去年の5月と7月に ちょこっと楽器紹介に登場した 笛子(てきし/ディーズ/Dizi)と けん(Xun)ですが、 いまさらながら、この子(?)たちについてわかったことです。
ただし、ここで触れる内容は、 笛子に関する数枚のVCD(楽譜つき♪)と、 それぞれのための教則本(1冊ずつ)から推測したもので、 多分に間違いを含んでいる可能性があります。
なぜ、「推測」なのかというと、 上に挙げた資料が中国仕様で日本語は当然英語すらかかれていないからだったり、 私は当然中国語などは全く理解できないからだったり、 なのになぜか雰囲気から意味が推測できる(と思い込んでいる)からだったりします。 そこのところを了解しつつ読んでいただけると幸いです。
というわけで、 運指表の笛子やけんのところに「全按作」という語がありますが、 これはたぶん「音孔を全て塞いだときの音」という意味でしょう。 これが曲によって「5」と表記されたり「2」と表記されたりしてしまうわけです。
つまり、同じ音、同じ運指でも記譜が違う場合があるということになります。 これは西洋(つまりオケ)の楽器には例がありません。 その他の管楽器でも大抵の場合、 同族の楽器で記譜と運指の関係が場合によって異なるということはないのではないでしょうか?
あ、リコーダーがありましたね。 つまり、「全按作」とはリコーダー風にいうと、
- ソプラノリコーダーは全按作「ド」
- アルトリコーダーは全按作「ファ」
というような感じになるわけです。
リコーダーなら楽器によって全按作が決定していますが、 中国民族楽器(笛子とけんしか知らないけど)では、 これが曲ごとに異なるわけです。 しかも、「ド」と「ファ」のみという簡単なものではなく、 「1」「2」「3」「4(♯)」「5」「6」「7」と全部になり得るようです。
多分これは曲の調によるんだと思うのですが、 私はとてもじゃないけどついて行けません。 どうやら全按作「5」というのが最も基本的なようで、 この全按作「5」と、これと5度違いの全按作「2」という曲は何とか読めるようになってきています。
んでもって、当然のように楽器自体の調というのも存在し、 「C管の笛子」「G管の〜」「E管の〜」「D管の〜」「F管の〜」 という勢いでいろんな調子の楽器があります。
さらにここでいうところの楽器の調ですが、 どうやら「C管の笛子」というと左手が全閉、右手が全開 (ソプラノリコーダーでいうところの「ソ」の運指) にしたとき「C(ド)」の音が鳴る楽器という意味みたいです。 全按作というときと楽器自体の調をいうときで基本となる手の形が違うのでわかりにくさ倍増です。 (多分、けんはC管というと全閉のときCの音という意味で、まだわかりやすいです)
まとめますと、
- [笛子] C管、全按作5 ⇒ 1=「ド」
- [笛子] D管、全按作2 ⇒ 1=「ソ」
- [笛子] E管、全按作6 ⇒ 1=「レ」
- [笛子] F管、全按作3 ⇒ 1=「ラ」
- [笛子] G管、全按作7 ⇒ 1=「ミ」
- [けん] C管、全按作5 ⇒ 1=「ファ」
- [けん] D管、全按作2 ⇒ 1=「ド」
- [けん] E管、全按作6 ⇒ 1=「ソ」
- [けん] F管、全按作3 ⇒ 1=「レ」
- [けん] G管、全按作7 ⇒ 1=「ラ」
こんな感じ。 わかりにくさ爆発!
そんなわけで、 いまだに楽譜を見ただけでは、 実際に何の音が出てくるのかさっぱりわからないままだったりします。