釣行記   2004年8月        釣行記カバーページへ  

2004年8月 釣 行 日 記
9回目 8月7日(土) 天気:晴れ後曇り 河川名:中津川(相模川支流)     go
      釣果:10
10回目 8月12日(木) 天気:晴れ 河川名:相模川              go
      釣果:3
11回目 8月20日(金) 天気:晴れ 河川名:稲生沢川              go
      釣果:10
8月21日(土) 天気:曇り後晴れ 河川名:稲生沢川              go
      釣果:12

9回目 8月7日(土) 中津川相模川支流:宮ヶ瀬ダムの下流部

中津川1
角田橋 下流(仙台下堰堤の下流)
   天気;晴後曇
   水温;21〜24℃  水色;澄み
 釣果:10匹
    Max.;18cm
    Min. ;9cm
    Ave. ;とにかくチビでした

仙台下堰堤を望む。
角田橋を右岸に渡りすぐに下流側へ左折し100mほどで川沿いに出る道がある。これを下流へ行くとこの堰堤〜下流へ出る。駐車場所は充分にある。
堰堤の上流は川遊びの人が大勢いました。

猛暑と炎天続きなのに石アカは薄っすらとしか付いていません。チビ鮎はけっこう見えましたが、地元の釣り人の話では今小さいのは秋まで小さいままだそうです。


中津川2
下流方向を望む。
堰堤からトロ瀬、早瀬が数百m続いています。
底石も岸辺に見えるような石がつまっていて見た目は良いのですが、石垢のつきが良くないせいか小さな鮎しか見えません。
周りで釣れていたのを見ても、ほとんどチビでした。
宮ケ瀬ダムが出来る前は、8月に入ると大物が釣れた記憶があるのですが!



 先週も酒匂川中流で炎暑のせいか鮎が1〜2万尾弱って流れたという新聞記事が出ていた。最近はあまり良い情報が聞かれず、どこへ行こうか悩んでしまう。そんな折にKさんから伊豆の稲生沢川へ泊まりで行こうという誘いがあったのだが、泊まりでの釣行は都合が悪くて断念した。
 近場では、相模川水系が良いようなので、昔宮ケ瀬ダムが出来る前に良形を釣った記憶のある中津川へ行くことにした。
 中津川漁協管内の、ダム下の日向橋まで行き、橋の上から川を眺めたがオイカワらしき姿は見えるが鮎らしいものは見えない。しばらく眺めていると地元の老人が、俺は毎日やっているから良く知っている、ここは小さいのしかいないから角田橋あたりから下へ行った方がよいと言ってくれた。
中津川入漁証 角田橋左岸のオトリ屋へ行き、様子を聞くと橋の下流にある仙台下堰堤の下流が釣れているという。
ただ、7時〜10時頃と午後3時〜4時頃しか釣れないからそのころに集中して釣らないとダメという。以前はこんなことはなかったのに、最近はおかしいと言う。入漁証とオトリを買い、じゃー教わった堰堤下へ行くとオトリ屋の主人に云うと、これでも飲んでと、お茶の缶を3本くれた。
 教えられた場所へ行くと、もう何人も竿を出している。どの辺が良いのか分からないが、ともかくトロ瀬が終わり早瀬がはじまるあたりが空いていたので、そこでいつもの3人で釣ることにした。
 たしかに、オトリ屋のいうとおり7時頃まではまわりを見てもほとんど釣れない。7時ころになってからあちこちでポツポツ釣れ出したが、どれも小さいようだ。自分にも来たが、1匹目は小さくてオトリにはならなく、2匹目がようやくオトリに使えるサイズだ。その後もオトリに使えるサイズのがなかなか釣れずに苦戦。オトリ屋の云うとおりに10時頃から2時過ぎまでは周りを見てもほとんど釣れない。
チビ鮎それに昼近くから強い風が下流側から吹き出して竿を持っているだけで大変だ。風も強く釣れないので、昼食後はお昼寝。午後もやったが釣れてくるのはチビで、オトリをつなぐのがようやくという状態で終了となった。
 水の中を歩いても石垢で滑るようなことは全く無かったから、鮎の育ちが悪いのは石垢の付が悪いせいではなかろうか。帰ってから、釣れた鮎の腹を裂いて見たが胃も腸もペチャンコで石垢を一杯食べていたものは1匹もいなかった。
 チビしか釣れなかった気晴らしという訳ではないが、帰りに相模川の堤防から厚木の花火大会を見物して帰途についた。
 夏の夜の川風に涼みながらの花火は、何時見ても良いですね。
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10回目  8月12日(木) 相模川 (上大島 & 田名)

相模川 (上大島)
   天気;晴 午後風強し
   水温;24〜27℃  水色;澄み
 釣果:3匹
    Max.;17cm
    Min. ;14cm
    Ave. ;

上大島キャンプ場前の瀬が終わるあたり。
思い出したように誰かがポツリと掛ける程度で、皆手持ち無沙汰でした。ここでは1匹だけ。

回ってきた監視員にどこか釣れていないかを聞くがどこも釣れていないという。

相模川 (田名)
監視員が勧めてくれた高田橋と昭和橋の中間あたりの田名という所です。
川底一面に大きな石がびっしり入っているトロ〜早瀬〜荒瀬と続く場所です。
地元の人を含めて10人ほど釣っていましたが、皆釣れないという返事でした。
ここでは2匹でした。

川原の道の両側が広く何十台でも駐車は可能です。


 お盆休みの最中なので遠出は渋滞が予想されるので、近い所ということで相模川へ出かけた。
結論から先にいううと、現在の相模川は最悪で7月上旬までウジャウジャいた大きな鮎がどこへ行ったのか全く姿が見えません。場所によってチビが沢山見えるところもあったがドブ釣りサイズです。
 前回やった上大島の瀬が終わる辺りで始めたのだが、30分たっても1時間たってもいっこうに掛からない。7月上旬に来たときに、あれほど沢山見えた鮎の姿がさっぱり確認できない。
 中州の終わるあたりの瀬尻をしばらくやってみたがダメなので、荒瀬の終わるあたりへ移動するがここもダメ。初めにやった瀬尻は見た目も良さそうなので、空いているとすぐに誰かが入るのだが誰も釣れづに他へ移動するの繰り返しが続く。中州側の人もさっぱり釣れない。
 10時過ぎに監視員が入漁証のチェックに回ってきたので、近くで釣れている所はないかと尋ねてみたが、下からずーと回ってきたが最近はどこも釣れていないという。7月に来た台風の後にダムの放水があり、水位は80cmほどしか上がらなかったのに、その後大きな鮎の姿が見えなくなったという。あれくらいの放水で鮎が流されるとは思われないのに姿が見えなくなってしまったのは不思議だという。
 高田橋あたりはどうかと聞いてみたが、良くないという。最近行っていないので釣れるという保証はないが、田名という所へ行ってみてはどうかと行き方を教えてくれたので、上大島は止めて移動することにした。
 移動の前に早めの昼食にすることにして、オトリを売店前の護岸が切れるあたりに漬けて、すぐ下手で竿を出している人に釣れたか聞くと、護岸が切れるあたりで釣っている人一人だけが朝から7,8匹掛けているがすぐ下の自分も上手の人も1匹も掛からないという返事だった。ピンポイントに運良く入った人だけが釣れているようだ。
 食後に監視員の教えてくれた田名へ移動。県道の高田橋と昭和橋の中間あたりに田名ホームという介護施設があり、そのすぐ横を川へ向かって行くと途中にオトリ屋があり、そこをすぎると田んぼを抜けて堤防の脇に出る。そこを左に行くと堤防の切れ目から川原へ出られる道がある。
 何台も車が止まっていて、10人以上が釣っていたが、休んでいる人に聞くと、前にはここで何度も良い釣りをしたので来てみたのだが今日はここも釣れていないという。
 せっかく来たので、やってみることにしたがここもダメで2匹掛けて終わり。
 鮎は釣れなかったが、ここは底が大きな石がびっしりつまっていて、アユさえいれば良い場所であることは確認できた。
 とにかく、監視員が云っていた様にあれほどいた鮎の姿がどこへ行っても見えないのはどうしたことだろう。放水後に見えなくなったというから土用隠れという訳ではないようだ。
 運良くピンポイントへ入れた人は釣れるけれども、そうでない人はダメというのが最近の相模川のようだ。次回は良い釣行記が書きたいものだが、どこへ行けば良いのか思案投首の状態だ。
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11回目 第1日目 8月20日(金) 稲生沢川(落合浄水場下)

稲生沢川1
   天気;晴 風強し
   水温;26〜31℃  水色;澄み
 釣果:10匹
    Max.;21cm
    Min. ;14cm
    Ave. ;18

蓮台寺の数キロ上流に浄水場がある。
上手の浄水場へ渡る橋を望む。
右手に県道があり、その右上に伊豆急の電車が通る。


稲生沢川2
上の写真の下流側。
川が見えなくなるあたりから少し下手にチャラ瀬とトロ場がある。
そのチャラ瀬で、昔感じたのと同様の強いあたりと引きを堪能した。

稲生沢川では、昔からの友釣マナーが今も守られています。
釣り人がいると、後から来た人は先行者に挨拶をしてから30mは離れた所でつり始めます。けっして先行者に近寄ってはきませんでした。


同行の二人もその釣りマナーには感心していました。

もし稲生沢川へ釣行される場合には、先行者には挨拶をして、一人一瀬、竿先一間、竿下十間は守って下さい。
それが出来ない人は夜明け前に誰も来ていない時に川へ入ってください。


 Kさんから金曜日に稲生沢川へ行こうとの誘いがあり、二つ返事で出かけることにした。せっかく行くのだからテント持参で一泊して、土曜日も釣ることに決まった。
 夜半過ぎに、KさんKYさんと横浜を出発し、東伊豆の海岸沿いを南下する。日本海を北上している台風15号の影響で、伊東あたりから河津の手前までは風雨が強く釣ができるのか不安になったが、多少は雨が降って朝に止んでくれたほうが鮎釣りには良いのだがなー、など都合の良い事だけを考える。河津にさしかかると道路は乾いていて雨の降った様子はない。
 飲み物と食料を買うために白浜海水浴場近くのコンビニに立ち寄った。空はまだ暗く星がきれにだ。その中で南の空にひときわ明るく銀色に輝きゆっくりと移動する物が見えた。あれは人工衛星だったのだろうか。
入漁証8/20 下田から蓮台寺へ向かい、5時頃にオトリ屋へ寄った。オトリ屋の主人に話を聞くと、昨日は風が強く釣りにならなかったが、今日はそれほどでもないから、浄水場のあたりは陰になるから大丈夫だという。
お茶をごちそうになった後、入漁証とオトリを買い、蓮台寺から数キロ上流の浄水場へ向かう。
浄水場へ渡る橋の手前と橋を渡った浄水場入り口の前に駐車可能なスペースがある。我々は浄水場入り口前のスペースに駐車した。橋の上から川を覗くと、橋の上下の瀬の石は真っ黒になっている。橋の上手右岸側にの井桁形のブロックが沈んでいて、そのコンクリートと中の石も真っ黒に見える。アユは沢山いるような気配だ。釣り支度をして、橋の際のロープを伝って川原へ下りた。
 Kさんは橋下の瀬をやるという。KJさんは橋から50mほど下流の写真の瀬で始めるという。自分は、前回Yさんが来たときに強い引きを楽しんだという、写真の場所から100mほど下のチャラ瀬でやってみることにした。朝食を摂った後それぞれの場所に分かれて釣り始めた。水温は朝から26度もある。
 この辺りの川石は角ばった物が多くて、ころがって丸くなった石と半々くらいの感じがする。全体に水深が浅く水も澄んでいるので、右岸沿いに静かに歩き、目的のチャラ瀬へ行ってみると、ピカピカに磨かれた所はそれほどないが、全体的に見れば食まれて石が黒くなっている。これはいいぞと思い、オトリを静かに送り出すが、1時間以上全く音沙汰無し。石は黒くなっているのに身を翻してコケを食む様子が見えない。水深は深い所でも膝下くらいで、ほとんどは脛くらいもなく、石も角ばったものが多いように見えた。
 7時半頃になってようやく1匹目が掛かった。掛かったとたんに10mほどもビューと走る。抜こうとするがオトリが完全に空中に出てしまっても走り回ってなかなか水を切れない。ようやく抜き上げてオトリ継ぎができた。さーこれから入れ掛りとおもって送り出すが、次がなかなか続かない。角ばった石が多いせいか、掛け針が石の間にはまり込んで根ガカリが多発する。根ガカリしなくても、すぐに鈎先が鈍る。また根ガカリを外しに入った場所はもうほとんど釣れない。
 1時間に1匹程度の釣れ具合だったが、とにかく釣れたアユはアタリもその後の引きも強烈といえるほどに強かった。掛かると数メートルも目印がピューと走り、その後ギュギュギューンとオトリごと引きまくる。二十数年前にもどったように思え、これぞ友釣という感じだ。
 昼食に写真の場所に戻り、KYさんにどうかと声をかけると、幅広の大きいのが掛かり、引きも強く寄せて捕ったと興奮気味に話す。本当にここのアユは引きが強いねーと話し合った。
 昼食後もチャラ瀬へもどりやってみたが、根ガカリ多発でアユを散らしてしまったように思えたので、引き上げた。Kさんが橋の所から写真の場所へ移動していたので、様子を聞いたが橋下はあまり良くなかったようだ。橋の上下は魅力的に思えたので、まず橋下の瀬へ移動して見たが、道路を走る車の窓ガラスに太陽光が反射して瀬全体をギラッ、ギラッと照らす。あまり良くない理由はこれかな?それとも昼過ぎには31度にも昇った高水温のためか?夕方日が傾いたら日が反射しなくなって良くなるかもしれない。とは思ったのだが、石もきれいなので、少しやってにみたがダメ。
 上手右岸側の井桁形のコンクリートブロックの中の石を狙ってみると17,18cm位のが3匹来た。左岸側の瀬は見た目は良いのだが高水温のせいか反応無し。
 少し上流は川がカーブしていて良さそうな瀬があり、二人連れが釣っていた。その内の一人が下がって来たが、4、50m以内には近づいては来ない。こちらも、瀬の所まで上がって行きたかったのだがブロックのある所までで、遠慮することにした。
 しばらくして、写真の場所へもどったが、とにかく今日は水温が高くて、昼近くからはぬるま湯のような感じで弱ったオトリは引き舟に入れておいても回復しないどころか弱る一方。
今日は、とにかくオトリに無理をさせずにつないで行く釣りだったが、掛かった時のアタリと引きを堪能した1日だった。
 明日のために元気なオトリだけ舟に入れ、橋下の水通しの良い所に漬けて終了。
夕食後は、天気も良いので予定通りにテントを張った。夜空を見上げると満天の星空で、夜空ってこんなにもきれいだったんだなーと子供の頃を思い出した。夜になって合流したTJさんと共に9時前には睡魔に襲われて、テントの中で皆夢の中。
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11回目 第2日目 8月21日(土) 稲生沢川(落合浄水場下)

稲生沢川3    天気;曇り後晴 一時風
   水温;24〜28℃  水色;澄み
 釣果:12匹
    Max.;21cm
    Min. ;17cm
    Ave. ;18

県道から浄水場へ渡る橋を望む。
橋の上下に良い瀬がある。橋の上流150m位で川がカーブしていて、そこにも良い瀬がある。

角ばった石が多く根ガカリしやすいので、何か対策が必要だ。
1本鈎でやればよかったのかなー。


入漁証アユ
今日のアユも昨日同様にアタリも引きも強く、昭和の頃の友釣を思い出した。









 今朝はテントの中で良く寝たような、寝なかったような半端な感じで4時起床。
 入漁証は昨日買ってあるので、5時を少し過ぎた頃に昨日と同じ場所に4人で入る。
 橋の下に漬けてあった引き舟のオトリを確認すると、どれも元気を回復したようだ。水温も24度で昨日よりは少し低い。昨夜合流したTJさんにオトリを分ける。
 KさんKYさんは昨日と同じ場所で釣る。TJさんは橋の上流の瀬へ向かった。自分は、昨日と同じチャラ瀬へ行った。今日は少し水温が低いから朝一が良いかと思ったが、そうでもない。1時間に1匹か2匹のペース。しかし、ピューと走りギュギュギューンとくるアタリの良さと引きの強さを考えれば充分満足だ。
 10時頃に熟年の釣り人が来て釣れ具合はどうかと尋ねる。ポツリポツリと釣れる状態だと答える。
下手でやらせてくださいというので、どうぞやって下さいと云うと、チャラ瀬の終わりあたりで始めるのかと思ったらさらに10mほど下のトロで始めた。時々様子を見るが、チャラ瀬の方に上ってこようとはしない。
ここでは一人一瀬のルールがまだ健在なのだ。こんなことは昔静岡県西部に住んでいた頃以来のことだ。
 昼までになんとかツ抜け出来たので、オトリを付けたまま竿を竿立てに立てて、上手の瀬の場所へ昼食と休憩に戻った。昼食中に、「ここでは昔からの釣場のルールが守られているね」とKYさんに話すと、「本当にそうだ。人のいる所を通る時も、すぐ後ろではなく水辺から3〜4mも離れて大回りして通って行く」と感心していた。Kさんも、前回来た時もそうだったと云う。
 引きの強いアユがいる場所で、竿を竿立てに立てたまま昼休みにしたのは、大マチガイだった。休憩後に戻ると、竿がばったりと倒れている。竿を立てると、水中糸が切れていてオトリはいない。休んでいる間に野アユが掛かり竿を引き倒して、ついでに水中糸を切ってオトリごと持って行ってしまったのか?
 これが、午後のケチのつきはじめで、昼からはトラブル続きでまるでダメ。帰りの車の中で思いついたのだが、二本チラシの後ろの1本を切り取って1本鈎にしてやれば良かったのかもしれないと思ったのだが、すでに時遅しだ。
しかし今日も強いアタリと引きを充分堪能したので満足感の方が強い。
 今日も、皆それぞれアタリと引きの強さを楽しんだ1日だった。

稲生沢川へ出かける方は、地元の方が守っている釣場の友釣ルールを守って下さい。
一人一瀬、竿下十間、竿先一間です。

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