テキサス球蹴日記　〜激闘・プレミアリーグ編〜　＞San Antonioの生活レポートはこちらから

何たる幸運！米国行きで諦めていたサッカーを「プレミアリーグ」で続けることができたのです！毎週アフター５に繰り広げられるリーグ戦に、ただいま唯一のアジア人として参加している奮闘の記録です。

 第1８話　激戦再び！プレミアリーグ・プレーオフ編　

（プレーオフ３回戦） Roaring 20's　vs　Going  Post-al  

　いよいよプレーオフ(カップ戦）が始まります。第２シードに入ったＲ２０’は３回戦から。試合勘を取り戻すため、誘い合わせてアフター５の練習に励みます。ところが練習前のストレッチ中に突然激痛が！ちょうどの巣の上に手を置いてしまったようで、小さい赤アリが行進しています。

　チームメートは「テキサス名物のファイヤー・アントだ。これでお前も本当のテキサス人だ！」などと笑っていましたが、「１匹それとも２匹？」と聞かれたので、「２０匹以上！」と答えたら顔色が変わりました。それもそのはず、この赤アリにはハチと同じくらいの毒があり、ショック死する人もいるそうです。私は幸い無事でしたが、まだ噛まれた跡が残っています。これからテキサスに来る人は気をつけて下さい。

　さて、ここから試合レポート。このカップ戦はトーナメント形式のため、相手はＰＫ狙いで守備的に来ることが予想されます。マイクからは「遠目からでも積極的にシュートを打つこと。遠慮せずにアグレッシブに当たること」とのゲキが飛びます。試合は互いに失点を警戒してスロー・スタート。こちらはサブが少ないため、やや押し込まれますが、要注意選手を集中的にマークして決定的な場面を作らせません。

　ゲームが動いたのは前半２５分。足が止まるこの時間帯に、底知らずのスタミナを誇るネースンがコーナーキックのこぼれ球をシュート！難しい角度でしたがＤＦに当たって先制点です。やはり積極的に打つことは大事ですね。後半にも追加点を奪ったＲ２０’は、なんとか初戦を突破です。

　第１話にも登場したネースンは、今ではチームで一番仲の良い友人です。最近は彼に誘われて、毎週日曜日にあるサンアントニオ・サッカー協会の公式リーグでも一緒にプレーしてます。とにかく社交的で、彼の周りにはいつも人の輪が出来ます。あまりに人付き合いが良すぎるせいか、目下の悩みは新しい彼女との仲がなかなか進展しないこと。先日飲みに行った時には、もどかしいデート状況を面白おかしく解説してくれて大笑いでした。青春ですねぇ...(笑)

Roaring 20's　2-0 Going Post-al


ご愛読いただいている方へ
　この日記では、チームメートとの交流を通じて体験した、文化の違いへの戸惑いや、同じスポーツ選手として共感したことなどを順次紹介してゆこうと思っています。試合経緯はその伏線ですので、登場するメンバーの名前を少しずつ覚えていただければ幸いです。　

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SWプレミアリーグとは？ 

　全１１チームがホーム＆アウェイで対戦。試合時間は３０分ハーフ。審判は地元のサッカー協会から１名（有資格者）が派遣されます。主なルールは下記の通り。

1. フィールドは約５５m×約３６m。ゴールは幅約３００cm×高さ約９０cm。
2. スライディングタックルには自動的にイエロー・カード（その後２分間の退場処分）。
3. オフサイドなし。但し、フィールドの中央エリア上空を横切ってボールを移動させてはならない。（*）
4. ゴールキーパーを含む全ての選手は（インプレー中に）手を使用してはならない。
5. プレーヤーは５名。ゴールキック、味方スローイン、相手チーム交代時に無制限でサブと交代可。

* ピッチ上に自陣・中央・相手陣地を各１/３に区切るラインがあり、自陣から相手陣地までダイレクトで蹴り込むと「オーバーライン」とコールされ、相手チームの間接ＦＫとなる。

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