ここは私(とも)が読んだ本とその作者名と10段階評価です

お勧めの本があれば御手紙ください.なくても必ず返事書きますのでMail下さい.
よければここにのっている本の感想なんかも…
あまり周りに読書の趣味が合う人が少ないので
よろしくおねがします
去年までのを振り返って見ると星7ばかりなので
今年はもう少しメリハリをつけるようにします。
だから6や5だと言っても面白くないわけではありません。
E-mail tomo-y@mvi.biglobe.ne.jp

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
1996年に読んだ本(127冊+α)
1997年に読んだ本(172冊)
1998年に読んだ本(179冊)
1999年に読んだ本(115冊)
2000年に読んだ本(145冊)
2001年に読んだ本(166冊)
2002年に読んだ本(155冊)

右の絵はMLで知り合ったくらげさんに描いてもらった読書クラゲです.(可愛いでしょう?)


1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

豆腐小僧双六道中 京極夏彦 ★★★★★★★☆☆☆
接近 古処誠二 ★★★★★★★☆☆☆
消えた女官 栗本薫 ★★★★★★☆☆☆☆
後巷説百物語 京極夏彦 ★★★★★★★★☆☆
黒の貴婦人 西澤保彦 ★★★★★★★★☆☆
家守 歌野正午 ★★★★★★★☆☆☆
誰か 宮部みゆき ★★★★★★★☆☆☆
レインレイン・ボウ 加納朋子 ★★★★★★★★☆☆
白い兎が逃げる 有栖川有栖 ★★★★★★★☆☆☆


豆腐小僧双六道中 京極夏彦
うわぁー勢いで買ってしまいましたがひたすら厚い。豆腐小僧のばかばかしさが最初は楽しかったがだんだん飽きてくる。見ている分には良いのだが読んだり所有するには非常に不便なこのサイズ。豆腐を意識しているのでしょうがもう少し何とかならなかったのかなぁ?まぁ妖怪とは本来こういうものなのだという雰囲気は良く伝わってくるのではないでしょうか?人間に近し存在で怖いばかりではなくひょうきんなところも持ち合わせているそんな存在。
接近 古処誠二
古処さん、また戦争小説か。。最初に仕掛けられたフレッド・サカノが誰なのかというフーダニットは途中からどうでもよくなり、誠実な少年の瞳を通して描かれる汚らわしい大人の所業が誠実な少年の瞳を通して描かれている。尊敬していた皇国の兵隊の無様さを目の当たりに見せられ徐々に壊れていく少年の心を描くことにより戦争の悲惨さを感じさせられる。
後巷説百物語 京極夏彦
いよいよこのシリーズもこれで最後かな?前2作で活躍した登場人物たちを語ることで復活させており、これまでのような爽快感は若干薄れている気がするが、前2作やそれ以外の京極さんの作品とも関連のある部分が出てきたりして味わい深い作品になっています。このシリーズ好きだったのですがでも少し知りすぼみになった感もあります。これで終わりなのかなぁ?
黒の貴婦人 西澤保彦
タックとタカチシリーズだが時代はめちゃくちゃで学生編も社会人編も混ざっている。読んだ作品もあったのだが相変わらずのタックの世捨て人っぷりを感じさせられたりして嬉しい。ただ作品の当たり外れが大きい気がする。黒の貴婦人は既読だったのだがタカチのタックに対する考えが好きで早く続きを読ませてくれ!と言う感じですね。短編の突拍子もない推理も好きですが長編の続きを早く書いてくれという思いで一杯。
誰か 宮部みゆき
また厚いんですがでも今回は文体が柔らかくて多少読みやすい。そして途中までは分かりやすく話も進んでいくのですが残り少しのところで色んなことが明らかになっていく中、人の悪意や善意が一気に押し寄せてきます。事件自体が小さなものなのでそういう意味では驚きは少ないのですがやはり引き込まれる面白さはありました。
レインレイン・ボウ 加納朋子
高校時代の女子ソフトボール部員たちの今を描いたミステリよりも青春小説の色が濃い作品。月曜の水玉模様の続編でもあるのかな?そういえば曜日も7つ、虹も7色か。かつての仲間といえども人間関係そんな簡単ではなく苦手な相手もいたりして、等身大の登場人物に好感がもてる。
白い兎が逃げる 有栖川有栖
短中篇集の新刊と思ったらほとんど読んだことのある作品ばかりでがっかりで評価低め。作品一つ一つのレベルは高いのだろうと思うし、暫く読まないと記憶がよみがえらない鳥頭な私なんですがでもやはりミステリは再読でネタ知っているともうひとつですねぇ。
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月(10冊)・12月

いま、会いに行きます 市川拓司 ★★★★★★★★★☆
虹果て村の秘密 有栖川有栖 ★★★★★★★★☆☆
八月は一夜限りの心霊探偵 霧舎巧 ★★★★★★★☆☆☆
四季 夏 森博嗣 ★★★★★★★☆☆☆
パワーオフ 井上夢人 ★★★★★★★★☆☆
七月は織姫と彦星の交換殺人 霧舎巧 ★★★★★★★☆☆☆
病気じゃないよ、フツーだよ 藤臣柊子 ★★★★★★★☆☆☆
クレオパトラの夢 恩田陸 ★★★★★★★★☆☆
黒蜘蛛島 田中芳樹 ★★★★★★★☆☆☆
ZOKU 森博嗣 ★★★★★★★★☆☆


いま、会いに行きます 市川拓司
また素晴らしい作家に出会った気がする。少し前に読んだ世界の中心で愛を叫ぶに比べて対象年齢が少し上なのかそれ以上に感動できました。調べてみたら恋愛寫眞の作者の方なんですね。他の作品も全部集めようと思わされる作家さんに出会った気がします。せつなさ爆発。
虹果て村の秘密 有栖川有栖
やはり有栖川さんは安定感のあるミステリを書かれるようで安心して読めます。これも子供のために書かれた作品ということで力は抜けているのだが本格と言う枠にはこだわりがあり、文章の中に子供に対する優しさが溢れていてさわやかな読後感。これは確かに大人が読んでも面白いが子供に読んでほしいかも。
クレオパトラの夢 恩田陸
MAZEの続編ということでMAZEを再読しようかと思ったが登場人物が一緒なだけであまり関わりは無かった気がするがこっちの方が好みだった。誰もが何かを隠しているような登場人物ばかりで物語りも真相が分かるたびに二転、三転。そして最後には収まるところに収まっている。題名であるクレオパトラの夢の正体も読む前は何か良く分からない期待感がありましたがその真相にも驚かされました。
黒蜘蛛島 田中芳樹
移動の間に友達に借りて読んだ薬師寺涼子シリーズ第5弾。(って間読んでないものもあるなぁ。まぁそんなことは関係なく薬師寺警視のどんどん人間離れしていく大活躍に感服。まぁ続けて読むと飽きるだろうけどたまにはね。主人公の泉田君もだんだん毒舌吐くようになってきたなぁ。
ZOKU 森博嗣
SFかと思ったら森さんにしては思い切り軽くエンターテイメント小説。くだらなさと脱力感が良い。いつもの森さんに期待する理知的、理論的な表現は全くないが逆に久しぶりに普通に楽しんで読めた森小説かもしれない。愛すべき悪の組織ということでタイムボカーンシリーズとかアニメを思い出してしまいました。
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月(10冊)・11月12月

黄昏の名探偵 栗本薫 ★★★★★★★☆☆☆
愛という名のもとに 野島伸司 ★★★★★★★☆☆☆
狼の寓話 近藤史恵 ★★★★★★★☆☆☆
中島みゆき愛に行く者へ 落合真司 ★★★★★★★★☆☆
愛より速く 斎藤綾子 ★★★★★★☆☆☆☆
復活の朝 栗本薫 ★★★★★★★★☆☆
子供の王様 殊能将之 ★★★★★★★☆☆☆
こうばしい日々 江國香織 ★★★★★★★☆☆☆
閉鎖病棟 帚木蓬生 ★★★★★★☆☆☆☆
息子の唇 内田春菊 ★★★★★★☆☆☆☆


狼の寓話 近藤史恵
さくさく読める割にはやっぱり内容は痛い。近藤さんの作品はみんな突き刺さってくるなぁ。読みやすいといえば読みやすいのですが近藤さんはその痛みが好きなのでもっと重いほうが私的には良い。近藤さん初の警察小説らしいですがシリーズ物になりそうなので次に期待かな。
中島みゆき愛に行く者へ 落合真司
さすがプロの書く文章である。私がみゆきさんについて思っていることを上手く表現してくれているなぁと思わされる部分が多々あった。
子供の王様 殊能将之
最近の子供って本当にこんな感じなんでしょうか?俺もまだ若いつもりでいるけどでも俺が子供の頃とまた全然違うなぁ。個人差の範囲なんだろうか?そして内容がまたきつい。これで子供向きの小説と言えるのだろうか?大人のための子供向き本と巷で言われる方が理解できる気がします。まぁハサミ男を書いた殊能さんらしいと言えばらしいのだが。
1月2月3月4月5月6月7月8月9月(13冊)・10月11月12月

真夜中のユニコーン 栗本薫 ★★★★★★★☆☆☆
いとしい 川上弘美 ★★★★★★☆☆☆☆
ほおずき地獄 近藤史恵 ★★★★★★★☆☆☆
ひとめあなたに 新井素子 ★★★★★★★☆☆☆
まひるの月を追いかけて 恩田陸 ★★★★★★★★★☆
四季 春 森博嗣 ★★★★★★☆☆☆☆
ホリー・ガーデン 江國香織 ★★★★★★★★☆☆
精神科に行こう 大原広軌 ★★★★★★★☆☆☆
夏のロケット 川端祐人 ★★★★★★★☆☆☆
シェルター 近藤史恵 ★★★★★★★★☆☆
世界の中心で愛を叫ぶ 片山恭一 ★★★★★★★☆☆☆
殺人の門 東野圭吾 ★★★★★★★★☆☆
奇術探偵 曾我佳城 戯の巻 泡坂妻夫 ★★★★★★★☆☆☆


ひとめあなたに 新井素子
あと一週間で地球滅亡。そんな時に江古田から鎌倉まで歩いてふられた彼氏に会いに行くというシュチュエーションが果てしなく素晴らしい。その途中にいろんな人と出会うというサブストーリーがちょっと多すぎる気がして主人公2人にもっと絞って書いてほしい気もしました。それでまた愛を確かめられると言うのであれば私も喜んで歩くでしょう。でもそれではっきりと断られたらと思うと1週間とは言えなかなか行動できないなぁ。
まひるの月を追いかけて 恩田陸
奈良に取材旅行に行った兄と連絡が取れなくなり、ほとんど会ったことのない腹違いの兄の彼女から突然奈良行きを提案される。恩田さんにしては舞台が広くてたんたんと進んでいきキャラクターも弱い気がしましたがやはり引き込まれていきます。この話の中の旅をだれかと恩田さんのファンと一緒に辿ってみたいなぁ。
夏のロケット 川端裕人
高校時代の思い出と夢をそのままよみがえらせロケットを開発し飛ばしてしまう仲間達。自分がなかなか出来ないことだけにやはりこういうシュチュエーションには惹かれるものがある。ロケット自体には私は興味ないですが夢を忘れず追い続け、そして叶える、またそのために協力し合う仲間達、良いなぁ。
シェルター 近藤史恵
大好きな接骨院シリーズ第3作、でも文庫じゃないのね。人は何故もっとも大切な人を傷つけてしまうのだろう?心のシェルターを求めてさ迷う登場人物たち。話の中にぶっちゃけて言えば、自分と何人かの友達だけ、自分の事を好きやったら、人生なんてうまいこと行くもんやでというセリフがあり、それは正解だと思うのだがそう思えたらどれだけ楽だろう。
世界の中心で愛を叫ぶ 片山恭一
いわずと知れた有名作。感動物大好きなので読みました。確かに良い。良いんだけど。。ちょっと若すぎるかなぁ。実際こんな純愛をしてみたいのだけど最終的には悲しい結末で、それは若いからこそ立ち直れるもので今こんなことになれば立ち直れない気もするし、そんな純愛が出来ない気もする。もっと若い頃に読みたかったなぁ。
殺人の門 東野圭吾
ここ最近一層作品のレベルが上がり感心させられる東野さんですが今回もまた凄い。殺したい、殺したいと思いつつも殺せないままどんどん話が進んでいく。ミステリには珍しい設定。最後にはお人よし過ぎる主人公にも腹がたつが、振り返って考えてみると主人公にも相手にも哀れを感じる。一つどこかでずれていれば、親友になれたはずなのにこんな関係のまま一生付き合っていくなんて。。
1月2月3月4月5月6月7月8月(10冊)・9月10月11月12月

セカンド・ショット 川島誠 ★★★★★★★☆☆☆
蛇行する川のほとり3 恩田陸 ★★★★★★★★☆☆
蛇行する川のほとり2 恩田陸 ★★★★★★★★☆☆
蛇行する川のほとり1 恩田陸 ★★★★★★★★☆☆
陰摩羅鬼の瑕 京極夏彦 ★★★★★★★★☆☆
TRICK2 蒔田光治 ★★★★★★☆☆☆☆
フォー・ユア・プレジャー 柴田よしき ★★★★★★★★☆☆
魔宮の攻防 栗本薫 ★★★★★★★☆☆☆
奇術探偵 曾我佳城 秘の巻 泡坂妻夫 ★★★★★★★☆☆☆
パン屋再襲撃 村上春樹 ★★★★★★★★☆☆


セカンドショット 川島誠
800に味を占めて、恥ずかしくなるようなナイーブな青春物語を読んでみたくなって手に取った短編集。ほとんどの作品に主人公である十代の少年の生と性と死がちりばめられている。そしてその子が置かれている苦しい状況が描写されてそれで終わりで、悩みは解決しないままという話が多いのにそれでいて読後感が悪くないのは何故だろう?
蛇行する川のほとり 恩田陸
3冊分冊しかも1冊が薄いと言うことには文句は言いたい。どうせまたハードで1冊ででるんだろうなぁ。しかし我慢して3冊出てからまとめ読みしてみた。ミステリとしては淡々と進んでいくのが相変わらず登場人物達がそれぞれおキャラクターがありそしてどんでん返しも含めて素晴らしい。これも上質の子役を使った舞台で見てみたいなぁ。
陰摩羅鬼の瑕 京極夏彦
久しぶりの京極堂シリーズ。今回はいつもに比べて薀蓄が多少わかりやすく、それが物足りないような気もするが、読みやすかった。750ページで薄いなぁと思ってしまう怖さは京極さんならではなんでしょうな。
フォー・ユア・プレジャー 柴田よしき
友達に紹介され、大好きなシリーズの一つになった花咲シリーズの2作目。設定は不自然だが話は予定調和的に綺麗に納められ安心して読め、しかもある程度の感動も味わえる。今回は本当にプレジャーって感じで大忙しの花咲先生。今後も頑張っていろんな事件を彼なりに解決していって欲しいものである。
パン屋再襲撃 村上春樹
劇を見たのでめちゃめちゃ久しぶりに再読。10年ぶりぐらい?村上春樹さんの作品は一時かなり集中してまとめ読みしたのだが未だに理解できない部分が多い癖に何故だか面白い。一度目の襲撃と二度目の襲撃どちらが成功でどちらが失敗なんだろうか?そして呪いは解けたのだろうか?

1月2月3月4月5月6月7月(10冊)・8月9月10月11月12月

"It"と呼ばれた子 完結編 デイヴ・ペルザー ★★★★★★★☆☆☆
"It"と呼ばれた子 小年期 デイヴ・ペルザー ★★★★★★☆☆☆☆
"It"と呼ばれた子 幼年期 デイヴ・ペルザー ★★★★★★★☆☆☆
コッペリア 加納朋子 ★★★★★★★★☆☆
神様のボート 江國香織 ★★★★★★★☆☆☆
Vヴィレッジの殺人 柴田よしき ★★★★★★☆☆☆☆
天国までの百マイル 浅田次郎 ★★★★★★★★☆☆
天帝妖孤 乙一 ★★★★★★★☆☆☆
ダックスフントのワープ 藤原伊織 ★★★★★★★★☆☆
バトルロワイアル2 杉江松恋 ★★★★★★★☆☆☆



コッペリア 加納朋子
とても意外な気がするのだが加納さんの初の長編小説?。人形という無機質なものを主題においたからか加納さんにしては珍しく冷たい印象を作品全体から受けた。ストーカーが出てきたり人形に憑かれたような人物も出てきてドロドロしていますが最後の最後では良く分からないが良かったなぁという印象を受けた。こんな情念のようなものも書けるんですね。
バトルロワイアル2 杉江松恋
何故か1と作者が違うと言う変わった形態とはいえ気になっていた作品のその後が読めるのは嬉しいもので、まぁがっかりする内容でもなかったので良かった。とりあえず読んでから映画見に行けた。しかし最後はもう一つ。えっと次はあるのですか??
1月2月3月4月5月6月(12冊)・7月8月9月10月11月12月

笑う怪獣 西澤保彦 ★★★★★★☆☆☆☆
落花する夕方 江國香織 ★★★★★★★★☆☆
本格ミステリ03 ★★★★★★☆☆☆☆
キタノシオリによる変奏曲 ★★★★★★☆☆☆☆
分岐点 古処誠二 ★★★★★★★☆☆☆
インストール 綿矢りさ ★★★★★★☆☆☆☆
恐怖の霧 栗本薫 ★★★★★★★☆☆☆
なつのひかり 江國香織 ★★★★★★☆☆☆☆
中国行きのスロウ・ボート 村上春樹 ★★★★★★☆☆☆☆
夏と花火と私の死体 乙一 ★★★★★★☆☆☆☆
GO 金城一紀 ★★★★★★☆☆☆☆
神のロジック 人間のマジック 西澤保彦 ★★★★★★★☆☆☆


笑う怪獣 西澤保彦
もう設定も何もぐちゃぐちゃ。主人公が怪獣にあったり改造人間にあったり、まぁここまでぐちゃぐちゃな話を読めるレベルにもっていくというのも西澤さんの才能かも知れないけど。
キタノシオリによる変奏曲
BR2の映画を見る前に何か前知識が欲しいなぁと思って読んでみた。映画のあらすじおよび今度の話の世界観などを知れてとりあえず目的はクリア。でも早く本当の小説の方を読みたい。それが先に出ればこれを読んでなんかいないのになぁって、見事に戦略にのせられているのか?
分岐点 古処誠二
ルールに続き戦争がテーマの作品であるがこの人やはりこういうもの書かせるとうまいなぁ戦火での中学生の話で何が善で何が悪なのか?。
インストール 綿矢りさ
以前知り合いがちょっと気になっていると話していたのでブックオフで見つけて勝ってみたのだがあまり面白みは分からなかった。若さゆえの可能性や才能は感じなくも無いのだが。。と書くと偉そうだな。それは私が歳を取ったせいで感性が違ってきているのだろうか?まぁ変わりたい、変わらなきゃと思う気持ちは誰しもがもつものだ。
夏と花火と私の死体 乙一
これはミステリでもなくホラーでもなく。。なんなんだろう?殺された女の子の語りでずっと語られ、犯人も分かっている。最後に少しどんでん返しもあるけどそれがメインというわけでもないし。。描写がうまいんだろうなぁ。
GO 金城一紀
本で有名になったんでしたっけ?映画?在日朝鮮人を書いたということで話題になったのかなぁ。直木賞までとったんだけど個人的には勢いだけに見えた。勢いがあるので読みやすいんだけどねぇ。
神のロジック 人間のマジック 西澤保彦
西澤らしい奇抜な舞台設定のなか進んでいく話。
1月2月3月4月5月(9冊)・6月7月8月9月10月11月12月

萌の朱雀 仙頭直美 ★★★★★★☆☆☆☆
D.O.D 沢井鯨 ★★★★★★★☆☆☆
angels 篠田真由美 ★★★★★★★☆☆☆
スイス時計の謎 有栖川有栖 ★★★★★★★☆☆☆
被害者は誰 貫井徳郎 ★★★★★★★☆☆☆
暗いところで待ち合わせ 乙一 ★★★★★★★★☆☆
坂の途中 村山由佳 ★★★★★★★☆☆☆
おれは非情勤 東野圭吾 ★★★★★★★☆☆☆
ガーデン 近藤史恵 ★★★★★★★★☆☆


萌の朱雀 
確か友達がこの映画を好きだった記憶があり読んでみたのだがもう一つ良さが分からなかった。映像で見たほうが良さが分かりそうな作品ではある。日本的な映像が目に浮かぶ。
angel 篠田真由美
蒼シリーズなんだが、ちょっと雰囲気が違い普通の学生物、青春ミステリのような雰囲気。でも蒼が好きな人ならなお一層好きになれるのではないでしょうか?
スイス時計の謎 有栖川有栖
純粋な新本格。こんな純粋なのは久しぶりな気がするなぁ。短編だからかそれとも有栖川さんはずっとこの路線で行くのか?アリスとマリアシリーズ書いてほしいなぁ。
被害者は誰 貫井徳郎
登場人物のキャラクターが微妙、傲慢な先輩と押しの弱い後輩ということで好きになれそうででもありきたりな気もして。控えめな探偵役と強引なワトソン役っていうパターンは何がありましたっけ?「パズル」に徹したミステリ短編集、良くも無く悪くも無くという感想かな。まぁ貫井さんにしては珍しく気楽に楽しめる作風だったのではないでしょうか?
暗いところで待ち合わせ 乙一
乙一2冊目。これは前に読んだのと全然違って良かった。なんて言ったって設定が良い。警察に追われている男が目の見えない女性の家にだまって勝手に隠れ潜んでしまい、そのまま音をたてずにその家で隠れ続けるなんて設定、普通の人には絶対思いつきません。途中までの展開は想像がついてしまうのですが、それでもこの設定がいきてます。なんとなく切なさというか孤独感というものが上手く表現されていて好き。ミチルの優しさの表現が良いなぁ。
坂の途中 村山由佳
乙一2冊目。これは前に読んだのと全然違って良かった。なんて言ったって設定が良い。警察に追われている男が目の見えない女性の家にだまって勝手に隠れ潜んでしまい、そのまま音をたてずにその家で隠れ続けるなんて設定、普通の人には絶対思いつきません。途中までの展開は想像がついてしまうのですが、それでもこの設定がいきてます。なんとなく切なさというか孤独感というものが上手く表現されていて好き。ミチルの優しさの表現が良いなぁ。
俺は非情勤 東野圭吾
買う前にこの間の週末来ていた友達が置いていってくれた一冊。東野さんが出したジュブナイルな一冊。まぁ東野さんの奥の深さなら子供向けに書いても十分作品として読めるレベル。謎自体は小学生でも分かるように謎解きされているがそれ以外の部分で大人でも考えさせられるようなものが含まれている。
ガーデン 近藤史恵
ミステリの部分以外の表現がとても私の気分に合う作品だった。キャラ的にも火夜も真波も今泉も山本くんも感情移入は出来ないが好きになれる。そして何よりモンモランシィが良い(笑)。時系列的には今泉シリーズの随分最初の頃の話。作品全体にはなんとなく哀しい雰囲気が漂うのだが恋愛小説なんだろうなぁ。
1月2月3月4月(5冊)・5月6月7月8月9月10月11月12月

密室ロジック 氷川透 ★★★★★★★☆☆☆
夢魔の王子 栗本薫 ★★★★★★★☆☆☆
愛なんて 唯川恵 ★★★★★★☆☆☆☆
ドリームバスター2 宮部みゆき ★★★★★★★☆☆☆
葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午 ★★★★★★★☆☆☆


密室ロジック 氷川透

愛なんて 唯川恵
女性のことは何も分かりませんが、仕事にも恋愛にも答えを見つけられない女達の話。何が幸せなのか、分からないまま覚悟を決め人生を歩いていく女性達のちょっとビターな恋愛短編小説集。
ドリームバスター2 宮部みゆき
まだまだ長く続きそうなドリームバスターシリーズ。こちらもファンタジーの世界で、面白いだけでなく登場人物の成長あり、心の動きあり、人間関係ありと深く読めば深く読むほど奥がありそうな話。
葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午
ハードボイルドなのか?厚いのだが読みやすくひきつけられてすいすい読んだ。でも。。。山があんまり無い。最後に一応引っ掛けもあるのだがそれも結局事件には関わらない方面での驚きだから判断に困る。いや面白いんですけど、歌野さんの評価は難しい。最初の書き出しは樋口有介のような文体である。題名がこの季節に合っているような合っていないような。
1月2月3月(10冊)・4月5月6月7月8月9月10月11月12月  

ぼくの小鳥ちゃん 江國香織 ★★★★★★★☆☆☆
ミステリな二人 太田忠司 ★★★★★★★★☆☆
天使はモップを持って 近藤史恵 ★★★★★★★★☆☆
手紙 東野圭吾 ★★★★★★★★☆☆
ブレイブ・ストーリー(下) 宮部みゆき ★★★★★★★★☆☆
ブレイブ・ストーリー(上) 宮部みゆき ★★★★★★★★☆☆
さもなくば友を 藤田宜永 ★★★★★★★☆☆☆
バビロンに行きて歌え 池澤夏樹 ★★★★★★★★☆☆
燻り 黒川博行 ★★★★★☆☆☆☆☆
おっと合点承知之助 斉藤孝 ★★★★★★☆☆☆☆


ぼくの小鳥ちゃん 江國香織
なんか軽いだけか?と思ってすらすら読んでいたんだが読み終わってからふと振り返ってみるといろんなことが思いついた。彼女と小鳥ちゃんの関係。そして僕の生活。実は内容深いのかも。
ミステリな二人 太田忠司
これまた好きになれるキャラクターの作品。赤川次郎っぽいといえばそうだがそこまで軽くとなりきってないところがまた良しというのは贔屓目かもしれない。設定は全く一緒だものなぁ。でも今楽に読むには良い作品。
天使はモップをもって 近藤史恵
シリーズにしてもよいぐらいよいキャラクタなんだがおそらくこの単品。さくさく読めるし内容も軽そうなんだが随所に近藤さんらしさもでています。登場人物のこころの傷があきらかになったら事件も解決する仕組みの短編集。最後はうーん驚きというよりはお決まりか?でもあって良かったです。
手紙 東野圭吾
これまた前振りが長いように感じるが、それでも最後はやはり感動させられる。こういう話書かせると東野さんは上手いなぁ。自分がこの状況に置かれたらどうしようと考えさせられる。その一瞬の感情で判断できるものではなく、一生つきまとわれる問題だし難しい。結局ハッピーエンドなのかどうなのか判断に困るが評価は高い。
ブレイブ・ストーリー(上)(下) 宮部みゆき
ゲーム好きの宮部さんらしいまるでゲームの世界のファンタジー。最初はどうなることかと思ったが最後はしっかりまとまっていてさすが宮部さん安心して読めます。勇気、友情そして主人公の成長とゲーム感覚又は少年漫画のような感じでとても厚い上下巻ですが結構すらすら読めました。
さもなくば友を 藤田宜永
男達の憎しみと友情を書いた久しぶりのハードボイルドで安っぽいのだが普通に面白かった。でもそれだけ。続けて読もうとは思わない。藤田さん名前は有名で何冊か読んでいると思ったがこれが初めてだったかな?
バビロンに行きて歌え 池澤夏樹
一人の異邦人と彼をめぐる人々の物語。彼はバビロンたる東京に来て徐々に変化していき彼の周りの人も少しずつ変わっていき、そして彼にとっての東京という街も変わっていく。孤独で傷つきやすく、その癖、強い彼。何か魅せられそして惹きつけられるものを、主人公である彼そして小説自体にも感じ、中島みゆきのEAST ASIAを思い出しました。
燻り 黒川博行
題名の通り、炎を上げて燃えることもなく燻っているような、悪いことをするのだが悪になりきれなかったり、運がなく捕まったりする小悪党の話ばかりで、今まで読んだ黒川さんの作品のような勢いや爽快感に欠け、もう一つのように感じた。ついてない奴は何をやってもだめと言う風に感じた。短編集だし、さくさく読めますが山場がないからかなぁ。
おっと合点承知之助 斉藤孝
友達の妹さんが絵を描かれているのでちょっと立ち読みしてみました(ごめんなさい、買ってません)。文章を書かれているのは気になっていた声を出して読みたい日本語を書かれた斉藤さんで題名のセリフや今はあんまり使わないけど懐かしい?セリフがいくつも出てきます。
1月2月(12冊)・3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月   

しようよ 島村洋子 ★★★★★★★☆☆☆
少年たちの四季 我孫子武丸 ★★★★★★★★☆☆
転生 貫井徳郎 ★★★★★★★☆☆☆
トゥモロウズ・ソング 桜井亜美 ★★★★★★☆☆☆☆
街の灯 北村薫 ★★★★★★★☆☆☆
すいかの匂い 江國香織 ★★★★★★☆☆☆☆
ペンギンのペンギン デニス・トラウト ★★★★★★★☆☆☆
星の葬送 栗本薫 ★★★★★★★☆☆☆
落花流水 山本文緒 ★★★★★★★★☆☆
TRICK 蒔田光治
林政人
★★★★★★★★☆☆
真珠婦人 菊池寛 ★★★★★★★☆☆☆
夢幻戦記 12 栗本薫 ★★★★★★★★☆☆


しようよ 島村洋子
ちょっとHっぽい題名でそんなに記憶に残るわけでもなくさらっと読んだのだが期待以上に面白かった。短編集でお久しぶりねとか雪ですよとか渇水の夏とかは私の好きなちょっとした物悲しさも感じさせてくれた。
少年たちの四季 我孫子武丸
我孫子さんの久しぶりの新作だと思い喜んでいたらぼくの推理研究と死神になった少年というジャンプノベルスの文庫落ちでした。ジャンプノベルスといえども馬鹿にしてはいけません。十分普通の話として楽しめます。ぼくの推理研究の方は少し悲しい話。謎解きの部分もしっかりしているが少年たちの成長物語としても読める。凍てついた季節はハッピーエンドでよかったんだろうなぁ。死神になった少年は嫌な話だが主人公のとった最後にとった行動に救われる。少女たちの戦争は。。うーんこれはもう一つ、これだけは子供向きの話かな。
転生 貫井徳郎
心臓移植によるレシピエントの記憶が移るか。というこれからの時代ますます気になっていく臓器移植という主題に対して貫井さんらしい書き方で書かれている。真相は意外にあっけないのでミステリとしてはもう一つだがヒューマンドラマとしては良質でしっかりと書かれているのではないだろうか。主人公はもう一つ好きになれないので最後はどうかと思いますが。
トゥモロウズ・ソング 桜井亜美 
薬、HIV、精神社会、SEXといろんな方向に話は拡散しながらも全てが若い読者をひきつける題材であり、寂しさの中に暖かさ、優しさを求める人が多いこの世の中でこのような作品が好きな人は多いのだろうなぁ。
街の灯 北村薫
北村さんの新シリーズとなりそうな楽しみ一杯の一作。やはり題名はチャップリンの作品を意識しているのでしょうか?探偵役から一歩ひいたアシスト役の別宮さんが北村さんらしくなんともいえない魅力があり、ミステリというよりはやはり北村さんの作品といった感じがする。
すいかの匂い 江國香織
短編集。透明感や静寂感を感じさせられるが残念ながら流しの下の骨程は私の心に響かなかった。あげは蝶、焼却炉辺りは好きだが他の作品はもう少し何か足らない気がしてもっと長い作品の方がやはり好みなんだろうなぁ。
ペンギンのペンギン デニス・トラウト
復刊ドットコムで復刊され、友達が漫画の中で出てきた本としてお薦めで、ぺんぎんごころとかのシリーズ的味がある作品。たまーに出してきて再読して読み直したくなりそうな本である。
星の葬送 栗本薫
グインサーガ最新刊。予想通りだがこれに一冊使うかぁ。ひいき目かも知れないがある意味リンダより縁が濃かったヴァレリウスが本当の意味で意思を継いで頑張っているのに、リンダもマリウスも馬鹿すぎて腹が立つ。さてこれを機に話が大きく展開していくのだろうか?今後が楽しみになる。ラストスパートという感じになるのかな?
落花流水 山本文緒
章と章の間に10年の時が過ぎていくのですがその間が微妙に良いです。主人公は最初は6歳、次の章では17歳、そして最後には67歳に。彼女の人生はまさに波乱万丈。嫌っていた母親結局同じことをしていたり、男と女の関係は複雑であり、やはり女って不思議である。何が幸せで何が不幸なのかそれは本人すらもわからないのではないだろうか?だれかが決めなきゃいけないことであろうか?
TRICK 蒔田光治、林政人
深夜ドラマを楽しんでみていたのですが、小説の方も同じぐらい面白かった。というか読んでいると画像が浮かんできます。鼻こすりながら笑うシーンとか、矢部のズラとか。今思うとナイスキャストだよなぁ。で、これ2の最後ってどうなったんだっけ?3まで続くんですか?2も本で読まなきゃな。
真珠婦人 菊池寛
大正時代に書かれた小説ということだけど、ただ観念的なものが古くてその頃の方がもっと共感できただろうなぁと思うところがあるぐらいで古臭さは全然感じられない。主人公の真珠夫人は強い、しかし社会的に見て善人なんだろうか?悪人なんだろうか?それとも、人生を狂わされた一人なんだろうか?復讐だとしてもちょっとひどいのでは?と思ったけどラストシーンでみんな許してしまうのかなぁ?
夢幻戦記12 栗本薫
だんだん話が進み始め、私の知っている新撰組の雰囲気なども出てきて面白くなってきた。もう異世界との繋がりの話なんて無しにして純粋に新撰組の話書いてくれないかなぁ。
1月(13冊)・ 2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

流しの下の骨 江國香織 ★★★★★★★★☆☆
佐藤正午 ★★★★★★☆☆☆☆
猫は聖夜に推理する 柴田よしき ★★★★★★★☆☆☆
PLATNIC SEX 飯島愛 ★★★★★★☆☆☆☆
栗本薫 ★★★★★☆☆☆☆☆
虚空の逆マトリクス 森博嗣 ★★★★★★★☆☆☆
セクシャル 桜井亜美 ★★★★★★☆☆☆☆
T.R.Y 井上尚登 ★★★★★★★☆☆☆
つめたいよるに 江國香織 ★★★★★★★★☆☆
6月はイニシャルトークDE連続誘拐 霧舎巧 ★★★★★★☆☆☆☆
彼が泣いた夜 内田春菊 ★★★★★★★☆☆☆
800 川島誠 ★★★★★★★☆☆☆
水曜日のジゴロ 栗本薫 ★★★★★★★☆☆☆


流しの下の骨 江國香織
題名の由来だけははっきり覚えていたので再読だとは思うのだが内容はさっぱり覚えていなかった(^^;;でも凄く心地よい読後感であった。登場人物はそれぞれ幸せなのか不幸なのか良くわからないが心地よい空気を醸し出し、絶妙の間を持っていて魅力的である。私が憧れているのに、無くしてしまっていたり、変な羞恥心で出来なかったりしているものも持った人達なのかもしれない。江國さんは読んでそうで意外と読んでないのかもしれないのでこれからちまちまと再読体制に入りそうだ。
Y 佐藤正午
もっと集中して読むと面白そうな作品なんだが、電車の中で細切れに読んでいるとよく理解し切れなかった。良くある時間よもどれ的話。登場人物たちがある事故を経て全く違う運命をたどる。その事故の瞬間へ跳ぶことで、現在と18年前が時間のループに閉じこめられ、繰り返される。そう丁度Yの字のようにその事故でどうするかによって全く違う二つの運命がある。でも時間を戻れたとしても結局新しい方でどうなるかわからないのだったらどちらが良いかわからないし、よっぽど最悪の場合以外は戻りたいとは思わないなぁ。
猫は聖夜に推理する 柴田よしき
出たのは知っていたのだけど手に入りづらかったのは何故?講談社ノベルスに比べてかっぱノベルスはマイナーなのか?前作に続いて人の目からみた短編と猫の目から見た短編が交互に書かれている。今までとは全く違う桜川さんも見れてちょっと驚き。これ見ていると猫も良いなぁと思わされる。犬のサスケも良いですけどね。
PLATNIC SEX 飯島愛
なんでいまさらという感じなのですが。良くあるタレント本ですし彼女のことだからお金儲けのためもあったのだろうけど何よりも自分のために書きたかったでは?と思った。内容はまぁ読む前からわかりきった予想通りの内容。実際この本は作者の素の文章なのかどの程度編集が入っているのかわからないが私もだれか私の感情をまとめて思い通りの言葉にしてくれるのであれば本を書いてみたいものだ。
指 栗本薫
相変わらずの栗本さんのホラー。確かに主人公の少年や周りの友達、林間学校の雰囲気とかはよく書かれていると思うのだがあまり怖くないしドキドキ感も感じない。惰性で買っているよなぁ。夏に読んだ方が良かったのかな?
虚空の逆マトリクス 森博嗣
短編集。それぞれの作品が結構雰囲気が違い、それぞれの楽しみ方があった。1つ目のトロイの木馬はまさにFを思い出す理系ミステリ。後、5つ目のゲームの国のマイナーな回文(笑)、そして7つめのM&Sシリーズのいつ入れ替わったの最後の1ページ。私にしては珍しく短編集なのに満足いく出来でした。しかし次はどうするんだろう?新しいシリーズ?前のを復活?
セクシャル 桜井亜美
有名な方なので前から気になっていたが初めて読む桜井さんの作品。結末だとか文章の書き方とかはもう一つだがこの世界観と感情の表現の仕方はは好きだ。もう何冊か読んでみようと思わされる作家さんであった。若い女の人ではまる人も多いんだろうなぁ。しかしもう少し若い時、もう少し純粋な時に読みたかった気がする。
T.R.Y 井上尚登
清の終わりの辛亥革命直前の上海と東京が舞台の日本人詐欺師の話でもうすぐ映画が始まりそうなので読んでみました。話は二転三転し、スピード感がありキャラクターも味があるし男の友情物語としても読める。ただどんでん返しがあった割には最後がもう一つかなぁ。登場してくる犬の武丸が可愛い。しかし織田裕二もすっかり日本を代表する映画俳優になりましたね。上手いか下手か私にはわかりませんし空きでも嫌いでもありませんが出た作品全てヒットしているのではないでしょうか?
つめたいよるに 江國香織
短編集でめちゃめちゃツボつかれる作品と全く共感しない作品の差が激しい。好きな作品はデューク、緑色のギンガミクロス、ねぎを刻む、特別な早朝など。出会いと別れ、恋、人生、失われた想い出…、さまざまな日々、どこかで出会ったことのあるワンシーンを思い出させてくれる作品とそれがあざとくなりすぎている作品があり加減が難しい。ほんのりとした残り香、優しさ、純粋さ、透明感、現実にはなかなか触れられないそんな世界に出会いたくて時々江國さんの作品を読む。
6月はイニシャルトークDE連続誘拐 霧舎巧
シリーズ第3作。もしかしてこれ3月まで12冊続くんですか。。(^^;;やめて開かずの扉シリーズ書きましょうよ。こっちの方がキャラ萌え狙っているのだろうけどあっちの方がキャラ的には好きと思ってたらあっちの登場人物がこっちにも出てきた。これまでの3作の中ではねた的にも一番まともな話だったのかもしれない。あぁでもこのまま買い続けるのか?>俺。
彼が泣いた夜 内田春菊
つきあい始めた頃は、女の仕事や友人関係を理解していたはずの男が徐々に変わっていくそれを男にわからそうとするのだが会話にならず困る女性。こんな話を読むと内田さんの実話ではないかと思ってしまう。ムカつく男なんだが男としては全くそういう部分がないかと言われるとちょっと困ってしまう話だが、折角読んだのだからこれを教訓にそういう男にはならないように気をつけなくては。って気をつけてなおるようなら最初からそんな人間にはならないのでしょうね。
800 川島誠
感動できる青春物だと思って読んだのですが。。これも主となる部分ではなく、なくても話は十分通じるのでなくて良い気がするのだが少しだけホモの話が出てくる青春恋愛物。少年少女がそれぞれ彼(女)らなりにいろんなことを考え、生きている。ただそれだけの話だがそんな話が時々読みたくなる私もまだまだ青いな。川島さんの作品って読んだの始めてだったっけなぁ?
水曜日のジゴロ 栗本薫
久しぶり?の伊集院シリーズ。だがテーマは。。。うーん、テーマは何なのでしょう?伊集院さんは最初と最後だけ登場でいつもどおり暖かく優しいが、作品のテーマは愛情?女同士ですがまぁそれはさておき恋愛って難しい。愛することが幸せなのか、それとも愛されることが幸せなのか、それともそうどちらかだと信じることが幸せなのか。しかしそれを知ることによってまた孤独感を知る。