廃車体は生きている

公園広場のバス

公園や開放空間、商業施設などに置かれている遊具代わりのバスをご紹介します。
子供が多く訪れる場所で、車内に入って遊んだり、運転席に座ったりすることを目的にしたアトラクション的なものから、地元で活躍したバスをシンボルとして置いているものまで、様々です。
交通公園のバスは、交通公園のバスにまとめました。

公園のバス

清里ピクニックバス(山梨22あ1497)
ピクニックバス

撮影:清里駅(2023.5.1)

山梨交通 日野KC-GD1JJCA(1999年式)
ピクニックバス

撮影:清里駅(2023.5.1)

1999〜2017年の間、清里周辺で活躍した初代の「ピクニックバス」が、清里駅前広場に置かれています。
こちらは、緑と黄色の「ジョンディアカラー」(現地の張り紙による)です。
車両は、日野中型トラック「レンジャー」のシャーシに、米SVI(スペシャリティビークル)のレトロ調ボディを東京特殊車体で組み立て架装したもの。

清里ピクニックバス(山梨22あ1498)
ピクニックバス

撮影:清里駅(2023.5.1)

山梨交通 日野KC-GD1JJCA(1999年式)
ピクニックバス

撮影:清里駅(2023.5.1)

こちらは紺と白の「ヨーロピアンカラー」(現地の張り紙による)です。
時間を決めて、車内にも入れるようになっています。車内は木製のベンチシートに真鍮の手摺という仕様です。

スクールバス 日野K-RC301(1980年式)
スクールバス

撮影:掛川市(2022.8.16)

掛川市のねむの木学園近くで保存されている電車とバス。
路面電車は名鉄563号で、岐阜市内線で使用されていた車両。遡れば北陸鉄道金沢市内線の車両だそうです。
バスの方はスクールバスとして使われていたもので、運転席窓には運転手さんが座っています。

こども未来バス
RR172CA

撮影:下諏訪町(2022.10.9)

自家用 日野P-RR172CA(1990年式)

町立図書館の前に置かれた中型バスは、子供たちの交流、飲食スペースとして「こども未来バス」と名付けられています。
町内の中学生有志のプロジェクトとして、ボディにイラストが描かれ、2019年にデビューしました。
残念ながら、感染症対策で、締め切り状態になっていました。

11ぴきのねこのバス(1号車)
エルガミオ

撮影:左党89号様(三戸町 2020.10.18)

南部バス いすゞKK-LR233J1(2001年式)

「11ぴきのねこ」の1号車八戸200か85が、2号車の隣りの三戸図書館に設置されました。
ダミーのナンバープレート11が付けられた状態。三戸町の原付バイクに交付されるご当地ナンバーをベースにしたものだそうです。

11ぴきのねこのバス(2号車)
エルガミオ

撮影:左党89号様(三戸町 2020.6.14)

南部バス いすゞKK-LR233J1(2001年式)
エルガミオ

撮影:左党89号様(三戸町 2020.7.17)

三戸町の関根ふれあい公園に遊具として置かれた南部バス。
漫画家・絵本作家の馬場のぼるさんの出身地の三戸町では、代表作「11ぴきのねこ」をPRするため、2017年から南部バスのエルガミオにラッピングを開始しました。これが2019年11月に青い森鉄道にラッピング電車が登場したことに伴い廃車になり、公園に残されることになったそうです。
対象となった車両は2018年にラッピングされた2号車で、黄色ベースのボディにねこなどのキャラクターが展開されています。
後ろ面の写真は、正式な使用開始後にダミーのナンバープレートが付けられた状態。2525は「ネコネコ」に掛けたものかもしれないと撮影者談。

公園のバス
マルチライダー

撮影:茅ヶ崎公園(2012.5.12)

平塚市 マルチライダー(2002年式)

平塚市がコミュニティバス「えぼし号」として2002〜2011年まで使用したマルチライダーが、公園の中に保存されています。スウェーデンのオムニノーバ社製の小型ノンステップバスで、ルノー社製のシャーシとの組み合わせ。
当時、客室がフルフラットのノンステップバスは輸入車に頼るしかなく、オーストリアのクセニッツとともに、各地のコミュニティバスで活躍しました。
現在、フェンスに囲まれ、簡単な説明板がつき、公開時間が決められているなど、状態は良好です。

地域施設のマスコット(未整備)
U690

撮影:five thousand様(川内村 2009.9.26)

元富岡営林署 日産U690(1965年式)

「ひとの駅かわうち」に置かれているボンネットバス。廃校になった小学校をコミュニティ施設として再生した場所で、放置されていた廃車体をここまで運んでマスコットにしました。
縦目の日産ボンネットバスで、車体は富士重工です。
(撤去の上、保管)

ショッピングセンターの遊具

ショッピングモールのマスコット
FB100

撮影:旅男K様(名古屋市 2008.7.5)

トヨタFB100

ドン・キホーテが経営するショッピングセンターのフードコートの一角に置かれたボンネットバス。大人には懐かしいバスとして、子供には遊び場として親しまれています。
車両は元は発電車で、尾張車体が架装した特殊車両。後面にあった観音開きの扉は撤去されています。

ショッピングモールの遊具
LV380Q

撮影:旅男K様(長崎市 2010.1.9)

元京浜急行バス いすゞKC-LV380Q(1995年式)

長崎自動車のグループ会社が運営するショッピングセンターのゲームコーナーに鎮座する本物のバスのカットボディ。子供たちには人気の的で、運転席の奪い合いが常に発生。バス会社の運営する施設には、これからも是非置いてほしい遊具です。将来の顧客を育てる意味でも重要です。
ながさきココウォーク 長崎バス独特の2分割された方向幕や2802という車番など、どう考えても長崎バスの車体流用に見えますが、真相は譲受車とのこと。
なお、右の遊具は同じ場所に置かれたバス型ライド。リアルさでも人気でもやはり本物には勝てません。
(2018年10月現在、撤去を確認)

有料施設内のバス

休憩所
FUSO

撮影:小野澤正彦様(石川県 2009.8.14)

三菱ボンネットバス

福山自動車時計博物館が三菱トラックT330シャーシと帝国ボディのバスボディを組み合わせて作ったボンネットバス。2006年に大江戸温泉物語に譲渡され、会津の店舗で送迎バスとして使用されていましたが、いつの間にか石川県にある関連施設「日本元気劇場」の中の休憩所になっていました。
まだ会津時代のナンバープレートは付いていますが、方向幕には「きゅうけいじょ」と書かれ、猫の装飾がなされているなど、再起の可能性はかなり低いようです。
(施設自体が閉鎖。車両については2018年9月時点では現存)

動物園の飼育バス
HT235B

撮影:東武動物公園(2005.2.5)

東武鉄道 日野P-HT235BA(1985年式)

東武動物公園内の「ふれあい動物村」でうさぎと触れ合える「うさぎバス」として使用されている元東武バスの3扉車。車体には車番7853も残っています。
動物と触れ合えるというより、バスの運転台に座れるということで子供たちには人気のようです。
(未確認ですが撤去済み)

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80s岩手県のバス“その頃”