入門その頃のバス

日産ディーゼル(9m車)

シャーシ 日産ディーゼルでは、1973年に4R82の生産を中止してから9mサイズの大型バスを持っていませんでしたが、1986年にRPを新設しています。ただし、もともと隙間市場であることに加え、後発であったため普及はしていません。
1991年のモデルチェンジの際に観光タイプが追加され、その後、路線タイプと観光タイプが同一系列で並行生産されています。


日産デ4R82 1965−1973

千曲バス いすゞ4R82(1968年式)
4r82

撮影:小諸駅(1981.7.24)

八戸市交通部 いすゞ4R82(1970年式)
4r82

撮影:牧場主様(八戸市 2006.5.13)

日産4R系に9mサイズの4R82が新設されたのは1965年のことです。このサイズには、日産自動車のUR690などがその役割を担っていましたが、グループ内でのバス事業の一本化の方向性からか、日産ディーゼルに新設されました。
バス窓の時期はいすゞBA20とほぼ同じ窓配置でしたが、前後ドアになると側面最後部の固定窓の幅が若干広がります。後期のサッシ窓の時期には、側面最後部の固定窓が大きくなり、外観上の特徴となりました。
1973年の4R系生産終了に伴い、このサイズは一旦姿を消しました。

ボディの組み合わせ・・・富士、北村、西工ほか

日産デ RP 1986−2006

表4-12-1 日産デRP
年式1986-19901991-19951995-2000
原動機型式
(出力)
FE6
(180PS)
FE6T
(205PS)
FE6TA
(235PS)
FE6E
(195PS)
FE6TA
(235PS)
FE6TB
(260PS)
軸距4200mm  U-RP210FBN  KC-RP250FBN
4300mmP-RP80GU-RP210GAN KC-RP211GSN
KC-RP211GAN 
KC-RP250GSN
KC-RP250GAN
 
備考KC-RP250FBNはWB4,210mm
第1期 P-RP80 1986−1990
頚北観光バス 日産デP-RP80G(1986年式)
RP80G

撮影:樋口一史様(柏崎営業所 2004.9.4)

南越後観光バス 日産デP-RP80G(1990年式)
RP80G

撮影:樋口一史様(小出車庫 2004.9.20)

1986年に登場したRP80Gは、同クラスの他メーカー車と同様に、中型バスのエンジンに小ぶりな大型ボディを架装しています。路線用のみの設定で、富士重工5E型ボディが標準。いすゞのLTと同様に、大型が7E型に移行した後もこのボディで増備が続けられています。

ボディの組み合わせ・・・富士

第2期 U-RP210 スペースアローRP 1991−1995
頚北観光バス 日産デU-RP210GAN(1995年式)
RP210GAN

撮影:柏崎営業所(2014.11.16)

平成元年排ガス規制に対応して1991年にモデルチェンジされ、ボディスタイルが富士重工の7E型に変わりました。
同時に観光タイプの設定もされたこともあり、エアサス、ターボ付きエンジンが標準となっています。
もともと数の少ない9m車の中で、特に希少車種と言われています。
なお、観光・路線ともども大型ハイデッカーと同じ「スペースアロー」の商品名がついています。

ボディの組み合わせ・・・富士

第3期 KC-RP211/RP250 1995−2000
サンデン交通 日産デKC-RP250GAN(1998年式)
RP250GAN

撮影:下関駅(2017.12.7)

平成6年排ガス規制に対応して1995年にモデルチェンジされ、再びリーフサス、無過給エンジンが復活しました。路線タイプのボディスタイルは変わりませんが、観光タイプはライト周りの形状が変わりました。
この時路線タイプからは「スペースアロー」の商品名はなくなりました。

ボディの組み合わせ・・・富士

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