ペルソナ探偵 | 黒田研二 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
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話を聞かない男、地図が読めない女 | アラン&ピーズ・バーバラ | ★★★★★★★☆☆☆ |
上と外 3 | 恩田陸 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
経済のニュースが面白いほどわかる本 | 細野真宏 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
トップラン 第5話 | 清涼院流水 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
前夜祭 | 連城三紀彦 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
魔の聖域 | 栗本薫 | ★★★★★★★☆☆☆ |
八月の降霊会 | 若竹七海 | ★★★★★★★☆☆☆ |
転・送・密・室 | 西澤保彦 | ★★★★★★★☆☆☆ |
天使の囀り | 貴志祐介 | ★★★★★★★☆☆☆ |
日曜日の沈黙 | 石崎幸二 | ★★★★★★★☆☆☆ |
マルガサーガ 凶星 | 栗本薫 | ★★★★★★★☆☆☆ |
螺旋階段のアリス | 加納朋子 | ★★★★★★★★☆☆ |
工学部水柿助教授の日常 | 森博嗣 | ★★★★★★★★☆☆ |
22歳、季節がひとつ過ぎていく | 唯川恵 | ★★★★★★★☆☆☆ |
群青の夜の羽毛布 | 山本文緒 | ★★★★★★★☆☆☆ |
プリズム | 貫井徳郎 | ★★★★★★★☆☆☆ |
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壷中の天国 | 倉知淳 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
迷宮遡行 | 貫井徳郎 | ★★★★★★★☆☆☆ |
幻獣遁走曲 | 倉知淳 | ★★★★★★★☆☆☆ |
UNKNOWN | 古処誠二 | ★★★★★★★☆☆☆ |
ラグナログ洞 | 霧舎巧 | ★★★★★★★☆☆☆ |
なつこ、孤島に囚われ。 | 西澤保彦 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
クール・キャンデー | 若竹七海 | ★★★★★★★★☆☆ |
生存者、一名 | 歌野晶午 | ★★★★★★★☆☆☆ |
puzzle | 恩田陸 | ★★★★★★★☆☆☆ |
ウェディング・ドレス | 黒田研二 | ★★★★★★★☆☆☆ |
この世の果て | 野島伸司 | ★★★★★★★☆☆☆ |
黄昏のローレライ | 栗本薫 | ★★★★★★★★☆☆ |
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大導師アグリッパ | 栗本薫 | ★★★★★★★☆☆☆ |
アリア系銀河鉄道 | 柄刀一 | ★★★★★☆☆☆☆☆ |
脳男 | 首藤瓜於 | ★★★★★★★★☆☆ |
上と外 2 | 恩田陸 | ★★★★★★★☆☆☆ |
少年たちの密室 | 古処誠二 | ★★★★★★★★☆☆ |
トップラン 第4話 | 清涼院流水 | ★★★★★★★☆☆☆ |
夜想曲 | 依井貴裕 | ★★★★★★★☆☆☆ |
イグナシオ | 花村萬月 | ★★★★★★★☆☆☆ |
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QED 百人一首の呪 | 高田崇史 | ★★★★★★★☆☆☆ |
欲望 | 小池真理子 | ★★★★★★★★☆☆ |
我輩は猫である殺人事件 | 奥泉光 | ★★★★★★★☆☆☆ |
魔剣天昇 | 森博嗣 | ★★★★★★★☆☆☆ |
猿の証言 | 北川歩実 | ★★★★★★★☆☆☆ |
私の部屋に水がある理由 | 内田春菊 | ★★★★★★★☆☆☆ |
有名作品我輩は猫であるの猫が気付けば上海にいて苦沙弥先生死ぬの記事を見、その謎を解くと言う話。これも出た頃に某所でうわさになった作品を図書館で見つけたので今ごろ読んでみる。原作に伴ってこの作品も旧仮名遣いだがそんなに読みにくいことも無く、良質のパロディといえるかな。登場人物は猫、謎を解くのも猫。
愛に対する欲望と身体に対する欲望とが違う人に向かう主人公がその二つの間で激しくゆれる。愛欲とはなにか肉欲とは何か私には分からない部分が多々あるがそれでも惹かれるものはある。欲望を貫こうとして死へと疾走する人たち。欲望を抑えることで平穏な安らぎを得ようとす人たち。人間の業との葛藤。
出たころにメフィスト賞受賞でもあることから話題になったのだけど、でもあんまり好みではない。というかあんなダイニングメッセージ解こうとする人がいるとはあまり思えません。まぁたしかに百人一首にはいろいろと謎がこめられていて、それをミステリに結びつけると言うアイデアは良いと思うのだけど。。ということは私が考える体力がないだけか?京極さんを意識している気がしるがそれを越えられてない。
前から読まなきゃと思っていてネットで薦められたので読んでみた花村さんの作品。そう言えば読んだ後の感想薦めてくれたの人に送ってないなぁ。この頃色々あったから。もっと有名な作品が読みたかったのだがこれしか図書館に無かった。衝動的な暴力と性欲、快楽主義が作風ということで浅田次郎に似ているかと思ったがもっとストレートですね。
麦の海に沈む果実 | 恩田陸 | ★★★★★★★☆☆☆ |
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弟切草 | 長坂秀佳 | ★★★★★★★☆☆☆ |
十三番目の人格 ISOLA | 貴志祐介 | ★★★★★★★☆☆☆ |
木製の王子 | 麻耶雄嵩 | ★★★★★★★☆☆☆ |
試練のルノニア | 栗本薫 | ★★★★★★★☆☆☆ |
トップラン 第一話 | 清涼院流水 | ★★★★★★★☆☆☆ |
トップラン 第二話 | 清涼院流水 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
トップラン 第三話 | 清涼院流水 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
スクランブル | 若竹七海 | ★★★★★★★☆☆☆ |
上と外 1 | 恩田陸 | ★★★★★★★☆☆☆ |
星虫 | 岩本隆雄 | ★★★★★★★☆☆☆ |
黄金色の祈り | 西澤保彦 | ★★★★★★★☆☆☆ |
顔 | 栗本薫 | ★★★★★★★☆☆☆ |
絶対泣かない | 山本文緒 | ★★★★★★★☆☆☆ |
もうひとつの恋文 | 連城三紀彦 | ★★★★★★★☆☆☆ |
同作家の恋文という作品がすきだったので読んでみた作品でこれも短編集。前作ほどではないがこれもまたずっしり来る良い話。オトナの、しかも無器用で一生懸命でどうしようもないオトナの小説。ミステリ的な部分もあるのだがやっぱり恋愛小説として読んでもらいたい。臭いと思わず真剣に読めばちょっとうるっと来る。
短編集でとても短い作品が多いのだが、どれもこれも働く女性の話で頑張らなくては、前向きにならなくてはと言う気にさせられる作品。最後おまけのエッセイがついているのですがこれに一番共感。泣きたくなったら思いっきり泣けばよい。ただ一人きりで、人に見せる涙にあまり意味は無い。そんな気持ち。
栗本さんのホラーって。。言っちゃなんだけどあんまり面白くない。知り合いも言ってたけど最後がワンパターンなんですよね。それでも買って読んでしまう自分が悲しいけど。
ミステリの部分だけでなく主人公の幼さ故の思いこみや、捨てられないプライド、そして、ささいな見栄が引き起こす取るに足らない、けれど本人にとっては重大な出来事が、これでもか、これでもか、と淡々と綴られていくのがこの年代なら誰でも共感できる気がして好きな1冊。再読したら評価必ず上がる1冊です。
学園恋愛SFもののベタな設定ながら、地球にとっての人間とはとか張り巡らされた伏線が、エピローグで見事に完結します。10年たって復刊されたことには感謝するべきなんでしょうねぇ。面白いと言うよりは感動、そして誰かに勧めたい本の1冊なんでしょね、薦める人を選ぶと思うが。
同じく完結してから感想書きます。
もう読むの辞めようと思ってたんだけど買っちゃいました。清涼院流水。しかも良いのか悪いのか薄い。このシリーズに関しては完結してから感想を書くとしましょう。
前から思っているがどんどん言葉遣いは軽くなり、話し言葉に近くなっているなぁ。そこが残念。まぁストーリーが面白いから読みつづけるけど、考えれば書ける人なんだが本当にグインだけは思いつくままにどんどん書いているんでしょうねぇ。ということで刊行ペースも早いことだしグインの感想は今後休憩しよう。今回は思ったのは本当にナリスは困ったチャンですねぇってこと。(^^;;
待ちに待った久しぶりの麻耶さんの新作。舞台,トリックともに後から考えてみるととても良いと思えるもののはずなのになぜかそんなに面白く感じなかったのはなぜ?鬼畜なメルカトルが出てないから?まさかそんなことは無いと思うが。多分ミステリ好きの中では結構評価が高い作品になると思います。
クリムゾンの迷宮が面白くて、古本屋で見つけたので買ってきた。分野としてはサイコホラーかな。精神的な話はもう少し余裕のあるときに読めばもっと面白く感じそうなのですが、まぁそれなりに楽しめました。面白いのだが怖くないと言う意味で私にとってはホラーじゃないのかもな。
ゲーム化されて有名になった作品。ホラーなんだけど全然怖くなかったなぁ。というか全然絵が浮かんでこなかった。やっぱりゲームかそれとも映画とかで見たほうが面白そう(怖そう)だなと思わされる作品。ゲームは怖いって話聞きますしね。といってたら映画化されるそうで、機会があれば見に行きます。
「三月以外に入ってくる者があれば、そいつがこの学校を破滅に導くだろう」。といううわさのある学校に転校してきた主人公。雰囲気は楽しめるのだが、私の大好きな恩田さんの三月は紅の淵をの作中作という形をとっているだけに期待が大きかったのかちょっと結末には納得がいかない。途中まではすごいわくわくしながら読めたのですけどちょっと途中でネタが分かったちゃって。三月は紅の淵でもう一回読み直すかな。
依存 | 西沢保彦 | ★★★★★★★★★☆ |
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事件記者 | 大谷昭宏 | ★★★★★★★☆☆☆ |
事件記者2 | 大谷昭宏 | ★★★★★★★☆☆☆ |
事件記者3 | 大谷昭宏 | ★★★★★★★★☆☆ |
ドキュメント新聞記者 | ★★★★★★★★☆☆ | |
OL殺人事件 | ★★★★★★★☆☆☆ | |
地上最大の魔道師 | 栗本薫 | ★★★★★★★☆☆☆ |
ネバーランド | 恩田陸 | ★★★★★★★★★☆ |
依頼人は死んだ | 若竹七海 | ★★★★★★★☆☆☆ |
予知夢 | 東野圭吾 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
「Y」の悲劇 | ★★★★★★☆☆☆☆ | |
きっと君は泣く | 山本文緒 | ★★★★★★★★☆☆ |
みんないってしまう | 山本文緒 | ★★★★★★★☆☆☆ |
花堕ちる(上) | 連城三紀彦 | ★★★★★★★☆☆☆ |
花堕ちる(下) | 連城三紀彦 | ★★★★★★★☆☆☆ |
あなたの気持ち | 堀田あけみ | ★★★★★★★☆☆☆ |
男たちの挑戦 | ★★★★★★★★☆☆ |
神戸製鋼のラグビー部の話。あの震災の前後どのような思いが男たちの胸にあり、連覇中の気持ち、連覇が止まってしまった後、その後また復活という歴史を振り帰って。。ますます神戸製鋼をずっと応援していこうという気持ちにさせられました。
今までとは一風変わった堀田さんの作品です。前作とは別の意味で大人の恋愛話。あぁ私もこんな経験してみたい。いやこんな恋愛だけじゃなく、タテゴトアザラシを見に旅行したりね。それこそ人生観が変わるような気がする。とネタは良いのだけど話自体はあんまり私の好みではなし。
連城さんらしい作品。時代背景、幽玄さ、官能さ独特の世界で昼下がりのドラマにしたい感じかな?
山本さん2連続。みんな生きていく上で少しずついろんな物を失っていく、そんな話を集めた短編集です。無くしたことで人はどのように反応しどのように変わっていくか。主人公が女性のものが多いのでそんなには感情移入しませんでしたがやっぱりちょっと喪失というのは物悲しさを感じます。
主人公は尊敬する祖母のつけてくれた椿という名前に誇りを持ち、本能のままにやりたいことをやって生きてきた。そんな主人公が回りのグンゼ、先生、魚住等の影響により少しずつ変わっていく。悪い子じゃなくて今まで自分で気づいてなかっただけなんだよね。許せる気がする。
有栖川、篠田、二階堂、法月と言う名前にだまされてまた買ってしまった。でもまぁ某理由により結局買わなければ行けなかったかなぁ。本家Yの悲劇になぞらえてダイニングメッセージものばかりなんですが、やはりこれだけの条件が決まっているのって条件きついようでネタは。。(^^;;面白さは有栖川、法月、篠田、二階堂かな。
しまった、まだ読んでいない探偵ガリレオの続編だったのね。世の中に不思議なことなんてないのだよと言う誰かのセリフを思い出すように、全ての怪奇的な謎を科学によりといていく。面白いんだけどやっぱり短編は少し軽く感じてしまうなぁ。
読後感はけっして良いとは言えないのですが、でも面白いです。最後の「都合の良い地獄」をどう読むかで評価が分かれそうな気もします。短編それぞれ独立してそうで繋がっている。前作のプレゼントも先に読んどいたほうが良いでしょう。主人公葉村晶は近くにいたら好きニはなれないだろうけどでも自分はそうなりたいと言う意味で憧れるタイプ。
恩田さんの学生物!!もうこれだけで私の心を揺さぶります。男子校の寮の冬休み。みんなが実家に帰る中個性的な4人のメンバーだけが残る。たった一週間の話だけどこの4人には一生思い出に残る一週間でしょう。もう言葉では書けず場かな表現になっちゃうのですけど私のフィーリングにぴったしくる話なんですよ。秘密を少しずつ打ち明けるシーン。うーんまさに青春小説。読後に面白いからでもなく、悲しいからでもなく涙しそうになりました。憧れなんだろうか?回顧なんだろうか?
うーん主題の表すのはやっぱり奴なのか?今一つ納得できないなぁ。最近の登場シーン見ていると全然強そうに見えないからなぁ。さて、内容ではナリス側がどんどんピンチに。まぁ常識的に考えると戦力少なすぎだしね。とりあえずヴァレの身が安全になって私的にはとてもよかった 。
友達に借りた読売新聞の記者と警察達の事件を巡る動きを書いた数冊。記者と刑事との友情、他社の記者との出し抜きあい。大きな事件なら大きいなりに小さい事件でも小さいなりにこのような裏側があるのだと思う。薦めてもらわなければ手を出さない分野だけに感謝。
ついに明かされる匠千暁の過去。ってな感じでこのシリーズを好きな人には必読の一冊。しかしシリーズものなのに3つの出版社に分かれているのはどういうことなんだろう?内容は重いんだけど好きなんですよねぇ、こういうの。今までのシリーズ再読するかなと言う気持ちにさせられる一冊です。
ラグビーの世紀 | 藤島大 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
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秘太刀馬の骨 | 藤沢周平 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
あの頃ぼくらはアホでした | 東野圭吾 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
真っ暗な夜明け | 氷川透 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
怪人対名探偵 | 芦辺拓 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
幽霊刑事 | 有栖川有栖 | ★★★★★★★☆☆☆ |
季刊 島田荘司 | 島田荘司 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
千里眼 | 松岡圭祐 | ★★★★★★★☆☆☆ |
不在証明崩壊 | ★★★★★★☆☆☆☆ | |
女王の百年密室 | 森博嗣 | ★★★★★★★☆☆☆ |
死者達の謝肉祭 | 栗本薫 | ★★★★★★★★☆☆ |
六道が辻シリーズの最新刊。しかし今までのシリーズの作品と比べるともう一つ。これは時代背景が私の好きなところじゃないからでしょうか?
シリーズものよりこっちの独立した世界の方が面白いかも。というよりミステリよりSFっぽいものを書いてもらた方が森さんは良いのかもしれません。この話の世界にしろ未来世界を描いているのですが現実にありそうな部分と夢で終わりそうな部分との配合が微妙で美しい。読後に綺麗な余韻がありました。
アリバイトリックに関する作品を集めたアンソロジー。何度も言うように短編は嫌いなのだが、浅黄斑・芦辺拓・有栖川有栖・加納朋子・倉知淳・二階堂黎人・法月綸太郎・山口雅也という作者陣の名前に惹かれて買ってしまった。一番出来が良かったの(面白かったではあらず)は加納さんの作品かな。
これも某所で薦められて読んだ本。映画化されると言うことで本屋では結構平積みされていたんですがこんなことでも読まなかったでしょうねぇ。マンガチックで荒唐無稽だがスピード感溢れる話。催眠を読んでないのですがこれも映像化向きの話だと思います。小説として読まなくても漫画とか他のメディアの方が良かった気が。
御手洗シリーズの書き下ろしがあるということでとりあえず買ってみた。久しぶりに御手洗、石岡のコンビ出会えて嬉しかったのだが今後も買っていくかどうか思案中。某友人に借りるだけで良いかな?どれだけ本当に続くか分からないし。
久しぶりの有栖の新作。題名の通り殺された刑事が幽霊になって戻ってくる。殺した奴は分かっているのだがなぜ自分が殺されたかわからない。そして幽霊となった自分を見たり話したりできる唯一の新米の刑事を部下にして謎をといていく。幽霊の刑事と言うSF的設定は西澤をちょっと思い出さされたが有栖は有栖で自分の雰囲気を作っている。彼がたまに空を飛んだり、自分を認識してもらえない彼女に会いに行くのもちょっと良い感じである。
芦辺拓ってこんな作品書く人だったの?乱歩が作り出した世界を最近の読者にも読みやすく広めようという気持ちがあるのでしょうか?それならそれでありな気もするのですが、やっぱり乱歩のおどろおどろしい雰囲気は私はあの文体で読みたいものです。この探偵のシリーズはすでに何冊が出ているようなんですが初読。
メフォスト賞受賞作。読者への挑戦もあるし久しぶりに本格っぽい作品と言えるのではないでしょうか?ノスタルジー溢れる物語の世界で私好み。でもネタはもう一つ。章によって一人称が変わる技法は良いのであろうか?まぁこの作家の評価はもう何冊か読んでからです。しかし島田荘司さんもう解説は良いですから自分の作品書きましょう。
これも久しぶりの再読。東野さんの若い頃の馬鹿話が書かれているエッセイ。はじけてますが、でもうちらのはじけっぷりの方が上な気もします(爆)まぁでも楽しそうだと言うことでは見劣りしないでしょうね。ジャミラごっこはしたことないし(笑)関西っていう場所柄もちょっとあるのかな。
関係無いけど始め秋刀魚の骨かと思ってしまった。某所で薦められ珍しく読んだ時代物。前々家老暗殺に使われた馬の骨という秘太刀の使い手を探す話なのですが。。結局使い手が誰なのか解説を読むと二通りのとり方がありそうなんですが、私は普通にとってしまいましたが解説の取り方があっても面白いかな?と言う気もしました。
友達に貸してもらったこの世紀の世界中のラグビーのスター達の話。しかし私はそこまで深くないのであんまり知らない選手が多くしっかり楽しめなかった。もっと選手について詳しくどんなプレーをするか頭に浮かんでくればもっ面白かったのでしょうけどね。
秘密 | 東野圭吾 | ★★★★★★★★☆☆ |
---|---|---|
嘘をもうひとつだけ | 東野圭吾 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
パロの苦悶 | 栗本薫 | ★★★★★★★☆☆☆ |
夢・出会い・魔性 | 森博嗣 | ★★★★★★★☆☆☆ |
記号を喰う魔女 | 浦賀和宏 | ★★★★★★★☆☆☆ |
白夜行 | 東野圭吾 | ★★★★★★★★☆☆ |
たけまる文庫怪の巻 | 我孫子武丸 | ★★★★★★★☆☆☆ |
孤独で優しい夜 | 唯川恵 | ★★★★★★★☆☆☆ |
トゥインクルボ−イ | 乃南アサ | ★★★★★★☆☆☆☆ |
クリムゾンの迷宮 | 貴志祐介 | ★★★★★★★★☆☆ |
富豪刑事 | 筒井康隆 | ★★★★★★★☆☆☆ |
キャバレー | 栗本薫 | ★★★★★★★☆☆☆ |
恋愛小説館 | 連城三紀彦 | ★★★★★★★☆☆☆ |
蟲 | 坂東眞砂子 | ★★★★★★★☆☆☆ |
夫が持って帰ってきた古い器をきっかけに身の回りで奇怪な出来事が起こったり不思議な夢に苦しめられる。虫はちょっと苦手なものでもっと気持ち悪いかな?と思ったがそうでもないし怖くも無かった。こういう作品を書かせるとうまいですね。 恋愛小説館
観劇があるということで4年ぶりぐらいに再読。ハードボイルドの世界なんですが他の人のはあんまり好きじゃ無いのですが、栗本さんのは好きです。私には触れることも無い場末のキャバレー、ジャズの世界。全く関係無いからこ疎少し憧れる世界。青臭い気もしますがでもそんな世界にもちょっと触れて見たい気が。
大昔に読んだような気もしたのですが、全然内容覚えてないなぁ。キャラクターだけと言う気がしないでもないのだが。話自体はしっかりしている気もするのですが、どんでん返しも無し話は軽い。ロートレックの方が面白かったかな。
貴志さん最高!友達二人に勧めて二人ともに気に入ってもらえたし。黒い家等のホラーとはまたちょっと違う感じなのですが一応ホラーなのかな。物語のな中の世界観が面白いです。ゲームブックと言えばそれまでなんですが、主人公はいきなりゲームに巻き込まれ、そのゲームは残酷なのですが、ちょっと自分も参加してみたくなりました。もちろん死ぬことはないという条件をつけて欲しいですが。。
子供の純粋さゆえの恐ろしさ。悪意がないからこそ見ていて恐ろしいと言うこともあると思い知らされる話が集められている。しかし子供は子供なりの考え方があるんです。これを読んで子供を育てるのが怖いと感じる人もいるでしょう。それも普通だと思います。でもそれは子供だけでなく大人だってそうです。人間は全て怖いです。親だけの責任じゃなく回りの責任でもある気がするのですがね。
恋愛ものをまた読みたくなって手に取った唯川さんの作品。不倫、略奪愛?
ちょっとだまされた気持ち。小説たけまるの一部の文庫落ちなのね。まぁ再読するきっかけになったし、よしとするかぁ。でも小説たけまる2冊目書いて欲しいなぁ。
これまたうまい作品、綿密に計算された伏線が効いています。解決も納得いくものだし、理解できる悪人が書かれていてやりきれなさが残る作品。読み終わった後に大きなため息一つ。これ以上何を書いてもネタばれになりそうなのでここまで。ただ一言女は怖い。
今までの作品とは一風変わった作品。物語の最初は同級生の自殺とどんどん残酷場部分が増えているのは作者の好みでしょうか?猟奇殺人にカニバリズムという部分に引かれる人も多いのだと思いますが、無理に難しい単語を使い分かりづらい文章にしているのも作者の作戦なのでしょうか?この作家自体好き嫌いが大きく分かれる作家なんでしょうね。全く読者をたのしまそうと言う気持ちが感じられない作品です。
なんか森博嗣の面白みがどんどん分からなくなってきています。いつもの通りさらっと読める話。読んでて心地よいのですが新しいことがないのであまり感想も書くことがありません。もうミステリとも言えないのかもしれませんね。題名からして駄洒落のようだし、封印再度ぶりですね。英語との引っ掛けの方がかっこいいのだけどなぁ。
とうとうナリスの挙兵。ナリス対レムス!というよりはナリス対ヤンダルと言う形だけど勝てるのであろうか?戦力的にもナリスの体調的にも全く勝てる要素が無い気がする。まぁ主人公であるグインが味方につけばそれで勝てるんだろうけど、栗本さんがそれをするかなぁ?どうも最近評判が悪くて私的にももう少し。。と思う部分が無いでもないけどそれでもこれだけコンスタントに出てくれるのは嬉しい限りです。
嘘をつきたくてつく人は少ない、みんな仕方なくついていくのだがそれが犯罪に結びついてしまうと許せない、小説の中ではどうしても名探偵にその嘘は見破られてしまう。最初から犯人はわかっていてその動機や犯行時の様子が徐々に暴かれていく形。なんかちょっと加賀刑事が嫌いになりそうだなぁ。古畑臭が鼻につく。
いまさらと言う形ですが東野さんの有名作を読んでみました。やはり何を書かせても東野さんうまいと言う言葉がしっくりきます。北村さんの某作品とどうしても比べてしまいますがその違いは性の問題についても書かれていることって書いてたけどそこはそんなに気にならなかった。面白い作品と思って読みつづけていくと、最後で悲しくて辛い物語でした。さすがに映画も含めて名作と言われるだけあると思います。
青の炎 | 貴志祐介 | ★★★★★★★☆☆☆ |
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永遠の仔(上) | 天童荒太 | ★★★★★★★★☆☆ |
永遠の仔(下) | 天童荒太 | ★★★★★★★★☆☆ |
仮面の島 | 篠田真由美 | ★★★★★★★☆☆☆ |
美濃牛 | 殊能将之 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
御手洗パロディ・サイト事件(上) | 島田荘司 | ★★★★★★★☆☆☆ |
御手洗パロディ・サイト事件(下) | 島田荘司 | ★★★★★★★☆☆☆ |
とんち探偵一休さん金閣寺に密室 | 鯨統一郎 | ★★★★★★★☆☆☆ |
この人は基本的に時代物しか書かないんですかね?一休さんの良く知られるエピソードを事件に結びつけるうまさ、あと読みさすさはあるのだけど、やっぱりこれも肝心の謎解きに少し無理がある気がしてもう一つ面白くないような。この人もデビュー作の邪馬台国の方が面白い気がします。期待が大きすぎるのかなぁ?まぁ登場人物も含めて漫画の一休さん的な軽さがあります。
なんかだまされたような作品。題名から今はやりの同人誌に絡んだ事件かなぁと思っていてその通りだったんですが、本の大部分がその同人誌の中にのっている作品で占められている。まぁ中にはセミプロの人の作品もある読める作品もあるのだけど、その出来の差は激しいし、島田さんの作品を読みたいと思って買った人には裏切られた気分かな。石岡君と里美のファンの人にはそれなりに楽しめる同人誌的な作りです。
殊能さんの2冊目。ハサミ男のときは騒がれているほどにはという感想でしたけど、でもそれは期待の大きさで文章はしっかり書けていると言う印象だったのですが、この作品は私的にはハズレ。怪しげな集落、首切り死体と土俗的なおどろおどろしさで横溝を意識していているのだろうけどそれだけ、肝心の最後のどんでん返しが今一つに感じた。
桜井京介8作目。ヴェネチアの街並みが良いなぁ、行ってみたいなぁと思いつつも作品に惹かれていく。この作品もそんなに謎自体は面白くないのですが登場人物に惹かれていきます。でも年だけはどんどん取って行くのになかなか明らかにされていきませんねぇ。「この世の中に仮面なしで生きている人間がいるかしら」なんて言葉にそうそうとうなづいたりして..
ドラマ化に間に合うように急いで読んだ作品。青の炎にそんなの事を感じなかったのと比べてこっちは家族についていろいろと考えさせてくれる作品でありました。過去と現在の場面が変わりばんこに繰り返される所はちょっと話にのめり込みにくい気もするし、優希についてはそこまで思い込むか?という気もするし、おまえらだけが苦労しているんじゃないんだから甘えるんじゃないとも思うんだけど面白く読んでしまった。どうも痛い話ですな。
黒い家よりありそうな話なのにそんなに怖くなかった。ある少年が家庭を不幸にしている母の再婚相手を完全犯罪で殺そうとする話。人間の尊厳、愛,正義とかいろんなものを表そうとしていると言われていますが本当にそうなんでしょか?あんまりそんな風には感じませんでした。うーん期待より面白くなかったからかちょっと辛口。
彼の隣りの席 | 唯川恵 | ★★★★★★★☆☆☆ |
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変身 | フランツ・カフカ | ★★★★★★☆☆☆☆ |
沙羅は和子の名を呼ぶ | 加納朋子 | ★★★★★★★★★☆ |
時計を忘れて森へいこう | 光原百合 | ★★★★★★★★☆☆ |
ひまつぶしの殺人 | 赤川次郎 | ★★★★★★★☆☆☆ |
夜よ鼠たちのために | 連城三紀彦 | ★★★★★★★☆☆☆ |
嵐のルノニア | 栗本薫 | ★★★★★★★★☆☆ |
雪女の棲む館 | 森真沙子 | ★★★★★★★★☆☆ |
月の裏側 | 恩田陸 | ★★★★★★★☆☆☆ |
ラグビー特別便 | 藤島大 | ★★★★★★★☆☆☆ |
泣かないで・女歌 | 中島みゆき | ★★★★★★★☆☆☆ |
さすが言葉を使わせたらうまい中島さんの書かれる作品と言った感じでおもしろかったりしみじみしたりしますが、冷静で暖かい視線で書かれているイメージがあります。特に革命が起こる前のポーランド訪問記である元気ですは好きな作品。
友達に貸してもらった本。今まで雑誌に書かれてきた、好ゲームの記事を集めたもの。この中には私が実際試合を見たものも少しはありますが、見てないものもたくさん含まれます。でも読んでいると面白いんですよ。その時の臨場感が伝わって来たり、その試合の裏事情とかもわかって。でもその試合を実際見たくなってきて困りますねェ
お気に入りの作家恩田陸さんの作品。いつもどちらのジャンルか迷うような作品を書かれるのですがこれはミステリよりファンタジーホラーの分野に近い作品。他の人がいない世界(空間)に限られた人だけが存在すると言うよくある展開なのだがさすがに上手い。最後の展開はちょっと意外でちょっと怖いが私の好みではないなぁ。
これも知り合いのお薦め。今一つ話の屋ヤマがわからなかったのですが、なんとなく楽に読めました。話の内容としてはサイコホラー。都会のマンションに棲む人、人、人。その人達はみんな一癖あるような人達。うーんすいません上手く感想書けません。
とうとうナリスが考えを行動に移しました。ところがところがそれに応じてか早くもヤンダルゾックが正体をあらわしてきました。おかげでヴァレ君はひどい目にあうしもう大変。しかしこのヤンダルの書き方が余り好きじゃないな。出てくる女性も一緒だったのですがグラチーと並んでヤンダルもなんかお馬鹿さんになってる気がする。強いだけで戦略とか全く無しに押しまくるだけのキャラな気が。とりあえずヴァレ君が無事逃げ出せますように。
ひょんな所で薦められた連城三紀彦の短編集。残念ながら私が今までこの作家に求めていた義理人情の書き方ではないのだが、男と女の間の情念が絡まった作品が多い。またどの短編にも最後に驚きが待ち構えている。まだ多くの作品を読んだわけじゃないので分かりませんが外れのすくない作家さんなのかな。
某所で読書会があるというので読んだ作品。再読でした。これだけたくさんの個性的なキャラクターをこのページ内で登場させそれぞれをうまく落ち着けて書ききってこれだけ読みやすく仕上げているのはこの作者の才能。しかし、やっぱり物足りなさを感じる。読んだらただそれだけなんだよね。題名と一緒で暇つぶしにはもってこいでそれなりには面白いんだけど。この続編もありますが、あえて読もうとは思いません。機会があれば読むだろうなって感じ。
この方もずっと気にはなっていたのですが、ハードカバーしかないのでちょっと敬遠してたのですがとうとう諦めて買ってしまいました。でも読んでみてちょっと惜しいなと感じてしまいました。北村薫テイストなんですが、ちょっと表現が淡すぎて私には北村さんの方が謎がしっかりしていて面白く感じるんですね。悪い人が全く出てこないタイプのミステリ。これを素直に良いとか読んで涙するには私はひねくれてしまってるんだろうなぁ。癒し系の作品と言えるのでしょうねェ。
お気に入りの作家さんでのミステリというかファンタジーホラーの短編集。珍しく勿体無く感じて一つ読んでは他のをと言う風に時間をかけて読んだ本ですがやっぱり期待通り良い出来でした。夢と現実の間のような幻想的な不思議な世界を上手く描いています。読んでいてテーマは暗いのだけど、明るい未来がぼんやりと見えるような感じ..
久しぶりに読みたくなって再読なんだけど、相変わらず読みづらいです。なんか深い意味が込められていそうでいつかそれがわかる時が来るかと思って何度か再読してみているのですがなかなか理解には辿りつけません。朝起きていると自分が虫になっていたら..そしてその時の家族の対応。いろいろと考えさせられる事があり面白いのですがまだこれが正解だと自分で信じられるものが無いんです。小難しいのが流行る今の時期たまに読むには良い本。
青の時代 | 栗本薫 | ★★★★★★★★☆☆ |
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寒冷前線コンダクター | 秋月こお | ★★★★★★★☆☆☆ |
さまよえるバイオリニスト | 秋月こお | ★★★★★★★★☆☆ |
マンハッタン・ソナタ | 秋月こお | ★★★★★★★☆☆☆ |
リサイタル狂騒曲 | 秋月こお | ★★★★★★★☆☆☆ |
未完成行進曲 | 秋月こお | ★★★★★★☆☆☆☆ |
アクシデント・イン・ブルー | 秋月こお | ★★★★★★☆☆☆☆ |
ファンキー・モンキー・ギャングS | 秋月こお | ★★★★★★★☆☆☆ |
金のバイオリン・木のバイオリン | 秋月こお | ★★★★★★★★☆☆ |
豹頭王の誕生 | 栗本薫 | ★★★★★★★★☆☆ |
サンセット・サンライズ | 秋月こお | ★★★★★★★☆☆☆ |
アレグロ・アジタート | 秋月こお | ★★★★★★★★☆☆ |
運命はかく扉をたたく | 秋月こお | ★★★★★★★☆☆☆ |
シンデレラ・ウォーズ | 秋月こお | ★★★★★★★★☆☆ |
リクエスト | 秋月こお | ★★★★★★★☆☆☆ |
桐院小夜子様のキモチ | 秋月こお | ★★★★★★★☆☆☆ |
奈津子玉砕 | 秋月こお | ★★★★★★☆☆☆☆ |
どすこい(仮) | 京極夏彦 | ★★★★★★★☆☆☆ |
町へ出よ、キスをしよ | 鷺沢萌 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
小説だと思ったらエッセイだった。本当に思い付いたまま書いたという力の抜けたエッセイ集、気楽に読むにはもってこいでそれなりに面白かったけど内容が薄かった。まぁ古本屋で適当に100円で買える中から選んだのでこんなものか。と言うと失礼かな。しかし小説の方が読みたい。
えぇ、何と言って良いものやら。はぁ、やっちゃってくれますねェ京極さん。京極が書かなければ単なる馬鹿本だと思うのですが、京極さんが書くだけに評価が分かれる作品だと思います。私の心の中でも5つけるか8つけるか悩んだ末の7です。もう最高に下らない話。雑誌連載の時にほとんど読んでたのですがそれにしてもこんな装丁でくるとはねぇ、いろいろ考えてます。
珍しく3国がそれぞれ均等に書かれた巻でした。パロは病んでます。ゴーラも病んでます。ケイロニアはさすが題名になるだけあって問題も抱えていますが平和です。某MLではカメロンとイシュトの関係の事で話が進みましたが、生憎私はイシュトに何の感情も持ってませんので、特になんとも思いませんでした。それよりはシルヴィアが可哀想だなと言う印象が、今一瞬の幸せを掴んだかに見えますが将来不幸になることは外伝により決まっているような物ですし、あくまで不安が付きまとう幸せです。
さて、何を書いて良いものやら、まぁここまで来たら恥ずかしい事なんてありません。やおいものです(笑)。他にあまり読んでいないのでどうしても栗本さんのおわラヴと比べてしまいますが、世界の深さ悲惨さという意味で読ませるのはおわラヴの方がずっと上です。しかしこちらには読みやすさがあるのと、笑える楽しさもあります。小説の中なら同性も気になら無いし、やっぱり純愛って良いなぁ。
伊集院大介が学生の頃の話で久しぶりに昔の栗本風ミステリが読めるかと思ったのだが、事件も犯人も謎解きも凡庸である。というわけでミステリとしての評価は低いのだが、栗本さん自体もミステリが書きたいのではなく、この世界が書きたかったのだという気がした。自分の学生時代と時代を同じくして、今自分が第2の職業とする劇団についての話。絃の聖域よりはずっと文体も軽くなっているがその分読みやすいといった利点もあるのでそれはそれでいいのであろう。どうしても評価が甘くなっているな。
1月(7冊)・2月・3月・4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月・12月
オールアウト | 時見宗和 | ★★★★★★★★★☆ |
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月は幽咽のデバイス | 森博嗣 | ★★★★★★★☆☆☆ |
カレイドスコープ島 | 霧舎巧 | ★★★★★★★☆☆☆ |
迷宮 Labyrinth | 倉坂鬼一郎 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
安達ヶ原の鬼密室 | 歌野晶午 | ★★★★★★★☆☆☆ |
花のもとにて | 堀田あけみ | ★★★★★★★★★☆ |
とらわれびと | 浦賀和宏 | ★★★★★★★☆☆☆ |
このシリーズ面白いと思わないけど読みつづけていってしまう一つとなりました。独特の世界を作りながら続いていく安藤直樹シリーズ。他の人の感想を読んでいるとヒーリング系だと書いている人がいました。そうですか..これで癒される人もいますか..ちょっと驚き。確かにダウナー系で癒される人もいるんでしょうけど。中毒する人がいるって言うのはわからなくも無い世界観。何言ってるのかわからない感想である。
いろんな人に薦めた堀田さんだが、この作品はいままでの作品と一味違う、ぐっと大人になった感じを見せている。文庫最新刊なのだが、本としてはかなり前に出ているので私が薦めた中にも読んだ人がいるかもしれないが、ちょっとこの作品は読んで欲しくない気持ちが...決して面白くないわけじゃないのですが気持ちがストレートに出すぎて悲しくなってしまう作品だし、私をあんまり知らない人にこれが私のイメージだと思われると恥ずかしすぎる。しかし理想で評価は高い作品。<この判断を下すのでさえ恥ずかしい(^^;;
3つの作品をサンドイッチした形の変わった作品。謎はあちこちですぐわかったとか、簡単過ぎると言われるが私はそんなに気にならなかった。本格の道をずっと走りつづけて欲しい作家の一人なんだが、信濃丈ニシリーズの方が面白いと思う。書き方自体は面白いんだけどねェ。
ネット上で噂になっていて気にはなっていた倉坂さんの初ノベルス作品。しかし残念ながらその面白みは私にはわかりませんでした。ミステリじゃないからそんなに謎も無いし、ホラーとしても恐くも無い。作中作の中の暗号は...解かそうという意図はあんまり感じられなかったし(^^;;はて、読んだ作品が悪かったのか私との相性が悪いのか。一作では判断し切れませんが..
前作によりこの作品世界に対する期待が大きすぎたのか全体としては期待外れ。前回の館に続いて今回の島と本格物を書こうとする意思は十分に伝わっては来るのだけど、やはり作者の力不足なのか、ストーリーに引き込まれるといった感がもう一つ無い気がする。読みにくいということは決して無いのだけど余計な描写が多いのかなぁ?それにしても獄門島ねぇ...
このシリーズもいよいよ3作目。そろそろキャラクターに魅力を感じても良い頃だと思うのだが、私的にはどうしても前シリーズほどの魅力を感じない、それは天才が現れないからだろうか?それとも名前の特殊性?
トリック自体はもともとたいしたことない(と言うと言い過ぎか?)ものが多いので、いまさらながら森さんの作品はやはりスパイスが利いたセリフを楽しむシリーズとなりそうです。こう思っている間、作者(出版者)の作戦にまんまとはまっているのかなぁ。まぁ、とりあえず刊行ペースが速いのは嬉しいばかり。
友達に借りた本なのだが、早稲田ラグビー部の本である。もともとスポーツ大好きで関東ラグビーなら早稲田のスタイルが一番好きな私としてはまんまとはめられたという感じです。精神論が多いのですがもちろんそれだけであの強さが実現できるわけがありません。学生時代にしか実現できない、何かがストレートに伝わってくるドキュメンタリー小説。もともとこういうものに弱い私は読んでいる最中何度感動の涙して、中断させられたか...(^^;;