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黄金を抱いて翔べ

映画化を知った時のネガティブな心境↓
「えー!なんで今になって映画化?」
「髙村作品の中で一番好きな本なので期待より不安の方が大きい…」
「予想以上に女性向のキャスティングワロタ\(^o^)/ワロタ…
「井筒監督って個性強い原作改変してきそうだなぁ」
「東方●起の人ばかり話題が集中しそう」
「かつくら愛読者の頃の自分なら脳内お祭り状態だったんだろうけど…」
「こ、幸田とモモのあのシーンはあるんですかね…??」←腐女子的にそこが一番重大であった


で、



ファイル ougon_movie.jpg

井筒監督、有り難うございましたぁぁッ!!!!


良かった…良かったです!!!素晴らしかったです!!
過去の経験からして思い入れのある小説の映画化は少々がっかりな作品にしか出会えなかったのですが、これは期待以上の出来でした!!

↓以下、原作&映画のネタバレを含んだ感想です。
腐女子目線でも語ってますので苦手な方はスルーお願いします。
大丈夫な方はクリック!

■ネタバレ感想を読む■

監督が原作をリスペクトしてくれてるのが、映像を観ていてすごく良く分かるのが嬉しかったです。
髙村作品に通じる、ねっとりとした空気とか、黄金~の舞台である大阪の雰囲気の再現率が半端ない!
最近の映画にありがちな、ウケを狙った「痛快アクション映画」みたいな改悪をされなくてよかった、本当に良かった。

主要人物6人のキャスティングも絶妙でした。
妻夫木くんは幸田のイメージよりキラキラし過ぎじゃないか?と思ってましたけど、原作以上に優しい面が出てて人間らしさを感じました。
原作の、(表向きは)世捨て人のような淡々とした幸田も好きですけどね。
幸田さんが春樹&モモの弟キャラ二人の面倒をみるお兄さん的ポジションになってて、きゅんとした(笑)
原作では断然幸田xモモ派ですが、溝端くんの春樹が可愛かったので映画の幸田x春樹もイイヨネ!!とニヤニヤしたり…

東方神●は名前は知っていてもしっかりと顔を見たことがなかったのですが、チャンミン、美男子ですねぇ…
実写化するなら一番モモ役がイメージ合わないんじゃないかと思っていたんだけど、
そこにモモがいた。

幸田さんがモモの頭をくしゃくしゃっと撫でるシーンに思わず脳内に萌え分泌がぶわーっときてうわーっとなった\(^o^)/

楽しみにしてたモモ子のシーンもちゃんとあったし
(「今日からモモ子だ」の科白云って欲しかったけど)、
教会のシーンも…。
原作読んでる時も辛くて苦しかったけど、銃撃シーンから教会に着いて、朝を迎えるまでの一連の流れがしっかり再現されていて、切なさでいっぱいになりました。
原作のような直接的な同性愛を思わせる科白やシーンはなかったけど、監督がちゃんとその辺りを汲み取ってくれてて、幸田とモモの間に流れる妖しげな雰囲気とか仕草とか何となくそれっぽいやり取りとかちゃんと演出して下さってて嬉しかったです。
幸田とモモ、やっぱり好きだわー。あー、何か、原作にハマって10年以上経ってもこんな気持ちにさせてくれるとは…


小説を読んだ時には気にしなかったけど実演してみたら結構無理があるんじゃない?!と思うようなシーン(主に計画実行に移ってから)もありますし合理的に観ると登場人物の言動が理解できない…と思う方もいるかもしれませんが、一番に理解して欲しいのは、この作品の軸になってるのは「金儲けのためじゃない」ってところなんですよね。そこをちゃんと頭に入れて、人間ドラマを見て欲しいかな、と思います。

本当に良かった!原作ファン、腐ヲタをしても大満足の映画でありました。
個人的な印象ではありますが、原作ファンは観て損はないですよー。

井筒監督には是非、『わが手に拳銃を』も実写化して頂きたい(笑)


ところで、『黄金を抱いて翔べ』と云えば…
高校時代に一緒に同人活動してた友人と「髙村薫本作ろうねー☆」と計画を立てていたのですが、結局実現出来なかった過去がありまして…(笑)
当時途中まで作成してた幸田xモモ原稿が残っているのですが、今読み直すと恥ずかしすぎて「出さなくて良かった…(^^)」と云うくらいの出来でした(笑)。
私のほのぼの絵で髙村作品を再現しようとするのが無謀だよ。