片矢倉/天野矢倉
幕末に棋聖とたたえられた
天才棋士、天野宗歩が多用したことから
「天野矢倉」とも呼ばれています
「金矢倉」と比べると
八段目の玉、金が中央に寄っているため
角の打ち込みを微妙に牽制しています
一手ですが手数が少なく組めるあたりも
見逃せません
また、端攻めに対して
9八銀等、柔軟に受ける事が出来るなど
「金矢倉」とは、また違った魅力を持つ囲いです
しかし、横からの攻めに対しては
金銀の連結がよく駒のぶつかり合いには
厳しいながらも少しは耐えれるものの
7九から、玉に直接ぶつけられると
非常につらいです
相振り飛車戦において
「金無双」からの発展形として見かけることもあります