出したので、そろそろ始めようかということになり、岸から2〜3mはさがって釣るように言い、二人をそこに残して自分は前回やった上手へ移動した。
 オトリをあちこち泳がすがしばらくの間まったく当りが無い。下手の二人の様子を窺うと、ときどき竿が立って釣れている様だ。ムム、何で釣れないのだ! またも、アチラへコチラへとオトリを泳がすが、さらに30分以上経っても全く当りの気配すらない。下手では二人の竿が交互に立っているではないか。
 どうしたことだ、まいったなーオトリでも替えてみようかと思い、オトリを引き寄せてみて愕然!
 笑ってやって下さい。ハリス止めに付けたはずの3本錨が付いていないのです。これではオトリをいくら泳がせても釣れないはず。2時間ちかくも鈎の付いていないオトリで、“何で釣れないんだ、何で釣れないんだ”とアチラに泳がせコチラへ泳がせ、悩んでいたのでした。
 今日この場所は縁起が悪いと勝手な理屈を付けて、二人のいるトロ瀬へ戻り、二人の間に入れてもらったのでした。情けないなー。
 この場所は岸から下がっての釣りなので、ピーカンの陽射しでバカナガの中は蒸し風呂状態。あまりの暑さに我慢できず、上の写真のようなオールドファッションになってしまった。
 10時頃になって、土(ど)へ入ると言っていた二人が来て、土のほうは釣れなかったこちらはどうかと言う。鈎無しで釣ろうとしていたトンマな話をして、自分はさっぱりだけれど二人は快調だと話す。前回来た時は10時頃から掛かり出したから、土(ど)の方も水が温んでくるこれからが釣れたのでは?と思ったりしたのだが。・・・
 二人は、これから少し下流の支流・中河内との合流点へ行って見ると言って出かけたが、昼頃に戻って来て中河内との合流点もダメだと言う。二人は少し休んでから、縁起の悪い上手が空いていたので(樹や竹が後ろにあり、岸辺にブッシュがあったりするためか)その辺りで釣り始めた。
MさんTさんの二人は上流の温泉に入ってから帰ると言って我々より先に上がったので釣果はどれ位だったか不明。
 夕方になり今日の釣果を数えてみると、KYさんTJさん共に上の写真のように友釣の記録更新となった。自分は鈎無しでオトリを泳がせるバカなことをしたり、皆の写真を撮ったり、木陰で昼寝をしたりしていたわりにはマー満足の結果で今日も楽しい1日だった。
 帰りは東名で帰ることにし、第二東名橋脚の近くに「清水港→」という標識があったので近道と思い右折したが、とんでもないくねくねした山間の道で、途中の幾つかの集落ではどこで曲がれば良いのか分からなくなるような所が何箇所もあって大変なルートだった。1号線へは東名入り口から1kmほどの所に出たのだが、人には絶対に勧められないルートだ。
 間違っても第二東名橋脚下の「清水港→」の標識の道には入らないようにお知らせして、第2回目の釣行日記を終わる。
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