釣行記 2004年6月               釣行記カバーページへ

 

2004年6月 釣 行 日 記
3回目 6月12日(土) 天気:曇り後
    晴れたり曇ったり
河川名:河津川 上流域   go
        釣果:11
4回目 6月19日(土) 天気:晴れ 河川名:酒匂川 中流域   go
        釣果:9(ドブ釣り)+7(友つり)



 3回目 6月12日(土) 河津川 上流域

河津川、峰小橋上流 峰小橋 消防署裏
   天気;曇りのち晴れたり曇ったり
   水温;16〜19℃  水色;少し濁り


 釣果:11匹
    Max.;19cm
    Min. ;11cm
    Ave. ;チビから塩焼きサイズまでバラバラ

 峰小橋上流側
 上手に魚道の付いた堰堤がある。堰堤から下は、なぜか例年左岸側が良い。
両岸共にブロックと石積みで出来た急傾斜の堤防で川原は無い。堤防にある階段の所から川へ出て立ち込んでの釣になる。

峰小橋下流
 峰小橋下流側
 台風4号くずれの低気圧の影響で、昨夜から今朝まで雨が降り、30cmほど増水した。薄い濁りがあった。
 こちらも、川の真ん中に立ち左岸をねらう人が多かった。
 橋のすぐ下は、石の色艶など見た目は良いのだが何故かあまり釣れない。川が見えなくなる辺りまで釣り人がいた。

左岸に見える建物の横に駐車場がある。


 河津川は6月第1日曜日がアユ釣り解禁である。解禁後のウイークデイに行きたいと思ったが所用があり出かけられず、12日土曜の釣行となった。
 先週中ごろから台風4号が九州を目指し北上中で、天気予報では九州、四国、三重で大雨だという。金曜日には温帯低気圧に変わったので、午前中は雨の覚悟で河津へ向かう。途中熱海あたりまでは雨が降ったり止んだりしていたが、伊東を過ぎると雨も上がって空も明るくなってきた。
 河津川河口の横にあるコンビニへ寄り、弁当を買い、駐車場から川を眺めるとほとんど濁りが出ていない。川原をみると、どういう訳か、真鴨が5,6羽川岸で休んでいる。今時分はもう北国に帰っているはずなのに不思議だ。また、海から少し上手の所でカモメ2羽が頭を水にくぐらせたり羽をジャブジャブさせたりして水浴びをしている。カモメの水浴びは初めて見た。
 上流へ向かい、峰小橋の脇にある消防署の横に車を止めて、橋の上から川の様子を眺めると、石の白い所の沈み具合からすると、2,30cmの増水のようで、アカも飛んだ様子は無くハミ跡で黒くなっている石が幾つも見える。
 朝方雨だったら、午前中はドブ釣りで午後から友釣をしようと話していたのだが、見た感じでは朝から友釣をしても良い雰囲気だ。ただ、山の間を流れ下る川だから、その上を風が通り抜けるようで、時折堤防の河津桜がザワザワするほど強く風が吹く。
遊漁証 ドブ釣りをしようか、友釣にしようか、どうしたものか?しばらく川を橋の上から眺めていた。水の濁りは薄いし、アカもしっかり付いているし、アユの姿も見える。アユの姿が見えたら、もう友釣をやりたくなってしまう。消防署の筋向いにあるオトリ屋へ行き、入漁証とオトリを買ってしまった。
 消防署裏の階段から川へ出て、オトリを川に漬ける。TJさんが、今年買ったデジタル水温計で測ると、16.x度で冷たい。
 水が出たせいかどうか分からないが、9時頃まではオトリにもならないチビが1匹だけで全く釣れない。まわりでもほとんど竿が立たない。風は相変わらず強く、時々竿持っているのが大変な位強く吹く。去年来た時も風が強くて閉口したのを思い出した。風の強い日を選んで来ているようだ。
 9時過ぎからボツボツ掛り出したが、風に竿を煽られて取り込み失敗を何度も繰り返して心身共にくだびれた。塩焼きサイズの良型を5、6匹バラしてしまった。
 昼にはまだ間があるが、昼食にして一時休憩。
他の人も早々と引き上げてきて昼休みだ。15年来河津には年10回以上来るという横浜の人が、今晩は河津で泊まるという。明日も鮎釣りですかと聞くと、明日はパラグライダーをやるとの返事だった。地上と空と両方の趣味があり何とも羨ましい。
昼ね姿
 河津桜の梢がサラサラとなり、岸辺の芦の葉が擦れ合う音の合間に鶯の声を聞きながら、しばしうっとりした気分の午睡を楽しむ。

 左写真は「川鵜避けの案山子」ではありません。時折吹く強風と、バラシで疲れはてお昼寝してしまったのでした。

 さて午後はどこをやろうかと考えていると、静岡から仕事で来ているという鮎釣り好きの人が来て様子はどうかと尋ねる。今日は仕事で来ているが、アユのことが気になって仕方がないので見にきたと言う。
 ダシジャコみたいのから塩焼きサイズまでばらばらですよと答え、TJさんがオトリがバテバテというので、舟から野アユをタモに移し元気そうなのを使うようにいうと、静岡の人がそれを覘いてウワー良い形のもいるんだーと言う。そこの元気なのを付けてやると、良い型のがくるんじゃないのー、と言いながら、明日は河津に来ようかと言って、仕事にもどっていった。
 午後は幾分風は治まったが、時折強く吹くのには変わりがない。午前中もそうだったが、1匹釣れた所の近くでは2匹目はほとんど釣れないので、アチラを探りコチラを探りしてようやく釣れても、風で煽られバラシたりが多く閉口する。
 そうこうしていると、ん?根ガカリと思い竿を揺すると外れてきたが鼻環から20cm位の処に小指の先ほどの巻貝が付いている。
 名前は知らないが、この巻貝がしばらく前に河津川で大発生してアユが育たなかった年があり、小学生も狩り出して貝取りをしたというのを思い出した。
(この貝はイシマキガイというそうです。コケをよく食うので、熱帯魚の水槽の掃除用に1ケ60〜80円で販売されているそうです。他にサカマキガイ、インドヒラマキガイなどが水槽掃除用として売られているそうです。06年追記)
 貝を外そうと摘まんで見ると、その貝が殻と蓋の間に水中糸を挟み込んでいる。ちょっと引っぱった途端に糸が音もなく切れ、塩焼きサイズのオトリが逃げてしまった。仕掛を張替えて少しやったが、気分が乗らないので階段の場所に戻り休憩。
 左岸側のトロ瀬をやっているが、鼻オモリを付けないとオトリがうまく潜ってくれないとKYさんが2号位のオモリをかまして岸よりへオトリ入れた。
 オヤツを食べたり飲み物を飲んだりして休んでいると、突然KYさんが大声で叫ぶので、見ると竿が弓なりに曲がり必死にためている。走るようにして下手のほうへ向かい、こちらに寄せてーと叫ぶが竿を立てているのが精一杯の感じだ。掛かっている辺りへ行き着きそうになり、こっち・こっちと言っているその時、3番の真ん中あたりがバキンという音がして折れ、掛かった野アユに引かれて橋の下のほうへスーと流れて行く。竿先を回収しなきゃー、と思い流される竿先を追いかけたが、途中で大き目の石の苔でツルリ、ドブンで久し振りの水浴びをしてしまった。ともかく竿を追いかけると、橋から10mほど下った左岸の岸辺で止まった。股位の流れを渡り、折れた竿を取り、野アユも取り込もうと糸先を見ると、幅の広い野アユが石に絡まって止まっている。静かに近づき糸に手を伸ばそうとした瞬間、掛かりアユがビューと走りオトリを付けたまま糸を切って深みへ逃げ去った。
 回収した3番までの竿先をKYさんに渡したが、とにかくすごい引きでどうして良いか分からずパニック状態だったそうだ。とにかく、解禁早々で竿を折るような大物がいるのには驚いた。
 2匹目のなんとやらを狙い、同じ辺りを流したがオトリサイズが釣れただけ。水浴びした処を風に吹かれて寒くなってきたので、大物狙いは断念して納竿とした。
 帰り支度をしていると、昼休みに様子を見に来た静岡の人が、気になって帰る前にまた見に来た。
竿を折られた話をすると、春早くから遡上しているのがいるから、天然物の大きい奴だろうと言う。
いろいろ話をした後、その人は帰って行った。帰りの車中では、明日は河津に来ようか、それとも藁科か?興津か?と悩んでいることだろう。
 自分は風に煽られてバラシばっかりだったし、KYさんは竿を折られるしで、大変な1日だったが、それはそれなりに鮎釣りを楽しんだ1日だった。
 次回河津に来る時は、風の吹かない日に来よう。
河津、アユ
 釣果を見ると、昨年のように釣行の度に半分に減っていくような嫌な予感がする。そうならないように今年は頑張ろう。


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 4回目   6月12日(土) 酒匂川 中流域・松田地区(新十文字橋と第2方水路の中間)

酒匂川第2方水路下流 第2方水路より数百m下流
   天気;晴れ
   水温;16〜20℃  水色;澄み


 釣果:9(ドブ釣)+7匹(友釣)
    Max.;16cm
    Min. ;10cm
    Ave. ;とにかくチビ

通常ならドブ釣りの人がズラーっと並ぶ場所なのだが今日は我々3人だけで、あとは誰も来なかった。
来ないはずです。ぜんぜん釣れない。
上手に見える瀬で友釣の人が何人もいたが、一人を除き、ほとんど釣れていなかった。


鮎毛鈎・永楽 チビ鮎
午前中はドブ釣りを楽しみ、午後のオトリを確保しようとしたのですが、苦労しました。
上の2本でなんとかオトリを確保しました。
  釣れたのは、とにかく小さい。
  一番大きいのはドブ釣りで釣ったもので、友ではオトリには?という大きさでした。

 今週もまた、台風6号が九州に向かって北上中で、その影響で風が強い。まだ梅雨時というのに、今年はもう3個目が秋台風のようなコースで襲来している。何かが変だ。
 天候がどうでも、暇があればとにかく鮎釣りには出かける。
 今日は鮎釣りを1日に2度楽しむ予定で酒匂川へ出かけた。
まず午前中は、ドブ釣りを楽しみ、午後の友釣用のオトリを確保する。午後は、その野アユをオトリにして友釣を楽しむという寸法だ。
酒匂川日釣券 新十文字橋の右岸上流にある木村オトリで入漁証を買うと、オトリを買わないので「ドブ釣ですか?」と聞かれた。そうだと答えると、ドブ釣りは解禁2週間で、今は釣れないという。それに、いつもならオトリを買う人が何人もいる時刻なのに一人も釣り客がいない。内心、友釣もダメ?と思う。
 とにかくドブ釣りをやってみようということにして、数百m上流右岸にあるグランド(新十文字橋と第2放水路の中間あたり)の堤防よりに車を停めて、上の写真の釣場へ向かった。
 川原へ出てみると、例年ならドブ釣りの人が10人位は並ぶ場所なのにダーレもいない。オトリ屋の主人が釣れないと言ったのは本当のようだ。
 とにかくも、TJさんがドブ釣りは初めてというので、仕掛けのつけ方とか毛鈎の操作や釣れたときの取り込み方とかをレクチャーして、ドブ釣りを始めた。
その頃に、友釣の人が来て、少し下手の浅くなった所を対岸に渡り友釣を始めた。
 初めのうちは、まるで当りが無い。とにかく、上手から下手に扇形に毛鈎を上下して探るが当り無し。対岸の友釣の人にも全く当りが無い。ドブもダメ、友もダメの状態だ。
 しばらーくしてTJさんに1匹目がきた。その後KYさんにもきたが、自分はビビともしない。
こりゃー、1日2度楽しむでなくて、2度苦しむになりそー。
 久しぶりに重いドブ竿を上下していると、腕がだるくなる。少しは釣れれば気もまぎれるが、こー釣れないと竿の重さがこたえる。少し休んでは、また竿を上下し、くたびれては又休むの繰り返しだ。
 向かいで友をやっている二人もまるで釣れない。上手の瀬にも何人かが竿を出しているが釣れている様子は無い。ときどき対岸の岸辺近くを小さめのアユが跳ねているので、アユがいないと言う訳でもなさそうだ。
 本当にしばらくしてから、待望のビビビという当りがあり、竿を一節づつ縮めていく。竿を縮める途中にクククッとアユ特有の引きをする。この引きがまた何ともたまらないのです。なんとかオトリに使えそうなサイズの1匹目をゲット。後は忘れた頃に当りがあって釣れる状態で、続けるか止めるかどうしようか迷う。
 休み休みだが、11時頃までドブ釣りをしてようやく9匹。オトリになりそうなのが4匹ほど。同行の二人も何とかオトリになりそうなのは確保できたようだ。 対岸の友釣の人は、ねばって、昼過ぎまでに3匹掛けた。下手のもう一人は2匹。
 長い昼休みの後、上の写真の中州の上手に瀬があるので、空いていればそこで釣ろうと移動する。行ってみると、誰もいない。何かおかしい感じがしたが、瀬頭から瀬の中ほどまでをやることにした。
 始めてすぐにKYさんにオトリサイズが来た。うむ、これは良いぞと思ったが、自分にはダシジャコサイズが来ただけでその後音沙汰無し。中州の右岸側分流の瀬に移って見たが、ハミ跡がほとんどなく、ここでもチビが1匹だけ。また、元の瀬にもどったが当り無し。対岸に、トーナメンター風の3人組みが来て始めたが、一人が1匹掛けただけで後は当り無し。しばらくすると、その3人組もいなくなった。ハミ跡もほとんど無いし、釣れても1匹釣れたらそれで終わりの感じだ。ここの瀬には誰もいないはずである。
 ここで粘っても見込みが無いので、一つ下の瀬(上の写真の瀬頭)へ移動した。ここの瀬も瀬の中ほどから下に数人いるだけだ。
 アユが多い年は、岸近くの石までハミ跡できれいにになっているはずの所なのだが、今年は岸近くは汚れたままだ。対岸辺りがなんとなくきれいになっているような気がしたので、対岸へ渡り瀬頭から2、30m下を泳がせて見た。なんとか釣れたのだが、どうにかオトリに使えそうなのが2匹とオトリにはとてもならない空揚げサイズが3匹だった。KYさんを除けば、今日の一番の大物はドブ釣りで釣れた15,6cmのものでした。
 今日は鮎釣りを2度楽しむはずだったのが、2度苦しむ事になってしまった1日でした。
(東名下から河内川あたりへ入った釣友からの情報では、何十人か来ていたが良い人で数匹だったそうで、ボも多かったようです。)
 とにかく、春に放流したはずのアユが見当たりません。これは良くない兆候です。
次回の近場釣行は、遡上が抜群に良いという相模川にしようかと話しながら帰路についた。

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