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 発生理由が明確なカラーデザイン

これまで、系列会社であったり、模倣や流用であったり、共同運行であったりと、同じようなデザインが各地に存在する理由を中心に紹介してきました。しかし、どうしてそのカラーデザインを採用したかという理由については、明らかでないものがほとんどでした。そこで、ここでは、デザイン採用の理由が比較的分かりやすいものについて、実例を紹介します。
なお、カラーデザインの導入の根拠理由が公表される場合がありますが、デザイン選定に当たっては、どちらかと言えば根拠理由は後付になるケースも少なくありません。つまり、優れたデザインをまず決定し、導入事業者に合った理由を考えるという手法です。
それらを含めて、記録が埋もれてしまったものも数多くあるのだと思われます。



地域の名物等をモチーフにしたカラーデザイン

7-01 阿寒バス

7-02 くしろバス

7-03 ふらのバス

7-04 平和交通

7-05 富士急行

7-06 京都市交通局

7-07 四国高速バス

7-08 伊予鉄道

頭文字をデザインしたもの

7-11 弘南バス

7-12 新潟交通

7-13 頸南バス

7-14 徳島バス

7-15 かしてつバス

公式サイトの説明があるもの

7-21 はとバス

7-22 小田急バス

7-23 相鉄バス

7-24 神戸市交通局

7-25 西日本鉄道

デザイナー、デザイン会社によるもの

7-31 神姫バス

7-32 アルピコグループ

7-33 両備グループ

7-34 水戸岡鋭治氏

公募・コンペ

7-41 東京都交通局

7-42 日本国有鉄道

7-43 上田バス・草軽交通

色彩選択の傾向

最後に、色を選択する上でのよくある傾向というものをコラム的に紹介します。いずれも、個別には色彩選択の根拠理由は別に存在する可能性はありますが、一般論として「○○のバスは○○色が似合う」という意識が先にあって、色彩を決めた可能性がある事例です。



公営交通が好む色
「公営交通には緑色が多い」というような話を聞いたことがあります。実際にどうかと思って調べてみると、実際に緑色が多いことが分かりました。しかし、同様に青色もそれに負けずに多いことが分かりました。
緑色というのは、自然環境をイメージさせる色ですので、地域環境に貢献するという意味で、公営交通にはふさわしい色であると言えます。同様に青色も、山や川などの自然環境のイメージカラーであると言えます。そのあたりが、公営交通に多く採用される理由なのだと思われます。


表7-1 公営バス事業者の色彩別分類

色彩事業者数事業者名 ( )内は過去事業者

緑色9青森市、仙台市※、東京都、京都市、高槻市、大阪市、神戸市、伊丹市、北九州市、(札幌市、岐阜市、姫路市、尾道市、熊本市)

青色8八戸市、仙台市※、川崎市、横浜市、名古屋市、松江市、徳島市、佐世保市、(明石市、呉市、岩国市、鳴門市、荒尾市)

赤色1長崎県、(函館市、苫小牧市、秋田市、山口市、小松島市)

その他3宇部市、佐賀市、鹿児島市、(尼崎市、三原市)

事業者数:数値は現状の事業者数 ( )内の過去事業者を含めても傾向は変わりません。
事業者名:※印=仙台市は、緑色地に青帯なので、緑と青の両方に記載しています。
2階建てバスは赤色
オープントップバスも赤色
BRTは赤色

>>5-8 似ているカラーデザインの謎へ

主な参考文献
  1. 日本バス友の会(1994)「日本のバスカラー名鑑」
  2. 和田由貴夫(1998)「シティバスのカラーリングを考える」(「年鑑バスラマ1998-1999」P.97〜103)
  3. 三好好三(2006)「バスの色いろいろ」(「昭和40年代バス浪漫時代」P.124〜125)
  4. 満田新一郎ほか(2005)「昭和30年代バス黄金時代」
  5. 満田新一郎ほか(2006)「続昭和30年代バス黄金時代」
  6. 満田新一郎ほか(2006)「昭和40年代バス浪漫時代」
(注1) DCブランドとは、1980年代にファッション業界で流行した用語で、デザイナーズ(Desiner's)&キャラクターズ(Character's)ブランドの略語です。

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