入門その頃のバス

三菱自動車MP

シャーシ 三菱MPは、1976年にそれまでのMRB8系の後継として登場した系列で、直接噴射式エンジンを縦置きに搭載しています。
当初はMRB8系と並行生産されていましたが、次第に切り替えられていき、1978年にはMPに一本化されました。従って、1976〜78年の間は、旧系列と同じ車体を持っています。1978年のMPへの一本化に際し、三菱ボディでモデルチェンジを行ったため、そのボディスタイルが初期MPをイメージ付けています。
その後1984年のモデルチェンジで「エアロスター」の名前を持つボディが登場し、それ以来三菱の路線バスブランド「エアロスター」として販売が続けられています。ここでは、1996年に後継のエアロスターにモデルチェンジする前までを取り上げています。


三菱自動車MP 1976 − 

三菱MP 製造時期による分類
第1期(1976〜78)
京王帝都電鉄 三菱MP117N(1976年式)
MP117N

撮影:府中駅(1985.1.15)

土佐電気鉄道 三菱MP517K(1978年式)
MP517K

撮影:高知駅(2005.9.4)

1976年に登場したMPの最初のグループ。この時期は、在来系列のMR,B8と並行生産されており、標準の三菱ボディも従来のボディスタイルのままでした。
MPの型式の付け方は、数字の100の位が1の場合はリーフサス、5の場合はエアサスとなります。末尾の記号は長さを表し、写真のNは長尺車、Kは短尺車になります。
三菱ボディ、呉羽ボディともに、ボディスタイルは最終期のMRと変わりません。

第2期(1978〜80)
西武バス 三菱MP117M(1979年式)
MP117M

撮影:武蔵小金井駅(1980.6.8)

諏訪バス 三菱MP117M(1979年式)
MP117M

撮影:茅野営業所(1989.3.21)

1978年から三菱の路線バスはMPに統一されますが、同時に標準の三菱ボディは新しいスタイルにモデルチェンジされ、イメージを一新しました。
一方、呉羽ボディはこれまでのボディスタイルを引き継いでいます。写真の車両は、冷房付となり方向幕が大型化されています。

第3期(1980〜84)
東京都交通局 三菱K-MP107K(1982年式)
MP107K

撮影:新宿交通公園(2005.1.22)

新交西貸切バス 三菱K-MP118K(1981年式)
MP118K

撮影:樋口一史様(加茂営業所 2004.5.8)

1980年に昭和54年排ガス規制に対応してマイナーチェンジが実施され、K-付の型式となります。三菱ボディの場合は、外観は変わりません。
呉羽ボディはこの時期に、三菱ボディと同形にモデルチェンジされました。また、この時期の途中からから呉羽ボディでは、中型バスと共通のスケルトンタイプのボディをオプションで加えています。
また、予燃焼室式エンジンのMP107が、MP統一の第2期よりカタログ入りしています。MR,B8など従来系列を採用してきたユーザー向の設定と思われます。第3期においてもK-付になったのみで、型式はそのままでしたが、1983年で生産は中止となっています。
なお、1984年には昭和58年排ガス規制に対応したP-も製造されています。そのとき、フィンガーコントロールトランスミッションと呼ばれるギアシフト方式が初めて採用されました。

第4期(1984〜96)エアロスター
福島交通 三菱U-MP218K(1993年式)
MP218K

撮影:ソルティドッグ様(郡山駅 2014.4.26)

濃飛乗合自動車 三菱P-MP618M(1988年式)
MP618M

撮影:上高地(1988.5.25)

1984年に昭和58年排ガス規制に対応し、同時に三菱ボディがフルモデルチェンジを図り「エアロスターM」となりました。
呉羽ボディは、第3期の最終期に既に登場していた新型ボディですが、この時「エアロスターK」と名付けられました。
この時期には予燃焼室式エンジンの車両はなく、エンジンは一種類に統一されています。エアサス車は、型式の百の位が6になります。
1990年にシャーシバリエーションやボディスタイルはそのままで、平成元年排ガス規制に対応してU-付型式になりました。1994年には平成6年排ガス規制に対応してKC-付型式になり、この時それまで特別仕様だったターボ付高出力車がカタログに加わっています。1996年にボディをフルモデルチェンジしています。
ボディスタイルは、1993年以降、三菱も呉羽も同じになり、「エアロスターMP」などと呼称されるようになったようです。

三菱MP 長さによる分類
自家用 三菱K-MP118K
MP118K

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.7.13)

K尺

短尺車で、全長10,260mm、ホイールベース4,800mm。MR410、B800Jを引き継いでいます。
側面窓最前部がハーフサイズになっています。

京王帝都電鉄 三菱K-MP118M(1980年式)
MP118M

撮影:山中湖(1980.8.23)

M尺

いわゆる標準尺と呼ばれる長さで、全長10,760mm、ホイールベース5,300mm。1976年のMP登場時からの設定で、MR470、B800Lを引き継いでいます。
写真は、二人掛けロマンスシートを備えた、京王の初代ワンロマ車。

自家用 三菱K-MP118N
MP118N

撮影:森町(2012.4.21)

N尺

長尺車で、全長11,310mm、ホイールベース5,850mm。MR450,B800Nを引き継いでいます。
一番前のハーフサイズの側窓が特徴。
1984年のモデルチェンジの際、全体的に延長され、末尾の記号がPに変わりますが、その後、全長11,140mm、ホイールベース5,800mmという若干短い長さでNは復活しています。

新交西貸切バス 三菱P-MP218P(1985年式)
MP218P

撮影:樋口一史様(加茂営業所 2004.5.8)

P尺

1984年のモデルチェンジの際に新設された11,340mm、ホイールベース6,000mmの長尺車。

三菱MP 主なボディメーカー
三菱ボディ
宇野自動車 三菱U-MP218M(1991年式)
MP218M

撮影:岡山駅(2011.11.3)

三菱MPの標準ボディである三菱ボディは、1978年にフルモデルチェンジした後、1984年のモデルチェンジで写真の「エアロスターM」となります。このボディは1996年のモデルチェンジまで12年間にわたって製造され続けました。

呉羽自工
川中島バス 三菱MP117M(1978年式)
MP117M

撮影:長野営業所(1992)

呉羽自工は三菱ボディと並び、三菱MPの標準ボディとして採用されてきました。
写真は1978年式ですが、それまでのボディスタイルを引き継いでおり、後面もおでこの丸い古めかしいスタイルのままでした。

富士重工
庄内交通 三菱P-MP618M(1989年式)
MP618M

撮影:ソルティドッグ様(鶴岡営業所 2013.11.16)

富士重工製のボディもMPには継続的に架装されていますが、「エアロスター」と呼べるのかどうかは議論の分かれるところです。
モデルチェンジにより7Eと呼ばれるボディスタイルになった末期の姿。

西日本車体
京都市交通局 三菱U-MP618K(1994年式)
MP618K

撮影:I K D様(洛西営業所 2009.7.25)

関西から九州にかけて多く見られる西日本車体。
複数のシャーシメーカーに架装しているため、外観から三菱MPであることを見分けるのは難しい場合があります。基本的には、後部のエンジンルームの通気口形状などで区別できます。

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80s岩手県のバス“その頃”